SCP-100-ONJ 乱数の神
Object Class: Safe
取扱方:
SCP-100-ONJは電脳エリア-J-NAMEに保管されています。使用時は使用者名簿に『!random』と記載して下さい。
SCP-100-ONJは如何なる計算に利用しても構いません。 無能行為以外であれば、如何なる計算に利用しても構いません。
概要:
SCP-100-ONJは、小型の箱型計算機です。数式を解くのではなく、0~100で示される知りたい数字の希望を述べる事によって、使用者名簿に0~100の数字を記載します。
SCP-100-ONJ導き出す数字に統一性はなく、数回同時に試行しても同じ数が出る事は稀です。この数字は極めて正確で、客観的事実に基づいて導き出されます。その為、例えば宝くじの一等当選番号などを正確に当てる事も可能です。
ただし複数人が同時に同じ対象の値を求めようとした場合、結果は相互とも現実とは異なる物が導き出されます。またSCP-100-ONJの利用可能制限の低さから、私利目的での使用は困難となるでしょう。
実験記録:各種計測実験
- 実験1
計測者:■■博士
計測対象:エージェント■■のバストサイズ
実験結果:【72】cm
実際の身体検査の結果、この数値は正確であると判明しました。
――今日たまたま調子悪かっただけやもん!ほんとはもっとあるもん! エージェント■■ - 実験2
計測者:■■■博士
計測対象:エージェント■■とその姉妹の、■■■博士への好感度
実験結果:【89】【91】【32】【50】
エージェント■■の情報提供により、この数値は正確であると判明しました。
――いい人ですよ。突然神社を作り出す事を除けば。 エージェント■■ - 実験3
計測者:SCP-046-ONJ感染者
計測対象:自身の有能度
実験結果:【0】
この数値は正確でした。
――ワイ、不貞寝。 SCP-046-ONJ感染者 - 実験4
計測者:Dクラス職員
計測対象:自身の運
実験結果:【98】
この後、Dクラス職員の応援する野球団が相手救援投手の暴投によりサヨナラ勝利しました。
――熱 烈 歓 迎 Dクラス職員
計測者:■博士
計測対象:エージェント■の算数テストの答案
実験結果:【45】-【32】=【2】
実際にこの数値で答案した事から、数値は正確でした。
エージェント■は不勉強の罰として、3本のホラー映画を深夜に鑑賞させられたようです。
――納得できないわよ、こん…ぴゃああああ!!!! エージェント■
計測者:■■博士
計測対象:エージェント■■のバストサイズ
実験結果:【68】
実際の身体検査の結果、この数値は正確であると判明しました。
――うそやん… エージェント■■
補遺:■■博士の手記
実験を数度行って、不思議だった事がある。変化しないはずの数値が変化した事だ。
つまり、減少するはずのない物が減少したのである。
確かに、SCP-100-ONJの計算は正しかった。
だが、普通に考えて[編集済]の[編集済]が現段階以下の数値になる事はありえない。
そもそも、我々はこのプロトコルをSafeと位置づけ、安易に扱っている。
しかしこの計算機も、奇々怪々の渦巻く電脳エリアの産物『SCP』なのだ。
もっと厳重な管理体制を敷くべきではないだろうか。
エージェント■は、実験後に「書いたはずの答案と違う」という具申をしてきた。
エージェント■■の次妹は、そもそも■■■博士と面識がなかった。
これらの事実から、私はある仮説を立てた。
それは
※この記録は、■■博士が心臓発作を起こしていたデスクで発見されました。
※記録発見時、SCP-100-ONJは[記録欠如]に対し【40】という数字を呈していました。