SCP-ONJ/神風神社

Last-modified: 2018-02-17 (土) 10:45:20

SCP-271-ONJ 神風神社

 

Object Class: Safe

 

画像:SCP-271-ONJの外観(観測者の手記による)

 

取扱方:

SCP-271-ONJに該当する電脳エリア-W-AAR地区の周囲には高さ5mのフェンスが設置され、非活性化時における一般人の侵入を防いでいます。
現在、機動部隊[編集済]のエージェント■■が巫女に扮し潜入に成功しています。エージェント■■は神主を名乗る男(以下SCP-271-ONJ-Kと呼称)の活動を適時報告しており、侵入可能時は機動部隊[編集済]が一般人を装い侵入し、エージェント■■と面会交信を行うようにしています。
活性化状態にあるSCP-271-ONJへは、全ての利用者が立ち入る事が可能です。ただしSCP-271-ONJ-Kに危害を加える事は許可されていません。

概要:

SCP-271-ONJは、中規模の[編集済]系神社の様相を呈しています。電脳エリアW-AARに存在し、普段は『工事中』と書かれた[編集済]社製の保護シートに覆われています。SCP-271-ONJ-Kはこの間、一般人と同様の生活を社内で行います。
SCP-271-ONJはおよそ三ヶ月に一度の間隔で約一ヶ月間の活性化状態となり、保護シートがSCP-271-ONJ-Kの手で除去されます。活性化中、SCP-271-ONJ-Kは[編集済]系の出で立ちを纏い、同社内に非活性化時から滞在している他の人物を『巫女』と呼称するようになります。
活性化時のSCP-271-ONJに来訪した人物は、相応の額の『賽銭』を施す事で『願い』を一つ聞き入れてもらう事が可能です。ただし『願い』の内容がSCP-271-ONJ及びSCP-271-ONJ-K、『巫女』への干渉に関わる場合、SCP-271-ONJは即座に非活性化します。
活性化期間中、SCP-271-ONJ-Kにより『巫女』と呼称された人物は随意の有無に関わらず[編集者]系の巫女として相応しい挙動をするようになります。

 

エージェント■■の報告並びに機動部隊[編集済]の要請により、現在Euclidクラスへの格上げが検討されています。

補遺A:

エージェント■■の日次報告より一部抜粋

  • 20XX年3月1日
    SCP-271-ONJの内部へ侵入する事に成功した。名目は研究員見習いとしての来訪だ。
    現れた男性は私の来訪を快く受け入れ、また滞在期間が三ヶ月である事を伝えると、その間の世話を担うという旨の発言をした。
    私は彼の言葉に甘える事とした。
     
  • 3月14日
    彼はとても優しい人物であった。
    奇怪な事といえば、頻繁にSCP-100-ONJへのアクセスを行っている事と、幾度となくミニチュアの神社を作っている事ぐらいか。
     
  • 3月26日
    彼の学術論文を読ませてもらった。
    私としても、また財団としても非常に役立つ論文であると思う。
    以下、同論文を添付する。
    [添付ファイル削除済]
     
  • 4月10日
    彼は新たな学術論文の記述に着手した。
    どうやら私が理解できなかったふりをしたのを受けて、より明快な文章を製作しようとしているのだと思う。
    不思議と、彼の愛情が感じられた。
     
  • 4月27日
    彼が、突如として論文の記述を中断。
    私と同様社内に滞在している(おそらく財団とは無関係の)人物たちに命じ、資源を集め始めた。
    何やら祭りでも始まるかのようだ。
     
  • 5月1日
    どうやら彼の言う『祭り』は翌日から開催されるらしい。
    私は積極的に彼の指示に従い、『祭り』の準備に取り掛かった。
    これから何が始まるのか、彼と共に何ができるのか、とても楽しみだ。
     
     
     
     
     
  • 5月23日
    SCP-271-ONJの内部へ侵入する事に成功した。名目は研究員見習いとしての来訪だ。
    現れた男性は私の来訪を快く受け入れ、また滞在期間が三ヶ月である事を伝えると、その間の世話を担うという旨の発言をした。
    私は彼の言葉に甘える事とした。

補遺B:

機動部隊[編集済]隊長の覚書

※5月21日、エージェント■■との面会聴取後の記述。

 
 
 

エージェント■■は、極めて優秀なエージェントだった。
勇猛果敢で質実剛健、それに美貌をも併せ持った才女であった。
しかし彼女は今、一人の男の奴隷と成り果てている。
心身共に『巫女』として振る舞い、『神主』とやらに狂信的な愛情を向ける様はあの頃の彼女とは程遠い。

 

そして…彼もだ。
彼はもはや■■■博士ではない。
SCP-271-ONJ-Kだ。

 

我々は、彼女のような被害者をこれ以上生み出す事のないよう、非活性化時のSCP-271-ONJ内部への侵入並びに滞在を禁止すべきであると提案する。
SCP-271-ONJはおそらく、非活性化時――と思われている期間中にもその特異性を発揮している。
活性化時のSCP-271-ONJの効能は確かに認めよう。
だがそれは、SCPという非常の物体が野放しに存在する事を認めるという事ではない。
確保、収容、保護。
我々は、為すべきを成すのみだ。


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