ME-155
Last-modified: 2024-04-19 (金) 14:04:47
基本データ
入手方法
性能や運用について
- コスト5の戦闘機の中では上位の対空値を持つ。
- 同コスト、同対空値のシーファイアMKXVと比べると対空値が1高い。
- 実装時はコストが6であり、日本版で実装された際はパッとしない戦闘機だったが、後日アップデートにて回避+2が追加されコストが5へ下がり載せ替えも含めて使いやすくなった。
- 5年以上の時を経て戦利品景品として復刻。
今となっては格落ち品であるためか他のラインナップに比べて安めの価格設定だが、わざわざ購入するほどのステータスでもないのが実情…
元ネタ解説
- 1940年、戦線の拡大に伴って沿岸防衛の重要性が突如引き上げられ、相対的に低下した空母グラーフ・ツェッペリンは完成状態90%で放置されてしまった。
- 1942年になり水上艦隊の劣勢を打開すべく完成まであと一歩のグラーフ・ツェッペリンは早期投入できる可能性がある数少ない大型艦として建造を再開したのだが、この2年の間に搭載予定だった艦上戦闘機BF109Tは全てキャンセルされ、ノルウェーに転用されていた。
- そのために新たに新型の艦上戦闘機を開発する必要が出てきたため、メッサーシュミット社はBf109をベースにしたMe155計画を提案した。
すでに大量生産されているBf109をベースにすることで経済的で量産性も十分確保できるとされていた。
- 胴体はBf109Gをそのまま流用したが、主翼は新たに設計した。艦載機であるため、折り畳み翼、頑丈な引っ込み足、アレスティング・ワイヤーなどを装備している。
エンジンも流用のDB605Aを採用。
計画された武装はモーターカノンにMG151 20mm機関砲が1丁、主翼にMG151が2丁とMG131 13mm機関砲が2丁。
最高速度は649km/hを予定していた。
- 機体の設計は1942年9月までに完了していたが、肝心の空母グラーフ・ツェッペリンの完成は遅れており、さらに2年掛かると予測されていた。
1943年1月1日、新年のめでたい日にレーゲンボーゲン作戦(バレンツ海海戦)の失敗を知らされたヒトラーは大激怒し、レーダー提督を罷免した上、すべての水上艦解体命令を出した。
この命令自体は後任デーニッツ司令官のとりなしによりひとまず撤回されるものの、グラーフ・ツェッペリンは再度放棄されることになり、艦上戦闘機Me155計画は立ち消えになってしまった。
- メッサーシュミット社はMe151計画が無駄にならないように、ドイツ軍が欲していた単座高速爆撃機の要求に合うように設計を変更した。
艦載機としての装備と戦闘機としての武装を全て取り外された。
1000kg爆弾を1発装備可能とし、大型爆弾を胴体に搭載するために固定式の尾輪に変更されている。
この単座高速爆撃機案をMe 155Aと呼ぶ。
- 1942年末、ドイツ海軍は緊急に米軍のB-29による高々度爆撃に対する高々度迎撃機が必要であるとした。
メッサーシュミットはこの要求を満たすために再びMe155計画を持ち出し、Me409(Bf109ST)と呼ばれた設計を始める。
新たな戦闘機はMe 155Bと命名された。
エンジンは高々度に対応したDB628を搭載。キャビンも与圧され、高度14000mでの運用を可能とする設計になっていた。
テストとしてBf109GにDB628を搭載した改造機で試験飛行し、高度15500mでの飛行はできたが、DB603Aのほうがより性能が良いことが分かった。
しかし、このエンジンは構造上キャビンの後ろにターボチャージャーを収容するため、胴体を延長する必要があった。
そのため翼の設計変更を余儀なくされた。他にも色々な機体からパーツを流用する予定だった。
- ここまでなんとか粘ってきたMe155計画だったが、メッサーシュミット社はジェット戦闘機Me262の開発で手が回らなくなってしまっていた。
1943年8月に空軍省の命令で設計作業がメッサーシュミット社からブローム・ウント・フォス社変更されてしまい、Me155計画はここでピリオドが打たれた。
- 高々度迎撃開発を委任されたブローム・ウント・フォス社はMe155計画を破棄、新たにBV155計画を立ち上げ一から設計が始まった。
メッサーシュミットの機体からパーツを流用するという計画も全て改められ、ユンカースJu87など他の機体から部品を使用し、新しい大型の主翼と尾翼、大きな冷却器、外側引き込み式の主脚など新たな要素が盛り込まれた。
最初のプロトタイプ(BV155 V1)は1944年9月1日に初飛行。
冷却性能の問題が発見されたことから、大型のラジエーターを追加したが、コクピットを前方にずらさなくてはいけなくなった。
ここでBf109との共通部品だったキャノピーを交換されたため、メッサーシュミットとの共通部品は無くなった。
問題点を解決した2号機BV155 V2で高性能なエンジンDB603UとDB603Eの2つを試すことになった。
しかし、BV155 V2は事故により修理不能となったため3号機であるBV155 V3で試験飛行を行った。
BV155Bに搭載予定だった計画は2つあった。1つはMK108 30mm機関砲1丁とMG151 20mm機関砲2丁案、もう1つはMK103 30mm機関砲1丁とMG151機関砲2丁の案。
推定最高速度は高度12000mで650km/h、高度16000mで690km/h。
最高高度は16950mに到達する予定だった。
- 量産機の制作にも至らないまま終戦、V1とV2はイギリス空軍が入手し、V1は破棄されるまで飛行試験を行われた。
すでに損傷していたV2の記録は不明。
V3はアメリカのスミソニアン航空宇宙博物館の保管施設で保存されている。
- BV155Bと並行して改良型であるBV155Cの開発も行われていた。
主翼下にあったラジエーターを機首に移動させ、主翼も改良、新しいデザインの機体はよりシンプルで軽く仕上がり、最高速度の向上も間違いなかった。
予定ではV1~V3はB型として完成。V5からC型になるはずだった。
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