ジェネリック作品集63

Last-modified: 2011-03-07 (月) 21:35:48
魔法使い  Peko氏

【作品集】63(ジェネリック)
【タイトル】魔法使い
【書いた人】Peko氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272356058&log=63

【あらすじ】
思想の違いによって対立するパチュリーと白蓮。
「魔法使いは魔法に殉ずればこそ」と言う考えのパチュリー、「魔法は人妖の平等のための手段」と言う考えの白蓮。
二人は和解できるのか? それとも……

【感想】
よくまとまっていて読みやすい文章。話の方はなんと言うか、どのキャラも非常に「らしい」です。
私の個人的なイメージかもしれませんが、「この人(子)なら言いそうだ」と思わせるものがあります。
アリスと魔理沙の二人も、出過ぎず出なさ過ぎずの丁度いい按配。
喧嘩開始直前の台詞には思わずニヤリ。

ぽかぽか・ほのぼのと言った言葉がよく似合う、いい終わり方でした。

【評価】
★★★★☆(三魔女・白蓮好きの方、ほのぼの好きの方は是非)

『擦れッッッッッ!!!!!!!!』 春秋柿氏

【ジェネリック】63
【タイトル・作者】『擦れッッッッッ!!!!!!!!』 春秋柿氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272341265&log=63
【あらすじ】
魔理沙から帽子の修繕を頻繁に頼まれる霖之助。
一体なにをしたら帽子がこんなに壊れるのかと彼女に訊ねると、「グレイズしてたんだよ」と答えられて……。

【感想・ここが面白い・私的評価】
魔理沙と霖之助が互いのグレイズについて語るお話です。ジャンルは掌編。ホラーの傾向もありますが。
前作の『彼女は知らぬ間に女になっていた』と同じタイプのもので、メタ視点から見た題材を物語に溶かした作品となっています。こういったゲームだからで済んでしまうものを現実的に考えるお話は、作者さんは一体どう解釈するんだろうとわくわくするものですね。
突然のオチで驚かせるのではなく、匂わせておいて展開を無理のないものにしています。なんとも王道です。また、それまでに描かれる霖之助の親愛と魔理沙の子供らしい反抗心も面白く、自然に終わりまで読ませてくれます。霖之助の親愛が実はグレイズによる影響なのではと邪推することもできて妄想のいい下地になりますね。
ただ、題材をお話の中で明かすことはできましたが、消化できたわけではないように思います。味気ないといいますか、肩透かしといいますか。その設定を明かして終わるだけでは少し弱いと感じるわけです。
しかし、余分な部分も必要な部分も取っ払ったような終わり方もホラーとしてはありだと思います。
★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
掌編が好きな人、
ホラーが好きな人、におすすめです。

『さとり妖怪の船幽霊の飼い方』 夏星氏

【ジェネリック】63
【タイトル・作者】『さとり妖怪の船幽霊の飼い方』 夏星氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272350981&log=63
【あらすじ】
聖救出の際に地底から抜け出した責を問われ、さとりからペットになるように言われた村紗。
渋々、村紗はさとりに従いペットとして過ごすことにしたのだが……。

【感想・ここが面白い・私的評価】
さとりと村紗の恋愛模様を描いたお話です。ジャンルは恋愛です。読んでいてニヤニヤできるタイプの。
氏のお家芸である鈍感主人公気質の村紗と同様のタイプであるさとり、二人の恋慕を書いた作品です。相手が気になったきっかけからいい雰囲気になるまでを丁寧に描写していますね。
とにかく熱烈な愛情が楽しめるものとして書かれているので、逆にその人物特有の葛藤や悩みに深く踏み込めなかった点が残念でした。
あまり細かいことは気にせず、気軽に初心な恋慕を味わうことを目的に読めば楽しめるのではないかと思います。鈍感な二人に振り回される周囲は見て

いて特に楽しいものです。
★★★☆☆(未読の方は是非)

【こんな人におすすめ】
ニヤニヤしたい人、
鈍感な村紗が見たい人、
鈍感なさとりが見たい人、におすすめです。

『変身』 大伴氏

【ジェネリック】63
【タイトル・作者】『変身』 大伴氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272574278&log=63
【あらすじ】
しぐさは少年ぽく、姿はやや童女のようで、やはりどちらか決めかねる。
二分の一だ。確率は二分の一。賭けてみてもいいではないか。
「なあ、少年。秋が待ち遠しくないかな」
(本文抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
秋静葉の日常を描いたお話です。ジャンルはほのぼのでしょうか。
静葉の一人称であり、作者さんの静葉像が如実に語られています。キャラクターがよく理解できる書きっぷりです。
行間に委ねているところも多々あるため、読み手がいてはじめて成り立つ物語だと思います。そのお話から思うところは特にありませんでしたが、描写の仕方、表現がとても好みでした。
色彩は鮮やか、歌うような調子で文字が読める感覚を味わいました。
★★★☆☆(息抜きにどうぞ)

【こんな人におすすめ】
静葉が好きな人、
春の陽気を味わいたい人、におすすめです。

『いつか未来の話』 Peko氏

【ジェネリック】63
【タイトル・作者】『いつか未来の話』 Peko氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272590118&log=63
【あらすじ】
知る人ぞ知る博物館がある。
ぱっと見は博物館だと分からない。建物は大昔の日本の屋敷そのものの造りをしている。ずいぶん昔から存在しているはずなのに、古びた様子はない。
そこを管理しているのは風変わりな三人の少女たち。
(本文抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
永遠亭の未来の姿を描いたお話です。過去捏造ならぬ未来捏造もの。
蓬莱人によく合わせられる題材、命の使い方、生き方を幻想郷の未来の形も交えて綺麗にまとめたものにしています。輝夜と妹紅の二人の関係も穏やかなものでまったりとした読後感がありました。昔の友人知人がいなくなっても寂しさを感じさせない彼女たちは生かされる絶望のない力強さがあるように思います。
メインは輝夜と妹紅の二人で、永琳は名前だけの登場となります。せっかく配置したのだから永琳の言葉も聞いてみたいものでした。
のんびり語られるこのお話は実に味わい深いものですね。派手なインパクトこそないものの、読んでいると徐々に染み渡るような作中の雰囲気がたまりません。
★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
未来の輝夜と妹紅が見たい人、
ほのぼのとしたお話が読みたい人、におすすめです。

『パーフェクト・メイド』 フライイングマン氏

【ジェネリック】63
【タイトル・作者】『パーフェクト・メイド』 フライイングマン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272684725&log=63
【あらすじ】
完全で瀟洒な従者を自負している咲夜。
ある日、たった一つ欠点があるとレミリアに言われてしまった彼女はそのことで頭を悩ます。

【感想・ここが面白い・私的評価】
完全で瀟洒な従者を目指して奔走する咲夜を描いたお話です。ジャンルは掌編。
クールだけれど、どこか抜けている。そんな、作中で描かれている咲夜がとても可愛らしいですね。また、四コマ漫画のように分かりやすく、起承転結の構成が非常に読みやすいと感じさせます。
ただ、咲夜が助言を得て訓練した結果をレミリアに披露するシーンを特に描写しなかったところが残念に思います。
尺は短いのですから、そういったところも書き込んで咲夜の愛らしさに特出すれば作品の持ち味もより良くなったのではないかと感じました。
★★☆☆☆(時間があればどうぞ)

【こんな人におすすめ】
ドジな咲夜が好きな人、におすすめです。

九尾の狐の嫁入り  こじろー氏

【ジェネリック】63
【タイトル】九尾の狐の嫁入り
【書いた人】こじろー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272351920&log=63
【あらすじ】
明日は藍が人間と結婚する日だ。
どうしよう。私は藍に幸せになって欲しいが、藍と離れ離れになりたくない。
【感想・ここが面白い・私的評価】
正直言うと文章は軽妙な掛け合いも含め読ませることに特化しており、読み応えはない。状況もたまにわかりにくい。展開も都合主義が混じる。
ただし、紫の心象描写はやはり相応に丁寧。必要十分な量と質だ。
紫の恋心がとてもらぶりーで、読んでも損は無いとまでは言わないが、紫が好きなら読んでみることを勧める。
同じくグロ表現はほぼ全く無い。残念。オリキャラはそこまで露骨ではないが、藍と結婚する相手の描写は果たして必要だったのだろうか……

【五段階評価】★★★☆☆(妖怪ハンターが出た時点で萎えかけたけど、最後まで読んだら★3は欲しくなった)

寒いよ、もう4月終わるよ、おかしいだろ  わおん氏

【ジェネリック】63
【タイトル】寒いよ、もう4月終わるよ、おかしいだろ
【書いた人】わおん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1272344120&log=63
【あらすじ】
2010年春。冬の妖怪は眠れずにいた。
【感想】
今年の春は異常に寒かった。
何しろ、4月に雪が降ったくらいだ。
どこかで誰かが春を集めているのだろうか。
それを日付と気温と冬の妖怪の一言で振りかえるネタ。
個人的には、十分膨らませればこれだけで話が一本書けそうなので
ネタに留まっているのがとてもおしいと思った。
【五段階評価】
★★☆☆☆(レティさん、おやすみなさい)

ラーメン食べに行きますよ?  名も無き脇役 氏

【作品集】ジェネリック63
【作品名】『ラーメン食べに行きますよ?』
【書いた人】名も無き脇役 氏
【内容】
 あるときに紅魔館の主がある忠臣に辛い決断をせねばならない事を悩んでいた
 そんな時、その忠臣の方から夜に飲みにいこうと手紙を貰う事から話が始まる
【感想】
 主とその忠臣が飲みに行く時に元の親友に戻ると言う設定がほんわかする
 忠臣に全てを任せた決断のオチが一番最後に書かれているのでお楽しみに