作品集206

Last-modified: 2015-07-27 (月) 21:59:57
風邪引きメリー  しずおか氏
蓮メリちゅっちゅ

【作品集】206
【タイトル】風邪引きメリー 【書いた人】しずおか氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434107084
【あらすじ&感想】
蓮メリちゅっちゅ
【五段階評価】
 ★★★★★

訳あってメリーが風邪をひきました!

【作品集】206
【タイトル】風邪引きメリー   【書いた人】しずおか氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434107084
【あらすじ&感想】
訳あってメリーが風邪をひきました!
「れんこぉ。かぜ。ひいた」
「やっぱりひどいわね。来てよかった」
「ふえ、れんこ、れんこ」
「はいはいどうしたの」

 

ひたすら甘い蓮メリだった
蓮メリが好きな人なら楽しんで読めるだろう
大切な相手にすっぽかされたらなんか意地はっちゃったりしちゃうもんなのかも
そのせいでこうなって、こうなったんだからある意味結果オーライ
蓮メリちゅっちゅ!蓮メリちゅっちゅ!

ワタシガイコクカラキマシタ ニホンノコトヨクワカリマセン  kiki氏

【作品集】206
【タイトル】ワタシガイコクカラキマシタ ニホンノコトヨクワカリマセン 【書いた人】kiki氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434118014
【あらすじ&感想】
蓮メリちゅっちゅ
【五段階評価】
 ★★★★★

それは恋ではないと私は断じた  完熟オレンジ氏

【作品集】206
【タイトル】それは恋ではないと私は断じた【書いた人】完熟オレンジ氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434368517
【あらすじ&感想】
レイマリべろちゅー
【五段階評価】
 ★★★★★

21時の親善試合  ふみ切氏

【作品集】206
【タイトル】21時の親善試合   【書いた人】ふみ切氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434384892
【あらすじ&感想】
魔理沙がアリスを訪ねたのは夜の9時。
寝る時間には早い。夕食は済んでいるだろう。入浴もことによれば。
さあ、いよいよ勝負の始まりだ。

 

なぜ、どうして、こういう勝負が行われているのかは書かれずに終わっている
しかし勝負に挑む心情、アリスの反応に対しての思考、そして追い詰められていく焦り
そういったものが丁寧に積み重ねられ、知らず知らずのうちにこの穏やかで和やかな勝負に集中してしまう
一度読み終わったら魔理沙がこの勝負に挑むことになった理由を想像しながらもう一度読み返すのも悪くないかもしれない

アマノジャクリリース  しくま氏

【作品集】206
【タイトル】アマノジャクリリース【書いた人】しくま氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434974994
【あらすじ&感想】
弾幕アマノジャク後のお話。
正邪は針妙丸を騙し続け、針妙丸は正邪に騙され続ける。
傍から見れば一方的に見えるこの二人の、微妙な関係性を楽しむ作品。

正邪が素直じゃないのも、天邪鬼だから仕方ないね。
【五段階評価】
★★★★☆

 

こうやって書くとほのぼのっぽく見えるけど、決してほのぼの系ではないです。一応。

幻想的微積分  Alcohol氏

【作品集】206
【タイトル】幻想的微積分【書いた人】Alcohol氏
【URL】 ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1434912736
【あらすじ&感想】
魔理沙が微積を習うお話。
と言っても微積が理解できないとストーリーがわからないというわけでは無いです。
霖之助が霖之助らしかったり、レミリアが咲夜のお母さんだったりする普通に楽しいSSで、微積の存在は正直割りとどうでもいい感じ。
というか微積に関する話はゆで理論的な滅茶苦茶さなのでそこはあまり深く考えない方がいいかもしれないです。
でも微積が全く意味が無いというわけでもなく、分かったほうが面白い話ではあります。
同じ作者の「魂を映す境界」にちょっと関係のある描写がありますが、作者曰く「関係があるって事にすると矛盾があるから無関係」。
でもそちらも面白いので併せて読んでみると良いと思います。
【五段階評価】
★★★★☆

闇よ、闇よ、この指にとまれ  火男氏

【作品集】206
【タイトル】闇よ、闇よ、この指にとまれ   【書いた人】火男氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1435025636
【あらすじ&感想】
光と影でできた世界を霊夢は走る。
ただ寝付けずに本を読み始めただけのはずがどうしてこんなことになったのか。
とにかくあいつを捕まえてこの世界から脱出しなければ。
熊も、学者も、ペリカンの気持ちも私の知ったことじゃない。
私は博麗の巫女なのだ、妖怪どもを恐れおののかせる為の。
霊夢は走る。自身は博麗の巫女なのだという維持だけを抱えて。

 

不思議な世界の中でルーミアと対峙する霊夢が自身の中を見つめていくお話
文章が光と闇でできた世界の情景をくっきりと浮かび上がらせてくれる
本質は人間でしかない霊夢が、妖怪たちに愛され、否定され、嘲られながら苦しんでいく
幻想的な描写、ただの少女でしかないような霊夢のキャラクター、蠱惑的で恐ろしい妖怪
自分は霊夢は強い方が好きだったが、こんな幻想郷もけして悪くないと思える作品だった
まだ今作品集の投稿数は半分行ってないけれど、自分の一番おすすめの作品になるだろう作品

骸の花は天に昇らず  片隅氏
自薦

【作品集】206
【タイトル】骸の花は天に昇らず
【書いた人】片隅
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1435213263
【宣伝】
ある花見の席で幽々子が身に付けていた首飾りを巡って、霊夢が葛藤したりするお話です。
タグや冒頭にも書いている通り東方茨華仙最新話を読んでその設定と前々からあった博麗神社の設定もあってこれしかねぇなと思って書きました。久しぶりに書いたこともあって結構自分なりには気合い入れたつもりなので読んでいただきたく、自薦した次第です。
ぶっちゃけあんまりにも読まれないからつらいというのもありますが。
よろしくお願いします。

他薦

【作品集】206
【タイトル】骸の花は天に昇らず   【書いた人】片隅
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1435213263
【あらすじ&感想】
「……で、あいつはなんでここを選んだわけ? どうせまた何か下らないことでも企んでいるんでしょう」
「その首飾りは壊させてもらうわ。思った通り、ロクでもなかった」
「当たり前でしょう。どんな理由があっても、これは冒涜よ。気に入るわけ無いじゃない」
「あぁ、これのこと? 紫にもらっているのよ、ずっと。綺麗でしょう?」
「……もう少し鋭いかと思っていたのだけれど。妖夢より少しはマシという程度なのね、貴方」
「いいわ。とても素敵よ。これでやっと、私も――」
「だから、私は認めない。こんなものが救いだなんて、絶対に認めてやらない」
花見の時期の境内で行われる悲しい物語
『それが救いかどうかを考えていいのは、救われる本人だけなのよ』なんて言葉が作中になるけれど、
考えることが霊夢の救いになるんなら霊夢はある種当事者なわけだし、
だいたいけっきょくこのことに一枚かんでる奴が言ってもそれは一種の逃避なんじゃないのかなぁ
とりあえずう人間味のある霊夢が怯えて縮こまってるのは可愛かった
話としては現状答えの出ないどうしようもないものだから終わりは「スッキリ」とはいかないのはしょうがない
終わり方も静かで穏やかで悪くなかったし

オリジナル・プログラム  空音氏

【作品集】206
【タイトル】オリジナル・プログラム   【書いた人】空音氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1435227180
【あらすじ&感想】
マエリベリー・ハーンが死んだ。
蓮子はあの場所に向かう。
もしかしたら警察が手にしていないような手掛かりがあるかもしれない。
なにかしらのメッセージが残されているかもしれない。
死体は見つからなかったのだ。
きっと生きていると信じ続けなければならない。
そうして彼女を生かしていくのだ。
『私を殺し続けるのよ、蓮子』

 

いわゆる秘封の別離物
余計なことは省いて短くさっぱりまとめてあるのでさっと読める
もちろんその分情報力は少なく、別離の理由に関しても少しぼかしてあるので満足できない人も多いかも
なんとなくしか理解できなくても大きな悲劇を避けるために小さな悲劇を演じた二人の悲しみは十分感じられる

森の中、海の底  圏氏

【作品集】206
【タイトル】森の中、海の底   【書いた人】圏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/206/1435385187
【あらすじ&感想】
霊夢が午後の掃除を終えて茶の間で静かに番茶を啜っていると、開いた襖から煙が入ってきた。
尋常な煙ではなかった。
少しその匂いを嗅いだだけで、彼女は初めて空を飛んだあの日のことを思い出したり、
外来本でのみ読んだことがある海の景色を頭の中に活写したりしたのだ。
彼女はこれは何か新たな異変に違いないと考え、瞬く間に服装と装備を整えて、襖から縁側、縁側から空へと煙を辿って飛び出した。

 

不思議な雰囲気のお話を、さっぱりとした文章で短く書いた作品
謎の煙を吸って悲しいような寂しいようななんとも言えない気持ちにとらわれる霊夢の心情はどうだったのかとか考えてしまう
なぜ霊夢が思い描いたイメージは見たこともないはずの海だったのか
いろいろ考えることはあるけれど、きっとこの思春期にありがちそうな割り切れない不安も、
なにかしらの「気の迷い」のようにこの霊夢の記憶から去っていくんだろう

雨の終わりの速度  青段氏

【作品集】206
【タイトル】雨の終わりの速度 【書いた人】青段
【分類タグ】東風谷早苗 チルノ
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/206/1436278225
【POINT】約3500 【容量】5.57KB
【あらすじ】
雨宿りする早苗を、チルノが引っ張り出す。空からの落下に早苗が見たものは。
【感想】
 フィリップ・K・ディックの短編「安定社会」の中に、本筋とは関係ないにも関わらず、印象に残っている一節がいくつかある。

「ロバート・ベントンはゆっくりと翼をひろげ、何度か羽ばたきをして、屋上から鮮やかに飛びたち、夜空へ上昇した。
 あっというまに彼の姿は闇の中へのみこまれた。眼下に散らばる何百もの光点は、ほかの人びとが飛び立ったほうぼうの屋上の明かりだった。」
「狂おしい喜びにかられ、巨大な白い翼で空気をたたき、ふわふわ通りすぎていく小さな雲のなかに飛びこんで、果てしなくひろがる、目に見えない黒い深鉢の底をめがけて急降下すると、」
「白い翼をたたみ、全身を矢にして狙いをつけ、そっちをめざした。一直線の完璧な急降下。管理庁の明かりから三十メートルたらずの高度でさっと翼をひろげ、まわりの堅固な空気をとらえると、たいらな屋上に軽く着陸した。」

 このSSについては、チルノの口調などのキャラ性に違和感がぬぐえないままだったり、オチの付け方にもの足りなさを感じたりしたのであるが、印象深い一節がところどころにあるのが自分の中の評価を低いものにしていない。
 五感で表現しているところ、雨と晴れのコントラスト、個々の描写を脳内で統合すると全体の風景が現われるところ。

受け継がれる物語  るゐ氏

【作品集】206
【タイトル】受け継がれる物語 【書いた人】るゐ
【分類タグ】フランドール・スカーレット レミリア・スカーレット パチュリー・ノーレッジ オリキャラ
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/206/1437153492
【Rate】15.62 【容量】41.62KB
【あらすじ】
 魔法の本を通じた、フランとオリキャラの文通。
【感想】
 そそわの読者が敬遠しがちな要素、「オリキャラ」「長い」「ネームバリューのない作者」を三重に持っている。ゆえに閲覧数は少なく、点数も高くない。
 確かに時間は有限である。多くの読者ができるだけ時間の無駄を避けたいという気持ちはわからなくもない。しかし、その選別法は良作を見逃すことにもなりかねないのだと、この作品を読むことで見直してほしいものだ。
 物語の推進力はある。多く散りばめられている。
 まず始めの「『」はどこで閉じられるのか(決してタイプミスではない)から始まり、オリキャラは何者なのか、文通はどのような結末を迎えるのか、など諸処のポイントが好奇心を湧かせる。
 また、フランの成長物語としても楽しめる。考え方、行動、そして周囲の者との関係性が変わっていくことを温かく見守れる。
 痛みの残る終わりではあっても、やはり心は温かい。痛みがあるからこそ、さがかけがえのないものを得るための過程なのだと、読後に思えるはずだ。、
 オリキャラのいる場所について、幻想郷の外か幻想郷内の人里かという部分の重ね合わせが雑であるところが玉に瑕か。