作品集209

Last-modified: 2017-06-11 (日) 18:19:24
グッド・ナイト,ワールド  Cabernetさん

【作品集】209
【タイトル】グッド・ナイト,ワールド
【書いた人】Cabernetさん
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/209/1448636943
【あらすじ&感想】
紺珠伝後の月の要職者:稀神サグメの事後始末。
地上に堕ちて月に戻れなくなった兎についての処遇と対応。

容量としてはとても短いのですが、物語として結論までまとまっています。
でも、特筆すべきは内容よりも、出てくる者達の醸し出す雰囲気にあると思います。
月の住人達がメインということもあって、綺麗で透明な雰囲気が文章から伝わります。
まだキャラ付けが定着していない新キャラ達ですが、違和感も無く、
サラリと読み切れる短編です。
私は特にドレミーの領域に自然と留まってリクライニングするサグメさんの姿が印象的で、
文内では二人の関係は多くは語られていませんが、
人の前で書物を読み耽るられるだけの関係を想像、補填してしまいます。
具体的な行動を楽しむというよりは、雰囲気から光景を想像して楽しむような、
絵とかに近い印象を読後に持ちました。

サグドレ好きは勿論、新作を齧ったことある人にもオススメです。

満腹オオカミ  海苔缶さん

【作品集】209
【タイトル】満腹オオカミ
【書いた人】海苔缶さん
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/209/1448887818
【あらすじ】
休日ということで昼間から酒を飲む椛。酔い覚ましに散歩に出かけ、ひょんな事から影狼と知り合う。
そして、影狼の自宅でご飯を食べる椛。
【感想】
あらすじだけ見ると山も谷も無いストーリーなのだが、実際に読んでみるとなんとも素晴らしい作品だった。
椛の目線で描かれるお酒や料理の表現は本当に腹が減る。そして、風景描写が綺麗。
椛がとにかく可愛く描かれていて、自分の中では堅物なイメージだった椛が、ゆるふわ女子のイメージへと変わっていった。
言葉のチョイスが可愛らしい。
この作者さんは女性であって欲しい。そう思った。

月面に佇む老人を見た  RingGing氏

【作品集】209
【タイトル】月面に佇む老人を見た   【書いた人】RingGing氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/209/1452432006

【あらすじ】
戦争が終結し、ハリーは他を蹴落とし、宇宙飛行士になり、暗い空へと向かって行った。
彼は一度ならず二度も宇宙へ行く機会に巡りあった。けれど何かがおかしかった。
宇宙の感動も、壮大さも、何もかも違和感に塗れ空虚だった。
そして三度目の機会が来た。
人間、月人、地球、月・・・全てを包む宇宙にハリーは何を見ることになるのだろう。

【感想】
ネタバレになってしまうのであんまり感想は書けませんが、ハリーが変わってしまう様は2001年宇宙の旅のスターチャイルドや
幼年期の終わりの、人類の子供達の最後の様を思い出した。SFが好きならオススメしたい一作。

結構前に読んだのですが印象に残ってたので唐突にレビューしたくなった。

十ざなう咲夜さん  ギョウヘルインニ氏

【作品集】209
【タイトル】十ざなう咲夜さん  【書いた人】ギョウヘルインニ氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/209/1451916843
【あらすじ&感想】
寿命ネタ(異端派)
「はははじゃないわ。いつまで、あなたガスっぽいままで居る気なの?」
「それは成仏するまでですよ。私は成仏するまで幽霊ですから」
咲夜が死後幽霊になっている。レミ咲の寿命ネタで異端派な作品で咲夜がレミリアを思う気持が伝わってくる。