ジェネリック作品集89

Last-modified: 2012-07-04 (水) 20:59:17
姉妹小唄  鉱質コルチコイド氏

【タイトル】姉妹小唄
【書いた人】鉱質コルチコイド氏
【作品集】 ジェネ89
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1325000743&log=89
【あらすじ】
「もう、お姉ちゃんのあほっ。ばかっ。うどんっ」
「わ、わたくしはうどんではない」

旧都の屋台「麺つゆ地獄」でさとりがつくりあげる、焼きそばは売れない。
喩えそれが5時間の努力の結晶だろうと、百六十八個あろうとも、一つたりとも売れなかった。
あゝそれは、りんご飴をしきりに進めた役人の嫌がらせなのか、集団的無意識のせいなのか。
心が読めても一向に読み解けぬこの非常事態、
少女は無事ペットと妹にクリスマスのケーキを買うことが出来るのか。

【感想】
表現と比喩にちょっと特徴があるが、基本的にはほのぼのとした古明地姉妹ものである。はっぴーえんどである。
上に一例として挙げた如き会話から察する関係が好みの諸兄には、おほほ、うふふと楽しめる作品であると思う。
しかし、ほのぼのであるが故に、
「読心能力を持つ古明地姉妹をキャラとして選ばなくてもよいのではないか」
「そもそも旧都を舞台にしなくてもよいのではないか」「そもそも東方で以下略」
という突っ込みがあるやもしれぬ。うぐぐと返す言葉に詰まってしまうのだが
キャラ設定を無理に生かさなくてもよいと考えてみるのもいかがだろうか。
あのクールな東方キャラがこんなトンチキなことを!というのも、二次創作の楽しみ方の一つなのではないかと。
あ、最後に。この作品で私が一番好きなキャラは「役所の職員らしき人」です。たぶんこいしではないかと睨んでいます。

毘沙門天がオススメしない古道具屋  這い寄る妖怪氏

【作品集】ジェネリック89
【タイトル】毘沙門天がオススメしない古道具屋   【書いた人】這い寄る妖怪氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1328369901&log=89

【あらすじ】
ナズと星が香霖堂にやってくるとそこには眩暈がするほどの乳臭さをかもしだすロリゆかりんが。

【感想】
ロリゆかりんのかわいいところをあげるとすると、上の画像を見てもらってわかるとおり
「ロリくてかわいい」ということに尽きるが、ただロリいだけならフランちゃんとか
えっとすいませんけど私がこの子を産んだことにしてよいですかね? と思わず言ってしまうほどの
ロリータ兵器が幻想郷には石を投げたら当たるレベルで存在する。
その中でロリゆかりんがなぜこんなにもロリくてかわいいで大人気かというと、矛盾するようだが
ほんとうはロリではないからである。特に名を秘す八意女史とはまた桁からして違いそうだが、
ゆかりんも実はそれはそれはお年をめしており、あのミニスカ女子の文ちゃんが千歳を越えていることを考えると
ゆかりんはもしや「えっとマンモスとか食べてたんですかね」てゆうくらいの年齢であってもおかしくない。
そんな八雲紫さんがロリいという。参考としてニコニコMUGENwikiで使われている東方香霖堂のゆかりん画像を
確認すると、キャプションで「ZUNの監修でイラストはイメージ通りになるまで修正された」
と書いてある。つまり原作者である神主の中でゆかりんはこれほどまでにロリいのである。
真性だな。

さて、原作者の脳内でどうなっているかはともかく、我々の共通認識ではゆかりんは
香霖堂に行く時だけこのようにロリい、ということになっている。
つまりこの作品もそのようなゆかりんのロリいロリ根性を第一の要素として話が進んでいく。
基本的にこーりんの出てくる話はちょっと苦手な私であるが、これはゆかりんがロリいため
とても楽しく、興味深く最後までもぞっと読み進むことができた。
爆発しろ。もげろ。
ゆかりんだけではなく、あらすじで書いたようにナズと星ちゃんが香霖堂にやってくるところから
話ははじまるのだが、星ちゃんのドジっ虎なところ、と思わせつつそうあるべき箇所ではきちんと有能なところ、
ナズのこまっしゃくれた幼女臭など我々が読みたい基本をおさめつつ話はそれだけではない広がりを見せる。
「幻想を受け入れる」というのは何も我々の世間様から怒られそうな性癖を満足させるとか
そういうことばかりではないのだ。とてもとても残酷な私たちの住む現実が幻想郷と隣り合わせに存在し、
その境界を管理するものはさまざまな対処を強いられる。それがたとえば、誰かを利用するようなことであっても。
だからそんなゆかりんを夏と冬に汁まみれにするのはなんていうかその、まあ早苗さんとかにしとけよ。
うそ
ほんとゆかりんはかわいいな! かわいいな!

『姉妹』から『  』へ  友好的な処刑機械十一号氏

【作品集】89(ジェネリック)
【タイトル】『姉妹』から『  』へ
【書いた人】友好的な処刑機械十一号氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1328707963&log=89
【あらすじ】
「おはよう、お姉ちゃん」(本文より。霊夢の台詞)

【感想】
ちゅっちゅ。これほどちゅっちゅな作品も珍しいのではないだろうか。清々しいほどちゅっちゅである。隣り合って寝ていた霊夢と依姫。しかも霊夢が依姫を「お姉ちゃん」と呼ぶという衝撃的な冒頭から始まり、なぜそうなっているのかの説明は一切ないまま話は進む。これは何か壮大な「オチ」が待っているのではないか……! と一言一句見逃すまい心持ちで読んでいたが、むしろ想像の斜め上をいく桃色展開。なんぞこれ、なんぞこれ、と連呼しながら読み終えたがいややっぱりなんぞこれ。
依姫は霊夢に恋情を抱くのだがそれについてもこれといった説明はない。可愛いから、とか恋に理由はいらない、とか言われると唸るしかないのであるが、個人的にはこういう過程をすっ飛ばした百合はあまり好きではない。
……はずなのだが、とことん説明を放棄した「理由などいらぬ! ただちゅっちゅを書くのみ!」という作者の姿勢には逆に好感が持てるかもしれない。ただやはり苦手な人は苦手な話だ思うので注意。百合好きなら読んで損はないと思う。

本能的に長女タイプ  ぷお氏

【作品集】ジェネリック89
【タイトル】本能的に長女タイプ    【書いた人】ぷお氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1325620078&log=89

【あらすじ】
雨降る日、妹たちは出かけ、雨音だけが響く廃洋館でルナサは一人アフタヌーンティー。
そんな時ふと、木の板を叩くようなコツ、コツ、という音。玄関の扉が叩かれたようだ。
妹たちにしては帰ってくるのが早すぎると、ルナサは警戒混じりに扉を開ける。
するとそこには、金の髪を雨にぬらして、静かに佇む小さな女の子の後ろ姿。

【感想】
ルナサとルーミア。金の髪に黒い服を着た二人の少女の可愛らしく微笑ましいお話。
一つ一つの振る舞いが子どもらしいルーミアと妹の扱いには慣れているルナサのやりとりが
読んでいてほっこりとさせてくれた。
ルナサ可愛い!ルーミア可愛い!