ジェネリック作品集94

Last-modified: 2013-12-03 (火) 16:37:35
先刻承知  みずなみ氏

【作品集】ジェネリック94
【タイトル】先刻承知
【作者】みずなみ氏
【タグ】射命丸文 姫海棠はたて
【容量】 18.83KB【ページ数】1頁
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/94/1376220175
【粗筋】
年に一度だけ、文は蓄積したストレスが原因で苛立ちを押さえきれなくなる。
かと言って周りに当り散らしたり、酒に溺れて醜態を晒すのは、天狗としての矜持が許さない。
我慢ならなくなった文ははたての家に行くが、苛立ちに任せて噛み付いてくる文に、はたては容赦無く厳しい罵声を浴びせかける。
終いに、ブッツン切れた文は、はたての家を飛び出して――

【感想】
イッツワンダフル腐れ縁。また、後書きでワッフルしてしまうこと請け合い。
とってもあまーい、辛口な二人の関係にどうぞ酔い痴れて下さい。

夏だからこそぐだら  喉飴氏

【作品集】ジェネリック94
【タイトル】夏だからこそぐだら  【書いた人】喉飴氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/94/1376767615
【あらすじ】
真夏、図書館にてだらだらと過ごすパチュリーとフランドール。
【感想】
>「ほら、そんなに難しく考えないで。好きだって思う何かを思い浮かべて、それを言葉にしてみなさい」
>「好きな……おねえ――じゃなくって、しゅ、シュークリーム! 咲夜の作るシュークリームが好きだようん!」
>「じゃあ妹様の二つ名は『お姉様大好き☆きゅんっシュークリーム娘(はぁとぶれいく』ということで、いいのかしら」
>「やめてお願いストップ羞恥死するから!」
>「ちなみに最後の部分は、妹様のありとあらゆるものを破壊する能力と、可愛さでみんなの心も破壊しちゃうぞっていう意味をかけてみたわ」
>「余計なものを付け足さないで!」

以上に代表されるような、ギャグとほのぼのとニヤニヤによって構成された5kbほどのSS。
日常話とか空気系とか言われるのはこうゆうものなのかなーと思わされる。
肩の力を抜いて、ほのかに楽しくなれるかもしれない一品。

正直者の夏  小波氏

【作品集】ジェネリック94
【タイトル】正直者の夏  【書いた人】小波氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/94/1373893179
【タグ】咲霊 咲夜 霊夢 甘い 短い
【容量】3.71KB
【あらすじ】真夏、咲夜の作ったアイスを、霊夢は二人して神社で食べる。
【感想】
>「霊夢、好きよ」
>突然に、口を開く。
>「本当に?」
>嘘つきの私に対してなら一番正しい言葉だ。しかし、私は返事をしない。
>「………」
>だって、もし、本当だって言ったならもう逃げられない。もし、嘘だって言ったなら伝わらない。

以上の言い回しも面白いが、ここからの駆け引きも一層面白い。
自分の気持ちをストレートに伝えられない天邪鬼な、しかし根本は純粋な二人のやりとりにニヤニヤできる。
言葉遊びに終始しているようで混乱してきた、と思ったところでストレートな行動。良い百合物でした。

あじさい  アサトモ氏

【作品集】ジェネリック94
【タイトル】あじさい  【書いた人】アサトモ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/94/1371775276
【タグ】ぬえむら 封獣ぬえ 村紗水蜜
【容量】3.23KB
【あらすじ】雨が降る中、ぬえはあじさいのかたつむりを、村紗はそのぬえを見ている。村紗の胸の中にはぬえへの湿った想いがあった。
【感想】
>誰かとの、私の知らないぬえの話だった。四六時中私とばかりいるなんて無理だけれど、私が知らないところで楽しそうにしているぬえの話は嫌いだ。
>いっそのこと知らないままでいさせてくれればいいのに。しとしとと、雨が降る。じとじとと、心がくもる。

といったような、ところどころに詩のような表現があるところが特長。
最後はハッピーエンドで終わる。コンパクトにまとまった百合SS。
ただ、相合傘の中で行われているというのは文中で示すべきだった。というか、お互い雨に濡れていた方が雰囲気が出たかもしれない。

ラテルナマギカ ~寅と鼠と桜の巫女~ 『科学世紀の妖怪都市』   うるめ氏

【ジェネリック】94
【タイトル】ラテルナマギカ ~寅と鼠と桜の巫女~ 『科学世紀の妖怪都市』
【書いた人】うるめ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_p/94/1383135678(連載中)

【あらすじ】
明治の終わりごろ。
星と那津は宝塔を探して東京にやってきた。
そこで妖怪たちの争いに巻き込まれる。
一方、宇佐見桜子は数年ぶりに空飛ぶ「お化け」を見た。
桜子は思わず「お化け」を追って駆け出した。

【感想】
映画だこれ。

路面電車に乗り遅れたドジっ虎が脚力を発揮して
電車を追いかけ、追いつき、飛び乗るという、
テンプレのようなアクションシーンで物語が始まる。
その後も飛んだり走ったり落ちたりキャラがよく動く。

極めつけは、生命の危機に陥った一般人が能力に目覚めて危機を脱し、
そのままの流れで最初の敵(噛ませ犬ともいう)との対決に流れ込むシーン。
どこの変身ヒーローですか。

とにかくエンタメ路線に振りきれているので多くの人にお勧めできる作品です。

※ 週一で現在5話まで連載中。
  進行度としては起承転結の「起」が終わったあたりだと思う。