プチ作品集29

Last-modified: 2009-12-07 (月) 22:46:58
文霖。新聞 千と二五五氏

【プチ】29,30,32
【タイトル】文霖。新聞
【書いた人】千と二五五氏
【あらすじ&感想】
文々。新聞に霖之助がコラムを書く事になった。話のたびに主役や視点が変わるのが新鮮な一話完結型の作品。
カップリングっぽいタイトルに反して、内容は割と硬派?なSSのような感じがする。
三人称視点の話は地の文が若干堅苦しい感じが抜けないが、キャラクターの会話はかなり原作チックでテンポが良く東方臭に溢れてる。
特に長めの五話の霖之助、七話のにとりの一人称視点は何か乗り移ってるんじゃないかと思えるほど再現度が高い。
一つの大きな筋書きに沿って進んでいく長編ではなく、幻想郷の日常風景を切り取ったような作品。オススメ。

【五段階評価】
文章力   ★★★★☆ (三人称視点の話は三つ、一人称の話は五つあげてもいい)
にとり度   ★★★★★ (七話はにとり書くときの参考になると思う)
総合評価  ★★★★☆ (早く続きを書いてくれ!)

 

【作品集】プチ29から連載中
【タイトル】文霖。新聞
【書いた人】千と二五五氏
【あらすじ&感想】
新聞作りに熱意をかける文と、文の思いつきからコラムを書くようになった霖之助の話

作者さんはよほど幻想郷が好きなのか、作中にばらまかれている細かい設定や描写が、幻想郷の住人を生き生きさせている。
一話ごとに季節や視点が変わったりしていて、何度も読み返してしまう。
個人的に霖之助ものの中でも、一番原作への愛を感じた。
霖之助ものを敬遠する人にもオススメです

四行で終わる話 智弘氏

【プチ】29
【タイトル】四行で終わる話 
【書いた人】智弘氏
【あらすじ】
四行。
【感想】
ホントに四行で終わる事にまず驚き。そして、四行凌ぎ切ったと思ったところでやられた。

 

【プチ】29
【タイトル】四行で終わる話  
【書いた人】智弘氏
【あらすじ】
割愛
【感想】
個人的に智弘氏の最高傑作だと思っている作品。天狗と九尾と言う異色の組み合わせもそうだが、
何より凄いのは四行四十六字という限られたスペースの中で起、承、転、結がしっかりとなされている点。
全ての無駄を省き、文の美しさ、そして余韻で魅せるという、
俳句や短歌にも通じる侘び寂びの心を感じる。SSの一種の完成系と言っても過言ではないだろう。
まだこの文章に触れた事の無い人は、是非読んで、この日本語の美しさを感じて欲しい。

『紅魔郷』製作者インタビュー 第1回 沃野氏

【プチ】29
【タイトル】『紅魔郷』製作者インタビュー 第1回
【書いた人】沃野氏
【あらすじ(冒頭を引用)】
この年公開され、大ヒットを飛ばした映画『紅魔郷』。
我が文々社編集部は製作者インタビューを敢行した。
【感想】
新しい切り口から見た二次創作。
はっきり言ってしまえば、発想の勝利である。
他の二次創作とは一線を画した、そういう意味でもおもしろい作品。。
内容も違和感なく、「そういう考えもあるのか」と読めてしまう。
ちなみに、第一回のみ紹介したが、シリーズ完結しているのでご安心を。

美しき人間の日々  つくし 氏

【作品集】ぷち29
【作品名】美しき人間の日々
【作者】つくし 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1216300460&log=29

【あらすじ】
 死んでいたらしい妹紅が、起き上がり、また日常へ溶けていく。
 そして日常から、また殺し合いという、ある種の非日常へ流れていく。
 けれど妹紅には、どちらも素晴らしい『日常』なのです。

【感想】
 タグをいじっているのか、色合い、行間等が、滔滔とした文体を彩っています。
 薄霧のかかる早朝の竹林を、靄を肺一杯に吸い込んで歩くかのような印象を、個人的には受けました(お話は夜)。
 お話としては、妹紅の何気ない一日なのですが、当然としてある日常の、
 ふとした美しさを、読む人がそれぞれどこかに見つけることができる、そんなお話でした。

【評価】
 美しさ:★★★★★