プチ作品集3

Last-modified: 2009-03-26 (木) 12:40:52
養殖 下っぱ氏

養殖 下っぱ氏

SSは小説のみではないと思い知らせてくれる一品

作品集プチ3 養殖 下っぱ氏
SSは小説のみではないと思い知らせてくれる一品。
詩というにも戯曲というにもどこか違う気がする。
下っぱ氏は最近は地霊殿ギャグ物だけだが、こういう作品も書けるというあたりが魅力的。

小難しい言葉を並べてるだけだろ…と思われそうだが

【作品集】プチ3 【書いた人】下っぱ氏

【タイトル】養殖
【本文冒頭&感想】
天狗
『やや! 佳人薄命とはよく言ったものでして!』
小難しい言葉を並べてるだけだろ…と思われそうだが、読んでみるとその韻のよさがたまらない。
詩でもない。小説でもない。舞台のようなものを思い浮かべた。語りを聞いている気になる。
【五段階評価】
養殖・糸ともに
小説度 ★★★☆☆(理解できない。だが、すげーってのはわかる)
スルメ度 ★★★★★(ひねくれた言葉が味わい深い、声に出して読みたい話)
総合評価 ★★★★☆(人を選ぶ作品でした)

『最後の罪』 作者 二見 見二 氏

プチから『最後の罪』 作者 二見 見二 氏

映姫を題材にしたお話で
全篇通じて淡々と語られる感じが、星新一の作品を思い出す感じで
なんともいい感じ。
なんというか読み心地がすごくいい。
これは文章のリズムと言うかテンポがいいんだ。きっと。
そんでもって短いからサクサクッと軽く読める。
それでいて内容はしっかりしてるし、かみごたえ抜群。
噛めば噛むほど味が出るかも。

んでもって結論→これはいいものだー。

糸 下っぱ氏

【タイトル】糸  
【書いた人】下っぱ氏
【本文冒頭&感想】
──小町蜘蛛──
『身身となり 言い得ぬ痛みに 伏す女』

叫び、踊り、桜の散るさまを、改行空白をフルに使って表されている。
小説の体をなしていない壊れ系。でもそれを補うような言葉の奔流が凄い。

【五段階評価】
養殖・糸ともに
小説度 ★★★☆☆(理解できない。だが、すげーってのはわかる)
スルメ度 ★★★★★(ひねくれた言葉が味わい深い、声に出して読みたい話)
総合評価 ★★★★☆(人を選ぶ作品でした)

※電波 うにかた氏

【作品集】3
【作品】※電波
【作者】うにかた氏
【あらすじ】
「霊夢大根とって」
閑話休題。
【感想】
タイトル通りの作品で、あらすじが全く書けない作品。
最初から最後までポカーンな人もいれば、ツボにハマる人もいるだろう。そんな、不思議というか、本当に電波な作品。
普通すぎる作品に飽きた方は、一度読んでみてはいかが?