椛が文の仕事を一日体験。
幻想郷の各所を巡り、世界の裏側を垣間見て、精神的に一回り成長する話。
各所でイベントが発生する詰め合わせ式の話なのだが、
個人的に、一番最初に起こった事件が一番衝撃的だったせいで、
残りはオチも含めて少々インパクト不足になってしまった感がw
というか誰か○○=○○○ネタで一本書いてくれw
『屋台での会話』
ひたすら二人が屋台でだべるだけのお話。
ダルイズム。ぐだぐだ。だがそれがいい。というか話のテンポは良い。
『スケベ大魔王』
プチ32に同系の話アリ。お燐はコレ系のネタが多いよね。もっと増えそうだw
『デレデ霊夢饅頭』
タイトルに饅頭とあるが、ゆっくりネタではない。
質の良いさなれいむ。ただ、デレデレというよりはダラダラかw
『恋愛小説 甘口用』
紫と藍が朝っぱらからいちゃついてるだけの話だが、
同作者の同シリーズを読んでおくと、ちょっと皮肉なユーモアを感じるかもw
『け』
幻想郷でしてはならない話シリーズwオチがいい。
だが、早苗さんだって○○○ないはずだ!!
神違い 八重結界氏
『神違い』八重結界 氏
守矢の神様家族が炬燵でぬくぬくダラダラ過ごしてるだけのお話
なのに、ちょっと会話がすれ違うだけでどうしてもニヤニヤが止まらなくなる
オチが弱いかもしれないが、これもぬくぬくダラダラ感を増してると思えば問題ない
あとがきでタイトルの謎が明らかに
「神違い」 八重結界氏
あらすじ
守矢神社のとある団欒を背景に、コタツの中でぬくぬくとくつろいでた神奈子と諏訪子。
そんな彼女たちに、食事の支度をしていた早苗から「お風呂に入って下さい」と声がかかるのだが…。
タイトル見て納得。
相変わらず上手い流れで、読者を魅了する作者だなと思いました。
いちいち可愛らしい神奈子様の発言に、ニヤニヤしながら読み進められる作品です。
ただちょっとスペースが少なかったので、個人的にちょっと読みにくかったのが玉に瑕。
ほのぼのコントという形で完成された作品だと思います。
評価(五段階評価)
文章力・構成力 ★★★★
読了感・満足感 ★★★★
幻想郷は今日も平和だ ★★★★★
総合評価 ★★★★
『頑張れ桶入り娘』漢字太郎 氏
タイトル通り、なんとキスメが主役の地霊殿前半組の仲良し話
こんなにガッツ溢れるキスメを書いたのは、ていうかキスメを主役にしたのはこの作品が初なんじゃね?
普通にハートフルストーリー、しかしあとがきの破壊力が異常
余談だが、書き方が作者様特有の一行空白じゃなくなってるので気にしてた人はご安心を
『だから僕は秘密結社ウエポンズに入った』Ph 氏
てんこちゃんソードVSおくうちゃんバスター
の筈がいつの間にか色んなのが混ざってきて、幻想郷武器自慢大会に
と言っても戦うわけじゃなく、ただひたすら良さを言い合うといった玄人スタイル
武器フェチのあなたならきっと「作者とはいい酒が飲めそうだ」と言うに違いない
…と同時にあなたは次に「オチを書け、話はそれからだ」と言う
出発進行 蕗氏
『出発進行』蕗 氏
お燐VSにとまりinお燐視点
明るすぎるお燐がただひたすら怖い
『火車のすヽめ』といい、最近のお燐はちょっと怖すぎると思います
他作品と比べるのはあれかと思うけど、こっちのお燐は薄ら寒いどころじゃなくダイレクトにおっかない
あとがきが唯一の救い…なんだけど人によっては絶望になりかねないので注意
「出発進行」 蕗氏
あらすじ
ほらほらお姉さん、もう観念して楽になっちゃいな。
楽しい楽しい旅行が待っているよー。さあ、出発進行!
お燐KOEEEEE!!
まだまだ定着された二次設定の少ない、地霊伝キャラの底知れなさを垣間見る作品。
プチなのでボリューム不足は当然なのですが、十分すぎるくらい話に引き込まれました。
気軽に作品を楽しむ、というプチの醍醐味をよく体現していると思います。
…楽しめるかどうかは読者次第かと思いますが。グロ苦手な方はご注意をば。
評価(五段階評価)
文章力・構成力 ★★★
読了感・満足感 ★★★★
背筋の凍り具合 ★★★★
総合評価 ★★★★
『きみもペット』 下っぱ氏
台詞と台詞の上手い掛け合いにくすっときて、地の文にぶはっとくる。私は4回程思わず噴出
したよ。
オチも秀逸。一文の存在感に圧倒されること請け合い。
この方を筆頭にみなさんどんどん地霊殿SSを書いて頂きたい。
でもやっぱり、さとりんは巨乳より貧乳のがいいと思うの。
『変温な二人』 yuz氏
ほのぼのとした冒頭から、ランドセルな早苗さんにまず萌える。
神様何教えてんの、というツッコミより先にまず泣いている早苗さんに萌える。
そしてこの話の翌日の早苗さんを妄想すると、大変よく萌える。
でも、オチに全部持っていかれるんだなこれが。
『幻想 Paddy Field』 地球人撲滅組合氏
喋っているほとんどがオリキャラ。しかし特に違和感は感じない。
なぜなら彼らは私たちのロマンを実直に語っているからだ。そこに痺れる憧れる。
なんとなくオチはわかったけれど、あまりに上手いので作者が冒頭で言っているスランプだなんて嘘だろ? 絶好調だろ? と思った。
【作品集】ジェネ34
【タイトル】幻想 Paddy Field
【書いた人】地球人撲滅組合 氏
【あらすじ】
幻想郷の田んぼ。
一見、普通の田のように見えるが、そこには米たちの壮絶な戦いがある。
普段は、穣子さましかお聞きになれないライス幻想郷へ、いざ、ご案内。 (冒頭部より引用)
【感想】
登場人物はオリキャラである米たちのみで、会話主体。
読むのに躊躇ってしまうような設定だが、オリキャラに対する違和感は無く、
雑談を雑談らしく表現していて、すんなりと読むことができる。
そしてオチ。これは笑えばいいのか泣けばいいのか……。
小粒だけどしっかり芯の詰まった作品。米だけに。
【総合評価】★★★★☆(一方椛は笑った)
『姉道』 はむすた氏
姉妹愛推奨委員会会長として見ないわけには行かない一品。いや見ないと損だよ。損だよ。
ルナサ姉さんすげぇ。こいしたんちゅっちゅ。ふらんちゃんうふふ。
あとがきにしてやられました。色んな意味で。
やはり姉妹とは良いものだな! そうだ、幻想郷へ行こう!
「ダッシュ!幻想郷」
ミニ四駆。外の世界においては、タミヤ社が発売した自動車模型である。
累計売り上げ台数は2億台近くという凄まじい一大ブームを引き起こした。
そんなブームも過ぎ去って、忘れられていった数々の車種は、結界という垣根を越えて、この幻想郷へと流れ着いた。
外の世界において圧倒的な人気を誇った商品。幻想郷においても、その人気は類を見なかった。
香霖堂の敷地内に設置されたコースを囲んで賑わう人間や妖怪たち。人妖の区別なく、この玩具は笑顔をもたらした。
ただひたすらにスピード求める者、知識を駆使して頂点を狙う者、外道の手段を用いて勝利を掻っ攫う者。
そのどれもが、ミニ四駆という玩具の上で己を誇示し、大いに楽しんだ。
そんな彼女らの笑顔を見ながら、霖之助は一抹の不安に駆られるのだった。
ここから感想。若かりし日を思い出させてくれてありがとう。言うほど昔でもないが。
懐かしい。まずこの一言に尽きる。勿論、今でもミニ四駆は存在しているが、あの頃の情熱は二度と甦るまい。
キャラクター一人一人の個性が、短い文章中に確かに存在している。とりあえずゆかりん自重しる。
ミニ四駆を扱ったことがある人ならば、思わずにやりとしてしまうことは間違いないだろう。私がそうだし。
行けー! と叫べば速くなる。そう思っていた時期が私にもありました。幻想郷だとマジで速くなりそうだから困る。
特に欠点という欠点は見つからない、が、ネタが判らないという人にとってはピンポイントネタは重大な欠点か。
あと、些細なことだが、もう少し改行をしてくれると読みやすかったかもしれない。
文章力 ★★★★☆(上手いと思う)
懐かしさ ★★★★☆(あの頃の記憶が甦りました)
読みやすさ ★★★☆☆(ちょっと折り返しが……)
面白さ ★★★★☆(ギャグもテンポも良く、とても面白かった)
満足度 ★★★☆☆(幻想郷ものすごいおとなげないミニ四駆大会の様子が読みたかった!)
【プチ】34
【タイトル】ルーミアに御馳走を食べさせたかった 【書いた人】Ph氏
【あらすじ&感想】
お腹がすいてしょうがないルーミア、雑草にチャレンジしてみるが流石にこれは無理な様子
極限の空腹状態のルーミアの前に遂に食べ物の幻影が現れ始める。
ほのぼの系なお話。ルーミアの可愛らしさ、慧音の人の良さ等がよく出ていると思う。
中盤の慧音との絡みなどはシンプルながら逃すものかというルーミアと見捨てられない
慧音の人の良さがよく表現されていてクスッとさせられた。読みやすい分量で読後感も
良い。
【五段階評価】
文章力★★★★☆(読みやすく、それでいて情景がわかる)
構成★★★☆☆(話としてはまとまっているが、ヤマ、オチは無し)
総合評価★★★☆☆(もう少し何かが欲しかった)
【プチ】34
【タイトル】お嫁さんを探そう!
【作者】ナクトさん
【あらすじ】
朝も早くから二柱に呼び出された早苗さん
何事かと聞くと、神奈子の口から出た言葉
「私たちが幻想郷に来た本当の目的を教える時が来たわ」
【感想】
タイトルどおりのお話
つっこもうと手を上げた途端、多すぎて手のやりように困る感じ
どこか話に違和感を感じる? 気にするな
【作品集】ぷち34
【作品名】お母さんアウトブレイク
【作者】監督 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1226330385&log=34
【あらすじ】
①呼ぶ ②過ちに気付く ③「死のう」←今ここ
経験者には痛いほどわかる、アリスの呼び間違い。しかも相手霊夢。
『串刺しワラキア人形』が続々増える隣で繰り広げられる、霊夢とアリスのほのぼのした光景のお話。
そしてもう一つの母娘(二つかも)も、実は……。
【感想】
レイアリというか、霊夢とアリスの親子的ほのぼの話。
最後のアリスの、ツンデレにも程があるセリフに、微笑ましい気持ちになりました。
しかし……後ろで髪束ねた霊夢とか、母性に溢れすぎだろう……常識的に考えて……
【評価】
神綺さまのパルパル度:★★★★★
【作品集】ぷち34
【作品名】大人は汚い
【作者】yuz 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1227366227&log=34
【あらすじ】
おこたでのんびりお茶をすすり、ヘイワを満喫している隙間妖怪。
しかし、そこにおずおずと割って入る橙、何か様子がおかしい。心配した紫が尋ねても、言葉を濁すばかり。
事態を飲み込めぬ紫を他所に、式とその式は何やら妖艶な空気を纏い、閨、ならぬ襖の向こうへ消えていく――
【感想】
あたふたする紫さまがとにかく可愛らしい。これも、式&式式を心配するが故。
すっきりした文体から、紫の狼狽がとかく伝わります。「がんばれ、紫。がんばれ、紫」は吹きましたw
食紅を買えなかったことを謝ったりした紫さまは、どちらかと言えば汚いというより、かわいい。読後ほんわかする八雲話です。
【評価】
ケモノ度:★★★★★