作品集10

Last-modified: 2009-07-12 (日) 18:53:16
東方紅魔狂 FUSI氏
展開がうまく、良作。

東方紅魔狂 FUSI氏
 残機に対する斬新な設定創作が印象的。
 紅魔郷Exに妖々夢・永夜抄・萃夢想要素をうまく取り入れてある。
 私的に、ワンサイドゲームなのがちょっとツボを外れるところだが、
展開がうまく、良作。

雷雨に包まれた紅魔館に、魔理沙が挑む。

【作品集】10
【タイトル】東方紅魔狂
【書いた人】FUSI氏
【あらすじ&感想】
紅魔郷のEXストーリーを、SSっぽくしたもの。
雷雨に包まれた紅魔館に、魔理沙が挑む。
かなり鮮明に浮かぶ戦闘シーン、キャラの掛け合い。文章も流れるようにつながって、それなりの長さでも飽きがこない。
いささか弾幕ごっこに対する独自解釈が見られるものの、気にする程度ではない。
何よりフラン可愛いよフラン。

【五段階評価】
★★★★☆

妖夢・白楼剣 /人の想いを斬る剣 MIZ氏

妖夢・白楼剣 /人の想いを斬る剣 MIZ氏

俺の感想。MIZ氏は上手い書き手だという前提でちょっとキツめに書く。

俺の感想。MIZ氏は上手い書き手だという前提でちょっとキツめに書く。
(ネタバレ注意)
 
 
 
手抜きだ。
こんなクライマックスだけ読まされても、それ以前が気になって困る。
まあ「ある物語のプロローグ」のように始まりだけ書かれて丸投げよりはマシだけど。
はね~~氏の感想にあるように、もっと面白い場面がたくさん出せたはず。
幽々子はぎりぎりとして、霊夢と魔理沙が薄い。
あの程度の登場なら、寧ろ出さないでその存在を匂わせる程度にしておく方が効果的だったのでは?
それと霖之助。
霖之助の否定の理由が弱い。加えて霖之助に妖夢が惚れるような魅力が見えない。
何故妖夢は霖之助を恋慕うようになったのか?
何故霖之助は妖夢の想いに応えられないのか?
ここら辺が読者に届きにくい。特に前者をこの作品から読み取れる読者は皆無なんじゃないかとさえ思う。
そういう所をまとめ、評価として「手抜き」とさせてもらう。

凄まじい発想だと思う。

 凄まじい発想だと思う。
 恋愛沙汰がほぼ百合(=女性同士)で描かれる東方においては
逆に、真っ当な恋愛物は、異端になるから。
 キャスティングは無難であるが、逆によく思いつけたと思う。
 妖夢の幼さと潔さ、幽々子の関係は素敵。
 もうちょっと恋焦がれる妖夢や、思い人の近くにいることで胸を
高鳴らせる妖夢を見たかったかな。
 霊夢と魔理沙の来訪で、店を去ろうとするところももうちょっと
書き込めたのではないだろうか。
 その後の展開との落差をつけるためにも、欲しかったところ。
 
 初恋云々に関しては、特になし。ありがちだし。
 東方においてこの王道を書きあげたことを評価したい。

キレイな愛じゃなくても c.n.v-Anthem氏

キレイな愛じゃなくても c.n.v-Anthem氏
そろそろ、他の方向性にいったほうがいいかも。流石にネタ切れっぽい。
最後の突き落としや縦読みなどちょっと強引なネタが目立つかなぁと思う。以前に比べると。
でも、やっぱり縦読みはクソワロタ。何度か読み直せば読み直すほど笑える。
一番ウケたのは「オッス!オラ水飴!」だけどな。脳味噌腐りすぎ。

竹林に落月を拾う 人妖の類氏

【作品集】10
【タイトル】竹林に落月を拾う
【書いた人】人妖の類氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1106264408&log=10

【あらすじ】
輝夜と永琳が月の追っ手から逃れている内に幻想郷の竹林に辿り着き、てゐに誘われ因幡の永遠亭に匿われる。
てゐは永琳を襲おうとするも永琳の力を感じ取りすぐ降参。そこに月の追っ手が現れ・・・

【感想】
レビューされた作品(因幡より稲羽へ・作品集11 隠岐より稲羽へ・作品集12)と繋がるエピソードがあり、共に読むことをオススメする。(オススメされた)
何故兎と月の民2人が共に暮らすようになったかの話と、兎&永琳VS月の追っ手がテーマ。
輝夜が愛する地上の暮らしと無機質的な月の民の対照的な部分や
てゐに隠された妖怪の凶暴・残酷さ、穢土に生きる者としての人情(人じゃないけど)の表現が良い。
あとやっぱ永琳凄え。永琳の心情の描写もわかりやすい。
癖が無い文章で読みやすさサラサラ。儚月抄との齟齬があっても色褪せない作品。

【五段階評価】
文章★★★★★(特段文学的やら美しい表現は無いが)
構成★★★★★(動機がわかりやすい、オチもくすっと来る)
総合★★★★★
永遠亭の昔話として★★★★★