作品集106

Last-modified: 2011-06-05 (日) 17:58:33
お寺と雲と、それから出店  わおん氏

【作品集】106
【タイトル】お寺と雲と、それから出店
【書いた人】わおん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269492033&log=106
【あらすじ】
命蓮寺の前で出店をはっている一輪。だけど、専ら人気なのは食べ物やお守りよりも雲山の体でできた遊具。
出店にやってくる人達と一輪の日常をつづったハートフルな物語。

【感想】
一輪好きはとにかく読め。
ダブルスポイラーで判明した一輪のとある設定にからめたストーリー。
いろいろな目的で出店にやってくる幻想郷の人達と要領のいい一輪の会話が読んでいて心地いい。
後はいっちゃんとみつ。

覚りであるが故に  renifiruさん

【作品集】106
【タイトル】覚りであるが故に
【書いた人】renifiruさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269533645&log=106
【あらすじ】
私はお姉ちゃんが泣いているところをほとんど見たことがない。
どんな辛い事があっても涙を見せなかったさとり。
そのさとりが絶叫を上げるほどの悲劇とは……。

【感想】
可愛い古明地姉妹を見たい人にオススメです。
とにかく自分の趣味にドストライクだったので思わずレビューしました。

ハカナキセカイハクルクルマワル  即奏氏

【作品集】106
【タイトル】ハカナキセカイハクルクルマワル
【書いた人】即奏氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269638458&log=106

【あらすじ】
ある春の日に、人里を見て回る静葉。
戸惑いながらも付いてくる穣子と、そこで出会う人々。
そして最後に待つものは……

あぁ、回る世界の、なんと美しきことか! (本文より)

【感想】
どこか思考回路の飛んでる静葉姉さん。誰か止めてあげて。
真面目なのに明後日の方向に突っ走る文章は前作と同様。これが即奏氏の特徴なのでしょうか。
個人的にはもっと多くの人妖との邂逅が見てみたかったかも。

【五段階評価】
★★★★☆

私は人間をやめるぞ!  ら氏
とにかく笑いたい人へ、お勧めです。

【作品集】106
【タイトル】私は人間をやめるぞ!
【作者】ら氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269786068&log=106
【あらすじ】
人間をやめて本物の魔法使いになる為に、アリスと聖輦船に乗って魔界にやってきた魔理沙。
しかし葛藤したのち、結局魔理沙は人間をやめることをやめて幻想郷に戻ってくる。
霊夢にその事を小馬鹿にされ怒った魔理沙は、 何が何でも人間をやめてやると神社を飛び出して行った。

【感想】
個人的にら氏の作品の長所は、要所要所にちりばめられた小ネタだと思います。
今作もそのセンスは輝いており、さすがはら氏と言ったところでしょうか。
黒いネタも含めて盛大に笑わせていただきましたw
タイトルとオチの結びつけも上手くまとまっていて、初見は笑うよりも先に
「ほー、そういうことか!」と思わず感心しまいました。

欠点をあげるとすれば、魔理沙によって被害に遭われたキャラたちが少しばかり不憫すぎたこと。
でもこれはあくまで個人的に感じた事なので、読む人によっては全然気にならないかもしれませんね。
とにかく笑いたい人へ、お勧めです。

魔里沙は捨虫、捨食の法を習得し、完全な魔法使いとなるために聖輦船に乗って魔界へアリスと共に赴いた。

【作品集】106
【タイトル】私は人間をやめるぞ!
【書いた人】ら氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269786068&log=106
【あらすじ】
魔里沙は捨虫、捨食の法を習得し、完全な魔法使いとなるために聖輦船に乗って魔界へアリスと共に赴いた。
しかし、魔里沙は人間をそう簡単に止めていいのかを土壇場になって悩む。その結果、魔里沙は魔法使いになるのではなく他の種族の妖怪になることを決める。
【感想】
話は長めのギャグだが、あちこちに散りばめられている小ネタのおかげで全く飽きが来なかった。
というか、話の要素のほとんどが小ネタで占められているように感じた。それほどの充実度だ。
しかし、そうでありながらも話をぶち壊しにしていない。この手の話は、いわゆるカオスとなりやすいのだが、そうはならずに芯はきちんと真っ直ぐなままで話は進行した
オチも秀逸で、見事なまでの壊れギャグだった
ただ、メタネタがあったり、一部のキャラが不憫な扱いをされていたりするので人を選ぶ作品かもしれない

一言で紹介するならば……
一人でテレビを見ているときに、ツッコミを入れるような人にオススメできるような作品

【五段階評価】
★★★☆☆(メタネタなどを気にしない人には+1つんでれいむ好きなら更に+1)

メイド長免疫よ永遠に  はるか 氏

【作品集】106
【タイトル】メイド長免疫よ永遠に
【書いた人】はるか 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269790996&log=106
【あらすじ】
大病に倒れた咲夜を救う唯一の方法。それは、咲夜の持っていたM-AID398型抗体、通称メイド長免疫を活性化させる事だった。
メイド長免疫の「主を傍に感じれば感じれるほどに活性化する」性質を活用すべく、レミリアは自らの脱ぎたてホカホカドロワーズを咲夜に被せるのだが……
【感想】
僅か10KBちょいながら、冒頭~後書きまでをぶっ通しの勢いで笑わせてくれる暴風雨の様な紅魔館SS
紅魔館の妖精メイド達が我も我もとドロワーズを脱ぎ捨て、咲夜に被せるシーンはちょっとした感動すら覚えてしまいそうになる。
そのシーンでは恐らく、登場しているキャラクターは全員スカートの中がノーパンなのだ。もはや崇高さすら感じられる。
スカーレット家の家訓は、ドロワーズを脱ぐ際はスカートを捲らず・破らず・たくし上げず。守りましょう。
あとフランの495年モノヴィンテージドロワとか、小悪魔の黒いティーバック&ガーターベルトが気になって眠れない。
【五段階評価】
★×4

固くて開かないメンマの瓶を開けるにはどうすればいいのだろうか  maruta氏

【作品集】106
【タイトル】固くて開かないメンマの瓶を開けるにはどうすればいいのだろうか
【書いた人】maruta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269794050&log=106
【あらすじ】
「人間は考える足である」 その言葉をかつての友人ソクラテスと語り合った日を八雲紫は思い出していた。
それと同じく、咲夜は醤油ラーメンの具材に使いたいメンマの入った瓶のフタが空かずに苦労していた。
このままでは醤油ラーメンにメンマを入れる事が出来ないではないか。困ったぞ。
あと核弾頭搭載のICBMが発射されたっぽいぞどうしよう。
【感想】
僅か15KBちょいながら、これまた冒頭~後書きまででじわじわと笑わせてくれる秋の長雨の様な紅魔館SS。
たかがメンマ。されどメンマ。咲夜さんにとってはそのメンマが大切なのです。
さあ、紅魔館の住人もモニターの前のお友達も某国の大統領も一緒に叫びましょう。せーのっ、
「たすけてゆかりーーーーーーーーん!!!!」

【五段階評価】
★×4

(何故だ……何故橙は私と口をきいてくれなくなったのだ……紫様なら知っているはずッ……!)   喚く狂人氏

【作品集】106
【タイトル】(何故だ……何故橙は私と口をきいてくれなくなったのだ……紫様なら知っているはずッ……!)
【書いた人】喚く狂人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269567014&log=106

【あらすじ】
境界に潜む大妖怪、八雲紫は暇を持て余していた
三月にもなっても出しっぱなしのコタツに潜り、寝ぼけた頭で暇つぶしを考える彼女
その頭に素晴らしいアイデアがうかんだ……?

【感想】
そんなバナナ

【五段階評価】
★★★★☆(短いのでサクっと読める)

天女様が見た冬の空  おやつ氏

【作品集】106
【タイトル】天女様が見た冬の空
【書いた人】おやつ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269797474&log=106
【あらすじ&感想】
惰性と怠情こそ、永江衣玖の本分だから。
そんな私でも、時にはお勤めをしなければならない。
(本文より抜粋)

『お狐様と夏の空』の続編にあたる話であり、『彼女らが見た青い空』に前編にあたる話
ゆったりとしたテンポで衣玖さんの語りが続く
落ち着いているというよりは無気力な感じの衣玖さんがなんともいえない
天子と衣玖のどうしようもなくすれ違った関係がなんだか悲しい
やっぱりかっこいい藍様

彼女らが見た青い空  おやつ氏

【作品集】106
【タイトル】彼女らが見た青い空
【書いた人】おやつ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269797783&log=106
【あらすじ&感想】
きっと今日のこの告白は、この場にいる全員に永く残るものだから。
少なくとも、私はこの日を忘れない。
(本文より抜粋)

『天女様が見た夏の空』の後編にあたる話
圧倒的に強いキャラ相手に多数で挑むのはけっこう燃える
そのわりに登場人物は戦いが進むごとに冷めて行ってるけれど
決着についてはいろいろ考えるところもあるが許容範囲
結局わがまま天人に振り回されてた

虹川家の夜更かし  ogiy氏

【作品集】106
【タイトル】『虹川家の夜更かし』
【書いた人】ogiy氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269706180&log=106

【あらすじ】
今日もステージを終えたプリズムリバー三姉妹。大成功だったステージだが、一つだけ問題が。
メルランの楽器に、メンテナンス不足によるちょっとした不具合が発生していたのである。
このままではいけない。
姉として、演奏者として、ルナサは注意をするが、メルランは生返事を返すだけ。
ええい、もう今からみんなで手入れしてしまいましょう!
リリカはキーボードだから……練習ねっ!

……今、深夜なんですけど。

【感想】
なんてことのない、ある日の虹川さん家のお話。
特に事件やイベントは起きません。ほのぼの日常系ですね。
アットホームで和やかで自然な空気感です。みんな仲良しで良い姉妹だなぁ。
メルランの気持ちもよく分かります。弦や木管と違って、金管楽器は少し手入れをサボっても吹けますからね。
プリズムリバー三姉妹が好きな人は是非とも読むべき一作です。

【こんな人にお勧め】
プリズムリバー三姉妹が好きな人、と
ほのぼのとしたお話が好きな人、にオススメです。

【五段階評価】
★★★★☆

蓬莱山輝夜の就職戦線異状なし  アデリーペンギン氏

【作品集】106
【タイトル】『蓬莱山輝夜の就職戦線異状なし』
【書いた人】アデリーペンギン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269632220&log=106

【あらすじ】
『私、働くわ』
突然の輝夜の宣言に、鈴仙は大いに戸惑った。
しかし、折角あのニートが働く気になったのだ。動機は分からないが、この機を逃す訳にはいかない。
輝夜に言われるがまま、鈴仙は村の求人広告を引っ剥がして持ってくるのだが……

【感想】
ニート輝夜の職探しのお話。
二次創作ではありふれた内容、鉤括弧の前に名前がある台本形式、『~~した。』『~~だった。』ばかりの上、少ない地の文……
嫌いな人にはとことん嫌われるであろう作りです。
ですが、お話自体はよくできており、面白さで言えば平均以上だと思います。後半のもこたんとの掛け合いは見物。
ただ、やはりプロットを見せられているような感覚が拭い切れません。作品未満と言われても仕方ないレベル。
他の作品も面白かったので、この作者が高い文章力を身につけたら万点狙える、かもです。ブラウザバックは勿体ない。
今後に期待ですね。

【こんな人にお勧め】
簡単に読めるお話が好きな人、と
台本形式でも面白い話が読みたい人、にオススメです。

【五段階評価】
★★★☆☆(かなり個人差有り)

魂魄妖夢、女の命を切る  民氏

【作品集】106
【タイトル】『魂魄妖夢、女の命を切る』
【書いた人】民氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269578454&log=106

【あらすじ】
ある雨の日にフランが図書館に行ったら妖夢が鯨の調理法を探しながら大人っぽいルナサをぶった切ってパチュリーが捻りの効いた

オーバーヘッドキックを決めたところで小悪魔が脚立で突っ込んだ。今日は喘息の調子が良いみたいだ。

【感想】
細かいジャブを連発してくるシュール?ギャグです。
みんなどこかがズレているのは仕様ですか。
爆笑、とまではいかなくても、ずっとクスクス笑えます。キャプテン翼好きはニヤニヤできます。
あとタイトルが微妙に上手い。
ところで、この面子の共通点が分からないのですが。

【こんな人にお勧め】
ギャグが好きな人にオススメです。

【五段階評価】
★★★★☆(3.5くらい)

虎よ、虎よ!  しっぺい氏

【作品集】106
【タイトル】『虎よ、虎よ!』
【書いた人】しっぺい氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270040847&log=106

【あらすじ】
「お前なんて大っ嫌いだ!!」
星は眠っていた。ある少女の夢を見ていた。

「恐れるより畏れよ。さすれば功徳をもってあなた方をお救いしよう」
星は後悔していた。『家族』を護れなかったと。

「貴方は聖輦船を地上に出航させる手筈を整えてください。私はもう一度地底を探ってみます」
星は立ち上がった。かつての『家族』と共に。

「お前っ! こいつらの味方をするのか!? くだらん地位でも惜しくなったか!!」
星は失った。大切なものを、二つ。

「やあ、気がついたかい? 今日は客人をお連れしたんだ」
星は赦された。また、泣いてしまった。

「待たせたな。ほら『毘沙門天様の』宝塔だ」
星は戦う。過去を乗り越え、未来を掴むために。

これは、一匹の寅のお話。
昔と、今と、これからのお話。

【感想】
寅丸星を中心とした星蓮船メンバーのお話です。
時間の前後関係がコロコロと入れ替わっていますが、それがちゃんと演出として活きており、最後まですんなり読めました。
それほど容量はありませんが、中身はみっちり詰まっていて、もっと読みたいと思わせてくれます。
星蓮船メンバーの過去話はよくありますが、この作品は軸も土台もしっかりしており、作者の世界にどっぷり浸りながら読むことが

出来る点で優れていると言えるでしょう。
あんまりうっかりしてない星ちゃんもいいものですね。ナズーリンかっこいい。
過去作も読む価値有りです。この綺麗な文章をみんなもっと読むべき。

【こんな人にお勧め】
誰にでもお勧めですが
星蓮船が好きな人、に特にオススメです。

【五段階評価】
★★★★★

 

【作品集】106
【タイトル・作者】『虎よ、虎よ! 』 しっぺい 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270040847&log=106
【あらすじ】
星は地底へと足を赴くことがあった。数百年前、もしくは千年前。地底に封じられた妖怪に会いに。
聖 白蓮という繋がりをもった星に、妖怪は――村紗は自分が封印されてから白蓮がどうなったのかを尋ねた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
星蓮船の直前の話。
星視点から、過去を織り交ぜて語られるのですが、しっかりと話が練られています。
上手く掘り下げたなぁ、と思いました。
作中で星とぬえの確執が語られており、気になっていましたが、最後のシーンを見て、ほのぼのとしました。

★★★☆☆ (個人差はありますが、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
シリアスが好きな方
綺麗な話が好きな方

幽香はもう限界だと思った  ahoさん

○「幽香はもう限界だと思った」ahoさん
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269798746&log=106
  [あらすじ]
  メディスンが可愛すぎて甘やかしまくる幽香。
  だが、たびたびふと我に返り大妖怪の自分を戒める→でも可愛すぎて(ry
  そんな時、メディスンがお客さんを連れてきた。

  多分みんな読んでるから今更だけど改めてオススメ。
  幽香の家で一緒に暮らすメディスン(と幽香)の成長?物語。さながら小さい娘を持つ母親といった感じ。
  そこにモブキャラの妖精が現れてメディスンはお姉さんとして奮闘し、幽香はメディスンが可愛すぎて色々ともう駄目だ。
  メディスンの可愛さ、おませっぷりと幽香のデレが見所。

緑化計画  耳かきさん

○「緑化計画」耳かきさん
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269529661&log=106
  [あらすじ]
  いつものように、ヤマメは自身の秘密の休憩場所に行くと、そこには敷き詰められた土が。
  そして傍には汚い筆跡でこう書いてあった。
  『たねを、うえました。』

  これはマジで読んだ方が良いオススメのSS。
  ヤマメととあるバカが植物を育てる話。読んでいくとグイグイ引きこまれる。
  あるバカとのやりとりが見てて本当に面白いのは、二人がとても良いバカだからだと思う。
  ハートフルコメディってのはさいきょーな面白さだなと思う作品。

お寺と雲と、それから出店  わおんさん

○「お寺と雲と、それから出店」わおんさん 
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269492033&log=106
  [あらすじ]
  命蓮寺で雲山を用いた出店をしている一輪さん。
  里の子供たちにも大人気なのはもちろん様々な妖怪たちも訪れる。
  これはそんな日常風景を描いた作品。

  DS設定でおそらく一番得したんじゃないかと思われる人気者一輪さんの話。
  お寺……というか一輪さんのお店に色んな妖怪が来てあれこれするショートストーリー群。
  一つ一つの話は短いものの、キャラが立っていてとてもボリュームがある感じがする。
  読んだら確実に脳内人気ランキングで一輪さん急上昇間違いなしの一品。

『橋を渡った土蜘蛛』 風流 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『橋を渡った土蜘蛛』 風流 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269473484&log=106
【あらすじ】
”私”は地底に落とされた。
病魔を撒くことを恐れて、”私”は蜘蛛の足で壁を登る。新しい住処を見つけるために。
だけどその時、彼女と出逢ったのだ。もう二度と言葉を交わすことのできない、大事な友達と。

【感想・ここが面白い・私的評価】
”私”こと黒谷 ヤマメの一人称で語られる話。自身の能力ゆえに悩んでいるヤマメと、その能力が効かない少女こと、水橋 パルスィ。
パルスィの役割については読者の知識が必要となります。
作中でも多くは語られないので、パルスィの背景が見えず、物語の深みが感じられないのが残念でした。
しかし、ヤマメとパルスィの邂逅とやり取りには微笑ましいものがあります。

★★☆☆☆ (時間と心に余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
明るくお喋りなヤマメ好きな方
橋姫の伝奇について、知識のある方

『お花畑の鬼女』 無言坂 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『お花畑の鬼女』 無言坂 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269482954&log=106
【あらすじ】
ま、タイトルの通り、風見 幽香の話です。
幽香の作ったお花畑は一種の縄張りで、少しでも花を弄ぶような者が居れば、容赦はしない、と。
無知な妖精に対してもそうだし、とある理由で花を摘みにきた人間の少女にも同じく。
自分の中のルールを通す妖怪らしい幽香の話。

【感想・ここが面白い・私的評価】
幽香という強大な妖怪の有様が、鮮明に映し出されています。
人間と妖怪では、物の見方に大きな違いがあると思いますが、きちんと妖怪らしさが表されてます。
作者さんの文章は癖が強いですが、慣れてくると読み応えを感じますね。
ただ、終わりを濁さずにはっきりと書いて欲しいと、最初は思ったのですが。
作中の幽香ならば、恐らく妖怪らしい対応をするのでしょう。そう考えると、少しだけ寒気を感じます。
その点は人それぞれなので、読み終わってから想像するのも楽しいでしょう。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
妖怪のあり方について、興味のある方
幽香に踏まれたい方

『輝けない星』 サメジマ 氏
ある日のこと、魔理沙はアリスに研究の成果を見せようと家に招いた。

【作品集】106
【タイトル・作者】『輝けない星』 サメジマ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269499202&log=106
【あらすじ】
ある日のこと、魔理沙はアリスに研究の成果を見せようと家に招いた。
ふと、その折にアリスは仙丹という不老の薬を見つけた。
「私はてっきりあなたは人間を辞めるつもりはないんだと思ってたんだけどね」
アリスが何となく疑問を投げかけると、魔理沙は戸惑いの表情を見せた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
魔理沙の悩みと葛藤は、恐らくは大半の人が抱くであろうモノです。読んでて自分にも思い当たる節があったので、息苦しさを感じました。
初投稿ということです。話自体は好みのタイプでしたが、地の文章が少しだけ固いと思いました。
それでも充分、次回作を期待できる作家さんでしょう。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
何事にも自信無さ気に振舞う方
鬼らしい萃香と結婚したいぐらい好きな方
普通という意味を自分なりにしっかり捉えている方

魔理沙が不老不死についてうじうじと考え込む話。

【作品集】106
【タイトル】輝けない星
【自己評】
魔理沙が不老不死についてうじうじと考え込む話。
私は人間を辞めないぜ、霊夢ーーー! というありがちなオチで、それをどう味付けしていくかが問題だったのだが、
読み返してみるとやっぱりもう一つ足りていない、という印象。
というのも魔理沙が人間を辞めたがらない本質的な理由が、結局『今を楽しむ』に収斂されてしまっている上
それの重要性が今一描ききれていない。加えるべきもう一味は今でも悩んでいる所。
一応裏設定として『妖怪の食料になり得るほど強い感情は人間にしか持ち得ない』というものがあり、
アリスを感情薄めに描いているのはそのためなのだが、その設定は魔理沙が知らないことのため
味付けとしては不十分だったと思う。

自己嫌悪に陥る人というのは本当は自分が大好きな人なのだ、というのが描きたかったテーマ。
本当に自分が嫌いならさっさときっぱり決別してますって。変わりたいけど変われないなんて有り得ない。
そして変わりたくないのならそれは大切なその人の想いなのだ、ということを描きたかったのだが、
今一つ魔理沙がそれに気付くシーンに盛り上がりを持ってこれなかったため、伝えられている気がまるでしない。

細かい描写では、除湿機で空気から水を作ったり冷蔵庫から作ったコールドインフェルノの魔法触媒などの
マジックアイテムや、博麗大吟醸『勇気の雫』はお気に入り。
あと霊夢は可能な限り感情豊かに描きたかった。それは結構いい感じに描けたんじゃないかと自画自賛。
デビュー作でキャラにゲロ吐かせるのは酷かった気もする。
萃香のキャラはある尊敬する作家さんの描いたある作品の一シーンから拝借しています。
以前作品集全レビューに紛れ込ませてもらったとき鬼らしい萃香と評され一安心。

総じて、盛り上がりの作り方が下手だというのは自分で今読み返しての感想。
精進あるのみです。

『誤解』 砥石 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『誤解』 砥石 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269502404&log=106
【あらすじ】
美鈴と咲夜は果たしてどんな関係なのか?
直接、本人達の口から聞いたことが無かったレミリアは、少しからかってやろう、と咲夜に悪ふざけを口にした。

【感想・ここが面白い・私的評価】
百合というジャンルは中々忌避しがちですが、この作品には引き込まれました。
冒頭でのシーンは上手いと思います。それに、自分の悪戯で困り果てるレミリアも面白い。
運命が見えるのに軽率な発言は控えられないのね?と、パチュリーの呆れ顔が眼に浮かぶようです。
それにこの作品は百合というよりは純愛モノでしょう。
少しだけ、百合というジャンルに苦手意識を覚えている方にも読んで頂きたいと、思いました。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
美鈴×咲夜好きな方
レミリアの困り果てる顔を見て、悦びを感じるSな方

『水泳魔術 ~夏の終わりの猛特訓~ 』 春野岬 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『水泳魔術 ~夏の終わりの猛特訓~ 』 春野岬 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269507366&log=106
【あらすじ】
私こと、メリーは不思議な光景を見た。
山々に囲まれた湖だ。何故、此処に居るのか?それすらも分からずに浜辺を歩いていると、水着の少女達が現れる。
彼女達はメリーに対し、競泳しないか?と提案をするのだけど。
問題が一つ。私は――――泳げないのだ。

【感想・ここが面白い・私的評価】
秘封倶楽部の物語ですね。タイトルから予想できる通り、泳げないメリーに特訓を課す蓮子の話。
話の流れとしては、少し退屈さを感じさせるやも知れません。
読ませる力が弱いのでしょう。文章は折角の一人称なので、メリー・蓮子らしい表現を意識して書かれると良いと思います。
ですが、夏の終わりを感じさせる部位には共感できました。
物悲しい季節の終わり、その伏目を感じて蓮子がこれからの将来を考えるのは、読んでいてどこか心苦しい。
あと、マイクロビキニは私個人として好きじゃないです。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
秘封倶楽部が好きな方
泳ぎの不得意な方
夏に思い出のある方

『博麗霊夢によろしく 遠回しな伝言と里帰り、あと雪解け 前半・後半』 とらねこ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『博麗霊夢によろしく 遠回しな伝言と里帰り、あと雪解け 前半・後半』 とらねこ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269507807&log=106
【あらすじ】
ずっと昔に起きた冬の異変の再来。
異変に縁のあった者達の子孫が解決に奮起する話。

【感想・ここが面白い・私的評価】
登場キャラクターはほぼ、オリジナルです。
二次創作のメリットとしては、キャラクターの容姿や表情に性格など、読者が知っていることですが。
オリジナルのキャラに関しては、しっかりとキャラの魅力を表せないと、読者に納得して読んでもらう事は難しいでしょう。
なので、冒頭からたて続きにオリジナルのキャラを登場させることで、読者を置いてきぼりにしている感が否めません。
それでも物語自体は、そんなに悪くないと思います。

★☆☆☆☆ (努力賞)

【こんな人におすすめ】
未来の幻想郷に思いを馳せる方

『きれいな虹 』 へたれ向日葵 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『きれいな虹 』 へたれ向日葵 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269508908&log=106
【あらすじ】
私のご主人様である藍様は力も強く、頭も良く、美しく、かっこいい。
だけど、それに比べると自分は……。
自分の弱さに悩む、橙の話です。

【感想・ここが面白い・私的評価】
短い作品です。しかし、短いながらも橙の葛藤が表されています。
ただ、橙が何故そう思ったのか?その辺りの理由が無かったのが残念でした。
その為か、全般的に良い話の一言で終わってしまいます。
何らかの理由があって、強くなりたいと橙がその理由を克服する、という流れならばもう少し、良かったなと思います。
とはいえ、藍が橙を慰めるシーンと暗躍した紫の行為で、八雲家の仲の良さが垣間見えます。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
八雲一家好きな方
優しい藍様と結婚したい程、好きな方
裏で苦労する紫が好みな方

『小さな小さな毘沙門天代理 』 でれすけ氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『小さな小さな毘沙門天代理 』 でれすけ氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269525647&log=106
【あらすじ】
ナズーリンがまどろみに包まれている朝。
ぼんやりしていると、廊下が騒がしい。誰かが駆けてくる音が響いていた。
その音を誰が発しているのか?大体の予想がついたナズーリンは、溜め息を吐きながら自分のご主人様を待った。
予想通り、現れたのは寅丸 星だった。躊躇しつつも、誇らしげに彼女は告げる。

「今日一日だけ、お互いの仕事を交換しないですか?」と。

【感想・ここが面白い・私的評価】
星とナズーリンの穏やかな非日常の話。
全体的にゆったりした雰囲気が流れています。二人の関係を丁寧に魅せてくれる作品でした。
いや、それにしても星はマイペースですね。
そのくせ、責任感が強いのだから、ナズーリンは星に対し、呆れながらも優しく接するのでしょう。
個人的には途中で、昼寝する星へ、体を寄せるナズーリンは可愛かったと思います。
丁寧な文章で構成されていますので、時間のある時にゆったりとお茶でも呑みながら読むと、良いかもしれないです。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
ナズーリンと星が好きな方
ほのぼのしたい方
ナズーリンと星の話を読みたいと思っている方

『守って、護って。 』 リーオ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『守って、護って。 』 リーオ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269542745&log=106
【あらすじ】
場所は月の世界、綿月姉妹の住まう屋敷にて。
屋敷を守る門番は女性が苦手なのだけど、豊姫が桃を盗む所を目撃したり、話しかけられたり。
そんな日常的でありながら、青春を感じさせる物語。

【感想・ここが面白い・私的評価】
こうもストレートな恋愛モノは珍しいのではないかと思います。
門番は男なのですが、嫌味を感じずに面白く読めました。
話の流れとしては、ありふれたモノですが、だからこそ安心して読めます。
さりげなく依姫が過保護なのは面白いと思いましたし、実験生物には笑わせて貰いました。
もうアホなんじゃないかと、思わずには居られなかったです。
豊姫というキャラクターが全面に出ている希少価値のある作品です。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
初々しい恋愛が好きな方
豊姫って可愛いよね?って思ってる方
コーヒーを飲んでて砂糖が足りないと感じている方

『TRASH HEAD』 VJ KAGUYA 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『TRASH HEAD』 VJ KAGUYA 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269561240&log=106
【あらすじ】
天狗達からの信仰を得る代わりに、敵対する妖怪達から護る。
そんな約束を交わしていた早苗が妖怪を虐殺していく。
鴉天狗の新聞で事の次第を知った霊夢と魔理沙も、早苗がどうしたのかと、心配をしていた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
最初に記すのなら、この作品はクロスオーバーモノです。
生憎と私の知らないキャラクターでしたが、どうやら格闘ゲームのキャラクターが出ています。
読んでいて、どこか話に魅せられなかったのは、物語の主軸がブレているからでしょう。
作者さんは書きたいものを書けたようですが、所々で埋め込まれたネタの必要性が感じられませんでした。
この作品を読んで、読者はどう思いどう感じるのかを、意識すると良いかもしれないです。

★☆☆☆☆ (努力賞)

【こんな人におすすめ】
KOFという格闘ゲームの好きな方

『水面の紅い月 』 三郎太氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『水面の紅い月 』 三郎太氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269577051&log=106
【あらすじ】
「不老不死になってみない?」そうレミリアは咲夜を誘うのだけど、咲夜は「私は一生死ぬ人間ですよ」と断った。
レミリアは深夜、紅魔館の門番である紅 美鈴に尋ねる。

「貴女は分かる?咲夜の気持ちが」

【感想・ここが面白い・私的評価】
短く、あっさりと読める話です。
人間である咲夜の気持ちが分からないレミリアと美鈴。
美鈴の一人称で語られるのですが、文章がクドく感じました。言葉の繰り返しを少なくすれば、もっとスッキリ読めたと思います。
それでも二人のやり取りに門番としての覚悟が表されています。
あまりの門番らしさにレミリアが怒るのを通り越し、呆れてしまうのも分かりますね。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
美鈴が好きな方

『東方香霖堂 ~ For The Sake Of One Flower』 レイ氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『東方香霖堂 ~ For The Sake Of One Flower』 レイ氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269589431&log=106
【あらすじ】
霖之助は玄関に時計を飾った。ある時間に達すると鳩が飛び出る時計だ。
あと十分程で時計の仕掛けが作動する。その瞬間を期待していると、香霖堂に咲夜が訪れた。
何処か様子のおかしい咲夜は、我慢しきれなくなったように泣き始めた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
能力の使えなくなった咲夜と彼女を助ける力も無い霖之助の話です。
咲夜が悩む様子はよく書かれているとは思いました。
しかし、咲夜の能力が使えなくなった=懐中時計の故障とありますが、何故、壊れたのか?その時計と能力の関係は?
その点を掘り下げて欲しいと感じました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
香霖堂の雰囲気を感じたい方

『力関係逆転話集 』 TAM 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『力関係逆転話集 』 TAM 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269589665&log=106
【あらすじ】
タイトルの通り、色々な妖怪とその近しい者達のパワーバランスが崩れた話です。
オムニバス形式で、あっさりと読める作品です。

【感想・ここが面白い・私的評価】
組み合わせは、てゐと鈴仙・幽々子と妖夢・美鈴と咲夜・さとりとこいし・文と椛・紫と藍です。
一組ごとにワンシーン、なので文量も控えめで軽く読めます。
面白いと思ったのは幽々子と妖夢の組み合わせですね。
妖夢に剣の指導をして欲しいと、幽々子が言うのですが。妖夢の熱心さは読んでいて、つい苦笑いを浮かべてしまいます。
それと、鈴仙とてゐの話です。てゐの表情で御飯が三杯や五杯いけるわ!という鈴仙には戦慄しました。
いや、でも楽しそうにする鈴仙は珍しいのかもしれないです。サドスティックな変態ですが。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
時間はないけど、何かSSを読みたい方
従者や苦労していそうなキャラの好きな方

『東方暴走狂 』 KONG氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『東方暴走狂 』 KONG氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269606381&log=106
【あらすじ】
藍の九尾はふわふわもふもふで、誰しもがつい手を伸ばして触れてしまう。
測量や結界の調査を終え、藍は人里の茶屋で休憩を取っていた。
その折に、藍の尻尾を異様な感触が襲う。原因は人の子供だった。そして、子供は告げた。

「お姉さんの尻尾あったかくて、ふわふわして―――――洗ってない犬の匂いがしたよ!」

【感想・ここが面白い・私的評価】
子供に指摘され、藍が尻尾を洗って、そこに橙が抱きつこうとする話です。
お互いがお互いを大事に思っていると伝わってきますね、暴走して幻想郷中を駆け巡る辺りに。
文章がコメディタッチなので、とても読みやすいです。流れるような展開には引き込まれます。
全体的にほのぼのとした作風です。
最後を除けば、の話ですが。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
ジョジョ立ちする紫様が好きな方
橙の泣き声が可愛いと思う方
家族愛という言葉が好きな方

『幻想郷ジョーク集100選 』 智弘氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『幻想郷ジョーク集100選 』 智弘氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269610658&log=106
【あらすじ】
 無し。
 東方キャラのジョークを百個、書き上げた作品
【感想・ここが面白い・私的評価】
 上手いなぁと思う時もあれば、理解ができなくて首を傾げることも。
 たまにクスリと笑えました。
 よく、百個のジョークを考えられたなと思いました。一つ一つが凄く短いのであっさり読めまる。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
時間に追われている方
少しだけでもSSを読みたい方

『緑の瞳』 へたれ向日葵 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『緑の瞳』 へたれ向日葵 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269618934&log=106
【あらすじ】
橋で暇を持て余していたパルスィの元に一匹の黒猫が現れた。
緑色の眼を持つ黒猫だった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
短いです。続きを書いて欲しい作品です。
読んでいてパルスィが可愛く思えますね。なんだかんだでパルスィが猫のために餌を買いに行くあたりが。
起承転結で表すなら、起承までしか語られておらず、物足りなさを感じます。
短さもあいまってか、可愛らしいパルスィをもっと見たいと思ってしまいます。
絶妙な焦らし加減だと感心しました。嗚呼、妬ましい。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
猫が好きな方
可愛らしいパルスィを見たい方

『Green eyes』 へたれ向日葵 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『Green eyes』 へたれ向日葵 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269774221&log=106
【あらすじ】
『緑の瞳』の続編。
猫とパルスィの日常話です。

【感想・ここが面白い・私的評価】
猫とにらめっこするパルスィが可愛いです。
パルスィの一人称なのですが、パルスィらしい心情で構成されています。
妬ましい事に、作者さんがパルスィのイメージをしっかりと持って、書いているからだと思います。
前作もそうですが、読んでいてパルスィと猫のやり取りは和みました。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
猫を飼っていて溺愛している方
可愛らしいパルスィを見たい方
パルスィが死ぬほど好きな方

『桃源の地』 夢月みぞれ 氏
文章は藍の一人称で、藍の戸惑いや憂いが際限なく伝わってきます。

【作品集】106
【タイトル・作者】『桃源の地』 夢月みぞれ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269619235&log=106
【あらすじ】
自分の主人である紫から、藍は幻想郷の管理を言い渡される。今まで主に紫が管理し、藍が補佐を務めていた。
突然の言葉に藍は戸惑うも、紫の様子はどこか違和感があった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ジャンルは重厚なシリアスです。
文章は藍の一人称で、藍の戸惑いや憂いが際限なく伝わってきます。
読んでいて、何処に着地するのか分からない不安感が付きまとい、物語に魅せられました。
紫はどうしたいのか?キーパーソンである霊夢の様子もどこか不自然。藍と対を成すように霊夢には萃香が関わってきます。
藍と萃香、この二人が対峙する時のやり取りは、酷く虚しいです。残された者同士、やり切れず耐え切れない感情で戦う姿は、胸にきます。
紫と霊夢の苦悩もしっかり書かれており、全体的に重たくて苦しい物語でとても読み応えがありました。

★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
重厚で読み応えのある話を好む方
シリアスが好きな方
苦しさと切ない物語を読みたい方

紫にいつも通り価値の無い人間を選定してこいと言われた藍。

【作品集】106
【タイトル】桃源の地
【書いた人】夢月みぞれ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269619235&log=106
【あらすじ】
紫にいつも通り価値の無い人間を選定してこいと言われた藍。
しかし紫の様子がおかしいことに気がつく。それでも幻想郷の維持のため、外の世界へと足を運んだ。
【感想】
死ぬ価値の無い人間を幻想郷に引き込んで吸血鬼の餌にする、という求聞史記の設定を活かした作品。
外の世界の人間の様子がリアルに描かれ、幻想郷内では淡々と過ぎていく日常が描かれています。
話がぶつ切りになっているのが読みにくいと思いきや、視点が移り変わっていくのが不安感を誘い、
読みきった後に肩の力が抜けるような感覚に襲われました。
好き嫌いが別れそうな作品ではありますが、文章の読みやすさや丁寧さ、話の構築だけでも読む価値はあると
思います。
★★★★★(八雲一家が好きな人や、幻想郷の裏事情系が好き

中編だが読み応え抜群である。

【作品集】106
【タイトル】桃源の地
【書いた人】夢月みぞれ 氏
【ポイント】5320
【レート】13.20
(2010/05/30時点)
【あらすじ】
 紫から唐突に幻想郷の管理を引き継ぐと言われた藍。驚きを隠せないまま、外界の人間を幻想郷へ引き入れる作業を始めるが……
【感想】
 ほのぼの系な話を連想させるタイトルとは裏腹に、幻想郷のシステムと、その管理の裏側を綴ったシリアスな作品。淡々としている文章による、細切れの場面演出という、ミステリー作品的な要素もあり、中盤までは物語の展開が読めずに、読者を不安にさせる。
 それ故に、全てが明かされる終盤は、重荷を降ろした時のような脱力感を味わう。重厚なテーマを綺麗な文章で描いた作品。中編だが読み応え抜群である。
【総合評価】★★★★☆(綺麗だけどビターな作品。シリアス好きなら★5)

『☆あきたこまちん○』 スポポビッチ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『☆あきたこまちん○』 スポポビッチ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269618475&log=106
【あらすじ】
「小町。私脱サラして農業やります」と、映姫は閻魔を辞めた。
それから半年後、元閻魔の映姫から小町へと貧乏臭い手紙が届く。沢庵がセロテープで貼り付けられていた。とっても臭い。
手紙の内容は「大した持て成しはできないけど、一度様子を見に来て欲しい」とのこと。
映姫の住む小屋に訪れると、そこには首を吊ろうとする映姫の姿があった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
登場するキャラ達は真面目なつもりなのでしょうが、要所要所の描写と発言が変で可笑しいです。
良い意味で皆、バカです。
全体的にシュールな雰囲気が漂っており、つい笑ってしまうことも多々ありました。
読んでいて沢山のツッコミ所がありますが、そのシュールさと勢いの強さに飲み込まれます。
楽しく読ませてくれる作品です。
ちなみにタイトルの「○」には特に意味はないそうです。絶対嘘だ。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
コメディが好きな方
面白可笑しい作品を読みたい方
少し頭のネジが緩んだ映姫が好きな方

『魔理沙の厄日』 miyamo 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『魔理沙の厄日』 miyamo 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269619603&log=106
【あらすじ】
一流の魔法使いは約束を破らない。
なので、魔理沙は一日外へ出ないことを決めた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
魔理沙の一人称で語られる日常の話です。
アリスが訪れるのですが、常識の欠けていてドジなアリスだと思いました。
何処と無く、キャラというよりもハプニングを書きたいが為に、アリスを動かしている印象が見受けられました。
気に入らない人にはとことん波長が合わないと思いますが、その逆もあるのではないかと思います。

★☆☆☆☆ (努力賞)

【こんな人におすすめ】
ハプニングが好きな方
ドジなアリスが好きな方

『一勝二敗』 道標 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『一勝二敗』 道標 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269625618&log=106
【あらすじ】
小傘はお腹が減っていた。だけど、ただの人間を驚かせるのはもう飽きた。
風祝に魔法使い、そして、巫女!

【感想・ここが面白い・私的評価】
あらすじの通り、小傘が三人を驚かせようとする物語です。
少し読み取りにくい箇所はあれど、全体的に小傘が微笑ましいお話です。
文章自体も少なく、一人称ということで軽く読めるかと思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
小傘が好きな方

『いたずらの裏側は?』 双角 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『いたずらの裏側は?』 双角 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269627149&log=106
【あらすじ】
穴に落ちた。穴の底から鈴仙は白々しいてゐを見上げた。
最近、てゐがおかしいと鈴仙は感じていた。どうにも罠の回数が増えてきているのだ。
一体、てゐは何を考えているのだろうか?

【感想・ここが面白い・私的評価】
てゐと鈴仙の話ですね。文章についてなのですが、情景描写がまるっきり欠けているのが残念でした。
それに展開が速く、説明が足りないと感じました。
それでも、てゐの独白に鈴仙が耳を傾けるシーンは、良かったと思います。
弱気なてゐって何であんなに可愛いんでしょうか。
★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
てゐと鈴仙が好きな方
ラブコメ好きな方

『高くついた』 今野 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『高くついた』 今野 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269661997&log=106
【あらすじ】
自分の主人である紫からお菓子を持っていって欲しいと頼まれた藍。
行き先は命蓮寺、渡す相手は白蓮だった。一体、いつの間に知り合ったのだろう?
疑問に思うも、藍は忠実に言いつけを守った。何故か、白蓮の方からもお返しのお菓子を渡して欲しいと言われる。
それも一回では無かった。頻繁に行われるやり取りだった。流石に疑問を感じて、藍はその”お菓子”を見てしまう。

【感想・ここが面白い・私的評価】
文章もしっかりしており、読みやすかったです。
話的には式神である藍が命令を忠実に守らないので、違和感を覚えてしまう方も居るかもしれないですが。
それを除けば十分に面白い作品だと思います。
それにしても藍が密かに中身を見てしまうシーンは共感を覚えてしまいます。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
物語が好きな方

『霊夢は私が育てた』 超空気作家まるきゅー 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『霊夢は私が育てた』 超空気作家まるきゅー 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269669471&log=106
【あらすじ】
紫は幼少時の霊夢を育てていた。人間という存在に興味があったからだ。
妖怪にとって人間というのはまるごと興味のかたまりみたいなもので、愛でても愛でても愛でたりないぐらい可愛らしい!
―――そんな日常の話。
【感想・ここが面白い・私的評価】
霊夢(五歳)と八雲家の日常を書いた話です。作風はシュールでほのぼのです。
紫の視点で語られるのですが、霊夢の可愛らしさがとても良く伝わってきます。
個人的にですが、地の文章で「ゆかりん~~~なの」という定型文がツボに嵌ってしまい、酷く笑ってしまいました。
確かに幼少霊夢というキャラクターは原作でのキャラクターと乖離していて、そのギャップを広めやすいです。
作者さんはそこを上手く広げて書けていたと思います。それと、後書きは自重して欲しいと思いました。
しかし、大変面白く読ませてもらいました。

★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
幼少時代の霊夢を見たい方
少し暴走気味の紫を見たい方

『大改修!! 劇的ビフォーアフター』 はるか 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『大改修!! 劇的ビフォーアフター』 はるか 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269673324&log=106
【あらすじ】
文は新聞も良いけど、テレビ番組も良いかもしれないと呟いた。
その夜、博麗神社で"大改修!! 劇的ビフォーアフター"という番組が行われてしまう。

【感想・ここが面白い・私的評価】
恐らくは大体の方が知っているであろう番組名。
今回の欠陥住宅は命蓮寺。信仰の為に訪れる人を遮る三つの欠陥。
匠として、さとりを筆頭に地底の妖怪が欠陥を改善していく話です。
命蓮寺の欠陥やら登場キャラクターの行動と発言にはツッコミ所が沢山あります。
作風的には波長の合う人と合わない人が居る印象を受けました。
キャラクターの漫才のような掛け合いに、お色気的なシーンが好きな方は楽しく読めると思います。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
はるか氏の作風が好きな方
古明地姉妹のイチャイチャする表現が好きな方

『主従、月夜に秘め事を』 カイ氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『主従、月夜に秘め事を』 カイ氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269693307&log=106
【あらすじ】
レミリアは美鈴に「久しぶりにしない?」と大胆な発言をした。
一体何をするのだろうか?と咲夜は不思議に思った。深夜零時、紅魔館から離れた森の開けた場所で美鈴とレミリアは対峙する。

【感想・ここが面白い・私的評価】
レミリアと美鈴のバトルモノですね。物語性は無いですが、戦闘シーンはしっかりと書かれています。
戦闘シーンは高速なので、描写や説明の文章も速さを意識させるモノでした。
バトルモノが好きな方なら恐らくは楽しく読めるでしょう。
ただ、最後は美鈴でオチをつけてしまうので、何処か既視感を覚えてしまいます。
それさえを除けば、良い作品だと思いました。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
バトル好きな方
格好良い美鈴が好きな方

『上海アリス幻樂団 ~ Don't Be Afraid Of The Future』 レイ氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『上海アリス幻樂団 ~ Don't Be Afraid Of The Future』 レイ氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269695453&log=106
【あらすじ】
アリスは悩んでいる。外は激しい雨が降っており、そんな中を誰かが来訪してきた。
誰とも会いたくは無かったのだけど、こんな天気だからと仕方なくアリスは来訪者を招き入れる。

【感想・ここが面白い・私的評価】
異変に悩むアリスと、その異変を既に受けていた魔理沙の話です。
中盤までアリスが独り悩むのですが、魔理沙はアリスの異変に気付き、慰めようとします。
話的にも特に目立つ所はありませんが、全体的に纏まっています。だからこそ、盛り上がりが欲しい感じはありました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
アリスと魔理沙の二人が好きな方

『子猫と早苗と小傘』 白々燈 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『子猫と早苗と小傘』 白々燈 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269700147&log=106
【あらすじ】
小傘が腕一杯に子猫を抱えて早苗の元を訪れた。
見るからにもう、猫ネコ猫ネコお燐猫ネコ猫ネコ橙ネコ猫ネコ猫ネコ猫ネコ猫ドラ○もん猫ネコこいし。
ソレを見て早苗の取った行動とは?

【感想・ここが面白い・私的評価】
まず第一にオッサン臭いと思いました。早苗が。
これは酷い。今時、小学生もスカート捲りなんてしないだろうに。いや、スカート捲りが幻想入りしたのだろうと考えました。
話としては早苗が暴走して、墓穴を掘って、自滅する話です。
話自体はあっさりとしたもので、気軽に読める作品でした。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
白々燈 氏の作品が好きな方
スカートを捲られた小傘が好きな方

『『○○』が幻想入り』 おぎ@暇同氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『『○○』が幻想入り』 おぎ@暇同氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269701967&log=106
【あらすじ】
私は一人の老人と出逢った。彼はどうやら外の世界の住人らしい。
幻想入りという現象を説明した後に老人は自分の名前を告げた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
短くあっさりしてはいますが、発想はとても面白いです。
登場キャラクターは三人で、主人公も誰なのか、曖昧なままです。
コメントでこれは東方なのか?と言われていましたが、幻想郷の特性がなければこの話は作られなかったでしょう。
主人公の視点・心情をもっと掘り下げれば、もっと面白みが出たと思います。
あまり深い事を言うとネタバレになってしまいますが、時間のある方は是非とも読んで欲しいと思いました。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
ストン、と落ちるオチが好きな方
ショートショートが好きな方

『パチュリーザぱフォーマー』 ネコロビヤオキ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『パチュリーザぱフォーマー』 ネコロビヤオキ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269706159&log=106
【あらすじ】
親友に呼ばれ、レミリアは図書館にいた。しかし、パチュリーの姿はなく、普段はかび臭い室内が、お肉とダシの芳香が漂うステキ空間へと変貌している。
「いつものテーブル」と呼ばれ、レミリアは指示通り進んでいく。そして、そこに居たのは、牛丼を三つ載せた箱の前で紅い布を持ったパチュリ

ーの姿だった。
【感想・ここが面白い・私的評価】
パチュリーが手品に嵌り、レミリア相手に手品をしようとする話。
冒頭の文章からもギャグコメディ臭がしており、序盤から壮絶なノリで物語が展開していきます。
文章からも小ネタが散りばめられており、知っている方には楽しめるでしょう。
ただ、パチュリーは三つの手品をするのですが、行われる手品が割と有名なモノばかりで、なんとなく先が読めてしまいました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
ギャグテイストなパチュリーが好きな方
紅魔館組がワイワイする話が好きな方

『大雨の日』 白麦 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『大雨の日』 白麦 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269719944&log=106
【あらすじ】
十日連続雨が降っていた。レミリアは門番である美鈴を館に戻してから、ふと咲夜は告げる。
同時刻、博麗神社に魔理沙と早苗が訪れていた。早苗は暗い話をやめろと言われ、明るい話を口にした。

【感想・ここが面白い・私的評価】
とても短い話です。
文章なのですが、視点がコロコロと変わってしまい、少し読みづらいと感じました。
発想は面白いと思いましたが、もう少し盛り上がりを加えて欲しいと思います。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
ショートショートが好きな方
時間はないけど、SSを読みたい方

『リハビリテーション』 とらねこ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『リハビリテーション』 とらねこ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269736788&log=106
【あらすじ】
文は好き勝手な記事を書いて、痛い目にあった。取材も含め、地底に湯治へ来ていた。
その時、文は地獄鴉のお空と出会い、お互い鴉の眷属を交換してみることにした。
【感想・ここが面白い・私的評価】
作風はほのぼのとしたモノです。ストーリーも上手い具合にかみ合っていると思いました。
お空は自分の眷属である地獄鴉の大切さを知り、招いてしまう失敗を自分なりに考えて補います。
文も文で、痛い目にあってからは新聞を書こうかどうか、少しだけ悩むのですが、やっぱり自分は新聞記者が良いと悟ります。
読んでいて、どこか穏やかな気持ちに慣れました。
さりげなく文の地獄鴉達へ向ける声音が柔らかく感じ、良い感じのキャラクターに仕上がっています。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
お空が頑張る話が好きな方
文が好きな方

『小悪魔のお料理』 煮込みうどん 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『小悪魔のお料理』 煮込みうどん 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269738740&log=106
【あらすじ】
突然、パチュリーは小悪魔に「小悪魔の手料理が食べたいわ」と告げる。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ジャンルは、ほのぼので料理系です。
ストーリーは起承転結でいう起結という感じでした。日常のワンシーンを入れたようなお話です。
パチュリーが何故、手料理を作って欲しいと言ったのか、その理由付けが欲しいところですね。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
小悪魔×パチュリーが好きな方

『らららっ らららら~~。ららら らららっ らららら~~~~!! ららら らららっ らららら~! ららら らららららららっ らららら~~~~~~~!!!!』 パレット 氏
ジャンルはラブコメです。

【作品集】106
【タイトル・作者】『らららっ らららら~~。ららら らららっ らららら~~~~!! ららら らららっ らららら~! ららら らららららららっ らららら~~~~~~~!!!!』 パレット 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269750545&log=106
【あらすじ】
魔理沙は程ほどに長いこと、霊夢と友人をやっているつもりだ。
それでも、霊夢の頭の中はまったく理解ができない。
なんせ、魔理沙自身が奏でる音を聞いているのだと言うのだから。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ジャンルはラブコメです。
魔理沙視点で語られており、SSというよりは物語性のある独白文という感じがしますね。
なので、魔理沙の胸中をよく把握できます。代わりに文章が合わない人も居るかもしれない。
終盤へと読み進むにつれ、段々と雰囲気が甘いモノへと変わっていきます。霊夢と魔理沙がお互いの音を聞くときは、ついニヤニヤと頬を緩めてしまいました。
個人的には魔理沙と永琳のやり取りが一番面白かったです。ちょいキャラですが、永琳がとても良いキャラクターをしていました。
あと題名が長すぎます。ただ、私は長いなと思いましたが、題名を見て、ソレが何を指しているのか、考えてみるのも面白いと思います。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
霊夢×魔理沙が好きな方
糖分が足りない方

いやぁ感服感服

パレット氏の「らららっ らららら~~。ららら らららっ らららら~~~~!! ららら らららっ らららら~! ららら らららら らららっ らららら~~~~~~~!!!!」はららら面白い
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269750545&log=106

これもパレット氏の作品。タイトルはゴミクソだけど内容はまるで天界に咲く花のよう
イヤ本当にこれを越える百合っぽい作品が創想話にあるかと問われれば個人的にはないと思う
それぐらい重く、楽しく、なんというか健やかな感じのする作品。いやぁ感服感服

 

(らららは良いタイトルじゃねえか、というのに対して(以下反転))
実は凄くいいタイトルなんだよね、意図したものがわかれば。だからあえてゴミクソ呼ばわりしてみる。好きな子はいじめたくなるのだ

『こがちゅっちゅ大作戦っ!!』 はるか 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『こがちゅっちゅ大作戦っ!!』 はるか 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269760251&log=106
【あらすじ】
深夜、人気の無い道で小傘は新しい驚かし方を模索していた。
ふと、前方から人影が向かってくる。
小傘は相手が強い妖怪だと怖いから、道外れの茂みに隠れる。人影は咲夜とレミリアだった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
小傘の新しい驚かせ方は過激だなぁと思いました。
残念ながら、レミリアと咲夜のやり取りで終盤までの流れが読めてしまったのが残念です。少し意外性を加えれば良かったのではないかと思います。
百合というよりは、女の子同士がイチャイチャする話が好きな方には楽しく読めるのだろうと思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
百合好きな方
小傘×早苗好きな方

『π的循環生命遊戯』 ぜろしき 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『π的循環生命遊戯』 ぜろしき 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269772703&log=106
【あらすじ】
永琳は喧騒の中に佇んでいた。
今さっきまで何をしていたのか、よく分からなくなっていた。何故なら、そこは幻想郷では無かったのだから。

【感想・ここが面白い・私的評価】
永琳と輝夜が外の世界を徘徊する話ですね。
私達が違和感を覚えずに過ごしている外の世界、しかしそこに幻想郷の二人が混ざることで改めて、都会の忙しなく行きかう人の波も不自然なモノに感じました。
ゆっくりとした二人のほのぼのとしたやり取りからは、信頼という言葉が浮かびます。
創想話の中でも異色な毛色の作風ですね。どちらかと言えば、考察モノのような雰囲気を楽しむ話でした。

★★★☆☆ (個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
輝夜と永琳が好きな方
考察させられる話が好きな方

『2月14日』 過剰睡眠摂取症候群 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『2月14日』 過剰睡眠摂取症候群 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269778770&log=106
【あらすじ】
二月十四日。それはとあるイベントの結果が発表された日だった。
いきり立つ妖怪達。誰も彼もが殺気だって獲物を求めていった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
メタ要素の入ったギャグコメディです。
人気投票に不満を抱いた妖怪達の酷い有様。とてもテンポが良く、すらすらと続きを読んでしまいました。
それと、オチの終わり方が綺麗で、それまでの過程とのギャップがあるのも好ましかったです。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
ハイテンションギャグが好きな方

『紫煙』 鈴月 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『紫煙』 鈴月 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269787186&log=106
【あらすじ】
煙草について、霖之助が語る。
それを聞いていた紫の言葉は無情だった。
「何故、来て早々に私は貴方の売り込み口上を聞かされているのかしら」

【感想・ここが面白い・私的評価】
あらすじの通り、霖之助が煙草について語る話です。
私も煙草を吸うのですが、その由来、吸う瞬間の感覚などはまるでおぼえて無かったです。
愛煙家にはなるほど、と。吸わない方にもなるほど、と。
何気ない嗜好品を掘り下げたモノは、改めて認識させられるので、そこが面白いと思いました。
作風としては人をかなり選ぶと思いますが、波長の合う方にはしっかりと、楽しませてくれるのではないかと思います。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
愛煙家の方
霖之助のうんちくが好きな方

『意思持つ結界』 風車 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『意思持つ結界』 風車 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269795465&log=106
【あらすじ】
スキマ妖怪は私こと、霊夢に対し、キリの無いほどの悪事を働いてきた。
いつも勝手に人の家に上がりこみ、台所の茶菓子を平らげ、コタツに入り込む。
だから、私は結界を張ってみた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
霊夢の視点で語られる、紫との対峙する話。
紫と霊夢のやり取りには深みがあり、お互いを少なからず、どんな感情であれ、想い合っているのかを感じました。
どこか読んでいて、心地良い落ち着いた雰囲気が漂っています。紫と霊夢が好きな方ならば、恐らくは満足してもらえるかと思います。
個人的に好きな作風なので、大変面白く読ませてもらいました。

★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
紫と霊夢が好きな方
落ち着いた雰囲気の中に、信頼の形を見たい方

『姫と従者と芥川賞』 ムラカミ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『姫と従者と芥川賞』 ムラカミ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269848912&log=106
【あらすじ】
輝夜は永琳に「文学について教えて欲しい」と告げる。
よくよく話を聞けば、輝夜は物語を書きたいらしい。その夜、永琳は密かに呟いた。「参ったわぁ」と。
永琳には物語り、心を動かす小説というものがまったく分からなかったのだ。

【感想・ここが面白い・私的評価】
良い話だと思いました。
さりげなく、永琳が小説というものを理解していないという伏線を、上手い形で拾っています。
輝夜から書き上げた小説を、鈴仙から受け取った永琳。作中ではその箇所が中略されていたのが残念だと思いました。
それでも、読んだあとの永琳と輝夜のやり取りは読んでいて心地が良いものでした。

★★★☆☆(個人差はあるけれど楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
輝夜と永琳が好きな方

『妹談義』 ふじいつき 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『妹談義』 ふじいつき 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269849484&log=106
【あらすじ】
博麗神社での宴会で、偶然出来あがった妹を持つ姉たちの集い。
姉達はそれぞれの妹の可愛らしさをアピールしていくのだが……。

【感想・ここが面白い・私的評価】
あらすじの通り、妹達の可愛らしさを主張してくのですが。
当然ながらお互いの主張を重ねあう流れが出来てしまいます。ただ、そんな静葉の取った行動には、なるほどと感心しました。
作中で妹とかよりも、呂律が回らないさとりの方が可愛らしいとは思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
シスコンが好きな方

『遥か遠き空へ』 ニケ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『遥か遠き空へ』 ニケ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269858278&log=106
【あらすじ】
人里に立ち寄っていた妹紅は、火事の現場と出くわした。
不死であり、炎を操ることができるからこそ、妹紅は生存者の救出を行う。しかし、助けられたのは赤子が一人。あとの者は皆、死んだ。
それから、しばらく経ってのこと。慧音に呼ばれ、妹紅は慧音の家へ赴いた。
そして、慧音は妹紅に助けた赤子を育てて欲しいと告げた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
長い話です。文量ではなく、作中で流れる時間の長さがです。一人の人生を書ききり、加えてその先までも書かれた作品でした。
時間経過の淡白さは、いささか拍子抜けしてしまいましたが、物語性はとても良かったです。
妹紅の育てた赤子は少女になり、歳を経て伴侶を作り、子を為し、子の産んだ孫に囲まれ死んでいく。
「決して私を母親と呼ぶな」そんな妹紅の言い付けが破られた時、全身から力が抜けました。死ぬ間際だからこそ、よく映える台詞でした。
それに、話の終わり方は逸脱しています。蓬莱人だからこそ、見れる光景が眼に浮かぶようでした。

★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
シリアスが好きな方
切ない物語が好きな方

『妹たちの憂鬱』 白々燈 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『妹たちの憂鬱』 白々燈 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269869694&log=106
【あらすじ】
記事を書くために、文は取材をしていく。
幻想郷、引いては幻想郷に縁のある「妹達」に。

【感想・ここが面白い・私的評価】
妹達が姉について、赤裸々に語る話。
個人的にはもう少し、姉について語らせて欲しかったです。
この物語は、最後辺りの文の台詞一つに集約されていますね。
「もう結婚しちまえよお前等ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」と、そんな感じです。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
シスコンが好きな方

『楽園の巫女はどこにいる?』 とても暇な人 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『楽園の巫女はどこにいる?』 とても暇な人 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269872527&log=106
【あらすじ】
巫女には寿命の短い巫女と、長寿な巫女に分けられる。
霊夢はどうやら前者だったらしい。
死神である小町に連れられ、映姫の元へ。そして、霊夢は地獄行きと判決を下された。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ショートショートですね。
一分ちょいで読み終わる文量ながら、話もテンポがよく、本当にあっさりと読めるお話でした。
オチが弱いと思いましたが、これは人によりけりでしょう。
楽しめる方には、しっかり楽しめるようになっています。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
時間が無いけれど何か読みたい方

『やさしいねむり』 suke 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『やさしいねむり』 suke 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269876295&log=106
【あらすじ】
そろそろ紫様が起きてくる頃だろう。
藍はそう予測したのだけど、紫はいつまで経っても起きては来なかった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
シリアスで藍の成長モノ、というべきでしょうか。
紫に対し、藍が取った行動は他人に助力を求めること。そして、行き着いた先には白蓮だった。
白蓮が紫について語るのですが、個人的には色々なキャラの言葉を受けて、藍が自力で”答え”に辿りついて欲しいと思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
八雲家が好きな方

『霧雨魔理沙と河城にとりの考察』 ogiy 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『霧雨魔理沙と河城にとりの考察』 ogiy 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269879882&log=106
【あらすじ】
手土産片手に魔理沙は、にとりの元を訪れる。
香霖堂から持ってきたよく分からないけれど、面白そうな機械を調べる為に。

【感想・ここが面白い・私的評価】
日常系ほのぼのな話でした。
全体的に印象深いシーンが少なく、最後のシーンの理由付けが薄くて、どうしてそうなったのかが分からなかったです。
ジャンル的に仕方ないのかもしれませんが、にとりと魔理沙の最後辺りの描写をもっと掘り下げて欲しいと思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
にとりと魔理沙が好きな方

『スロウ』 あれな 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『スロウ』 あれな 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269879993&log=106
【あらすじ】
レミリアは一人、宴会から紅魔館へと帰った。
その日の夜は初めて霊夢と対峙した時のような月が浮かんでいる。
紅い異変から続き、様々な記憶を連想していく。だけど、懐かしむ余裕はレミリアには無かった。
もうすぐ夜が明けるからだ。つい、帰る時間を誤ってしまったレミリアは思った。
――――やはり私には、タイムキーパーが必要だ。

【感想・ここが面白い・私的評価】
もしかすれば、レミリアが帰宅してからパチュリーの様子で、物語の全容に気が付く方も居るかもしれないです。
私は二回目に気付きましたけど。
内容としては使い古されたモノです。ただ、作者さんが書きたいと思う気持ちは伝わってきました。
レミリアの最後の台詞は「良い」とは思いましたが、全体的に主張が薄く感じられたのが残念です。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
紅魔館が好きな方

『草原の支配者』 arado 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『草原の支配者』 arado 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269888138&log=106
【あらすじ】
外界との繋がりが多い無縁塚にて、サニー・ルナ・スターの三妖精は歩いている。
何か面白いものは無いかと、探していた頃。
一匹の不思議な動物と出逢った。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ほのぼのとした作風でした。
一回読んでから、再び読むと、不思議な動物の正体がわかっている為か、ほのぼのさが一層増します。
三妖精よりも、その動物の方が可愛らしいと思いました。マイペースな辺りが。
最後、紫の告げた通り、彼らなら幻想郷に居てもおかしくは無いと思います。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
動物が好きな方
プチ作品集61の「もしもナズーリンの部下が~」に悶えた方

『私、フランドールの能力にはこんな制限があるんです。』 ぜくたん 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『私、フランドールの能力にはこんな制限があるんです。』 ぜくたん 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269891171&log=106
【あらすじ】
私こと、フランには能力の制限がある。
予め壊す対象の「眼」を用意しておかなければいけないのだ。そして、フランは既に幾つかの「眼」を持っていた。
いろいろな「眼」もあることだし、少し遊んでみよう。
フランは大図書館へと向かっていった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
能力の制限は面白いと思いました。それと、冒頭に過去作の設定を流用していると書かれていましたが、本当にパチュリーの性格が悪いです。
ジャンルはラブコメほのぼのです。何を言ってるのか分からないと(以下略
オチはしっかりしていて、パチュリーの鬼畜さとフランの罪悪感は良いと思いました。
マリアリ好きな方には楽しく読めるでしょう。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
マリアリ好きな方
悪戯好きな小悪魔と鬼畜パチュリーが好きな方

『無名の丘にてうらめしや~』 ムラサキ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『無名の丘にてうらめしや~』 ムラサキ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269914237&log=106
【あらすじ】
無名の丘にてメディスンは地に伏した傘を見つけた。鈴蘭の毒の為だ。今年は一段と毒が強かった。
その傘は付喪神ということもあり、メディスンは人形解放などの仲間として彼女を誘った。
ふと小傘は告げる。フィーバーがいるよ?と。
それだけなら、まだしも無名の丘には気持ち悪い帽子やらヴァイオリンやらが落ちていた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
賑やかな話でしたねぇ。
メディスンの視点で語られているのですが、小傘に対して色々と酷くて面白いです。
フィーバーこと衣玖さんの行動に笑ってしまいました。
全体的に宴会場のような、賑やかで五月蝿い光景が好きな方には、楽しめると思います。

★★★☆☆(個人差はあれど、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
賑やかな話が好きな方
空気が読めない衣玖さんが好きな方