作品集106-2

Last-modified: 2011-05-13 (金) 17:32:56
『流す夜は闇が深い 』 ワジンコ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『流す夜は闇が深い 』 ワジンコ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269950511&log=106
【あらすじ】
新月の夜、萃香と紫はとある屋敷の縁側でお酒を呑み始める。
二人はいつも、その時に合わせたお酒を持参する。萃香は「酒を交換しないか?」と提案した。

【感想・ここが面白い・私的評価】
綺麗な話です。
読み勧めれば、何が欠けているのか。なんとなく予想が出来ます。
二人のやり取りには友人同士という、信頼関係が伺えました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
萃香に諭される紫が好きな方

『守矢神社愛玩動物騒動 』 かさぎ修羅 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『守矢神社愛玩動物騒動 』 かさぎ修羅 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269952003&log=106
【あらすじ】
ペットが飼いたい。早苗は強く思っていた。宴会で九尾の狐である藍の尻尾に触れてから、ずっともふもふなもふもふによるもふもふな新世界を心

に描いていた。
その為に哨戒天狗の椛を拉致したり、危なげな召還を始めたり。さすがに見かねた神奈子の取った行動は――。

【感想・ここが面白い・私的評価】
中々、面白酷い話でした。
全体的にはっちゃけていますね。特に早苗が。
クトゥルー神話について、少しでも齧ってる方が居れば途中で笑ってしまうかもしれないです。いあいあ・はすたぁ。そんな感じです。
加え、AAが入っていたりと、人を選ぶかもしれないですね。
ですが、内容自体は壊れギャグとして面白いとは思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)
【こんな人におすすめ】
神奈子が好きな方

『空を知らぬ翼を、『空』は想う 』 pys 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『空を知らぬ翼を、『空』は想う 』 pys 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269952004&log=106
【あらすじ】
地霊殿の食卓。さとりとお燐は、地上に行ったお空を待っていた。
最近、地上との繋がりも増えて美味しいモノばかりで、二人は「お腹まわり」について、牽制しあっていた。
少しだけ居心地の悪い雰囲気の中、お空が戻ってくる。そして、ぽっこりしたお腹を擦りながら告げた。
「そうそう、これ、私の子供♪」

【感想・ここが面白い・私的評価】
お空が鳥の赤ちゃんを育てる話です。
親としてのお空の表情は珍しいと感じました。振り回されるお燐の姿も和やかな雰囲気を出しています。
だからでしょう、幸せからの落差が唐突で、読んでいて吃驚しました。
流れとしてはストレートでした。落ち着いて読めるシリアスなお話でした。

★★★☆☆ (個人差はあれど、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
シリアスが好きな方
お空と子供が好きな方

『永劫の雨 』 優依 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『永劫の雨 』 優依 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269968241&log=106
【あらすじ】
地下室でフランは一人で時を過ごしていた。外にはずっと雨が降っている。
先日、フランは地下室に来た美鈴の両腕を吹き飛ばした。それ以来、美鈴は来ていない。
退屈を持て余していた頃、魔理沙が訪れる。美鈴に謝りに行こうと、外を見せてくれた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
フランの狂気が滲み出ていながら、魔理沙は平然と接している。
奇妙なバランスだと、思いましたが最後の最後で引っくり返されましたね。
やはり作者さんも言っている通り、最後のシーンが何を指しているのか分かりづらかったかもしれないです。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
暗い話が好きな方

『お福分け 』 ポケットティッシュ 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『お福分け 』 ポケットティッシュ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269973298&log=106
【あらすじ】
霊夢は悪逆無道、悪鬼羅刹などと陰で囁かれることもあるが、その実彼女は非常に義理高い性格をしている。
博麗神社には一本の桜の木がある。その木で花見をするのが楽しみだった。
春の訪れを感じた頃、霊夢は木に付いた蕾を見て、とある少女の微笑を重ねてしまう。

【感想・ここが面白い・私的評価】
文量はかなり短いながらも、内容は実に濃いです。
話の構成も面白く、端からみればマイペースな霊夢ですが、内情を理解すると、とても良いキャラクターでした。

★★★☆☆ (個人差はあれど、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
穏やかな話が好きな方
霊夢というキャラについて、興味のある方

『寝ずの可惜夜ブルームーン ~La Lune vous regarde~ 』 西遊 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『寝ずの可惜夜ブルームーン ~La Lune vous regarde~ 』 西遊 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269982434&log=106
【あらすじ】
満月の夜。慧音は白沢になり、幻想郷の歴史を纏める。
忙しいと分かっていても、妹紅は慧音の家に居た。ただ理由もなく、根拠もなかった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
短くシリアスな話です。
敬語口調の慧音と自分には何も残っていないと考える妹紅。
会話をしている中で二人の信頼のような絆を言外に感じました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
慧音と妹紅の好きな方

『コンチェルト 』 野田文七 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『コンチェルト 』 野田文七 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270000920&log=106
【あらすじ】
じきにこの洋館に生きている者は誰も居なくなる。
レイラと死に別れ、残された騒霊達はただ死んでいったレイラに対し、思いを馳せた。

【感想・ここが面白い・私的評価】
プリズムリバー四姉妹のシリアスな話。
題材としてはかなり使い古されたものです。なので、残念ながら新鮮味には欠けています。
だとすれば、読み所としては作者さんの技量と個性になります。
個人的には落ち着いた作風で楽しませてもらいました。加え、最後のシーンである「外の世界のプリズムリバー三姉妹」の描写が良いと感じました

★★★☆☆ (個人差はありますが、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
プリズムリバー四姉妹が好きな方

『いつか星の海へ 』 猫井はかま 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『いつか星の海へ 』 猫井はかま 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270012397&log=106
【あらすじ】
写経をしていた星に対して、村紗は内心呆れていた。生真面目過ぎるのだ。
たまには息抜きもしないといけないのだろう。
村紗は星を連れて、とある場所に向かっていった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
村紗の一人称で語られるシリアスな話。
冒頭から星への村紗の恋慕が垣間見えており、どことなく読んでいて頬を緩めてしまいました。
時間軸を現在から過去などと、何回か振り返りながら村紗の気持ちを掘り下げています。
中でも地底での一人で船の舵をとる村紗のシーンは、静寂がもの悲しいさを感じさせます。
星と村紗の純愛ものですが、楽しく読めました。

★★★☆☆ (個人差はありますが、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
村紗と星が好きな方
星蓮船組が好きな方

『せんたくしましょ。』 紅 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『せんたくしましょ。』 紅 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270027033&log=106
【あらすじ】
豪雨の中、ルーミアはぬかるんだ地を走っていく。そんな中、ずるりと、泥で足を滑らせ全身を汚してしまう。
ふと、視線の遠くに光を見つけた。その光は、七色の魔法使いが住まう家の明かりだった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ほのぼのとした作風ですが、文量が少なく、読み終わってみると物足りなさを感じました。
最後の情景は個人的に気に入りましたが、やっぱり物語性をもっと増やしてほしい話です。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
ほのぼのが好きな方

『妖夢と鈴仙の稽古 』 双角 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『妖夢と鈴仙の稽古 』 双角 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270027047&log=106
【あらすじ】
人里にて鈴仙は妖夢と出逢った。お互い、食料を買いに来ていたのだ。
以前から仲がよく、二人は帰路を共にした。
その時、妖夢は悩み事を吐露する。
「剣術の稽古の相手がいない」と。

【感想・ここが面白い・私的評価】
妖夢と鈴仙の百合のような話です。
展開が早く、読んでいてゆっくりとお話に浸かれなかったです。
もう少し、細かい部位を掘り下げて欲しい思いました。

★☆☆☆☆(時間がすごく有り余っているときに読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
百合が好きな方

『佛には櫻の花をたてまつれわが後の世を人とぶらはば 』 勿忘草 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『佛には櫻の花をたてまつれわが後の世を人とぶらはば 』 勿忘草 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270040365&log=106
【あらすじ】
西行妖を背後に幽々子と紫は言葉を交わす。紫のために、人を殺し、咲かし続けた妖怪桜。
しかし、それはもう終わりだった。幽々子は自分の能力で自身を殺し、西行妖に封印を施した。

【感想・ここが面白い・私的評価】
とある歌を元に書いた話だそうですが。
全体的に描写が足りなく、終わりでの幽々子の行動はすんなりと受け入れられなかったです。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
「死奏憐音、玲瓏ノ終」という歌が好きな方

『映し世の姫君』 深山咲 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『映し世の姫君』 深山咲 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270041709&log=106
【あらすじ】
幻想郷に配属された小町は暇を持て余していた。あまりに暇だからと小町は空へ浮かび、幻想郷を俯瞰する。
その折に高下駄が片方、脱げてしまい落ちていく。
小町は追いかけて、とある里に降り立った。廃れた里で人影もない。ただ、一体の地蔵を除いては。

【感想・ここが面白い・私的評価】
シリアスで情景描写も細かく書かれています。この話は映姫が地蔵から閻魔になるまでのお話でした。
思っていたよりも、すんなりと読み進めてしまいました。
小町が地蔵の黒糸を解くときのテンポの良さと、読んでいて待ち望んでいた展開には思っていた以上に、感動を覚えました。

★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
彼岸組の話が好きな方
シリアスが好きな方

『ようこそ、紅魔館門番守備隊へ。』 ODEN 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『ようこそ、紅魔館門番守備隊へ。』 ODEN 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270045680&log=106
【あらすじ】
守護隊の一人が文の取材を受けていた。
彼は説明混じりに文を紅魔館の中を案内していく。

【感想・ここが面白い・私的評価】
なんだか、とても濃い話でした。
内容的には館に属する隊の戦力と武器の説明ですね。ときおり、「八雲とかの相手は簡便な」という台詞に「戦ったことあるの?」ってツッコミを挟まずにはいられなかったです。
ミリタリーな話が展開されてはいますが、よく分からなくても作者さんの楽しげ雰囲気が伝わってきます。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
ミリタリー好きな方
雰囲気だけでも楽しめる方

『正直者には祝福を』 九紫楓 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『正直者には祝福を』 九紫楓 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270047619&log=106
【あらすじ】
ユキは嘘を吐くのが苦手だ。魔界で一番純真な少女だった。
とある日、相方であるマイは持ち場である氷雪世界から街へと出かけていた。相方が居ないので張り合いがないと欠伸をした時。
ルイズが訪れて、告げた。
「今日はね、嘘しか吐いちゃダメな日なの」――――今日はエイプリルフールだった。そんな話。

【感想・ここが面白い・私的評価】
魔界での面々がドタバタとする日常コメディものです。
ルイズに騙されてユキがあっちやこっちや騒がしく動き回る様は、魔人でも少女らしいと思いました。
それと神綺が可愛かったです。頭の上のアホ毛がぴーんと立っていて何か自己主張している。(原文抜)
旧作キャラが知らなくても楽しめる作品でした。

★★★☆☆(個人差はありますが、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
魔界組が好きな方

『四月馬鹿』 大崎屋平蔵 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『四月馬鹿』 大崎屋平蔵 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270049023&log=106
【あらすじ】
四月一日。霊夢は淡々とした態度で萃香の言葉を迎えた。
「霊夢。嘘の吐き方教えて欲しいんだけど」

【感想・ここが面白い・私的評価】
泰然としている鬼には珍しいぐらい、してやられる萃香の話です。
地の文章がユーモアに溢れていて、冒頭から楽しませてもらいました。
シチェーションも良い感じに面白く、寺子屋の子供たちに弄られる萃香は可愛いです。あと勇儀も。

★★★☆☆(個人差はありますが、楽しめる作品)

【こんな人におすすめ】
弱気な鬼が好きな方
暖かいコメディが好きな方

『うわ従者怖い』 幻想と空想の混ぜ人 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『うわ従者怖い』 幻想と空想の混ぜ人 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270049331&log=106
【あらすじ】
霊夢に呼ばれ、妖夢は博麗神社へ赴いた。
一日神社を留守にするから、掃除を頼みたいと霊夢は言ったのだけど。
妖夢の前に、何故かにらみ合う藍と咲夜の姿があった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ギャグコメディな話です。
従者ランクのA級を咲夜と藍が持っていて、さらりと妖夢がスーパーライセンスを取り出してから、酷い話になりました。良い意味で。
一々、ミスのひとつで尻尾を取られたり、メイド服を剥がれたり。妖夢とギャグの相性が良いと思いました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
ギャクコメディが好きな方

『嘘つきの日』 白麦氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『嘘つきの日』 白麦氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270054499&log=106
【あらすじ】
たまには花見も良いでしょう。小町の言葉に賛同した映姫は「ただ、」と何か言葉を続けようとした。
同じく紫も悲しげな表情で藍に何か、告げようとする。

【感想・ここが面白い・私的評価】
短い一発ネタです。冒頭に何も考えずに読んでくださいって書かれていたので、何も考えずに読み進めました。
一分足らずの文量ですが、楽しく読ませてもらいました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
一発ネタが好きな方

『東方怪奇録 ~駑馬十駕~』 しなちく 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『東方怪奇録 ~駑馬十駕~』 しなちく 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1270056544&log=106
【あらすじ】
霊夢の元へ、魔理沙は慌てて駆け寄った。
家に泥棒が入ったのだ。自業自得ね、と霊夢はつい笑ってしまう。
しかし、魔理沙に聞けばその泥棒は部屋を荒らしただけで、何も盗らずに消えたのだっだ。

【感想・ここが面白い・私的評価】
何か大きな異変があったわけでもないけど、日常の延長で起きた異変。
創想話でキャラクターを主軸に置く作品の中、この話が珍しいと感じます。
何が原因なのか、読んでいても予測ができず、いざ蓋を開けてみると―――、そんな感覚を覚えました。
それに一捻り加えられたオチが、とても良かったです。
よく出来た短編の一つという感じで、この方に幾つか、短編を書いて欲しいと思いました。

★★★★☆(読んでおきたい佳作です)

【こんな人におすすめ】
怪奇な短編を読みたい方
巧い話が好きな方

『And Then... 』 葉山 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『And Then... 』 葉山 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269918717&log=106
【あらすじ】
贖罪を胸に宿してさとりは、崖の上に立っていた。
とある理由で地上の崖まで来ていただのけど。さとりが崖下を覗いた時、強い風が吹いた。
そして、さとりは崖から落下していったのだった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
登場するメインキャラクターは魔理沙とこいし。ジャンルはシリアスです。
こいしの無意識の在り方についても語られています。全体的に地の文章が装飾過多で読みにくく感じました。
物語性は良い話ですが、話の肝は魔理沙とこいしのやり取りです。
こいしが無意識だからこその発言に、魔理沙が諭すシーンにはさとりの優しさがよく分かるものでした。
姉の思いを知って、最後にこいしが取った行動はとても和みました。

★★☆☆☆ (時間と心の余裕があれば読みたい作品)

【こんな人におすすめ】
古明地姉妹の好きな方

『最後の』 西風 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『最後の』 西風 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269922365&log=106
【あらすじ】
最後の授業を始める。そう、私は教鞭を取った。
一度、授業を行えば数日は身体が動かせない。それぐらいに私は時間を重ねたのだ。
子供達に内容を伝え、私は座布団に腰を下ろす。行儀が悪いだろうけど、そのまま壁に背を預けた。
そして、私は今までの歴史を想った。巫女、魔法使い、メイドに悪魔にさまざまな人々、妖怪。過ぎ去っていくように人影は消えていく。
――――ただ一人を除いて。

【感想・ここが面白い・私的評価】
名は語られるず、前半後半と二分割にされています。
一人称ですが、その前後で「私」の口調に差異がありました。先を急いで読み進めず、その理由を考察して欲しい、そう思いました。
しんみりとしたお話です。
短いながらも書きたい事をしっかりと詰め込まれているので、作者さんの意図がはっきりと読み取れます。
「ここに一つの授業が終わった」
その一文が持つ、意味を考えると穏やかな気持ちになれました。

★★★☆☆(個人差はあれど、楽しめる作品です)

【こんな人におすすめ】

『可愛さあまってあふれ出す ~セクシーコミックコマンダーゆかり~』 妬ッ八 氏

【作品集】106
【タイトル・作者】『可愛さあまってあふれ出す ~セクシーコミックコマンダーゆかり~』 妬ッ八 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269933514&log=106
【あらすじ】
愛が重たい。紫を起こした橙はハッキリとそう告げた。
どういうことだろうか?橙の話を聞いて、藍が普段、橙に何をしているのかを知って紫は何だかいたたまれない気持ちになった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
ジャンルはハイテンションコメディですね。
文章もノリが良く、例える表現一つ一つが可笑しく読めます。文量はあれど、時間を忘れて読めました。
全体的に笑いどころが散りばめられ、割と多くの人に受けるのではないかと思います。
冒頭からして、中々ズルイ構想ですね。良い具合に興味を引かれてしまいました。
個人的には小傘の泣き顔が可愛いと思いましたし、個人的に勧善懲悪の流れが好きなので満足できました、

★★★☆☆(個人差はあれど、楽しめる作品です)

【こんな人におすすめ】
ハイテンションコメディが好きな方
ジャンプ愛読者の方