作品集109

Last-modified: 2011-07-07 (木) 19:35:54
落魄の少女 ~ Life Edge Maiden  yunta 氏
黄泉と名付けられた少女の、一生を追う話。

【作品集】109
【タイトル】落魄の少女 ~ Life Edge Maiden
【書いた人】yunta 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271157171&log=109
【あらすじ&感想】
追剥によって生き凌いでいる幼い子供。
彼女はその年と身の丈からは想像もつかない、大人顔負けの剣の才を持っていた。
ある日、子供が切り殺した死体から銭になりそうな物を剥いで居る所に一人の男が現れる。
「お主を儂の後継者候補としたい」
そうして、少女は黄泉という名を与えられた―――――

黄泉と名付けられた少女の、一生を追う話。
現世における黄泉の生き方、黄泉と妖忌の触れ合い。
そして、彼女の持つ純真さ。
生い立ちゆえに人を切りながら生きていた彼女が、本当は何を考えていたのか。
第九幕で語られる想いに不覚にも涙した。

オチがややお茶濁しとなっている感があるものの、読んで損はない。
是非。

【五段階評価】
★★★★★

コンペに30kb前後の長さで投稿したものを大幅に改編、加筆した完成版です。

【作品集109】

【タイトル】落魄の少女 ~ Life Edge Maiden
【書いた人】yunta 氏
【サイズ】111.33KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271157171&log=109

【あらすじ】
 ある山中に、一人の追い剥ぎがいた。十かそこらの年齢でありながら、帯刀した大の大人三人を秒殺する腕の
持ち主。ある晩、いつも通りに旅客を襲って金品をせしめたその子供だったが、突然背後に気配を感じ、飛び退いた。振り向いた先には、先ほどまでは気配もしなかった初老の男性が立っていた。妖忌と名乗ったその男性は、その子供に「黄泉」という名を授け、「いずれは儂の息子になるやもしれんのだ、楽しみにしておる」と謎の言葉を残して去っていった。

【感想】
 コンペに30kb前後の長さで投稿したものを大幅に改編、加筆した完成版です。コンペの時に比べ、黄泉の成長
などがしっかりと描かれ、重厚なストーリーに仕上がっています。特に主人公・黄泉の人格がかなり創りこまれ
ている印象を受けました。
 妖忌に、新しい人生の可能性を知らされた黄泉の、一見無愛想にしながらも、どこか嬉しさが滲み出ている様子。そして、それが黄泉の行動に、ひいては周囲の出来事に変化を生んで……

 行間から読者に伝えたほうが美しいと思うような部分も文字で説明してしまっていたりと、少し不器用にも
感じましたが、なかなか微笑ましく、味があって良かったです。また、王道的な展開でありながらもそれだけでは終わらない、×××××エンドにも注目です。

【五段階評価】
★★★★★(最高Rate作品は伊達じゃない!)

→お友達  鹿路さん

【作品集】109
【作品】→お友達
【作者】鹿路さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271445752&log=109

ほのぼのしているだけではなくて、痛みを引き受けて書かれてあるリリシズム溢れる作品。
文章の安定感、キャラクターのかわいらしさ、ともに高水準。
こがさな好きはこれで一発気合を注入して欲しい。
タイトルの意味はこれからお友達的な意味らしい。正直言えばこのタイトルが足を引っ張ってるのだろうか。
もう少し評価されても良いと思ったので、レビューしてみた。

幻想参景 紅魔  みずあめ。氏

【作品集】109
【タイトル】幻想参景 紅魔
【作者】みずあめ。氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271533408&log=109
【あらすじ・感想】
地霊殿の改修工事によりお世話になっていた博麗神社から紅魔館へとやってきたさとりとこいし。
地下でフランドールとこいしがお茶会をしている一方で、さとりは難病に罹ってしまう。
見るに見かねたこいしは、そんなさとりを救おうとある一つの考えに至った。
それは――――――

――――――メイド、さとり。

小気味良い文章、前半の和やかかつくすりと笑えるシーンでがっちりと心を掴む。
そして文章のリズムはそのままに進む物語に、長さを感じずに読み切ってしまった作品。
物語だけでなく、キャラクタの一人一人が煌めきを放ち、非常に魅力的であるのもこの作品の優れたところだろう。
こいしとフランドールの会話、さとりとフランドールの会話、そして、さとりとこいしの会話。
全体的にほのぼのとしていた空気の中、最後に落とされたほんの少しの不安。
さあ、覚姉妹の行く末や、如何に。

尚この作品は作品集93に投稿された 幻想参景 博麗 の続編ではあるものの、恐らく未読でも問題なく楽しめる。が、興味があればそちらも是非読むことをお勧めする。

肩甲骨は素晴らしいと思うよ、うん。

★★★★★

わちきと私、二人で一つの多々良小傘  梯子のぼり氏

【作品集】109
【タイトル】わちきと私、二人で一つの多々良小傘
【書いた人】梯子のぼり氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?ode=read&key=1271157964&log=109
【あらすじ】
今日も驚かすのに失敗した小傘ちゃんは、ある少女のことを思い出していた。
少女と別れたのも今日のような雨の日だった。
一緒に過ごした楽しい日々。しかしその終わりの日は唐突に訪れた。

【感想】
下手くそな驚かし方。作ったような古風な台詞。そして左右違う色の目。
その裏に秘められた悲しい過去。だけど小傘ちゃんは今日も明るく振舞う。
小傘ちゃんには幸せになってもらいたい。そう思わずにはいられなくなるお話。
公式設定でも十分おかしくない設定にただただ作者の手腕に感心。

【五段階評価】
★★★★☆ (小傘ちゃん好きなら五つ)

お空の愛した葬式  八重結界氏
これは、すごい。あえて詳しくは書きません。

【作品集】109
【タイトル】お空の愛した葬式
【書いた人】八重結界氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271545127&log=109
【あらすじ】
大勢の妖怪が泣いている。その視線の先にあるのは、空っぽの、黒縁の額。
私は、目を覚ましたばかりのように、頭が混乱している。
それでも、自分の名前を忘れたりはしなかった。私の名前は、霊烏路空。
気になって、隣で涙を拭いていたヤマメに尋ねる。
これは誰のお葬式なの、と。

「決まってるじゃない、お空の葬式よ」

【感想】
これは、すごい。あえて詳しくは書きません。
自分の正体は何なのか、周りの矛盾だらけの言葉は何を意味するのか。
よく読むと、色々と伏線が張り巡らされています。
必ず二回読むことを勧めます。
最後のくだりに、悲しみと感動で涙が出ました。
【おススメ度】
★★★★★(読まないなんてありえない)

どうして自分の葬式が開かれているのだろう。

【作品集】109
【タイトル】お空の愛した葬式
【書いた人】八重結界氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271545127&log=109
【あらすじ】
大勢の妖怪が泣いていた。地底だけではなく地上に住む妖怪も集っている。
そんな中、霊烏路空だけが混乱していた。
どうして自分の葬式が開かれているのだろう。

【感想】
全ての謎が解ける部分では、いくらか都合の良い強引な箇所もありました。
しかし、それまでの流れが上手いので一読だけでおかしさに気づく人はいないでしょう。
一部での連続改行は気になりますが、綺麗で悲しいお話に仕上がっています。

【五段階評価】
★★★☆☆(泣くのに使える作品です)

一度読んだらもう一度読み返す事をお勧めする、緻密な構成の作品。

【作品集】109
【タイトル】お空の愛した葬式
【書いた人】八重結界 氏
【ポイント】11160
【レート】12.78
(2010/05/30時点)
【あらすじ】
 葬式で大勢の妖怪が泣いていた。死んだのは霊烏路空だそうだ。どういうことだ。棺の中は空っぽで、私はまだ生きているのに。
【感想】
 八重結界氏のシリアス短編。読みやすい文章のもと、読めない展開で物語は進む。何故棺は空なのか、死んだのは本当に空なのか、それなら「私」は誰なのか、それらは物語の終盤、八重結界氏らしい独創性のある解釈により明かされる。解明のシーンは理路整然としていて、まるで京極作品の憑き物落としのよう。一度読んだらもう一度読み返す事をお勧めする、緻密な構成の作品。
【総合評価】★★★★★(この展開は読めなかった)

その初読ではそのオチに気が付かないのは文章の巧みさゆえか。

八重結界氏の「お空の愛した葬式」は優等生的作品
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271545127&log=109

読み返してみると、割と早くにこの話のオチが見えることに気が付く。
けれどその初読ではそのオチに気が付かないのは文章の巧みさゆえか。
いまいち私には合わない作品だったが、それでもこの作品がすごいってことはわかる。

Plastic Mind  酢烏賊楓氏
幻想郷に仲悪い家族なんているわけがない。

【作品集】109
【タイトル】Plastic Mind
【書いた人】酢烏賊楓氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271520021&log=109
【あらすじ】
空を飛ぶ船の異変から帰って来た魔理沙の口から出たのは、「魔界」という言葉。
懐かしさを覚えたアリスは、想いが膨らみ久しぶりに帰ることにした。

【感想】
この作品では、魔界人は性質的に妖怪に近く、人間とは全く別のものとして描かれています。
前半はほのぼのとした、アリスと魔界の皆の再会のお話。
中ほどは、親バカ神綺様の愛の嘆き。
後半に描かれるのは、アリスが魔界を出ていった理由と、そこにある心の闇。それは同時に神綺の心の闇。
最後に、ずっと隠し続けてきた秘密が解かれ、全員の不安が氷解し、「家族」の愛や幸せが溢れます。
幻想郷に仲悪い家族なんているわけがない。
あまり旧作を知らない人も、作品中で詳しく描写されているので、読んでみると楽しめると思います。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作。旧作組が好きな人、アリスが好きな人

「家族」について色々考えさせられる。

『Plastic Mind』作品集109 酢烏賊楓氏 ※感動系
 (アリス好き怪綺談好きな人は必読。「家族」について色々考えさせられる。これが5000点いってないのは少々意外)★★★★★

花喰うむすめ  野田文七氏

【作品集】109
【タイトル】花喰うむすめ
【書いた人】野田文七氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271294034&log=109
【あらすじ】
幽々子は飢えていた。
ある時、白玉楼の幽霊を口に含んでみると、幽々子の体内に溶けて広がった。ひとの魂を食べると、体の内側からぽうっとあたたかくなる。幽々子にはそれが気持ちよかった。
顕界に出て、ひとの魂を食べてまわるようになるまで、それほど時間はかからなかった。
紫は、幽々子の「身体」に拘り、固形物を食べさせようと努めた。
ある日の膳に供えられていたのは、一輪の花。

【感想】
この作品は、一言でいえば、とても「濃い」お話です。
優しくも掴みどころのないキャラとして描かれることが多い幽々子ですが、この作品では亡霊の恐ろしさ、彼女の能力の恐ろしさが前面に出されています。
亡霊となった直後は、幽々子はこの作中のような状態だったのかもしれません。
幽々子の欲望、紫の葛藤、ルナサの激情が苦しくも鮮やかに描かれており、映画のような世界に引き込まれていきます。
読後には何とも言えない切なさが残りますが、しかしそれがいい。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作)

八雲藍初心者にありがちな9つのケース  maruta氏
この発想は一体どこから生まれるんでしょうか。

【作品集】109
【タイトル】八雲藍初心者にありがちな9つのケース
【書いた人】maruta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271173797&log=109
【あらすじ】
「ど、どうしましょう……」
 八雲紫は混乱していた。
 その顔からは妖怪の賢者と呼ばれた聡明さは失われ、焦りの色が浮かんでいる。
 そんな彼女の下には、式神である藍が凍りついたように倒れていた。
「ああ、どうすれば……」
 揺すってみても、藍が目を覚ます様子は無い。
 幾ら声をかけても、藍はピクリともしないのだ。
 
 ただ、時間だけが過ぎ去っていく。
(本文冒頭より抜粋)
【感想】
この発想は一体どこから生まれるんでしょうか。
何でも知っているのが普通の紫が、この作品では知らないことにわたわたしてばかりで可愛いです。
「関連付けていたスペカ」に笑ってしまいました。
私の実家にも藍様がいます。そろそろ新しい藍様を迎えないとなあ…
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。八雲家のぶっ飛んだギャグを見たい人は速攻)

この作品で評価したいのは八雲藍という存在を見事にPCに落とし込んだところ

maruta氏の「八雲藍初心者にありがちな9つのケース」が面白い
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271173797&log=109

この作品で評価したいのは八雲藍という存在を見事にPCに落とし込んだところ
きっちりと組み立てられているから藍=PCというトンデモ設定もすんなり入ってくる
それでいてどこか懐かしいような気になるのは、自分がPCを初めて触ったときの感動がほんのり思い出されるからだろうか

夜符「ナイトバード」 / あなたに見てほしい世界  パレット氏

【作品集】109
【タイトル】夜符「ナイトバード」 / あなたに見てほしい世界
【書いた人】パレット氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271326197&log=109
【あらすじ】
紅霧異変の日。ルーミアは巫女に撃墜された。
巫女は、慣れない戦い方に戸惑っているようだった。
スペルカードルール。
ルーミアはその成り立ちを見つめていた。
始まりのスペルカード。その名は夜符「ナイトバード」。

【感想】
鳥目。鳥目。
けっこう難しいことを考えてるかっこいいルーミア。でもかわいい。
妖怪を信用せず、疑り深かった霊夢など、なんだか新鮮なキャラ付けでした。
そういえばスペルカードルールが初めて用いられたのが紅魔郷のストーリーなんだよなぁ。
これから始まる。そんな感じのするお話でした。
【おススメ度】
★★★☆☆(始まりの地に立ち返ってみたいあなたに)

回る世界  耳かき氏

【作品集】109
【タイトル】回る世界
【書いた人】耳かき氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271411006&log=109
【あらすじ】
外の世界に疲れて暗闇の中に閉じこもるルーミア。
だが、そうしていつもいつもルーミアが陣取る場所は、ミスティアの屋台の前だった。
カッコつけて意固地にこもるルーミアに、ミスティアの容赦ないツッコミが襲い掛かる。

【感想】
なんだこのルーミアwww
なんか思考が厨二病くさくて、そのくせヘタレで、とてもかわいい駄目な子。
ミスティアのシバキも冴え渡ってます。
なんだかんだで仲いいよね!
【おススメ度】
★★★☆☆(自分の殻に閉じこもっているあなたに)

母なる闇/宵闇の王  ナルスフ氏
それは、夜を食むガス灯の生まれた地、イギリス。その首都ロンドンでの物語。

【作品集】109
【タイトル】母なる闇/宵闇の王
【書いた人】ナルスフ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271574203&log=109
【あらすじ】
19世紀末、幻想郷が大結界に隔離された。
宵闇の王ルーミアは、境界の妖怪八雲紫からそんな話を聞かされる。
妖怪の力は確実に弱まってきている。紫の言葉に憤ったルーミアは、再び人々の恐怖を揺り起こすべく行動を開始する。
それは、夜を食むガス灯の生まれた地、イギリス。その首都ロンドンでの物語。

【感想】
ルーミアというかEXルーミア。EXルーミアというかEXだったころのルーミア。
珍しいなと思うと同時に、本編にすんなり繋がる設定なのでそんなに違和感はなかった。これは普通にかっこいいルーミア。
発想が面白いなと思いました。ロンドンにルーミアを絡めてくるか、と。
「そうなのかー」や十進法のポーズがちょっと意味深に見えるかもしれない一作。
なお、19世紀末ロンドンなのでタグのあの方が出てきますが、咲夜さん好きは注意した方がいい、かも。
【おススメ度】
★★★☆☆(ルーミアに見守られていたいあなたに)

数少ないEXルーミアのお話

「母なる闇/宵闇の王」■作者:ナルスフ 氏
数少ないEXルーミアのお話
ルーミアが紫と対等な位置に存在する強力な妖怪に
EXルーミアに興味があるなら見ておいて損はないと思う
評価★★★★☆

つぶやきコミュニケーションなう@幻想郷  けーはち 氏

【作品集】109
【タイトル・作者】つぶやきコミュニケーションなう@幻想郷 (けーはち 氏)
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271517971&log=109
【あらすじ】
藍とにとりが作ったツイッターのTL

【感想・ここが面白い・私的評価】
ツイッター物。発想の勝利
ツイッターのシステム理解してない人には辛いかもしれない。
分からない人はあとがきにあるttp://tweeter.jp/2009/08/11/twitter-567.html(ツイッターの解説)を読んでからがいいかもしれない

イーストエンドファニーバード  赤井葵 氏

【作品集】109
【タイトル・作者】イーストエンドファニーバード (赤井葵 氏)
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271484312&log=109
【あらすじ】
鴉天狗と山の巫女

【感想・ここが面白い・私的評価】
読み終わった後にドップリ浸れるタイプです。
多くが語られているわけではないのにスーっと入ってくる上質な作品だと思います。

村町瀑布  山野枯木 氏

【作品集】109
【タイトル】村町瀑布
【書いた人】山野枯木 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271777003&log=109
【あらすじ】
船を沈める機会が無くて欲求不満がたまっていた村紗は、
夜な夜な命蓮寺の庭に出ては池の蓮の葉を沈めていた。
一方、一級水先案内人を自称する小町は、
激流下りで操舵の腕を磨いていた。
ある日、村紗は小町を見つけた。

【感想】
前半は村紗の葛藤がメイン。
舟幽霊としての本能と、白蓮に帰依した者としての遵法精神の間で
悩む様がよく描かれていた。こういう村紗は初めて見た。

後半は村紗と小町のバトルがメイン。
二人とも楽しそうで何より。

さよなら、姉さん  Azi 氏

100KB越え。
それだけでたいしたものだが、加えてハッピーエンド。
鬱展開からそのまま、バッドエンドってのは、書くの簡単な上に、それなりに好評だったりするわけで
よくぞ、きちんと着地させたね、と。

命蓮寺vsアルマゲドン  黒アルビノ 氏

こんなに笑ったのはいつくらいでしょうねえ、と、初めて読んだとき思いました。

妹紅犯  藤村流 氏

定番なら、里の半獣が出てくるだろうお話を、別キャラ据えてというのが個人的に好み
原作っぽくキャラ同士がべたべたしていないのに、
ある種の信頼感みたいなものが読み取れるのが良い。

忘れ傘は誰がために。  はちよん氏

【作品集】109
【タイトル】忘れ傘は誰がために。
【作者】はちよん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271373921&log=109
【あらすじ】
 月明かりが差し込む寝室。
 寄り添って眠る慧音と小傘がいた。
 慧音が自分の能力を行使して、夢に見た歴史とは?

 次回『忘れ傘は誰がために。』 乞うご期待

【感想・ここが面白い・私的評価】
 
 こういう解釈の仕方もあるのかーって思う。確かに忘れ傘ですね、これは。
 柔らかな雰囲気で綴られる歴史は、もうこれって変えられないのよね、って胸をキュンキュンと締め付けてくるようでした。
 ぎゅって抱きしめてあげたくなる衝動に駆られる作品でしたよっ。だから抱きしめさせてっ小傘!

待ち人  こうのとり氏

【作品集】109
【タイトル】待ち人
【作者】こうのとり氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271174908&log=109
【あらすじ】
 春、草花がその短い命を謳歌せんと咲き乱れる季節。
 人が集まる宴会の場に、人形劇を疲労するアリスがいた。
 宴も終わりが近づき、帰り支度を進めていた彼女は自分へと向けられた視線に気づく。

 次回『待ち人』 乞うご期待

【感想・ここが面白い・私的評価】
 こんなカップリングもありなのか! というか確かに読後感は納得の一言ーっ。
 捨てられて、忘れられて、長い年月の末に自分で決めた小傘の選択にもう胸がキュンキュンってしちゃいました。
 これはカプなのかな、主従なのかな。ともかく幸せな未来の一つの可能性を見れる作品でしたよっ!

『太陽が沈む日』  猫井はかま氏

『太陽となる日』作品集108/『太陽が沈む日』作品集109 猫井はかま氏
 (これはきた…『太陽となる日』の最後には思わず背筋がぞくりとした。前半と後半は好みそうな読者のタイプが違うかも、と何となく思った)★★★★★/★★★★☆

猫の学校  蕗氏

『猫の学校』作品集109 蕗氏 ※分類的にはホラー
 (最初普通に怖い。中盤でなーんだ。しかし結局は…?原作知らないけど面白かった。見事に背筋が寒くなった。ちょっとグロ苦手な人は苦しいかも)★★★★☆

君がくれたものは強さと――  内川恭一氏

【作品集】109
【タイトル】君がくれたものは強さと――
【書いた人】内川恭一氏
【容量】約54kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271674172&log=109
【あらすじ&感想】
俺は今日も女の子を探している。
 ずっと前からだ。もうかれこれ三年前から。
 俺が捜している女の子は、東風谷早苗といった。
 俺は、早苗という女の子の、きっと壮絶であろう人生に少しだけ関わった男だ。
(以上冒頭抜粋)
「俺」は早苗さんが学校を辞めなければならなくなったと発表したことに衝撃を受けた。
俺は早苗さんに惚れていたのだ。学校を去る早苗さんを追いかけてとにかく声と質問をかけ続ける俺は
早苗の行く先と理由・決意を知る。バス停にてカッコイイ別れを果たした俺の下へ神と自らを称する幼女が現れ
とある宣告を下すのだが、俺は受け入れず提示された別の道を歩む。

自己投影しやすいオリキャラ(男)を登場させる話と聞いてまずその時点で読まれない方も
大勢いらっしゃることだと思います。作者にも例える方にも失礼になるかもしれませんが
いわゆるこの板のイチャスレのWikiにある長編のような話というのが一番例えやすいかもしれません。
この物語では特にイチャの方を目的としたものではなく甘酸っぱい青春を描くことを目的としたという点で
前述した話とでは楽しみ方が違うのかなあと勝手に思っています。
感想にありましたがどことなくラノベっぽいですかね。清清しいお話でした。
★★★☆☆(実は百合も○○もいけるぜって方は結構いるんじゃないですかね)

霊夢と文が恥ずかしい姿を後世まで残しちゃう話  手負い氏

手負い氏の「霊夢と文が恥ずかしい姿を後世まで残しちゃう話」が面白い
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271682254&log=109

正直、手負い氏が書く霊夢はクソガキっぽくて嫌いなんだがこれは好き
まぁ実は可も不可もなく、って印象しかないんだけど、やっぱり構成力の勝利なのかなぁ
このテの作品でこれぐらいの評価というのも珍しいし……って全然褒め言葉になってないなw