【作品集】117
【タイトル】第四次紅魔図書館清争
【書いた人】公ノ入 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277209797&log=117
【あらすじ】
「戦争よ」
「いいえ、清掃ですわ」 (本文より)
カビ臭い図書館をこよなく愛するパチュリー
紅魔館の瀟洒なメイドとして図書館の大掃除をしようとする咲夜
二つの道は交わることなく、咲夜から通告される通算4度目の宣洗布告
どうやら今回は二人とも秘策があるようで……
【感想】
公ノ入氏は作品集110でデビューした比較的新しい作家であるが、キャラクターの活かし方がとても上手い為物語に入り込みやすい印象を受けた。
「清争」の戦闘描写も動きがあって面白く、コメントにある通り漫画で見てみたいと思わせるほどである。
話のテンポがいいのでそこそこ文量があってもさらっと読めるのがポイント。
読んで損はしない娯楽小説といえるだろう。
【五段階評価】
★★★★☆(非常に良質なエンターテインメント。あと小悪魔はカマトト可愛い)
【作品集】117
【タイトル】第四次紅魔図書館清争 【書いた人】公ノ入氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/117/1277209797
【あらすじ】
「戦争よ」
「いいえ、清掃ですわ」
(本文より抜粋)
【感想】
図書館のカビ臭さに愛着を持つ図書館派と、汚物は消毒しちゃいたい館メイド派が戦争もとい清掃すなわち清争するお話。
いわゆる『真面目にバカをやる』タイプのお話として読める。当事者達は真面目に(楽しそうに?)やってるんだけど、外から見るとこいつらアホだなーという感じの。
しかし読んでてすごいと思うのは、これ90kbほどあるんだけど、ほぼ最初から最後までまるっきりテンションが落ちないということ。
どうしてテンションが落ちないのかと考えると、まず上述した図書館清争の全体的な筋書きそのものの面白さというのももちろんあるんだけど、たぶんそれ以上に、その筋書きを描く上での過不足の無さというのが大きかった印象。要するに、無駄なことを書きすぎず、かといっていろいろ省いて簡潔にもなり過ぎない。このバランスがとても上手いと思う。どちらかに偏るとその部分が退屈になってしまいそうだが、そういうことはほぼ無かったと思う(おそらく歯車が回り始めてない最序盤が、この作品内で言うならもっとも退屈な部分だったかもしれない。でも最序盤は最序盤なのでそんなに長く続くわけでもない)。
そういう感じで、90kbがテンポよくサクッと読めてしまう良質なエンタメ作品。あとアリスや霊夢さんがかわいいのもベネ。
【五段階評価では分け足りないので百段階評価】81/100点
【作品集】117
【タイトル】生きる
【書いた人】莉野音羽氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277382628&log=117
【あらすじ】
輝夜と妹紅、今宵も殺し合いという名の喧嘩を続ける二人。
そこには充実感などなく、ただ時間のみ過ぎ去るだけの生活に一抹の不安すら覚える。
しかし自分が将来など考えてどうなるのだろうか、意味はあるのか、そんな虚無感を描く。
【感想】
もこちゃんと輝夜ちゃんの日々の一部を抜き取った物語ねぇん。
よく練りこまれた状況描写は、よく言えば綿密、悪く言えばくどいわ。
色々な意味で「おしい」作品ね…………テンポ、オリジナリティ、これをよくするだけで化けると思うわぁ。
もこちゃんが好きな人にはお勧めできるかもしれないけど、そうじゃない人にはちょっとお勧めできないかしら☆ミ
【五段階評価】
★★★☆☆(文がスキマなく埋まってるのはちょっと読みにくいわね、読みやすさも重要ヨ♪)
【作品集】117
【タイトル】貧乏霊夢と裕福な魔理沙
【書いた人】UGA氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277389592&log=117
【あらすじ】
JK魔理沙にJK霊夢。
タイトル通り貧乏な一人暮らし霊夢と裕福な家庭に生まれた魔理沙のストーリー。
幼馴染の二人はされど仲が睦まじいわけでもなく、霊夢は性格ゆえにいじめられていた。
対する魔理沙はいじめこそしないものの、自分の身を守るため、霊夢に接することなく話は進む。
【感想】
いわゆるIFモノねぇん。
JK設定の魔理沙と霊夢が、これからどうなっていくのか楽しみだわぁ。
物語的にはまだまだ序章だし、これからの展開次第で化けるかもしれないわね。
でもIFモノということ、キャラいじめとも取れる初期設定から、敬遠する人も多いかもしれないわね……
私としては応援していきたいんだけど、やっぱりこれから次第かしら♪
【五段階評価】
★★☆☆☆(短すぎるのと、設定がありがちということでこれくらいが妥当なところかしら)
【作品集117】
【タイトル】楽園を守るひと
【書いた人】873 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277540851&log=117
【あらすじ】
霊夢は境内の掃除をするふりをしながら、ここ一ヶ月近く神社の参拝をしにやってくる妖怪の女性を待っていた。
しかし、日が暮れるころになってもやってこないため、待ちきれなくなった霊夢は神社の階段を降りていったが…
【感想】
絵本を彷彿とさせる地の文が、このお話のほんわかさを引き立てています。
少しネタばれになってしまうのであまり多くは語れませんが、妖怪の女性との出会い、それによって霊夢は自分は
なぜ妖怪を退治しているのか、疑問に思います。そこでの霊夢の心情に心を打たれました。
妖怪が人間を襲うからか、巫女としてなのか――。
全ての人間と全ての妖怪が並んで酒を呑み、歌い、踊る。それは実現できることなんだろうか。
そのほかにも魔理沙やアリス、萃香が登場人物として出てきますが、
このお話の雰囲気を損なうことなく、普段の魔理沙たちを表現しています
本棚の隅にしまってある絵本をまた読みたくなる、そんなお話でした
【五段階評価】
★★★☆☆(ほんわかで暖かい話が好きな方なら+1)
【作品集117】
【タイトル】ある少女の悲願的追求
【書いた人】タカハウス 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277331827&log=117
【あらすじ】
夏のあまりの暑さに机で突っ伏していた蓮子。そこへガ○ガ○クンを渡しにきた男子学生。
そこで男子学生は一枚の写真を見つける。
【感想】
とある大学の教授となった蓮子の6年前の話、という形で物語は進行していく。
メリーとのやり取りは、修学旅行で一緒に行動する仲のいい友達同士の様。
しかしそんな軽い話ではなく、だんだんとシリアスになっていきます。
コメントにあるように蓮子の実家設定など、違っていたりするの点はあるものの、
蓮子のメリーに、最高の親友に対する思いをこれでもか、と見せ付ける描写はこの物語を大きく引き立てています。
今一度自分のかけがえのない親友への思いを確認したくなりました。
後、冒頭の注意にあるようにオリキャラが出てきますが気にならない程度です。
【五段階評価】
★★★★☆(原作と違う設定になってるのが気になる人は-1)
【作品集117】
【タイトル】お願い、私を捨てないで!
【書いた人】飛び入り魚 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277588318&log=117
【あらすじ】
とあるスペルカードは待っていた。「アルティメットショートウェーブ」と宣言されるのを
【感想】
この発想はなかった。
この作品の見所といったら、捨てられたスペカ達が一枚一枚自分の不満を語り、
一致団結して自分たちの思いを魔理沙にぶつけようとする所。
おもわず、がんばれ、と何度も叫んでいました。
そして最後も上手くまとめて後味すっきりでした。
よかったね、しょーちゃん。
【五段階評価】
★★★★☆(もし読んでない人がいたらぜひ)
【作品集】117
【タイトル】自由な霊夢と不自由な魔理沙
【書いた人】UGA氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277492092&log=117
【あらすじ】
母の死、その出来事は魔理沙の生活を変えた。
父の態度、友人との付き合い。全てがうまくいかなくなった魔理沙は途方にくれる。
そんな矢先、始まった修学旅行のペアはあの、霊夢だった。
【感想】
せっかくなので後編にあたるこっちもレビューしてみたわ♪
あとがきやコメント欄にある通り、ありがちな展開のまま終わってしまったわねぇん。
オリジナルなのにオリジナリティがなかった、ズバリこれが敗因ね(はぁと)。
タダでさえ風当たりが強いオリジナルネタ、もうすこし捻りが欲しかったかナ。
【五段階評価】
★★☆☆☆(うーん、結局尻切れトンボで終わっちゃったわね……次回に期待するわ!)
【作品集】117
【タイトル】大切な人を大切に
【書いた人】もちょ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277391876&log=117
【あらすじ】
フランドール・スカーレット。
彼女は呪われた力と共に生まれた。
いや、実際はどうあれ、本人はそれを呪っていた。
妹の成長を命をとして見守る姉もまた、それに抗っていた。
【感想】
いいわねぇ、私、こういうの好きよぉ。
どうにもならない力に翻弄され、苦悩する姿ってのは美しいわ……
中盤当たりのお姉様叱咤シーンも見所ね。ゾクっときちゃったもん。
惜しむらくは、ありきたりなネタな割にはそのまま終わってしまった所ね。
もう一ひねり、他にはないツンとしたワサビが欲しかったわぁん。
【五段階評価】
★★★☆☆(終盤が少し淡白だったかしら、そこさえ補完できれば文句なしに☆4よん♪)
【作品集】117
【タイトル】芳香
【書いた人】藍々丸氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277210715&log=117
【あらすぢ】
ひょんなことから鴉天狗の文に自分の服を貸したことが、犬走椛の受難の始まり。
半端者で常識外れな(椛曰く)文は、なんと洗いもせずに服を返してきたのである。
鼻の効く白狼天狗の椛にとって、洗われていないその服に付いている文の臭いは
あまりにも強すぎて……?
【感想】
おそらく「犬走椛」というキャラクターでしか書けないであろう「臭い」という
要素をメインに据え、かつ有効活用している点が非常に評価できる。中盤以降、
そこにいないはずの文に「臭い」で振り回される椛のはっちゃけぶりが可愛くて
可哀想でしかたないw
ダブスポ以前、以降両方のあやもみ関係も上手いこと活用されていると思う。
ただ、中盤の盛り上がりが非常にテンポがいいだけに、ラストが少し物足りない
かも知れない。あのままの勢いで未解決問題的に落としてしまった方がスピード
感を保てたかも。
筆者曰く前作からの続き物だそうですが、私はコレ単体でも十分楽しめました。
オススメの一作です。
【5段階評価】
★★★☆☆(あやもみスキーなら+1)
【作品集】117
【タイトル】小町東奔西走
【書いた人】Azi
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277701271&log=117
【あらすじ】
四季映姫は閻魔を懲戒免職された。
映姫本人に告げられた小町は大いに怒った。
クビの理由は明らかに冤罪なのだ。そんな理不尽な話があるか。
小町は免職を撤回させることを決意し、
途中で知り合った(そして取材と称して無理矢理付いてきた)はたてと共に
幻想郷を駆け回る。
【感想】
テンポが良くて読みやすい文章。
漢気溢れる小町。悩みと成長を見せるはたて。
チョイ役に至るまで活き活きと動くキャラクター。
王道的な展開と気持ちいい読後感。
まさに娯楽作品。
【作品集】117
【タイトル】女神と羽が降る街
【書いた人】ND氏
【あらすじ】
こーりん堂のかけじくの後ろに謎の大穴が空いていた。
その穴の向こうは、雨の代わりに羽が降る街だった・・・・・・・・
【感想】
本人曰く連載ものらしいが、
あまり東方らしくない、そんなに接点がないと思われるが、
幻想郷には無い芸術っぽいのを感じた作品。
オリキャラも可愛い(個人差)ので、はまる人はどっぷりはまる。
少しコメントがしにくいのだが・・・・・・
『夏のかたわら』作品集117 えび氏
(百合といっていいか微妙だが。霊夢が紫にしたお願いは、とてもとても優しくて残酷で)★★★★☆
『魔女とぬいぐるみ・改訂版』作品集117 猫井はかま氏
(一枚上手のパチュリーに翻弄されるアリス。魔女の駆け引きにはニヤニヤせざるを得ない。個人的にはアリスはちょくちょくお菓子作ってるイメージがあるなあ)★★★★☆
【作品集】117
【タイトル】むきゅーの正しい使い方
【書いた人】玖爾氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277606373&log=117
【あらすじ】
今朝、大図書館にお住まいのパチュリー・ノーレッジさんが本に埋もれたところを、使い魔の小悪魔さんが発見
SOSが発信され、無事に救助された模様です
【感想】
ギャグに見せかけたシリアス。いわゆるシリアル
小悪魔が、パチュリーといつもの日常を過ごしながら、パチュリーと正契約を結ぶ前までの記憶を想起するというのが大まかな話の構成。
ギャグとシリアスをしっかりと切り替えさせてはいるが、話全体の雰囲気は統一されている
そのおかげで全く飽きも疲れも感じさせなかった。これには見事としか言いようがない
小悪魔が自身の存在にコンプレックスを抱きながらも、パチュリーたち過ごす様子と、今現在のはっちゃけた小悪魔を同時に見ていく構成の仕方も良かった
それにより、どうやって小悪魔は今の様に楽しく日常を過ごせるようになったかが気になり、結果的に最後までずっと読み続けてしまった。これは良い構成の工夫だと思う
まあ、なんだかんだ言ってもあれなので簡単に説明すると……
こあとパチェが可愛くて仕方ないお話
五段階評価】
★★★★☆(この二人の組み合わせが好きなら+1 そういうカップリング要素苦手なら-1)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -wrath- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277303004&log=117
【あらすじ&感想】
とある小さな村に住む少年ヤン。彼は隣の家に住むリンのことを「お姉ちゃん」と呼び、大変に慕っていた。
美しく、健やかで、そして強い。そんなリンに対して、ヤンは淡い恋心を抱く。そして、自分も彼女に相応しくあるように強くなりたいと願うようになる。
無垢な少年の恋心、届かぬ思い、離別。そして逸脱。一人称視点で描かれるヤンの思いは、読者を物語に引きこませる。
オリ要素の強い作品。途中まで、一体どこに東方の要素があるのかと思うほど。
ただ、ヤン少年のストーリーとしては面白く、また東方キャラの意外な誕生に驚かされる。
後半はやや駆け足ながら、彼女のさまよってきた道を端的に描写していて、個人的には評価。
「lust」の話とつながる部分が多い。(本を売った商人とは紅茶館の主だったのではないかと推測できたり)
【五段階評価】
★★★★☆(オリ要素は強いが、読みやすさはあるので是非)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -lust- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277302992&log=117
【あらすじ&感想】
1884年の上海。そこに一組の男女が訪れた。男の名はジャック、女の名はジル。偽りの名を持った二人は、ある任務の為に魔都へやってきた。
二人は国家の為に働く暗殺者。そして今回の任務は紅茶館と呼ばれる館で開かれる宴を襲撃すること。
それは二人にとって、いつもと同じく、簡単な仕事になるはずだった。
ある人物の過去話。といっても少し読めば誰のことかはすぐに分かるはず。
舞台も登場人物も設定も、東方とはかけ離れた世界。
しかし、他の話を読むと違和感なく一つのピースとして当てはまった。
そういった意味では、これを最初に投稿したのが実に惜しまれる。
厨二的な設定や描写だが、彼女の原作設定を考えたら案外としっくりくる不思議。
ただし、オリジナル設定の多さの割には、容量の不足感は否めない。もっとじっくり展開しても良かったのではないかと思う。
テーマである「七つの大罪」に関する小ネタをこれでもか、と詰め込んであるのはこだわりが感じられて良かった。
【五段階評価】
★★★☆☆(オリ色の強さに耐えられる人なら。無理なら他のを先に読むといいかも)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -pride- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277303025&log=117
【あらすじ&感想】
ヨーロッパのとある地方に、幻想郷に似た閉鎖空間が存在した。そこは代々、吸血鬼が統治する「ヴラド・コミュニティ」という世界。
そこで現在の統治者であるレミリアは、領民からも崇拝される王として君臨していた。
ただ、彼女にも悩みはあった。それは、唯一の肉親、そして愛する者、妹のフランドールについてである。
いわゆる「カリスマ全開」のお嬢様。いや、お嬢様というよりは王様です。
レミリアの統治する世界は理想的で、何の瑕疵もないように見える。
ただ彼女が信じていた、吸血鬼としての矜持が、その全てを壊してしまう。
しつこいくらいに「矜持」という言葉が使われるのが気にかかるが、まぁタイトルにも入ってるテーマなのでよしとしよう。
幻想郷とは別の世界を用意するという設定の大胆さはあるが、案外と違和感はなかった。
レミリアが主人公ではあるのだが、後半におけるフランドールの心理描写には思わず感情移入してしまう。
「葉が良くても、淹れ方一つでここまで不味くなるものか」
レミリアの劇中の台詞が、見事にこの作品の結末を言い表していると感じた。
【五段階評価】
★★★★☆(カリスマお嬢様、子供っぽいフランが好きな方へ)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -sloth- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277303013&log=117
【あらすじ&感想】
ノーレッジ家には仲の良い姉妹がいた。病弱な妹を助けるために、姉はやがて魔法の勉強を始める。
ただし自分の力だけでは限界がある。そう思った姉は、魔法に詳しい友達が欲しくなった。
そして彼女が見つけたの友達は、吸血鬼。パチュリーは吸血鬼に尋ねる。「妹を助ける魔法はないのか」と。
パチュリーの過去話。妹のフランドールを助けるために魔法に傾倒していく姿は、健気で悲しい。
基本的にバッドエンドが多い一連の作品の中で、パチュリーの関わる作品は特にその傾向が強い。のでパチュリー好きの人は注意かも。
目的の為に選んだ手段が、彼女を蝕んでいく様子は、読み終わったあとに気付く。
急展開すぎるともいえるが、短編のオチとしてはこれで良かったのかも。
【五段階評価】
★★★★☆(オーソドックスな東方SSともいえるが、設定は割と新鮮)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -envy- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277303034&log=117
【あらすじ&感想】
パチュリーは図書館の管理が面倒臭くなった。そこで自分にも使い魔が必要であると思い、その召喚を決意した。
初めての使い魔召喚は上手くいき、パチュリーは現れた小悪魔に「プルミィ」と名付ける。
だが、このプルミィはとんでもない役立たずであった。しょうがなくパチュリーは、より良い小悪魔を何匹か召喚する。
そして優秀な5匹の小悪魔により、図書館運営は上手くいき始めたのだが……。
最初は、ほのぼのとした話かと見せかけ、実は一番ドロドロとした話が、この-envy-である。
登場人物は6匹の小悪魔とパチュリー、そして図書館を舞台とした擬似サスペンスのような作品。
展開がサクサクしているので、犯人がどうこうと推理する暇はない。あくまでの雰囲気の作品だと思われる。
結末、というか解決方法が納得いかない部分もあるが、その理不尽さもこの話には合っているのかもしれない。
救いのない結末であるが、それは-greed-を読めば多少は解消されるかも。
【五段階評価】
★★★☆☆(サクッと読めるので、ご賞味いただきたい)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -gluttony- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277303043&log=117
【あらすじ&感想】
目覚めると、そこは地下だった。閉じ込められた自分、何もしてくれない姉、そして美味しい料理。
そう、フランドールにとっての楽しみは、メイドの運んでくる料理だけであった。
やがて彼女は思う。この料理に使われている人間とやら。それこそが自分の愛するべきものだと。
フランがひたすらに料理を食べる作品。
カニバリズムであるのだが、擬音を使ったあっさりとした描写なので、想像力が豊かすぎでなければグロくはない。
個人的に(過保護で)関わってくれない姉よりも、胃袋を満たしてくれる人間の方を好きになる。という狂気は好き。
ただいかんせん。やたら話が短い。「-pride-」のおまけみたいな位置づけなのか、物足りなさを感じる。
原作に上手くつなげるという意思は感じられるのだが、一つの作品としての価値も欲しかった。
【五段階評価】
★★☆☆☆(他の話のおまけ、つなぎという印象が拭えない)
【作品集】117
【タイトル】七人の紅い咎人 -greed- 【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277303052&log=117
【あらすじ&感想】
幻想郷は紅魔館。レミリアは自炊に嫌気がさして、優秀なメイドを募集した。
道端を歩いていた流浪者は、その求人広告を見て、クスリと笑った。
紅魔館に、咎人たちが集う。
今までの話をまとめる、最後の章。
オリ要素をふんだんに取り込んでいた今までの作品と違い、この話だけは台詞などにも原作のテイストが色濃い。
特に咲夜などは、個人的にも再現度が高くて評価。
テイストもシリアスというよりは、ほのぼの、またはギャグっぽさが目立つ。
一応、主人公は紅魔館自身という体なのだが、正直なところそこはどうでもいい感じ。
それよりも氏の作品に良く見られるのは、過去の話で悲惨な目に遭ったりバッドエンドになっても、幻想郷を生きる今は幸せという結末。
この-greed-もそういったメッセージが込められているように感じる。
6人のキャラたちは過去に大罪を犯し、咎人となった。しかし幻想郷では、その原因よなった欲という罪さえも受け入れられている。
それが最後の宴会のシーンにつながり、紅魔館(=作者)の紅魔館勢に対するメッセージにつながるのではないかと考えた。
全ての話を読み終えた人は、是非とも締めに読んでもらいたい。
【五段階評価】
★★★★☆(全ての話を総評して)
あなたと世界の終末医療
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1277170566&log=117
作者:過酸化水素ストリキニーネ 氏
■ この「お涙頂戴」ぶりはずるい。あざとい。でも、やられちゃったのだから仕方がない。