作品集119

Last-modified: 2011-06-08 (水) 20:20:01
廻り巡る輪  万年初心者氏

【作品集】119
【タイトル】廻り巡る輪
【書いた人】万年初心者氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278596041&log=119
【あらすじ】
旅をしていた男は、ぽつんと座るひとつの魂を見つけた。
それは妖怪に食われた哀れな人間の少女だった。

男が少女の魂に触れると、奇跡が起きた。
魂が肉体を持ち始めたのである。
男は生まれ変わった少女を連れて行った。

男は仏門に帰依した入道妖怪だった。

【感想】
入道使い・雲居一輪の半生。
結構な長さだけど文章が簡潔で一気に読めた。

オリジナル設定てんこ盛りでありながら、
一輪が入道使いであり、尼僧であり、命蓮寺の見張りである理由が
とても納得できる形で描かれている。

物語のスパンが長くてエピソードの数が多いために、
一つ一つが短くなって、読み足りない感じがしたのが惜しい。

84.55KBあるのにこんな事を言うのは贅沢かもしれないが、各エピソードをもっとじっくり読みたかった。

魔理沙さんがニューヨークラッパーになるようです  あまの氏

【作品集】119
【タイトル】魔理沙さんがニューヨークラッパーになるようです
【書いた人】あまの氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278505885&log=119
【あらすじ】
休日に魔理沙の家を訪れたアリスは魔理沙の格好を見るなり度肝を抜かれた。
【感想】
誤字などは多いがノリは良い
タイトル通りカオス
寝る前に読むと朗らかになる
何かのパロらしいが自分には良くわからない
コメント通り賛否両論分かれる作品であると思う

紅白の蝶  RYO 氏

【作品集119】
【タイトル】紅白の蝶
【書いた人】RYO 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278847641&log=119

【あらすじ】

 いつものようにレンタルと言う名の窃盗家業に励む魔理沙。
 今日の狙いは地霊殿であり、がっぽり本を手に入れた魔理沙だったが、逃げ出す背中にさとりから警告を受ける。

「パルスィには近付かない方が良いでしょう。特に、今の貴女のような『人間』は」

 さとりが警告した対象は水橋パルスィ――『橋姫』だった。

 (本文より一部抜粋)

【感想】
 主題は「嫉妬」。持たざる者の抱く嫉妬、パルスィはそれを「サトリ」のごとく見透かして見せます。
 短編ではありますが、伝えてくるテーマがはっきりしていて読み終えた後に「おぉ」と言える作品だと思います。
 何より「持つ者」のこともきちんと描いている点も素晴らしいです。
 対照的な二人を描くことで、より際立った心情描写を堪能していただければ幸いです。

【五段階評価】
★★★★☆ 読んで損はしません。

ヤマメさんとカップ麺のりぐれっと  月空氏

【作品集】119
【タイトル】ヤマメさんとカップ麺のりぐれっと
【作者】月空氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1279019626&log=119
【あらすじ】
地霊殿製のカップ麺の新作が発表、抽選でプレゼントされることとなった。
ヤマメさんはこの抽選に見事当たったのだが……。

【感想】
どこかアンニュイでシュールな地底となっております。
カップ麺が流行るぐらいだもん。おまけにキーホルダーもついてくるんだもん。
夜中でにやにやしながら読める、そんなのりです。
こんな空気でのヤマメさん、何故だか似合っているように見える。これもまた愛らしい。
10KBいかない程度なので、さっくりと読めます。

看病しよう。  くるる。氏

【作品集】119
【タイトル】看病しよう。
【書いた人】くるる。氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278949745&log=119
【あらすじ】皆さんはカンピロバクターを知っているだろうか。
割とポピュラーな病気だから知っているかもしれない。
さとりんはそれを知っていた。ペットはそれを知らなかった。
そこにあるのはそれだけである。

【感想】つまらないか面白いかで言われると、まず面白い作品ね。
ただ惜しむらくは、容量がそこそこある(約50kb)割には少しテンポが悪かったことかしら……
スクロールバーを見て、このテンポだと途中でバックしてしまう人もいるかもしれないわぁ。
全部読めば面白いけど、そこまでいかせるガッツのようなものが足りない印象ねぇん↑
内容はさとりんとペット達の甘く切ないシリアスギャグだけれど、展開は王道、といったところかしら。
王道だけに面白いけど、オリジナリティ不足故に飽きやすいという欠点があるわ。
起承転結の転に期待する人にはお勧めできないわね。承を楽しむ作品よ♪

【五段階評価】
★★★☆☆

蝉時雨  金欠 氏

【作品集】119
【タイトル】蝉時雨   
【書いた人】金欠 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278666596&log=119
【あらすじ】
藍にとって、それはとても滑稽で、忘れられない話。
藍は紫に言われた『無駄』とは何かについて考える。

藍がその答えを見つけるまで、そして式が式を持つまでの話。

【感想】

文の雰囲気がとても素敵。そしてタグは嘘をつかない。
藍がとにかくかっこかわいい。
未熟な藍が少し成長するという様子がいい雰囲気のまま書かれていて
お腹一杯という気持ちにさせてくれる。ご馳走様でした。

【五段階評価】

★★★★☆(雰囲気、内容重視。多少俺設定が入っているため好みが少し分かれるかもしれない。)

地霊殿が倒壊した。  月空氏

【作品集】119
【タイトル】地霊殿が倒壊した。  
【書いた人】月空氏
【容量】7.72KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278587035&log=119
【あらすじ】
自分の部屋のど真ん中に立っている大黒柱なるもの…
それに足の小指をぶつけ、さとりは苛立ちがたまり思わず蹴ってしまう。
ただ、それだけで終われば良かったのだが…

【感想】
ぶっ壊れてしまった地霊殿とさとり様、それが新鮮で面白かったです。
ペット達の心配をよそに現実逃避しているさとり様がどことなく可愛かったです。
文章自体短めで良い意味であっという間に読み終わってしまう作品です。

【五段階評価】
★★★★☆(もうちょっとぶっ壊れたさとり様が見たいです…!)

恋を一輪、切り落とす  aoi氏
甘さ控えめ。

『恋を一輪、切り落とす』作品集119 aoi氏
 (マリアリだけど他の作品とは少し毛色が違う感じ。甘さ控えめ。作中のアリスはある意味とても彼女らしいのかもしれない)★★★★☆

アリスさんったら、気取り屋さんなんだから!

恋を一輪、切り落とす

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278518452&log=119

aoi氏

アリスさんったら、気取り屋さんなんだから!

気分が落ち着いたときに、ゆったりと読みたい魔理アリ。
長めの文体が、ゆったりとした時間の流れを形作っていて、全体的にのんびりと読めます。

河童の鉄火巻き  山の賢者 さん

【作品集】119
【タイトル】河童の鉄火巻き
【書いた人】山の賢者 さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1279272564&log=119
【あらすじ】
幻想郷は決してユートピアなどではなかった。

このディストピアに反逆する、一羽の妖怪鴉天狗とカッパ巻きとの
略奪系ラブストーリー。この夏これを読まずに何を読むウフフ!

【感想】
ソイレントグリーン!
冒頭の殺伐とした背景設定で、ついブラウザバックしちゃった方も
きっと恐らく、かなりの数に上ることであろう。

しかしこのくらいのインパクトは、いっそ必須のエレメントだといえはしないだろうか。
そこさえ乗り越えれば、少女天狗と河童のめくるめく
おっとこれ以上は実際に作品を読んで貰ってからのおたのしみだ!

個人的には芥川龍之介の「河童」は、元ネタにすらなっていないように思う。
河童の種としての有り様くらいか。完全オリジナルと呼んでも差し支えない。
何にせよ、怯えるにとりの可愛らしさは異常。プライスレス。
まさにお値段異常!

【五段階評価】
★★★★☆
普通に五千点くらい達成してもいいでしょうに。
この創想話の現状、
おかしいですよ映姫さま!

今昔七夕のお姫様  白々燈氏

今昔七夕のお姫様

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278509403&log=119

白々燈氏

蓬莱の薬を飲んだことで永遠の寿命を手に入れた姫様。
彼女は長く生きた。そう、自分が失いたくない大切な記憶まで。

NEETいってすいませんでした!
永遠の命を持った人間の苦悩について、書かれた文書は数あれど、そういった物のより、考察が全体的に一歩進んでいる印象を受けました。筆者が、より深く自分なりの結論を見つけているというか。

中国茶は夫婦で静かに飲みましょう  myon氏

中国茶は夫婦で静かに飲みましょう

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278521282&log=119

myon氏

どんな美しい女性に対しても素っ気ない態度を貫く森近氏。
そんな彼は、実は既婚者だった。

そのことを知った魔理沙は、信じられない気持ちで詰問する。 ←かわいい
相手は誰?
彼の無愛想な態度で、幸せな結婚生活が送れるとは思えないのだが……

ヤン:デレ = 1:9

Gクラッシャー誕生!  カラテマ氏

Gクラッシャー誕生!

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278597696&log=119

カラテマ氏

清く正しいどこかの記者に大変不名誉な記事を書かれ、激高したチルノ氏。
記者に詰め寄るが、どういう訳か記者のスペルカードと真剣勝負をする羽目となってしまった。
だが、相手は妖精よりも遙かに格上の鴉天狗。
今のままでは勝てないぞチルノ!
どうする、どうなる?

藤田絵で脳内再生余裕でした。
熱い、少年誌的展開なので、100kb越えの大作ながら、一気に読めます。

すこしまとう  もえてドーン 氏

【作品集】119
【タイトル】すこしまとう   
【書いた人】もえてドーン 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278691437&log=119

【あらすじ】
紅魔館の時計台が壊れた。
レミリアは直しても、壊れたままでも構わないと思った。なのでその判断を従者に委ねる事にする。
そして、結論を館の住人たちひとりひとりに伝えに行く。

【感想】
単なる時計の話のはずなのに、それ以上の意味があるように思えてしまう。
その理由は例えば「これまで絶えることなく働き続けたことを賞賛するべきだろう」という一文だったり、「悲しいのを何回も味わうなんて馬鹿みたいじゃない」というセリフだったり
あるいは“時計”という作品のテーマそのものだったりするかもしれない。
これらの小さなピースが、ラストの一言の意味に気づいたときに一気に組み立てられていく感覚には鳥肌が立った。
読み返せば読み返すほど、精密に組み立てられた構成に引き込まれてしまう作品。

【五段階評価】★★★★☆ (どうしてこんなに評価が低いのかわからない)

幽香の風見  司馬漬け 氏

【作品集】119
【タイトル】幽香の風見
【書いた人】司馬漬け 氏
【ポイント】5340
【レート】13.41
(2010/09/04時点)
【あらすじ】
 一つの場所に居を構えず、テントを住居に幻想郷を放浪する幽香。そんな幽香の悠々自適な自活生活を綴った作品。
【感想】
 文章は読みやすく、長さも長くない作品なので、ちょっと時間が空いた時におすすめ。短めの文章によって描かれる風景は丁寧で、畑作業や釣りといったアウトドア生活を楽しむ幽香が脳裏に浮かんだ。
 キャラクターの描写も良い。優雅でいてサディスティックな幽香、姦しいはたて、ちょっと変わってるにとり、台詞がいちいち耳に付く文、どれもが魅力的に描かれていて、読んでいて楽しくなった。
 優雅な生活を綴った作品なので展開に大きな波は無い。でも、自分はそのゆったりとした展開がこの作品の魅力だと感じた。
【長さ】.   短□■□□□長 (17KB 短編と中編の中間くらい)
【構成】     ★★★☆☆ (波は無い。でもそれが良いと自分は思った)
【描写】     ★★★★★ (風景もキャラも見事)
【総合評価】 ★★★★☆ (読んで損はない。幽香好きなら★5)

ふわふわゆゆこ  yunta氏

【作品集】119
【タイトル】ふわふわゆゆこ  
【書いた人】yunta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278663045&log=119
【あらすじ】
 「ふわふわ~」
  
 風の吹くまま、西行寺幽々子が一人で空をお散歩する“だけ”のおはなしです。
 彼女がふわりふわりと漂う先で出会う知人たちとの、他愛もない会話。
 そして風が吹くと、また幽々子は新しい場所に飛んでゆくのです。

【感想】
 サクっと読めるのですが文章に奥行きがあり、読後の印象も非常に独特です。
 ゆゆさまらしい柔らかい雰囲気を伝える会話、行動の中に、所々散りばめられた不可解さ。
 そのちいさな謎が、結末に向かって綺麗に纏め上げられ昇華されます。
 ゆゆさまを表現するときによく使われる「捉えどころの無さ」と「儚さ」の両者を、
 物語としても文体としても見事に描き出した快作。
 切なくてほんのり暖かい、そしてなによりふんわりした優しさに満ちた幻想的なおはなしです。
 
 文章量は多くないのに読者にいろんなことを感じさせる遊びがあり、
 読みながら気がつくと私もふわふわと空に浮かんでいる心地がしました。
 不思議な余韻のある作品が好きな方には特にオススメいたします。

「すっごいちんこたつよ!!」  ハリー氏

ハリー氏の『「すっごいちんこたつよ!!」』が何度読み返してもかなりいい
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1279115621&log=119

ハリー氏は物凄い光に包まれている時と呪われているかのように面白くないときがあるけどこれは光ってるときの作品
ちんこたつハンターと化した咲夜さんが主のために幻の天然ちんこたつを捕獲しようとする話なんだけど、
この中にはまさしく失われた幻想の影がある。作り出すことを当たり前にしすぎて、いつしか本物を見分ける力さえも失ってしまった我々に
この話はどう響くのだろうか。この作品にはそんな人類への問いかけがまったく満ち溢れていない

げそれいむ  藤村流氏

藤村流氏の「げそれいむ」は異種格闘技戦的SS
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1278789717&log=119

ひらがなで書かれるといったい何の話だか全く見当がつかないんだけどちゃんとしたSSです
まぁ内容はよくある「朝起きたら○○になってました」的SSなんだけど、霊夢の話だから当然予想は斜め上に
まぁ個人的には霊夢がもうちょっとアップアップしててもよかったと思うけれどこれは面白い