作品集122

Last-modified: 2010-08-30 (月) 14:07:44
月面戦争  識見 さん

【作品集】122
【タイトル】月面戦争   
【書いた人】識見 さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281099374&log=122
【あらすじ}
幻想郷の歴史に秘められた謎。
あるいは、ZUNの気まぐれ。
何故、地上よりも遙かに文明が進んでいるはずの月の都は、1960年代の表側の月しか知らないはずの地上人、との戦争で苦戦していたことになっていのか?
そしてその生き証人、鈴仙とはなんだろう?
戦争自体が鈴仙の虚言なのか?
答えは意外な真実で、幻想郷を誰よりも愛する大妖怪と、月で祀られる事になった神へと繋がることになる。

月と幻想郷、それぞれの世界を愛する者同士が、互いの世界の存続を賭けて、互いの世界を食らいあわせる時、
かつて八雲紫が1000年前に戦った月面戦争と、1960年代に起こったはずの月面戦争。
そして永夜異変は融合する。

{感想}
レビューをする時は、当該作品を読んで欲しいと思うが、ヨイショするつもりでは感想を書かない。
一読者として、感じたことを出来るだけ伝えたい。

最初に感じたのは違和感だった。
さらにイントロの、いかにもライターズハイ状態で書いたような趣の上擦った文章による、思わず苦笑いしちゃう感。
こういう時は、最初に後書きを見る そして後書きを見て、作者さんが極めてハイになってることを確認してしまうのが常。
しかし、ライターズハイに陥る書き手さんというのは、本当に書き上げたものに対して自信があって、そうなってしまう人というのも居る。
なので、とりあえず読むことにしている。
そして感じたのは、違和感なんかこれ明らかに、自分の知ってる東方じゃねえ。
いや、設定的にはちゃんとなぞってるし、むしろ他の作品より律儀に原作設定を守ってる部分もあるのに。
なんと言っても、俺の知ってる幽々子はこんなんじゃねえ度がハンパない。
東方キャラの名前をした、別のキャラが喋ってるレベルの違和感。
しかもコメディ調におちゃらけてる出だしでも、笑って良いのか、それとも深く考証すべき事柄なのか、良くわからない謎空間ぶりも原作準拠だというのか。
とにかく、どこをどう楽しんで良いのか、さっぱりわからない、文章ではなく、物語が悪い意味で読みにくい。
さらに頭に過ぎるのは、オリキャラのタグ、こんな違和感と読みにくさだらけでオリキャラ出たら、どんだけカオスになるのかドキドキもの。
そして実際に、オリキャラの名前が出るときには、意味不明のぶつ切りの場面だったりするのが、また読みにくさに拍車をかける。

しかし、何故か、読み進めてしまった。
どうして自分は読んでるだろう?疑問でしかたなかったが、鈴仙と輝夜が風呂入るの場面まで読み進めたら、作者さんの見所というべき、自分の疑問の答えを発見した。
色っぽい描写、などではない、そんなものはほとんどない。
むしろ、描写は省きすぎとわないまでも、省いている。
それでも、シーンごとに書かなければならない、ミソ、の部分は逃さず(書きすぎるきらいはあるが)、効果的に演出されていたりして、感じたのは、この作者さんは場面事の演出に随分と気を遣っていて、力を注いでいるということ、ここがそそわの中で光っているということだった。
しかし、これを作者さん的にパーフェクトに突き詰める余りに、他人から見たときにどう見えるのか?という物事に関して、やや無関心さが伺われるような部分も多々ありそれが違和感として現れているような気がしたがそこで気づいた。
違和感とはつまり、既成概念との差異から産まれるもの。
ならば、既成概念を一時的に捨て去り、これはこういうものとして楽しめばいいんじゃね?
おそらく、この作品を楽しむには、それが一番正しい、と少なくとも自分は断言したいし、実際そうやって楽しんだ。
もし他人に一言でこの作品を説明するならこう言う。「ゲッショーと永の矛盾そのものを題材にして、かなり強引に、それでも真面目に物語りにしちゃったオリジナルファンタジー小説」
ならば、オリジナル小説として面白いものなのかと言えば、それもまた違って。
やはり、この作品の魅力は、東方ファンなら誰もが首を傾げる、ゲッショーと永の矛盾を合理的に解明しようとする謎解き要素だろう。
そういう意味で、限りなくオリジナル小説に近い、原作設定に極めて忠実な二次創作という、歪ながら非常に挑戦的な読み応えがある作品だった。

【五段階評価】
個人的には
★★★★☆
なんだかんだと、ワクワク感を抱きながら読んでたのは、作品集120番台では今のところこれだけ。
そんわかけで、こうして他の人にも読んで欲しいとレビューするに至っている。
特にお勧めしたい読者層は、佐藤厚志さんの作品を楽しめるような、自分みたいな人。
そんな方には是非チャレンジしてほしい作品。

客観的には
★★☆☆☆
他人に勧められる要素が皆無かといえば、けしてそうじゃない。
見所はちゃんとあるし、東方ファンなら誰もが興味を惹かれるテーマも扱っている。
しかし、如何せん、そそわのような二次創作の場では「これはそういうものだから、違和感をあっちに捨てて置いて」と割り切って読める人が世の中に多くないことも、現実だと思う。

殺麗事件  保冷剤 氏

【タイトル】殺麗事件
【書いた人】保冷剤 氏

幻想郷とその住人を上遠野浩平で染めてナイトウォッチしたっていう話。
ナイトウォッチシリーズを読んでるか上遠野作品が好きでないと辛い。
それをクリアしててもキャラが次々に死んでいくので辛い。
救いは魔理沙の明るさと橙と幽香か。

東方成分を求めてやってくる創想話読者にこれを出したらどうなるか解ってて投稿したんだろう。
あるいは熱暴走をしていたのかもしれないがとにかくナイス度胸でありミラクルフルーツパフェを食うがよい。

でも俺はこいしちゃんとブギーポップの会話が見たかったんだよ!
霊夢とブギーポップの会話も見たかったんだよ!
あいつの口笛が聞きたかったんだよ!

面白かったので次回作にも期待する。
(しかしこのSS、ここまでやるならあとがきも上遠野作品で行けばよかったんじゃないのかなー)

小野塚小町の後輩実録(全3話)  東雲 氏

【作品集】122
【タイトル】小野塚小町の後輩実録(全3話)
【書いた人】東雲 氏
【あらすじ】
 暇を持て余していた村紗は人里で職を探す。そこで紹介されたのは三途の河の船頭。所変わって彼岸、映姫に呼び出された小町は、研修の指導教官に命じられる。
 転職草子から3年、東雲氏がお送りする小野塚小町シリーズ4作目。
【感想】
 主人公を村紗に変え、熱い思いが彼岸さえも変えてゆく。真っ直ぐな性格のキャラクター、魅力的なオリキャラ、いかにもな敵キャラ、そして難題に正面から立ち向かっていく主人公という、小野塚小町シリーズならではの展開は、今なお健在。
 特色は氏特有のテンポの良さ。少年漫画のような展開で読者を引き付け飽きさせない。3作合計327KBとかなりの長さの作品なのだが、むしろ長さ不足を感じてしまうくらい。
【総合評価】★★★★☆(燃える展開好きな方必読)

カルマ  ツモ(即奏×ロディー)氏

【作品集】122

【タイトル】カルマ
【書いた人】ツモ(即奏×ロディー)氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281299961&log=122
【あらすじ

「お前が、やるんだ」(本文より)
 
 天子が博麗神社に要石を挿してから2年。かつて地上を羨んで異変を起こした天子は、神社の宴会に参加したり人里を気ままに回りながら
 神社に集う妖怪や茶屋の娘などと交流を深めていた。そんな折、数日ぶりに天界に戻った天子は父親からある重大な決断を迫られることになる。
 
【感想】
 即奏氏とロディー氏の合作作品。いつか支払わなければいけなかったツケ。それはその代価が大きければ大きいほど背負う者に重くのしかかる。
 今まで背負うものが何もなかった天子と「幻想郷」を背負って立っている紫との対話シーンが個人的にお気に入りです。
 タグで躊躇してしまうかもしれませんが、読んでみて損はしない逸品です。

【五段階評価】
 ★★★☆☆(天子が好きなら+1。オマージュ元を知っている必要はないが、知っていれば+0.5)

空の蝉  Seji Murasame 氏

【作品集】122
【タイトル】空の蝉
【書いた人】Seji Murasame 氏
【ポイント】750
【レート】11.92
(※2010/08/09時点)
【あらすじ】
 熱い日差し、澄み渡る青空、その風景はまさに夏真っ盛り。――でも、何かが足りない。
【感想】
 前作「黎明」から実に2年ぶりとなるSeji Murasame 氏新作。氏が得意とする風景描写、原作らしい深いけど掴みどころない紫の話が印象的。画面越しに博麗神社境内の景色と音が感じ取れる、豊かな描写の作品。
【総合評価】★★★★☆(静かな作品を読みたい時に)

ナズーリンにバニーガールになってもらいたい  DNDN氏
気になる人はタイトルが直球過ぎてかえって引くかも。だがその直球ぶりがいい。

【作品集】122
【タイトル】ナズーリンにバニーガールになってもらいたい
【書いた人】DNDN氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280972714&log=122
【あらすじ】
夏の夜、自室で星に差し出されたそれをナズーリンは拒否するものの…
白蓮の登場にて場面は急展開する。
【感想】
気になる人はタイトルが直球過ぎてかえって引くかも。だがその直球ぶりがいい。
無駄に紳士な星のダメっぷりはいっそすがすがしい。
選択肢次第では聖の艶姿が拝めたかも知れないのが惜しまれる。
あとあややには某姉妹の特集を期待したいw
【五段階評価】
★★★☆☆(3。星ナズ好き、ギャグ好きなら+0.5)

タイトルでときめいた人には必ず満足いく作品。

『ナズーリンにバニーガールになってもらいたい』(DNDN氏)

タイトルでときめいた人には必ず満足いく作品。
個人的に、もう少し引っ張って欲しいという気はしたけれど、
観念した際の描写が微に入り細に入ったもので大変素晴らしい。

キバヤシ  スポポビッチ氏

【作品集】122
【タイトル】キバヤシ  
【書いた人】スポポビッチ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281369767&log=122
【あらすじ】
それは蓮子が持ってきた一枚の写真から始まった
「これを見なさいメリー、真ん中に写っているのが未確認飛行物体、通称UFO。そしてその隣の白い点がたった今ついたアイスコーフィーのミルクの飛沫なのよ!」
ついに日本にもUFOが現れたのだ!!
果たして宇宙人の目的は!? 人類抹殺!? それとも地球との友好なのか!?
謎の究明のために我らが秘封倶楽部が走る!! 主に間違った方向へ!!
そして彼女らが最後に目にするのは、全人類驚愕の真実だった!!!

【感想】
MMRのコピー?
それは違う
MMRという、どうしようもない事を馬鹿真面目に大馬鹿を繰り広げる元ネタを
東方という、どうしょうもない動機で起こされた異変を、かなり適当な理由で解決するのが目的のゲームの雰囲気へと落とし込んだ
どうしようもないSSだ

【五段階評価】
主観的には
★★★★☆
実に東方らしい話の流れ、と感じてしまった

客観的には
★★★★☆
誰にでも、とりあえず読んでみ、とお勧めできる(容量的な意味でも)

灼熱の情炎  pys氏

【作品集】122
【タイトル】灼熱の情炎
【書いた人】pys氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281254856&log=122
【あらすじ】
 でもね、決めたことなんだよ。
 全部あたいが背負うって、絶対あの子を救うって。
 だからね、あたいはここには戻らない。
 いや、ちょっと言い方が違うね。
 戻らないんじゃなくてね、きっと、もう……

 ……戻れないんだ。(本文より)

 八咫烏の力を受け入れて暴走してしまったお空を止めるため、地上に怨霊を解き放ったお燐。異変を解決するためにやってきた巫女をお空のところに誘導しようとするが…

【感想】
 お燐視点の東方地霊殿ストーリー裏話。空を助けるために駆けずり回るお燐の心情が胸を打つ作品です。前作の炎の轍(ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1271951948&log=110)
 が話の下敷きになっているので、そちらを先に読んでいればさらにお燐に感情移入できるでしょう。
【五段階評価】
 ★★★☆☆(炎の轍を読んでいれば+1、お燐とお空の友情は不変だと思っているなら+1)

長持唄考  スポポビッチ氏

【作品集】122
【タイトル】長持唄考
【作者】スポポビッチ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280975525&log=122
【あらすじ】
夏休み。『遠野物語』を読んだ蓮子は遠野における異界探索に心を躍らせていた。
それを眺めるメリーも、決して旅を嫌がるわけでもなく、むしろ望んでいるようであり、
かくして秘封倶楽部のフィールドワークは幕を開けたのであった。

【感想・ここが面白い・私的評価】
遠野の民俗学に氏以上に詳しい者は創想話広しと言えどもおそらくいないのではないでしょうか。と、
そう思ってしまう程に濃いフィールドワークが描かれた作品でした。
おもしろいおもしろくないではなく、勉強になる、という感想を読み手に抱かせる稀有な作品であると思います。
秘封倶楽部の探索活動を書いた話としては素晴らしいクオリティであることは確かでしょう。
知識欲を満たされる、とてもアカデミックなSSだと感じました。

★★☆☆☆(秘封倶楽部の探索活動の描写を求めている方には★を二つ追加します)

遠回りする傘  浅木原忍氏

【作品集】122
【タイトル】遠回りする傘
【作者】浅木原忍氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281303749&log=122
【あらすじ】
唐突に西園寺侑子からお茶に誘われたメリー。そこで持ち掛けられた「からかさお化けはどこに消えたか」という相談。
簡素なからかさお化けのギミック、喫茶店というロケーション、天気は雨、なんとも怪しいKさんの動き。
それらを手掛かりとして蓮子が導き出す答えとは、果たして――?

【感想・ここが面白い・私的評価】
七ヶ月降りに創想話に投稿された氏の秘封倶楽部シリーズの作品です。
シリーズを追いかけている人の方が楽しめることは確かだと思いますが、この作品だけを読んでも当たり前のようにおもしろいのは、
やはり氏の筆力の高さによるものでしょう。流石の一言に尽きます。
内容はと言えば口当たりの良いミステリであり、かつ、メリーの心情を描いたお話でもある、という責め所の無いもの。
46.17KBという容量なので決して短くないお話である筈なのですが、
なんと言いますか、ケーキを一つ食べてついでに紅茶を一杯飲むくらいの体感時間で読み終えてしまえます。
ミステリに興味の無い方でもサックリと読むことができると感じました。
いやほんと、流石です。

★★★☆☆(ミステリ好きの方には★を一つ追加します)

ガールフレンド  崖っぷちの喪女氏

【作品集】122
【タイトル】ガールフレンド
【作者】崖っぷちの喪女氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281379488&log=122
【あらすじ】
大学の屋上にて、蓮子とメリーは授業をサボることにした。

【感想・ここが面白い・私的評価】
普段は授業に出ずバイトやらサークルばかりに精を出してる学生って結構いますよね。
しかもそんなヤツに限って気遣いのできる女の子が世話をしてくれていたりすることってありますよね。
そんな関係を秘封の二人に当てはめたのがこの作品です。
本来、そのような関係の二人は傍目に見てパルパルしてしまうような毎日を過ごしているものですが、
だがしかし、その形を女同士で成そうとすると、やはりもどかしさが生じてしまうもの。
その距離感を表すのには、やはりガールフレンドという言葉が一番しっくりくるのでしょうか。
このSSはそのような緩やかに切ない百合のお話なのだと僕は感じました。

★★☆☆☆(百合が好きな方には★を一つプラスします)

精確なこと  鳴風氏

【作品集】122
【タイトル】精確なこと
【作者】鳴風氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281383601&log=122
【あらすじ】
科学の発展は時計の歴史でもある。
高性能の時計ができることにより、科学の検証は高度なものが可能になるからだ。
人類が月面旅行を比較的安価にできるようになった今、また一つ時計の歴史が増えることになる。

協定世界時の基礎となる国際標準がセシウム原子時計から、中性子星の自転を利用した中性子星時計に変わったのである。

(本文より抜粋)

【感想・ここが面白い・私的評価】
あらすじに抜粋した出だしの文章から香る素敵なSFの匂い、に反して存外にあっさりした話だったなぁというのが自分の正直な感想ではあります。
がしかし、タイトルにもある“精確なこと”を表すにはまったくもって過不足の無いSSでしょう。
「精確だから周りとずれてるのよ」という蓮子の雰囲気あるセリフ、そしてそれを受けてのメリーのセリフには言葉にできない魅力を感じました。
これが初作品という鳴風氏。自分の中では期待の新人と呼ぶに足りる作者さんです。
これからも頑張って頂きたいと心から願います。

★★☆☆☆(“精確”という単語にこだわりを感じた方は読まれてみてはいかがでしょうか)

インフレーション  clo0001 氏

【作品集】122
【タイトル】インフレーション
【書いた人】clo0001  氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281540886&log=122

【あらすじ】
幻想郷にインフレが流れてきた。
インフレのせいで、物価は上がり、さらには妖怪の力さえ。
主人公・霊夢のすべきことは、修行か、それとも……?

【感想】
発想は良かったです。概念の幻想入りを上手く扱っています。
が、逆に言えばそれだけという感じがしないでもありません。
ただ、つまらないってことはないと思います。

【五段階評価】★★☆☆☆(これから伸びていきそうなので、厳しめ採点)

東方九州弁  ダイ 氏

【作品集】そそわ122
【タイトル】東方九州弁
【書いた人】ダイ 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281111409&log=122
【あらすじ】
九 州 弁 !
【感想】
タイトル通り永琳輝夜妹紅が九州弁で話します。
九州出身者なら思わずにやけてしまうことになるだろう。
ストーリーはちょっとノスタルジーな日常編です。
九州以外の人はなんとなく雰囲気を楽しんでみてください。
しかし永琳が肝っ玉かあさんに見えて仕方がない・・・。

「なんかきさん!、あんま舐めとっと、くらぁすぞ!」
【五段階評価】
★(九州出身の人は+2)

黒猫抱いて撫でてあげ  紅雨 霽月氏

【作品集】122
【タイトル】黒猫抱いて撫でてあげ
【書いた人】紅雨 霽月氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281149477&log=122
【あらすじ】
昔々、傷付き逃げ彷徨ううちに地底の屋敷に辿り着いて飼われることになった黒猫がいた。
黒猫は屋敷の主姉妹にとって特別な存在となった。もういない今でさえ。
【感想】
黒猫と触れあっていくうちに段々と心を開いていくこいしが見どころ。
前半の黒猫と古明地姉妹のふれあいが幸せそうだからこそ、
黒猫が寿命を迎える後半は読んでいて辛い。
それでも、ありがとうさようならと言って逝ける別れは良い別れだと思う。
【五段階評価】
★★★☆☆(こいしのこれからに幸せがたくさんありますように)

交流電燈  スポポ氏

【作品集】122
【タイトル】交流電燈
【作者】スポポ氏
【本文容量】32.2KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281287835&log=122

【あらすじ】
魔女は皆に嫌がられるものですが、アリスはそれ以上に愛される資格がある人でした。
ですから、大好きなアリスに頼み事をされるということは、霊夢にはそれはそれは嬉しいことに思えたのです。

【感想】
彼女の名前はアリスといふのです。苗字はたしかマアガトロイドと云いました。(原文より)
宮沢賢治風の語り口は文体のみならず、終始一貫する雰囲気にも表れています。
誰もが一度は経験するであろう悩みを独特のリズムで、ゆっくりと解きほぐしていくある種の様式美。
それは川の中で光る石ころのように、切り口によって美しさや残酷さなど様々な輝きを見せます。
一度は読んでおきたい素敵な作品です。

遙かな天と緋色なη  ぜろしき氏

『遙かな天と緋色なη』(ぜろしき氏)

前スレでちょっと名前が挙がっていた覚えがあったので読んでみた。
視点が面白い話だなあ、と思った。
独特な解釈を基点として進む話なだけに、読中も興味が高まるし、
種明かしされたときの、ああなるほど、という感触も気持ちの良いものがある。
個々のキャラの内面や振る舞いに拘りがある人もいるだろうから、
万人向けとは言いがたいけど、こういうのも二次作品の醍醐味の一つだなあと思う。

されど信仰は空回る歯車とともに  うるめ氏

『されど信仰は空回る歯車とともに』(うるめ氏)

守矢神社にまつわる、これまた異色の視点からなるお話。
ここで語られた内容ははたしてパラレルワールドの話なのか、
はたまた守矢神社の幻想入りの際に実際に起きたことなのか、
転から結に入る際の、語られない空白がうまく効果を現していて
ここまで語られた話は何を意味するのかと想像を掻き立たされた。
内容や描写面でえぐい部分があるのでやっぱり万人には薦められないけど、
それに耐えられれば、何ともいえない読後感を味わえる奇作だと思った。

霊夢のなんてことない夏の一日  桜田ぴよこ

『霊夢のなんてことない夏の一日』(桜田ぴよこ)

あやれいむ。軽やかで涼やかなあやれいむ。
良い意味で毒にも薬にもならない話。
何も考えず、心地良い絡み話を楽しみたい場合に最適。

なんでもない夏の話。  リーオ氏

『なんでもない夏の話。』(リーオ氏)

なんでもないというタイトルながら、中身の濃い紅魔館の咲夜さんの、とある夏の一日。
夏の暑さで完全さと瀟洒さを溶け落としてしまったらしい咲夜さんが実に可愛い。
久しぶりに混じりっ気の無い平和で愉快な紅魔館を楽しめるSSだなあと感じた。

水の眠りの淵の縁  深山咲氏

『水の眠りの淵の縁』(深山咲氏)

星ナズ。この組み合わせはやっぱり定番なのかな。
実は、自分はつい最近までそそわを1年以上離れていたので、
星蓮組を扱った作品は読書数も少なく、まだキャラクター像も構築しきれていなかったりする。
ナズーリンは、原作からの印象で、鼠妖らしい狡猾さと誇り高さを併せ持っているような感じで、
仲良し聖船メンバーとは割と距離を取りがちなんじゃないか、というイメージを持っていたけど、
この話のナズーリンはそうしたイメージを大きく逸脱することなく、星をはじめとした他メンバーたちと
つながりを持てているように思えた。
話の雰囲気も静かで暖か。ただ雰囲気を淡々と語るだけでなく、自身の考察やキャラクター感を
しっかり物語の中に取り入れていて、さすがベテラン作家らしい完成度の高さを楽しめた。

れいお  のしのし氏

『れいお』(のしのし氏)

ふとしたきっかけで霖之助に助けられたチルノが○○○する話。
なにこのイケメン霖之助ふざけてるの脱げよコラァ!さておき。
○○○しようと思い悩んだり逡巡したり悩んだり悶えたりするチルノが
大変よろしく可愛かった。
霖之助のイケメンすぎる振る舞いがなければ存分にチルノの可愛さを
堪能できたんだけど、合間合間で入るチルノ視点の霖之助の印象が
なんかこうアレで何この霖之助ふざけてるのパンツ穿けよコラ以下ループ。

あやれいむでもゆかれいむでもない話  きっと遅咲き氏

『あやれいむでもゆかれいむでもない話』(きっと遅咲き氏)

タイトルそのものがある種のひっかけ。自分も最初はすっかり騙された。
むしろ、そのひっかけぶりが上手く、種明かしも想像の斜め上の内容なため、
転のパートへ移ったとき、一体何が起こったのかわからなかったほど。
内容自体は、蓋を開ければああそういうことでしたか、という程度だけど、
どういうことなの、という気分をさくっと味わえる作品。

暑いから、ちょっと音速超えてくる  月空氏

『暑いから、ちょっと音速超えてくる』(月空氏)

理由も無く必要性も無く、ただ音速を超えたいがため限界に挑戦する、という
ただそれだけの話。
いわば余計な要素を取り払った純粋一直線の内容で、中身の99%が、
ただただ限界を超えるための、限界を超える際の、限界を超えたときのシーンで
終始している。
詩のような断片的な語り口ながら精妙な描写で綴られていて、
ある種とても潔く、わかりやすく、それでいて燃える話だった。

小傘のおなかがちょっとだけ膨れるおはなし。』  くるる。氏
え、なにこの小傘可愛い超可愛い。

『小傘のおなかがちょっとだけ膨れるおはなし。』(くるる。氏)

え、なにこの小傘可愛い超可愛い。
小傘がぬえにあんなことやこんなことをされるお話。
もう小傘のリアクションがいちいち可愛くて生きてるのが辛い。
そんな小傘を前にあれやこれやと世話を焼くぬえも可愛い。
わかりやすい描写でイメージもしやすく、読みながら妄想がどんどん膨らんだ。
これ絶対もっと人気が出ても良い話だと思うんだけどなあ。
面白さと可愛さと爽やかさと妄想とを存分に楽しめる良作でした。

小傘をおどろかせるはずがみごとに逆襲されてしまうぬえ。

【作品集】122
【作品名】小傘のおなかがちょっとだけ膨れるおはなし。
【作者名】くるる。さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281190316&log=122
【あらすじ】
小傘をおどろかせるはずが
みごとに逆襲されてしまうぬえ。
【感想】
文章作法に多少の難はあるものの、小傘とぬえのやりとりはテンポよく
読んでいるこちらまで楽しくなってくる作品です。

唐突に入り込んでくる利根川ネタなどには
違和感をみとめる方もおられるかもしれません。
ほのぼのな作風にはそぐわないかも。

【五段階評価】
★★☆☆☆
ちなみに焼き土下座でイメージ検索するとなぜか椛が。

リンゴ飴のように  へたれ向日葵氏

『リンゴ飴のように』(へたれ向日葵氏)

何かと速筆が話題になるへたれ向日葵氏の作品を初めて読んでみた。
内容は、良くも悪くもあたりさわりのない感じの聖とぬえのカップリングで、
スレてない少女漫画のような綺麗めで優しいお話になってる。
余計な寄り道や薀蓄などもない簡潔な内容なので、
こういう系統の話が好きな人には素直に楽しめる作品だと思う。
やや堅いけど丁寧な文体で、情景や動作表情諸々の描写が精妙な割には
読みにくさはほとんどなかった。
確かにこのクオリティを、あれだけの頻度で書き上げれるのは
驚嘆に値するなあ、と思う。

吸血鬼の結論  禿頭氏

『吸血鬼の結論』(禿頭氏)

おそらく数十年後くらいのお話だろうか。
幻想郷を彩った幾人かの人間が往生を迎える、あるいは迎えた、そういうお話。
死に縁遠い者の視点から見た、死に行く者の在り様を語られていて、
ただ単に、死に対する寂しさや悲しさを強調するような話とは違う、
何とも言葉にしづらい、でも確かに何かを受け取ったような、そんな読後感を味わえた。

永久欠番  藤村流氏

『永久欠番』(藤村流氏)

荒唐無稽は立ち回りはないし、軽妙洒脱なやりとりもそれほどない、
甘く瑞々しい絡みもなければ、重く切ない吐露もない。
それでいて内容は濃く深い。
ゆえに敷居が高い作品。人は選ばないけど読み手は選ぶ。
こういう作品は、作り手なら作り手なりに、読み手なら読み手なりに、
単なる面白さとは違った、幻想郷に住む様々な人妖たちの、
より確かな実像に触れてみたいという、
そういう向き合い方をしている人で無いと作れないし、
楽しめない作品だなあ、と思う。

風が吹けば団子がおいしい  村人。氏

【作品集】122
【タイトル】風が吹けば団子がおいしい
【書いた人】村人。氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281582476&log=122

【あらすじ&感想】
 夏祭りで繰り広げられる
 人妖たちによるささやかなドラマ。

【感想】
 タイトルに偽りなく、互いに影響し合って生きている様を
 俯瞰でしかも巧みに書ききった作品。
 題材自体も旬でステキです。

【五段階評価】★★★★☆

【印象に残った文章抜粋】
「聖が、魔界でしっかり生き抜くことができた理由がわかるよ」
 このスタンスを千年貫いてきたのです。ひじりんぱないっす!

乙女恋愛狂想  だおもん氏

【作品集】122
【タイトル】乙女恋愛狂想
【書いた人】だおもん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280976104&log=122

【あらすじ】
巡り廻って、輪廻転生。三千世界に終わりなき連鎖が生まれて、万物は円環する。
 私はそういった者達を観察し、暇潰しにその輪の境界を弄ぶ者なり。※本文より抜粋。
八雲紫は妖怪らしい興味本位で、ある一人の少年に目をつける
その少年は父親を妖怪に殺され、その復讐に胸を焦がし
紫は少年と次第に親しくなる中、ついにその正体が露見する
男は妖怪である紫を憎み、紫は殺しに来るのを待っていると言う
苛烈な憎悪は一途な愛情にも似て、待ち続ける紫も
いつしか男の事ばかりを考えるようになっていた

【感想】
容量が70k超えの長編、殺伐とした世界観とグロテスクな表現、オリキャラ主体の話と
気軽に食指を伸ばすのを躊躇する要素が満載
それでも、妖怪然とした考え方で人間に接する紫や
人間と妖怪それぞれ相手に対する考え方
それらが丁寧に描かれていている作品です
読後の寂寥感は何とも言えませんでした

【五段階評価】
★★☆☆☆(オリキャラやグロがあって素直に薦めることはできません)

風が吹く 花が舞う  猫井はかま氏

【作品集】122
【タイトル】風が吹く 花が舞う
【書いた人】猫井はかま氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281225862&log=122

【あらすじ】
最近、とある人物に嫌われているのではないかと不安になっている文
それを早苗に相談するも不安は拭えない
その帰り道で件の人物、犬走椛に出会ってしまう
冷たい雰囲気の椛にどう接すればいいか文分からない
終いには泣き出す文。それを見かねたはたては一計を案じる

【感想】
飄々とした文ではなく、思い悩む繊細な少女として描かれた彼女は新鮮でした
可愛らしい文、素直でない椛、そして頼りがいのあるはたて
どのキャラも魅力的で、胸が高鳴ります
タグにもある通りのストーリー。オチは途中で読めますが
そこは王道として過程を楽しみましょう
あと早苗さんは自重すべき

【五段階評価】
★★★☆☆(個人的には4つ。百合要素が苦手な人には-1)

The Final Sacrifice  ビッグ・サミー氏

【作品集】122
【タイトル】The Final Sacrifice
【書いた人】ビッグ・サミー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281420808&log=122

【あらすじ】
紅魔館の食糧倉庫、夜酒の肴を求めて忍び込んだレミリアと美鈴は
そこで外の世界から持ち込まれたある物を見つける
次の日、咲夜とパチュリーを交えて見つけたものをどう処分するか話し合う
途中から魔理沙と早苗も巻き込まれ
ついには堂々巡りの話し合いから押し付け合いが始まる始末

【感想】
軽い調子の紅魔館。仲のよい主従が魅力的です
容量は40kを超えて結構な長さですが、場面の転換が多く話に起伏があり
それをあまり感じないでサクサク読み進めることが出来ました
気軽に楽しめる作品です

【五段階評価】
★★★☆☆(ノンカリスマなレミリアが受け入れられるなら)

森鴎外の追儺  iceさん

【作品集】122
【作品名】森鴎外の追儺
【作者名】iceさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281045551&log=122
【あらすじ】
妖怪のことが好きでたまらない巫女は、思いの丈を必死に忍ばせているつもりでしたが
それは周囲の誰もが知るところでした。
しかし倒すべき敵として現れた一匹の鬼によって、彼女の心は大きく乱されてしまうのです。
【感想】
最後の一行で、やられた、と思わず唸らされました作品です。
それをくわしく解説してしまいますと、この作品の重要な部分を
明らかにしてしまうことにもつながりますので、大変なやましいところだと思います。

わたしはほかにも、日本で鬼というものがどういう存在であったのか
という新説をしめされた点についても評価をしたいと思うのです。
「泣いた赤鬼」の例もありますし、我が国には清濁あわせのむ伝統的文化が
あるということに気づかされます。

掌編小説ですので、未読の方はぜひ、ごじしんの目で
おたしかめいただくことを、おすすめ申しあげます。

【五段階評価】
★★★★☆
あえてぼかすのがよかったのか、それともくわしく描写をするべきだったのか。
コメントでは、物語の終盤についての指摘があります。
わたしは気にならなかったのですが、いわれてみればそうなのかもしれません。

SWEET SWEET SWEET  aoiさん

【作品集】122
【作品名】SWEET SWEET SWEET
【作者名】aoiさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281183595&log=122
【あらすじ】
魔理沙とアリスが訪れた博麗神社。
そこで魔理沙は、アリスのじぶんに対する気持ちが
どこにあるのかを悩み煩悶します。
【感想】
魔理沙と霊夢、そしてアリスの何気ない日常を上手にクリップした作品です。

ドラマチックな展開が読者を待ち受けている訳ではありません。
しかしこの作品の肝心要は、その心理描写や風景描写にあるのではないでしょうか。
魔理沙の一人称で語られる文章からは、恋する少女の甘酸っぱい心の機微を
存分に堪能することができると思います。

わたしは特に、洋卓を埋め尽くす甘い嗜好品のさまざまを写しとった文章が
とても綺麗と感じてときめいてしまいました。

【五段階評価】
★★★★☆
題名にすこしもたがいません、あまい洋菓子のような作品です。
それでいてさわやかさも感じられる上等な掌編小説だと思います。

妖夢「熊さんって食べられるんですか、幽々子様?」  双角さん

【作品集】122
【作品名】妖夢「熊さんって食べられるんですか、幽々子様?」
【作者名】双角さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1281333295&log=122
【あらすじ】
幽々子と紫があるとんでもないものを食べようとしていることを知った
妖夢の恥ずかしいエピソード。
【感想】
文章作法だとかこまかいことはおいておきましょう。
とにもかくにも妖夢がとても可愛いのです。
妖夢のファンとしては、この作品を取り上げざるをえないと思います。
汗ばむ妖夢や、くまさんのぬいぐるみと一緒に眠る妖夢の姿が容易に目にうかびます。
つけくわえますと、「しろくま」は日本全国どこででも買えます。

【五段階評価】
★★★☆☆
妖夢がかわいいので星一個追加しました。

ニイタカヤマノボレ!!~東方焼肉大戦~  お嬢様 氏

【作品集】122
【タイトル】ニイタカヤマノボレ!!~東方焼肉大戦~
【書いた人】お嬢様 氏
【ポイント】1780
【レート】11.28
(2010/08/30時点)
【あらすじ】
 月食の日に開かれる焼肉戦争、幻想郷の各人妖は能力を封じ、一個人として肉を目指す。
【感想】
 祭りの勢いをそのまま文章にしたような作品。ストーリーも展開も色々な意味でカオス。良い意味で突っ込みどころ満載な作品。巨大な肉の山が並ぶ焼肉大会の場面の無駄な壮大さは読んでいて爽快。ただ、誤字がかなり多く、全体として荒削りな印象を受けたのが残念な所。
【長さ】.   ★★☆☆☆(34KB 短めの中編)
【総合評価】★★★☆☆(気楽に読める作品)