【作品集】148
【タイトル】幻想郷改造物語 【書いた人】フィース 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308635862&log=148
【あらすじ】
俺の名前は西条一馬。
関東周辺は約束の日と呼ばれる未曾有の大災害に襲われ、自分は八雲 紫に誘われ、
幻想郷入りし、早苗と結婚して二週間目になる……。
【感想】
「とある魔術の禁書目録」のオマージュも織り交ぜつつ、オリキャラメインで進む連載物
と思われる。容量が1.55KBでは語ろうにも困るので次回は最低10倍の容量は欲しい。
後、早苗と結婚しているのに諏訪子が俺の彼女とは?
東方とは異なり設定重視の禁書を意識するなら、もう少し設定は練ったほうがいい。
ロジックエラーほど見苦しいものはない。
また、禁書は口調でキャラ付けしてるが東方では厳しい気もする。
今後、連載が続き、世界観や独自設定が明らかになれば読者も増えるかもしれない。
ただ、オリキャラやハーレムは創想話では好まれないのは理解した上で頑張って欲しい。
【作品集】148
【タイトル】従者と主人
【書いた人】桶 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308435980&log=148
【あらすじ】
そこに従者と主人がいた。
そして、主人は今日の夕飯について従者に尋ねる。今日は和風にしましょうか。
主人はエビフライがあるからそれにしましょうと言った。
しかし、探せど探せど見つからない。仕方ない買いに行くか。
【感想】
話題になっている作品だがこれは叙述トリックでないと考えている。
前作も読んだがそもそも○○と思うのは二次設定から来る固定観念を利用したに過ぎない。
それはさておき、今回のは既にストーリーより誰々と思わせて誰々という展開のために
作られた話という感が強く、ストーリー自体に魅力が薄かった。
また、原作設定との相違点は前に語られているので省くが、利き手を動かせるように
するのが個人的には○○らしい気がする。
(野球選手が利き手に負担かけない様にするみたいに。ネタバレ防止のためキャラ名は伏せます。)
しかし、日常物やトリックやなぞなぞみたいな人にはぜひ読んでみてはどうだろうか?
【作品集】148
【タイトル】機械人形の瞳
【書いた人】鳴風 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308442543&log=148
【あらすじ】
外の世界から幻想郷に多くの物が流れてくる。基本的に幻想郷に流れ着く物は、外の世界では忘れられた物である。
そして、アリスは最近、AIBOという自立機械(人形)を手に入れたらしい。
これは取材するべきだろう。そう思い文はアリス宅に取材に行った。
だが、AIBOはアリスでも直せないらしい。
取材としては終わりだが、あえて文は河童の知り合いを紹介することにした。
これで当分は退屈しなくてすむと思うと文から営業用ではない微笑が零れた。
【感想】
消費社会である外の世界を愚かと言う文。原作の早苗の某セリフを思い出した。
また、「道具を操る側が道具に振り回される時は、それだけで記事になるからだ」
これももしかしたら、外の世界に対して言っているのかもしれない。
そう考えると文もやはり老成と言うか達観した存在をだと感じさせられた。
「どんなに強い妖怪でも一人で生きれば病んでしまう。」というセリフからは
妖怪といえど、精神的ダメージには弱い点や仮に不老不死になっても並大抵の精神では
心が腐る、全てに無気力、怠惰になり、結果的に死ぬといったことが連想された。
アリスに関しては、アイボに関する描写がピースサインをしたりとかわいらしく、
密かに前に文に記事にされたことを恨んでいて、仕返しをしたことも意外だったが良かった。
ただ、共に歩む存在を求めて、自立人形を作っているとしたら、それは悲しい。
求める存在はもっと身近な所にあるはずだと思いたい。
全体的にほのぼのというよりも、上記の他にも自立人形とは?、自己と個性と言った話もあり、
考察色の強い作品だろうか。時間があれば、ゆっくり読んでみるのもどうでしょう。
【作品集】148
【タイトル】ここにいる
【書いた人】丹羽氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308466272&log=148
【あらすじ】
「人間の魔法使い」霧雨 魔理沙はまだ見ぬ扉を前に迷っていた。
扉を開けるかどうか、いや扉を開けるという自体が
まだ分かっていなかったのかもしれない。
水の中、空、花の中にいる夢を見る。私はどこにいるのだろう・・・。
【感想】
冒頭、隠喩と思われる文章から始まり、たびたび用いられる。
日常が過ぎていく中で皆が魔理沙の心情を察して動いてる点には魔理沙が
愛されていると思えてくる。
パチュリーとの会話では初めの文で既にうまいと感じた。
ただ、アリスが同じことを言うかと言えばむしろ設定上言わない気もしなくない。
しかし、魔理沙の借りようとした本が捨食と捨虫の魔法についてであることを
瞬時に見破るとは膨大な知識からなのか。それとも同じ魔法使いゆえか。
アリスは実に人間らしい。ただし、文中で思いが明確には語られていない。
読者のご想像にお任せしますというところなのだろうか。
霊夢の言葉は淡々としているが、迷い無く、超然としている。
その言葉に魔理沙の迷いは消えたのだろうと私は思った。
読んでみて、この作品の解釈について色々考えてみるのも面白いかもしれない。
【作品集】148
【タイトル】ここにいる 【書いた人】丹羽氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308466272&log=148
【あらすじ&感想】
アイディンティティに不安を抱える若者の心理というか、ひたすら不安定な感じ? を詩的に表現した作品。
単語の選び方がポエミー過ぎて、素直にキャラへ共感できないところもあるけど、まあ意欲的に取り組んでると思う。
もっと直接的な言い回しで、えぐるような言葉を使えば破壊力が大きかったような……。
とにかく表現を噛み締めるように楽しむ作品ですよ。それがストーリー追うより楽しいってのが問題なのだが。
【作品集】148
【タイトル】なんてったってうちの猫は声が松来未祐だから
【書いた人】oblivion氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308431144&log=148
【あらすじ&感想】
この話はパルスィに猫耳が生えてにゃーとしか喋れなくなったという通称「猫橋事件」
を始まりとしているがそれについては全然本文に出てこない。
村紗が仕事探しに挫折し、地底に行く事になり
やがてさとりとこいしとパルスィとひょんなことを争う羽目になることから話は始まる。
嵐のような展開!
手に汗握る攻防!
そんなものなかった
やがて村紗とパルスィはぬえの仕掛ける巧妙な心理トラップと戦うことになるが…
果たしてパルスィ猫耳化の原因はぬえなのか?
ぬえと松崎しげるの違いは何なのか?
ひじきの煮つけの底力とは何なのか?
今、地底に電撃が走る…
気がつくと読了している不思議な作品
ところどころに出てくる落とし所が秀逸
ハイテンションな作品が好きな人ならば御一読あれ
【作品集】148
【タイトル】種族魔法使いの資格 【書いた人】ごはんつぶ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308305283&log=148
【あらすじ&感想】
魔理沙がこいしとイチャイチャしながら妖怪化する話。
そもそもこの二人ってこんな仲いいっけ? こいしってもうちょい賢そうな子だと思うんだが……等の違和感は終始あった。
キャラが興奮・激昂してる場面ですら、淡々と動作と台詞のみで描写してるので感情移入もあまりできなかった。
このストーリー展開なら、一人称形式にした方が盛り上がったかもしれない。
まー普通に読めます、むしろ読みやすいです。言葉の使い方に破綻は無いですし、易しい表現が多いのでスラスラ情報が頭に入ってくる。
冒頭で「魔理沙の身に何が起きたんだろう?」と強く惹かれたなら楽しめるんじゃないかな。そうでない人は厳しいかも。
【作品集】148
【タイトル】太陽の少女達 【書いた人】ごはんつぶ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308306081&log=148
【あらすじ&感想】
冒頭から戦闘シーン。そういう派手な場面から始めて気を引くのはプロでもやる手法だし、良いと思う。
退屈なスタートよりずっとマシだ。ただ、
――そして同時に、叫んだ。
「『マスタースパーク』!」
「『人工太陽の黒点』!」
この部分ががちょっとイマイチに感じた。
最高に盛り上がるであろう大技の打ち合いを、スペカ名叫ぶだけで終わらせちゃうのは勿体無い。
キャラの表情や動作で表現した方がいいんじゃないかな?
複雑な動作でも理解しやすく書けるのが長所っぽいんで、派手に華やかに面白く! と意識するだけ相当良くなると思うんだよなぁ。
【作品集】148
【タイトル】賽銭箱の下にお金が落ちているようです 【書いた人】桶氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308316409&log=148
【あらすじ&感想】
ストーリーは無いですね。いわゆる叙述トリック。
こういうのはネタバレし過ぎると面白さが大きく減るので、あまり踏み込んだ内容を言えなくて辛い。
えーと、なんかサプライズされるのが好きな人なら楽しめるんじゃないか?
「お話」を求めている人にとっては苦痛だろうけど。読みやすいのは長所だと思うよ。
【作品集】148
【タイトル】賽銭箱の下にお金が落ちているようです
【書いた人】桶 氏
【URL】 ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308316409&log=148
【長さ】☆ (5KB 短編)
【あらすじ】
賽銭箱の下に落ちている1枚のお賽銭。
それを何とかして取ろうと頑張る巫女さんを見つめた作品。
【感想】
5KBの短編。投稿当初ギミックで注目された作品だけれども、
注目すべきはそこじゃない気がした。自分が一番印象深く感じたのは視点。
本殿に置いたカメラでずっと撮影し、それを実況しているかのような、
距離を置いて全く動かない視点と、語りかけるような文章が特徴の作品。
【文章】 ★★★☆☆
【展開】 ★★★☆☆
【総合評価】 ★★★☆☆ (サクサク読める作品。)
【作品集】148
【タイトル】Cold Sleeping Beauy 【書いた人】虎岩氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308320470&log=148
【あらすじ&感想】
百合話。冒頭からメインキャラが死にかけてるって、凄くいい展開だと思うんですよ。いきなり読者の興味を引けるし。
だからこそ、もっと慎重に言葉を選んで欲しかった。これで一行目からインパクトのある台詞なら、相当いいスタートダッシュになったんじゃない?
あと、文章作法。せっかくだから三点リーダ使って欲しい。
【作品集】148
【タイトル】すべての地獄は天国の失敗作である 【書いた人】こうず氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309094884&log=148
【あらすじ&感想】
スモーカーな咲夜さんかっけーなお話。
文章そのものは凄く端正。丁寧に描写してる。
しかしこう、なんというか。ピクシブに写実的な茶碗の絵を投下してるよーな勿体無さを感じる。
皆があんまし興味ないであろう部分を丁寧に描写しちゃってるんで、ダレる。
せっかく綺麗な文体持ってるんだから、盛り上がりの有るストーリーと組み合わせてあげれば活きるのになーと思う。
興味を引くような順番で情報を開示する工夫もして欲しい。構成力ゆーやつですな。
【作品集】148
【タイトル】ゆかりんさんじゅっさい 【書いた人】KASA氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308825597&log=148
【あらすじ&感想】
ゆかりんが年齢気にして足掻く話。
ストーリー展開ではなく、細々した表現でクスッとさせたりドキドキさせたりして読ませる感じの作品。
艶っぽい場面の方が筆のノリがいいみたいで、お、お、続きは? と思わせてくる。ただ、それ以上踏み込むと全年齢では表現できないんで無理っぽい。
コメディ部分の比重を増やして、お色気多めのギャグ作品として容量も増やしとけば、更に得点は伸びたんじゃないかな?
【作品集】148
【タイトル】プラットホーム 【書いた人】爪影氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308530382&log=148
【あらすじ&感想】
閑散とした駅のホームで、一人旅をしている(恐らくは)蓮子がメリーと邂逅するお話。
丁寧に緻密に文章を書いているので、リアルに情景や心情が思い浮かぶ。
オチがよく分からないのと、前後不覚な感じが惜しいかな。
【五段階評価】
★★★☆☆
シナリオはあまりないので、文章を楽しみたい人向け。
【作品集】148
【タイトル】貴女の好きな笑顔で 【書いた人】金之助氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308405937&log=148
【あらすじ&感想】
ソフトな百合……になるのか?
さっと目を通してみた時、「あれ? もっと伸びてないとおかしくね?」と思った作品。端正な文体をしていたので。
盛り上がりきらないうちに話が終わってしまったから伸びなかったのかも。
本人もあとがきに書いている通り、百合なのかシリアスなのかほのぼのなのか分かり辛いところがある。
どれか一つの要素に特化して、容量を増やし起承転結を派手につければかなりいい線いくんじゃないかな?
ほのぼのよりかは、重めの話の方が合いそうな文体だと思う。
【作品集】148
【タイトル】東方狂々郷 1話 【書いた人】やつくもさん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308734887&log=148
【あらすじ&感想】
オリキャラありのバトルもののプロローグ、になるんだろうか。
とにかく描写が少ないのに話がどんどん進んでくので、テンポが速すぎると感じる。
あとダーシは偶数個使わないと。
ところどころ稚拙な割に言い回しはそんな悪くないから、丁寧に単語の密度を増やしていけば見栄えが良くなるんでないかな?
【作品集】148
【タイトル】霧雨魔理沙は挫けない ~白蓮聖輦一蓮托生命蓮寺!~
【作者】I・B 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308530773&log=148
【あらすじ】
ふと、捨食捨虫の法の研究をしていた。
別に種族魔法使いになろうと決心したのではない。単なる好奇心だ。
結果は失敗、もう少しで爆発事故だった。
そんな折、想像力溢れすぎて、理解不能の金曜日のアリスが来た。
「私のゴリアテ計画には貴女が必要なの!」
「レッツ命蓮寺よ!」 意味の分からないまま、付いて行く事にした。
だが、アリスは思いをはっきり言っていた。
なのにその時、私は気がつかなかった・・・。
【作品集】148
【タイトル】ことのはフラッド
【作者】碑洟 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308670184&log=148
【あらすじ】
幽香に甘えるメディスン。幽香もまんだらでもないようだ。
しかし、メディスンの横にはスーさんがいない。
無名の丘に帰ってもいない。今は来年の春に備えて、土の中なのだから。
次の日も寂しいのか幽香の所へと足は向かう。
【感想】
まだまだ未成熟なメディスンは子供のような思考、行動を取る。
それを幽香が嗜めつつも可愛らしいと密かに想う。
早苗、永遠亭勢と触れ合い、少しずつ成長し、自分の心を形作る。
さらりと読めて、良かったと思う反面、
メディスン、幽香以外の登場人物の心情が足りないのかもしれない。特に早苗。
いや、誰とは言わないが似たような話を読んだからだろう。ふと、2人思い浮かんだ。
メディスンが好きならどうぞ。
【作品集】148
【タイトル】あなたとわたしの新聞勧誘
【作者】しゅず 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308911332&log=148
【あらすじ】
「ねぇねぇ霊夢さん新聞とってくださいよ」
今日もまた、私こと射命丸 文は新聞勧誘をしていた。
すぐに成功すると思っていた。だが、一向にいかない。
それどころか弄ばれている気すらする。そう、もう霊夢の虜になっていたのだ。
【感想】
まずは霊夢のキャラクターが完全に独自設定なので注意。
口調といい性格といい、原作ではかけ離れている。人を選びます。
まぁ、魅力的なキャラクターだとは思う。
それに柳に風。ある意味で博麗の巫女らしい。何にも囚われなさそうである。
霊夢が成長して大人になればこんな風になるかもしれない?
なんというか悪女?傾国の美女みたいな感じがしました。
文に関してはその後があれば、不幸になりそうな、もう霊夢しか見えてない。
恋は盲目とはいうが、ホラーかと思うほどである。
いきなりブラウザバックしてしまいそうになるかもしれないけど、読んでみると
意外にいいかもしれない。
【作品集】148
【タイトル】髪は女の命らしいですよ
【作者】鳴風 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309045565&log=148
【あらすじ】
私はいつも香霖に髪を切ってもらう。
その行為は香霖に髪を撫でてもらう至福の時間だった。
ある日、霊夢の所に行くと髪を纏めて短刀を自分で散髪していた。
それは流石にないと思い、私はいつものところを紹介することにした。
【感想】
登場人物の少女らしさ溢れる描写がいい。
魔理沙の香霖への思い、心情もよく伝わってきて、最後も読後感良く終わっている。
霊夢の散髪への考えの変化、悪戯心。アリスの優しさ、そして、原作設定を活かして
いる点は高評価。深い話ではないけど、楽園の小さな一コマかもしれない。
ちなみに「機械人形の瞳」と同作者。
【作品集】148
【タイトル】紫紫
【書いた人】八木氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309029191&log=148
【あらすじ】
「全ては幻想のためよ。夢の話をしましょうか」
アナタは夢を見る。幻想のための夢を見る。
そこは、全てが終わった世界。そして終わらせないための世界。
そして私は問いかける、そう――
【感想】
かつて、あるロックスターはこう述べたそうです。「虎舞竜なら13章かかるところも、俺なら2小節だから」
この作品は、その境地を目指した作品かもしれません。読みながら、私は幾つかの事柄を思いました。それはエヴァレットの他世界解釈であったり、デカルト二元論であったり、あるいは「胡蝶の夢」の説話です。
それはどれも深く、難解な問いです。そして、この作品にはそのどれもが、加えて紫=メリー説までが押し込められていると感じました。それも、僅か2.63KBに。
その試みは成功したのでしょうか? 僅かな分量に深遠な問いと解答を収める試みは成功したのでしょうか?
私にはわかりません。簡潔に感想を書けば「プロットの結を作るためのメモレベル」となり、私はそこで考えることをやめました。その成否すら、私には判断できないのです。
何故、私はそう感じたのでしょうか? 一つは私の無知にあり、もう一つは読者に考えさせようという気力を起こさせない事にあると思います。
残念ながら、この作品は低評価に――現状今作品集最低レートに――終わっています。それも然り、と思うほどに、この作品は物語性が希薄です。
人間、面白いと思えば深く考察しますし、そうでなければ何も考えはしません。ただ、拒絶するだけです。
もし、評価されたい。自分の考えを読者と分かち合いたい、と思うのでしたら、こんな創想話ヲチスレで油を売る時間を捨ててでも、魅力的な物語を作るべきではないでしょうか?
正露丸を覆う糖衣のように甘く、魅力的な物語を描ければ、きっと読者は喜びと共にこの作品を考察してくれるでしょう。多くの百点と共に。
【作品集】148
【タイトル】「東方恥晒し」、「東方恥晒し 紅美鈴篇」、「東方恥晒し 十六夜咲夜篇」
「東方恥晒し レミリア・スカーレット篇」(完結)
【作者】せみだるま氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308633442&log=148
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308648181&log=148
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308673582&log=148
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309092022&log=148
【あらすじ】
文々。新聞のネタが切れそうだったため、射命丸は霊夢の所に行き、
一つ提案してみた。
霊夢が妖怪と「負けたら恥ずかしい秘密を一つ語る」という賭けをする。
そして、勝利し、秘密を入手し、それを新聞のネタに。
意外に霊夢も乗る気になり、一路、紅魔館へ。
【感想】
全4作。文量は全部足して約50kbなのでまとめてレビュー。
短いプロローグやコメントにより展開を決めるなどの発言で叩かれたりしていたが、
普通にSSとして形になっている。
ただ、美鈴編になったのがコメントによるためなのか?
紅魔館に行った理由がまったく書かれていない。そこは理由付けして欲しかった。
美鈴、咲夜、レミリアそれぞれの恥ずかしい事は大した事じゃないが、
個人的にはレミリアの理由にはすごく納得がいった。
最後の霊夢の恥ずかしい事はもっと深く内面まで描写すれば、話がより深みが増しただけに
残念。会話だけで伝えるのではなく、心理描写・生理描写もあればもっと良くなる気が致します。
それと、霊夢とレミリアの2人で会話してる時にたびたび「レミリアは~」と書かれていたが
流石にくどい。台本形式みたいになっていた。
十分ギャグ作品として読めたので、次回も十分期待出来るのではないでしょうか。
【作品集】148
【タイトル】魔理沙と夏の忘れ物(前篇)、魔理沙と夏の忘れ物(後篇)
【作者】せみだるま 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309263923&log=148
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309265160&log=148
【あらすじ】
最近の魔理沙の日課は「宝船」が運営している魔界との往復定期便で、
魔界のキノコを採取することだった。
魔法の森のキノコより強力な魔力を秘めているそれは私の興味、関心の的だ。
ふと、取ってきた一本の未知のキノコが無性に食べたくなった。
それを我慢出来ずに一口食べてから思うようになった。
何か大事なことを忘れているんじゃないかと・・・。
【感想】
前後編。2つで約34kb。同じに投稿するのなら分けなくていいと思います。
冒頭が話と直接関連がなくて、蛇足だったと個人的には思う。
本編自体は短くも完結に纏められていて、キャラクター達の会話が軽妙洒脱に展開される。
書いている本人が褒め過ぎな気がしてきたけど。
魔理沙の描写に関しては透明な心には同意するが、普通だから~のくだりは
疑問。普通という表現には違和感があった。
霊夢に対する思いは十分に理解出来た。
一言で言うと霊夢を見て、「諦めは心の養生」とでも思ったんだろう。
尚、前作「東方恥晒し」シリーズと関連がある。
前作と異なり若干シリアスで魔理沙総愛され要素のある作品。
【作品集】148
【タイトル】初恋の覚書
【作者】カラシナ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308905770&log=148
【あらすじ】
私は手記の東風谷 早苗の欄を読み、明日の天気を確認し、次の日の早苗とのデートに備えた。
様々な所に行き、デートを楽しむ。
でも、全てを受け入れられる訳もない。意地っ張りで大人ぶって・・・
「早苗が嫌いなのよ」
【感想】
簡潔に書くと、あやさなの恋愛小説です。
まるで携帯小説みたいに長さの割に内容は無く、二人の甘いゆるふわデート風景が描かれています。
愛されているか不安になってしまう早苗、愛しているけど恥ずかしい感情を表に出せない文。
気軽に楽しく読めますので早苗、文が好きならおすすめです。
【作品集】148
【タイトル】霧雨魔理沙は知っている ~七色の人形遣いの一~
【作者】I・B氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309010915&log=148
【あらすじ】
お母様から貰った回路を組めば自立する人形。
それが入った棺を開けることが出来ない。そのための素体を起動するためのロジックが分からない。
それが、私が人形遣いを目指すと決めたとき、お母様が私にくれた試練だった。
最低限、自立人形を作る上で必要な“思考”がある。
それを理解した時、私は自ら研究のためにある記憶を封印した。
忘れ去られた地での封印された記憶が目を覚ます時、物語は終幕を迎える。
【感想】
シリーズ完結作。
アリスメイン物の長編の最終話で最近、新キャラがメインで出てくるのはなぜ?
といいたい。(あの人といい)
最後にぽっと出でいきなり新キャラ出されても困る。感情移入も何も無い。
しかも、アリスだけで9人は設定どうこうよりも主要登場人物の多さでこれまた
話の中身が薄まる気がしてならない。
とはいえ、独自設定も特に破綻なく、原作設定を活かしつつの独自性には高評価。
それぞれのアリスの思いや行動もしっかり書かれていてマリアリ好きならおすすめ。
性格の異なるアリス達のどれかは読者の皆が求めるアリス像に当てはまるのではないでしょうか?
また、怪綺談キャラも総出演するので、旧作ファンの方もどうぞ。
【作品集】148
【タイトル】星ちゃんがナズーをモミモミする話
【作者】がま口氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309090908&log=148
【あらすじ】
白蓮による説法会が終了し、ナズーリンが毘沙門天への報告書を書いている時。
星がナズーリンの部屋を訪ねる。
【感想】
失敗してしまった星がナズに詫びて、いつも失敗している自分を本当は嫌っているのでは
ないかと不安だったと独白する。
実に良くある展開である。独自性は薄く、派手さはないが、後書きのナズーリンの最新報告書は
実に上手いなと感じた。ナズ星好きならおすすめ。
【作品集】148
【タイトル】彼女たちの手記
【作者】ふじいつき氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309183454&log=148
【あらすじ】
パチュリー様の思いつきで大掃除をしている小悪魔。
本の整理をしていると、紙の束を見つけた。
なんてことのない古びたかさかさの紙だがなぜか気になった。
それを見たパチュリー様が一言。それで思い出した。
私とパチュリー様が今の関係に至る切欠になったこの紙の事を。
【感想】
安心と信頼のクオリティー言っても過言ではない氏の作品。
何か事件が起きるわけでも、重大な過去のエピソードが明かされるわけでもない。
登場人物も少ない。小さな世界でも小さなお話。
読みたいと思わせる力は薄いかもしれないが、読み始めるとすっとその世界に
入っていける。原作設定を壊さない優しい世界感、キャラ達がそこにいる。
【作品集】148
【タイトル】アフロアリス!
【作者】まりまりさ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1309270417&log=148
【あらすじ】
服はぼろぼろ、髪はアフロヘアーでアリスが泊まりにやって来た。
意味が分からない・・・。
【感想】
超展開ギャグ?
話で引き込まれる要素はない。マリアリが好きならどうぞだが、百合や甘い描写も特になし。
全部読み直すと新たな発見があったりもするが、不可思議なアリスさんが
受け入れられる方はぜひ読んでみていかがでしょうか?
また、I・Bさんの金、土曜日のアリスが好きだった方もどうぞ。
【作品集】148
【タイトル】東方恋鬼異聞1
【書いた人】神原傘氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308764522&log=148
【あらすじ】
頼光四天王が一人、源綱(みなもとのつな)。
義父である頼光らとともに大江山へ鬼退治に来た綱。首尾よく鬼の棟梁・酒呑童子を捕らえ、首を刎ねる。
その夜甘い酒の香りに誘われ山頂へと向かった綱が出会ったのは、童女の姿をした不思議な鬼だった…。
平安京時代の京の都を舞台に展開される、鬼と人間の奇妙な出会いの話。
タイトルにも1とあるようにシリーズもの。なおこの作品では酒呑童子≠萃香である。
【感想】
手堅い歴史物の感触と東方キャラ(萃香)を組み合わせたユニークな作品。
作者いわく時代考証は物語の都合上曲げているところもある(綱の年齢とか)そうだが、非常に丁寧に時代描写を行なっているように思われる。
平安時代の調度品名、人名、年中行事が当たり前のように出てくるし、セリフも古語風味。
その独特の筆致によって、病や鬼といった脅威に脅かされる厳しい時代の雰囲気がじわりと伝わってくる。
だからこそ、不思議をなす鬼・萃香と綱の出会いのシーンの持つ解放的な描写が説得力を持ってくるのだろう。
萃香は万能といっていいほどの能力をこれでもかと綱に見せ付けるのだが、その描写に嫌味がない。
それがいちいち小気味良いのはそれによって綱の見る世界が次第に開かれていく様に希望を感じるからか。
続き物なのでまだ物語の輪郭が見え始めたばかりだが、じっくりと情景を想像しながら楽しみたい作品。
【五段階評価】
★★★☆☆
続き物であることと、文体に癖がある(それが魅力なんだけど)のでこの点数。
萃香の萌えポイントは人間とのあの独特の距離感だよ!本当は寂しくて一緒に騒ぎたいのに鬼だからままならないんだよ!
って思う人には★★★★☆として推したい。いや、マジおすすめ。
【作品集】148~150
【タイトル】東方恋鬼異聞(全4話) 【書いた人】神原傘氏
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(※一話。後書きから次の話に飛べます)
【あらすじ】
時代は平安後期。武芸において京のなかでも随一の実力を持ち、源頼朝の懐刀である源綱が主人公。
綱は流行り病の原因とされていた大江山の酒呑童子の討伐に赴き、伝承通り毒入りの酒を使いこれを難なく撃破する
しかし死に際、酒呑童子は本当の鬼について、そして本当の京の姿についていくつもの言葉を残していった。
それは全て虚言と誰もが思った。しかし、綱だけはその言葉が、あの鬼の顔が頭から離れず、どうにも寝付けなかった
そんな晩、綱はどこからか漂う酒の香りを嗅ぎ、夜更けの大江山へ調べに行く。
そこに、小さな女児がいた。
彼女は伊吹萃香。そして、鬼だった。
【感想】
歴史ものを意識した文章でありながら読みやすく、物語にぐいぐいと引き込まれる。
主人公であり人である綱と、ヒロインであり鬼である萃香の対比の描写や、綱と萃香の会話が面白い。
とくに主人公の綱がとてもいいキャラをしていて、物語の完成度に一役も二役も買っている
物語そのものでは別段奇をてらったりとかすることもなく素直で、言ってしまえばベタな感じさえあるけれど、それが作者の技量で何倍も美しく見える。
人と鬼のあり方。そして綱と萃香のあり方。それに二人が答えを出し、最後の言葉を交わすラストシーンは必見。
【五段階評価】
★★★★★(自分的に一切の文句なし。オリキャラ(史実の人物だけど)要素含むので駄目な人は駄目かもしれない)
【作品集】148
【タイトル】絶対絶名(キリングインザネーム)
【書いた人】平安座 氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1308833350&log=148
【あらすじ】
永琳たちの勧めにより「うどんげ」へと改名した鈴仙。
人々の反応は概ね好意的なものであったが、中にはそれを快く思わない者も……
「捏造とは人聞きの悪い。私はただ、不自然かつ不完全な己の経歴を埋めてみただけですよ」
メタ全開で突っ走る、鈴仙の自分探しの物語。
【感想】
メタい。とにかくメタい。
鈴仙の設定に対する斬新すぎる解釈については、もはや「神主にケンカ売ってんのか?」としか言い様が無い。
この作者は間違いなく「ボ」で始まるあの連中の一人だろう。
とりわけ印象に残ったのが美鈴のエピソード。
彼女自身の口から語られる「美鈴いじめのネタが減った理由」は、身に覚えのある人なら思わずドキッとしてしまうだろう。
タイトルの「キリングインザネーム」も、鈴仙ではなく彼女の為に用意されたとしか思えないほどだ。
「やる側とやられる側」の話をあえて深読みするなら、このくだりには「美鈴いじめに過剰反応する輩への皮肉」も込められているのかもしれない。
【五段階評価】★★☆☆☆
正直人を選ぶ。メタとブラックジョークが許せる人なら楽しめるかも。