作品集160

Last-modified: 2012-03-24 (土) 18:43:29
チルノちゃん!チルノちゃん!チルノちゃん!チルノちゃんんんうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!   斯々然氏

【作品集】160
【タイトル】チルノちゃん!チルノちゃん!チルノちゃん!チルノちゃんんんうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
【書いた人】斯々然氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1325891049&log=160
【あらすじ】
“おままごと”を怖がるチルノが大妖精から逃げ隠れる話。

【感想】
タイトルとぶっ飛んだ冒頭で思いっきり出オチな作品。勢いに乗って最後まで読めたらしめたもの。何とも言えない奇妙な読後感と共にタイトルの意味を理解できるだろう。
長さ的にも心を動かされるような感動はないが、さくっとスナック菓子のような感覚で楽しめる。

【五段階評価】★★★★☆(タイトルの時点でやられた)

八雲一家の日常   海苔缶氏

【作品集】160
【タイトル】八雲一家の日常    【書いた人】海苔缶氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1325934864&log=160

【あらすじ】
藍が用意しておいた饅頭がなくなった。
時同じくして妖怪スキマババアの口に餡子がついていた。

【感想】
100点入れてきました
最初のほうをちょっと読んだかぎりでは、「あぁーまたゆかりんにネガティブな話なのかなぁー」
と思いましたがそんなことはなかった。なごやかな話で、ちょっと読者を驚かせる部分もある、綺麗な掌編。
ほんわか八雲家が好きな人にはおすすめ。今年の東方Mー1ぐらんぷりでもそうだったけど、シリーズが進むにつれて
紫様のカリスマが薄れていっているように思えるので(戦犯:儚月抄)、たまにはこういう
ゆかりんがカッコイイ・うさんくさい・頭がよい・家族思いで優しい・話を読みたいものです。
癒しの空間八雲家流行れ

博麗霊夢と一発ネタ  単純にバカ氏

【作品集】160
【タイトル】博麗霊夢と一発ネタ   【書いた人】単純にバカ氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326019379&log=160

【あらすじ】
なし

【感想】
最初の方に説明があって、ようは紅魔郷からマミゾウさんまでの登場キャラが霊夢と一言会話を交わすだけという
会話文のみの作品。
開いたらあったので僕は読みましたが、他の人は読まなくていいと思う

pillow talk  紅雨 霽月氏

【作品集】160
【タイトル】pillow talk    【書いた人】紅雨 霽月氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326002950&log=160

【あらすじ】
レミリアが目を覚ますとメイド長が体の上に覆いかぶさっていた。
眠れないのでお嬢様の寝顔を見に来たのだという。

【感想】
甘い感じの作品。レミリアと咲夜の微妙な関係と距離感が色っぽい。
お互いにお互いをじゅうぶんよく理解していて、それを両方が気づいている。そういう関係であることに
二人ともが満足しているので、とくにストーリー上何も問題は起きない。
何も起きない時間をただともに過ごせる相手がいるということ。それがレミリアと咲夜の場合は、
主人であって、従者であるということで、その関係がすべての前提にある。
会話がおしゃれで含みがあって大人っぽいし、地の文もていねいにそういう雰囲気を書いているし、
含みをもたせた部分を過不足なくさらりと公開してくれるのでかゆいところに手が届くしで、完成度の高い掌編と思います。
ひとことで言うとイチャラブ。爆発したまえ

咲夜さんが本気で珈琲を淹れるようです   汗が制汗剤を流す人氏
咲夜さんがコーヒーを美味しく淹れる方法を工程ごとに分けて親切に教えてくれる。以上。

【作品集】160
【タイトル】咲夜さんが本気で珈琲を淹れるようです   【書いた人】汗が制汗剤を流す人氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326095211&log=160
【あらすじ】
咲夜さんがレミリアとフランちゃんのためにコーヒーを淹れる。

【感想】
咲夜さんがコーヒーを美味しく淹れる方法を工程ごとに分けて親切に教えてくれる。以上。
説明の仕方が、「1.豆を挽きますわ」とか「6,ドリップですわ」とかで、可愛くていいんじゃないでしょうか。
個人的にはこういう良い意味でどうでもいい(といいつつ実用的で役に立つ)のはとても好きですが、
コメでは「東方でやる意味が(rya」というのが多くて、気の毒ではある。
下手な妄想垂れ流されるよりかよっぽど作文として上等な代物だと思うのだが、どうか。
とはいえニーズには合ってないんだろうなあということで、でも好きだし、そそわでは初投稿だそうで
この一作を読むかぎりいろいろと書けそうな人でありそうなので、どんどん書いてほしいものです。

ただ咲夜さんがレミリアとフランドールのためにコーヒーを淹れる話

汗が制汗剤を制す人氏の『咲夜さんが本気で珈琲を淹れるようです』は眠れない

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326095211&log=160

なんとも臭ってきそうなHNである。クサい。酸っぱい。汗臭い

ただ咲夜さんがレミリアとフランドールのためにコーヒーを淹れる話
全ての章の頭が「○○ですわ」になっているところが非常に可愛いと思う
こういうところでセンスを光らせることが出来る人は強い

コーヒーとは歯についた青ノリみたいなもんで、ハマろうとすればすぐハマれるが極めにくい嗜好品の代表格である
今では缶コーヒーもあるから、コーヒー一杯に心血を注ぐという気持ちは分かりにくいかも知れないが、個人的には好き

爪紅  カラシナ氏

【作品集】160
【タイトル】爪紅   【書いた人】カラシナ氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326184500&log=160

【あらすじ】
早苗さんがマニキュアを塗っていると椛とにとりがいろいろと意見を言う。

【感想】
女の子っぽくって可愛くてよござんす。さすがそそわはは百合に余念がない。
基本上手だけど、ときどきちょっとよくわからなくなってしまった。速く読んでるのが悪いんだろうけど、
文章に仕掛けがある、というよりは、ところどころぼつっと何かの歪みみたいに行間が用意されていて、
そこを見失うと何を読んでんだか位置を見失ってしまう感じ。ゆっくり読む用の文章と言えましょう。
みんな可愛いけども、外の世界から来た早苗さんがじゅんじゅんに幻想郷のこと、
幻想郷の住人のこと(山の隣人たちの恋愛関係のこと)を知っていく様子が、やっぱりいちばん可愛かったです。
といいつつ照れるにとりと、やけにアダルティーな雛にキュンとしました。
ていうかエロい。
ふと冷静になると何でお前らそう何も疑うことなく真っ向から百合なんだと思わないこともなかったが
そういうのを読みにそそわに来ているので何も問題はない。
タグをみて一ミリでもひっかかったら迷わず読むべし。

大人と子供  鬼灯氏

【作品集】160
【タイトル】大人と子供
【書いた人】鬼灯氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326210357&log=160
【あらすじ】
『子犬に(性的な意味で)手を出してしまった魔女のお話』
良くも悪くもこのタグ通り。出来心からまだ幼かった咲夜に手を出してしまい、気まずさと自己嫌悪にパチュリーは悩む。それでも結局は彼女とのチョメチョメに溺れて行くのだが……

人間はやがて、大人になるのだ。

【感想】
あらすじにも書いたが、良くも悪くもタグどおり。直接的な性描写はないものの、この手のレズが受け付けない人には苦しいかもしれない。ただ、そういうスレスレを狙う作品というよりは、年少の子供を毒牙にかけてしまったパチュリーの苦悩が話の主体となっており、言うほど警戒することもない……かも。
もう少しひねりが欲しかったかなぁとも思うが、百合好きなら読んでみてはいかがだろう。

【五段階評価】★★★☆☆(読みやすいが、人を選ぶ作品)

ピザって十回言ってみて  鈴木々々氏

【作品集】160
【タイトル】ピザって十回言ってみて   【書いた人】鈴木々々氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326301568&log=160

【あらすじ】
早苗さんがドミノピザのダブルミルフィーユクラストについての熱いハートを叩きつける。

【感想】
コメディというよりはほのぼの作品で、外の世界の文化が浸透してんだかしてないんだか微妙な風味の幻想郷が楽しい。
お腹がすくことうけあい。
タイトルのとおり、誰もがやったことのあるあの十回クイズが出てきます。
とても平和なお話で、酷い奴や暗い奴、人を傷つける悪いものがひとつも出てこないので心を落ち着けたいときに読むと良いでしょう。ギャグもしつこくなく、スマートで面白いよ。

2時間で200g落とす“ダイエット”と5分で100g落とす“ダイエット”   6スレ目pkhYNX2g0氏

【作品集】160
【タイトル】2時間で200g落とす“ダイエット”と5分で100g落とす“ダイエット”
【書いた人】6スレ目pkhYNX2g0氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326359012&log=160
【あらすじ】
外の世界で幻想となった色々なダイエット法が幻想入りしてきたために俄かにダイエットブームとなった幻想郷。
妹紅は痩せすぎてひょろひょろになった慧音に寺子屋の体重測定に誘われる。
「ん~、そうは言われても私は蓬莱人だから身体が変化しないしなぁ……」と言いつつも、やっぱり気になって量ってみるのだが……

体重計はご臨終なされました。

【感想】
のっぴきならない事情から妹紅と輝夜がダイエットをすることになる。
しかしただのダイエットではない。たった一ヶ月で実に450kg以上を痩せるという難業である。勿論、普通のペースでそんなダイエットができるわけがない。蓬莱人としての不死性を恃んだ苦しく長いダイエットが始まるのだった。
……といった感じに、ギャグとしか思えない作品。実際ギャグよりでもあるのだが、妹紅と輝夜の永遠に続く関係に焦点があてられたシリアスな側面もある。飢餓と脱水で極限状態になった二人の会話にしんみりできた。自分はダイエットはしたことがないのだが、そういう共感や「あるある」ネタ抜きでも普通に楽しめたし、一読してみてはどうだろう。
ただ、パロネタが多めなので苦手な人は注意。

【五段階評価】★★★★☆(そりゃ誰だって500kgの姿になるのは嫌だ)

『愚者』  SPII氏

【作品集】160
【タイトル】『愚者』
【書いた人】SPII氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326369272&log=160
【あらすじ】
「以前魔理沙から譲って貰ったこの霧雨の剣なんだが……実は本当の名は草薙の剣というんだ」
魔理沙の誕生日、香霖の放ったその言葉が異変の引き金となった。「そんな凄いもんがそのへんに落ちてるはずないだろ」と魔理沙は笑い飛ばすのだが、「本当だよ。この剣は天下を取る程度の能力を持っているんだ」香霖は真顔で続ける。
「それが本当だったら香霖がとっくに幻想郷を支配してるはずじゃないか」「言うならもっとバレにくい嘘にしろってんだ。やれるもんならやってみろ」と息巻いた翌日、香霖堂を訪れた魔理沙は『本日休業』というすげない歓迎を受けるのだった。

香霖が男の夢のため頑張る話。

【感想】
ともすれば無味乾燥とも思えるが、贅肉のない文体でさくさく読める。さくさく読み進めつつ、最後の急転直下の展開には驚かされた。ただ、途中でオチが読めてしまう可能性はある。オチが読めると面白さが半減すると思うので、勢いに任せて一気に読むことを推奨する。
ずっしりボリュームのある話を読みたい人には向かないと思うが、何か手軽に読める面白いを、と思うなら一読してみてはどうだろう。

【五段階評価】★★★★☆(異変なんてなかった)

そをみよせいじん   芒野探険隊氏

【作品集】160
【タイトル】そをみよせいじん   【書いた人】芒野探険隊氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326459559&log=160

【あらすじ】
命蓮寺は今日も平和。
ちょこっとナズと聖の過去話あり。

【感想】
まず、文章が特徴的で、ふつうマル(。)があるべきところをテン(、)でつないでいくとか、
テンもマルもなしにスペースだけで済ますとか、詩みたいに句切れで改行しちゃったりとか。
好き嫌いはあると思うが、いいんじゃないでしょうか。それをのぞいてもきれいな文章だし、
するすると水が流れるようなリズムがあって、読んでいて引き込まれる感じがします。これは魔術のひとつ。
あと視点が変といえば変で、なんというか舞台上で演技している星やナズーリンに、筆者がえんえんと
ト書きまたは脚注をつけていくような感じです。透明人間か、幽霊が登場人物のそばにいて、
観察してそれを文章で報告している、というような。まあ、読んでみるよろし。
うろおぼえで悪いが、たしか丸山健二『水の家族』がこんな感じの文章じゃなかったっけかな? と思いだした。
手元にないのでほんとうのところはわからないが……記憶によるとそんな感じ。
話はほぼ無いので、ポエムといえばポエムだけど……のような文章を味わうのと、あとナズと聖の
なんか同じ学校に通う親戚の子かお前らはみたいな感じの関係を楽しめばいいんじゃないでしょうか。
なにげにこのふたりの話ってめずらしいし、その上ナズがお姉さんぽくって、聖がかわいいなんてのも
めったにあることじゃないと思う。
いいねいいね。
それでは
かしこ

藍さまスイッチ! らりるれろ編   久我拓人氏

【作品集】160
【タイトル】藍さまスイッチ! らりるれろ編   【書いた人】久我拓人氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326465809&log=160

【あらすじ】
ほのぼの八雲家

【感想】
都条例に勝て

……ギャグ短編で、良い意味でメチャクチャでございます。メチャクチャというか、メタメタですね。
波長(年齢)が合えば良し。合わなければ、変なテンションでよくわからないネタをやるという、
ちょっと間口のせまいものかもしれない。
最終的に藍様は巨大な敵との戦いに赴く。石を投げればロリコンに当たるこの界隈、彼女の武運を
願わずにはいられない。
都条例に勝て。
あとポロリって、ネズミなんじゃなかったっけ?

比那名居インディペンデンス  白衣氏

【作品集】160
【タイトル】比那名居インディペンデンス
【書いた人】白衣氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326485632&log=160
【あらすじ】
水面(泥水)に浮かんで空を見上げる天子の回想から話は始まる。

天界から地上のお気に入りの光景である湖沼を眺めていると、そこに釣りをしている老人が一人。入れ食い状態で次々と魚を釣り上げて串にさしては焼いている。『わたしのお気に入りの風景が、爺の生活臭に埋め尽くされていく。こんなことが許されてよいものか』とばかり憤った天子はその老人を排すべく地上へ飛び出していくのだが……

【感想】
妖忌と天子というこれまた珍しい組み合わせの話。地上人とも馴染めず天人にも成りきれない孤独に悩む天子が二人の友人を作る物語。安直といえば安直だが少しずつ交流を深めていく過程は見ていて楽しい。前のほうでも言われているが、スカッとする王道成長物語。
ただ自分の好みとしては後半のバトルシーンはもっとシリアスでもよかった。

【五段階評価】★★★☆☆(バトルものとして見るならこの評価)
       ★★★★☆(天子の成長物語として見るならこの評価)

夢幻紅月  道化氏

【作品】160
【タイトル】夢幻紅月
【書いた人】道化氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326521527&log=160
【あらすじ】
レミリアはある日荒唐無稽な夢を見た。
あるはずのない翼を生やした“彼女”が、血のような紅い目でレミリアを見て、手を伸ばしてくる。しかしそれはおかしい。彼女……霊夢に翼などあるはずがない。ましてやレミリアの眷属になるようなこともないはずである。
これは自分の願望が反映された滑稽な夢なのだろうとレミリアは自嘲する。

場面は変わり、何気ない昼下がり。博麗神社に来ていた咲夜が言う。

「――メイド長を辞めようと考えてるのよ」

【感想】
端的にまとめるなら重い。いや死にネタな以上重くなるのは当たり前なのだろうが、色々な意味で重い。重力にとらわれた霊夢の姿はどこか痛ましく、作品全体に漂う時の流れの無情さも相まって鬱々とした空気を醸成している。しかし若干詩的すぎるきらいはあるものの、いい意味で無駄のそぎ落とされた文章でぐいぐい引き込まれる。読み終えたあと、なんともいえない充足感があった。
すごく感覚的な印象なんだけど『やまいだれ』に似てると思った。あれほど暗い作品ではないんだけど雰囲気というか根底にあるものが。
自分の波長があっただけという可能性もあるが、かなりお勧め。

【五段階評価】★★★★★(眠れない夜長に是非)

文々。新聞 ~冬の特別号~  siranui@氏

【作品集】160
【タイトル】文々。新聞 ~冬の特別号~   【書いた人】siranui@氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326589605&log=160

【あらすじ】
文ちゃんが霊夢と魔理沙にインタビューをする。

【感想】
「初めて書いてみました!」ということで、ありていにいって面白くはないです。
でも、ほのぼのしてていいんじゃないでしょうか。読みやすい文章なので、この上でなにか事件を起こして、それを書くようになると、ふつうになります。
がんばれ

素直になれないシンメトリー  葉月ヴァンホーテン氏

【作品集】160
【タイトル】素直になれないシンメトリー   【書いた人】葉月ヴァンホーテン氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326568825&log=160

【あらすじ】
マリアリ

【感想】
マリってアリるふたりがお互いに好意をいだきながらも、口が悪くてあまのじゃくなので素直な気持ちを言えず、すれちがってしまう日常のできごと。ラブいです。
コメントは、「もう結婚しちゃえ」と「あざとい」の二種類。
うすぺらいといえばうすぺらいですが、正反対なことを思いつつ憎まれ口を叩き合うふたりの会話や、作者おとくいの料理描写など、うまいなあと思うところはある。
でも、もっと書ける人のはずなので、そう考えるとやっぱり安易だなとも思う。

で、とくにこの作品にかぎったことじゃないんだけど、マリアリだといっぱいありすぎて
どうも読む側で点が辛くなってしまうような気もする。個人的なアレですが。
たとえばこれが勇パルとかだったら、あざといと思う以前に「へい、らっしゃい! かかってこい!」
くらいのテンションで読めたんじゃないだろうか。とちょっと思ったけどじっさい勇パルじゃなくてマリアリなのでしょうがない。
ベタをベタらしく書いた掌編。

鈴仙・優曇華院・イナバの悪手  Mongreldog氏

【作品集】160
【タイトル】鈴仙・優曇華院・イナバの悪手   【書いた人】Mongreldog氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326654853&log=160

【あらすじ】
うどんちゃんが将棋を指しつつ、昔のことを思い出す。

【感想】
これは上手
椛と将棋を指して得意がる鈴仙の様子、その後の会話でショックを受ける様子が手に取るようにわかる。
短いながらうまくまとまっていて、必要十分な表現力を持つキレのいい掌編。こういうの、好きですね。
永遠亭のみなさんの暗い部分がよく出ていて、そういうところが物語創作上での彼女たちの
魅力のひとつであるよね、ということが改めて思い出されました。もっとも、儚月抄を読むと、なんか
そのかぎりでもないみたいではあるんだけど。
あえて、あえていうともう1ターン何か要素がほしかった気もしますが、これでまとまっているので、
それは贅沢というものだろうか。
とにかく文章が上手で、無駄な言葉がいっさいないのにとても豊かに物事が伝わってくる。これは質が高いです。
初投稿ということで、これからもがんばっていただきたい。幻想郷期待の新人のタグをつけたい。

ホット・レイニー・デイ  猫井はかま氏

【作品集】160
【タイトル】ホット・レイニー・デイ
【書いた人】猫井はかま氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326669937&log=160
【あらすじ】
雨の日に、ひとけのない図書館で蓮子とメリーが本を読んでいる。
しかしメリーはいまいち本に集中しておらず、何か悩んでいるように見えた。
「メリー、悩みがあるなら相談に乗るわよ?」「何でも話してよ、私たち親友じゃない」メリーを気遣う蓮子の言葉に、メリーは重い口を開くのだが……

「私、蓮子が好き」

【感想】
蓮メリちゅっちゅ!
と言いたいところだが事はそう簡単には運ばない。メリーの告白に蓮子は戸惑い、逃げ出してしまう。何日も彼女を避け続けながらも、自分の気持ちが何なのか把握しようと蓮子は悩み苦しむ。安易にちゅっちゅに至らないのが逆に新鮮に思えた。この手の恋愛話では過程が一番大事だっていえばその通りなんだけど、二次小説では過程をすっ飛ばしがちなので。

【五段階評価】★★★★☆(蓮メリちゅっちゅ!)

巫女魔女セパレート  I・B氏

【作品集】160
【タイトル】巫女魔女セパレート
【書いた人】I・B氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326720110&log=160
【あらすじ】
『 第百二十六季 一月十六日 雨
  霊夢に、負けた。』
『 第百二十六季 一月十七日 晴
  今日から、新しい日記帳を使う。
  パチュリーに貰った派手で豪華な表紙の白紙の本だ。
  この日記が充実した日々を綴れるように頑張ろう。』
『 第百二十六季 一月十八日 晴
  今日も、霊夢と弾幕ごっこ。
  結果は、まぁ、負けだった。
  まだまだ追いつくには、精進が必要みたいだ。』
『 第百二十六季 一月十九日 曇
  魔法の成果を試そうと思ったら、上手く行かなかった。
  だから負けたんだと思う。ここは、もっと集中して、頑張ろう。
  ひとまず、借りた本の整理が必要だな。』
『 第百二十六季 一月二十日 雨
  今日も霊夢に、負けた。
  明日は、勝つ。』
『 第百二十六季 一月二十一日 雨
  負けた。』

『 第百二十六季 一月三十日 晴
  あれだけ毎日のように来ていた魔理沙が、ここ最近、顔を見せない。
  そもそもそれより前から、すこしおかしかった気がする。
  そろそろ、調査が必要だろうか。』
(『』内は本文より抜粋。本分では日付と日記本文の間に一行空白があるが省略)

【感想】
正直最初は「また劣等感魔理沙か」と斜に構えて見ていたことを否定はできない。しかしパチュリーから貰った白紙の日記に、翌日の予定が書き込まれる(一月二十三日より)という展開に引き込まれ、最後までテンポよく読んでいけた。なにぶん序盤魔理沙がかなりネガティブだったし、この作者はホラー物とか書いてたりもするから「このままバッドエンドなんじゃねぇだろうな……」というスリルが楽しめた。普通に面白い。

【五段階評価】★★★★☆(中盤もう少し溜めがあってもよかったかも)

傷を抱えて、死んでゆけ   蛮天丸氏

【作品集】160
【タイトル】 傷を抱えて、死んでゆけ   【書いた人】蛮天丸氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326729947&log=160

【あらすじ】
「ねえ、メリー」

【感想】
蓮子とメリーの会話文のみの作品。蓮子が男と付き合ってフラレたり、また付き合ったり、
その逆にメリーの彼氏の話を聞いたり、はたまた「別の位相世界の別の蓮子」に会ったりする。
会話文のみなので、ある程度しかたないかな、とも思うけど、やっぱりちょっと
わかりにくいかな。でもそれが良いという人もいそうです。
いわゆる蓮メリちゅっちゅものではない。ふつうに女同士の友情の話。でもそれが、
いちばん強くて素敵なちゅっちゅであるとも言える。ちょっと話があちこちに飛ぶので、
ついてくのが大変で、困ってしまうなあというのはどうしてもあるけど、最後の蓮子の独白は
百合好きをして納得せしめるものがある。
一読の価値あり。

らめぇぇぇぇぇ!!!そんな奇抜なお題入りきらないよぉぉぉおぉ!!!!!  ばかのひ氏

【作品集】160
【タイトル】らめぇぇぇぇぇ!!!そんな奇抜なお題入りきらないよぉぉぉおぉ!!!!!
【書いた人】ばかのひ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326729409&log=160

【あらすじ】

あの“にぎり寿司事件”の事を思い出すとき、私はまだ、どう心に整理を付けて良いのかわからない。
そもそも、何故、海が無いはずのこの世界で『にぎり寿司』が売られていたのか。
にぎり寿司を巡って死闘を演じていた咲夜と妖夢が、何故あそこまで必死だったのか。
全てが光りに飲み込まれてしまった今となっては知る術もないのだが、心残りもある。
人里で新居を探していたアリスと魔理沙は、どうなったのか、を思うと虚しさを感じずにはいられないのだ。
 何しろ、一人二役だった。
「ねーえ、魔理沙は二人で住むならどこがいい?」
「ソウダナー ワタシハオダキュウエンセンゾイガイイトオモウゼ」
  などと言って、いつも周りの皆の心を切なくさせてしまっていた彼女“たち”の未来に、明るいモノが訪れる事を願ってやまない。

 そして、私自身があの事件でやり残した事もある。
毛玉Bの最後を、毛玉Aに伝えることだが、今、私の隣に居る彼にどのような顔でそれを言えば良いのか。
私にはまだ、答えが出そうにない。

【感想】

そそわ作家スレッド発の無茶ぶりお題消化型SS
作品としての完成度とか何それ美味しいの状態で、とりあえず同好の志で馬鹿な遊びしてみました的作品
こういうのは、オタ芸の一種だと思って、苦笑いしながら、「しょうがねえ痛い奴らだな」と生暖かく眺めるのが正しい鑑賞方法だってけいねが言ってた

十六夜咲夜が残したもの  葉月ヴァンホーテン氏

【作品集】160
【タイトル】十六夜咲夜が残したもの
【書いた人】葉月ヴァンホーテン氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326814823&log=160
【あらすじ】
「日記でも書いてみたら?」
レミリアの気まぐれな一言を、咲夜は死ぬまで守り続けた。
そして、レミリアは咲夜の日記を読んでいる。
幼少のころから、少女時代、老いてから死ぬまで律儀に綴られ続けた日記の最後には手紙が挟まれていて……

【感想】
短編。
ていうかは掌編。物語というほどの動きはないが、しっかりオチがあってよくまとまっている。
読むのに時間はかからないし一読してみてはどうだろう。
見づらい点もなくするすると読める。

【五段階評価】★★★☆☆(ヒント:【感想】)

魔理沙  侍心氏

【作品集】160
【タイトル】 魔理沙   【書いた人】侍心氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326879397&log=160

【あらすじ】
魔理沙が人間から魔法使いになったりならなかったり。

【感想】
魔理沙が人間を辞めることを、基本的に禍々しいものとしてとらえた作品。変化の儀式が、スターウォーズの
アレみたいというか、FF4のアレみたいというか。定番ではあるけど、うまく雰囲気がでてていい。
「まとも(?)な小説を書いたのは初めて」だそうで、たしかにちょっとぎごちない感じはするけども、
いいんじゃないでしょうか。魔理沙の話であると同時に、すでに魔法使いになってしまった似た方向の面々や、
霊夢や紫が出てきて世話を焼く、友情のお話としても読めます。
自分がどう進むかについて、魔理沙がきっちりと意思を固めているところが、物語に力強さを与えている。
なので読後感がいい。初投稿ということで、点数甘くなってしまうけども、今後ともがんばってください。

続編が登場しない二次設定に塗れたとあるサークルの終わらない物語  八月一日宮氏

【作品集】160
【タイトル】続編が登場しない二次設定に塗れたとあるサークルの終わらない物語   【書いた人】八月一日宮氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326908574&log=160

【あらすじ】
蓮子が業界のシークレット部分に敢然と斬り込む。

【感想】
メメタァ

「そのままの意味よ。私達、一応幻想郷の外の世界の人物って立ち位置じゃない? 言わばスピンオフ的な。で、私とメリーにも何だか意味ありげな能力が備わっていて、おまけにメリーには何か八雲紫を彷彿とさせる相似点まである」
「えっ、ちょっ、突然何言ってるのよ蓮子。流石にメタすぎるわよ発言内容が」
「ああ、いいのよ別に。前回の投稿でみんなわかってるから。この手の語り口調の作品はメタだぞ。不愉快な毒舌かましてくるぞ、って。じゃあその期待に答えなきゃ」
(冒頭より一部抜粋)

というようなもので、前作もこういうのだったようです。
てっテメーに何がわかる! 僕ちんの秘封はいつまでたっても百合の星なんだい!
あれか、しょもないつっこみ書き捨ててそれで全世界にご意見開陳したつもりか、それでドヤ顔かコラァ
と思いつつ読んでましたが後半からいきなり超展開になってびびった。なかなかいけとる。
蓮メリよ永遠なれ
極めてお客のいなそうな意欲作。感想としては、「で、何だ?」とかそんな感じ。
後半をもっともっと分厚くして、SF仕立てとして通用するくらいにすればまた違ったかもしれないが、
このままだとちょっと食い足りなくて、反感のほうが強いかも。
お客がいなそうとは書いたけど、そっち方面からおしゃべり好きなお兄さんたちがわらわらやってきそうではある。
ともあれ、蓮メリよ永遠なれ。

教授限定ちゆりの日記を探せ事件  アン・シャーリー氏

【作品集】160
【タイトル】教授限定ちゆりの日記を探せ事件
【書いた人】アン・シャーリー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326890082&log=160
【あらすじ】
蓮子に呼び出された先は大学一番の有名人物である岡崎夢美教授の家だった。
本人曰く「とんでもない幸運」で入学まもなく彼女に見出された蓮子は岡崎教授の助手ちゆりの助手という立場についていたのだ。
そしてメリーと蓮子は真剣な目をした教授から、ある頼みごとを受ける。

「今日一日で、この家の中から、ちゆりの日記帳を探しだしてほしいの」

【感想】
ギャグのような百合のような少なくともミステリーではないあの挑戦状は解けるわけないと声を大にして叫びたい。
非常に読みやすく書きなれてるなぁという印象。すごいことになってるレートにつられた感は否めないが、読んで損はなかった。

【五段階評価】★★★★☆(ゆめちゆちゅっちゅ)

今日の続きに  百田百之介氏

【作品集】160
【タイトル】 今日の続きに   【書いた人】百田百之介氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327056245&log=160

【あらすじ】
「今日で世界が滅ぶとしたら何をする!」

【感想】
上の魔理沙の問いに、霊夢、アリス、早苗と言いだしっぺの魔理沙の四人がこたえる。
早苗さんは乙女チック、霊夢はいつもどおり、アリスはなんか狙ってるんだけど微妙な感じ、
魔理沙は馬鹿っぽいけどかっこいい(のかこれ?)と、全員それらしい感じでございます。
それぞれのキャラを出す目的で用意されている作品で、それだけといえばそれだけだけど、
成功してるんでいいんじゃないでしょうか。
しかしこの四人で集まっている、となると、なんとなく咲夜さんがハブられてるような
気分になるのは気のせいか。
最初は文章くどいかなと思ったけど、するする読めるので上手いのかな。
しかしもう一度言うが咲夜さんがハブられてるように思うのだが気のせいか。

洗濯用石鹸がもたらしたもの  ばかのひ氏

【作品集】160
【タイトル】洗濯用石鹸がもたらしたもの   【書いた人】ばかのひ氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327133258&log=160

【あらすじ】
文ちゃんが川で洗濯をしたり、神社に魔理沙を取材に行ったり。

【感想】

創想話作家スレでお題をもらって書いたものみたい。かわいい。
話の初めから順番にいうと、

・寒がる文ちゃんかわいい
・マリアリ
・あやれいむ
・むせかえるようなマリアリ
・お前が犯人か

という構成になっています。上手いすね、これ。点数とれそう。
とくに欠点の見当たらない、ほのぼの日常百合ものでございます。こういう平和で、
かつちょっとした創作上のカンフーがきいている作品は、いつの時代でも需要があるんじゃないでしょうか。
神社で四人が集まるシーンで、なにげに台詞でキャラを書き分けていて、その上かわいくしてるのが
地味に上手い。魅力的な掌編でございました。

空の果て  丹羽氏

【作品集】160
【タイトル】空の果て
【書いた人】丹羽氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327125338&log=160

【感想】
断片的な場面と場面が繋ぎ合わされた作品といった感じで、纏まったものが書けそうにないのであらすじは省略する。何より、自分がこの作品の何分の一程度を理解できたのか自信がない。難解といえば難解だし、雰囲気だけといえば雰囲気だけだが、単純に自分が馬鹿なだけかもしれない。無理やり作品の空気みたいなものだけでも伝えるなら、色褪せた写真というか、そんなイメージの作品だった。文学的といえば聞こえはいいが、ともかくわかりにくい。万人に進められる作品ではない。それでもなぜか引きこまれる力があった。流れるような文章にぐいぐい読まされる。最後まで読み終えたあとにどこへともしれず突き抜けていってしまったような充足感があった。
要領を得ないレビューで恐縮だが、ただ好きな人はすげー好きな作品だと思う。一度目を通してみてはいかがか。

【五段階評価】★★★★☆(星五つ付けたいが、間違いなく人を選ぶので)

過程といえばSS読むとき過程を楽しめるかを重視する人とオチの切れを重視する人とは結構別れそう。
場合によりけりと言ってしまえばその通りだが。

此処は神様もいた奇跡の箱庭  夏星 氏

【作品集】160
【タイトル】此処は神様もいた奇跡の箱庭   【書いた人】夏星 氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327165170&log=160

【あらすじ】
文ちゃんと霊夢さんの新婚さんごっこ

【感想】
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
かああああああああああわあああああああああああいいいいいいいいいいいいいいいいいい

まず、タイトルがかっこいいですね。略すとしたら、『ここ庭』で、アニメになりそうです。
文ちゃんと霊夢さんが、不可思議時空に閉じ込められて、ラブいことをする。そのラブ描写が
これでもかと砂糖吐きそうなくらい可愛くて大好物です。
お互い素直じゃないんだけど、でも大変な好意をもっている、というのが判明するくだりなんか
常に冷静なレビューを心がけている私が思わず叫びそうになりました。
危ないところだった。
限定空間にキャラを放り込んで、動かす、というのは、時々見るけども、興味をしぼりこむことができて
とてもいいですね。
二人の心の動き、とくに文ちゃんのが細かく描写されていて、憎まれ口を叩くけどその実、という振り幅に
萌え殺されました。
気になったところとしては、霊夢さんが幼女になってるんだけど、一瞬わかりにくかったかな。
しかし読み落としてるだけかもしれないが、なぜミニだったのがわからないが何故なのか。
文ちゃんはやっぱりロリコンなのではないだろうか。
ロリコンなのではないだろうか。
68kbと長めだけど、長さが気にならない良作。

フランドールと小悪魔のお仕事事情  白々燈氏

【作品集】160
【タイトル】フランドールと小悪魔のお仕事事情
【書いた人】白々燈氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327230595&log=160
【あらすじ】
フランドールと小悪魔がほのぼの交流します。

【感想】
ほのぼの。それ以外の感想が浮かんでこないが決して悪い意味ではなく、読み終えたあとには温かい気持ちになれるのではないだろうか。ずっしり重い作品を読みたい人には向かないが、手軽に優しい気分になりたいなら是非。

【五段階評価】★★★☆☆(ほのぼのできると取るかほのぼのしかできないと取るか)

鉛筆の用途  ばかのひ氏

【作品集】160
【タイトル】鉛筆の用途
【書いた人】ばかのひ氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327251704&log=160
【あらすじ】
大妖精が手紙が好きということを知り、普段恥ずかしくて言えない気持ちを手紙にして、近々ある彼女の誕生日に渡すことをチルノは決める。しかしチルノは字が書けなかった。アリスに教えてもらいつつ、必死で努力するが『ち』と『き』や『す』と『よ』など紛らわしい字が一向に覚えられない。そうこうしているうちに、大妖精の誕生日が来てしまった。

【感想】
ひたむきなチルノの可愛さに悶える話。さすがに地の文が薄すぎるとも思ったが、それだけ読みやすいと言えなくもない。SSを読むにあたって文章に重きを置く人だと味気ないと感じるかもしれないが、逆にキャラクターに重きを置くなら普通に楽しめると思う。

【五段階評価】★★★☆☆(もう少し押しが欲しかったかも)

早苗の日常 今日はパチュリーさんと遊ぶのです!  八神桜花氏

【作品集】160
【タイトル】早苗の日常 今日はパチュリーさんと遊ぶのです! 【書いた人】八神桜花氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327312006&log=160

【あらすじ】
アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、
もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。
その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公「キリコ・キュービィー」は、
味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、
町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。

【あらすじ2】

「1年戦争のMSとかなら下半身も太いしゴーレムが自分の重量で自壊なんてことは無くなるはず」
「こっちのゲルググとかはどうでしょうか」
「むきゅー。ドムはお気に入りだから何とかならない?」

「あ! スコープドッグとかどうでしょうか」
「なるほど。最低なメカじゃない。その意見採用よ」

「このパチュリー・ノーレッジですら……むせる!」

「そうね。その時こそドムを作るチャンスよ」

「むーきゅ! ローラーの原理を考えれば魔術的なものより科学的な動き。科学書にヒントがあるとみた!」

「ロマンよロマン。この最低野郎が無尽蔵に弾を打ち出すとかありえないじゃない」

「流石よ。では早速起動」

「むきゅううううううううううううううううううう!!!」

「あわ、あわわわ」
「むきゅう!」
「お二人ともそこに正座!」
「「はい!」」

「なんぞこれ……」

【感想】
むせる

上海ヘッド流転ミステリー  イムス氏

【作品集】160
【タイトル】上海ヘッド流転ミステリー
【書いた人】イムス氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327322683&log=160
【あらすじ】
メンテナンス中で家に残された上海人形の頭に実験中の魔理沙のお星様の弾幕が誤射されてあれがああなってこうなって割れた窓から弾き出された上海ヘッドは大蛙のヘディングによって森の中に姿を消しルーミアに拾われるもののそれがそうなってどうなって坂道を転がり落ちて地底へ至った上海ヘッドは川をどんぶらこどんぶらこパルスィに拾われるものの放置プレイの弾幕の余波のススまみれの投擲武器のヘッドバットの持ち帰られて洗われて一枚天井フルスイングの生首火炎爆弾の……以下略

【感想】
ひたすら楽しい作品。独特な語り口は人を選ぶかもしれないし、最初は自分も違和感を覚えていたが段々どうでもよくなってきた。ごりごりと捻じ込むようなギャグと流れるような話運びは頭を空っぽにして楽しめる良さがある。一通り読んだあとで、この話の語り手が誰かを考えてにやにやしたりも。面白かった。

【五段階評価】★★★★★(この手のピタゴラスイッチ的な話が好きな人もそうでない人も)

円とドル  和多氏

【作品集】160
【タイトル】円とドル   【書いた人】和多氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327348131&log=160

【あらすじ】
気の狂ったフランちゃんが妄想の世界で泣き叫ぶ声に応じてパチュリーさんが助けに行く。

【感想】
2.43KBと非常に短いながらもインパクトがある作品。出だしのつかみが良い。

> 真夜中の紅魔館に奇声が響いた。フランがまたおかしな妄想の世界で怖い目にあったらしい。その声を聞いて小悪魔やメイド妖精達は震え上がり、メイド長はいつもの事かとため息をついて、レミリアの為に淹れてた紅茶を捨て新しく淹れ変えた。味や香りに変化は無いが気品が無くなったから。

さ、咲夜さーん! 助けてやれッ!
とはいえ、ほんとうに短くて、書きたい一場面をそれだけ切り取って説明をくわえたふうであるので、
これだけだと何がなんだかよくわからない。タイトルの意味もわからない。
いわゆる評価不能のノーカウント作品だが、すでにコメントがついているように、
「この人は何か書けるんじゃないか?」とちょっと思ってしまうのはフランちゃんが虫に襲われるという
衝撃的な妄想の場面と、その叫び声に対するパッチェさんのぞく住人の冷ややかな反応から
フランちゃんの立ち位置や、紅魔館の人間関係をうまく無駄なく書いて伝えることに成功しているからだろう。
とはいえ、上手な出だしからだんだんテンションが下がって、短いくせにラストのほうでは
もっと考えて書け、と言いたくなるような感じになっているので、長く書いたらボロがでるかもしれない。
すぐ読めるので、フランちゃん好きなら読んでおいてもいいだろう。

いつか、懐かしく思い出せるように。  アステルパーム氏

【作品集】160
【タイトル】 いつか、懐かしく思い出せるように。   【書いた人】アステルパーム氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327418276&log=160

【あらすじ】
一分の隙もない完成度の高いマリアリをゆかれいむが……

【感想】

なんか久しぶりに名前見た気がする。数式とか書いてた人だよね?
短い会話の繰り返しで百合百合しい交流を描くのが上手。無駄がなく、すみずみまで気が行き渡っている、
基本性能の高いレズビアンです。
やってること自体はとりたててめずらしいものでもなく、百合カプの入り口をのぞいた程度のゆとりそそわ読者などに
ちょっと時間を与えれば自動的に妄想する程度のものであるが、そーゆー教養の域に入るベタなシチュエーションでも
このように精緻に組み上げればタンブラーを割った破片で削った鰹節でダシを取ったお吸い物を食った時の海原雄山のごとく
超上機嫌で料理人に会いたくなってしまう。
良い仕事をしています。
後世に残していただきたい。

紅は幸せの色  心は紅氏

【作品集】160
【タイトル】紅は幸せの色
【書いた人】心は紅氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327327047&log=160
【あらすじ】
フランドールが熱を出した。紅魔館の面々が心配するなか彼女は無事快癒したのだが……

熱が引いた後のフランの様子がどこかおかしい。

【感想】
姉妹愛うふふ。いつになく素直なフランドールと、その変化を素直には受け止められないレミリアの話。
ほのぼのというより、温かい。作者さんの愛が伝わってくる。
「一応後編を考えています」とのことだが、これだけでも一つの話として見れるので一読してみてはどうだろう。
これが初投稿とのことだし、これからが楽しみ。

【五段階評価】そそわがもっと賑わったらいいなーって動機でレビューをしているものの、この枠があると【あらすじ】等で興味を惹かれても「星三つなら別に……」「星五つ以外読まん」みたいになる人もいるんじゃなかろうかとふと思ったので……いやそんな人自分の脳内にしか存在しないかもしれませんが、多少なりとも先入観を与えてしまう気がするので、今回からこの枠は書かないでおこうと思います。また決して「他のやつも五段階評価なんて書くんじゃねぇぞ」と言うつもりではなく、自分がそうするというだけです。
むしろレビューはまだまだ増えてもいい。
「俺が面白いと思ったこの作品をッ! 一日一作のやつなんぞにッ! 先を越されてたまるかァァ!」みたいな勢いで。

綺麗な月に捧ぐ酒   スバル氏

【作品集】160
【タイトル】 綺麗な月に捧ぐ酒   【書いた人】スバル氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327294805&log=160

【あらすじ】
こーりんと勇儀姐さんが月夜に酒を呑む。

【感想】

この野郎!
姐さんかわいいなあ! かわいいなあ!

酒を飲むだけの話で、文章うまいので読ませる力があるけども、やっぱりそれだけでは
ちょっと退屈だよねえ、と思いながら読んでたんですが、三分の二ほどすぎたあたりから
出し抜けにラブくなるので興奮してしまいました。
しかしこーりんがいい目見すぎててムカつくのがマイナスポイントだ。
お酒が縁で出会った二人の、色気のあるやりとりがなんともいいですね。

じゅうぶん上手くて面白いし、どうも、非常に微妙な物言いになりますが、
すでに自分の好きなもの、書けるものをちゃんと知っていて、それにしたがって
注意深く書いて投稿できる人、であるような感じがします。
ですのでどうも、こちらとしては、この作品単品について何か言うのはちょっと難しい。
どちらかというとたくさん読んで、作家論的な方向で何か考えてみたほうが、面白いし、
いろいろ良いんじゃないかとも思いますが、さすがに今はきついので
ご容赦ください。
むしろ作者さんの方に、執筆方法や、創作上で大事にしていることなど、言ってもらったほうが
盛り上がるんじゃないかと思ったり、でもそれスレちがいかなとも思ったり。
あと、私も酒は飲めません。

で、せっかくなので、この作品単品について少し言いますと、やっぱり爆発的に点を取ったり、
コメントをたくさんもらったりするには、地味ですね。
とくに前半くらいのこーりんの話が、書籍香霖堂を好きな人にはこれいいのかな?
と思わないこともないんですが、やっぱり長くて退屈だし、少々くどいとも思います。
おおむねもっとライトなものを読みに来てるお客が大半なのではないでしょうか。
文章うまいとはいえ、ただ酒を呑むだけの材料で引き込まれるほどの何かがあるかというと、
どうも、そこまでではない。
これは私がこーりんって何かくどくて嫌いなのと、いい目見すぎててムカつくので
さっぴいて見てるのかもしれないですが。
たとえばこれ、10kbくらいにしてみたらどうなるのかと考えると、面白いかもしれないです。

幻想郷一料理人決定戦 前編・後編  飛び入り魚氏
総勢16名からなる、壮絶な料理トーナメントバトル。

【作品集】最新(160)
【タイトル】幻想郷一料理人決定戦 前編・後編 【書いた人】飛び入り魚氏
【URL】
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326001781&log=160
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326001906&log=160

【あらすじ】
総勢16名からなる、壮絶な料理トーナメントバトル。
正気の沙汰とは思えない長丁場のトーナメント戦が、今始まる。

【ウリ】
一回戦で8戦、二回戦で2戦、準決勝で2戦と、このSSだけで10戦以上の料理バトル、20を超える料理描写を楽しむことができます! お得!
しかも、各バトルは10kb台を基本としているため、意外にもさくさくと読める! はず!
それでいて、各一戦一戦での色合いが異なり、予想もできぬ展開となっているので、読者を飽きさせません! きっと!
シリアス、熱血、ほのぼの、ギャグ、恋愛、果てはホラーまで。多様なジャンルがこの一本に入ってます! 全部タブに書こうとしたけどさすがにやめておいた!

つまらない日常で、毎日食べるご飯もまずい。そんな方にこそ、一読してもらいたいと思っています。
熱く儚い、少女たちの楽しげな料理バトルが今、始まる。
今なら、壮大な自虐ネタの「絶望ルナサちゃん」もついてきます!

「うまいもんが食べたい。うまいもんが食べたくて仕方ないの。そう、幻想郷一うまいのを、食べたい!」

【作品集】160
【タイトル】幻想郷一料理人決定戦 前編・後編
【書いた人】飛び入り魚氏
【URL】
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326001781&log=160
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326001906&log=160
【あらすじ】
 全ては、亡霊嬢の鶴の一声から始まった。

「うまいもんが食べたい。うまいもんが食べたくて仕方ないの。そう、幻想郷一うまいのを、食べたい!」

 かくして、楽園史上最大の料理大会が始まる。その名を、幻想郷一料理人決定戦という。(本文冒頭より)

【感想】
ともかく腹が減る。夜中に見るようなもんじゃない。最初から最後までほぼ全編が料理で埋め尽くされている。それもその全てが入念に描写されるのだからたまったもんじゃない。腹減った。
しかしさりとて単調に同じ事を繰り返すのでもなく予想外のキャラが勝ち進んだり一つ一つの勝負に変化があったりで飽きさせない。作者さんの自薦レビューにも書かれてるが、ほんとに色々な要素がぶちこまれていた。
前半の勢いや引きの強さが後半やや失速してしまったようにも感じたが、後味のいいラストだし読みやすい軽快な文章なので一読してみてはいかがか。
『対する美鈴は中華鍋を妹紅にセット!』この一文が妙にツボった。

葡萄畑に影二つ  古海石 氏

【作品集】 160
【タイトル】 葡萄畑に影二つ 【書いた人】 古海石 氏
【URL】 ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326823064&log=160
【あらすじ】
 私は物心がついたときからこの館に住んでいた。
 多くの事をこの館に住んでいる人、いや人間では無い人たちに教えられて育った。
 けれども私は正直に言えば怖かった。(本文より)

 館を逃げ出した咲夜は、葡萄畑で美鈴に呼び止められる
 そして彼女を手伝ってワインを作ることになる

【感想】
 咲夜の生涯を綴る物語。そうなると死別の悲しさを主題とした話が定番となるだろうが、この作品で描かれているのは
咲夜と美鈴の関係性。仲が良いんだけどベタベタしているわけじゃなく、絶妙な距離感を保っている点が心地よい
 過剰な装飾も無く読みやすい文章なのだが、伝えたいことは確実に描いているので、描写に物足りなさを感じることは
無い。非常にバランス感覚の優れた作家さんだという印象
 物語として派手な事件も驚愕の展開も起こらないのだが、さりとて淡々とした日常といったわけではなく、しっかりとした
物語を楽しませてくれる

 読み終わる頃には、登場人物と素晴らしい時間を共有できた充足感と同時に、作品を読み終えてしまう寂しさを覚える
ことと思う
 美鈴が好きな人には、特に強くお勧めしたい

、  斯々然々氏

【作品集】160
【タイトル】 、   【書いた人】斯々然々氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326713784&log=160

【あらすじ】
大妖精が犬になった。

【感想】
タイトルが変。だいたい全員変(笑)
チルノタグで堂々のトップレート作品。「きゃんきゃん!ぺろぺろぺろ」がかわいい。
タイトルと上のあらすじの時点で発想元はわかろうというものだが! だがしかし!
オチがうますぎて高レートにも納得である。端的に言って大ちゃんが変態。
あと地味にさっきゅんがかわいいのも私の胸をうつ。
会話が上手で、チルノのくせに当意即妙でとてもテンポがいい。⑨とは思えないほどの
観察眼と会話スキル、そして的確な行動力を持ち合わせるこれはかなり利発なチルノである。
その上友だち思いで優しいし、妖精っぽい無邪気さとペドさもあわせもっていてかわいいしで、
ほぼ完璧なチルノちゃんと言えるのではないでしょうか。実際チルノって、原作でときどき頭良さそうなこと言うし。
あと、海外だと、日本でいうゆかりん並みの人気だそうですよ。チルノ。
人気投票の結果が待たれる。今年は去年のゆうかりんみたいな波乱はあるのだろうか。

マイルハイクラブ  平安座氏

【タイトル】
マイルハイクラブ
作品集160
【作者】
平安座氏
ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1327586364&log=160
【あらすじ】
天子が両親のアレを見てしまう。
アレって? アレですよ、営み。
【一口感想】
酷い。(にっこり)
たしか投稿されたときに一度読んで「くだらねー」って半笑いして、今回もう一度読んだらやっぱりくだらなかった。
しかしぶっとんでいて、それでいて点数も悪くないなんとも面白い作品。
話や喋り方、キャラ崩壊等それを踏まえてここまでまとまっている気がするのは文章が読みやすいからなのか。
今いろいろと言われているが、携帯で読むのが丁度いい感じがする。なんとなくだけど。
とりあえず読んでください。話はそれからだ。
こういうギャグって清々しいな、と思わせる作品でした。

秘封倶楽部がラーメン二郎に行く話  がいすと氏

がいすと氏の『秘封倶楽部がラーメン二郎に行く話』は一読の価値アリ

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1326291363&log=160

語弊があるのだ。「一読の価値アリ」なのではなく、一読の価値しかないのだ
ラーメン次郎、もしくはその系列店かインスパイヤの店に行ったことがある人間ならば、
おしなべて「東方×次郎ってどんなんだろう」と思わず読んでしまうに違いないのだから

ラーメン次郎を喰ってる人間は皆醜い。醜悪である。どんな美周郎も、次郎の前にはさながら餌を漁る悪食な豚になる
汗をかきながら、キャベツとモヤシの山を必死に攻略し、スープに浮かぶ脂の膜を啜り、にんにくの山に胃をやられながらも、
人間はただただ食べることだけに集中し、その他のすべてを疎かにすることができるのである

空を見あげれば時間と座標がわかる大学生や、境界をも看破する帰国子女、空をも飛べる巫女、それらも次郎の前には豚にならざるを得ない
なんと贅沢な時間であろうか。人間はすべてをかなぐり捨てて、ただひたすらに醜い豚になることもできるのである