【作品集】172
【タイトル】風鈴
【書いた人】琴森ありす氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345469960&log=172
【あらすじ】
夏の終わり。
霊夢に心を奪われたパチュリーは、彼女を手に入れようと努力していた。
最初は警戒していた霊夢も徐々に心を溶かしていき、自分から図書館に通うようになる。
けれど仲良くなるにつれ、パチュリーは自分の想いを明かすことが出来ないという悩みに
囚われていく。
そうして悩むパチュリーの前に現れたのは、白玉楼の主、西行寺幽々子だった。
【感想】
百合注意。珍しいパチュ霊です。
相談者が幽々子である必要や前提のダイジェストなど、気になるところはある。
けれど、パチュ霊を読みたいというのなら十分といえるほど、恋に悩む乙女心や、
甘い会話、行動に満ちている。
容量も短めなので、さっくり読んで和みたい方にオススメです。
【作品集】172
【タイトル】神様の悪戯
【書いた人】xion.fv 氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345436187&log=172
【あらすじ】
転生の為の全ての下準備を終え、阿求はもう、死を待つだけだった。
けれど最後の最後に自分の夢、空を飛ぶという壮大な夢を叶えたくなり、
寿命によって生を終える前に、飛んでみることにした。
【感想】
転生前に飛び降り自殺、といえば聞こえは悪いが、注目したいのはそこではない。
死をテーマにしているわりに悲壮感のようなものがなく、その雰囲気が実に幻想郷
らしい。
最後の駄洒落は好き好きだろうが、私は嫌いじゃなかった。
容量も短く読みやすいので、雰囲気を楽しみながらのんびり読みたい方にオススメ。
【作品集】172
【タイトル】閉じた恋の瞳と魔法の帽子
【書いた人】ミスターXX 氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345045241&log=172
【あらすじ】
夕暮れ時の人里。
川辺で独り佇んでいた帽子の女の子に、声がかけられた。
声をかけた人間の少女は、心の読めない覚り妖怪だと名乗る不思議な女の子と、
友達になることを約束し、帽子を貰う。
少女は妖怪の女の子、こいしと仲良くなっていくが、月日がその温かな関係に
綻びをもたらしていた。
【感想】
オリキャラ注意。だが、オリキャラというだけで避けては欲しくない作品。
無意識というこいしらしさや地底の妖怪という要素という意味では、違和感を
感じてしまう方もいるかもしれない。
けれど、人間の少女とこいしの邂逅、仲良くなっていく過程と別れまでの道程
など、見所はあり、温かい気持ちになれる。
原作への伏線も盛り込まれており、ファン要素もばっちり。こいしと友達にな
りたいという方に、オススメです。
【作品集】172
【タイトル】息抜きのための掌編集
【書いた人】智弘氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345124148&log=172
【サブタイトルとキャラクター】
「その味を知る」 宮古芳香
「喋って! やっぱり黙って!」 文&椛
「阿求の教え」 稗田阿求
「醜男」 オリ+こいし
「優れたサディスト」 オリ+咲夜
「仲直りしましょ?」 レミリア&フランドール
「嘔吐愛」 永琳&輝夜
【感想】
タイトルのとおり、七つの掌編が詰め込まれている。
謎解きのような要素があるので、一つ一つのレビューはあえてしません。
ただ、掌編というだけで避けてしまうのはもったいない。
息抜きに頭の体操をしたい方や、短いお話を読み込みたい方にオススメ。
一作品一作品の完成度が非常に高い、掌編集でした。
【作品集】172
【タイトル】香霖が甘やかして育てた!
【書いた人】鳴風氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345352672&log=172
【あらすじ】
「なぁ、香霖。家を探しているんだけど、あるか?」
霖之助は、魔理沙にそう尋ねられる。その日から、魔理沙に振り回されるようになった。
魔理沙の我が儘に付き合い、丸め込まれ、けれど憎めない。
そんな、傍若無人で気の良い少女と霖之助の物語。
【感想】
魔理沙が魔理沙らしい。我が儘で傍若無人なのだが、何故だか嫌えない。
そんな魔理沙らしい愛嬌が、上手く描かれていたように思える。
ラストの方は描写不足かもしれないとは思ったが、霖之助と魔理沙の掛け合いが
満足のいくものに仕上がっているので、さほど気にならなかった。
へたれで心配性なお兄ちゃんと、そんなお兄ちゃんを振り回す妹。
そんな家族のような霖之助と魔理沙が読みたい方に、オススメです。
【作品集】172
【タイトル】香霖が甘やかして育てた!
【書いた人】鳴風氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345352672&log=172
【あらすじ&感想】
魔理沙は魔法使い(非力でない特別な存在)になるためにいつも霖之助の援助をあてにし、霖之助も魔理沙の世話を内心喜んでいた。
ある日魔理沙は博麗の巫女を知り、特別な存在の仲間それも自分より優れた同類と感じ、霊夢に夢中になり香霖堂よりも神社に行くようになる。
霊夢が香霖堂にやってきて魔理沙が自分の話をしていることに興味を持ち、自分たちが互いに特別な存在だと感じる関係を望み、霖之助に魔理沙への伝言を頼む。
結婚式の当日、霖之助は依頼されていた道具を取りに来た花嫁(魔理沙)にかつての伝言を告げる。
典型的な起承転結の構成ですが、描写が曖昧とも感じられ少し分かりづらい印象です。そもそも途中までレイマリっぽい雰囲気で、最後の魔理沙の結婚相手が霊夢じゃないかと思えたりもするのですが(なにせ東方二次ですから)、構成を考えると結で尻すぼみというのは妙なので、このレビューでは、やはり誰か知らないどこかの男と結婚したのだと解釈することにします(霊夢婿説を完全には否定できませんが)。
とにかく霖之助の保護者ぶりが悶絶もののツンデレで、魔理沙が霊夢と親密になったときの感情の微妙さはもはや混沌としています。ついに隠れた独占欲を見せるかと思えば、そこで振り回されることこそが自分と魔理沙の元からある不変的な関係だと帰納的に結論づける霖之助っぷりは見ものです。これぞ霖之助。ふんどしなんて唯の飾りです。
もう一つ霊夢の微妙なポジション。魔理沙への感情は友情というよりは愛情、でも恋愛ではなくて保護欲のような姉妹愛のような双子的感情のような混淆した何かで、その詳細は徹底的に行間に後退しています。それが同時に超然とした雰囲気を持っているで、最後に神社で待っている霊夢が何かとても貴重なものに見えてきます。何かはわからないけど魔理沙にとって絶対的にいいものという印象があります。結婚式の日に神社で待っているわけですが、きっと魔理沙の生き方を全て肯定してしまうような言葉をかけるに違いありません(←ここレビュワーの妄想)。
評価の高いとは言えない作品で、厳しく見ると短い割に焦点がぼやけているそもそも記述が曖昧などマイナスな点もあると思うのですが、個人的には読者の想像力で色んなものが出てくる素晴らしい作品だと感じたので星は最高点をつけてしまいます。あくまでツボに来た人の局所的な評価であって、他の人の評価を見る限り普通は星3個の範囲なのではないかと思います。あとタイトルだけは失礼ながらちょっとセンスがないと思いました。
【五段階評価】★★★★★
【作品集】172
【タイトル】猫目猫科寅属妖怪種
【書いた人】外房氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345367643&log=172
【あらすじ】
エノコログサの穂は動き回る虫に似ている。
猫は動き回るものに、興味津々になる。
だから、ご主人様もそうなのだろうとナズーリンはそう思う。
【感想】
ようは、猫じゃらしにじゃれつく星が見たくて、
ついつい遊びたくなったナズーリンの話。
短く簡潔な話は、無駄なところがないため非常に読みやすい。
さくさくと読めて、かつ内容は纏まっている。
短い時間に和みたいという方に、オススメです。
【作品集】172
【タイトル】猫目猫科寅属妖怪種
【書いた人】外房氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345367643&log=172
【あらすじ】
ナズーリンはご主人様で遊びたくなって仕方がありませんでした。
そしてある道具を用いてそれを実行するのですが。
【感想】
ご主人様が大好きなナズーリンが仕込む悪戯が面白い。
星はもとより、逆にナズーリンの可愛らしい場面も拝めることができる一粒で二度美味しい掌編です。
短いですので、一息で読めてしまいますので、箸休めにも是非おすすめしたいと思います。
【作品集】172
【タイトル】フランドール、家を買う
【書いた人】春野岬氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345567118&log=172
【あらすじ】
香霖堂で、小悪魔が何気なく手に入れた写真機。
小悪魔からその写真機を借りたフランドールは、次写真を撮ることにのめり込んでいく。
最初は紅魔館の中だけを撮影していたが、次第に外に出て写真を撮りたいという欲求に
狩られていくようになった。
けれどレミリアはフランドールが紅魔館に出ることを許そうとせず、フランドールは反発
して紅魔館を飛び出してしまう。
自分で家を手に入れ、写真撮影をして過ごす日々。その最中にはたてと出会った事で、フ
ランドールは新たな楽しみを見つけていくが……。
【感想】
百合ではない。フランドールとはたてというあまり見ない組み合わせだが、上手く生かして
いたように思える。
キャラクター全員に見所があり、生き生きとしているので、読んでいて楽しいことだろう。
吸血鬼は写真に写らないんじゃないのか? などツッコミどころがないわけでもないが、
細かいところは気にならないほどのおもしろさ。
フランドールとはたて、それに紅魔館が好きな方にはとくにオススメの一作です。
【作品集】172
【タイトル】またたく間にトカゲとなった
【書いた人】今野氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345554035&log=172
【あらすじ】
図書館で古い本を見つけたパチュリーは、そこに載っていた魔法を試す為に、
必要な素材を集めることにした。
一つは、死人の歯。
一つは、海うさぎの舌。
一つは、竜の生き血。
魔理沙を相棒に、パチュリーの短い旅路が始まった。
【感想】
東方童話風とでもいうべきか。独特な雰囲気は、まさしくマザーグース。
せっかくだから、縦書き表示で読んでみるのも良いかもしれない。
絵本のような背景が想像でき、どこか図書館で古い童話を読んでいるような
気分にさせる。
東方で童話を読みたい。そんな気分になったら、読んでみてはいかがだろうか。
【作品集】172
【タイトル】八雲の朝
【書いた人】なっちょん氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345110046&log=172
【あらすじ&感想】
八雲紫は、寝ている間どんな夢を見ているのか?
そんなワンシーンを題材にしたショートストーリー。
短いながらも紫の独白などから八雲一家の様子がよく想像出来て、和んだ。
ちょっとした息抜きに読みたいという方に、オススメです。
【作品集】172
【タイトル】秋って結局のところ(略)
【書いた人】くさなぎとーじ氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345106862&log=172
【あらすじ&感想】
夏の暑い日の、静葉と穣子のだらだらとした会話。
秋が一年の四分の一しかないことに対して秋姉妹が議論していくのだが、
内容はどうでもいいことばかり。そんなまさしく夏のだらだらとした光景
の中にもところどころクスリとできる部分があって、楽しめた。
息抜きに読まれたい方、秋姉妹が好きな方は読んでみてはいかがだろうか。
【作品集】172
【タイトル】燃えろ!お嬢様日誌
【書いた人】イムス氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345116131&log=172
【あらすじ】
紅魔館のメイド視点で綴られる日誌風の物語。
お嬢様付きとなって喜ぶメイドが、お嬢様の為に色々な事を学んでいく。
けれど度重なる人間との軋轢が、彼女の日常を壊していき……。
【感想】
ネタバレになるので多くは言いませんが、面白い。
読みやすい文章と流れるようなストーリーテーリング。気が付けば作者氏の
掌の中で踊っていたと思わせるような、すとんと胸に落ちる伏線。
紅魔館好きなら必見の物語です。
空いた時間に、じっくりと読んでみてはいかがだろうか。
【作品集】172
【タイトル】ふとふりむくは
【書いた人】I・B氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1345612803&log=172
【あらすじ】
屠自古の挑発に乗せられて、一人旧地獄へ肝試しにやってきた布都。
彼女は敬愛する神子に「勇気」を示すため、旧地獄へと入っていくのだが……。
【感想】
肝試しをする布都のショートストーリー。涙目になったり、怒ったり、強がったりと
表情がころころ変わる布都がかわいいです。掌編なので、息抜きに読んでみてはいかがでしょうか。
【作品集】172
【タイトル】レイン・トレイン・ストレイン 【書いた人】智高氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/172/1346068201
【あらすじ】
とある事故が原因で廃線となったローカル線を進む秘封倶楽部の二人。
蓮子によると、満月の夜に事故を起こした列車の幽霊がこの線路を走るとのことだが…
【感想】
廃線探検という実にオカルトサークルらしいテーマの秘封倶楽部もの。
しかし、おどろおどろしいホラーというよりも、いつも通りに倶楽部活動を楽しむ蓮子とメリーを見ることができた。
それに幽霊列車が走るようになった理由も話全体に穏やかな雰囲気を加えていたように感じる。
大冒険ではないものの、ワクワクドキドキの時間を共有している二人を見ているとこちらまで楽しくなってくる、そんな作品だった。
【作品集】172
【タイトル】親父臭い 【書いた人】 爪影氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/172
【あらすじ】
里で出会った青娥に誘われ、甘味処へ入ることになった早苗。
上品かつ大人の雰囲気をまとった青娥を羨ましがっていた早苗だが、彼女のある行動を目にして…
【感想】
娘々かわいいよ娘々などと思いながら読んでいたら最後でぶっ倒れた。
これは非常に良い落とし方だったであろう。
作中の青娥は邪仙ではあるものの、大人であり少女でありとにかく魅力的であった。
早苗もずけずけ物を言ったり実に面白い描写がされている。
ラストのシーンはその様子が目に浮かぶようであるし、妙に納得してしまった。
親父臭い少女たちもそれはそれで魅力がある…はず。
【作品集】172
【タイトル】先人伝(守矢) 【書いた人】青猫 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1347165713&log=173
【感想】
年に一度の模擬演武では常にTOP3に入ってた東風屋典厩さんカッケー(棒)
おっといけませんね・・・