作品集175

Last-modified: 2013-11-16 (土) 15:50:14
『鬼ごっこ』  つばさ氏

【作品集】175
【タイトル・作者】『鬼ごっこ』 つばさ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352214601
【あらすじ】
――鬼ごっこをしていた少年は、ふと目の前をうろうろしていた少女に声をかけた。
「君って、今鬼?」
「そうだよ」
その言葉を聞くや少年はすぐに駆け出した。
もう大丈夫だろうと、少年が一息ついたところで、彼の背中に別の男の子が手をあてた。
「でもさっき他の女の子が鬼だって」
「いやいや、ジャンケンで負けたのは俺だから。その女の子に嘘でも吐かれたんじゃないか?」

【感想・私的評価】
子ども時代に遭遇する喪失感を書いた作品。
ある少年の思い出というような切り口で語られるこの話は、やはり感傷的な空気が全体にこもっている。
短いながらも、というより短いからこそ鮮烈さがあり、なんとも言葉にしがたい苦みが味わえる。
ラストの男の子の行動は、本当にかっこいい。子どもながらも一人の男として立ち向かった。それだけに、結末が胸を打つ。絵的なシーンを想像すると、切なさも際立つ。
最後のセリフを言ったときの少女の表情が頭に浮かぶ。
★★★☆☆(なにか読みたいときに)

『真実の方程式』  昭則氏

【作品集】175
【タイトル・作者】『真実の方程式』 昭則氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352215205
【あらすじ】
――これは由々しき事態なのだ。我ら、守矢の秘密が暴かれたのだぞ! 私とお前の、あの忌々しい出来事ばかりか、我らに仕える風祝にして、我らの愛しい娘である早苗の、絶対に知られてはならぬはずの、あの秘密までもが暴かれたのだ! これは、我らへの信仰にも関わる問題だ。心せよ。
(本文より抜粋)

【感想・私的評価】
タイトルといい、本作品の長さといい、それぞれの登場人物の語り口調で書かれたこの話は、まさしくショートショートの見本のような掌編。
いかにも事件らしい冒頭から徐々にその真相が明かされる構成で、こういった物語の見せ方を心得ているように思える。
ストーリーは、ある勘違いからどんどん事態がこじれてしまうといった喜劇もので、書き出しの重々しい雰囲気との落差が見ていて楽しい。落語のようにスマートなオチも印象的である。
読み始めから何らかの恐ろしい事件を匂わせるような話だったが、次の段でその空気も一変しているため、勘のいい人ならどういうタイプの話かすぐに察しがつくだろう。だが、それもお約束というもので、わかっていても思わずニヤリとしてしまう安心感のある作品とも言える。
★★★★☆(読んでもらいたい作品)

うぶわらい氏  松のこと

【作品集】175

【タイトル】松のこと   【書いた人】うぶわらい氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352826033
【あらすじ】
天人が異変を起こしていたときの、稗田の家でのお話。
稗田の家の庭には、一本の松がある。
松を通じて、阿求の心が綴られていく。
【感想】
かなり丁寧に作られた作品。
学校の教科書を読んでいるかのような感じを受けました。
阿求の気質には、ああなるほど、と思わされました。
情緒ある文章で、読んでいてとても心地よかったです。
短いので、是非読んでみてほしい一品です。

★★★★★(かなり完成度の高い作品だと思います)

融け合って無残  よほみ氏

【作品集】175

【タイトル】融け合って無残   【書いた人】よほみ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352645604
【あらすじ】
蓮子とメリーが二人でショッピングをしているというお話。
【感想】
文頭に状況説明が一文、それ以降はセリフと心情描写のみという、ショッピングの一シーンを切り取った作品。
つい先日、ポッキーの日だったので、その流れで書かれたのでしょうか。
もう一つ、作り込みが欲しいと感じました。

★★☆☆☆(蓮メリ好きなら、読んでもいいのではないでしょうか)

桜吹雪  奴吾氏

【作品集】175

【タイトル】桜吹雪   【書いた人】奴吾氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352645489
【あらすじ】
勇儀とパルスィの旅物語。
何やら浮かない大鬼と、饒舌だが言の揺れる嫉妬姫。
さてさて、二人は何故旅をしているのか。
【感想】
文中にもありますが、言葉を楽しみ、空気を楽しみ、勇パルを楽しむお話だと思いました。
結構、読む人を選ぶ作品だと思いまが、マッチする人は、
その空気感に気持ちよく酔うことが出来るのではないでしょうか。
お酒を片手に読みたい作品です。

★★★☆☆(個人的には楽しめましたが、やっぱりかなりとっつきづらい感は否めないかも)

すきま妖怪の式と交友関係  ( ゚Д゚)氏

【作品集】175

【タイトル】すきま妖怪の式と交友関係   【書いた人】( ゚Д゚)氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352622901
【あらすじ】
寒風の下、人里を歩む藍。
冬眠に入ってしまう主人に代わって、雑務をこなしている九尾の彼女は、
ひとつの懸案を抱えていたのでした。
【感想】
珍しい、ちょっと頼りない藍という設定が面白かったです。
霊夢も鈴奈庵のビジュアルがマッチしそうなイメージでした。
しかし、霊夢さん……。
ほのぼのしたい人にお勧めです。

★★★☆☆(ほのぼの好き、普段と違った藍様を見たいなら是非)

移り変わるもの  さもえど氏

【作品集】175

【タイトル】移り変わるもの   【書いた人】さもえど氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352613672
【あらすじ】
季節は秋。
ラクトガールな魔女さんが、秋の山の写真集を見て、山登りするお話。
【感想】
冒頭のパチュリーと会話している人物が誰なのか、
分からないなど一部気になるところはありましたが、
さわやかな気分になる作品でした。
まさに秋の日和のような、ほのぼのとした作品。
むきゅ。

★★★☆☆(丁度、季節も秋。情景を想像しながら読むと良いのではないでしょうか)

守護者フラン  枯れ木氏

【作品集】175

【タイトル】守護者フラン   【書いた人】枯れ木氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352606034
【あらすじ】
いつものように、館で大暴れしているフランドール。
しかし、それを見守る二人の心中は少々穏やかではなさそうで……。
【感想】
面白い解釈のお話だと思いました。
ただ、感想コメントで皆さんも言われていますが、とても短いので、うまく調理したら、なお良いものになっていたのではないかなと、個人的には思いました。

★★★☆☆(フランのひとつの可能性を見てみたいなら是非)

茶飲み妖怪  名護氏

【作品集】175

【タイトル】茶飲み妖怪   【書いた人】名護氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352533559
【あらすじ】
いつものように、紅白巫女と白黒魔女が、のんびりだべっているお話です。
【感想】
全編通して、まったりしたお話です。
辛らつな言葉ながらも、心根は優しい霊夢さんに癒されました。
後味の良いお話でした。

★★★☆☆(まったりした気分になりたいときにどうぞ)

『二色蓮花蝶 ~Red and White』の習作  あづれ氏

【作品集】175

【タイトル】『二色蓮花蝶 ~Red and White』の習作   【書いた人】あづれ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352474058
【あらすじ】
「僕」が巫女と会う話、でしょうか。
【感想】
全体的に、どういったお話なのかいまいち理解できませんでした。
あとがきに、何か下地となる情報がないと分からないかもしれないと書かれていたので、そのせいなのでしょうか。
あと、「僕」という言葉が多すぎる印象を受けました。

★★☆☆☆(少々、自分よがりな文章になりすぎていた感じがします)

サナエの日記  冴月稟氏

【作品集】175

【タイトル】サナエの日記   【書いた人】冴月稟氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352407541
【あらすじ】
何処かに綴られた日記。最後を目にしたとき、あなたは……
【感想】
あまり語ってしまうのもあれなお話なので、一言だけ。個人的に、もう一工夫欲しかったです。

★★★☆☆(とても短いので、気になったなら読んでみてください)

復活の気取りパチュリー  うなぎーぬ氏

【作品集】175

【タイトル】復活の気取りパチュリー   【書いた人】うなぎーぬ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352394841
【あらすじ】
小悪魔とパチュリーの対談形式の注意喚起(?)話
【感想】
メタメタな作品です。
新人さんは目を通すと、ちょっと勉強になるかもしれないお話でした。

★★☆☆☆(結構基本的なことなので、そこまで注意して読む必要もないのかな?)

アタイのサイキョーにっき  まるぺけ氏

【作品集】175

【タイトル】アタイのサイキョーにっき   【書いた人】まるぺけ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352383191
【あらすじ】
チルノの日記、と言う形で書かれたお話です。
【感想】
結構使い古されたモチーフでもあるので、もう一押し欲しかったです。
ネタがネタだけに、オチをかなり強くしないと厳しいかも。

★★☆☆☆(お時間があれば読んでみてもいいかも)

大掃除  アイスクリーム氏

【作品集】175

【タイトル】大掃除   【書いた人】アイスクリーム氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352362649
【あらすじ】
紅魔館の大掃除のお話です。
【感想】
視点がころころ変わる上、視点の主が誰なのかも明かされない場合もあったりで、かなり読むのが大変でした。

★☆☆☆☆(いかんせん、読むのが辛いというのは厳しいかと思います)

天子の血って、とても美味しいんだよ  真四角ボトム氏

【作品集】175

【タイトル】天子の血って、とても美味しいんだよ   【書いた人】真四角ボトム氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352652192
【あらすじ】
天人は小鬼にそそのかされ、下界に釣りをしに来ていた。
そんな時、宵闇の妖怪が現れ、一つ魚捕り勝負をすることに。
「あなたが勝ったら、私を食べさせてあげるわ」そんな一言からお話は思いもよらない展開に。
【感想】
一筋縄ではいかない幻想郷の人物が、良く書かれていたと思います。
ルーミアと天子という組み合わせも、初めて見たかもしれません。
キャラクタ達が、違和感なく物語にはまっていたように思います。

★★★★☆(王道系のお話が好きなら、十分楽しめるかと思います)

シンクロノイズ  ちゃま氏

【作品集】175

【タイトル】シンクロノイズ   【書いた人】ちゃま氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352216543
【あらすじ】
さとり妖怪が一人、室内で腕から血を滴らせていて。
その妹が、こう言った。
「お姉ちゃんの血、紅茶に入れてよ」
その言葉に姉は……
【感想】
漂うエロティシズム、流れる退廃的な狂気。
文章は流れるように綺麗で、いろんな意味で血圧が引いていきます。
ちょっと生々しい傷口の描写があるので、そのへんはご注意を。
お話は、とても良かったです。

★★★☆☆(生々しい傷口描写が個人的に苦手だったので、★一つ減らした感じです)

琥珀色した素敵で不思議な魔法の本  ちゃっきー氏

【作品集】175

【タイトル】琥珀色した素敵で不思議な魔法の本   【書いた人】ちゃっきー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352152824
【あらすじ】
地底の異変後、地霊殿にとある人物が訪れて……というお話。
【感想】
さとりを中心として、訪れた人物と接していく中で心境が変化していく様を見ていて、
なんともあったかな気持ちになりました。

★★★☆☆(ほんわか好きならオススメです)

厄神様の通った道  完熟オレンジ氏

【作品集】175

【タイトル】厄神様の通った道   【書いた人】完熟オレンジ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352135236
【あらすじ】
厄神に近づいてはならない。
果たして、それはいつから言われ始めたのか。そこに切り込んだ作品。
雛がまだ、人間について特に関心を持っていなかった時代。少しずつ人を理解し、馴染んでいく。
そんな雛は自分を慕ってくれる人里の娘を、妹のように愛していた。
あるとき、その娘と一つの約束をする。
【感想】
結構シリアスな作品です。
流血描写もあるので、そちらにはご注意を。
内容は、個人的に好みの部類でした。
話の作りも、雛の気持ちの動きも丁寧に書かれており、楽しめました。
雛好きなら、読んでみてほしいお話。

★★★★☆(こういったシリアス目な話が好きなので、ちょっと高評価。シリアス苦手な方は、★一つ-かも)

腹減りルーミア  ゆきふみ氏

【作品集】175
【タイトル】腹減りルーミア【書いた人】ゆきふみ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352291878
【あらすじ】
ルーミアが、①魔理沙宅に寄食し、②食糧=茸が無くなったため里で肉饅を食べさせてもらい、③魔理沙に惚れる。
【感想】
ストーリーは上記の通り問題がないわけではないが、食べ物に無邪気につられるルーミアは可愛い。
むしろルーミアなんてそんなもんか、と思わされる強烈な脱力系掌編。
ただここまでシンプルになると人物がどうでもよくなり、ルーミアだと自然すぎて詰まらないという面も否めない。
ルーミアの名前を橙とか芳香とか、いっそ霊夢に変換するだけで笑いの威力がじわじわと出てくる。
あくまでルーミアというのであれば、無邪気なところが更に強烈に働きかけるように描く可能性はあったはずだ。
作者氏はただのほのぼのに止まらず少し冒険してもよかったのではないかと思う。

★★☆☆☆

魔理沙の魔力  真四角ボトム氏
【魔理沙の魔力】

読んでいるといつの間にかニヤニヤしてしまう素敵な話。
内容は独創性には少し欠ける気もするが、キャラが生き生きとしていて読んで損はない。
多少の独自解釈があるもののキャラそれぞれの特徴がしっかりととらえられていて
一人一人とても可愛く表現されている。個人的にはマリ天が一番良かった。
 
ニヤニヤレベル
●●●●○ (周りに人がいる場所では読むことを控えたほうが良い)

縁を繋ぐもの  紅雨 霽月氏

【作品集】175

【タイトル】縁を繋ぐもの   【書いた人】紅雨 霽月氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352972571
【あらすじ】
ふと気づくと、こいしがフランドールの指に、赤い糸を結び付けている。
一体どういった意図なのだろうか?……と思い悩むフランドールのお話。

【感想】
たくさんの作品を投稿されているだけあって、非常に高い安定度を持った作品です。
キャラクタの細かな心情の描写は、さすがの一言。
ただ、それだけ心の描写に力を割いているだけあって、
直接的なアクションはほぼ無いので、全体的にお話の起伏は緩やかに感じました。
フランドールの、こいしの一番にはなれないけど、友達ではいたいという葛藤がよく書かれていたと思います。

★★★*☆
(細やかな、心の機微を書いた百合寄り作品を読みたい方にお勧めです。しっとりした雰囲気の百合好きなら★1.2増えるかも)

私を幸せにしてくれたお前  しんいち氏

【作品集】175

【タイトル】私を幸せにしてくれたお前   【書いた人】しんいち氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1353159875
【あらすじ】
歴史食いの半獣は、力も衰え、床に伏していた。
今では一人で起き上がることも、満足に出来ない。
彼女は手を借り起き上がると、過去を回想する。

【感想】
作者さんもあとがきで言われていますが、内容をそのまま詰め込んだだけの印象を受けました。
ネタが悪くないだけに、きちんとお話を構築したならかなり良い作品になったのではないでしょうか。
ポエムなど書かれているようですし、キャラクター達の心情を考える想像力などは高いように見受けられます。
それを読者に共感させる構成や、地の文に力を入れたりなどすれば更に良い作品になると感じました。
あと、ポエム調で書いたのか分かりませんが、句点句読点以外での改行されているなど特殊な文体になっていますが、
人によってはこう言ったところで避ける人も出てしまうかもなので、詩調か小説調かどっち着かずはまずいかなと思います。

★*☆☆☆(もこけね好きなら読んでみてもいいかも)

地底から見上げる空  みすゞ氏

【作品集】175

【タイトル】地底から見上げる空   【書いた人】みすゞ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1353942645
【あらすじ&感想】
 地底の住人であるお空が、空(そら。上にあるやつ)について思いを馳せるお話。
しかし、地底の住人が普段目にしない、遠く高く移り変わる空について語るお話・・・などというものではない。
地上の住人である読者には読むまでピンと来ないが、地底でも確かに、見上げた先に空はあったのだ。

 四季折々の表情を見せる「地底の空」が、お空の視点で柔らかく、鮮やかに語られていく。
小難し理屈抜きの、繊細な感性で描かれる地底の空は、地上の空と違った風情を感じさせることでしょう。

  • 「空を感じるお空」 それもまた一つの地底の空。

【五段階評価】
★★★☆☆
良い意味で普通。★4にしたいが、山あり谷ありの激しい話ではなく、積極的に薦める類のものではない。
短めであることも含め、寝る前やリラックスしたい時に読むといいかもしれない。

威力訪問バインディスト  FALSE氏

【作品集】175
【タイトル】威力訪問バインディスト  
【書いた人】FALSE氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352527291
【感想】
例の新キャラの元にさとり様が訪ねてくるお話
めっちゃ面白!ってタイプの作品ではないんだけど、この人は人物造形が上手で、キャラに全くあざとさを感じなくて素敵
特にさとり様は原作に垣間見えるびっみょーなお淑やかさが滲み出てて非常にかわいいのです

結婚5周年  戸隠氏

【作品集】175
【タイトル】結婚5周年  
【書いた人】戸隠氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352537761
【感想】
さとりとお燐は既婚だった!しかし、その裏では或る策謀が進行していた…
ゆるーい感じで進んでいく掌編
この人は毎回独特なテンポで楽しいんだけど、どれも某所の投稿作の延長線にあるので初見の人に分かりにくいのが少しキズ

お燐は二度死ぬ  すねいく氏

【作品集】175
【作品名】お燐は二度死ぬ
【作者名】すねいく氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1352813396
【あらすじ】
 永劫に続く無間獄をも思わせる苦悶の災禍に曝されて、憐れにも、彼女の安寧のひとときは、脆くも儚く、砕けて散った。
 目は虚ろに、声はしおれ、心はそこに、ありはせず。耳を侵し、脳を蝕み、精神を逆撫でる魔性の言霊は、次第に、彼女の心を疲弊させた。
 生きた心地がまるでしない。生を実感出来ないことを、死んでいると定義すれば、その瞬間、彼女は間違いなく死んでいたのだろう。
 この地獄が終わりを迎えるのはいつのことか。もはや判然としない意識の中で、唯一、確かと願うは終止符への希望。
 しかし、彼女は知らなかった。この苦悶の時間こそが、まだ、ただの一度目の死に過ぎなかったと言うことを。
【感想】
 ここから感想。古明地姉妹の、あまりにも配慮に欠け、あまりにも横暴で、あまりにも逸脱した、
 ひどく歪で、只管に真っ直ぐな愛情を前に、燐が地獄の責め苦を味わう話。
 確かに、自分が燐と全く同じ立場にいたのなら、勘弁してくれと、もうたくさんだと、頭を抱えるより他にあるまい。
 人ならざる者の所業を余すことなく一身に受ける。本当に、生きた心地がしないだろう。
 本文に触れるとすれば、今一つ物足りなさを感じたのが正直なところ。もう少しばかり燐を苦しめてもよかったのではあるまいか。
 と言うのも、本文の短さがそれを物語っているわけで、若干の描写不足が否めないと思った。どうせならとことんまで殺って殺れ。
 お燐は犠牲になったのだ。さて、かといって悪いところだけかと言えばそんなことはない。敢えて触れないが、場面の移り変わりに味がある。
 古明地姉妹好きには悪くない作品。それ以外も、短くさっくり読めるので珈琲片手に拝読してみるのも悪くはないだろう。
 個人的に、惜しい作品だと思った。この手の作品に自重は要らない。相手の都合などお構いなしに、生かさず逃がさず語り殺せ!
文章力   ★★★☆☆(ちょっと気になる部分がいくつかあった。個人的な部分になるとは思うが)
構成力   ★★★☆☆(長さ的に構成如何の判断は難しい。と言うよりもどう判断すればいいのか判らん)
読み易さ ★★★★☆(下手に難しい言葉を使うようなことはなく、至極読み易い文章で安心できる)
死に様   ★★★☆☆(もっと徹底的に! とことんまで! まだまだ目に光が宿ってるぞ!)
総合点   ★★★☆☆(全体的に惜しいと思った。極めれば化ける作品だが、現状は無難止まり)

黒歴史ノート  怪人二十HN氏

【作品集】 作品集175
【タイトル】 黒歴史ノート
【書いた人】 怪人二十HN氏

【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1353426089

【感想】
一言にまとめれば、ネタのオンパレード。
東方キャラ達と様々なネタが上手く絡めてあり、
パロディ系が好きな方に特におすすめ。

比較的知名度が高いと思われるネタが多いのも、
良い点だと感じた。

饅頭の育て方  maruta氏

【作品集】175
【タイトル】饅頭の育て方 【書いた人】maruta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/175/1353823915
【POINT】2700 (2013/11/11時点) 【容量】8.03KB
【あらすじ&感想】
この作者は約三年前に「サンドウィッチを正しく食べる方法」という、生きたサンドウィッチを乱獲するSSを書いているので、もしや生きた饅頭を養殖して食べるSSかと思ったらそんなことはなかったぜ。
 それにしても、饅頭同士がつがいになって、ぽこぽこ子供を産むってのは、変に生々しい。そんな生物的な特徴があるがゆえに、食事に気を遣わなければならないという設定は、スムーズに受け入れられる・・・・・のだけど、神社では勝手に増えており、そのあたりの齟齬・謎は言及されているものの、解明はされずに終わってしまっている。何かの伏線にするかしたら面白かったかも。