【作品集】183 【タイトル】妬んでません。 【書いた人】大崎屋平蔵 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367369477
【サイズ】5.21KB 【得点】3230 【レート】12.06 (2013/05/03 時点)
【あらすじ】
ある日のこと、パルスィは朝起きて、背伸びをした。
「んー、妬ましいわ」
なんか変な語尾が付いていた。いくら橋姫でもこれは無い。
【感想】
突飛な設定で始まり、それに基づいて笑わせるやり取りがあり、
最後に予想外の締めくくりでオチとする。
作品集2ケタの頃から数多く見られた展開の短編。
作品集150を超えたあたりからか、このような作品は数を減らしてきたように思う。
勇儀とのやり取りに和み、霊夢によるオチに驚く、
短く綺麗にまとまった作品です。
【文章】 ★★★☆☆
【展開】 ★★★☆☆
【総合評価】 ★★★★☆ (3か4か迷ったけど、勧めたい気持ちの方が先に。★4)
【作品集】183 【タイトル】クルイシンの屑星姫 【書いた人】うるめ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367232980
【サイズ】52.45KB 【得点】1610 【レート】12.58 (2013/05/03 時点)
【あらすじ】
第1回月都万象展にて、輝夜は気紛れに慧音へ弾幕勝負を持ちかける。
スペルカードを切りあう中、輝夜は新たなカードを切り出す。
【感想】
あらすじの第1文は概要の引用。携帯で見るとこれが最初に表示されるのだけれど、
どうもこの一文が悪さをしているように思えて仕方がない。
なにせ、このシーンが始まるのは1/3が過ぎた中盤。
それまでは輝夜の呟きに、来客の多さにげんなりする鈴仙のシーンと、
豆弾ひとつ飛ぶ気配が無い展開が続くため、読む気を維持するのに気力を要した。残念。
ここから作品自体の感想。
スレにて「しんみり弾幕」と表現した人がいたけれど、まさにその通り。
序盤もバトルシーンも終盤も非常に淡々とした文体で進む。
特に、バトルシーンは慧音に解説を頼んだかような文章なので、
スペカ名と文章から弾幕の光景が思い浮かぶかどうかで、
評価はだいぶ変わって来るんじゃないかと思う。
永遠亭メンバーが総集結。本筋のストーリーも興味深い物だったけど、
それ以上に永遠亭を書きたいという熱意を感じた作品でした。
【文章】 ★★★★☆
【展開】 ★★★☆☆
【総合評価】 ★★★☆☆ (クルイシンのスペカ出すシーンはもっとじっくり書いて欲しかったと思う)
【作品集】183 【タイトル】クルイシンの屑星姫 【書いた人】うるめ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367232980
【あらすじ】
永夜異変を経て時を刻み始めた永遠亭にて、第一回月都万象展が開かれる。
発案者の輝夜の胸の内に静かに去来する、あてどない思いを孕みつつ。
万象展が無事好評を博す中、寺子屋の子供を率いて訪れた慧音。
不確かな軌跡を描きつつ、重力に惹かれるように二つの寄る辺なき光は交錯するのだった……。
【感想】
輝夜・あるいは地上で永遠を生きる者の変容を主題としたお話と読みました。
永夜抄後、隠れるのをやめて時が進み始めた永遠亭において、輝夜が「変わっていく」ことを受け入れ、
そしてそこに愉しみを見出したことは小説版儚月抄からも読み取れる部分ですが、
それを彼女自身がどのように消化したのか、という部分に想像を巡らすわけです。
端的に言うと、目新しさはありません。
テーマとしてはよく扱われる部分ですからしょうがないですね。
そこを、スペルカード戦に託して見せたあたりがこのお話の美しさかな、と思います。
慧音もまた半獣半人にして、長いが永くはない時を生きる寄る辺なさを抱えていますが、
これもその結論付けを含め、斬新さはありません。
ウドンゲと永琳及びてゐのパートは味がありますが、少し物語本筋との関連付けが弱いように感じました。
てゐのキャラクターはよかったなあ。
全体に曖昧な印象はぬぐえませんでしたが、各登場人物がそれぞれ自分の内に持っているスタンス自体が揺らいでいるお話なので、
これはこれでいいのかもなあ。と思います。
文章は流石に安定しています。
うるめさんらしいぶっとびを期待していたのですが、このお話はしっとりとして終わりました。
最後に私の選ぶこのお話のハイライトを。
「ほら、姫。未来がやってくるぞ」
いい台詞です。
【五段階評価】
★★★☆☆(読む前の期待値が大きすぎたかな。星四つあげてもいいかもしれないです)
【作品集】183 【タイトル】幻想郷宝探しゲーム 【書いた人】haruka氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367580085
【あらすじ】
宝探しゲーム、開催。
幻想郷のあらゆる勢力が入り混じり、実況あり何でもありの狂騒が幕を開ける。
【感想】
終始ノリのいいドタバタ劇が展開される、ハイテンションな一作。
キャラ読み以前に、大概の有名どころのキャラは出るという状態なので、欲張りでボリューム満点な作品である。
途中からは映姫様が大活躍、閻魔様の貫禄を見せ付けた。蹴リス、みこみこコンビなど、MVPを誰にするかで非常に迷う。
アッパーな作品が読みたいという方にぜひお勧めしたい。
【作品集】183
【タイトル】幻想郷の行く末を見届ける会 【書いた人】片隅氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/183/1367715554
【あらすじ&感想】
比那名居天子は蓬莱山輝夜に誘われて『幻想郷の行く末を見届ける会』に入った。
八意永琳、藤原妹紅も交えた四人は、変わり続けていく世界の中で変わらないものを探す。
それは楽しい行為であり、物事の見方も変わってきて、充実した日々をすごせるようになった。
六十年ごとに活動は行われ、人間も妖怪も世代が移り変わっていく。
活動は楽しいが、変わらないものなんてちっとも見つからない。
不変の存在である不老不死の仲間との関係さえ、刻々と変化していくのだから。
比那名居天子は果たして、変わらないものを見つけられるのか?
ーーーーーーーーーーーーー
未来の幻想郷、人間や妖怪の移り変わり、そういったものがふんだんに詰め込まれた作品。
ほほえましい出来事もあれば、悲しい出来事もある。別れもある。
だからこそ「ああ、生きてるんだな」と思える。
私的には大好物の題材でとても楽しめました。
【作品集】183
【タイトル】幻想郷の行く末を見届ける会 【書いた人】片隅氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/183/1367715554
【感想】
粗筋は他にも書いてる人いるし省略で・・
【文章】 ★★★★☆
【展開】 ★★★☆☆
【総合評価】 ★★★★☆
全体的に面白かった。時代ごとのキャラクター描写もよかったし、天子や輝夜達の考え方の移り変わりも丁寧だった。
ラストは個人的にはちょっと微妙かも・・・
輝夜にしても妹紅にしても自分なりの変わらないものを見付けて満足して死んだんだと思ったんだけど。「死んだ後は魂に永遠に」ってのはどうなんだろう?永遠に生きて腐りたくないって台詞もあったから違和感が残ったかな。まぁ生きてる間と死んだ後は違うって言われたらそれまでだけど
そこを除けば読み応えもあって満足いく作品だったわ。かなり面白かった。過去作も読んでみたくなった
【作品集】183 【タイトル】貴方が私に見せた世界 【書いた人】真四角ボトム氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367831825
【サイズ】240KB 【得点】1190 【レート】16.20 (2013/05/09時点)
【あらすじ】
長期療養所から帰ってきたメリー。
嬉しい再開も束の間、蓮子はメリーに違和感を感じる。
その日から、蓮子は異形の者達を夢で頻繁に見るようになり、
メリーもその変調を加速させていく。
【感想】
こう来たか!という感じ。
有りそうで無かった設定を非常に説得力あるものに書き上げてたと思う。
脇を固めるキャラクタや小物も魅力的に書かれており、
語られる物語の外でも色々な出来事が広がっているのだろうと思わせる。
先輩小町格好いい。姫海棠パパ・・・
ただ、好みにもよるだろうが、前半及び所々描写が少々冗長に感じられる部分もあった。
しかし、補って余りある中盤以降の二転三転と激しく揺れ動く展開、激情を吐露する二人に魅せられた。
静から動、動から静の場面転換も見事。
蓮子、メリーを丁寧な心情描写とともにドラマチックに描き切った大作。
【文章】 ★★★☆☆(至って普通)
【展開】 ★★★★☆(前半の冗長さを除けば伏線、引きも含めよく出来てた)
【総合評価】 ★★★★★(心揺らす物語、秘封好き以外にもオススメ)
【作品集】183
【タイトル】貴方が私に見せた世界
【書いた人】真四角ボトム氏
【感想】
あらすじは上手く書けそうにないので…。秘封倶楽部関連の長編です。
伊弉諾物質のブックレットストーリーをアレンジして、色々と付け加えたような話です。
蓮子とメリーの会話やら設定やらが自分の中の秘封像と似ていたので個人的に非常に読みやすい作品でした。
前半の秘封倶楽部の互いに相手を気遣いあう会話や後半の展開(ネタバレになるので深くは書けませんがコーヒーのくだりあたり)がお気に入りです。
元々文字媒体とのシナジーがある秘封倶楽部ですが、読んでいてここまで引き込まれる作品はそう無いように思えます。
【作品集】183
【タイトル】「秘封奇譚~シラヌヒの街で」
【書いた人】みかがみ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367345517
【あらすじ&感想】
メリーと蓮子は「因縁トンネル」なる怪異を探索する。
そこで、かなりまずいものを持ち帰ることなる。
みかがみ氏の実体験も参考にしているとのことで、その世界の描かれ方が非常にリアリティあるものだった。
また、物語の根幹部分とそれらが非常にマッチしており、魅力を引き上げていたように思う。
作品内の居酒屋と、そのリアルな世界観描写が対比になって、不思議な雰囲気を違和感なく演出できているように感じた。
色々考えさせられるお話。
★★★☆☆(お話自体は非常に面白い。けど、三点リーダや文章が少々読みづらく感じたので-1に)
【作品集】183
【タイトル】選ばれしA
【書いた人】伏見やまと氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367855738
【あらすじ&感想】
ニュースで赤子と母親が消えるという事件が放送されている。
特に関係もなく、いつも通りの一日が始まると思っていた二人なのだが……。
全編通してシリアスな展開。
恐ろしいシステムだなあという感想を持った。
さて、どうなる!と思ったら、終わってしまったという風に感じた。
長さ的に致し方ないのかもしれないけど、もう少し余韻を持つ終わり方にしてほしかったなと、
個人的には思った。
★★★☆☆(ぞくりとする未来のシステムを垣間見た)
【作品集】183
【タイトル】とりめうた
【書いた人】営内者氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367771770
【あらすじ&感想】
客足の途絶えた屋台で腐るミスチー。
そこに、少し変わった客が現れて……
オリキャラを使った妖怪モノ。
オリキャラの造形やミスチーの歌を上手く使い、全体的に作品を妖怪モノとして薄気味悪く仕上げている。
後味はあまりよくないが、綺麗な話なので一度読んでみて欲しい。
★★★☆☆
【作品集】183
【タイトル】蝶の傷痕
【書いた人】こうず氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367566970
【あらすじ&感想】
太子と共に軍事調練に供する青娥。
水銀を練った丹薬による痛みを感じる太子のため、野芹摘みをしている筈の芳香の元へ行き……
色々壊れてる芳香とそれを通して何事かを感じる青娥。
妖しく描かれる所作と青娥の描写は逸品。
秘密の花園的な雰囲気を味わいたいなら是非読んで欲しい。
★★★☆☆
【作品集】183
【タイトル】天子だと思った? 残念! 天子ママでした!
【書いた人】電動ドリル氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1368362662
【あらすじ】
「分身の術を学びましたで押し通せるレベル(天子パパ談)」
それほど天子にそっくりな天子ママさん
娘に代わって、天子に惚れているらしい大妖怪、紫の元へ。
【感想】
なんというか、「こういうママさんっているよね」と言いたくなるほどママさんやってる天子ママが主人公。
天子にすり替わったままノリノリで紫とじゃれあったり、うっかりばれて殺されかけちゃったりと短編ながらドタバタが楽しめます。
ゆかてんな部分もいい感じでした。
★★★★☆
【作品集】183 【タイトル】少女紫・花盛り 【書いた人】ぶゃるゅーょ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1368636706
【あらすじ】
人里で妖怪たちの印象をアンケートした新聞が発行された。
その新聞を見て著しい反応をする大妖怪二人。
二人はイメージ改善をするべく、人里へと向かうのだが・・・。
【感想】
それぞれのキャラクタが自然体で織りなす関わり合いが、絶妙な笑いを生み出していた。
所々に色々なキャラクタが顔を出していて、その反応も面白い。
よくある話だが、とても丁寧に調理された一品。
★★★☆☆(ギャグ好きなら★プラス。ぜひご賞味あれ)
【作品集】183 【タイトル】うさ耳メリー 【書いた人】Pumpkin氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1368539574
【あらすじ】
珍しく待ち待たせが逆転している秘封倶楽部の二人。
何やら人だかりが近づいてくる。何事かと伺うと、遅れて来た相方の耳にはウサギの耳が。
【感想】
ギャグ調子かと思いきや、所々重たい想像が膨らむ描写。
夢違で選んだ蓮子の選択が響いてくる、サナトリウムのエピソードを切り抜いたお話。
うさ耳蓮子は正義。
★★★☆☆(秘封の設定が所々に垣間見える 秘封好きなら★プラス)
【作品集】183 【タイトル】ヘビーゴーストヘビーレイン 【書いた人】あめの氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1368364099
【あらすじ】
雨宿りをしている屠自古、その雨のせいなのか一人考えに耽る思いは、
中々神子の力になりたいのになれない現状を雨空のように暗く包んでゆく。
そんな彼女を驚かせようとする影が迫り・・・
【感想】
雨空だが、その雨が温かく感じてしまうような作品。
全体を通して目で見えるような大きな起伏はないが、心情の揺れ動きや細かなエピソードが
物語をきちんと仕上げている。
問題の提起と解決をきちんとこなしている良作に感じた。
人々の欲が聞こえる神子はすぐに現在の人間たちや環境を理解しなじみ、
布都はそのマイペースから結構普通になじみ、
ただ屠自古だけが、この世界の中で一人浮いているようなイメージを持っていたので、
個人的な豪族組のイメージと合致してとても楽しめた。
〆の余韻も物語全体のものを崩さない見事なもの。
新人というのだから、今後にも期待が高まる一作。
★★★☆☆(雰囲気の作りこみが上手い、静かなお話が好きな人なら★プラス)
【作品集】183
【タイトル】文花事件(新聞大会事件史 File.22)
【作者】村人。氏
【タグ】文 はたて あやはた 普段クールな文さんの赤面ってすごく可愛いんじゃないか疑惑の検証
【容量】47.33KB 【ページ数】1ページ
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/183/1367828974
【粗筋】
新聞大会で文に勝つために、はたては文を尾行して取材の仕方を学ぶことにしたのだが、真の目的は別にあった。
はたては他ならぬ文を撮ろうとしていたのだ。
【感想】
シンクロ率100%なあやはた。
好敵手でもあり親友でもある二人の関係を、取材の過程や弾幕勝負で描いてゆく。
最後には、互いに互いのことを考えているんだな、と分かってニヤニヤが止まらないこと請け合い。
一応レズものではないけど、友達以上恋人未満な雰囲気があって、
隣にいることができるなら、それで十分だから
とか最近してなかったから。しよっか?
みたいな意味深な台詞がちょいちょいあって良からぬ方に想像ががが。作者も狙ってやってるでしょ。
★★★★☆