作品集187

Last-modified: 2013-10-31 (木) 01:36:03
狐狸深夜徘怪  ( ゜Д゜)氏

【作品集】187

【タイトル】狐狸深夜徘怪   【書いた人】( ゜Д゜)氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1375639146
【あらすじ&感想】
藍様とマミゾウ親分が夜遊びに繰り出す話。
冗長で持って回ったような語り口と、妖怪らしく楽しんでいる登場人物が魅力的。
直接ではないが、関連する作品も書いているので、気になった方はそちらもどうぞ。

よろしく  落ち穂氏

【作品集】187

【タイトル】よろしく   【書いた人】落ち穂氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1375894324
【あらすじ&感想】
文とはたての、鬱々とした会話を書いた作品。
盛り上がったり感動したりというような作品ではないが
描写が冴えており、全編通してのほの暗い雰囲気が楽しめる。
妖怪としての二人、というのを考えるとこういうのもアリだと思う。

ハートマチックピストル  欠失氏

【作品集】187

【タイトル】ハートマチックピストル   【書いた人】欠失氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376040503
【あらすじ&感想】
さとこい。ダークな雰囲気で、一部エグい表現あり(グロという程ではない)
一般的なこの二人の組み合わせからいうと、この作品の古明地姉妹の立ち位置は
新鮮だと思う。
話も綺麗にまとまっていたので、ダークながらすんなりと読めた。

新月のローレライ  猫井はかま氏

【作品集】187 【タイトル】猫井はかま氏
【書いた人】新月のローレライ
【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376038256
【あらすじ】
 人魚は歌う
 人を誘う魔性の声で
 人魚は歌う
 歌で招くは水の底
 人魚は歌う
 沈んだ船には宝が眠る

 ――それを人魚は愛で続ける
(作品概要より)
【感想】
 タグにはわかさぎ姫×赤蛮奇とあるが、らぶらぶちゅっちゅな百合物をお求めの方にはお勧めしない。
 作品全体を通底する雰囲気はホラーのそれであり、和やかな雰囲気とは程遠い。
 特にわかさぎ姫の妖怪らしさ、もっと言うと得体の知れない怪物的な面に焦点が当てられており、1ボスとは思えない怖さ。
 幻想郷の少女達はあくまで妖怪である、そういう事を思い出させてくれる作品。

天地のひねくれ者  神社音氏

【作品集】187 【タイトル】天地のひねくれ者
【書いた人】神社音氏 
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376610216
【あらすじ】
 二人の正直者、あるいは、二人のひねくれ者の前日譚
 (作品概要より)
【感想】
 鬼人正邪と、古明地さとりの会話だけで進む短編。
 とにかくキャラ二人が屈指のひねくれ者なので、やたらと会話がややこしい。
 会話の妙と言うべきか、どことなくコミカルな調子で話しは進んでいく。
 短いがよくまとまっており、安定した調子で最後までさくっと読めるのが魅力。

アリスメイクライ  葉月ヴァンホーテン氏

【作品集】187 【タイトル】アリスメイクライ
【書いた人】葉月ヴァンホーテン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376561378
【あらすじ】
 異変解決後、神社にて霊夢と暮らしている針妙丸。
 そこに訪ねてきた客人、アリスの口から出た言葉は、誰も予想していなかったものだった。
 「ねぇあなた……私の家に来ない?」
【感想】
 タイトルと最初の数行でギャグ物だと思って読んでない方には一読して欲しい。
 意外な二人の組み合わせではあるが、話を読んでいくとこの二人の相性の良さに気づかされる。
 夢を追い求めるアリスの行動に対する、夢破れた針妙丸の言葉はとても優しい。
 作中の針妙丸の「英雄の末裔」らしい前向きさで締めくくられる物語は、読後感も良い。

犬鍋(上)  怪人二十HN氏

 【作品集】 187 
 【タイトル】 犬鍋(上)
【書いた人】 怪人二十HN氏
   【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/187/1376752833

   【感想】
 美鈴の一風変わった過去話。
 スキマの一人語りで、会話文が一切無いけど、
 内容、文章ともに、なかなか良かった。

白い影  梶五日氏

【作品集】187
【タイトル】白い影  【書いた人】梶五日氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/187/1377055868
【タグ】鈴仙・優曇華院・イナバ 因幡てゐ 射命丸文 ホラー
【あらすじ&感想】
「次回の新聞で、夏の怪談特集というのを企画していまして」
鈴仙が七夕飾りを片付けている時に射命丸文がそんなことを申し立ててきた。
あまり気乗りはしないが、どうもてゐに焚きつけられたらしく彼女は引き下がる気配を見せない。
観念した鈴仙は「じゃあ話すけど、でも――本当に、面白くも怖くもないからね」
と前置きをして語り始めるのだった。

一度読んだだけでも普通に面白い。
二度読めば色んな事に気付けて、更に面白くなる。
三度読めばスルメの如し面白さに気付けるようになると思う。

そんな緻密な構成でできた作品でありながら、
全体的な雰囲気として堅苦しくなく、絶妙なバランスで作られたエンターテイメントな作品。
読み込めば尚のこと面白いが、別に読み込まなくても面白いという。

【五段階評価】
★★★★★
丁寧に書きこまれた文章と緻密に組み立てられた構成には感嘆の息が零れた。
そんな堅苦しい感じで読み解いていて、その全貌を理解した瞬間、全身の力が抜けた。
これはもっと評価されて欲しい。