作品集189

Last-modified: 2014-01-30 (木) 16:41:26
ダブルディーラー!  アイ氏

【作品集】189
【タイトル】ダブルディーラー! 【書いた人】アイ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/189/1379841481
【あらすじ】

地底カジノで負けが込んでいる魔理沙に、正邪から「組まないか」と声が掛けられる。
かくして二人はコンビを組み、カジノ「鬼ヶ島ホテル」へイカサマを仕掛けることに。

【感想】
いきなりネタバレになりますが、一応ハッピーエンドです。カジノ・借金・正邪と来て読んでいる間はヒヤヒヤものでしたがw
途中の正邪の独白は少しだけ彼女の印象が変わるかも。しかしこの独白があったが故にオチが生きてます。
作者様の言葉をお借りして、「愛すべきクソ野郎・鬼人正邪」を綺麗に書き切った作品だと思います。

……冗談よね?  inuatama氏

【作品集】189
【タイトル】……冗談よね? 【書いた人】inuatama氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/189/1380106971
【あらすじ&感想】
ごく平凡なある日、咲夜と魔理沙が人間の死体を発見する所からストーリーが始まる。はっきり言って非常にありきたりな導入なのに起伏ある構成で読ませてくる。
冗長な描写が一切無くテンポがいいので容量の割りにサクサク読めてしまう。キャラ設定も世界観も誰もが1度は見たことがあるオーソドックスなものなのに、良質なプロットのせいで見飽きた感がしない。
東方キャラの側から物語を見ているのもかかわらず、普通の人間は弾幕少女をどのように見ているかという視点の存在が物語りにリアリティーを与えている。
キャラ描写は簡潔ながら説明不足が無く、オーソドックスな設定を上手く生かしている。
とがった部分は無いが逆に万人にお勧めできる良作。

四季様vs時間  駿河傑氏

【作品集】189
【タイトル】四季様vs時間   【書いた人】駿河傑氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/189/1382021065
【あらすじ】
「距離を操る程度の能力」を持つ、三途の川の船頭を務める死神こと小野塚小町。
能力を操る事で五分以上かかる道のりも十秒以内に収めることができる。
さて裁判で書記を務める知り合いと偶然にも出会い「ちょっとやってみてよ」と云われて実戦することになるのだが、

「待ちなさい小町」

と偶然にも通りかかった閻魔である四季様に呼び止められることとなった。
現在時刻、八時四五分。まだ私服の四季様による説教が始まる。

【感想】
緩い感じで気持ちのよい文章。
読んでいて和やかな気分になり、あまり苦にならないと思う。
疲れている時に読むと、凄く気分が良くなる。

流れも綺麗にまとまっている感じで、これぞ、ほのぼの系って感じがする物語。
手頃な長さだし、気楽に読んでみて良いんじゃないかな、と。

【五段階評価】
★★★★☆
今作品集はあまり読み込んでないけども、一番印象に残っている作品を紹介しました。

81マスの世界で恋人よりも深く貴方を思い  Pumpkin氏

【作品集】189
【タイトル】81マスの世界で恋人よりも深く貴方を思い 【書いた人】Pumpkin氏
【分類タグ】犬走椛 河城にとり
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/189/1380107220
【POINT】2230 【容量】20.03KB
【あらすじ&感想】
 将棋を扱ったSSだと、「椛の将棋録 -命蓮寺決戦-」(牡牛・作)があった。以前にも、実際の盤面を画像で表示するのが斬新な「5五のフランドール」(taku1531・作)や、萃香と少年の想いと矜持が交錯する「敗れたり」(Ministery・作)など、椛やにとり以外が出てくる将棋ものはいくつかある。
 で、今回取り上げたこのSSはオーソドックスに、椛とにとりが将棋する話。にとりがプログラミングした将棋マシンを使うところがやや変則的だが、それも将棋を打つことについて語るスパイスになっている。中盤の描写は生き生きしており、作者さんは将棋が好きなんだなあと思わせられる。将棋についてあまり詳しくない人でも面白いと感じさせる力がある。ただ、他の部分において文のつながりにぎこちなさがあったところが改善点か(たとえば、ギャグのネタそのものは面白いのに、間延びしてしまって上手く生かせてない)。
 「鈴仙・優曇華院・イナバの悪手」(Mongreldog・作)のように将棋と別の事柄を絡めても、それはそれで面白いとは思ったが、将棋一本に絞ったところがやはり潔い。むしろ、そうしたからこそ、他の事柄についても考えを広げることができた。
 すなわち、将棋だけでなく、弾幕勝負の面白さも同じことが言えるのではないか、と。いや、勝負事全てについても……。