作品集196

Last-modified: 2014-06-07 (土) 00:32:34
少女回天 ―空―  inuatama氏

【作品集】196
【タイトル】少女回天 ―空― 【書いた人】inuatama氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/196/1398412927
【あらすじ&感想】
連続人喰い事件が解決された後の人里。
事件の影響もあって精力的に布教や妖怪退治を行っていた早苗は文に呼び止められ、
里の退魔師の道場へ連れて行かれた。
そこで良かれと思って無償でやっていた妖怪退治が退魔師の商売を邪魔していたことを知り、
早苗は落ち込んでしまう。
さらに、退魔師や文が言うには早苗のような人物はもう一人いるらしい。
その人物とは、里の出身である霧雨魔理沙だった。

人喰い事件が解決され、解決に関わった早苗が博麗の巫女に負担が集中する幻想郷の仕組みに疑問を持つ、
というのが前作の大まかな流れ。
今作では事件後の幻想郷と解決に関わらなかった魔理沙を描いている。
この魔理沙の普通の人間っぷりが非常に共感を覚えるものだった。
事件が自分ではどうにもならないと感じたら家に引き篭もる。
霊夢に事件の解決を丸投げしたり、犠牲者に知り合いがいることを知って自己嫌悪に陥る。
自分には世界を変える力なんてないから何もしない、そんな彼女が最後にある事実を知って話は終わる。
これで万事解決というわけではないのだが、どんよりと重たい話に一筋の光を差し込めてくる終わり方だ。
この話では魔理沙だけでなく早苗や文といった山の住人や里の退魔師も出てくるが、
彼ら彼女らの目を通じて見えてくる、生き生きというよりは生々しい幻想郷も魅力的である。
むしろ、幻想郷のありかたこそがテーマなのかもしれない。
全体としてハードなものの、それだけでは終わらない点が良かった。

機械幻葬クロノファンタジア  ナルスフ氏

【作品集】196
【タイトル】機械幻葬クロノファンタジア 【書いた人】ナルスフ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/196/1398343804
【容量】384.99KB

前スレでも指摘されていたように、序盤の進行がだるく、見せ方があまりうまくない。
この作者さんは短・中編を纏める力はあっても、こういった長編は不得手なように感じられる。
だからといってこの作品がまったく面白くないわけではなく、後半の展開や全体のストーリーはよく作りこまれており、多く出てくるキャラクターにもそれぞれ見

せ場があって、完成度自体は高いと感じられた。
二章にまでたどり着ければ、楽しむことができるだろう。(それまでが長い道のりだが)
また、パッと見てインパクトの強いタグがついているが、そこから連想されるような痛々しさは内容からは感じなかった。
あの地雷タグの数々を掲げながら、真面目に全力でそれに取り組んだ作品と言えるだろう。
長さではなくタグで尻込みしている人がいるなら、むしろ読んでみてほしい。
また少しネタバレになるのだが、る~こととVIVITが活躍する貴重な長編なので、メイドロボ好きの方は一見の価値があるのではないだろうか。

インフラネットワークエンジニア  キリイとプセル氏

【作品集】196
【タイトル】インフラネットワークエンジニア 【書いた人】キリイとプセル氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/196/1399404790

【あらすじ】

「起動」

その一言から藍の式は動き始める。
紫と藍の"幻想郷サーバー"、管理のお仕事。

【感想】
幻想郷をネットワーク世界のように見立てたSS。新しい切り口で描かれていて、中々新鮮だった。
ちょろちょろとコンピューター用語が出てくるが、分からなくても藍が分かりやすい例えで解説してくれている上、それでも分からなくても全然問題なく読めるように書かれているので、読みやすかった。

そしてデジタル&軽い書き方の裏に、妖怪の残酷性が書かれているのが一味効いてる。
ネタバレになるのでちょっと書けないけど、あのキャラを変わった解釈で書いたのは「なるほど」と感心した。

バカルテットよ、永遠に馬鹿であれ  飛び入り魚

(自薦)
【作品集】196
【タイトル】バカルテットよ、永遠に馬鹿であれ 【書いた人】飛び入り魚
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/196/1398710466
【あらすじ】
屋台を辞めたミスティアが行方不明に。常連客のリグルは、彼女の行方を追うことにした。
ミスティアを探すうちに、リグルは巨大な陰謀に巻き込まれてゆく。
吸血鬼異変から始まる、命名決闘法。幻想郷のゲームの仕組みが、覆されようとしていたのだ。
命名決闘法案改正バトルが、始まる。

【自己レビュー】
バトルあり、コメディあり、シリアスあり。
ジェットコースターよろしくアップダウンの激しい展開を目指した、エンタメ性重視のSSです。
バカルテット一人ひとりに、異なる正義とドラマを持たせているところが最大のウリです。
弾幕好きな人はもちろん、そうでない人にも、是非読んでいただきたいです。

新たなる信者の誕生である!  怪人二十HNさん

【作品集】196
【タイトル】新たなる信者の誕生である!
【URL】 ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/196/1399220855  【書いた人】怪人二十HNさん

【分類タグ】DMC 二ッ岩マミゾウ 幽谷響子 ミスティア・ローレライ 堀川雷鼓 聖白蓮

【あらすじ】
マンネリ気味の鳥獣伎楽。
状況を打開するために、響子とミスティアは、マミゾウへ相談する。
マミゾウから聞かされたのは、外の世界のとあるグループの曲であった。

【感想】
最初、分類タグのDMCを見て、某悪魔狩人が幻想入りする話かなと思ったら……。
世の中、色んなDMCがあるんですね~。

俗物(前編・後編)  黒氏

【作品集】196
【タイトル】俗物(前編・後編) 【書いた人】黒氏
【分類タグ】前編:寅丸星 聖白蓮 星白、後編:寅丸星 聖白蓮 星白 邪黒蓮
【URL】前編:ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/196/1399469502
    後編:ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/196/1400982565
【POINT】前編:710 後編:620 (2014/06/02時点) 【容量】前編:41.02KB 後編:53.19KB
【あらすじ&感想】
諸君らの聖へのイメージはどんなものだろうか
「妖怪を助けて回る心優しい聖母」だと思っている人がこれを読んだら、こんなの俺の知ってる聖じゃないと言うだろう
「目的のためなら仏でも妖怪でも平然と利用する魔法使い」だと思っている人がこれを読んだら、これこそ俺の知ってる聖だと言うだろう
ナヨナヨしつつも最後には根性見せた星ちゃんと、徹頭徹尾状況を手中に治めつつも見えないところで苦しんでいた聖とでいい具合にコントラストが取れていて面白い
同じような展開を違う状況で描写したり、同じ場面を違う視点で描写したり、なにかと対比させる場面が多いので読んでてちょっと面倒な部分もあるが、直後の濡れ場シーンでそれも吹っ飛ぶから気にしなさんな
そして何よりこのレビュー書いてる人が英語を読めないがために、英語の歌を歌いながら淡々と行動する聖がいい感じに不気味で怖かった