作品集21

Last-modified: 2010-06-28 (月) 20:01:57
永琳先生のはちみつ診療  haruka氏

【作品集】21など
【タイトル】永琳先生のはちみつ診療シリーズ
【書いた人】harukaさん
【あらすじ&感想】
ひょんな思いつきから診療所を開設することにした永琳。
幻想郷の様々な患者たちの悩みを、あらゆる手段(主に薬)で解決してゆく

わりとありがちといえばありがちな設定ではあるが、患者たちとのやりとりは軽妙で、全体的に漂うギャグテイストと相まってさらさら読める。
妙にえろい恰好の鈴仙とてゐとか、あらあらうふふな永琳とか、波紋を体得してる美鈴とか。
小ネタが満載なので、好きな人にはより楽しめるかと。
たまに入るシリアスもよい感じ。
ちなみに作者の他の作品の多くと連動しているので、読んでおけばより楽しめるかも。

【評価】
★★★★☆

おぺれーしょん・かうんとだうん 日間氏
多対多のバトルものの魅力を最大限に引き出している作品。

【作品集】21~24
【タイトル】おぺれーしょん・かうんとだうん (全5話)
【書いた人】日間 氏
【ポイント】12870(あふたー・ぜろ)
【レート】12.34(あふたー・ぜろ)
(2010/05/15時点)
【あらすじ】
 ロケットが完成し、月への打ち上げ準備に入る紅魔館、それを阻止しようとする永遠亭。
紅魔の湖にて二つの勢力が衝突し、大規模な戦闘が始まろうとしていた。
【感想】
 東方Projectは弾幕STGと弾幕格闘のゲームであるため、
東方SSでバトル物というと、どうしても一対一か一対多が主流となっている。
そのため、本作品のように部隊単位で戦術的な戦闘をするSSはかなり希少である。
 原作ではまず見られない司令官的な動きをする咲夜や鈴仙は必見だが、
霊夢、文など当事者以外の東方キャラや、妖精メイドや妖怪兎などのオリキャラ達も
非常に生き生きと書かれており、どのキャラからも目が離せない。
もちろん、東方らしく一騎当千のエースも次々登場し、展開から眼を離せない。
 戦況の行方はどうなるか、陣営の次の策略は何か、ロケット打ち上げは成功するのか、
逆転に次ぐ逆転で手に汗握る燃える展開。約30分間の戦闘が余すことなく詰め込まれている。
2006年の作品であるため儚月抄との矛盾は多数あるものの、それを全く気しない程の熱い熱い空戦SS。
多対多のバトルものの魅力を最大限に引き出している作品。
【総合評価】★★★★★(エスコン好きなら小ネタも必見)

今、幻想郷始まって以来の大規模な空戦の火蓋が、湖の上空で切って落とされた。

【作品集21・22・23・24】
【タイトル】おぺれーしょん・かうんとだうん (1・2・3・4・ぜろ)
【書いた人】日間 氏
【サイズ】計200.82KB
【URL】1:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1130671436&log=21
    2:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1133319320&log=22
    3:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1135012322&log=23
    4:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1137426001&log=24
   ぜろ:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1137427222&log=24

【あらすじ】
 満月の夜。紅魔館の中庭に、ロケットがそびえ立っていた。レミリアの悲願である月旅行が、ついに叶おうと
していたのだ。しかし、その計画を邪魔しようとする勢力があった。事情で月から隠れなくてはならない、永遠亭の面々だ。
 今、幻想郷始まって以来の大規模な空戦の火蓋が、湖の上空で切って落とされた。

【感想】
 永遠亭側には妖夢、紅魔館側には魔理沙が加わり、熱い戦いを繰り広げます。鈴仙、てゐ、永琳、輝夜、副隊長、妖夢、レミリア、フラン、パチュリー、小悪魔、美鈴、咲夜、大妖精、チルノ、チェンバー4……これだけの登場人物が、活き活きと動き回る様にはただただ圧倒されました。ネタバレになるのであんまりかけないんですが、特に魔理沙と妖夢の一騎討ち。しかも、その結果があれだけ戦局を左右することになろうとは……!
 極限状態に置かれた登場人物たちの一瞬の判断。それが複雑に絡まりあい、誰にも予想できない結末へと収束していきます。
 普通ならただのモブキャラにしかならないような妖精メイドのうちの一体も、あれだけ丁寧に描写されれば、
愛着も湧くというものです。男前な魔理沙と共闘するチェンバー4の格好良いことといったら。今作品最萌の称号は伊達じゃない!
 それに反して、非常に拍子抜けのオチが待ち構えています。個人的には、1~4での皆の頑張りが全て否定されたような気持ちになって釈然としない思いを今でも感じていますが、まあ、\月の頭脳すげえ/と思っておく事にします。

【五段階評価】
★★★★★(戦争物が好きでないなら-0.5)

馬鹿の墓(前・後編)  はむすた 氏

【作品集】21
【ポイント】30900(後編)
【レート】12.91(後編)
(2010/03/21時点)
【タイトル】馬鹿の墓(前・後編)
【書いた人】はむすた 氏
【あらすじ】
 永琳に三馬鹿トリオとからかわれ、そのことを幽々子にからかわれ、すっかりご立腹のチルノ。
その場の勢いで、妖夢に「自分の馬鹿を切ってみろ」と吹っかけ……
【感想】
 「チルノが天才になったら」というギャグの典型のような設定を、暖かい友情ものに昇華した作品。
はむすた氏が得意とする、ギャグで始まりシリアスへと展開していく作品で、
冒頭の軽い展開からは信じられないほど、後半の展開が熱く、一言一言が心を揺さぶってくる。
 「チルノ」→「馬鹿でなくなったチルノ」という難しい描写を一人称で描き切っているのは見事。
みんないい人妖で、全体的に出来すぎなストーリーかもしれない。でもだからこそ泣ける。
子供らしさと善意の大切さが分かる、心温まる作品。