作品集26

Last-modified: 2010-08-07 (土) 18:45:58
牧場 神矢氏

作品集26『牧場』神矢氏
「私は人間が好きだ。だから守る、それ以上の理由があるかね?」
里で起きた不可思議な事件。どうやら慧音も頑張ってくれているようだが、
それでも解決しない事件に主人公は行動を起こす……。
ホラーというか、ぞっとさせてくれる短編。
“逃げろ”から始まる文章の殆どは、くどいまでに必死な逃亡の描写。
そして、余りに平和で普通すぎる締めの文章。
しかしその“普通”が孕む正体に気付いたとき、きっと貴方は戦慄するはず。

Keine Kamishirasawa & Mokou Huziwara -不器用な手で紡がれた、優しい“歴史”に想いを馳せて-  朱(Aka)氏

作品集26
『Keine Kamishirasawa & Mokou Huziwara -不器用な手で紡がれた、優しい“歴史”に想いを馳せて- 』
朱(Aka)}氏

ある日の慧音の朝仕度。しかし通すその袖は黒。
妹紅が人里離れた道を慧音の家に向かい歩いていると、慧音に出くわす。
こんなところで出会うのはおかしいと訝る妹紅。
慧音はしかし、この遭遇に何か決心したようである――
『歴史』の意味。
『永遠』の意味。
彼女らの線が混じり、そして。
それを見つめる、同じく永遠を生きる輝夜は。

この方がまた、筆を取られることを楽しみにしています。

こんな私の未来永劫  西色 氏

【作品集】作品集26
【ポイント】25170
【レート】12.2
※2009/08/18時点
【タイトル】こんな私の未来永劫
【書いた人】西色 氏
【あらすじ】
 完全な不老不死。かつて自分が断念したテーマをあっさり達成した者の存在を知り、
パチュリーは竹林へと足を運ぶ。
【感想】
 前半はパチュリー、後半は妹紅に主点が置かれている。
出だしからは想像もつかないような壮大な歴史の流れの物語。
それが蓬莱人の妹紅から穏やかで流れるように語られている。
パチュリーと妹紅というあまり見ない組み合わせから、永遠に続く、けれどゆっくりと変化していく幻想郷を見事に描いた作品。

=Marvelous Life=  遼魔 氏

【作品集26】

【タイトル】=Marvelous Life=(前・中・後)
【書いた人】遼魔 氏
【サイズ】計160.01KB
【URL】前編:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1141594043&log=26
    中編:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1141594106&log=26
    後編:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1141594304&log=26

【あらすじ】
 何十年も前のこと。年を取らないことで恐れられ、疎まれ、疎外され、一人放浪していた妹紅は人里の守護者をしていた慧音に出会い、竹林の奥深くで二人で暮らしていた。
 朝になれば慧音は人里へ、妹紅は洞窟で一人でお留守番。ある日のこと、ついに我慢できなくなった妹紅は、人里へとついて行ってしまう。

【感想】
 妹紅が蓬莱人であるという設定が、冒頭でしつこいほどに描写されていたわりにはあまり活かされていないように感じました。また、オリキャラである少年と慧音の恋物語であるはずが、妹紅と子供たちの交流や、妖怪との戦闘などに出番を奪われ、主題が曖昧になっている感も否めません。

【五段階評価】
★☆☆☆☆(1.5。オリキャラとの恋愛物につき、嫌いな人にはお勧めしません。でも、間違っても作者さんにクズとか言わないように。)

Eirin Yagokoro -“永”き罪を、紅に刻んで-(前後編)  朱(Aka) 氏

【作品集】26

【タイトル】Eirin Yagokoro -“永”き罪を、紅に刻んで-(前後編)
【書いた人】朱(Aka) 氏
【URL】前編 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1141860059&log=26
    後編 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1141860074&log=26
【あらすじ&感想】
シリアスで、永琳の月から地上へ降りるまでの物語。気にならない程度だけどちょびっと原作との齟齬がある

その異常なまでの才覚と永遠の命のために、月の都では、皇族すらも永琳を畏怖する。いつしか永琳は、本人も意識しない間に対等な人間を欲するようになっていく。
ある夜、そんな永琳の前に月の姫カグヤが現れる。純粋無垢で、「月の姫」の肩書きしか見てもらえないことを嫌っているカグヤに、親近感を覚える永琳。
しかし、ふとしたことで、カグヤに傷が再生する瞬間を見られてしまった永琳。その日から、カグヤは永琳に会いに来なくなってしまう……

さて感想だが、話自体はシリアスなのに、とても読みやすい。皮肉ってるわけではない。
なので、とりあえずこのレビューで興味持ってくれた人とか、知ってたけどタイトルで敬遠しちゃって読まなかった人とかはぜひ読んでほしい。
また、表現も秀逸だった。永琳の服の色についてとか、「あなたの月に~」とか。
特に永琳が使者を皆殺しにするシーンは気合が入っていて読み応えがあった。永琳が罪を自分に刻み付けるっていうのがしっかり書けてていい
その後の、罪人の永琳をしっかりと輝夜が受け入れてあげる描写もグッド。

【五段階評価】
★★★★☆  もうちょい話的にも一ひねりあったら文句なし  

【気に入ったとこ】
母親が、自分の子供の幸せを願い――そのために命さえ投げ出すのなら。
命を投げ出せない私は、その代わりに全ての罪を重ねよう。