Shift+Delete のっとふぁうんず氏
紅魔館に侵入した雑魚妖怪。戯れに相手をするレミリアのとった行動は……?
およそ6kbという短さでありながら、一万点を超えた創想話史上最強の一発ネタ。
概要は運命を操る程度の能力の一解釈なのだけど、あまりの斬新さに、もう脱帽するしかありません。
また、Web媒体という環境を上手く利用した作品でもあると思う。
【作品集】29
【タイトル】稗田の手記
【書いた人】藤村流 氏
【あらすじ&感想】
求聞史紀発売直前に書かれた日記形式のSS
色々とぶっ飛んでいるギャグ作品。
思わず、某絵師の「おまえ帽子取った穣子だろ?」なAQNを想像してしまいました。
ギャグ度 ★★★★★
AQNのDQN度 .★★★★☆
総合評価 ★★★★☆
【作品集】29
【タイトル】稗田の手記
【書いた人】藤村流氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1149731852&log=29
【あらすじ】
こんばんは、稗田阿求です。
え、何ですか? 「変な名前」ですか。
あはは、なかなか面白いこと言いますね。
しんでしまえ。
(以上作中より抜粋)
そこから始まる稗田阿求の手記。
【感想】
フリーダム阿求。毒吐くわ、吹き矢吹くわでこれはひどい状態。氏の(よくわからない方向へのギャグセンスが)本領発揮。
フリーダムだが、淡々と、飄々と日々を生き抜く阿求にくすくす笑いながら読めます。
あらすじを見てくすっと来た人にぜひお勧めしたい一品。
【作品集】29
【作品】雨が止むまで
【作者】人比良氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1149117571&log=29
【あらすじ】
雨の強い日。霖之助は雨宿りをする少女と出会う。
「傘を、忘れてしまいました」
そう答える彼女は、浄蓮と名乗った。
【感想】
冒頭に注意書きもあるが、若干の性的表現(18禁ではない)とオリキャラが出演する作品なので注意。
本文はとてもきれいな文章で、風景が容易に想像できる。
内容もさっぱりとしているようで実は濃厚。オリキャラと霖之助の絡みが絶妙で、しっとり感がある。
あと魔理沙がとってもいい感じに動いているのも高評価。
【5段階評価】
★★★★☆
【作品集】29
【タイトル】蜻蛉の器
【作者】藤村流氏
【本文容量】19.6KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1148518117&log=29
【あらすじ】
膨大な過去と未来の狭間で永琳は己の人生に倦いていた。
降りしきる雨の中、彼女は輝夜の元へと歩き出す。
すっかり濡れているであろう主を迎えるために、永遠の意味を問うために。
【感想】
派手な見せ場や山場はこれといってありません。物語は淡々と悩み、歩き、言葉を交わすキャラクター達のやり取りで進みます。
さらりとした言葉の裏でやり取りされる苦悩とその解。
多くの作品において対比される輝夜と妹紅のように、永琳もまた別のベクトルにおいて輝夜と対を成す存在として描かれています。
しっとりとした雨の描写が一枚のヴェールとなって日常から隔てられたかのような、どこか幻想的な一作です。
ちなみに蜻蛉はトンボと読みます。読んだ後はタイトルの意味に思いを馳せるのもまた一興。
【作品集29】
【タイトル】上海の人の形(前・後)
【書いた人】はむすた 氏
【サイズ】105.25KB
【URL】前編:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1147821163&log=29
後編:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1147821768&log=29
【あらすじ】
「じゃあ、出かけてくるわ。命令は紙に書いてあるから、私が帰ってくるまでに済ませといて」
「シャンハーイ!」
「ホラーイ!」
「よしっ、それじゃあ宜しくね」
「あー、ぶりっ子は疲れる~……」
本文冒頭より、ちょっといじりました
【感想】
とある実験の副産物で自我を持った蓬莱人形。アリスの命令で、人気者の上海人形と共に人里に買い物に行く蓬莱でしたが、どこに行っても可愛がられるのは上海だけ。愛らしく、皆に好かれる上海と、見た目は同じはずなのに疎まれる蓬莱の対比。その差は皮肉なことに、アリスの悲願が叶ったことによるもので……
人は人形を、人間に似せて造りました。それは、決して人間の代わりをさせる為ではありませんでした。例えば、お人形遊びなどは、自分を神に、人形を「神の意思に沿って」動く道具に見立てて遊ぶ遊びです。つまり、「自我を持つ人形」などという代物は、人形に与えられた役割を大きく逸脱するものだったのです。
で、これは人間にとっての人形の話。人形にとっての人形とは? 魔法使いにとっての人形とは?
それは、作中にて。
【五段階評価】
★★★★☆(4.5。)
【作品集】29
【タイトル】霧雨 魔理沙は此処にいる。
【書いた人】人比良氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1148681710&log=29
【あらすじ&感想】
紅く、何もない部屋。
閑散とした部屋、遊び道具など何もない部屋。
それでも、フランは楽しそうに笑っていた。部屋の中央にぺたんと女の子座りをして、楽しそうに笑っている。
けたけたと、けたけたと。
心の底から、楽しそうに笑っている。
なぜならば。
「魔理沙、ね、魔理沙! 遊ぼ!」
彼女は、今、独りではなかったから。(本文より)
普通に感想書くとこの作品のネタバげふんげふん
まあ可愛いフランドールが好きな人は読むと幸せになれますね
また、タイトルで検索するとアリス編、パチュリー編も読めるので推奨。
【五段階評価】
★★★★☆(フランちゃんかわいいよウフフ)
【作品集】29
【タイトル】黄金の昼下がり ~ Retrospective 1 night~
【書いた人】人比良 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1149220868&log=29
【あらすじ】
それは、少女たちの遊びだった。
お喋りが好きで、悪戯が好きな、少女であり妖精である気ままなお遊び。
「でたらめ入れて、楽しくおかしく」
「それではお話しの、始まり始まり!」 (本文より)
【感想】
サニーミルクにより語られる、秘封倶楽部一夜限りの不思議な列車旅行。
「銀河鉄道の夜」を思わせるその旅は、ですます調の語り口とどこか可笑しく描写される
幻想郷の住民たちによって、なんとも不思議で幻想的な雰囲気に演出されている。
秘封倶楽部のお話が、接点などまるで無さそうな三妖精によって語られるというのもなんだか面白かったです。
ストーリーを楽しむというよりは、一場面ごとの情景と全体に漂う雰囲気を味わう、そんな作品だと思います。
★★★☆☆(秘封倶楽部と銀河鉄道の夜の親和性は異常)