作品集32

Last-modified: 2011-08-21 (日) 18:30:24
「そんなエサに俺様がこぁクマー!」 凡用人型兵器さん
作者さん曰く

「そんなエサに俺様がこぁクマー!」 凡用人型兵器さん

あらすじ

幾多の困難を乗り越えやっとの思いでヴワル魔法図書館に辿りついたパチュリーを
待っていたのは。

作者さん曰く、「健気キャラで半ば定着しつつある小悪魔業界に一石を投じたかった」という、
三つの願いをかなえて魂を取ろうとする正統派?悪魔な小悪魔が存分に描かれた逸品です。
何を言われてもダメージを受けない、あの手この手でパチュリーの願いを叶えようとする小悪魔と、
なんとか追い払ってしまおうとするパチュリーのやりとりがとても楽しいお話です。

そういえば、こういう感じの小悪魔も

【作品集】32
【タイトル】そんなエサに俺様がこぁクマー!     【書いた人】凡用人型兵器 氏
【あらすじ&感想】
 パチュリーが本を開けたらちょっとアレな小悪魔が出てきたよ、という話。
そういえば、こういう感じの小悪魔も昔はよく見た気がします。
パチュリーが追いつかない勢いで自分の世界に浸りながら喋りまくる小悪魔。
健気な小悪魔とはまた違う、コミカルな小悪魔のSS。

小悪魔の台詞量 ★★★★★
パチェのストレス .★★★★☆
総合評価      ★★★★☆

本を開けたら悪魔が出てきた。呼びもしていないのに。

【作品集】32
【ポイント】16320
【レート】11.97
※2009/08/21時点
【タイトル】そんなエサに俺様がこぁクマー!
【書いた人】凡用人型兵器 氏
【あらすじ】
 本を開けたら悪魔が出てきた。呼びもしていないのに。
おまけにこの悪魔、一方的によくしゃべる……
【感想】
 創想話や他の二次創作でありがちの健気な司書小悪魔でも、原作重視の本でドミノ倒ししそうないたずら小悪魔でもない、全く新しい性質の小悪魔。なんというか、すごく……勧誘員です……
言い回しが非常に上手く、ノンストップでしゃべり続ける小悪魔と、なんとか帰そうとするパチュリーのやり取りが目に浮かぶよう。

初めに言っておく。これはありきたりなギャグではない。

【作品集】32
【タイトル】そんなエサに俺様がこぁクマー!
【作者】凡用人型兵器氏
【本文容量】42.0KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1155787180&log=32

【作者様のサイト内の解説があまりに素晴らしかったのでコピペ】
念願かなってヴワル魔法図書館への進入を果たしたパチュリー・ノーレッジ。
だが、それは小悪魔の巧妙な罠だった。

「百年間の研究業績は私に崩されるために築いてきたんですものね」
「虚弱体質じゃなかったら、こんな奴なんかに……!」
「よかったじゃないですか。運動不足のせいにできて」
「んんんんんんっ!」
「へへへ、おい、五十六億年ほど待ってろ。みんなで弥勒菩薩さんの慈悲にすがろうぜ」
(耐えなきゃ……! 今は耐えるしかない……!)
「パチュリー様のメロンパンゲ~ット」
(いけない……! 実は結構寝技に興味があることを悟られたら……!)
「生パチュリー様の生ジト目を拝見してもよろしいでしょうか?」
「こんな奴に……くやしい……! でも……ヘタレ攻めになっちゃう!(ビクッビクッ)」
「おっと、偶然願いがかなってしまったか。鋭い頭痛がいつまでもとれないだろう? カカカカーッ!」

【あらすじ】
初めに言っておく。これはありきたりなギャグではない。
誘惑と恫喝に始まりボケにツッコミ、果ては宗教論争から勤務先の実情までを網羅したパチェと小悪魔の壮絶な戦いの記録である。
押せば引き、引けば攻め込まれるそれは刻一刻と状況を変えるパワーバランスのシーソーゲームなのか。
絡み合う言葉が刃と化し、相手の喉笛を抉るべく解き放たれる。最後に刺されるのはパチェか小悪魔か!?
要約するとこぁうぜえw

【感想】
42KBと短編とは呼べないボリュームですが、テンポのよいやり取りが続くため数字ほど長くは感じませんでした。
多くの人が思い浮かべるであろう小悪魔のイメージから(たぶん)逸脱することなく、悪魔としての嫌らしさを存分に見せ付けてくれます。
軽いタッチの作品は内容以上の高得点を取りやすいと言われますが、この作品はそんな声を一蹴するだけの濃さとある種の老獪さがあります。
1万点目前なのも頷けるのではないでしょうか。
(編集者注:上記は匿名評価。2009年12月9日現在では16000点越え)

きゃっと みーつ すかーれっと  CODEX氏

【作品集】32
【タイトル】きゃっと みーつ すかーれっと
【書いた人】CODEX氏
【あらすじ】
吾輩は猫である。名前はまだ無い。
の開幕一行で分かるように『吾輩は猫である。』のパロディ
おっぱいに異様なこだわりを見せる猫と、紅魔館の面々によるギャグ話

【感想】
テンポの良いギャグのかっとばしっぷりが素敵。
また、『其の時に貧乳というものはつくづく嫌になった』
などの、元ネタ的な言い回しも味があって大変面白い。

総合的に
★★★★☆
の評価を。気に入ったら続編も出ているのでwiki作者名検索してみて下さい。

小児用ナイトメア(前)(後)  冬扇氏
レミィのゴキゲンな発案は、今宵幻想郷にメルヘンをブチかます。

【作品集】32
【作品】小児用ナイトメア(前)(後)
【作者】冬扇氏
【あらすじ】
 そう。今日は十月の晦日。“All Hallows eve”。所謂ハロウィンだ。
「ご近所を回ってお菓子を貰ってくるのよ」
「はあ。トリックオアトリートですか」

「紅魔のトリートは底なしよ。貰える物は根こそぎ頂くのが紅魔流。」
村一つ消し飛ぶようなトリックと、豊かな老後が手を振って去っていくトリートを従えて。
レミィのゴキゲンな発案は、今宵幻想郷にメルヘンをブチかます。

【感想】
とにかく紅魔館の住人全員の傍若無人っぷりが酷い(もちろん良い意味でと私は言いたい)。
私は最初から最後まで通して大爆笑したが、それを通り越して呆れてしまう人も居るかもしれない。
可哀想な魔理沙に誰か愛の手を。

【5段階評価】
ギャグ度★★★★★
展開★★★★★
構成★★★★☆
総合評価★★★★★

キャラからストーリーまで何もかもが、ギャグという魔砲で粉微塵に吹き飛んだ作品。

【作品集】32
【タイトル】小児用ナイトメア
【書いた人】冬扇 氏
【ポイント】25180(後編)
【レート】12.45(後編)
(2010/05/14時点)
【あらすじ】
 今日は十月の晦日ハロウィンだ。
この日は悪魔の謝肉祭。どんな略取行為も許される素晴らしい日。
そして館主の思い付きから紅魔館メンバーは幻想郷の空へ舞い上がる。
【感想】
 キャラからストーリーまで何もかもが、ギャグという魔砲で粉微塵に吹き飛んだ作品。
通った後にはペンペン草一本も残らないような、暴走っぷり見せる紅魔館メンバー(特にパチュリー)に、
冬扇氏ならではの語彙とセンスに満ちたメタ台詞が、これでもかと言わんばかりに盛り込まれている。
長さを忘れて一気に読めてしまうギャグ作品。
【総合評価】★★★★★(笑う事間違いなし)

六人の住人が、設けられた六つのチェックポイントを回り収穫を競う、血沸き肉踊る闘争の始まりです。

【作品集32】

【タイトル】小児用ナイトメア
【書いた人】冬扇 氏
【サイズ】計116.49KB
【URL】前:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1156455598&log=32
    後:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1156463330&log=32

【あらすじ】
 紅魔館で盛大な宴が催されていた。それもそのはず、今日はハロウィン。
――悪魔の日だ。

【感想】
 宴も一段落し、メインイベントが幕を開けます。六人の住人が、設けられた六つのチェックポイントを回り収穫を競う、血沸き肉踊る闘争の始まりです。
「トリック・オア・トリート!」の合言葉と共に幻想郷中を駆け巡る悪魔の館の住人たち。笑いあり、笑いありの大騒ぎを絶妙な筆致で描くギャグ作品です。
 しかし、それだけでなく、さりげなく描かれる人と人とのつながりと暖かさこそが、この作品の芯。僕はこの小悪魔のエピソードが好きで好きで……。
 時間を忘れて読んでしまいました。

【五段階評価】
★★★★☆(4.5。ギャグが好きなら+0.5)

ごはんは笑顔で 未終氏

【作品集】32
【作品】ごはんは笑顔で
【作者】未終氏
【あらすじ】
紅魔館のメイドたちが代金代わりに置いていったワインは残り1本となった。
ミスティアは酔いながらも、料理をし、歌声を響かせる。
チルノ、ルーミア、大妖精を連れてミスティアの屋台を貸し切り、宴会を開いた本人であるリグルは既に酔いが回っていた。
そんな中、ルーミアは夢を見る。静かな闇の中で、とてもとても悲しい現実を、夢に見る。
【感想】
前半数行からは想像出来ない話の内容、展開でした。
しかし、重要な部分の描写やキャラ心情が少しフワッとしているため、掴みにくいかもしれない。
雰囲気やその場の空気を想像しながら読むと、中々面白いと思われる作品でした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
展開★★★☆☆
構成★★★☆☆
想像★★★★☆
総合評価★★★☆☆

G desoさん

【作品集】32
【作品】G
【作者】desoさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1154643396&log=32

物語19点 キャラクター16点 ストーリー15点 構成18点 表現19点
総点 87点

ゴキブリかしらと思わせといて、実は違う。
作者の着想は天才の領域に達している。

たいせつなうた。  眼帯兎 氏

【作品集】個人サイト(作品集32→削除)
【タイトル】たいせつなうた。 (全3話)
【書いた人】眼帯兎 氏
【あらすじ】
 嵐に巻き込まれ、羽を怪我してしまったミスティア。万事休すかと思われたが、そこで人間の青年に出会う。
【感想】
 一途なミスティアが、思い人と会うために幻想郷の大妖怪に立ち向かう光景は最近の作品では少なく、ある人は懐かしく、ある人は新鮮に感じるだろう。目まぐるしく変化する風景で鮮やかに描写された、甘く切ない作品。
 なお、続編となる「たいせつなうた。-エクストラ-」は本作同様作者サイトで閲覧可能。また、加筆修正し、同人誌化された作品が2009夏コミで頒布されている。
【総合評価】★★★★☆(ストーリーが王道だが素晴らしい)

【著者紹介】
 創想話作品集30から42まで、プチ創想話7から25まで活躍していた作家。ほのぼので甘い作品が多いが、シリアスな作品も手掛けている。
 諸般の事情から、創想話から撤退。以後は自サイトで執筆活動を行っている。

京都エイQ案内  大根大蛇 氏

【作品集】32
【タイトル】京都エイQ案内
【書いた人】大根大蛇 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1156780097&log=32
【あらすじ】
 京都の大学に入学した蓮子は文学部の先輩からサークルの勧誘をうける。

「私の名前はマエリベリー・ハーン、文学部の二回。友達にはメリーって呼ばれる事が多いけど。貴女は?」
「理学部一年……ぇっと、一回生。宇佐見蓮子です」

 新興宗教の勧誘より怪しいと思いつつも、蓮子は誘いに乗ってみることにした。
 
【感想】
 まず始めにメリーと蓮子が先輩後輩関係であるという、
 ありそうでなかった設定に新鮮さを感じました。(もう4年も前の作品ですが)
 京都に住む人なら思わずニヤリとする観光案内にちょっとしたミステリ要素も絡ましてあり、
 何気ない描写の中に伏線が張ってあるあたりは見事だと思いました。ちらほら見え隠れする旧作組もいいアクセント。
 そしてこれはこの作者さんが描く秘封倶楽部の作品全体に言えることですが、
 とにかく二人の会話が軽妙かつウィットに富んでおり、読んでいてとても楽しいです。
 大空魔術発売当時に投稿されたこの作品、秘封倶楽部の良作を探している方はこの機会に是非!

【五段階評価】
 ★★★★★(ぶっちゃけ理想の秘封倶楽部です)

キノコパニック  VENI氏

VENI氏の「キノコパニック」はまぁまぁ面白い
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1155738270&log=32

うおうずいぶん昔の話だな。名前も名前で奇を衒った感がない素朴なタイトル
いや別に何が面白いってわけじゃないんだけど、頭のキノコをさする瞬間の
「あー……」っていう魔理沙が想像したら物凄く可愛いんじゃないかって話