作品集36

Last-modified: 2011-03-06 (日) 21:31:10
Purple & Rumia  月影蓮哉 氏
面白いつまらないじゃなくて、よくわからない、が本当にしっくりくる。

作品集36, Purple & Rumia (月影蓮哉 氏)
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よくわからない作品。
何かを目指して作ってみたいだけど読む側からすれば見当違いだったって感じ。
面白いつまらないじゃなくて、よくわからない、が本当にしっくりくる。
面白さを求めるなら後書きだけ読むだけでいいかも。

何と言うか…非常に衝撃を受けました。

【作品集】36
【タイトル】Purple & Rumia
【書いた人】月影蓮哉
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1166934020&log=36
【あらすじ】
時は紅霧異変。
ルーミアと出会った紫は、思い出と共に幻想郷という世界へ思いを馳せる。
幻想郷には、暗い過去があったのだ。

【感想】
何と言うか…非常に衝撃を受けました。驚異的なまでの低レート、圧倒的な批判コメの数々。
そして眼をひく、独特の単語たち。

どこから述べれば良いのか困りますが、やはりまず目につくのは構成の拙さ、というか唐突さでしょうか。
キャラクタを取り巻く状況は(非常に、非常に)特殊にして、そのうえ説明不足。
当たり前のような紫霖関係、異常に凄惨な戦争の記憶、総代近衛軍なる組織を擁する閻魔庁、等々。
場面が転じるごとに感じる違和感は、オリ設定が強烈であるが故に一層強くなるのでしょう。

そして次に、テーマというか、世界観が東方のそれと親和性を持たないのが大きな傷でしょうか。
重いテーマ、暗い世界観であっても、優れた筆致で読者をぐいぐい引き込む作品は数多あります。
けれど残念ながら、私はこの作品からそれを見出すには至りませんでした。

キャラの口調や性格。
これに関しては、特に何もなかったような。あ、でも映姫さまはちょっと…な気が。
所謂「キャラ貶め」はない、筈。

と、これだけならば惨劇は防げたと思います。
悲劇の種は、<あとがきみたいなもの>と題された一連の文章に潜んでいたのです…

【五段階評価】

文章★★☆☆☆
少し堅めの文体。そのものに無理はないが、漢字の使い分けが若干ひっかかる。
※の指摘にもあったが「さん」と「ちゃん」で呼びかけのぶれもある。
しかしどうして紅「夢」異変なんだろう。三月精CD曲から取ったのか、単なる誤字なのか…

構成☆☆☆☆☆
上述の通り。唐突さがどうしても気になる。

オリジナル★★★★★or☆☆☆☆☆
作品のキモであり致命傷。独自性と言う意味では抜きん出ているけれど、
秀逸かと言われればそうでもなく、むしろ謎を呼ぶ。
(総代騎士って言葉、あとがきが初出ですよね?)

総合評価★☆☆☆☆
「作品単体」で見れば、やや煽りや貶めを受け過ぎな気もする。
しかしかと言って、ことさら評価すべきものがあるわけでもない。

 

作品そのものに関わるものでもないので割愛したいのですが、一言。
何にせよ、後書きが全てを決してしまっているということです。
作品に対する読者の見方、作者に対する読者の見方、読者に対する作者の見方、作者に対する作者の見方、もろもろ含めて。

それゆえの、あの評価なのだと。

彩雨美鈴  bernerd氏

【作品集】36
【タイトル】彩雨美鈴
【書いた人】bernerd氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1167609494&log=36
【あらすじ】
どこかで鈴が鳴っている。
美鈴は、記憶喪失であった。記憶を取り戻さなければいけない。
【感想・考察】
一応ミステリーの形を取っているためあまりネタバレはできないものの
ありそうでなかった紅魔館の悲劇で新鮮だ。もっとも俺のSS読んだ数が少ないだけかもだけど……
伏線が少な気味で、もっともっと上手くたくさん張って欲しかったかなぁ。
美鈴の記憶はどこにあるのだろうか。美鈴はどこにあるのだろうか。
[HE力]★★★★☆(悲しいことに、完全無欠のハッピーエンドとは言い難い)
[鬱力]★☆☆☆☆(鬱になるような話ではない)
[グロ]☆☆☆☆☆(無い)
【総合評価】★★★☆☆(ほぼ独自の設定追加してもまだわかりづらい構成が難)

小悪魔RPG(1~3)  はむすた 氏

【作品集】34
【タイトル】小悪魔RPG(1~3)
【書いた人】はむすた 氏
【ポイント】16870(3)
【レート】12.65(3)
(※2010/08/04時点)
【あらすじ】
世の中とは理不尽だ、と私は常に感じている。
でないと朝起きたら主人がプリンになっていることも、
プリンに触ったら意味不明なファンタジー世界に連れてかれた事も説明できません!
――かくして、わたくし小悪魔の不思議な冒険が始まってしまったのです。
【感想】
 ちょっとした出来事から大事になっていく、まさにRPGのような作品。
序盤の展開から小悪魔が魔導書片手にドトバタを繰り広げるコメディと思うかもしれないが、大間違い。
家族の思い、子供の頃の夢に深く切り込んだ感動のストーリーが待っている。
ギャグはギャグ、シリアスはシリアスでメリハリのついた作品。
 ちなみに、氏はこの作品の数年後、本当にRPGを作ってしまっている。この作品で興味を持ったら是非。
【総合評価】★★★★★(エンディングまで泣くんじゃない)

紅魔館ユニゾン  凡用人型兵器 氏

【作品集】36
【タイトル】紅魔館ユニゾン
【書いた人】凡用人型兵器 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1168226412&log=36
【ポイント】9730
【レート】11.15
(2010/09/04時点)
【あらすじ】
 メイドを爆破してしまった事を咎められたフラン。それに反論していくうちに口喧嘩に発展し、遂にはレミリアの「目」に手を伸ばし……
【感想】
 喧嘩が終わるまでの前半と、迎えに来た咲夜との会話が中心の後半で文章の空気が大きく異なる。前半はフラン視点で姉妹の衝突を描いた、割とシリアスな描写。後半は一転し、天然の入った咲夜との噛み合わないやり取りが中心のギャグよりな描写である。といっても、後半でも真面目な部分はしっかり真面目。締める所は締め、緩める所は緩めた構成で、すっきりと読めた。
【長さ】.   短□■□□□長 (20KB 短編と中編の中間くらい)
【構成】     ★★★☆☆ (癖は無く読みやすい)
【描写】     ★★★★☆ (フランの描写もレミリアの描写も◎)
【総合評価】 ★★★★☆ (さらっと読めるので是非)

生き胆、濡れ衣、人柱  藤村流氏

藤村流氏の「生き胆、濡れ衣、人柱」

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1168727220&log=36
すごくらしいフランだと思った。
知的で自分勝手でこいつやばいなと短い文章で思わせるいいSSです。