作品集44

Last-modified: 2012-01-05 (木) 14:58:08
河童の神友 稜乃氏

河童の神友 稜乃氏
人見知りに悩みにとりが、ひょんなことで神様と出会って……
風神3ボス以下のほのぼのした絡みが好印象。
そして何より自重しない厄神様。
スクロールバーの長さほど、内容が詰まってないのが欠点ではあるけど、
とっても正統派な『いい話』なので、好きな人ならすっと読めると思う。

猫談義  猫叉氏
猫、ぬこ、ねこ!

猫談義
【書いた人】猫叉氏
【作品集】44
【あらすじ&感想】
――「紅魔館の猫度が足りない」(本文より抜粋)
パチェのひょんな一言から、猫度とやらを上げるためレミリアが香霖堂にて猫修行をすることに。
さあさあレミリアは蝙蝠(=天鼠=鼠)から猫っぽくなれるのか!?
ほのぼのどたばた話。

二万点を越す猫叉氏の高得点作品。
猫、ぬこ、ねこ! もうね、ねっこねこだよこのSSは。
登場人物全員が非常にいい味を出しており、特にレミリアがもう悶えるほどかわいいんですよこれが!
さらに作者様の「猫」の知識に関する引き出しの広さには圧巻の一言。
舌を巻く文章力も重なってスクロールバーがすいすい動いていきます。
自分の中では一番のオススメ作品の一つ。特に猫好きなら絶対読め。損はしないぜ!

【五段階評価】
文章力    ★★★★★(会話分が多めに感じられますが読みやすいです)
構成力    ★★★★☆(面白いですが、ちょっとヤマが弱いかな?)
カリスマ度  ☆☆☆☆☆(まさかの零ツ星)
トリビア度  96へぇ(そーなのかー)
猫度     測定不能(スカウターがぶっ壊れました)

「紅魔館の猫度が足りない」

【作品集44】
【タイトル】猫談義
【書いた人】猫叉 氏
【サイズ】118.42KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1191620518&log=44

【あらすじ】
 ある日お茶の時間にパチェが言った。

「紅魔館の猫度が足りない」
      (本文冒頭より)

 猫度が低い原因は、レミリア(蝙蝠。別名天鼠)にあった。親友・パチュリーのためならばと、レミリアは猫修行に出掛ける。何故か香霖堂へ。

【感想】
 この後、色々あって香霖堂で修行をし続けることになります。主にパチュリーのせいで。レミリアの首には猫度を測る為の首輪がついており、それに込められた魔力のために、レミリアには尻尾が生え、猫耳が生えてきます。さらには性格もだんだん猫っぽくなって……
 一度紅魔館に帰ったレミリアの、複雑な気持ち。レミリアはその後香霖堂へ戻りますが、その伏線が冒頭のシーンにすでに張ってあることには感心しました。

 あとこーりんころす
 
【五段階評価】
★★★★☆(霖之助のハーレム状態が嫌いなら-4.0、可愛いレミリアが読みたいなら+1.0)

そもそも猫とは何だろう。

【作品集】44
【タイトル】猫談義
【書いた人】猫叉氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1191620518&log=44
【あらすじ】
そもそも猫とは何だろう。愛らしい瞳、しなやかな四肢、ごろごろと鳴る喉にゆらゆら揺れる柔らかな尻尾。我々の心を魅了して離さない猫たちはしかし、同時に奔放で我侭で狡賢い。
奔放で我侭で狡賢い彼女は猫度が足りないらしかった。友のため修行のたびに出た彼女はやがて安住の地を見つけ出す。子守唄(ウンチク)の謡われる安らかなる揺り籠の座(ヒザマクラー)を争って猫たちがキャットファイトな話。
※1実際には取っ組み合いません
※2火車や猫又が出てくるわけじゃないです
※3このあらすじは恣意的にゆがめられています

【感想】
実は今日始めて読んだ作品。今までスレで話題に上がっているのは何度か見てたけど読んだことがなかった。
猫でした。
猫は大好きです。
大好きです。

【五段階評価】★★★★★(猫好きでも犬好きでも読めばいいんじゃないかな)

人食み八雲 乳脂固形分 氏

【作品集】44
【タイトル】人食み八雲  
【書いた人】乳脂固形分 氏
【あらすじ】
――今は昔、南部藩のご領地は遠野の山奥に、名の付けられない郷がございました。(本文より抜粋)
「ヤクモ」という妖怪がその郷に現れ、人の喰われる被害が増していたころのお話。
姿の隠すのが上手い上に陰陽寮の方々でも歯が立たないその妖怪に、人々は恐れ戦いていた。
ところがどっこいその噂が出始めてから二年後、少し状況が変わり始めて……?
【感想】
ある程度人食い描写があるためご注意。
結構オリキャラが出ますがそんなに気にならないかと思います。
題名どおり、このお話は八雲という妖怪をとある人物が語る。
本能と理性、人と妖怪。二つの境界の狭間で苦しむ彼女は何を思ったのか。
良作です。
【五段階評価】
総合 ★★★★☆

東方の地に風が吹く 俄雨氏
守矢神社が幻想郷に移転する前夜の話。

【作品集】44
【タイトル】東方の地に風が吹く
【書いた人】俄雨 氏
【あらすじ&感想】
 守矢神社が幻想郷に移転する前夜の話。
幻想郷へ旅立つ早苗さんの心情変化が主体だが、それ以上に二柱が動き回る。特に諏訪子様。
というか、実は主人公は諏訪子様な気が。そのくらいよく動いている。
風神録の設定がある以上、結末は分かるはずなのに、展開が気になりどんどん読み進めてしまう。

諏訪子様活躍度 ★★★★★
展開の激しさ    .★★★★☆
総合評価      ★★★★★

『風神録』発表からおよそ2ヶ月で書き上げたことに驚きを隠せない。

【作品集】44
【タイトル】東方の地に風が吹く(前・後編)
【書いた人】俄雨氏
【容量】98KB (前編47KB 後編51KB)
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1191261068&log=44 (前編)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1191261169&log=44 (後編)
【あらすじ】
心待ちにしていた幻想郷への出立を間近に控えた早苗。
しかし神が視える少女の交流を通して、自分の中の葛藤に気付く。
【感想】
投稿日は2007/10/06。『風神録』発表からおよそ2ヶ月で書き上げたことに驚きを隠せない。
そしてこれがマイフェイバリット早苗さん。キャラ付けが最高級。
自分とは違う人たちに失望しつつ、それでも分かり合える友を願わずにはいられない。
こう見ると、早苗さんはできることが顕著で心理的には極普通の女の子ではなかろうか。ただちょっと神に依存しているが。
また、影の主人公である諏訪子の望み、クライマックスからも目が離せない。
私が初めて読んだ東方の長編SSだったりする。自信を持ってオススメしたい。

霖之助VS霊夢&魔理沙 駄猫氏

【作品集】44
【タイトル】霖之助VS霊夢&魔理沙
【書いた人】駄猫氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1192460932&log=44

【あらすじ】
 事の発端は魔理沙のこの一言から始まった。
「なあ。香霖って強いのか?」
(本文より抜粋)

魔理沙と霊夢は香霖堂のツケ、霖之助は言うことを一つ聞く権利を賭け、いざ尋常に弾幕勝負!

【感想】
霖之助が実に策略家な短編。
珍しくガチ焦りな霊夢と魔理沙が良かったです。
>「大丈夫だって。私たち二人が相手をするんだぜ?この幻想郷の二大最強がペアを組んだら鬼に酒。水を得た河童だぜ」
>「微妙に聞いたことないことわざね」
なんとなくこの表現がツボでした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
テンポ★★★★☆
総合評価★★★★☆

類は友を呼ぶ  華月さん

【作品集】44
【作品】類は友を呼ぶ
【作者】華月さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1190618582&log=44
【あらすじ】
突然の雨に、森の中にある小屋に雨宿りに来た面々。その面子には驚愕の共通点があった。それは「苦労人であること」だ。
【感想】
文章は二行にまたがらず改行されるので読みやすく感じそうですが、地の文の一行が短く、会話文との区別がつきにくくかえって読みづらくなっている印象を受けてしまいます。
内容は個人的に好きです。苦労人の面々がさもありなんという面子で、互いに傷を舐め合っている姿が哀愁漂います。グダグダ感の漂う会話がそれに拍車をかけます。
それはそれとして、妖夢の白黒つけられっぷりの理由が知りたかったり。

西行妖満開す。 前編  ふじさと 氏

作品集44, 『西行妖満開す。』  前編 (ふじさと 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1192801482&log=44
前後編ものの前編。
一昔前のRPGか小説の出だしっぽいかなーとか思った。
出来としては時間と金は無いけどアニメを劇場版にしてみましたみたいな感じ。

曲目『brilliant ray』《前半》  雨虎 氏

作品集44, 曲目『brilliant ray』 《前半》 (雨虎 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1190126085&log=44
プリバもの。オリキャラ出現。前後編ものの前編。
話としてはしっかり作られてると思うんだけど、どうも面白くない。
状況説明というか、環境説明というか、それしかないからどうにもって話。
後編に期待。

少女の現(前編・後編)  俄雨 氏

【作品集】44
【タイトル】少女の現(前編・後編)
【作者】俄雨 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1190077611&log=44
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1190077706&log=44
【あらすじ】
――例え自由を殺そうと、私は貴女さえいてくれれば、幸せだわ。魔理沙。(本文より抜粋)

事故でアリスの右腕を奪ってしまった魔理沙。
一生をかけて償うことを決める彼女だったが……?

人と人に非ざるもの。
ぞわりぞわりと這い進む、狂愛。
それは果たして何をもたらす。

【感想】
四肢欠損、百合SSと色々人を選ぶジャンルが含まれますのでご注意。
一言で述べるとヤンデレアリス。……というよりこれで全て説明出来てしまいます。
ですがどうしてヤンデレになったのか、その背景に重点が置かれており、前後編というのもあって非常に内容が濃いです。
特に後編は圧巻。
狂気に限らず、人の感情をテーマにしたSSというのは難しいものですが、これを書きあげた作者さんに敬意を。