作品集45

Last-modified: 2010-08-14 (土) 12:07:57
どこいつ&どこイツ 大根大蛇氏
二つで一本をなしている物語。

【作品集】45
【タイトル】どこいつ&どこイツ
【書いた人】大根大蛇氏
【あらすじ】
大学の教授の手伝いをするため、諏訪湖を訪れた蓮子とメリー。与えられた謎を解き明かそうと奮闘する彼女たちの前に現れたのは……。
【感想】
どこいつとどこイツ、二つで一本をなしている物語。どこいつは蓮子、メリーの視点から、どこイツはそんな彼女と出会った少女の視点から語られる。
どこいつで張られた伏線と謎を、どこイツでしっかりと回収。かなりの分量なのに全く気にならないほど、引き込まれる作品。
……にしても、うん、いっぱいいっぱいの子は見てて微笑ましいよね

【五段階評価】
★★★★★(二作つづけて、この評価)

まとめてレビュー。

【作品集】45
【タイトル】どこいつ/どこイツ
【書いた人】大根大蛇氏
【容量】46KB/58KB
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1195251839&log=45 (どこいつ)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1195334292&log=45 (どこイツ)
【あらすじ】
『どこいつ』
今日も今日とてオカルトな場所を訪ねる秘封倶楽部。
今回の目的地は『裏守矢』、歴史から隠れた一族らしいのだが……。
『どこイツ』
自分が起こす奇跡も「ちょっと面白い」程度のものでしかないことをしみじみ思う早苗。
幻想郷への移住を神奈子に提案された直後、訪問者がやって来た。
【感想】
別に続編というわけではないのだろうが、まとめてレビュー。
『どこいつ』、これもいい秘封SS。
やはりこの二人は駄々甘ったるい昼下がりよりも人気の無い夜の冒険の方が似合う。
相方との別れの予兆からの回帰にドキドキした。

さて『どこイツ』。上作を先に読んでおく事を強くオススメする。
このコンボには平伏せざるを得なかった。主に雰囲気のギャップで。
言ってる事はかっこいいんだけど、内心いっぱいいっぱいな早苗さん、いいね。
「清々しいくらいにポジティブ」(コメントより引用)な彼女に惹かれる人はどうぞ。

大男と歴史書のかぐや姫  カザカミ 氏

作品集45, 大男と歴史書のかぐや姫 (カザカミ 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1194725750&log=45
オリキャラもの。連作の一作目。
とある男が妙にかぐや姫の文献ばっか見てるって話。
雰囲気もいいしこれも点数低いけど結構好き。
ただ、上以上に短い。まぁ、起承転結の起しか書かれてないからなんだけど。

ゆゆこと紫の桜の木  ふじさと 氏

作品集45, ゆゆこと紫の桜の木 (ふじさと 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1194708447&log=45
ひとつ前のチラシの裏でもいた人の作品。
幽々子と紫の邂逅の話。色々と足りてないなぁと思った。
あー、はいはい最後最後。

ニノタチイラズ  ルドルフとトラ猫氏

【作品集】45
【タイトル】ニノタチイラズ
【書いた人】ルドルフとトラ猫氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1195358619&log=45
【あらすじ&感想】
 見上げた空は灰色の気配を漂わせて、重く心苦しく、人々の意識を縛り付ける。鬱蒼とした深山の秘境にありながらそこに悽愴さはなく、ゆるやかに精力を減じさせて、荒涼と寒々しい辻風が木々の合間をひょうひょうと啼きながらすぎさっていく獣道を、少年は軽やかな足取りで進んでいく。
 奇妙な光景であった。衰えを見せ色彩を欠いた幽谷に、少年は溶け込み、また水面に落ちた油のように浮いていた。土を踏む下駄に泥まみれの書生風の上下と、黒檀の杖、刀は腰に差した二振りと背負った一振り、短躯にほつれた首巻きを後ろになびかせながら、すいすいと雲を渡るように進んでいく。
 白髪が舞風に煽られた。
――本文序文より抜粋

#nr
序文から目を引く文章だとレビューするときにあらすじを考えなくて良くて楽ですね。
ニノタチイラズです。友人と創想話でダントツに面白かった作品を出し合っているときに一致した作品をここに紹介。
点数は3500点ほどと頭抜けたものではないですが、最初のパラグラフの語彙選択から惹かれるものがありますね。
ルドルフとトラ猫氏は独特の言語感覚が素敵です。

さてまぁ、五段階評価としては四ですが、面白かったものほど人にはあまり教えたくないという気持ちの表れで一つ星を欠けさせていると思ってくだされば幸いです。
オススメです。

【五段階評価】
★★★★☆

昔話かもしれない話   aki氏

【作品集】45
【タイトル】昔話かもしれない話
【書いた人】aki氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1194411393&log=45
【あらすじ】
昔々、あるところに不老不死の少女がいた。
生きることに飽きた彼女は死ぬ方法を求め、ある時一冊の書物と巡り合った。
【感想】
まあ、そう全てが上手くいくわけはないよね。
彼女の望みは叶ったとも言えるし、叶わなかったともいえる。
そもそも、この話が真実か嘘かはご想像にお任せ。だからこそのこのタイトル。
まあどちらにしても、寺子屋で話す内容ではないと思う。
【五段階評価】
★★★☆☆(グロな部分があるので注意)