作品集47

Last-modified: 2011-03-06 (日) 22:24:44
彼女が愛したぐるぐる deso氏
プリバ姉妹が好きなら、絶対に後悔しないから是非とも読んで欲しい作品。

彼女が愛したぐるぐる deso氏
『彼女が愛したぐるぐる』いいよね。俺も大好きです。
あーなるほどと思わず呟いてしまうような見事なオチの作品だけど、そこ以外の描写もとても上手い作品だと思う。
上手く言えないんだけど、一歩下がった所から描写してるような独特の距離感がある。そう感じた。
あと、説明する為だけのセンテンスが無いのが素晴らしい。言葉の一つ一つが雰囲気を作る部品となっていて、
ラストシーンでも、はっきり説明はせず、登場人物の仕草と、キーとなる人物の容姿で全てを読者に理解させる。
上手い文章だなと思う。あと、メルラン主人公なのが個人的にはポイント高いかも。
プリバ姉妹が好きなら、絶対に後悔しないから是非とも読んで欲しい作品。ちなみに作品集は47。

原作のわずかながてがかりから膨らませる手法は見事。

【作品集】47
【作品】彼女が愛したぐるぐる
【作者】desoさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1198719026&log=47

物語17点 キャラクター18点 ストーリー16点 構成18点 表現19点
総点88点

基本はコメディだが、落とすべきところを落とすことによって最高の読後感。
原作のわずかながてがかりから膨らませる手法は見事。

滅入った時なんかに読むと、メルランに元気を貰えると思います。

【作品集】47
【タイトル】彼女が愛したぐるぐる
【書いた人】deso氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1198719026&log=47

【あらすじ】
メルランは、ぐるぐるを愛していた。

【感想】
そそわ作家スレで紹介されたので読んでみました。
メルランのぐるぐるへの執着が、二つのエピソードで非常に面白おかしく描かれています。
幻想郷住人の在り方も、非常にそれらしい。違和感を全く抱く事無く読めました。
みんなが幸せな喜劇って、読後感も良いんですよね。滅入った時なんかに読むと、メルランに元気を貰えると思います。

飽きがこないショート・ショート。

【作品集】作品集47
【ポイント】8440
【レート】13.12
(2010/03/21時点)
【タイトル】彼女が愛したぐるぐる
【書いた人】deso 氏
【あらすじ】
 メルラン・プリズムリバーのこだわりは「ぐるぐる」である。
【感想】
 作者本人が言う通り、筒井康隆を意識し、テンポの良い文章で描かれている。
 メルラン中心の描写と見せかけて、目まぐるしく視点が移動しているという手法、
そう来たか!と思うような見事なオチは筒井氏に確実に迫っている、というのは流石に言い過ぎか。
 話の流れが最初から最後まで失速せず、全力で突っ走っていて、
ノリで突っ走るメルランを文章で表現しきっている作品。
 飽きがこないショート・ショート。プリバ好きはもちろん、軽い作品を読みたい時に是非。

今日も素敵なぐるぐるを見つけて大騒ぎ

彼女が愛したぐるぐる deso氏

彼女はぐるぐるが大好きで暴走気味の女の子 メルラン
今日も素敵なぐるぐるを見つけて大騒ぎ
怒涛の勢いで進み、大きくなる話が後半なんやかんやで落ち着き終わる

と思ったら最後にリリカによって締められる落ちは本当にきれい

戦慄のG~味もみておこう~  FMJ氏

【作品】戦慄のG~味もみておこう~

【作者】FMJ氏

【あらすじ】
ちょっとばかり食べ物を失敬するために食堂に忍び込んだ美鈴。
そこで蠢く黒い影を見付けたことから、紅魔館とGとの壮絶な戦いが始まる。

【感想】
この紅魔館は良い。あと咲夜さんが変態キャラじゃないのにここまで瀟洒じゃない作品は初めてでした。良い意味で。
フランちゃんと美鈴がやたらと格好良いのですが、このパッチェさんはちょっとまずいかもしれない。
ギャグなのに格好良い美鈴が見たい人、姉を守ろうとする格好良いフランちゃんが見たい人、
フリーダムな紅魔館を見たい人にはおすすめの作品です。
あと、これを読み終わったらみんな自分の家の冷蔵庫の中身を確認したくなる衝動にかられます。

星のナイフ 1-4  ulea氏

【作品集】星のナイフ 1-4
【作品】47・48
【作者】ulea氏

【あらすじ】
「しあわせだよ、メリー、私は。自分が世界で一番しあわせかも知れないって、そう思うくらい」
メリーと二人で行う秘封倶楽部の毎日が楽しくて幸せがあふれ出してる蓮子。
日々楽しくてけどもっと楽しまないといけないと焦る蓮子はメリーに桜の花見を提案する。

【感想】
作者が注意書きとして書いてる通り人死にが出て全編にわたって暗い。
話の展開自体はきれいにまとまったが、死者が出てる以上なかなかすっきりしにくい。
第一話の蓮子が言う、幸せいっぱいでありながら目の前に迫りつつある卒業の後が不安な気持ちは
共感する人も多いんじゃないかなと思う。大学に限らず小中高校と何回も味わってるしね。
蓮子ちゃんという呼び名が愛くるしくてたまらない作品です

桜の縁   とるQ氏

【作品集】47
【タイトル】桜の縁
【書いた人】とるQ氏
【あらすじ】
――博麗の巫女を殺す事が出来たなんて。こんな愉快な事は無いじゃない。
桜とは何であったかというお話。
【感想】
短編SS。読了するだけなら、それほどの時間を要しない。
が、内容を理解となると一度読んだだけでは難しいかもしれないという印象を持った。
二度三度読み返し、じっくり考え、それでようやく理解できたような気になったが、それすら錯覚なのかもしれないという。
文章が難解なわけではない。むしろ文章そのものは、すっきりと綺麗で大変読みやすい。
ただ、敢えて白紙のままにしてあるキャンバスの面積が大きくて、そこが読み取れない感じだった。
しかし、この話に限れば、それでよかったのだと思う。何しろ“理解できていないのに”文章に魂が震えた、そういう作品であったのだから。
これはきっと、文章力がどうとか構成力がどうとかそういうSSじゃない。作者さんの感性と合うか合わないかという話だ。
万人受けはしない。しかし、好きな人にはたまらなく魅力的に映るんじゃないかと思った。
ちなみに、この作品が気にいった人には、作品数58の「1945」もお勧めです。

誰かを護るため(上)  朱煎 氏

作品集47, 誰かを護るため(上) (朱煎 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1198455259&log=47
三部作の一作目。レミリアの幻想郷入り話。
出だしで少し盛り上がってそこから一気に下がっていった感じ。
特に途中の乱入者の辺りかな、がっくり感は。それと誤字がねー

白日記  脇役氏

【作品集】47
【タイトル】白日記
【書いた人】脇役氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1248812133&log=47
【あらすじ】
黒日記の続編。ハッピーエンドの続き。
【感想・考察】
うーん、前半部分は好きになれない。こんな優しい紅魔館なんてあるわけないじゃないか?
薬漬けになり、復帰した美鈴が紅魔館全体のとてもふわふわとした好意を受けるお話。
だけどこれは……これはいい
どんな物においてもギャップと言うものは大切で
それは例えばツンツンデレデレの落差だったり、起承転結の転が短く落ちれば堕ちるほどいいと言われていることからもわかるが
これは良い感じにそれをやってくれたと思う。黒日記からの流れとして当然なので、すっきりはしているし、納得の行く最後だ。
[HE力]★☆☆☆☆(紅魔館のメンツがやけに優しかったのもひょっとして……)
[鬱力]★★★★☆(踏み出す足先、色づき満ちていく)
[グロ]☆☆☆☆☆(無い)
【総合評価】★★★☆☆(二つ合わせたら良SS)

リィンカーネーション  レグルス 氏

【作品集47】
【タイトル】リィンカーネーション
【書いた人】レグルス 氏
【サイズ】162.99KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1199611621&log=47

【あらすじ】
 気付くと、世界が止まっていた。自分以外に動くものが何も無い、いつも通りのはずだった交差点。呆然とする彼女に、背後から声を掛ける者がいた。
「あなた、メイドとして働く気はないかしら?」
 そうして、「幻想郷」という場所に連れて来られた彼女は、紅魔館でメイドとして働くことになる。だがある日、彼女は現実を思い知ることになる。
 そう。彼らは、人間を食うのだ。

【感想】
 彼女は、自分の身を守るものを求めて、地下を訪れます。その扉を開けた先で出会ったフランドールに彼女は縋りました。

 ずっと一人で考える事ばかりしていたのでしょうか。この作品のフランは、大人です。館にいた誰よりも。

 終盤に明らかになる外界での出来事は、ラストシーンをずっしりと重く仕上げています。

【五段階評価】
★★★★☆(ぜひ読んでみてください)

普通の吸血鬼 first~third  筆者氏

【作品集】47
【タイトル】普通の吸血鬼 first~third
【書いた人】筆者氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=search&log=0&type=title&query=%95%81%92%CA%82%CC%8Bz%8C%8C%8BS
【あらすじ&感想】
 
 親友やその友人と過ごすある日のティータイム、レミリアは彼女達の微笑ましいやり取りを見ながら1人物思いに耽る。
 
 平和だなあと思う。
 魔理沙や、霊夢に出会わなかったら、自分もパチェのように館に引き籠りだったのかな。
 いや、そうはならなかっただろう。
 レミリアは今し方考えた思考を否定する。
 これは運命だったのだ。
 魔理沙や霊夢と出会い、インドア派吸血鬼からアウトドア派吸血鬼になることは運命だった。
 運命を操るレミリアはそう思う。
 こういう運命ならば大歓迎だ。
 これからも現状維持の運命が続いてほしい。
 そんなことを思った彼女は、ほんの少し未来の運命を見ることにした。
 
 
 
 
 
 雷に打たれたような気がした。(本文より) 
 
 
 
 
 
 大好きな者との死別とそれを乗り越えるフランドールの物語。
 一読者として言うなら、かの有名な「時には昔の話を」にも匹敵するというくらいに自分は感動しました。
 紅魔館組だけでなく霖乃助や永琳、霊夢や魅魔等のサブキャラにも丁寧な描写がなされており、ボリュームは正直気になりませんでした。
 レミリアの運命視の能力や魂の裁かれ方等に「自分のそれらへの解釈とは違う」と思ったりするかもしれませんが
 それを突っ込むにはあまりにも無粋だと思います。
 それほどにこの作品は美しいと思いました。 
 
 
【五段階評価】
 ★★★★★(泣きたい人向け。設定に拘る人や百合苦手な方も避けるにはあまりにも惜しい作品)