作品集53

Last-modified: 2011-03-22 (火) 02:13:47
ヒトカタ 暇人KZ氏

ヒトカタ 暇人KZ氏
あらすじ
誰の家にも必ず潜んでいる『ヒトカタ』。
『ヒトカタ』を見つけてしまうと、その人は『ヒトカタ』と入れ替わられてしまうという。
この話を聞いた魔理沙は、普段なら気にも止めない僅かな隙間が気になって……

内容自体はベタもベタです。
しかし、魔理沙の心理描写がうまい。
もしも見つけてはいけないモノを見つけてしまったら……
という恐怖を、これでもかと言うほどしつこく丹念に書いてます。
その分、読者の胸にも恐怖感が蓄積されていく。
ラストは特に焦らされます。いっそひと思いにやってくれと言いたくなるくらいに。

「陽気な妖忌 ~日々是鍛錬の場合~」 大崎屋平蔵氏

作品集53 大崎屋平蔵氏 「陽気な妖忌 ~日々是鍛錬の場合~」
作品集49 大崎屋平蔵氏 「陽気な妖忌 ~切れるものなどなにも無い場合~」

陽気な妖忌シリーズ。もっと評価されるべき。さて、みなさまは魂魄妖忌というキャラクターをご存知でしょうか。
東方好きならば、まず知っているでしょう。魂魄妖夢の祖父にあたる方です。半人半霊は妖夢と同じ。
その性格は厳格にして質実剛健という言葉が実に似合いそうな人物。公式キャラクターではあるが
一切のイメージが存在しないため、実はどんな外見なのかは謎に包まれています。ZUN氏の回答から
老人である、ということは確定のようです。まぁ、非常に貴重な男性キャラという立場もありますな。
そんな妖忌ではあるが、このタイトルは如何なものか。本文中は如何にも古強者という印象。
ううむ、渋い。言葉の節々に重みを感じる、が、しかし、はて……、妖夢はどこか場に不釣合いな言葉を耳にした。
日々是鍛錬においては、共に競い合った古くからの友が眠る団子屋にて妖夢に人生を説く。
過去を語る漢の背中が涙を誘うものである。生きるとはなんぞや、そう語り終わったとき、妖忌は駆ける。
妖夢もそれを追うが、その先に待っていたものは剣士とはまた違った、新たな人生との邂逅であった。
ここから感想。面白い。ただその一言に尽きる。何故この作品が2000点程度で埋もれているのか、不思議でならない。
私が100点を入れた数少ない作品の一つである。もっと評価されるべき。そして続きを書くべき。
短い分、とても読みやすいので、いざ作品を読む滑り出しに最適。しかし、これ一つで満足できるので注意されたし。
まぁ、ここまで思わせぶりなことを書いておいてなんだが、これは陽気というかお茶目というのではあるまいか。

文章力  ★★★★☆(この話の長さでは判断しかねる、が、普通に上手いと思う)
読み易さ ★★★★★(さっくり読めるありがたさ。短いながら満足できる)
意外性  ★★★★★(こういうの大好き。読んで知るべし)
面白さ   ★★★★★(ベスト5に入るくらい大好きだ)

O.Pオオキイネンは電気おっぱいの夢を見るか? そーなのかー。それともええのんかここがええのんか? 白氏

【作品集】53

【タイトル】O.Pオオキイネンは電気おっぱいの夢を見るか? そーなのかー。それともええのんかここがええのんか?   
【書いた人】白氏

【あらすじ&感想】
動かない図書館までお持ち帰りされた紅魔館は勝負ルールの変更をする事にした

「今日からこの門を通るときは乳勝負を行い、勝った者だけが通れることにする」

「なんですかそれ!?」

上から下までいっぱいおっぱいあとがきもおっぱいおっぱい
霊夢のおっぱい咲夜のおっぱい魔理沙のおっぱいいろいろおっぱいがいっぱい
大きいおっぱいは美鈴だけという不満は永遠に薄い幼きおっぱいほどしかないおっぱいSS

【五段階評価】
文章力 ★おっぱい★
構成力 ★おっぱい★
吸血鬼 ★ちっぱい★
将来性 ☆みえない☆
おっぱい★いっぱい★

千里の先に  小宵氏

【作品集】53
【タイトル】千里の先に 【書いた人】小宵氏
【あらすじ】
 射命丸文。
 この頃気になるあの人を襲った……。

【感想】
 登場キャラからか、風を感じるような爽やかさを読後に残してくれる。
 特に最後まで二人の関係をさっぱりと仕上げているいるあたりは天狗達のイメージを上手く表現している。
 椛の一つ一つの動作がかわいいために読むスピード下がってしまう利点付き。
 個人的な意見としては一人称視点で進んでいるから椛の心象をもう少し丁寧に書いたほうが良かったような気がする。特に

文がアクシデントに合った直後とかがはしょった感がある。書き加えすぎて折角の作風が消えてしまうのも問題だが。

【五段階評価】
文章力  ★★★★☆ (淡々と語る)
構成力  ★★★☆☆ (よく言えば土台骨がしっかりしている、悪く言えば普通)
クール  ★★★★★ (飄々文ちゃん)
くどさ  ★☆☆☆☆ (こってり味とさっぱり味で好みは分かれる。レビュー主にはこれくらいの匙加減が合う)

silhouette:α → φ  レグルス氏

silhouette:α → φ  レグルス氏

永琳が兎達を使って実験をするようです

【作品集】53
【タイトル】silhouette:α → φ   【書いた人】レグルス氏
【文中引用&感想】
「これは幻想郷の縮図…というか簡易モデルね。
 あの紅白の服の子がイナバα、若いけれど全員のイナバから人気の高い子ね。
 横にいる紫の子がイナバΩ、少々他の子から警戒されているけれども基本的には優しくて賢い子よ。
 特にα、Δとの仲はとてもよく、お互いに信頼してるわ。...

  1. 永琳が兎達を使って実験をするようです。
    物語と現実が混ざったり、メタ的だったり、生と死の境界が揺らいだりと、一言で言えば小難しいです。
    オリジナル要素強め、哲学的・数学的表現を大量に含み、何が何だか…と感じるかも。
    精神攻撃と数学が苦手な方は用法用量を守ってゆっくりお読み下さい。100kb越えの長さです。

【五段階評価】
ポルナレフ度★★★★★(キャラも読み手も、あ…ありのまま今起こった事をry状態)
ほのぼの度☆☆☆☆☆(えーりんこわいよえーりん)
総合評価★★★★☆(わからないけど、面白い)

スプラッタ描写はないが残酷なお話

【作品集】53
【タイトル】silhouette:α → φ   【書いた人】レグルス 氏
【あらすじ&感想】
永琳は幻想郷をシミュレートした冷酷な実験を始めるが、鈴仙はそれに対して疑問を持つ。というお話。
スプラッタ描写はないが残酷なお話。裏テーマとして理系と文系の対立も描かれている。
「数学を知らないで哲学ぶっている人間ほど鬱陶しい者はいないのよ」という永琳の言葉にショックを受けた読者多数。
作中に数学用語や数式が多数出てくるが、理解せずに読み流しても雰囲気作りの小道具として十分機能する。
永琳の英知の一端を垣間見たような気分になる一作。

難解度  ★★★★★
明るさ  ★★☆☆☆
総合評価 ★★★★★

設定がぶっとんでいてほとんど誰も考えつかない。

【作品集】53
【作品】silhouette:α → φ
【作者】レグルスさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1209465499&log=53

物語20点 キャラクター16点 ストーリー18点 構成17点 表現19点
総点 90点

設定がぶっとんでいてほとんど誰も考えつかない。キャラクターを断片化、抽象化し、そして最後には再構成する。
ああ、なんというグロテスク。
しかし、その悪趣味さが、なんともいえない味わいを生み出しているように思う。
難解であるが、ほとんどの人は生み出せないだろうオリジナリティは称揚されてしかるべき。

未来百鬼夜行 ~ 紫とメリーの神隠し ~  ごんじり 氏
設定が物凄く緻密な作品。

【作品集】53  【ポイント】27760(後編)  【レート】14.07(後編)※2009/08/18時点
【タイトル】未来百鬼夜行 ~ 紫とメリーの神隠し ~  (前・後編)  【書いた人】ごんじり 氏
【あらすじ】
 遠野山中にあるという博麗神社へ向かう秘封倶楽部。
朽ちかけた博麗神社の鳥居をくぐった瞬間、蓮子は幻想郷へ飛ばされてしまう。
外来人は巫女に掛け合えばすぐに帰れると聞き、しばらく待つことにするが……
【感想】
 設定が物凄く緻密な作品。外の世界の設定は他の作品よりも圧倒的に記述が細かく、
幻想境外の記述と絶妙に混ぜられているため、
まるで現実世界で東方のキャラクターたちが動き回っているよう。
 前後編に分かれており、前編に伏線を敷き詰め、後編で一気に回収するという流れ。
また、紫メリー作品ではあまり扱われない紫と幽々子の絡みも扱っている。
紫を救おうとあえて残酷な手段を選択する幽々子、式神の立場を貫く藍の鬼気迫る演技、
蓮子と出合い気持ちが大きく揺らぐ紫、そして最後に始まる百鬼夜行、再開のシーンは必見。
読者を飲み込むような壮大で幻想的な描写はまさにセカイ系。
起承転結はっきりついた物語展開で、シリアスな部分は締め、緩い部分は緩める、緩急の付いた作品。
そのため、200k超の大長編なのだが、長さを忘れて最後まで一気に読んでしまう。
紫メリーでありがちなバッドエンドな作品でないことも好評価。
秘封SSの中では珠玉の作品。出来れば秘封CDをBGMに楽しんで欲しい。

何故幻想郷を創ったのか、何の目的で創ったのか、なによりその信念は。

【作品集】53
【タイトル】未来百鬼夜行 ~ 紫とメリーの神隠し ~(前後編構成) 【書いた人】ごんじり氏
【容量】約213kb 
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1209961069&log=53
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1209961073&log=53
【あらすじ&感想】
博麗神社へと探索に訪れた蓮子とメリー。結界のほつれに近づいたところ、
蓮子は夜中の神社にいた筈がいきなり昼の幻想郷側の神社へと飛ばされてしまう。
どうやら違う時代に一人で飛んでしまったようだが、その日の夜、神社で過ごしているとメリーのような女性に出会う。
その女性は八雲紫といい、メリーとは何も関係が無いらしい。
翌日に紫と共に人里などを見て回るのだが、レミリアに意味深なことを言われたり
メリーとの会話で出てきた筈の単語である衛星カフェテラスになぜか動揺する紫など
どこか不安を感じさせる散歩であった。その日も夜を迎えようという所、その1日だけで何故か大事な結界が大きく揺らいでいて――

何故幻想郷を創ったのか、何の目的で創ったのか、なによりその信念は。
POINTは堂々の32110(2010/11/09時点) 、その内容はまさに名作と呼ぶにふさわしい巨編だと思います。
メインは蓮子視点なのですが、幕間に視点と時間軸があっちにこっちに飛ぶので理解するまで読み直しが必要かもしれません。
鮮やかに秘封・幻想郷・現実(のようなもの)世界を絡め、各世界を輝かせるその話の作り方が感動的で、
とにかく各キャラが原作テイストにカッコイイ。ネタバレですがメリー=紫説を極限まで描きこみ
壮大な話となる紫誕生~幻想郷誕生~現在(投稿当時は風神録)をオールキャストで繋ぎきった点で当時衝撃を受けました。
東方SS書き・読みのかなりの人数が夢想するであろう幻想郷誕生秘話、
紫の幻想(郷)を愛する気持ちと蓮子との友情に想いを馳せられ、強烈な印象を残す物語となっています。
秘封倶楽部の友情は時間なんかで断ち切れるほど柔らかいもんじゃあないということですね。
★★★★★(これで初めて東方SSで泣いた人が結構いる…と当時のスレを記憶しています)

最高。秘封倶楽部のCDを大人買いした原因はこれ。

未来百鬼夜行 ~ 紫とメリーの神隠し ~ 前編
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1209961069&log=53
未来百鬼夜行 ~ 紫とメリーの神隠し ~ 後編
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1209961073&log=53
作者:ごんじり氏
■ 最高。秘封倶楽部のCDを大人買いした原因はこれ。

お、おい、何だあれは!? 何かが空を飛んでいるッ!? 富士山? エベレストかしら? い、いや違うアレはおっぱいだ! おっぱいが空を飛んでいるッ! おーい! おぉーい!! イヤッッホォォォオオォオウ!!!  イセンケユジ氏

53 ■お、おい、何だあれは!? 何かが空を飛んでいるッ!? 富士山? エベレストかしら? い、いや違うアレはおっぱいだ! おっぱいが空を飛んでいるッ! おーい! おぉーい!! イヤッッホォォォオオォオウ!!! / イセンケユジ氏
U-1。巨乳好きの男が、貧乳と出会って変わっていく。
ギャグかと思ったらシリアスだったけどやっぱりギャグだった。小ネタ・パロネタもあるよ。
小説だからできる表現。狂ってやがる(褒め言葉)
オチまで持ってく為のさくやさんが色んな意味でちょっと残念。

或る夜の出会い  卯月由羽氏

【作品集】53
【作品】或る夜の出会い
【作者】卯月由羽氏
【あらすじ】
満月の夜、「こんにちは」と慧音に話しかけてきた突然の来訪者は永琳だった。
得体の知れない未知の相手に、慧音は緊張する。が、永琳はそんなことを気にすることもなく、慧音に話しかける。
何をしにきたという慧音の質問に対し、特に用事は無いと言う永琳。
そんな予想外の返事に、慧音は思わず情けない声をあげた。
【感想】
百合物。慧音永琳と輝夜妹紅。会話のテンポ・ネタのちりばめまで方が上手い。飽きないで最後まで読める作品。ただ、百合嫌いの方にはおすすめ出来ない。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
百合★★★★★(甘い甘い)
総合評価★★★★☆(上にも書いた通り、百合嫌いにはおすすめ出来ない)

千里の先  小宵氏

【作品集】53
【作品】千里の先
【作者】小宵氏
【あらすじ】
千里を見通す眼があっても、私の手は千里先までは届かない。
そろそろ真面目に仕事をしなければ、そう思い、振り返ると――
「もーみじ♪」
何、このどアップ。
【感想】
椛と文の微妙な関係が面白かった。読んでて少しニヤけてしまうような感じ。百合まではいかない甘さが心地良かった。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
椛度★★★★★
総合評価★★★★☆(個人的にはさらにもう一つ後日的なものが欲しかった)

ママは七色人形遣い~アリスとちび美鈴~  にゃおさん

【作品集】53
【作品】ママは七色人形遣い~アリスとちび美鈴~  「お勧め!」
【作者】にゃおさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1210180821&log=53
【あらすじ】
作品集52『ちび美鈴~この娘誰の娘私の娘!~』の裏話。ちび美鈴のママ役となったアリスに焦点を当てた話。
【感想】
シリーズもの5作目。アリスのママ役が想像以上にハマっています。母役としての母性溢れたアリスと、父役としてのいざという時の
行動力が頼もしい魔理沙が生き生きと描写されています。基本的にアリスを中心として話は進みますが、個人的な一番の見所は最後の
魔理沙だと思います。ここまでかっこいい魔理沙はなかなか見られないかも。また、必然となるアリスとちび美鈴の別れとその後も、
涙なくしては読むことができません。

バリスティック収穫祭  監督氏
想わぬアクシデントに見舞われつつも加熱する秋姉妹主役、1ステージ限りの弾幕戦。

バリスティック収穫祭
創想話作品集53

主要人物:秋姉妹、オリキャラ
ジャンル:コメディ、アクション
あらすじ:
「弾幕ごっこをやってみたい!」
 秋姉妹を迎えた収穫祭の催しにと、にわかに盛り上がる里の衆。
 秋の神から一日限定の弾幕力を借り受けて、里を舞台に秋姉妹vs人間の盛大な弾幕ごっこが始まる。

 日頃顧みられない秋姉妹と人里のその他大勢が生き生きと駆け回るお話。
 名前つきオリキャラ総数20名は創想話全体でも恐らく他に類を見ないが、
 どいつもこいつも妙に個性的で可愛らしい。
 想わぬアクシデントに見舞われつつも加熱する秋姉妹主役、1ステージ限りの弾幕戦。
 果たしてその結末は。

秋姉妹を迎えた宴の余興に突如催された弾幕ごっこ。

【作品集】53
【タイトル】バリスティック収穫祭
【書いた人】監督氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1209438561&log=53
【あらすじ&感想】
「弾幕ごっこをやってみたい!」
 秋姉妹を迎えた宴の余興に突如催された弾幕ごっこ。
 秋姉妹の神通力で妖精1匹分程度の弾幕力を貸し与えられ、にわかに沸き立つ里の衆。
 荒事はあんまり得意じゃないけれど、里の衆から向けられる敬意と好意を無碍にもできず、
 神の意地を見せんと頑張る秋姉妹だったが、思わぬトラブルが……

 ネームドオリジナルキャラ実に二十人。
 それぞれがてんで思い思いに神遊びを楽しむ1ステージ限りの弾幕ごっこ。
 呑気で明るく妙に愛らしい老若男女と秋の神様の交流を描く、ほのぼのギャグアクション。
 軽快な展開と書き口、山の神社の衆とはまた違う形のカリスマを見せる秋姉妹は一読の価値はあり。

天狗が下駄を脱いだなら   梅凪氏
文×霖の傑作。

【作品集】53
【タイトル】天狗が下駄を脱いだなら
【書いた人】梅凪氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1210599241&log=53
【あらすじ】
話題の店を取材するため人間に変装した文。しかし、いつもの下駄を脱ぐとまともに歩けなくて…。

【感想】
文×霖の傑作。よし、こーりん殺す。
王道のラブコメを楽しみたい人は是非。

人里に潜入取材するべく香霖堂にて変装する射命丸文。

【作品集】53
【タイトル】天狗が下駄を脱いだなら
【書いた人】梅凪氏
【ジャンル】文、霖之助、取材、香霖堂
【ポイント】21070
【レート】12.16
(2010/06/30時点)
【あらすじ】
人里に潜入取材するべく香霖堂にて変装する射命丸文。
ところが、彼女は普通の靴に全く不慣れだったのです。
【感想】
梅凪氏のデビュー作。デビュー作にもかかわらず非常に落ち着いた文章で、すっきりと読むことができる。
取材だからと言っておきながら、やっていることがデートな文と、恋愛関係に無頓着すぎる霖之助の描写がとても自然で、原作では殆ど接触が無い筈の2人なのに違和感が無い。完成度の高い、綺麗な作品。

赤のレンガの麦酒日和  まのちひろ氏

【作品集】53
【タイトル】赤のレンガの麦酒日和
【書いた人】まのちひろ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1210063722&log=53
【あらすじ&感想】
 魔理沙が採集のために魔法の森をうろついていると、赤いレンガの古い工場に行き着いた。
 そこには「お酒を醸す程度の能力」を持つ、小さな「妖精」(名有り)が住み着いていた。
 魔理沙は彼女を工場から連れ出し、自分の家に住まわせることになるのだが……

 オリキャラの妖精がとても可愛らしく、彼女が魔理沙に懐いていく過程がとてもほのぼのしていて良い。
 短いながらもちょっとしたどんでん返しがあり、小じんまりとした居心地の良い作品。
 読み終えたら、小さな彼女と魔理沙のことを思い浮かべながら、麦酒をいただくことにしましょう。

 かもすぞー!

春に渡る 早苗と阿求  おはか氏

【作品集】53
【タイトル】春に渡る 早苗と阿求【書いた人】おはか氏
【容量】約88kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1210793292&log=53
【あらすじ&感想】
幻想郷に越して来た早苗は友人関係というものに頭を悩ませていた。
外の世界では学校や学級といった深いようで儚いものである不安定な友達意識、
今では風祝としての「公務」と化している宴会や祭事による他者との関わり。
そこに与えられた阿求との会合によって、心のどこかで人間に飢えていた早苗は
良い友人関係を築こうと決意したのだった。

まず内容と関係ない所から入りますが、非常に読みやすい形になっていて素晴らしいです。
このレビューなんぞより横幅が抑えられていて尚繊細な表現と読みやすさが両立されている文章は必見。
早苗の悶々とする気持ち、揺れ動く気持ち。感情の機微がしっかり描かれており
感情を移入しやすいのでは。
★★★★★(人間組は人っ気の無い場所に住みすぎで大丈夫なんでしょうか…)