作品集55

Last-modified: 2011-03-06 (日) 21:18:45
巫女三日会わざれば刮目して見よ みつば氏
『ここは本当に幻想郷なのか? 否。ここは戦場だ』

巫女三日会わざれば刮目して見よ みつば氏
 
『ここは本当に幻想郷なのか? 否。ここは戦場だ』
ご存知、みつば氏の万点越え衝撃デビュー作。
巫女の何たるかを学ぶため博麗神社にお泊りすることになった早苗さん。
しかし、そこで彼女が目の当たりにしたのはあまりに衝撃的な……。そして、三日後神奈子が見たものは……。
逞しくかつナチュラルに飢餓を生き抜く霊夢と、その生き様に心を一々抉られる早苗さんが素敵な中篇。
すらすら読めて、気づけば、あははは……と乾いた笑い声が出ていること請け合い。

日夜戦い続ける博麗の巫女、博麗霊夢。彼女の生き様を見よ!

【作品集】55
【タイトル】巫女三日会わざれば刮目して見よ
【書いた人】みつば氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213403402&log=55
【あらすじ&感想】
まだ常識に囚われていた頃の早苗。彼女は幻想郷での巫女のありかたを学ぶため、三日間霊夢を手伝うことにした。

日夜戦い続ける博麗の巫女、博麗霊夢。彼女の生き様を見よ!
上手く書かれた短編で、一気に読ませる良作。
また、スレで話題になることもあり、未だに100点コメが入り続けている。

【五段階評価】
★★★★★

「……泣くなよ」

【作品集】55
【作品名】巫女三日会わざれば刮目して見よ
【作者名】みつば氏
【あらすじ】
主役は早苗。彼女は幻想郷の巫女としての心得を、同じく巫女である霊夢の元で学ぼうとする。
巫女の一日は境内の掃除からはじまる。勿論、早苗も毎日のように掃除をしていた。
それこそ、手を抜くようなことはご法度。しかし、霊夢を見れば己はまだまだ、真剣さが足りていないと痛感させられる。
彼女の目が、彼女の動作が、どれをとっても、ただの掃除一つでどこまでも真剣だった。
早苗は思う。早速霊夢に教えられた。と、そのときだった、彼女の足元に光る何かを見つけたのは―――
【感想】
ここから感想。涙なくしては語れぬ物語です。登場キャラクターが少ない分、それだけに一人一人のキャラが立っている。
特に、霊夢は健気で、それでもしっかり者で、さらに言うならとても強い女の子。この物語は彼女なくしては語れない。
そして彼女に教えを請う早苗。彼女もまた、霊夢の教えに、その生き様に、心の底から涙することの出来る女の子。
読んでいると、本当にこっちまで胸が痛くなってくる。涙腺決壊注意。その危険度は点数が物語っている。
話のテンポも良くて読みやすい。そこそこ長そうに思えるけど、さっくり読めるのは物語に引き込まれるせいか。
ところで、湿気た煎餅が好きなのって俺だけかな? あれ結構美味くね?

「……泣くなよ」

ルーミア 500氏

ルーミア 500氏

見事なまでに綺麗なオチがつけられた良作

ルーミア 500氏

ある日、指輪を見つけたルーミアが、それを人間に返そうとするというお話。
見事なまでに綺麗なオチがつけられた良作。わずか3KB少々しかないのに、8000点以上取っているのは伊達ではない。
作者もショートショートと書いているが、プロのショートショートと比較しても遜色のない出来。
やや話に無理があるところや、ルーミアの口調が二次設定っぽいのが気にかかるが、それを置いても一読を薦めたい。

オチで色々穿たれた。主に精神とか

作品集55

作品名:ルーミア 作者名:500氏

ジャンル:ショートショートでブラックユーモア

主役はルーミア。柔らかな朝日に包まれた爽やかな目覚めと共に、彼女は一つの指輪を見つける。
綺麗だな、でもこんなの持っていなかった。自分の物でないのだから、これは人の物。結論。
人間のルールだと、遺失物の拾得者は速やかに遺失者へ返還しなければならない、ってけーねが言ってた。
どうせ暇だし、と気まぐれも相俟って人里の慧音を訪ねることに。レッツゴー! 突撃十進法!
お茶を御馳走になりながら事の経緯を話すと、慧音は嬉しそうにルーミアに諭す。適当に相槌、そーなのかー。
善い行いをする妖怪もいるということを人間に知ってもらえれば、人妖の隔たりもなくなるかもしれない。
そう思った慧音は、この指輪を是非ルーミアの手で持ち主に返してあげなさい、と提案。頭突き怖いから快く承諾。
そうしてルーミアは指輪を持ち主に返還し、大層感謝されるのだが…………。
ここから感想。オチで色々穿たれた。主に精神とか。短い内容にばっちりとキャラクターが活きている。
作者自身がショートショートを謳うだけあって本当に短い。さっくりあっさり読める。そして面白いのだから困る。
オチに至るまでは全てが溜め。そして最後に溜まりに溜まったパワーが炸裂する。その威力まさにマスタースパーク。
ここまでシンプルでありながら納得してしまうタイトルもそうはあるまい。そういったところも踏まえて相当の良作。

文章力  ★★★★☆(上手いと思う)
読み易さ ★★★★★(ショートショートを謳うだけの事はある)
落し方  ★★★★★(どっかんどっかん)
面白さ   ★★★★★(素直に面白い!)

とっても短いです

【作品集】55

【タイトル】ルーミア
【書いた人】500 さん

【あらすじ&感想】
朝、目を覚ましたルーミアが見つけた指輪。
人間のものだと判断したルーミアは持ち主を探しに人間の里へ行く…
「妖怪にだってわたしみたいに可愛くて優しい子もいるんだよ」

とっても短いです。
妖怪であるルーミアのお話。それだけ。
それ以上は言葉にできない気がします。

あまり考えずに文章を追っていくと綺麗に落ちが付いた話

「ルーミア」 500氏

あまり考えずに文章を追っていくと綺麗に落ちが付いた話

ある男子高校生の初恋 イセンケユジ氏
ある少年と、ある少女がいた。

【作品集】55
【タイトル】ある男子高校生の初恋
【書いた人】イセンケユジ氏
【あらすじ】
舞台は幻想郷ではなく、日本。
ある少年と、ある少女がいた。
少女は、神社の巫女さんであり、少年の小学生の頃からの幼なじみであり
・・・少年が初めて会った時から、ずっと好きな人だった。
季節は秋。蝉時雨の降る暑い一日。
年に一度行われる体育祭で、少年と少女は果たして・・・?
【感想】
まず凄いのは、情景描写と心情描写。
情景描写はまるで目に浮かんでくるような素晴らしさ、
そして心情描写は、読んでいて思わず手に汗を握ってしまうほどの
迫力に満ちていた。文章力に圧倒された。
次は、オリキャラの存在感。あらすじに書いたようにこのSSの舞台は幻想郷では
無いが、それでもオリキャラが没個性になるということが無かった。
むしろ、際立っていた。読んでいて感情移入せざるをえないほどに。
描写力・キャラについては最高だった。
ただ、構成についてはもう少しコンパクトに出来たんじゃないかな、という感じがした。
少し冗長だったかもしれない。それでも、作品としての魅力を損なうほどでは無かったが。
そして、結末は切なく、素晴らしい締め方だった。
「甘すぎず辛すぎず」という言葉がしっくりくる。
オリキャラものということで、興味がわかない人はいるだろう。
また、直球の青春ものでもあるので、この点でも敬遠する人がいるかもしれない。
逆に、以上二つが好きな人なら、とても気持ちよく読めると思う。
あまり好みでない人も、読むことを勧めたい。
素晴らしい読後感を得られることだろう。
【五段階評価】
文章力 ★★★★★
発想 ★★★★★
構成 ★★★★☆
総合 ★★★★★

読み終えた時、あなたは早苗さんの能力を思い出し、切なさが増すでしょう。

【作品集】55
【タイトル】ある男子高校生の初恋
【書いた人】イセンケユジ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213564004&log=55
【あらすじ&感想】
読み終えた時、あなたは早苗さんの能力を思い出し、切なさが増すでしょう。

オリキャラの一人称です。早苗さんが外にいたころの話。
主役以外も良い味出してます。
テンポよく読めて、なおかつ感動できる珍しいSS。
幻想入り。例えば、科学と情報の時代になっても諏訪子や神奈子を信じていた、数少ない人々は、一体何を思ったんでしょうかね?

【五段階評価】
★★★★☆

『はじめまして、こちやさなえです』

【作品集】55
【作品名】ある男子高校生の初恋
【作者名】イセンケユジ氏
【あらすじ】
主役は外の世界にいるころの早苗さん、ではなく、そのクラスメイトの男の子。所謂オリキャラである。
タイトルからして判るように、彼は東風谷早苗に絶賛片思い中。それも小学生のころから。
十年以上も彼女を想い続け、今日に至る。しかし、彼は判っていた。彼女と自分は、住む世界が違うと。
彼女に自分は相応しくない、いや、どんな男でも、人間でも、彼女には相応しくないんだ、と。
【感想】
ここから感想。あまりこれのあらすじに触れたくはない。だって面白さが半減するから。
とりあえず言おう。感動した。というか、泣ける。こういう話に弱いのはなんでだろう。
っつーか、俺ならもう立ち直れないと思う。それだけ衝撃が強いし、胸が痛くなる。
はじめから好きにならなきゃよかたんじゃないか、いっそ高校が別になってしまえばよかったんじゃないか。
でも、きっとそんなことはない。想っていた時間は、間違いなく幸せだったのだから。

『はじめまして、こちやさなえです』

結界の外・男のオリキャラ・東方キャラの絡んだ恋愛話。

【作品集】55
【タイトル】ある男子高校生の初恋
【書いた人】イセンケユジ氏
【容量】約77kb 
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213564004&log=55
【あらすじ&感想】
ある男子高校生の西野山・・・『僕』は結局東風谷早苗とまともに話したことは無かったのが、例外があった。
体育祭の日、スウェーデンリレーにて絶望的な状況ながら早苗の応援―祈りを受けた『僕』は見事大逆転勝利を収める。
『僕』と早苗は流れで昼ご飯を共にすることになったのだが、神様を信じるかという質問や
神様の言葉と称して忠告をした後言った内容を覚えていないなどの不思議な内容もあったものの
まともな会話をようやく果たす。信じることの重要さを知った『僕』は最高の気分で体育祭を終えた――が。

結界の外・男のオリキャラ・東方キャラの絡んだ恋愛話。
要素を書き出すとブラウザバックされることは間違いないであろうこの作品ですが、
オリキャラが出てくる作品ですが嫌悪感を覚えないように工夫されていると感じます。
読まず嫌いの方に薦める際には是非とも挙げたくなる魅力を放っていますが最期は何とも切ない…
風神録の通り早苗は既にこちら側に来てしまったという前提を皆様方は持って読み始めるだけに
自覚の無い幸せ、今の幸せを努力無しに享受しているという悲劇を覗かせるキーワードで予測できてしまう
結末を陳腐にならずオリキャラはでしゃばらず、人の持つ青春のイメージと重ねるように
描ききったことを特に評価したいです。
★★★★☆(早苗さんは祀られる風の「人間」彼女も人並みに想い想われていたのでしょうか)

彼女がソレを咥えたら 白氏
愛煙家にとっては肩身が狭くなっていく一方の外の世界。それは幻想郷でも同じであった。

【作品集】55
【タイトル】彼女がソレを咥えたら
【書いた人】白氏
【あらすじ】
構内全面禁煙、タクシー全車禁煙、飛行機も新幹線も禁煙禁煙。歩きタバコも厳禁。タバコ税の増加。
愛煙家にとっては肩身が狭くなっていく一方の外の世界。それは幻想郷でも同じであった。
紫煙を一つ吹きだしたなら、やれ身体に毒だ、やれ禁煙しなさい、やれ外で吸え。
ああもう、幸福追求権の侵害である。愛煙家達は、おのれらの境遇に嘆き、徒党を組んで決起した。
さあ、我らが安心して、堂々と、美味いタバコを吸える楽園を見つけよう。
【感想】
ここから感想。タバコ辞めますか? 人間辞めますか? はっはっはー! 妖怪にはかんけーね!
およそタバコをふかしている、と聞くと男性をイメージする方が多いことだろう、が、これは東方である。
登場人物の一人を除いて全てが女性。格好いい女性がタバコをくわえている姿は絵になりますね。
笑いあり、涙ありの実にバランスの取れた作品。主に笑い9、涙1の割合です。
紅魔館組では美鈴あたりが吸ってそうな気もします。違和感がないって程度の話ですがね。
そこそこ長い、かな? でも面白さがそれを気にさせずにすらすらと読み進められる。
タバコを吸う人は共感できるところもあるかも。ちなみに、私はタバコが相当に苦手です。無念。

始終モクモクと煙ふかしてる作品。

白氏の「彼女がソレを咥えたら」がよかった
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213291295&log=55

始終モクモクと煙ふかしてる作品。キャラが抜群に立ってるところが良い
キャラが立ってるということはこんなにも武器になるんだということをよく教えられた
あと、喫煙者の苦労や日々受ける白眼視についても共感できるところがある

惜しむらくは煙草の吸い方が結構間違ってるところ。葉巻は炭では火がつけられません
それにメシャム製パイプとは石製のパイプですので飴色ではありません

霊夢と女中喫茶 暇人KZ氏
メイド喫茶って値段が法外らしいぜ!

【作品集】55
【タイトル】霊夢と女中喫茶
【書いた人】暇人KZ氏
【あらすじ】
本当はホラー作品を紹介したかったけど、寒い日に薄ら寒くなる作品を勧めるわけにはいくまい。
奴のホラーは危険だ! いいな! 「ヒトカタ」とか「鈴仙と狂気の夜」とか「蒸し暑い夜をお過ごしならば」とか
を読むなら部屋を暖かくして凍死に注意しろ! 背後に誰か立ってそうでも振り返るな! 自分を強く持て!
えー、気合が入ったところで、腹は減りませんか? 霊夢は腹が減ってそろそろ死にそうです。
あとお茶もありません。博麗の血液とも言っていいお茶がなくなった。霊夢の命も長くはあるまい。
半ば本気で餓死しそうな霊夢。そんな彼女に吉報が入った。それは新聞に挟まれた一枚のチラシである。
女中喫茶「かりんとう」のアルバイトを募った一枚であった。渡りに船である。霊夢は迷わず飛び出した。
巫女としての自負? なにそれ、プライドで飯が食えるの? かくして、霊夢は件の店にて、身を窶すことになるのだった。
【感想】
ここから感想。メイド喫茶って値段が法外らしいぜ! そんな話を聞いた。やれ、コーヒーが一杯2000円だ
やれ、カレーライスが5000円だ。しかし、それでも注文が絶えないと言う。ああ、おそろしい、おそろしい。
流石に誇張どころの話ではないとは思うが、それだけ人気があるのは間違いないでしょう。行った事ないけど。
そんな店で働く霊夢。考えても見れば、巫女服でない霊夢って貴重なんじゃないの? 想像だけで御飯三杯いけます。
客によって各々のストーリーが設定されている、とでも言うべきか。場面場面が来店者によって切り替わる。
個々の特徴を生かした会話が実に愉快。食べ物絡みであのお方を忘れちゃあいけないわな。
そして共に働く先輩方。というか主に片方。黒いよう! 怖いよう! でもあんなん言われたら黒くもならぁな。

所謂アルバイトもの。

【作品集】55
【作品名】霊夢と女中喫茶
【作者名】暇人KZ氏
【あらすじ】
博麗霊夢は限界だった。何が限界かと言うと、腹が。金がない! お茶がない! 餓死する数日前!
あんまりにもあんまりに腹が減るもんだから、ついには人間を捨てて新聞紙に手を伸ばす。
と、そのときだった。或る項目が目に入る。霊夢は目を見開く、活路が見えた。
プライド? それで飯が食えるの? 霊夢は迷うことなく飛び出した。『女中喫茶[かりんとう] アルバイト急募』を見て。
【感想】
ここから感想。所謂アルバイトもの。小遣い稼ぎにはバイトだよね。みんなもやったよな!
霊夢は生活のためにバイトするからちょっとほろりだぜ。ともかく、喫茶店、それも所謂メイド喫茶。
生活費のため、食費のため、霊夢はある先輩二人と迫り来る一筋縄ではいかないお客様、もといご主人様を持て成す。
そして食い物絡みでは奴がくる! ないわwwwwwwそれはないわwwwwwwテンポのいいギャグでさっくり読める。
あとギャップに吹く。上記の作品をつらーっと読んでからこれ読むと間違いなく吹く。と言うか泣く。
うわーん! なんでそんなに黒くなっちゃったんだよー! だがそれがいい。

『酒買ってこーい! 金がないなら体売ってこーい!!』

カリスマ欲しい奴ちょっと来い Ph氏

【作品集】55
【タイトル】カリスマ欲しい奴ちょっと来い
【書いた人】Ph氏
【ジャンル】ギャグ、2chネタ、実況
【Ptランク】A(6000~8999)
【あらすじ】
 レミィがスレを立てたようです。
【感想】
 確実に2度目は無いであろう作品。ある意味究極の一発ネタ。
簡単に説明してしまえば一人「幻想郷にインターネット」スレ。
それだけならスレでやれで済むが、東方キャラの個性を出しつつ、
2chらしいやり取りを92レス分とならば、十分作品としての価値はあるだろう。
最初にこのネタで投下した作者の勇気と書き込み・IDの再現の高さを素直に評価したい。

「Endless Party ~宴は終わらない~」 ママンズ命 氏

【作品集】55
【タイトル】「Endless Party ~宴は終わらない~」
【書いた人】ママンズ命 氏
【あらすじ】
紅魔館主催・レミリアの誕生日を祝うパーティー。
その最中から終了後の撤収に至る今まで、美鈴は仕事に追われていた。
そして撤収作業も完了し…。
【感想】
文章自体はこれといった特徴はなく、やや端折りがちではあるが、
ぶつ切りと言うわけでもなく、全体としては意外にテンポよく読み進められる。
作品自体もそんなに長くないので、ちょっとした暇があればさっくり読めるのは悪くない。
しかし、ちょくちょくネタが変な方向に偏る。多分、作者の嗜好なんだろう。
マトモなのもあるが、中でも「彼女」が何故かそうなっている件については
最後まで理由らしき理由も語られず。
百合(めーさく)と言えば百合なんだが、この人は過程を書いていないので、ここの住人には評価が分かれるかも。
俺は特に気にしないので、その辺について言及する事はなく。この長さで過程過程って言うのもなんだろうし。
最後まで読んで、俺はベッドに飛び込んで悶え転がった。和むってレベルじゃない、コレ。
なんというか、モヤモヤーっとしてたものが、徐々に凝集して、濃くなった所で一気に弾けるような。
ただイチャイチャするのとは違う、しっとりとした関係。
悶える程ピンポイントに来る奴は少数だとしても、これを読んだ多くの人はニヤニヤしたりむずがゆくなると思う。
精神がお疲れ気味なお前らにオススメ。長編読み切った後の一服とかにどうよ。
できれば続きをイカ(ピチューン
覗きについてはノーコメント。ただ、俺は嫌いじゃない。
あと、別に悪く言うわけではないが、作者はそうとうのナルシスト。間違いない。
まぁ、そこまで愛とか美とかにこだわるから、こういう作品が書けるのだろうけど。少なくとも俺には無理。
【五段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
男前★★★★★
乙女★★★★★
総合評価★★★★☆

有現在一の幻想郷紀行・改変  十二単 氏

作品集55, 有現在一の幻想郷紀行・改変 (十二単 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213574261&log=55
オリキャラもの。
不思議なお話かと思いきやお前かってお話。
点数低いけど結構こういう話は好き。
でも短すぎる。でもこれを水増しして面白くするのも大変だろうな。

劇団四季映姫  藤村流 さん

【作品集】無印55
【タイトル】劇団四季映姫
【作者】藤村流 さん
【本文容量】30KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213539737&log=55
【あらすじ】
寝不足で机に突っ伏している映姫に慰問のメンバー募集の広告を持ってきました
小町「なに言ってんですか、やるっきゃないですよ! これはもう、四季さまの美声を披露する絶好の機会なんですから!」
【感想】
一番の見所は二人のやり取りでしょう
寝不足で思考回路が短絡気味の映姫様とマイペースだがひっそりと気遣う小町の会話がいい味出ています
ここには閻魔と死神ではなく、仲の良い二人組みがいるだけです
緊張してる映姫様かわいいよ

・コメントより抜粋
これはブッダとイエスのおにーさんたちも きっとぜったいだいぜっさん

お狐様と夏の空  おやつ氏
かっこいい藍が大活躍するバトルもの、八雲藍主人公の東方緋想天

【作品集】55
【タイトル】お狐様と夏の空
【書いた人】おやつ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1212898690&log=55
【あらすじ&感想】
この女落胆しやがった。
今、私に、八雲藍に、溜息なんか吐きやがった
(本文より抜粋)

かっこいい藍が大活躍するバトルもの、八雲藍主人公の東方緋想天
この人の藍様はかなりの『イイ女』
知り合いをだまくらかし、主人を手玉にとり、かわいい子といい感じになって、人に喧嘩を吹っ掛ける
読んでいてところどころ気になるところもあるが、勢いがあるためそれに乗れてしまえばさほど気にならない
親バカだったり苦労人だったりする以外の藍に興味のある人にぜひ読んでいただきたい
キャラクターの性格に作者のオリジナル色がやや強いのでそういうのが苦手な人は注意

約50もの作品集を空けて書かれた藍を主人公とした物語。

【作品集】55・106・106
【タイトル】お狐様と夏の空|天女様が見た冬の空|彼女らが見た青い空
【書いた人】おやつ氏
【容量】約172kb 
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1212898690&log=55
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269797474&log=106
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1269797783&log=106
【あらすじ&感想】
文やレミリアを足止めとして紫から逃げる藍だが、実は彼女もまた単独で異変の解決に向かっていたのであった。
そして雲界での衣玖との大激戦を演じるが、その間に首謀者は。
(お狐様と夏の空)
その夏の出来事により衣玖と藍は知人となるのだが、夏の異変により天子は博麗神社の地下に要石を埋めてしまった。
このままでは避けられない一大事が発生するので、衣玖は石の身代りとなり将来の大地震を防ぐという。
それは阻止したい藍と霊夢と天子。1vs3で止めようとするが実は衣玖の正体はとある神のようなものであって――
(天女様が見た冬の空|彼女らが見た青い空)
約50もの作品集を空けて書かれた藍を主人公とした物語。後ろ2作品はちょっぴりグロ注意やもしれません。
落ち着いている藍と衣玖の会話は東方キャラの中でも精神年齢が高そうなだけあって好ましい雰囲気です。
そして濃密なバトル描写、とにかく最高峰の妖獣の藍と龍宮の使い衣玖、天人崩れと博麗の巫女として格好良いものでした。
最初の作品は東方緋想天・藍ストーリーと作者が書いている通り、あの異変に藍が単独で参加していたらと存分に思わせる出来。
後編2作品は余り見ない天子の地子としての過去も描かれていますが、あの2人(?)の関係は確かに一言では語れないものですね。
★★★★★(キャーイクサーン)

何も無い日、いんわんだーらんど  大根大蛇氏
弟が動かなくなってしまった。

【無印作品集】55
【タイトル】何も無い日、いんわんだーらんど
【書いた人】大根大蛇氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213795028&log=55
【あらすじ&感想】
弟が動かなくなってしまった。
ぶっちゃけた話が死んでしまったって、そういうことなのだが。

 

上記の文から始まるいわゆる、オリキャラの話。
しかしオリキャラといえども主張しているわけではなくて、東方キャラから見るものとはまた違った角度から幻想郷を垣間見ることができます。
最新作品はUを探しての大根大蛇氏は、普段からおもしろいアプローチで東方のSSを書いてくれる貴重な作家さんで、個人的には大好きです。
どこイツ/どこいつシリーズで知っている方も多いんじゃないかと思いますが、こんなのも結構オススメです。
胸を張って自信を持ってオススメできる一品です。

【五段階評価】
★★★★☆

終盤の流れは誰もが感動できる物だと思う。

【作品集】55
【タイトル】何も無い日、いんわんだーらんど
【書いた人】大根大蛇氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213795028&log=55
【あらすじ】
とある普通の姉弟がいた。弟が死んだ。でも、目の前にその弟がいる。
弟が何故死んだか回想しながら、目の前の弟を追いかけつつ、姉はやがて幻想郷にいたる。
本当に弟は、何で死んだんだろう?
【感想・考察】
小学生としての幼稚っぽさを表した、特徴のある一人称に、オリキャラ。
多分そこそこの人が最初の一画面の時点で読むのをやめたのかもしれないが、この作品自体は凄く良いSSである。
終盤の流れは誰もが感動できる物だと思う。生死が絡むのは安易なのかもしれないけれど。
しかし作者さんは紫にごめんなさいしないといけないよね……。出す東方キャラの役割等がちょっと練られてなかったかなと思う。まぁ、「何も無い日」だからこそであるのかもしれない。
東方キャラの描写、そして姉弟自体は凄く上手い。
博麗霊夢辺りは結構ツボに入ったし、姉と弟には十分な無個性さと共に十分な個性を感じた。うむ、自分でも何言ってるか分からん。
評価されてないのが腹立たしくてついこのレビューにいれました
[幸力]★★★☆☆(きっとハッピーエンド)
[鬱力]☆☆☆☆☆(幻想郷にとっては何も無い日だし、文体のせいで展開の割りに鬱にならない)
[グロ]☆☆☆☆☆(無い)
【総合評価】★★★★★(オリキャラものの鑑であるように思う)

射命○文  八重結界氏

【作品集】55
【作品名】射命○文
【作者名】八重結界氏
【あらすじ】
普段は多忙の極みの閻魔様こと、四季映姫・ヤマザナドゥ。今彼女は極稀に出来る暇な時間を謳歌していた。
というか、持て余していた。何をするでもなく、煎餅を齧りつつ新聞を手に取る。そこに書かれていた驚愕の記事。
そう、それは捏造。根も葉もない事実無根の記事。それも自分に関連するものだった。これはいけない。
文々。新聞・・・、それを発行する天狗、射命丸文に説教をかますべく、閻魔は走る。
そして、射命丸文を出しなさいと迫る楽園の閻魔。そこで出てきた鴉天狗とは・・・!
【感想】
ここから感想。その発想はなかった。こればっかりは発想の勝利。もうなんでこんなこと考え付くのよ。
ぶっちゃけると、最初に文が出てきた時点で吹いた。もう一行目で吹いたら死亡だったらもう死んでた。
どうもこういうのに弱いらしい。みんなはどうだろう? 兎にも角にも、さっくり読めるのがありがたい。
とりあえず聞こう。文よ、お前実は⑨だろ。椛に同情するしかないぜ。

「好きな数字を言ってください。その数だけあなたを殴ります」

みっしんぐ ぱんつ ふるぱわー☆  電気羊氏

【作品集】55
【作品名】みっしんぐ ぱんつ ふるぱわー☆
【作者名】電気羊氏
【あらすじ】
主役はタイトルから判るように萃香。開始一行目からぶっ飛んでいる。やっちゃったぜもいいところの展開。
長く履いていたお気に入りの鬼のパンツが破けてしまった萃香。まぁ、破けてしまったものは仕方が無い。
しかし、そこで萃香は思いつく。幻想郷のみんなが履いてるパンツってどんなのけ?
興味津々。好奇心は猫をも殺す。一度走り出したら止まらない。さあ、萃香の能力の見せ所だ。
周りに迷惑がかからないように、周りに迷惑がかからないように萃香はパンツを萃める。大事なことなので二回言いました。
さて、皆々様がお履きになられている下着は果たしてどんなものなのか?
【感想】
ここから感想。これはひどいwwwwwwwwwwwwww勿論褒め言葉であります、サー。
とりあえず言っておこう、これはギャグである。それ以上でも以下でもない。
妄想を膨らませろ、煩悩を解き放て、想像の限界を超えろ。よろしい、ならば爆笑だ。
あ、それと最後に。萃香乙! それから、変態が何人か出ます。ご注意ください。

「萃まれ!! 幻想郷中のパンツ!!」

花の色は  久我&金井氏

【作品集】55
【作品名】花の色は
【作者名】久我&金井氏
【あらすじ】
主役はとある少女。彼女もまた、年頃の娘。勿論、異性に恋をすることもある。
そして、今がまさにそのとき。彼女の想い人は、霧雨道具店で働く無愛想な彼、森近霖之助。
彼を想うと、胸が痛い。いっそ好きだと言えたらどんなに楽なことか。しかし、嫌われたら?
つらい、つらい、つらい。恋煩いが、彼女を蝕む。ただ彼女は、彼のことを想い、彼のことを見るしかできない。
彼の働く店に出向く、彼は少女のことを憶えていてくれた。彼女はそれだけで幸せだった。
しかし、幸せは長くは続かない。縁談の話。霖之助の名が出ると、両親に妖混じりゆえにと反対される。
どうしてそんなことで? 両親は自分のためだと言っているが、しかしこの想いも忘れろというのか?
少女は家を飛び出す。その先に何が待っているかも知らずに。
【感想】
ここから感想。ああ、やっぱこういうことってあるんだろうなぁ、と読みながら理不尽さを噛み締めてた。
人間と妖怪、はこの世にはありえない組み合わせだけど。貴族と平民。みたいなノリなら幾らでもあったろう。
それだけに、こういう話は、いつの時代にもある永遠のテーマではないかと思う。
少女の気持ちも判るけれど、自分が親だったら、本当に笑顔で背中を押せるか、送り出せるかどうか。
ともかく、オチまで読んで初めてこの物語は完結する。新説。しかしそれがいい。結構お気に入りの作品。

「おや、また来ていたのかい。今日は何をお探しですか?」

しあわせなわたしたちのいびつな家族ごっこ  過酸化水素ストリキニーネ氏 (10/08/22現在削除されています)

【作品集】55
【作品名】しあわせなわたしたちのいびつな家族ごっこ
【作者名】過酸化水素ストリキニーネ氏
【あらすじ】
主役はフランドール。舞台は紅魔館。フランドールの視点、一人称ではじまる物語。
無邪気なフランをよく見るが、この作品ではどことなく気だるげな感じが伝わってくる。
魔理沙や紅魔館の面々と触れ合っていく中で、フランドールは当たり前の日常に、とても大切なことを悟る。
周りが己を拒絶しているのか、己が周りを拒絶しているのか。知らないだけか、知ろうとしないだけか。
手を伸ばせばそこにある、今まで気付かなかった、本当に大切なものが。
それはそれは、とてもいびつで、それでもとてもきれいな家族の物語。
【感想】
ここから感想。まず、シリアスっぽいが、所々に小ネタ、というか笑いを誘う要素を含ませているので
シリアスにありがちな、どこか気が滅入るといったようなことが無い。続き物のようだが、読んでいなくとも問題はあるまい。
紅魔館の面々と触れ合っていくのだが、その中でもパチュリーの話は結構くるものがある。
どのキャラにも嫌味のない扱いをしているところに好感が持てる。

「まぁなんせ暇潰し歴495年の引篭もりニートなんで」

何も無い日、いんわんだーらんど  大根大蛇氏

【作品集】55
【タイトル】何も無い日、いんわんだーらんど【書いた人】大根大蛇氏
【容量】約73kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1213795028&log=55
【あらすじ&感想】
弟が死んでしまった。
田舎には普通にある山だった。その日は雨があって池は危険とは言われたけれども。
その現場をなんとなくうろついていたら変な場所へと出てしまった。
そして何か怖いものに襲われた、いや食べられそうになった。
でも巫女さんらしき女の人が助けてくれた。そしてどうやら死神に連れていかれるらしい。
たぶん自分は幽霊になっているのかもしれない。でも仕方がない。だって私は弟を

…とまあこの話の文章っぽく書いてみましたが果たしてこれで伝わるのか……
となりのトトロとか千と千尋の~ のような話と表現するのが分かりやすいでしょうか。
読み終わった後に題名をふと見るとはっとします。感想コメにもありましたが
幻想郷から見るとただの一日。でも東方のSSであることを抜きにしても心に残るような、
そんな物語なのではないのでしょうか。
この話もまたオリキャラで敬遠するのは勿体無いものです。
★★★★☆(リアルで同じ境遇になってしまった方にはちょっと辛いです…)