作品集59

Last-modified: 2011-03-06 (日) 22:32:43
巫女恋し神様 桜田氏

【作品集】59
【タイトル】巫女恋し神様
【書いた人】桜田氏
【あらすじ】
早苗がご機嫌に料理をしている。ご機嫌のあまりに歌を歌っていると、突然諏訪子に話しかけられ、驚いて指を少し切ってしまった。それを見た諏訪子は――
【感想】
内容は誰もが一度は考えるであろうベタ。先も読めるし、オチも分かってしまうだろう。だが、しかしベタなものは不安感無く、安心して読める。内容量も気軽にサクッと読める長さ。守矢組が好きならオススメしたいこの一品!
【五段階評価】
文章力★★★☆☆(基礎の三点リーダーの使い方などは出来てはいないが、そんなこと気にしないで読める!星的には2.5~3というラインな為3にしました)
ベタ度★★★★★(ベタは悪い訳じゃない。むしろ安心して読めるんだ!)
早苗愛され度★★★★★(諏訪っ!)

ただ、それだけの一日。 桜田氏

【作品集】59
【タイトル】ただ、それだけの一日。
【書いた人】桜田氏
【あらすじ】
ある日レミリアの元に早苗がやって来た。早苗は約束をしたと言っているが館主のレミリアは聞いていない、と早苗を倒そうとする。
そこに咲夜がタイミング良く現れ、私が呼んだとレミリアに言う。それを聞いてレミリアは、態度を改めて早苗を歓迎する。
レミリア、咲夜、早苗という不思議な組み合わせのお茶会が始まった。
【感想】
純粋に面白い。会話文が多いが、それがテンポ良く、心地良い。
咲夜と早苗の掛け合いやレミリアと咲夜の不滅な絆など、読み所満載の面白さ。
文章量も長くも無く短くも無い丁度良さ。
是非これは読むのをオススメしたい。
【五段階評価】
文章力★★★☆☆(巫女恋し神様と違い、三点リーダーなどの使い方は合っているが、!マークの後に1マス空けるなどはまだ出来ていない。あと三点リーダーや――などの多用はプロの世界では文章が薄っぺらく感じる為、普通はしない)
早苗愛され度★★★★★(桜田氏の愛が伝わります)
文章構成度★★★★★(起承転結がすっきりしていて非常に読みやすい)
総合評価★★★★★(4.5くらいな為5に。文法など気にならない。それくらいに、純粋な面白さがある作品でした。)

因罪業賜神身 Spheniscidae氏

【作品集】59
【タイトル】因罪業賜神身
【書いた人】Spheniscidae氏
【あらすじ】
 今より五百年以上昔の話。
 神奈子を祀る諏訪信仰は上社と下社、神奈子の子孫である諏訪氏内で対立が起きていた。
 それを不安に思いつつも、客観である事を求められる神ゆえに殆ど手出しの出来ない神奈子。
 そして正月八日、とうとうその対立はお互いの血を流し合うことになるまで発展した。
【感想】
 人間の信仰と権力について神奈子からの視点でかかれた歴史小説。
 個人的には面白かったですが、読みづらい漢字や文体、あとタグにある通り非東方と夜ばれても
 ちょっと仕方ないかなっと思われる内容なので読む人を選ぶかなぁっと感じた。
 でも、人々の様子や神奈子の葛藤など上手く書かれていて、歴史ものが好きなら是非進めたい
 作品だと思った。
 ラノベよりは文学に近い作品かな?
 ただ、改行の仕方が少し見づらいかも。
【五段階評価】
 
 文章★★★★☆
 構成★★★★☆
 東方っぽさ★★☆☆☆
 歴史観★★★★★
 総合評価★★★★☆

お疲れババァ!  aho氏
読み終えた後にはタイトルに込められた意味がわかるだろう。

【作品集】59
【タイトル】お疲れババァ!
【書いた人】aho氏
【あらすじ&感想】
 
「お疲れババァ!」
 
この言葉には意味がある。
「ああ、またか」と嘆き、憤る人も
「ああ、またか」と苦笑し嘲笑う人も
読み終えた後にはタイトルに込められた意味がわかるだろう。
そして、愛情と敬意を持ってこう言うに違いない。
 
『お疲れババァ!』

ほのぼのと感動を同時的に了解させる手法は心の琴線をくすぐる。

【作品集】59
【作品】お疲れババァ!
【作者】ahoさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1221409268&log=59

物語18点 キャラクター18点 ストーリー18点 構成15点 表現18点
総点87点

敬老の日にチルノたちがお疲れババァと言ってきたというお話。
ともかくキャラクターの魅力がふんだんに盛り込まれており、紫に対する作者の愛情はとどまることを知らない。
ほのぼのと感動を同時的に了解させる手法は心の琴線をくすぐる。

ギャグとほのぼのと感動を一つの作品に詰め込んだ、欲張りでいて完成度の高い作品。

【作品集】59
【タイトル】お疲れババァ!
【書いた人】aho 氏
【ポイント】32360
【レート】12.15
(2010/05/19時点)
【あらすじ】
 「お疲れババァ!」
 場の空気が固まるのを全く気に掛けず、チルノ、橙はそう言って紫に花束を渡す。
今日は敬老の日、きているこの世界を築き上げてきたお年寄りの方々に、敬意と感謝を捧げる日である。
【感想】
 1万点越えが5作という強豪ひしめく作品集59で、頭角を現したaho氏の記念すべきデビュー作。
ギャグとシリアスのバランスのとれた展開というaho氏の作風、
東方メンバーと密接な関係がある幻想郷観はこの頃から健在。
序盤の青筋を立てつつ怒りをこらえる紫も、後半の己の経験を静かに語る紫も非常にそれらしく、魅力にあふれている。
ギャグとほのぼのと感動を一つの作品に詰め込んだ、欲張りでいて完成度の高い作品。
【総合評価】★★★★★(文句なしの良作)

天の子地の子 漢字太郎氏

【作品集】59
【作者】漢字太郎氏
【作品】天の子地の子
【あらすじ】
いつまでも天界に居座る萃香の元へ天子がやってくる。
萃香は天界で気に入られていたが、天子は「嫌っている」「私も嫌い」と嘘を吐いてしまう。そして何故そんなことを言ったのか、自分自身、理解できなかった。
【感想】
とにかく天子が可愛い。本当に可愛い。萃香との組み合わせが意外にも良い。
文章も短く、読みやすい文体なので、天子好きにはオススメしたいです。
【5段階評価】
天子可愛さ★★★★★
総合評価★★★★☆(百合っぽく感じれるため、百合苦手な方にはすすめない)

 

【作品集】59
【作品】天の子地の子
【作者】漢字太郎氏
【あらすじ】
天界に居座った萃香の元へ、天子が訪れる。その時、素直になれない天子は、萃香に嘘を吐いてしまう。
【感想】
珍しい萃香×天子。百合気味。こんな可愛い天子と萃香もたまには良いかもしれない。【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成力★★★★☆(丁度良い短さ)
百合度★★★★☆
百合が苦手な方にはおすすめ出来ないけれど、大丈夫な方には是非すすめたい作品。個人的には漢字太郎氏の作品で一番好きな作品です。

雨天外出  睡眠中毒者氏

【作品集】59
【作品】雨天外出
【作者】睡眠中毒者氏
【あらすじ】
激しい雨が降りそそぐ日に、霖之助は読書に耽っていた。
ふと外の景色に目をやった時、彼は驚くべき現象を目撃し、外へ飛び出した。
【感想】
登場人物は霖之助のみで、ある意味原作チックな作品。
電波的な詩とでもいうか、カオスな思考回路が溢れ返ったような情景。
正直あまり読みやすくない文章だけど、むしろそれがこの作品の味かとも思う。
 
文章力   ★★★★☆(内容を考えれば良いと思うけど、好みは分かれそう)
構成力   ★★★☆☆(もう少し分かりやすいほうが読みやすい)
電波度 ★★★★★(キバヤシってかこういう感じよね本人は)
総合点   ★★★★☆(こういうのをもっと読みたい)

おいでませ幻想郷 3氏

【作品集】59
【タイトル】おいでませ幻想郷
【書いた人】3氏
【ジャンル】実験作、演出重視
【Ptランク】S(9001~)
【感想】
 あらすじが無いのは、書いたらそれがネタバレになってしまうため。
 WEBならではの演出で猛烈なインパクトを読む人に与え、最後まで読み進めてさせてしまう。
星新一のショートショートや世にも奇妙な物語を彷彿とさせる作品。まさに発想の勝利。

かぐやひめさまにたりないもの  天福 さん

【作品集】59
【作品】 かぐやひめさまにたりないもの
【作者】 天福 さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1221214465&log=59
【本文容量】 27KB
【あらすじ】
暑い暑い夏の朝
永遠亭にて輝夜は文机の下に頭を突っ込んでいた
【感想】
ギャグじゃないっすよ、ほのぼのっすよ
作者様曰く「近所のねーちゃんみたいな輝夜が書きたかった」とのこと
その目標はしっかりと達成なされていると思います
なんてことない「普通」の輝夜の永遠に続く日々から切り取った、ゆったりとした一日を描く作品です

キュッキュッキュッの話  ワジンコ氏

【ジェネ】59
【タイトル】キュッキュッキュッの話
【書いた人】ワジンコ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1267904175&log=59
【あらすじ】
ある日竹林で輝夜は兎に話す。
【感想・ここが面白い・私的評価】
グロに燃える輝夜の話。
タイトルであえて引っ掛けて、グロテスクにサディスティックを演じさせるドッキリ的な話と受け取ったから
肝心なのはグロの部分だと思うんだが、あまり濃くする意図が感じられない。
だからと言って多分普通の人が読むほどあっさりはしてないんだろうし、むむむ?
というか、常にこんなこと考えている輝夜がキモい。いや俺は大歓迎だけど。
俺はキュッキュッキュッでゆめにっきを思い出した。
【五段階評価】★☆☆☆☆(読む価値は無いかも。こういう輝夜やキャラは好きである。ハッピーエンドの後ラブラブイチャイチャしたい)

美味しくて強くなる  ら 氏
嗚呼、いつの間にか東方Projectはメサ○ヤブランドになってしまったようです。

【作品集】59
【タイトル】美味しくて強くなる
【書いた人】ら 氏
【ポイント】15720
【レート】12.85
(2010/05/14時点)
【あらすじ】
 異変の落とし前として天人をタコ殴りにしようと思ったら、あっさり返り討ちにされた人妖。
天子曰く、秘密は桃だということで口にしてみるもひどく不味い。
そんなこんなで一日が終わったが、それが悲劇、いや喜劇の始まりだった……
【感想】
 嗚呼、いつの間にか東方Projectはメサ○ヤブランドになってしまったようです。
霊夢のツッコミに追いつかない怒涛の脳筋ボケラッシュ。
 そのうえ、食事あり、来訪者あり、風呂あり、事件あり、オマケに衝撃のラストと、
ストーリー展開がしっかりしているため、ギャグシーンにマンネリ感が出ない。
さらに、ら氏らしいセンスあるメタ会話がギャグを一層引き立たせている。
公共の場で見る事をお勧めしない、笑う事必至の良作。
【総合評価】★★★★★(腹筋が強くなる)

腹筋崩壊コメディの金字塔とでも言うべき傑作。

ら氏の『美味しくて強くなる』……有名だろうけどまだの人は是非読もう!
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1221827129&log=59
腹筋崩壊コメディの金字塔とでも言うべき傑作。シチュエーション、文の運び、ネタチョイス、ありとあらゆる物が笑わせにかかってくるその様は圧巻の一言
汗と筋肉とプロテインにまみれたこの作品で、君も今すぐハッスルしよう!ナイスバルク!

バックドロップは八雲式  PNS 氏

【作品集】59
【タイトル】バックドロップは八雲式
【書いた人】PNS 氏
【ポイント】19550
【レート】12.05
(2010/09/04時点)
【あらすじ】
 釣りがしたいという橙に釣り道具を持たせて送り出し、平和に始まった八雲家の朝。しかし、藍の厳しい一言で平和な日常はあっけなく崩れ去る。『オペレーションゆかりん―ツンデレの藍が大変身、ゆかりしゃま大好き作戦』のはじまりはじまり。
【感想】
 自分勝手で腹の内が読めない紫、頭が堅めの真面目な藍、子供っぽい天真爛漫な橙の八雲一家はとても温かで賑やか。まるで反復横とびのようにギャグシーンとシリアスシーンが交互に繰り広げられ、これからどのように話が展開していくのか全く読めず、ワクワクしながら読み進めた。
 時には笑い、時にはしんみりとする、笑いあり涙ありの八雲家ストーリー。以降の氏の作品設定の基礎となる作品でもあるので、未読の方は是非。
【長さ】.   短□□■□□長 (57KB 長めの中編)
【構成】     ★★★★★ (創想話でも指折り。)
【描写】     ★★★★★ (漫画のような感情豊かで人物重点の描写。)
【総合評価】 ★★★★★ (点数に相応しい完成度。八雲一家は二次設定とか言わずに是非)