作品集68

Last-modified: 2011-03-06 (日) 21:29:25
ユウゲンマガンたんかあいいよぉぁああ!!!! 毛玉おにぎり氏

【作品集】68

【タイトル】ユウゲンマガンたんかあいいよぉぁああ!!!!
【書いた人】毛玉おにぎり氏
【あらすじ&感想】
 この話の主人公魔梨沙は、‘人間でない何か’が人里を席巻するという異変を解決するため
かなうはずもない敵に対し、精一杯の修業を積み、それでも無理と分かっていながら、
自分の身を犠牲にし、黒幕の半獣の元へ向かっていった。
                ・
                ・
                ・
              う ・ そ

 ほんとは、数少ない旧作SSの中でもさらに貴重(ていうか創想話初?)の
靈異伝キャラをメインにしたコメディ。
 キャラは超マニアック、話はカオス、小ネタは古い物ばかりととにかく読者を選ぶつくり。
わからない人にとっては「??」とならざるをえないだろうけどツボにハマる人はホントにハマる。

 慧音「ユウゲンマガンたんカワユス」

 どうなることやら・・・・

【五段階評価】
スクロールバー長いけど★★☆☆☆(実は短い)
対若い子★☆☆☆☆(なんなのよ~)
対マニア★★★★★(たのしそう)
総合的カオス度★★★★★(地球ほうかい~)

振り込め魔界神 監督氏

【作品集】68
【タイトル】振り込め魔界神    【書いた人】監督氏
【あらすじ&感想】
『もしもし……あっ……えっと、お母さん?』
魔界で暇を持て余す神綺様。
そんな彼女が先日購入したGPS携帯電話に、溺愛する娘“アリス”から電話がかかって来て……?

タイトルでおおよその予想はつくかもしれませんが、時折ニュースにもなるアレの話です。
最初は“アリス”からの電話に、純粋すぎる反応を見せる神綺様の滑稽さを笑うコメディになると見せかけて、
実は凄く、それこそ臭いまでにいい話です。神綺様の愛の力に感動です。
お母さんって偉大だなぁと。図らずもほろりと来てしまいました。

【五段階評価】
文章  ★★★★☆(作品の良質さに定評のある監督氏。今作も流石の安定度です)
毒気  ☆☆☆☆☆(神綺様、白すぎです)
母の愛  ★★★★★(久しぶりに、実家に電話してみるかなぁ……)

虹色の恩愛  キロリ氏

【作品集】68
【タイトル】虹色の恩愛
【書いた人】キロリ氏

【あらすじ】
 アナタ様に……ただの石に、いくら語りかけた所で答えなんて返ってこない。
 ―――もう、私に九つの尻尾は無い。頭頂に毛の生えた耳も無い。
 今の私は妖狐ではなく、(略・本文抜粋
【感想】
八雲一家のシリアスな話。
詳しく言うとネタバレになるので控えるが、八雲紫の新しい解釈に嘆息した。
作者自身があとがきで言っているが、過去作の続編っぽいものという事で、
確かに少々理解し辛い部分もあったが、テーマの根幹は十分に伝わったし感動もした。
何であんなに点低いのか解らん。
難点をあげると、二人分の視点が切り替わっていくので情報の整理が厳しい所か。
それでも、人物Aの視点、人物Bの視点のみを読む事で理解できるので、
一粒で三度楽しめる……という解釈はちょっと無理やりかもしれん。
あとやっぱ過去作も読んだ方が理解が深まるのは事実。

  1. ++
    【五段階評価】
    文章力★★★★☆(十分読めるレベル。むしろ読みやすい)
    構成力★★★☆☆(上記の視点切り替えがちょっと……)
    発想力★★★★★(八雲紫の新しい解釈)
    ルビ★★★★☆(ルビタグは俺も面倒臭いと思う)
    総合評価★★★★★ (ベネ!)
天人Civilization  新角氏

【作品集】68
【作品】天人Civilization
【作者】新角氏
【あらすじ】
天子はいつもと同じ様に暇で暇で悩んでいた。暇過ぎて、人里に地震を起こそうかと物騒なことを考えている。そんな時、衣玖が目の前に現われる。その時に、衣玖が話す人里の様子は、天子の記憶にある古い里では無くなっていた。
変わった人里に興味を持った天子は、衣玖に案内役をさせて、人里へ向かうことにした。
【感想】
もう少し捻りや展開が欲しかった。手軽に天子のほのぼのを読みたい人向けです。ただ、物足りなさを感じてしまうかもしれない。
【5段階評価】
文章★★★☆☆(ぎこちない部分、堅くなってる部分がほのぼの要素を少し殺してしまっていた)
構成★★★★☆(あともう一歩展開が欲しかったけれど、纏め方は決して下手では無いです。ただ惜しい)
原作天子度★★★★☆(二次創作天子というよりは、原作天子に近い為、原作天子を求めている方におすすめです)

 

【作品集】68
【タイトル】天人Civilization  【書いた人】新角さん

【あらすじ】

暇を持て余した天子が、衣玖から里も変わりましたよと言われ、
里に遊びに行ってみることに。

【感想】

里の設定などを細かく書いていて、確かにこんな感じだったりするかもなあと頷ける部分がある。
天子と衣玖が昔から大いに変わった里に遊びに行くという設定も楽しい。
だが、淡々と里を観光して終わっているので、里の設定披露文で終ってしまっていて勿体ない。

たとえば、里で天子が妖怪たちが里に溶け込んでいることに驚いたりするエピソードがあったり
するんですが、そこらへんをもう少しふくらませてドラマ性を持たせてもいいんじゃないかと。
軽く天子が人間ととらぶったりしながらも、最終的に今の里を理解していくという設定はとてもいいと思うので、
あっさり料理し過ぎていて非常に勿体ない気がします。

丸い部屋  気の所為氏

【作品集】68(仮)
【作品】丸い部屋
【作者】気の所為氏
【あらすじ】
私、とご主人様の心温まるハートフルウォーミングストーリー。

【感想】
私の正体は読み始めてすぐ分かる。ご主人様もすぐ分かる。
賢すぎる私と親バカなご主人様が紡ぐ予想外のオチが秀逸。
初投稿と言うこともあり少々粗もあるけれど楽しく読ませていただきました。
文章の区切りの●がエサみたいで和ませてもらいました。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
オチ★★★★☆
総合評価★★★☆☆(今後に期待の意味を込めて)

稗田阿求の幻想郷  twin氏

【作品集】68
【作品】稗田阿求の幻想郷
【作者】twin氏
【あらすじ】
夏の気配に沸き立つ幻想郷。
幻想郷縁起を書き上げた阿求は風鈴が静かに揺れる博麗神社を訪れる。

【感想】
短編ながらも氏の持つ圧倒的な文章力、語彙力は霊夢と阿求の会話を鮮やかに彩る。
風鈴という小道具を上手に料理しています。
惜しむべきは氏の語彙に理解が追いつかなかった私。
素敵な作品なのに点数が高くないのもこの辺が原因かもしれない。

【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★★☆
オチ★★★☆☆
総合評価★★★☆☆ (スルメ的な意味で)

素晴らしきかな赤ちゃん!  ゴウテン氏

【作品集】68
【タイトル】素晴らしきかな赤ちゃん!
【書いた人】ゴウテン氏
【あらすじ】
突然だけど私、死にかけてます。まず素っ裸。(本文より抜粋。一部略)
願いを叶えてくれるという宇宙人に、「ちやほやされたい!」という願いを曲解され、赤ちゃんになってしまった天子。
はてさて天子はどうなってしまうのか?
【感想】
母性本能をくすぐられまくる霊夢達がかわいいです。
ちやほやされて大満足な天子もかわいいです。
妖怪の本性を剥き出しな彼女たちもかわい…………かわいいです。
【評価】
文章力 ★★★☆☆
構成力 ★★★★☆
一歩間違えればスプラッタ度 ★★★★★

私の橙、あなたの藍  ALICE氏

【作品集】68
【作品】私の橙、あなたの藍
【作者】ALICE氏
【あらすじ】
藍と橙で夕飯の楽しいお買い物。

【感想】
家族愛に満ちた雰囲気のとある一場面。
幸せをかみ締める橙。八雲、家族愛にピンと来た方はご用心。
短い中で橙の気持ちを上手く表現していると思います。

【5段階評価】(基本)
文章★★★☆☆
家族愛★★★★★
雰囲気★★★★★
総合評価★★★☆☆

狂気の瞳に氷の花を  アカテン氏

【作品集】68
【作品】狂気の瞳に氷の花を
【作者】アカテン氏
【あらすじ】
「うどんこだ!」
紅魔館へ行く途中、チルノに出会った鈴仙。
何気ない出会いだったけれどやがて二人の関係は変わっていく。

【感想】
2行目の鈴仙のセリフに思わず突っ込みを入れたくなる。
うどんこと鈴仙を呼ぶチルノが可愛いからどうでも良くなりました。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
百合★★★★☆
饂飩★★★★☆
総合評価★★★☆☆

毒 薬    与吉氏

【作品集】68
【タイトル】毒 薬

【書いた人】与吉氏

【あらすじ】
「宝物が見つかるのなら、それは幸せな事でしょ?」
「若しくは最悪でしょうね」

無邪気なメディスンとそれをたしなめる霖之助。
話はメディスンに成長を促すほのぼのものかと思いきや……?

【感想】
中盤からの展開はまさに圧巻。文章で恐怖を覚えたのは久しぶり。
神主をして切れ者といわせる霖之助の思考速度と霖之助らしい空回り具合。
そしてその空回りしている霖之助のキバヤシ的思考をこういう風に使うのか!
というまさに「その発想はなかったわ」

感想でネタばれするにはもったいない!
中盤以降のことに触れてしまわないようにすると自分の拙い文章能力ではこれが限界。

こんぱろこんぱろ 「毒」よあつまれ。

綺麗な心  ロディー氏

【作品集】68
【作品】綺麗な心
【作者】ロディー氏
【あらすじ】
妹を護りたかった、二つの姉妹のお話。

【感想】
大切に思うが故に、どうしようもなく閉塞しているある事実から目を逸らし続ける二人の姉が切ないです。
移り変わる二組の姉妹とトドメの一言が物語を綺麗に締めています。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
姉妹★★★★★
総合評価★★★★☆

てんゆか  guardi氏

【作品集】68
【作品】てんゆか
【作者】guardi氏
【あらすじ】
天子が霊夢に「何処でもないところに連れてって」と頼む
二人が向かった先でまず出会ったのは妖怪の式の式だった
【感想】
作者氏は古典の素養があるとみえて、それが天子の発言に反映されている
正直会話のセンスはかなり高いと思うが、もうちょっと盛り上がりがあると
いいんだけどなー、でもこれはこれで悪くないんだよなー、という感じも

文章 ★★★★☆(ところどころ原作の会話のアレンジがあって個人的に好感)
展開 ★★★☆☆(素直な展開なんで特に驚きはない)
古典 ★★★★★(緋想天の会話っぽさが出ていて良いのでは)

総合 ★★★★☆

少女が創った最初の歴史  図書屋he-suke氏

【作品集】68
【作品】少女が創った最初の歴史
【作者】図書屋he-suke氏
【あらすじ】
妹紅が偶然発見した慧音の胸元に残る傷跡
慧音が語る、昔々のとある事件にまつわる出来事とは
【感想】
文章も展開もまだ発展の余地があるけど話自体は面白い
キャラも立ってるしきちんと動いているので頭の中で描写ができる
「歴史が書き換わった」ことの使い方は見事だった

どうでもいいけど、歴史小説として見ればオリキャラ扱いされるべきは慧音だな

文章 ★★★☆☆(めくじらを立てれば切りがないが、勢いで流すべし)
展開 ★★★☆☆(描写が足りないせいかやや強引な感じは受ける)
発想 ★★★★★(ペンは剣よりも強し、という一つの事例かもね)

総合 ★★★★☆

なるき  誤爆氏
ルーミアとホラーはやっぱり馴染むなと思わせる作品。

【作品集】68
【作品】なるき
【作者】誤爆氏
【あらすじ】
どうしてルーミアはルーミアなんだろう。
ふと疑問を抱いてしまった射命丸がルーミアに取材を試みる。

【感想】
ルーミアとホラーはやっぱり馴染むなと思わせる作品。
ルーミアを個体ではなく、一種族として捉えているところが面白いです。
最初の注意書き通り少し嫌悪感を抱く描写があるのでそれが大丈夫だと言う人は是非。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★★
液体★★★★☆
総合評価★★★★☆

射命丸文は取材をするためにルーミア一族の住処に行った。

【作品集】68
【タイトル】なるき
【作者】誤爆氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1233415384&log=68

【あらすじ】
射命丸文は取材をするためにルーミア一族の住処に行った。
そこで射命丸が見たものとは。

永遠亭のウサコンビ 天福氏

【作品集】68
【タイトル】永遠亭のウサコンビ 【書いた人】天福氏
【あらすじ】
爽やかな秋の、日常風景。
【感想】
平和な日常。
にも関わらず、飽きずに最後まで読ませる力があった。
どのキャラも魅力的で生き生きとしている。
輝夜や永琳の書き方も上手い。
とてもほのぼのできる、良い作品だった。

稗田阿求の暇潰し  T.M.氏

【作品集】68
【タイトル】稗田阿求の暇潰し   【書いた人】T.M.氏
【あらすじ&感想】
幻想郷縁起の取材のため、香霖堂に阿求がやってくる。
そのうち通い始めるようになった彼女は、あるとき無縁塚の紫桜を見たいと言い出した。というお話。
恋愛物だが甘ったるさはなく、むしろ渋みを感じてしまうような作風。
文章表現がどこか古風だが難しさはなく、どこか艶のあるような書き方だ。
長い期間の断片を切り取ったかのような進行と、作中で時間軸が何度か飛ぶのに混乱させられるが、
最後まで読めば納得のいくしんみり感が味わえるはず。

一週間の紅白門番 イムス氏

作品集】68
【タイトル】一週間の紅白門番 【書いた人】イムス氏
【あらすじ&感想】
神社で霊夢と咲夜がおしゃべりしてるとドンドンと戸を叩く音が
「おーい、留守か? それとも居留守かー?」
さてさてこの客の用事はなんなのか。

イムス氏の妹紅シリーズ第3弾。といっても前々作、前作の内容は小ネタでちょっと使われているだけで
この作品のみでも十分楽しめる。前々作、前作はほぼギャグオンリーであったが近作はギャグを交えつつも
全体的に良い話となっており、特に美鈴関連の描き方はgood。
門番は最前線であり最終ラインなんだよ。

紅茶と砂糖  い負手氏

【作品集】68
【作品】紅茶と砂糖
【作者】い負手氏
【あらすじ】
「現実ってこの紅茶みたいな物よね」
ふと言い出したレミリアとパチュリーの何気ない会話。

【感想】
紅茶は苦くて飲めないというレミリアが現実を上手く例えています。
先頭にコメがあるとおり短編。サックリサクサク読めてなんだか良い雰囲気。
現実にちょっとばかり味付けを。

【5段階評価】
文章★★★★☆
後味★★★★★
甘み★★★★☆
総合評価★★★★☆

風見幽香と嘘つき少女の交換日記  DNDN氏

【作品集】68
【作品】風見幽香と嘘つき少女の交換日記
【作者】DNDN氏
【あらすじ】
表題に偽り無し。
ある日、幽香の元に一人の少女が訪れる。
「わたしと交換日記をしてほしいの」
戸惑いつつも暇つぶしにOKした幽香は日記を書く楽しさを知る。

【感想】
オリキャラの少女と幽香との交換日記という形で物語は進む。
タイトルから展開が推察できるところが意図してやったものなのか分からないけれど、
うん、どうしようも無く、完膚なきまでに王道。
ベタな展開、予想を裏切らないストーリー。……大好きだよ!!
欲を言えば少し幽香が優しすぎるところ。

【5段階評価】
文章★★★★☆
展開★★☆☆☆
涙腺★★★★☆
総合評価★★★★☆

おばさんになった人たち  sdsd氏

【作品集】68
【作品】おばさんになった人たち
【作者】sdsd氏
【あらすじ】
今日も神社でお茶を啜る霊夢。
あの頃と変わらないその行為は、どこかあの頃とは違う。
すっかり歳を取ってしまった霊夢、魔理沙、咲夜。
あの頃を思い出しつつ、日々を送る。

【感想】
「わたしはまだ、ボケてない」
から続くラストフライトの流れ、魔理沙のセリフに胸を打たれました。
ゆっくりと年齢を重ねることの寂しさと物悲しさが丁寧に描写されています。
歳を取ることはいいことだ。
はてさて、タイトルがおばさんなのは氏の心遣いなのでしょうか。

【5段階評価】
文章★★★★★
黄昏★★★★☆
涙線★★★★★
総合評価★★★★☆

思いは遠き、今は遥か  久我&金井氏

【作品集】68
【作品】思いは遠き、今は遥か
【作者】久我&金井氏
【あらすじ】
神奈子と諏訪子が飲み会に行く日、早苗は霊夢の家に泊まることになる。二人で弾幕ごっこをしたり、ご飯を作ったり、ただお茶を飲んだりして過ごす。
そのとき、ふと早苗はあることを思う――
【感想】
ほのぼの! 実にほのぼの! 平凡な日常を描いたようなだけに思えるが、微妙に味付けされていて面白い。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
総合評価★★★★☆
ほのぼの★★★★★
まったりん★★★★★

吸血鬼には向かない職業  七々原白夜さん

【作品集】68
【タイトル】吸血鬼には向かない職業  【書いた人】七々原白夜さん

【あらすじ】

暇を持て余したレミリアにパチュリーはちょっとした推理を披露した。
すると探偵に興味をもったレミリアはこういった。
「それって、私にもできる?」

【感想】

長所は、全体のプロット構成が上手い。
レミリアの能力と探偵という職業の相性の考察が面白い。

短所は、無駄な部分が多い。さらっと読もうとした時は序盤で投げだしてしまった。
削るところと語るところのメリハリがもっとあった方がいい気がする。
ミステリ読みには不要な部分が多いし、
ミステリを読まない人にとっても説明がくどすぎる部分がある。
あと、私は読後感そんなに悪くなかったけれど、もう少し読後感を良くする工夫をした方が、
評価はされやすいかも。

陽気な侵入者  DNDN氏

【作品集】68
【タイトル】陽気な侵入者  【書いた人】DNDNさん

【あらすじ】

地霊殿にも静けさが戻ってきた頃、
さとりの前に、二匹の妖精が現れた。

【感想】

さとりの悩みは深い。そしてそれを解決できるのはチルノや大ちゃんの優しさ、純真さの可能性もある。
だからこのお話の設定自体はとてもいいと思う。
チルノの葛藤の無さと悩みや人への恐怖の深いさとりの対比が面白いから。

ただ、チルノの純真さはどんな悩みにでも効く万能薬ではないと思う。
チルノがさとりの悩みを打ち破るとしたら、その説得力を増すために、
もうひと工夫ふた工夫必要になる気がします。

悩みを打ち明けられたチルノが、さとりのために何かをするとか。
その何かが難しいんですが、それが無いと物語が成立しないんですよね。
このチルノならさとりは心を開くだろうって読者に思わせないといけない。

もうひと踏ん張りしてくれたら面白くなるのに、感動できるようになるのになあと、
ちょっと勿体無く感じます。

恋愛小説 痴人用  智弘氏

【作品集】68
【タイトル】恋愛小説 痴人用  
【書いた人】智弘氏
【あらすじ】
オリキャラ幻想入り作品につき注意。
【感想】
いろんな意味で、とても凄い作品。まずオリキャラがうざい。半端無くうざい。
そして改行をほとんどしないので文も読み難い。が、それこそがこの作品の持ち味。
あとがきまで読んだ時、鳥肌が全身に立った。70点付けるか80点付けるか迷う作品は沢山有るけれど、
10点付けるか100点付けるかで迷った作品は先にも後にもこの作品だけ。
ついでに言うと、コメ欄にも痴人を一人生み出すという恐るべき魔力を持った作品。

名前の無い私達から、名前しかない貴方へ 毛玉おにぎり 氏

【作品集】68
【タイトル】名前の無い私達から、名前しかない貴方へ   
【書いた人】毛玉おにぎり 氏
【あらすじ】
破いた本を隠す為、湖まで来た小悪魔。
そこで出会った大妖精と一緒に「冴月 麟」を探す話。
【感想】
ほのぼのな冒険物を読んでいる気分で、
読んでいて何だか微笑ましい光景が思い浮かぶ。
『冴月 麟』の存在を上手く扱ってるなーと思った作品。他に『冴月 麟』の作品を読んだことはないけど。

秘封倶楽部とダーウィンの悪魔  えぬじぃ 氏
合成という単語が大量に出てくることもあり、星新一や手塚治虫のSF作品を彷彿とさせる作品。

【作品集】作品集68
【ポイント】8600
【レート】11.82
※2009/08/19時点
【タイトル】秘封倶楽部とダーウィンの悪魔
【書いた人】えぬじぃ 氏
【あらすじ】
 合成食品に埋め尽くされた時代、蓮子は偽物だらけの世界に嫌気がさし、幻想郷にロングステイすることを考える。
【感想】
 文明を進歩させ過ぎた故に深刻な事態が人間に対して起きていて、偶然、それに気付いてしまった秘封倶楽部のお話。
合成という単語が大量に出てくることもあり、星新一や手塚治虫のSF作品を彷彿とさせる作品。

秘封倶楽部の時代の食卓事情は、どこもかしこも合成食材。

【作品集】68
【タイトル】秘封倶楽部とダーウィンの悪魔
【書いた人】えぬじぃ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232562201&log=68

【あらすじ】
秘封倶楽部の時代の食卓事情は、どこもかしこも合成食材。
本物がどこにも見当たらない世界に嫌気がさした蓮子に連れられ、メリーは半ば無理矢理に幻想郷へロングステイさせられることになる。

【感想】
一言でいえば面白かった。発達した科学の弊害というテーマを上手に生かせていると思います。
ただ、外の世界との対比SSではよく見かけるのですが、文明や科学を貶める感があり、そこが個人的にひっかかりました。

とにかくオチが魅力な物語です。SFものってのは大体そうですが。

【作品集】68
【タイトル】秘封倶楽部とダーウィンの悪魔【書いた人】お腹が病気氏
【容量】約58kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232562201&log=68
【あらすじ&感想】
天然ものはほぼ消え去り合成ものが食卓を席巻する未来。そんな世の中に嫌気が差していた蓮子は、
噂の「幻想郷」という所へメリーと共にホームステイすることを試みる。
山奥の田舎ということで予め砂糖を代価として持ちこみ、宿を得ることに成功した二人は
幻想郷生活を満喫するのだが、異変は確実に進行していた。

とにかくオチが魅力な物語です。SFものってのは大体そうですが。
科学世紀は果たしてその時代の人には幸せなのでしょうか?現代から見ると?
今私達の世界でも有り得る話なので、読み終えた後にいろいろと考えてしまいます。
進化ってのは単純じゃあない。
★★★★★(当たり前ですが秘封はやはりSFをやりやすいんでしょうかね)

なによりちゃんと幻想郷の舞台にも関わってるから尚良かった

えぬじぃ氏の「秘封倶楽部とダーウィンの悪魔」
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232562201&log=68

秘封好きというのもあるけどこれはオチについても考えさせられるし
なによりちゃんと幻想郷の舞台にも関わってるから尚良かった

やくもつくもの  沙月氏
どこからか聞こえる祭囃子に耳を傾け、まどろむ萃香の話。

【作品集】68
【作品】やくもつくもの
【作者】沙月氏
【あらすじ】
どこからか聞こえる祭囃子に耳を傾け、まどろむ萃香の話。

【感想】
短編のタグの通り、5分程度で読み終えるお話。
無駄な部分を極限まで省きつつも情景が浮かんでくる短編としての好例。
締めからあとがきまでの流れに背筋がゾクっと来ました。
短い文章で上手い構成の良作。

【5段階評価】
文章★★★★☆
情景★★★★★
黄昏★★★★★
総合評価★★★★☆

というかホントに短い文章で俺幻想郷を表現できる人はパルパル!

さらりと読める短編作品。

【作品集】68
【ポイント】3810
【レート】11.28
※2009/08/19時点
【タイトル】やくもつくもの
【書いた人】沙月 氏
【あらすじ】
ある日の夕暮れ、祭囃子の音を聞き、萃香は外の様子を探ることにする。
【感想】
 さらりと読める短編作品。幻想郷の情景がありありと浮かんでくる美しい風景の描写とほのぼのとした人物の掛け合いが凝縮されていて非常に美しい。
そして最後の締めの部分。それまでの文章が長閑だった分、突然現実に引き戻されたかのような気分になる。
美しくも切ない、しんみりとした幻想郷を見事に表現した短編。

マーガトロイド数子  妻夫木乃墓標 氏

【作品集】68
【タイトル】マーガトロイド数子   
【書いた人】妻夫木乃墓標 氏
【URL】coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232802047&log=68
【あらすじ&感想】

 マーガトロイド数子は歯ブラシの黄ばみを落とそうとしていた。
 そこへ訪れる二人の少女、魔理沙は低脂肪乳を要求し、霊夢は携帯の電波を心配する。
 彼女らがクリームシチューを食べたのはいつのことだったのか?
 モモンガはサウジシンドロームで、ぶらーん。

アルバイト輝夜1  久我拓人氏

【作品集】68
【タイトル】アルバイト輝夜1 
【書いた人】久我拓人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232888342&log=68
【あらすじ】
ミスティアの屋台に行こうと思い立った霖之助。
途中出会ったチルノと一緒に屋台に着くと、そこで輝夜が働いていた。

【感想】
終始穏やかな雰囲気の漂うSS。ほのぼの空間を楽しみたいならとりあえず読んで損は無い。
ところで、美鈴は翌日の門板業務は大丈夫なのだろうか。

アルバイト輝夜2   久我拓人氏

【作品集】68
【タイトル】アルバイト輝夜2  
【書いた人】久我拓人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1233106724&log=68
【あらすじ】
ミスティアの屋台に行こうと思い立った霖之助。
途中で出会ったのは八雲一家。どうやら、橙が八雲の姓を授かったらしい。

【感想】
前作と同じく、丁寧で穏やかな雰囲気は変わらず。若干八雲家が騒々しいけれど、それもまた良し。
輝夜の教養には思わず唸らさせられる。良いほのぼのである。

かみさび  司馬漬け 氏

【作品集】作品集68
【ポイント】3680
【レート】11.06
(2010/03/21時点)
【タイトル】かみさび
【書いた人】司馬漬け 氏
【あらすじ】
 空の様子が心配な神奈子を見て、諏訪子は空に会いに行く。
【感想】
 甘々な諏訪子&神奈子と能天気な空がたまらなくかわいい作品。
キャラクター同士のやり取りすべてが、ぼのぼのとしていて思わず頬が緩む。
ちょっと気が向いたときにすぐ読める、さっぱりとした短編。

フランお母さまの悲喜交々  無在 氏

【作品集】68
【タイトル】フランお母さまの悲喜交々 (全5話)
【書いた人】無在 氏
【ポイント】4460(第5話)
【レート】12.12(第5話)
(2010/05/17時点)
【あらすじ】
 ドタバタと賑やかなある日の紅魔館に、突然吸血鬼の少女が現れる。
その少女はなんと、未来から来たレミリアとフランドールの第一子だと言って……
【感想】
 前作の「友達のつくりかたとQED」とは打って変わって、ラブコメ基調でオリキャラが重要キャラな作品。
だが、善人ばかりの愛に溢れた紅魔館を描く、という作者のスタンスは相変わらず。
 前作のテーマが姉妹なら、今回のテーマは家族。
親を思うが故の子の行動と、子を思うが故の親の行動は読んでいて心が温まる。
 軽快で読みやすい文章で書かれた感動長編。
【総合評価】★★★★☆(紅魔館好きならオススメ。オリキャラ好きなら★5)

なんかもう色々と太陽のせいでいいや  胡椒中豆茶氏

【作品集】68
【タイトル】なんかもう色々と太陽のせいでいいや
【書いた人】胡椒中豆茶氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232643480&log=68
【あらすじ&感想】
文は断崖絶壁をよじ登る。チルノを負ぶって。

胡椒中豆茶氏の文チルといえば、『異変インザポケット』が人気ですが、個人的にはこっちも好きです。
なんだかよくわからないけど、わかるような気もする、そんな日常を描いています。
ジャンルとしては、「ナンセンスほのぼの」になるのでしょうか。
近所の子供をあやす(?)お姉さんな文。その文の背中でアイスを食べ尽くすチルノ。
二人のやり取りが良い感じです。
大きな山場や感動といったものはないですが、さくっと楽しめる作品です。

【こんな方にお勧め】
夏はアイスだよね、という方。
いやいや、アイスよりチルノでしょ? という方。
何を言ってるんだ、汗だく文ちゃんに決まってんだろ! という方。

犬飼霊夢  白氏

【作品集】68
【タイトル】犬飼霊夢
【書いた人】白氏
【タグ】椛/文/霊夢/”の”/何気ない一言でも、ひとの心は傷つきます/射命丸スペシャル/たぶんほのぼの
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1233383401&log=68

【あらすじ】
「と、いうわけで犬を飼うことになりました」
「わんわん!」
 博麗神社は昼下がり。縁側で湯飲み片手に『博麗 霊夢』はそう言った。(以上本文冒頭から)

 文は霊夢に懐いてしまった椛を連れ戻そうと試みる。

【感想】
椛は椛なりに悩んでいる、そういうお話。
自分には些細なことであるが、相手が一番気にしていることだったりする。
よくある話ですが、それを椛に当てはめると…そういうことです。
加えて文の性格がよく引き出してます。というか文が主役みたいになってます。
話の緩急が物足りなかったけど、面白いお話です。
しかしこのナレーション、ノリノリである。

余談ですが、ノリもこの作者の持ち味だと思うんです。

【五段階評価】
★★★☆☆(今日も上司・先輩にいじめられた人へのもふもふ)

【おまけ・この作者でおすすめ】
らんしゃまでもふもふ→ちょっとオトナの幻想郷(作品集67)
衣玖さんでもふもふ?→「この世に邪悪の手が伸びて、か弱き人らに襲い来る。涙が…(※以下略・作品集95)

Fは最前線であります!  500氏

【作品集】68
【タイトル】Fは最前線であります!【書いた人】500氏
【容量】約53kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1232846968&log=68
【あらすじ&感想】
およそ100年前のこと、まだ子供であった霖之助はFと名乗る吸血鬼に出会う。
慧音を襲おうとしていた妖怪をあっさり撃退するFの実力は、言われている通りの本物であった。
その次の日、肝試しという名目で吸血鬼の希望である人間の死体を探しに洋館へと冒険に出かけることになった。
しかしその古ぼけた洋館に潜んでいたのはなんと――

人(?)物名を出すと完全なネタバレになってしまうので避けますが、このFのキャラの過去話として
珍しい雰囲気とストーリーなのが最も印象に残りました。
こんなのもありえない訳ではない、だがあまり思い浮かばない。そんな衝撃を味わいたい方にオススメです。
500氏はスレ的な意味でも点数的な意味でも「ルーミア」が有名ですが、
氏の良い点というものが存分に出ているのではないでしょうか。
★★★☆☆(しかしこんな体験は今の都心ではできなかったのでした……無念無念)

雪の歌  yamamo氏

【作品集】68
【タイトル】雪の歌【書いた人】yamamo氏
【容量】約52kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1233060220&log=68
【あらすじ&感想】
雪深い幻想郷の冬、とある日にチルノが博麗神社へとやって来た。
つたない礼儀作法と言葉で訴えるには、妖精の数が最近増えてきているために
住む家の数が足りなくなってきているらしい。
まず自分を犠牲にするチルノの優しさに胸を打たれたのか、霊夢は宿借りを許可する。
思わず自分の子供時代を思い出しながらチルノと一日を過ごし、就寝した霊夢。
ふと起きた夜中に聞こえてきたのは、日中聞いた無邪気な歌とはとても似つかぬ綺麗な歌だった。

かなりの数がある創想話のSSですが、「神秘的」を感じた珍しい作品です。
非想天則に出たり、三月精のゲスト→妖精大戦争でまた自機になってみたり…とまだまだ
新たな弾幕・テーマ曲が追加されているチルノですが、
紅魔郷の頃から会話があまりブレてないのが嬉しいところでしょうか。
妖精だから無邪気なんだよと言われればそこまでの話ですが、どうしてこの性格を持つに至ったのかと
想像したくなりました。ただの子供キャラじゃない描き方は嬉しいですね。
★★★★☆(紅魔郷キャラは元ネタが洋風なのが未だにSSでも人気のある一因なんですかね)