作品集72

Last-modified: 2011-04-09 (土) 12:52:09
炬燵の中心でトイレを叫んだ式神  七々原白夜氏

【作品集】72
【作品】炬燵の中心でトイレを叫んだ式神
【作者】七々原白夜氏
【あらすじ】
炬燵は須く、人も妖怪もダメにする悪魔である。
 
【感想】
トイレに立つことすらめんどくさがるようじゃダメになっちゃいますよ的なお話。
炬燵のある生活を知っている人ならば共感度抜群でしょう。
橙が非常に可愛いお話でした。
 
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
粗相★★★★★
総合評価★★★☆☆

幽谷響  沙月氏

【作品集】72
【作品】幽谷響
【作者】沙月氏
【あらすじ】
ぶるっと来たら御不浄へ。
 
【感想】
宴会の席でトイレに立つ藍と、出会った妖怪の話。
八雲家、尿意と先日レビューした作品と似通った要素が多いのが特徴的。
こっちは藍様ですが…! 慌てふためく藍様にニヤニヤ。
 
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
粗相★★★☆☆
総合評価★★★☆☆

虹色人形計画  水切り氏

【作品集】72
【作品名】虹色人形計画
【作者名】水切り氏
【あらすじ】
一人の少女が暗い部屋の一角で小さく呟くように感嘆の声をあげる。
彼女の目の前に座しているのは、小さな一体の人形。見てくれは、良く出来た普通の人形。
しかし、その中身は人形の常識を、定義を覆す画期的なメカニズムが為されていた。
自立人形。自らの意思で行動し、学び、成長する、人形と言う道具の枠を超えた存在である。
人形技師アリス・マーガトロイド。その自立人形の生みの親であり、魔法の森に住まう魔法使い。
魔法の探求者である彼女が、他の研究の手隙に少しずつ手を加えていた結果、それは完成したのだった。
完成したはいいが、もとより本当に作り上げる気はなかったアリス。どうにも始末に困る。
一頻り考えたアリスは、自立人形を起動させることに決めた。アリスの手が、人形に命の火を灯す。
そうして、小さな人形に小さな生命が芽吹いたのだった。
【感想】
ここから感想。気取らない文章と限られたフィールドで短くまとめられたストーリーが秀逸。
ショートショートクラスの短さもそうだが、全体的な文章に癖がなく、とても読み易い。
キャラクターの描写は、主役であるアリス以外は残念ながらそこまで深くはないが、
その分、アリスの新しい可能性を発見できるほど、アリスが色んな意味で良く描かれている。
いや、想像することが出来る、と言ったほうが正しいか。
文章を読んで、そこに描かれた情景が脳裏に浮かぶと言うよりは、
文章を読んだ結果、その情景を想像する自由枠が用意されていると言った感じ。
判らない? 判らないよねぇ。ならばまず読め。百聞は一見にしかず。むしろ一読にしかず。
私には鮮明に思い浮かぶぞ、人形たちときゃっきゃうふふしているお母さんなアリスの姿が。
 
文章力   ★★★☆☆(可もなく不可もなく。しかし気取らない文章がかえって読み易い)
構成力   ★★★★☆(若干足りないかな、と思うところもあるが、充分まとまっている)
読み易さ. ★★★★★(この作品の一番の魅力。無論、他が悪いと言うことはなく、総じて良い)
お母さん ★★★★★(やっぱり女性は母性があって何ぼってやつでさぁ!)
総合点   ★★★★☆(すっきり読めちゃうから、みんなさっくりと見てくるといいよ! 今から!)

ジップロック  電気羊氏

【作品集】72
【作品名】ジップロック
【作者名】電気羊氏
【あらすじ】
 アリスと魔理沙の何気ない日常から始まのは、とある矛盾への検算的物語。
『ジップロック』を巡る騒動は、はてさてどこへ行き着くのやら。 
 
文章力   ★★★★☆(文章自体に目を見張るような派手さや華麗さは無いが、話の雰囲気を良く引き立てていて好感度◎)
構成力   ★★★★★(無駄のないほのぼの。満足出来るほのぼの。良く心得てらっしゃる)
矛盾解明. ★★★★★(なるほどなあ)
総合点   ★★★★★(東方しってる人になら誰にでも勧めやすい作品)

何その強引な話  十把ひとからげ氏

【作品集】72
【作品】何その強引な話
【作者】十把ひとからげ氏
【あらすじ】
衣玖さんは今日もマイペースに暮らしています。
 
【感想】
なんだろう。読み終わってから思わずつっこまずには居られなかった。
展開も強引なら解決も強引。何もかも強引でそのままゴールへ投げ出された感じがします。
それでもちゃんと衣玖さんが衣玖さんらしく、ほんのりいいお話でまとまっています。
「。」がついてたりついてなかったり、安定してないのが気になるかも。
意味があるのならば別ですけど!
 
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
我道★★★★★
総合評価★★★★☆

アリスの箱庭  はるか氏

【作品集】72
【タイトル】アリスの箱庭
【書いた人】はるか氏
【あらすじ】
 自宅の箱庭の中に幻想郷の過去と現在を再現し、未来の姿を知る実験を行う事になったアリス。
 実験は順調に進み、その過程でアリスは「魔理沙との出会い」や「過去の異変」等の思い出に浸る。
 そして、ついに箱庭の中の時間が現在から未来へ移る時が来たのだが……
【感想】
 コメントで言われている通り、タグのせいでネタバレしていて読む前からオチが予想できてしまった。そこが残念。
 オチが予想出来ていても最後のシーンは怖かった。特に、ラスト3行。
 「最後の行」と「最後から2行目の行」ではアリスの一人称が変化していて、アリスの精神状態を表現するのが上手いと思った。
 過去に同じようなSSがあったらしいけど、創想話だけでも6700以上あるからなあ……被るのはしょうがないかも。
 
【五段階評価】
 
文章力   ★★★★☆ 読んでいて違和感を感じる事は無かった。普通に読める
構成力   ★★★★☆ 上と同じく。東方シリーズのゲームをやっている人なら、紅魔郷~地霊殿の異変が振り返れて良いかも
衝撃度  ★★★☆☆ タグバレが無かったら星4つだったかも……
総合点   ★★★★☆ ホラーSS・世にも奇妙な物語として上手に終わっている

J氏(仮)による口述筆記  つくし氏
にしてもこの早苗さんも黒いよ!

【作品集】72
【作品】J氏(仮)による口述筆記
【作者】つくし氏
【あらすじ】
ある記事を書くにあたってJ氏にインタビューをした記録。
 
【感想】
J氏の早苗さんへの感情が伝わってくるお話。
どんな感情なのかは読んでからのお楽しみ。
これを読んだあとJ氏を見る目が変わることうけあい。
にしてもこの早苗さんも黒いよ!
 
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
新聞★★★★☆
総合評価★★★★☆

某氏、J氏(仮称)にインタビューをするのこと。

【作品集】72
【作品】J氏(仮)による口述筆記
【作者】つくし 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237376667&log=72

【あらすじ】
某氏、J氏(仮称)にインタビューをするのこと。

【感想】
インタビュー形式で、オリジナルキャラクタであるジョニー(仮)が早苗の日常について最初から最後まで語っている。
ほんの些細なことからちょっとした事件まで様々なことを語るのだが、文字通りおはようからお休みまで早苗さんをそんな間近で見ることのできるジョニーに対して嫉妬を禁じ得ない。
若干独特な文体なのだが、そこはまあジョニー氏の一人称なので致し方なし。むしろこの文体だからこそ良い味が出ているというべきかもしれない。
とりあえずあれだ、作者、このお話早苗さんの入浴シーンがもう少し書きたせると思うのだが、どうか。

活動しない秘封倶楽部に意味はあるのか?  ゆな氏
和む、実に和むお話でした。

【作品集】72
【作品】活動しない秘封倶楽部に意味はあるのか?
【作者】ゆな氏
【あらすじ】
秘封倶楽部結成一周年の宴。たまにはこんな一日。
 
【感想】
ひゃっほい秘封倶楽部!!
結界を探しに行ったり、飛び込んだり、オカルトスポットをまわったりするのが秘封倶楽部。
だけど、たまには何もしない日があったって良いよね。
和む、実に和むお話でした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
日常★★★★★
総合評価★★★☆

テンポも良く非常に読みやすい作品。

【作品集】72
【タイトル】活動しない秘封倶楽部に意味はあるのか?
【書いた人】ゆな氏
【ジャンル】秘封倶楽部、大学生活
【Ptランク】B(3000~5999)
【あらすじ】
 混沌とした自宅飲みの翌日、でも大学に行かなくちゃ。
【感想】
 眠い講義、難しいレポート、そして酒。これほど大学生活らしい日常を送っている秘封SSってあまり無いのでは。
自分は自宅から通ってたので、こんな風に気軽に互いの部屋へ行って飲む一人暮らしの皆さんが羨ましかったり。
素敵で綺麗な秘封倶楽部。テンポも良く非常に読みやすい作品。

ドキドキあやややや  喉飴氏

【作品集】72
【作品】ドキドキあやややや
【作者】喉飴氏
【あらすじ】
霊夢が起きると射命丸文が取材に来ていた。
 
【感想】
題名の通り文がドキドキするお話。
終始それに徹底しているので、タイトルを見て読んだ人の期待を裏切りません!
二人の間を結ぶもどかしい感情が心地よいお話でした。
 
 
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
糖分★★★★★
総合評価★★★☆☆

怖い、人間怖い  智弘氏

【作品集】72
【作品】怖い、人間怖い
【作者】智弘氏
【あらすじ】
雨の中、妹紅、霖之助、早苗の三人は偶然にも
一つの小屋で顔をあわせることとなった。
 
【感想】
恐怖に駆られた三者三様の思考が光る作品。
ごく自然に疑心暗鬼で斜め上にかっとんでく様が面白いです。
全裸分が足りないと言うなら三人を脱がせばいいじゃないの。脳内で。
どこかで見たようなお話だと言うのが残念かな。
 
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★☆☆☆
恐怖★★★★☆
総合評価★★★☆☆

愉快な二択のその人形  ガブー氏

【作品集】72
【作品】愉快な二択のその人形
【作者】ガブー氏
【あらすじ】
アリスが人形に魔術を施しているところに魔理沙が寝床を借りに来た。

【感想】
初投稿の人です。
魔理沙とアリスのやりとり、翌朝のアリスの思考など、実に面白かったです。
ラストが読者に委ねられるような終わりかたなのは賛否両論。
オチをつけても良かったかもしれない。今後に期待です!

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
人形★★★★☆
総合評価★★★☆☆

小町さん  いこの氏

小町さん  いこの氏

この人こんなライトな作品も書けるんだというのが最初の印象

【作品集】72
【タイトル】小町さん
【書いた人】いこの氏
【あらすじ】
「……気配がする……四季さまが近くに居る! あたいを見張ってるんだ!」
小町のとある普通の一日を描いた作品。
【感想】
この人こんなライトな作品も書けるんだというのが最初の印象。
軽妙なノリで進んでいく小町と主人公のほのぼのなやりとりが、実に小気味よいです。
さぼり小町というと、割と使い古された素材だとは思うのですが、それでも在り来たりな感じを受けなかったのは、やはり氏の個性的な筆致のおかげだと思います。
ただ、氏がシリアスで見せる大変に感覚的なそれに比べると、この作品はいくらか分かりやすく、とっつきやすい印象。今まで氏の文体を敬遠していた人にも一度見てもらいたい作品。
あと、主人公のキャラが地味にいい感じです。話の中心はあくまで小町でありながら、出しゃばらず、でも空気にもならず、このキャラクターらしい雰囲気が伺えるのは個人的にヒットでした。

ふわふわぽわぽわとした文体で読むのが楽しいお話でした

【作品集】72
【作品】小町さん
【作者】いこの氏
【あらすじ】
小町さんの一日を観察しちゃいます。
小町さん、小町さん。お仕事は?

【感想】
名前を見たら即クリックしている数少ない作家さんです。
ふわふわぽわぽわとした文体で読むのが楽しいお話でした。
独特の文章センスは逸品です。
小町が可愛い! というよりは主人公が可愛いお話です!

【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★★☆
センス★★★★★
総合評価★★★★★

拳・魂・一・擲  ネコ輔氏
かっこいい妖夢、かっこいい美鈴。

【作品集】72
【タイトル】拳・魂・一・擲
【書いた人】ネコ輔氏
 
【あらすじ】
幽々子に洋酒を頼まれた妖夢。
店では安い洋酒すら見つからない幻想郷。困り果てた彼女は偶然、豆腐屋の前で紅魔館の門番、紅美鈴と出会う。
紅魔館へと案内された妖夢に、しかし館の主レミリアには洋酒を譲る代わりに条件を設けた。
その条件とは、紅魔館の門番、美鈴とのセメントマッチだった。
 
【感想】
かっこいい妖夢、かっこいい美鈴。
久々に本格的なアクションを読んだ気がします。初めは妖夢が紅魔館で働かされるのかと思いましたサーセン。
コメントに目を通すあたり結構アクションものを書いてる人なのかな。
描写がかなり長く書き連ねてるので好みは結構分かれそう。
 
【五段階評価】
 
文章 ★★★★★
内容 ★★★★☆
読み易さ ★★★☆☆
キャラ ★★★★☆
総合評価 ★★★★☆

「たまには洋酒も飲みたいわね」ことの始まりはその一言だった。

【作品集72】
【タイトル】拳・魂・一・擲
【書いた人】ネコ輔 氏
【サイズ】146.16KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237826185&log=72

【あらすじ】
「たまには洋酒も飲みたいわね」

 ことの始まりはその一言だった。
          (本文冒頭より)

 幽々子にそう頼まれた妖夢だったが、洋酒を手に入れる術など知らなかった。自分の知るもので、唯一西洋のもの紅魔館に思い当たった妖夢は、紅魔館へ向かう。
 そこでレミリアに事の次第を話し、洋酒を譲ってくれないかと頼む。快諾したレミリアだったが、一つ、条件があった。それは、紅 美鈴と格闘戦で勝利すること。

【感想】
 格闘のシーンで八割ほど埋められているようで、ストーリー的なものは特にありませんでした。ですが、その戦闘シーンが良かった。情景が克明に想像できる上に、なんか格好良い。
 一つだけ言わせてもらえれば、刀を捨てた美鈴の強さが分かりにくかったかなと思いました。

【五段階評価】
★★★☆☆(格闘シーンが好きなら+1.5)

妹紅とフランとあんこと服と  にんげん氏

【作品集】72
【タイトル】妹紅とフランとあんこと服と   【書いた人】にんげん氏
 
【あらすじ】
紅魔館へ半ば強制的に連れて来られた妹紅は、レミリアから「フランの遊び相手になってほしい」と頼まれる。
それを受けた妹紅は、しかし地下のフランの何も無い部屋を見てその頼みを早速綺麗に流し去る。
「もっと楽しいことを思いついた」と言う妹紅の目的は。
 
【感想】
妹紅とフランのお話。
原作では接点がないキャラ同士の話でなかなか新鮮。個人的には妹紅、パチュリー、小悪魔がツボった。
やっぱり普段かかわり合いのないキャラの話は面白いね。
 
【五段階評価】
 
文章 ★★★★☆
内容 ★★★★☆
読み易さ ★★★★☆
キャラ ★★★★★
総合評価 ★★★★☆

唯の夢の話 みらーじゅ氏

【作品集】72
【タイトル】唯の夢の話
【書いた人】みらーじゅ氏
【あらすじ】
とある吸血鬼が、とある夢を見た。ただそれだけの話。

【感想】
ただそれだけなんだけど、だがそれがいい。
流れるような文章ではないけれど、却って切々とした感じが出ている。
読むと少し優しい気持ちになれるかも。

【五段階評価】
文章 ★★★☆☆
読後感 ★★★★★
総合 ★★★★☆

青空で会いましょう 蛸擬氏

【作品集】72
【作品】青空で会いましょう
【作者】蛸擬氏
【あらすじ】
博麗霊夢には姉がいた。

【感想】
旧作靈夢と霊夢の違った角度の解釈なお話。
抜けるような青空を描いているのに、しっとりとした読後感でした。
魔理沙が空気読める良い人になっています。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
青空★★★★☆
総合評価★★★★☆

踊るワラキア 沙月氏
最後まで面白くぶっ飛んでました。

【作品集】72
【作品】踊るワラキア
【作者】沙月氏
【あらすじ】
レミリアに流れるインドの血は尊く。

【感想】
一行目で撃沈しました。
その後も続く【どこからツッコんでいいかワカラナイ状態】。
最後まで面白くぶっ飛んでました。
あとがき見ると主人公は咲夜さんなのかな?

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★★
印度★★★★★
総合評価★★★★★

作品に流れる雰囲気が良かった。

【作品集】72

【タイトル】踊るワラキア  
【書いた人】沙月 氏
【あらすじ】
 レミリア・スカーレットはインド人だった。

【感想】
内容に一部、設定矛盾とまではいかないが見落としているような部分が。
ただ十分想像でカバーできる範囲だったのでいいだろうと思う。
作品に流れる雰囲気が良かった。

オチは……まぁ……なんだろう。

【五段階評価】
文章★★★★★(全てが絶妙)
構成★★★★★(無駄なく美しくくだらなく)
読み易さ★★★★★(3分くらいで読める)

どこにツッコミを入れて良いのか分からないギャグ短編。

【作品集】72
【ポイント】8240
【レート】13.22
※2009/08/18時点
【タイトル】踊るワラキア
【書いた人】沙月 氏
【あらすじ】
 レミリア・スカーレットはインド人だった。
 ――レミリア・スカーレットが還るべき場所は其処に在る。
【感想】
 最初から最後まで、どこにツッコミを入れて良いのか分からないギャグ短編。
何処をどう間違えばそうなるのか、インド人になろうと無理にふるまってるレミリアと
平然と間違ってる解説には思わず笑ってしまう。最初から最後まで全力疾走な作品。

時の旅人 夏影燕 氏

【作品集】72
【タイトル】時の旅人
【書いた人】夏影燕 氏
【あらすじ】
秋の終わり、木枯らしが吹きつける冷たい休日の朝。
私稗田阿求は、開いた障子から見える、はしゃいでいる子供達の自由を妬んでいた。
ふとため息ついたその時、訪問者が。

【感想】
内容に一部、設定矛盾とまではいかないが見落としているような部分が。
ただ十分想像でカバーできる範囲だったのでいいだろうと思う。
作品に流れる雰囲気が良かった。
もっと長さがあればいいなと思った。

あとがきは……まぁ……書かないで欲しかった。
【五段階評価】
文章★★★☆☆
読み易さ★★★★☆
総合評価★★★☆☆

ふくらんどーる くるせいだー氏

作品集:72
作品名:ふくらんどーる
作者さん:くるせいだー氏
あらすじ
フランちゃんのほっぺがぷくぅっとふくらんどーる。
事態を重く見たレミリアは、原因を究明すべく奮闘する。
お嬢様はティンパニを叩き(「あ、そーれぃ!!」)
咲夜さんはアコギを弾き(「Fコードが……、指が届かなくて……」)
ハンバーグうま(自分で精魂こめて作った料理って、こんなにおいしかったんだ。)

「お姉様、大好き」

感想
レミリアお嬢様を弄る咲夜さんはいいよねーってお話。
普通に良作なギャグSSなのでお勧め。

ナナシノダイチャン ネコロビヤオキ氏

【作品集】72
【作品】ナナシノダイチャン
【作者】ネコロビヤオキ氏
【あらすじ】
大妖精は自分の存在に悩んでいた。

【感想】
名無しキャラの宿命とも言えるお話です。
紅魔館の面々の優しさがほんわかします。
もうちょっと小悪魔との絡みが欲しかったけど
のんびりとした気分になれたお話でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
無名★★★★☆
総合評価★★★☆☆

優しい氷 H2O氏

【作品集】72
【作品】優しい氷
【作者】H2O氏
【あらすじ】
大ちゃんとチルノの友情物語。

【感想】
ある意味王道的展開のお話でした。
大ちゃんとチルノの優しさが心地よいです。
ただ、展開がテンプレすぎるのが難点かしら。
面白かったです。

【5段階評価】
文章★★☆☆☆
構成★★☆☆☆
友情★★★★★

新・秘封倶楽部! R 氏
東方のキャラから弾幕と能力を取り去り、強引に一つの学校に押し込めたらどうなるか。

【作品集】72
【作品】新・秘封倶楽部!
【作者】R 氏
【あらすじ】
 東方世界を現代学園コメディにアレンジした意欲作。
 弾幕も空飛ぶ能力も持たない霊夢たちのガールズトークな緩めのストーリー。

 霊夢は入学早々、担任の紫先生から現代ではありえない謎を追うという秘封倶楽部に誘われ、
 自称霊夢の親友、魔理沙や、ちょっと変わった女の子さとりと共にクラブに入る。
 学園では最近近所に出没するという、通り魔の話題でもちきりだった。犯人は吸血鬼との噂も??
 さっそく調査に乗り出す秘封倶楽部だが……

【感想】
東方のキャラから弾幕と能力を取り去り、強引に一つの学校に押し込めたらどうなるか。
はっきり言ってかなり読む前は、大丈夫かよこれっwwwww
はい。どきどきでした。
でもその実はなんという上手い料理法。キャラの作り方が絶妙です。
スタンダードながら、東方をスタンダードな学園に仕上げてしまったスタンダードに仕上げる手腕は、感心。
【5段階評価】
文章★★★★☆(十分読みやすく、雰囲気も出てる)
構成★★★☆☆(やや緩いが、独特の世界観故に致し方ない部分も?)
総合評価★★★★☆ (食わず嫌いは損。珍味一度は食すべし)

一言で言うなら、東方の学園物。

【作品集】72~75
【タイトル】『新・秘封倶楽部!』シリーズ
【書いた人】Ren氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237896951&log=72

【あらすじ】
一言で言うなら、東方の学園物。
しかし、弾幕があるわけでもなければ、キャラが能力を持っているわけでもない。けれども、ちょっぴりファンタジー。
担任の八雲紫先生に頼まれ、お調子者の霧雨魔理沙、少し変わり者の古明地さとりと共に、霊夢は『秘封倶楽部』に入ることになる。
それは、表向きはただの旅行サークルのようなもの。しかし、その実は現代に潜んでいる『謎』を追うという活動。
実際にはあまり信じていなかった霊夢だが、最近学園ではちょっとした『吸血鬼騒動』が起きていた。
それに興味を持った魔理沙は、秘封倶楽部の活動として調査へ向かおうと提案する。
こうして、三人の秘封倶楽部として初めての活動が始まった。

【感想】
URLはシリーズの序のみにしました。全話貼っちゃうと、さすがに多いので。
まだ完結してるお話ではないですが、現状で妖々夢辺りまではお話が終わっています。
霊夢や魔理沙、さとりや文など、みんながみんな生き生きしてるように感じられ、読んでいてとても心地良かったです。
ただの日常シーンも、会話ややりとりがまるで漫才のようにテンポ良く面白くて、読んでいてだれたりしません。
そしてお話のメインとも言える、謎を追う展開も勿論面白い。
個人的にはさとりのキャラが、結構ツボでした。
学園物とかってちょっと……と思ってる人にも、是非とも一度試しに読んで欲しい。そんなシリーズです。

【五段階評価】
文章★★★★☆(読み易いですし、テンポが心地良いです)
構成★★★★☆(ガチガチに固められたというよりは、所々緩くも大切な部分はしっかりされている感じです)
さとりさん変わり者★★★★☆(良い具合に変わり者です)
胸焼け★★★★★(食べすぎです)
総合評価★★★★☆(ベタとかスタンダードといえば、そうかもしれませんが、それでも実際に学園物として纏め上げたのは凄いと思います)

山羊に渡しちゃいけないもの 八重結界氏

【作品集】72
【作品】山羊に渡しちゃいけないもの
【作者】八重結界氏
【あらすじ】
寛次がゆうかりんに一目惚れしたようです。

【感想】
幻想郷に住む人々が活き活きと描かれたお話です。
二人の男の頭悪そうな会話が面白いです。
流れが小噺のようにストンと落ちている小気味の良いお話でした。
えいりんりん!

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
山羊★★★★☆
総合評価★★★★☆

OHNO 司馬漬け氏

【作品集】72
【タイトル】OHNO    
【書いた人】司馬漬け氏
【あらすじ&感想】
――あんな風にドバドバドボドボと音を立てて、なんて嫌味な滝だ。
射命丸文が懊悩しているその理由とは……?

何といえば良いのか……とにかくギリギリな作品です。色々と。はい。
幻想少女に対する夢がガラガラと崩れていく……。
しかし、ともすれば下品なだけで終わりかねない素材でここまでの作品を書けるのは、司馬漬け氏の筆力ならでは。
渋い筆致と織り交ぜられる蘊蓄に、思わずやってる事の酷さを誤魔化されそうになります。
この作品に波長が合ってしまった貴方は、同氏の「ケツメイ」でさらなる狂気に触れよう。
総合評価★★★★☆
総合評価★★★★★ (とりあえず奨められる)

一つの完璧な日の幸せ兎 みずあめ。氏
この話のてゐは幸せ兎率90%、う詐欺率10%くらいです。

【作品集】72
【作品】一つの完璧な日の幸せ兎
【作者】みずあめ。氏
【あらすじ】
「善哉食べよう」
起き抜けに思い立ったてゐは、人間の里を目指した。
途中で出会った連中に幸せを押しつけながら。

【感想】
「幸せになるにしても、どのような幸せかを選ぶ権利は、そいつには全くないんだ。
それを決めるのはわたしの仕事。
騙された奴には、問答無用でわたしの考えた幸せを押し付けてやる」

この話のてゐは幸せ兎率90%、う詐欺率10%くらいです。
90%は幸せ兎なので、お節介な程に人に幸せを押しつけます。
しかし10%はう詐欺なので、押しつけ方はひねくれていて一筋縄ではいかないのです。
これほど魅力的なてゐを初めて見た。
文章は軽快で読みやすい。

冒頭から最後まで、氏のセンスが光る。

【作品集】72
【タイトル】一つの完璧な日の幸せ兎
【書いた人】みずあめ。氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237226439&log=72

【あらすじ】
ある日てゐは、善哉を食べようと思い立つ。
鈴仙にちょっとしたいたずらを仕掛けた後永遠亭を発った彼女は、道中不思議な道連れを得て……?

【感想】
冒頭から最後まで、氏のセンスが光る。ちょっとしたキャラクタの仕草や会話文、そのどれもが可愛らしい。
読後感やストーリも文句無しに素晴らしく、読んでいてとても幸せになれた。さすがてゐ。
決して堅苦しい文章ではなく、柔らかくて優しい文章。長さも全く気にならないほどサクサク読めて、非常にお勧め。
何よりてゐのキャラ付けがいい。こんなに魅力的なてゐ、他にはいないんじゃなかろうか。
おせっかいで、ひねくれていて、ずるがしこくて、魅力的。もし未読の方がいらっしゃったら、是非。

【五段階評価】
★★★★★(文句無し。作者様にありがとうと言いたい)

よきかなと書いて善哉、そうだぜんざい食べよう。

【作品集】72
【タイトル】一つの完璧な日の幸せ兎
【書いた人】みずあめ。(元Angelica)氏
【容量】約51kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237226439&log=72
【あらすじ&感想】
よきかなと書いて善哉、そうだぜんざい食べよう。
今日は何となく善哉を食べることにしたてゐは、道中、竹林にて黒猫と出会ったり
アリスの人形劇を利用して金を勝手に取ったりしながら善哉へとたどり着く。
その頃人里ではある事件が起きていて……

あっさりさっくり話が進んでいく、てゐの普通の一日のお話。
数々のキャラクターとの絡みでてゐというキャラが存分に表現されています。
描写が丁寧で心に染み渡っていくような良い物語でした。
★★★★☆(ほのぼの系は文章がかなり重要なのではないでしょうか)

てゐが善哉を食べに行くお話。

一つの完璧な日の幸せ兎
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237226439&log=72
作者:みずあめ。(元Angelica) 氏
■ てゐが善哉を食べに行くお話。「よきかなよきかな」「うさうさ」。今までに読んだSSの中で最も魅力的なてゐがここにいた。

恋路の行方―前篇― twinさん

【作品集】72
【作品】恋路の行方―前篇―
【作者】twinさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237720256&log=72
【あらすじ】
森近霖之助の過去の話。人と妖怪の間に生まれたものとして迫害を受け、両親は死に、幻想郷の人里に流れ着いた。
死を待つばかりであったが、そんな彼を救ったのは霧雨という名の道具店の主人だった。
【感想】
とにかく文章力が凄いです。霧雨夫妻はほぼオリキャラという印象を受けますが、すんなり受け入れられます。
独特の雰囲気を生み出す文章は、ともすれば冗長で読みづらく感じることもありますが、文章そのものが持つ説得力から先へと読み進めてしまいます。
ただ、里の人間があまりに冷たい印象を受けてしまうことが残念。幻想郷のイメージと若干そぐわなくて。

さよなら恋の瞳(前編) さよなら恋の人(後編)  誤爆氏
原作中明記されてない部分をとてもうまく料理していると感じました。

【作品集】72
【タイトル】さよなら恋の瞳(前編)
      さよなら恋の人(後編)
【書いた人】誤爆氏
【あらすじ】
昔、まだこいしが第三の目を閉じていなかったころ。
人間って何だろう? 人間に会うために地上へ出て、こいしは一人の少年と仲良くなるが・・・
【感想】
こいしの一人称。オリキャラあり。
原作中明記されてない部分をとてもうまく料理していると感じました。
あと、キャラの書き方が巧く、あまりうまくいえないのですが、オリキャラ含む全キャラに「らしさ」が出ています。
オリキャラに抵抗がない人はぜひ読んで見て下さい。

【五段階評価】
★★★★★

一言でまとめるとこいしの過去話。

【作品集】72
【タイトル】さよなら恋の瞳|さよなら恋の人【書いた人】誤爆氏
【容量】自称151kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237691754&log=72
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237691935&log=72
【あらすじ&感想】
他者の心が読める覚り妖怪・こいしは地上への興味が尽きなかった。
地上に出ては見た目の年齢が同じくらいの子供達と交流を深め、
人間の輪の中に入り込んで行く。
しかし稗田家で怪我の治療を受けた際に読書家の御曹子によって
妖怪であることを看破されてしまい――

一言でまとめるとこいしの過去話。なのですがこの物語は瞳を閉じる前と後が
密接に繋がっているという点や、姉のさとりがそこまで重要な役割を果たしていない点、
そして地霊殿Exでの出来事を非常に上手く絡めているという所で高評価を付けたいです。
オリキャラ注意ではありますが、悲劇的でドロドロしている・過去に対しては救いがない話が多い
こいし主役の過去話の中では新鮮でした。もっとも過去に"何か"あった描写は避けようがないのですが。
★★★★★(こいしもカメラ向けられるとシャイローズなんでしょうかね)

食事中に  はるか さん

【作品集】72
【タイトル】食事中に
【作者】はるか さん
【本文容量】13.5KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237353970&log=72
【あらすじ】
地霊殿の夕食時、それは暖かな家族の団欒の時間。
そのはずだった、あの音が聞こえるまでは。
幸せだった家族が、今では疑心暗鬼に囚われ罪をなすりつけあう。
自分のため、そして家族のため、さとりは第三の目を開く……

【感想】
とても下らないことなのに、高度な心理戦が繰り広げられます。
こういう低レベルなのにハイレベルな争いをする作品は大好きです。
さくっと読んで笑いたい。そんなときにオススメの作品です。
後書きにもありますが、少しだけ下品な話なのでそこだけご注意を。

【五段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
家族団欒★★★★★
総合評価★★★★☆

羯諦羯諦  リコーダー氏

【作品集】72
【タイトル】羯諦羯諦
【書いた人】リコーダー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237890001&log=72
【あらすじ&感想】
 人里離れた荒寺に住まうという老人を訪ねる妖夢。
 しかし老人は留守であり、彼の正体を確かめる事は叶わなかった。
 老人とは、失踪した祖父妖忌かもしれない。
 妖夢はしばし荒寺に留まり、祖父と思われる老人の帰りを待つことに……
     ※※※
 タイトルの読みは「ぎゃあていぎゃあてい」が正解と思われます。
 たぶん『般若心経』の一節「羯諦羯諦、波羅羯諦羯諦」から、
 その意味とは「悟れよ悟れよ、修行を積んで悟りを開け」といったところでしょうか。
 誰もいない山中の荒寺で、独り剣筋を磨き、坐禅を組む妖夢の姿は正しく武士(もののふ)。
 そこから繋がる後半の殺陣シーンは、静から動へ、動から静へと移りゆき、圧巻の一言。
 明らかとなる老人の意外な正体も然ることながら、ラストで登場の幽々子様がまた渋く、
 普段はちょっとアレな口より語られる言葉もこれまた深い。
 個人的に、物語で最も大切なものは余韻だと思っているのですが、本作ではそれに
 心ゆくまで浸ることが出来ました。
 コメント11の「もっとみんな読むべき」に激しく同意します。
 文章は平易かつ滑らかで読みやすく、さほど長くも無いお話なのでぜひ。

9=8  ねじ巻き式ウーパールーパー氏

【作品集】72
【タイトル】9=8 
【書いた人】ねじ巻き式ウーパールーパー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237934157&log=72
【あらすじ】
ヤンキー・スタジアムが幻想入り。
野球が好きで好きでたまらないレミリアは、どうにか幻想郷で野球をしたいとメンバーを集める。

【感想】
お嬢様の野球にかける情熱には頭が下がります。
自分は野球はわからないけれど、掛け合いを見るだけでも楽しい作品。
惜しむらくは、勝負の決着の着き方。ガチで続きを見せてくれよ!と思わず叫んでしまいました。

雨後晴曇  対馬 光龍 氏

題:雨後晴曇 著者:対馬 光龍 氏
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237978784&log=72
もこたんが泣き虫な小傘ちゃんの世話をするお話。んー、この小傘はちょっと意思が
弱すぎるなぁ。子供っぽい、というには子供特有の真剣さがありません。今一。
★☆☆☆☆

ツッコみ浪漫飛行  すなふきん 氏

【作品集72】
【タイトル】ツッコみ浪漫飛行
【書いた人】すなふきん 氏
【サイズ】125.41KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1237186951&log=72

【あらすじ】
 川岸に行けば軍服姿の小町が待ちうけ、裁判を始めようとすればちょうちょ結びになった幽霊が入室してくる。そう、彼らは皆、映姫のツッコみを今か今かと心待ちにしているのだ。
 そんな状況に堪忍袋の緒が切れた映姫は差し入れの三輪車で是非曲直庁中を暴走し、職を失ってしまう。路頭に迷い、今にも飢え死にしそうになっていた映姫は紅魔館に雇われ、メイドとして働くことになる。

【感想】
 「もう絶対にツッコみなんてしてたまるか!」という決意の元に紅魔館で働き始めた映姫だったが、そこにも
小町が現れ、ボケをかまします。
 確かに設定は面白かったのですが、ツッコみがワンパターンになってしまっており、小町の必死のボケが死んでしまっているように感じました。また、その小町にしても、元上司の今の職場まで押しかける強引さ。その「ウザさ」を最後まで払拭できないまま、物語が終了しているところも気になりました。
 ツッコみというのはそもそもボケの新鮮さが残っているうちにするからこそ、そのテンポで読者を引き付けるものだと僕は考えています。この作品のように「ツッコまないぞツッコまないぞツッコまないぞ……ああもう我慢できねぇえええ!」とまとめてツッコむには、もっと勢いと、個々のボケに対する独創的なツッコみが必要なのではないかと思いました。

【五段階評価】
★★☆☆☆(お馬鹿なギャグが好きなら+1.0)