【作品集】74
【作品】獣の見る夢
【作者】俄雨氏
【あらすじ】
吾輩は阿猫。
【感想】
稗田家に飼われている一匹の猫と、主人のお話。
猫視点で進む物語は幻想郷の景色をちょっぴり違った雰囲気で彩ります。
なによりも主人公の猫がカッコよすぎ。後味の良い締めくくりでした。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
猫派★★★★★
総合評価★★★★☆
【作品集】74
【作品名】鬼ごっこ
【作者名】大崎屋平蔵氏
【あらすじ】
激しい動悸が内から胸を叩く。息を殺して身を潜め、周囲に追っ手の如何を窺った。
運動量だけの問題ではない。ばくばくと外にさえ聞こえそうな心音は明らかな不安の証。
酸素を求めようにも、居場所を教えることに為るのでは、と大きく息をすることさえも憚れた。
物陰から周囲を窺っているのは火焔猫の燐。珍しく彼女は主から賜ったリボンを召していなかった。
それと言うのも、神社で振る舞われたお茶が事の始まり。霊夢の不審な行動におっかなびっくり飛び退いて、燐は一心不乱に走って逃げた。一体、霊夢は自分に何をするつもりだったのか、それは定かには判らない。
ただ、どうしようもなく嫌な予感が否めなかった。このまま逃げるのは簡単だ。脱兎の如く駆ければいい。
でもそれは出来ない。出来ない理由が、逃げ出したその場に存在していたから。一人覚悟を決める燐。
神社は霊夢のテリトリー、援軍は期待出来ない。これは、敵地の真っ只中で奮闘する一匹の火焔猫の物語である。
【感想】
ここから感想。燐の視点から見ると相当の恐怖だろう。なにせ妖怪の天敵である博麗の巫女が、
得体の知れない目的を持って追いかけてくるのだから。形振り構わず逃げる燐の気持ちも推し量れようもの。
身に着けた大事な何かを失ったって構いやしない。目を逸らせぬ現実を突きつけられても泣きはしない。
走れ、逃げろ、彼方まで。地獄の鬼より恐ろしい、博麗の巫女がそこにいる。なんとなくリズム良く書いてみた。
とりあえず内容は最初に書いたあらすじ(これの修正前)でオチを残して全部書ききってしまったほど短い。
流石にこれじゃレビューと言う名のネタバレだ、と添削する作業に移らざるを得なかった。長いのが悪い? さーせん。
それは置いといてもこの作品において短いことはむしろ強み。読み易いのがやっぱ何よりだよね。その上、面白い。
恐怖に慄く燐の錯乱振りは必見。読んでいるこっちがはらはらしてしまう。描写がなかなかに際どいし。
文章力 ★★★★☆(少々短く簡潔にまとめてあるので判断に困るが、充分上手いと感じる)
構成力 ★★★☆☆(水準くらいかと。悪いと言うわけではない。この短さでこれなのでむしろ評価できる?)
読み易さ ★★★★★(これに尽きる。最近短いのしか読んでないぞ。どうなってるんだ。時間をくれ)
満足度 ★★★☆☆(これが漫画だったらなぁ! なんで文章じゃあ映像として捉えられないのかなぁ!)
総合点 ★★★★☆(少し空いた時間に、何かちょろっと読みたいな。そんな人にお勧めの作品)
【作品集】74
【作品】今昔妖怪ノ山
【作者】春雨氏
【あらすじ】
河童と人間は盟友。
そして今日も、河童は一人の人間と出会う。
【感想】
教科書に載ってそうだな、なんていう感想がまず浮かんだお話。
淡々と語るにとりがなんとも妖怪らしくもあり、また寂しそうでもあります。
妖怪と人間の違いを感じられる作品でした。
いい作品なんだけど、なんだかこう……言葉にしにくい。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
胡瓜☆☆☆☆☆
【作品集】74
【作品】虹色門番の素敵な午睡
【作者】椚氏
【あらすじ】
うららかな午後のひととき。
私はまどろみとたたかう。
【感想】
途中、おや? っと思ったのがちゃんと期待を裏切らない最後で一安心。
いや、そのままでもよかったけどきちんとオチがついてるのがまたなんともいい雰囲気を作っています。
ほのぼのしたい人におすすめの作品でした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
眠気★★★★★
総合評価★★★☆☆
作品名:今日も平和な桜餅
作者:ガブー氏
あらすじ:山の神様も、春には桜餅を食べたくなる。
しかし、里には売ってない。作り方もわからない。
さぁ、どうするか。
感想:非常に和む。文体や台詞回しからも丸っこさが感じられる。
正に桜餅のような、ほんわか優しい味のするお話。オチも可愛い。
短めで、ケータイからでもサックリ読めるのも良い。
【作品集】74
【作品】今日も平和な桜餅
【作者】ガブー氏
【あらすじ】
守矢は桜餅を作る。
【感想】
春ですから! のんびりまったりのほほんと桜餅を作る三人の様子がほのぼのです。
頭まで春色に染まってしまいそうなゆったりとした作品でした。
たまにはこんなお話も良いです。素敵です。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
御餅★★★☆☆
総合評価★★★☆☆
作品名:東の国の届かない空
作者:バーボン氏
あらすじ:ある嵐の日の事件をきっかけに、射命丸は翼を失う。
失意の中で、彼女は何を得るのか。
感想:個人的には、文の成長物語だと思った。
会話文より地の文の方が多く、読み応えはある。結構シリアス。
脇役がみんなカッコ良い気がする。
【作品集】74
【タイトル】東の国の届かない空
【書いた人】バーボン氏
【容量】約52kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1239700484&log=74
【あらすじ&感想】
嵐を迎えた幻想郷、妖怪の山の川上流では巨岩が飛び危険な状態となっていた。
避難作業を手伝う文であったがとある白狼天狗を助けようとして右の翼を岩に潰されてしまう。
飛びたくてたまらない文であったが永琳に診てもらったところ、衝撃的な宣告を受ける。
処置が悪く妖力神経がトンでしまいもう二度と元の機能を取り戻すことはないだろう、と。
魔理沙や霖之助、アリスに協力してもらい懸命に空を取り戻そうとする文だったがそこには大きな問題と葛藤が。
話の筋は単純なのですがよく纏まっています。感想コメ通りこの作品ではこの容量でも少し書き足りないなあと
感じるものがあったのですが、氏の作品のレベルは確実に上がってきていると思いました。レビューするのはこの作品ですが。
幻想郷最速を称する鴉天狗の射命丸文がもしその空を奪われたらという話ですが、
文の飛ぶことへの思いがよく表されていると思います。引き込まれるのは余り見ない設定だからでしょうか。
★★★★☆(テーマがはっきりしている作品は良いものが多いですね)
作品名:夕暮れ時
作者:フクロウ氏
あらすじ:幻想郷には様々な夕暮れがある。
様々な場所で様々な人妖が過ごす夕暮れを、短く切り取ったショートショート。
感想:凄く癒された。特に地霊殿。
自然に頭の中に浮かんで来る様々な夕暮れが、疲れを癒してくれます。
【作品集】74
【作品】声高らかに
【作者】飛蝗氏
【あらすじ】
慧音は悩んでいた。
寺子屋の男の子がある時を境に宿題をやってこなくなったのだ。
【感想】
なんというか……甘酸っぱい青春の思い出的なお話。
決意をする男の子たちは紛れも無く、漢でした。
タグでほぼストーリーが読めてしまうのだけが残念でした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
英雄★★★★☆
総合評価★★★★☆
【作品集】74
【作品】さとりさん
【作者】小宵氏
【あらすじ】
さとりさんは今日も楽しく一日を過ごします。
【感想】
さとりさん一人称。
所々にふらりと挿入される小ネタが一々ツボでした。
腋おにぎりは1秒に10個生産されるに違いない。
藤村流氏リスペクトというよりはいこの氏リスペクトな感じがしました。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
お酒★★★★☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【作品】秋と何処かの原風景
【作者】k_minorikawa氏
【あらすじ】
小町はいつしか魂と会話することの楽しさを知る。
【感想】
小町や映姫の気持ちが丁寧に描かれた作品です。
彼岸へ渡る客と小町との会話がしっとりとしてて素敵でした。
どうでも良いけどフリーのカメラマンというフレーズで
ほぼ外見イメージが固定されてしまいます。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★★
写真★★★★★
総合評価★★★★★
【作品集】74
【作品】秋と何処かの原風景
【作者】k_minorikawa氏
【あらすじ】
ある日、小町が渡した魂はカメラを持っていた。
【感想】
最初はパロディかクロス物かと思いきや実にいい話。
多少オリキャラが出たり若干百合要素的な感じはあるけれど
気にすることも無く読める作品。
【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★★☆
百合★☆☆☆☆
総合評価★★★★☆
【作品集】74
【タイトル】秋と何処かの原風景
【書いた人】k_minorikawa氏
【容量】約99kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240032277&log=74
【あらすじ&感想】
いつも通りマイペースに霊を運んでいた小町はとあるカメラマンをしていたという人物の霊を運ぶことになる。
その人物が主に撮っていたのは人々が目を背けてはならない現実のことで、少し無茶をしてしまったが為に
小町のお世話になることとなってしまったという。そんな彼も最後の一枚だけは本当に撮りたかった"人間"の
風景を撮ることができたという。カメラを譲り受けた小町は何か最近様子がおかしい映姫と親密になることを
画策するのだが……
小町のあっさりした性格から来る一途な物事への想いが心地良い作品です。
出来事に正面から向き合って正面から感じる、そんな姿勢が
同じような姿勢で日々を生きる映姫と一緒に描くことでさらに好印象となっている気がします。
うちのボス発言からも見られるように上司部下の関係でもどこか波長の合った親友の臭いがする
映姫と小町ですが、何事にも真剣に生きて(サボっても)いる二人だからこその魅力が詰まっている作品でもありました。
★★★★☆(「フリーのカメラマンさ!」がシリアス方面に良い味を出してることも印象に残りましたw)
【作品集】74
【タイトル】紅美鈴は博愛主義
【書いた人】TAM氏
【あらすじ】
宴会の席で美鈴が何気なく漏らした一言が、謎の五人組を駆り立てる!
次々と迫る謎の刺客に、美鈴の博愛主義が炸裂する!?
【感想】
これを読めば2828できるはず。
美鈴を大好きな人が、美鈴を大好きになれる作品を書いた印象。
皆が美鈴を愛し、美鈴が皆を愛す。愛に満ち溢れている。
読み終えたなら思う存分妬んでやろう。
文章 ★★★★☆(とても読みやすい)
構成 ★★★★☆(流れるように進む)
嫉妬 ★★★★★(嫉妬していいのよ)
【作品集】74
【タイトル】首の後ろは急所なのでチョップとか以ての外 【書いた人】愁氏
【あらすじ&感想】
今日はアリスと魔理沙のお茶会の日。
すわ百合か、と構えたがそうでもなかった。でもよいアリマリ。
原作チックな掛け合いをしながら交わされる会話が、実にそれっぽい(という言い方は失礼か)
人間をやめるかやめないか、というシリアスになりがちな話を割とさらっとやっているが、
投げてるわけでもなくきちっとそれなりの結論が出されている。
魔理沙が持ってきた小物がいい味を出してる。
↓以下ネタバレ
ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファー
【五段階評価】
文章 ★★★★☆(読みやすくて○)
構成 ★★★★★(会話と地の文のバランスがいい)
百合 ★★☆☆☆(むしろ近所のおねーさんと妹分って感じ
【作品集】74 【タイトル】首の後ろは急所なのでチョップとか以ての外 【書いた人】愁 氏
【URL】 ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240084026&log=74
【長さ】★ (24KB 中編)
【あらすじ】
うららかな午後。自宅で紅茶を楽しむアリスのもとに魔理沙がやって来る。
たわいのない会話をしながら魔理沙が取りだしたのは、変わった形の人形だった。
【感想】
このタイトルで出てくる人形が何なのか一発で分かる、そんな時代もありました。モルファ
さてこの作品、タイトルと出だしを見ると幻想郷じゃ見た事ない喋る人形を巡って
あれこれキャラが動き回るという作品かと思いますが、そうじゃありません。
「将来どうするの?」という、魔理沙とアリスのほのぼのながらちょっと真面目な話題の話です。
甘すぎず辛すぎず暗すぎずな二人の会話の掛け合いが凄くいい感じでした。
マリアリ物ですが、マリアリに興味ない人でもおすすめな作品です。
【文章】 ★★★☆☆
【展開】 ★★★☆☆
【総合評価】 ★★★★☆
【作品集】74
【作品】君の涙を鼻水にかえて
【作者】くるせいだー氏
【あらすじ】
魔理沙は幽香を殺すはずだった。
いつの間にか始まる奇妙な同棲生活。
【感想】
季節モノのお話です。題材は花粉症。
幽香と魔理沙の掛け合いにニヤニヤすること請け合いです。
クシャミ自重しろと言いたくなる作品でした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
汁気★★★★☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【作品】 我らの幻想郷
【作者】 くつした氏
【あらすじ】
「いったいどうした」
魂魄妖夢が顔をしかめて言った。
「それが、その、あの」
あまりに動転しているためか、幽々子はしどろもどろになってしまって上手く喋れない様子であった。
「おい落ち着け。水でも飲むんだ」
「あっ、これはありがとうございます」
幽々子はごくりごくりと喉を鳴らして水を飲んだ。
「あまり飲みすぎるんじゃないぞ。お前はいつでも腹を空かせているんだからな」*以上本文冒頭より抜粋。
こんな幻想郷に何者達かが来訪してきた!
魔法の森に向かい魔理沙を探すそいつらの目的とは!?
【感想】
二次創作のネタとしては良くある系。
だがそれだけに、二次創作としておもしろい。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
健気★★★★☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【作品】駆り立てるのは骨と皮
【作者】沙月氏
【あらすじ】
ケロちゃん。がんばる。
【感想】
がんばるケロちゃんとなんだか黒い早苗さんのお話。
SFC世代にはわかりやすいタイトルでした。
ほのぼのとは何か違う、どこか違うギャグ作品です。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
言霊★★★★☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【作品】急速解凍
【作者】リコーダー氏
【あらすじ】
ミスティアことミスティアは
湖の真ん中でチルノと出会う。
【感想】
どこかシュールな鰻をめぐる攻防。
萃香が美味しいところを全部持っていった感がありますが
ほのぼのしててよかったです。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
八目★★★★☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【作品名】感受性の高いお年頃。
【作者名】GUMモドキ氏
【あらすじ】
モノを喰らう。それは他者の命を刈り取り糧とする、生きとし生けるモノが背負った業。
妖どもの食卓に載せられれば、鯉でさえも激しく抗う。居並ぶ哀れな食料たちも己が運命に抗い続けた。
抵抗虚しくその身体に深々と突き刺さる歯牙。失意か、諦観か、絶望か、そのつぶらな瞳は何を思う。
共に生まれ落ちた仲間たちが次々に食い殺される惨劇。無残に、無慈悲に、なんの希望も与えられず、
ただただ泣き叫びながら己の運命に絶望する。ここは地獄の魔女の釜の底よりも深い深い地の底の果て。
その悲痛の叫びは、最早誰にも届かない。しかし、声なき断末魔は、確かに一人の少女の心に響いていた。
【感想】
ここから感想。そりゃあ喰いますさ。喰われるために生まれてきたのだから、むしろ喰わねばそれこそ失礼だろう。
しかし、そんなのは割り切った者の考え方。そうでない者もどこかしらに存在するかもしれない。
ものを喰うってことはそれ自体は決して悪いことじゃあない。ただ、少し捻くれて見れば命を奪っていると言うだけの話。
彼女は少し感受性が高すぎた。だから食料に過度の感情移入をしてしまった。可哀想だ、食べたくない、と。
気持ちは痛いほど判る。似たような経験は確かにあった。純粋だったあの頃を思い出させてくれる。
内容自体は行間があいている為、見た目以上にとても短く、数分も掛からずにさらっと読める。
モノを喰う。普段は意識することもなく、ただ日常の一片として片付ける行為のその意味を改めさせてくれるかもしれない作品。
文章力 ★★★★☆(短く判断が難しいけど、元々正確でもないわけで、食料の内情の描写の鬼気迫った感が良かったので)
構成力 ★★★☆☆(水準くらいかと。悪いと言うわけではない。この短さでこれなのでむしろ評価できる?)
読み易さ ★★★★★(読み易さって面白さを二の次にしそうな予感! いや、冗談です)
満足度 ★★★☆☆(短い、というのはメリットでありデメリットであり。やっぱりもっと読みたくはあった)
総合点 ★★★★☆(さっくり読めるし、内容自体も面白いので是非目を通して見てはいかがでしょう)
【作品集】74
【作品】ヒトリきりの聖戦
【作者】道標氏
【あらすじ】
早苗は迷っていた。
はくべきか、はかざるべきか。
【感想】
もしかしてアレか!? アレなのか……!?
と疑いながら最後まであっという間の作品でした。
葛藤する早苗さん可愛いよ。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
若気★★☆☆☆
総合評価★★★★☆
【作品集】74
【作品】誰そ、彼
【作者】稲葉チャコ氏
【あらすじ】
霊夢は神社の倒壊時に妙なものを見つけた。
【感想】
考察や薀蓄がメインとなるお話。
板の切れ端から博麗神社で何があったかを理解する霖之助が実に名探偵です。
なるほどそうくるか、と感心してしまう部分も多く、そういったお話が好きな人ならば是非。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
薀蓄★★★★★
総合評価★★★★☆
【作品集】74
【作品】新聞記者ってアレですかね、やっぱ忙しいもんなんでしょうねぇ。
【作者】喚く狂人氏
【あらすじ】
あややネタ探し。
【感想】
やっぱりタイトルですよ! 目を惹くタイトルが肝心なのです。
文がネタ探しに東奔西走するお話。地霊殿まんじゅう食べてみたいです。
ほのぼのとした空気が思わず頬を綻ばせる作品でした。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
新聞★★★☆☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【作品】無意識の欠片
【作者】ちゃいな氏
【あらすじ】
こいしは、不機嫌なさとりの元へと向かう。
【感想】
姉妹愛。まさにこの言葉に尽きる作品です。
会話文が多目の読みやすい文体。
分かりやすいさとりと主人公なのにわかりにくい?こいしの対象がよかったです。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
姉妹★★★★★
総合評価★★★★☆
【作品集】74
【作品】Merlin Wind Orchestra
【作者】ネコロビヤオキ氏
【あらすじ】
メルランとにとりの出会いから始まるハートフルストーリー。
【感想】
優しさと愛しさの沢山つまったお話。
三姉妹と一括りにされることが多いですが、これはメルランが主人公のお話です。
それこそ吹き方から学ぶにとりやチルノが微笑ましいです。
最後の演奏会のシーンで不覚にも目頭が熱くなりました。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
楽団★★★★★
総合評価★★★★★
【作品集】74
【作品】酒雨宿り
【作者】ズッキーニ氏
【あらすじ】
雨宿りは知らない出会いの一幕。
【感想】
珍しい組み合わせの、雨宿りの一場面。
こんなときにも酒を手放さない勇儀姐さんは流石の鬼。
しっとりとした作品でした。
ちょっと字が窮屈な感じがするのが残念。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
稗田★★★☆☆
総合評価★★★☆☆
【作品集】74
【タイトル】『ポケットの中の恋愛』
【書いた人】イムス氏
【あらすじ&感想】
朝起きると霊夢と妹紅の体に異変が…。
タグからして百合っぽいけど百合はあんま好きじゃない僕でも楽しめました。
キャラクターの心の動きがいきいきと伝わってくるようで、切なくも爽やかな気持ちになれました。
あと僕の好きなゲームのネタが(邪魔にならないように)入っていてニヤリとさせられました。
【五段階評価】
★★★★☆(どなたにもおすすめ!)
【作品集】74
【タイトル】ポケットの中の恋愛
【書いた人】イムス 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1239624129&log=74
【あらすじ&感想】
魔理沙の持ってきた性別反転のキノコ。
知らずに食べた魔理沙と霊夢、そして妹紅。
一日で直るとのことなので、普段のように生活を始める三人。
町に買い物に来た妹紅はしつこくナンパされていた黒髪の少女を助けるが、輝夜とわかりげんなり。
一方、妹紅と気づかない輝夜は新鮮な態度をとるその男性に少しずつ魅かれ始める……それはポケットの中だけで納まる小さな恋の物語。
輝夜のあまりみない乙女心は必見。
彗音や霊夢といったサブキャラもいきいきとしていて魅力がある。
TS物を読んだことがない人にも知ってもらいたい作品。
【五段階評価】
★★★★☆
ジャンルだけがネック。この人の書く妹紅はどれもすばらしいですよ。
【作品集】74
【タイトル】紅に染まる天狗~ババア・クライシス~
【書いた人】735氏
【ジャンル】ギャグ
【Ptランク】B(3000~5999)
【あらすじ】
射命丸文なのである。藍に代わる者として最適なのは彼女なのである。
買収もあっさり成功し、最初の仕事を与えよう。
【感想】
創想話60スレの>916が何気なく返したレス
916 :名前が無い程度の能力:2009/02/23(月) 23:14:09 ID:sxpJVpTE0
紅と天狗とババアとクライシス入ってたら読むぞ。
これが思わぬ流れを生み、その約2ヶ月後に本当に創想話に投稿されたのがこの作品。
そんなネタな経緯で出来た作品にもかかわらず、ちゃんとギャグとして仕上がった作品となっている。
オチも(良い意味で)酷い。
【作品集】74
【タイトル】燐は猫である。猫であるが、
【書いた人】反魂氏
【あらすじ】
人並みに物を思えば言葉も解す賢い猫である燐。
相手の心を読む主人を持つが故の苦悩と処世術とは。
【感想】
本作品のキーワードは「妄想」である。
「妄想」についての考察が深くて非常に面白い。
具体例をふんだんに使用したり、
「妄想」が持つ重要な性質を「もーほー」と名付けたりと、
読者の理解を助けるための工夫がされており、
初心者におすすめできる作品。
ただし、上級者はすでに通った道かも知れない。
ところで、燐はさとりの読心術に手を焼いているが、
この点、燐はまだ上級者レベルだと思う。
超級者にとってはむしろご褒美であろう。
【作品集】74
【タイトル】幻想レーサーズ2007
【書いた人】目玉紳士氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1239629083&log=74
【あらすじ&感想】
そうだ!カーレースをしよう!(by紫)
そんな適当な感じで始まるお話。
レースモノだし勿論能力解釈をなんかアレして運転技術をトンデモ理論で極めた妖怪どもがイニDチックにぶつかり合うお話、かと思いきや、蓋を開けてみるとメインになってるのは各キャラの動き、運転描写ほぼ無しです。
レースは何処へ消えた? とか思ってはいけません。この人にマトモな感性を求めるのは無駄だと読了後に悟る事になります。良い意味か悪い意味かは多分壮絶に分かれると思いますが。
凄まじいパロディモノらしいけど、読んでみるとパロディ部分はそれほど気にならない、と思います。
脱落していったキャラ達の動きも含めて、クライマックスからエンディングに向けて収束していく展開は一読の価値ありです。
そこまでこちらも脱落せずにちゃんと読んでいれば「酔える」出来です。
悪役を一人も作らずに、戦いを「歓喜に満ち溢れたもの」として描いているのも大きな魅力の一つ。作者が「これがやりたかった」と言うだけあって、むしろこちらをメインとして見てもいいかも知れません。
命をかけてるのにあの楽しみっぷりは、ある意味弾幕ごっこに近いのかな、と思わなくもないです。
文章は創想話ではかなり難解な方。表現の仕方が硬質で、古い感じがします。ただ、大外れな文章は無く、時折かなり綺麗な文章が飛び出す辺りを見ると、基礎は出来てる人かと。
と言うか別作品の話になるけれど、氏の一人称は文章力だけで言えばかなり上手いです。
この作品みたいに三人称になると途端に残念な感じになります。※但し戦闘描写を除く。
【五段階評価】
文章★★☆☆☆
構成★★★★☆
燃え★★★★★
総合評価★★★★☆
オマケ
テーレッテー>
兎 ☆ ☆☆
☆☆☆ ☆
★
【作品集】74
【作品】幻想レーサーズ2007
【作者】目玉紳士さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1239629083&log=74
【感想】
幻想郷でカーレースが行われます。
まあ、カーレースのように見えて、どう見てもカーレースではないのですが。とにかく、相当長いです。しかも、改行がほとんどないのでいつもの感覚以上に文章量があります。正直、読み切るのがきつかったです。ただ、鈴仙が振り回されるいつもの役をこなしつつ、戦闘は結構かっこよく戦っていたのが印象的です。両手に銃のガンスリンガー鈴仙。義体だったりすのでしょうか。
とりあえず、これだけの分量を書ききったのは凄いと思いました。魔理沙とアリスは正直蛇足だったかも。妖夢・鈴仙・美鈴はよかったです。あとはチャイルドシートに鎮座するレミリアの姿を想像して楽しんだり。
やきそば。氏
『鏡の国のゆかりん』
紫、涙が出ちゃう。女の子だもん。(本文より抜粋)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240415982&log=74
王道。
というか失礼ながらよくみるネタです。
ところが、よくよく点数を見てみましょう、なんと9000点を越えています。
文章が読みやすく、話もわかりやすい。その上、とても面白い。
ギャグでは笑えるし、それ以外でも思わず読みふけってしまいました。
そして〆になる最後の一文、とってもいいです。
ただ残念なのは、この面白さをどう説明していいのかわからないこと。
だからレビューがとくに難しかった。
【作品集】74
【作品】鏡の国のゆかりん
【作者】やきそば。氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240415982&log=74
【あらすじ】
博麗神社での宴会で、不覚にも泥酔してしまった紫。翌朝目を覚ますと、藍と橙の様子がおかしかった。
これは異変に違いないと、紫は幻想郷中を巡るのだが・・・
【感想】
作者のデビュー作にして1万越えという、俺のような書き手仲間からすれば非常にパルパルしい作品。
しかし構成がしっかり練られており、また紫の行動から一々可愛らしさが窺われ、高得点も納得。
個人的にはチルノの喋り方がツボでした。
【作品集】74 【タイトル】鏡の国のゆかりん 【書いた人】やきそば。 氏
【あらすじ】
「いいから離してくれませんか。正直、鬱陶しいんですよあなたは」
豹変した藍から辛辣な扱いを受けた紫が博麗神社に足を運ぶと、
そこには清楚でお淑やかな霊夢の姿が!
その姿を見て紫は確信する。これは異変が起きていると。
【感想】
32KB。紫主人公の中編。
藍に辛辣な扱いを受ける紫や、色々と反転した幻想郷など
紫メインの話ではお決まりのパターンが詰め込まれている。
ギャグをベースにした展開にハートフルなやり取りがちりばめられ、
最後を綺麗にまとめてオチるという構成で、
SSというよりも同人誌の漫画を読んでいるような感触だった。
長さも読みやすさもいい塩梅の作品。
【文章】 ★★★☆☆
【展開】 ★★★★☆
【総合評価】 ★★★★☆ (逆に、濃い作品が好きな人は物足りないかもしれない)
作品集74, トワイライト・ゾーン (目玉紳士 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240544200&log=74
わかりづらい作品。
作者の中ではどうだか知らんけど、俺には抜け落ちまくってるように見える。
お話としてもどうなんだろうなぁ、これ。題材に霞んだって感じ。独りよがりなね。
理解するのも面倒くさいことこの上ない。読む理由が読むにつれて消えていく。
ぶっちゃければ、どうでもいいんで面白いものかいてください。かな。
【作品集】74
【作品】博麗霊夢は妖怪に好かれる
【作者】リペヤー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1239529930&log=74
【あらすじ】
霊夢は妖怪たちに好かれます。
目に見えない「何か」にすらも。
【感想】
霊夢主役の万点越え短編。何気に霊夢のセリフが地の文以外に無いのがいい味を出していたり。
話自体はほのぼの。しかしオチで全てがひっくり返ります。
びっくり箱のようなお話。
【作品集】74
【タイトル】アルバイト輝夜6
【書いた人】久我拓人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1239478472&log=74
【あらすじ】
メディスンの足を修理した霖之助。
修理代には高すぎる代金を受け取ったので、霖之助はメディスンを連れて屋台へと赴く。
【感想】
実は屋台に着くまでの霖之助とゲストの会話も、このシリーズの見所ではないでしょうか。
酒の席では、相変わらず知的な大人のやり取りが交わされます。今日の晩酌はカルアミルクを試してみようかなぁ。
【作品集74・75】
【タイトル】桜の下でいつまでも(上・中・下)
【書いた人】桐生 氏
【サイズ】計345.64KB
【URL】上:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240856312&log=74
中:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240856826&log=74
下:ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240857806&log=75
【あらすじ】
人里で、葬儀が行われていた。死んだのは、鈴という名の、七歳余りの少女だった。親が少し、ほんの少し目を離した隙の出来事。風呂場で溺れ死んだのだ。
通夜が終わり、その翌日。鈴の死体が、部屋から消えているのが、両親によって発見された。
「あの子は、天人になったのです!」と狂喜する母親、
「火車に連れ去られたんだ」と悲嘆にくれる父親。
消えた愛娘を積極的に探そうという気概は、彼らにはなかった。
だが、その事件の後から、人里に妙な噂が流れ始める。それは、人魂が夜な夜な、神社の裏山に入っていくというものだった。
【感想】
妖怪の仕業か、はたまた人間が持ち去ったのか。謎が謎を呼ぶ展開に、スクロールが止まりませんでした。
ジャンルとしてはミステリに当たるのでしょうか、よく作り込まれており、また、葬儀を担当した坊主の良寛や、庭師の惣七などのオリキャラも非常に人間らしかったと思います。
ミステリにネタバレは禁忌だと思うので、もう一言だけ。
ラストシーンの救われっぷりは、最高でした。
【五段階評価】
★★★☆☆(ミステリが好きなら+1.5)
【作品集】74・74・75
【タイトル】桜の下でいつまでも(上中下編構成)【書いた人】桐生氏
【容量】約346kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240856312&log=74
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240856826&log=74
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240857806&log=75
【あらすじ&感想】
とある茶屋の娘が両親を残して逝ってしまった。
通夜にて役目を果たしていた坊主の良寛は、娘の両親より何とか娘を生き返らせられないかという
とんでもない願いをされる。実は良寛の寺には、死人を蘇らせる秘術が伝わっているというのだ。
――通夜の次の日、娘の遺体は忽然と姿を消していた。
噂は人里に広まり、好奇心溢れる阿求は良寛の知り合いである慧音と共にこの事件の真相を暴こうと決意する。
最初に断っておきますと自分は「百鬼夜行シリーズ」(京極夏彦著、京極堂シリーズとも)を
読んだことがありませんので、シリーズの読者の方がもっと詳しいレビューを書くことを願っております。
宗教・民俗学、そして妖怪が事件とその解決の鍵となっているシリーズのようなので、東方でもやってみようというのも
頷けます。さて内容ですが、「人間」からみた怪異が良く表されているなあという感想をまず持ちました。
東方は妖怪・怪異だらけの世界なので、やはり解決側は人間が似合うのでしょうか。
またただの事件→解決の流れだけではなく、阿求の様々な事象に揺れる心と変化を描き出しているのも読みやすいです。
ちなみに星蓮船が頒布される前に出たSSですが「寺」「鵺」といったことが作中で語られているのが、
今となっては更に面白く感じました。これは京極夏彦氏の著書も読んでみたくなりますね。
★★★★☆(創想話で知って読むようになる本は同じ東方好きなので波長が合うものが多いと感じます)
【作品集】そそわ74
【タイトル】あなたも、ドMになれる……
【書いた人】喉飴 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240477837&log=74
【あらすじ&感想】
異変を起こしたせいで謹慎処分になった天子は退屈のあまり脱出しようと試みるが・・・
短編なので気軽にサクっと読めるギャグ作品。
ちょっと時間があいたときにでもどうぞ。
「ドMのMはね……マゾのMじゃあないのよ……」
【五段階評価】
★★★★(脱出時の天子の格好に萌えた人は+1)
【ジェネリック】74
【タイトル】犬の話
【書いた人】件氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_p/?mode=read&key=1284181332&log=74
【あらすじ】
桜の木の下に死体を埋めながら、私は生前のこいつの事を思い出す。
「ありがとう。ほんとうに、今まで。……ありがとう」(文中より)
【感想】
オリキャラありとタグにありますが、あまり気になる点はないです。
飼い主は犬といられて幸せでした。
犬も、飼い主といられて幸せでした。
だからこそ、幻想になって変化し生前の記憶が無くなった今でも
犬はそのことを感覚で覚えているのです。
秋にふさわしい、落ち着いた静かな話を求める人にお勧めです。