作品集75

Last-modified: 2013-10-09 (水) 14:21:19
ヘアーブラシとアスピリン 鹿路氏
登場人物たちの会話が実に「らしい」です。

【作品集】75
【作品】ヘアーブラシとアスピリン
【作者】鹿路氏
【あらすじ】
咲夜は四重苦に悩まされていた。
【感想】
紅魔館の、日常。登場人物たちの会話が実に「らしい」です。
地の文でさりげなく描いている小物の数々がまた「らしい」です。
レミリアの優しさが良いなぁ。
【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★☆☆
女性★★★★☆
総合評価★★★★☆

十六夜咲夜はそれらと必死に戦っていた。

【作品集】75
【ポイント】4930
【レート】12.54
※2009/08/21時点
【タイトル】ヘアーブラシとアスピリン
【書いた人】鹿路 氏
【あらすじ】
 雨、冷え込み、寝不足、女の日。この四重苦に加え、妹様の不機嫌で五重苦。
十六夜咲夜はそれらと必死に戦っていた。
【感想】
 風景描写と咲夜の内面描写が非常に巧みで、幻想的な風景が広がっているのに、全く楽しめない咲夜の様子が物凄くリアル。
 月のものの真っ最中で最悪の体調の中、必死に仕事をこなそうとし、さらに、紅魔館という場所柄、自分の血に物凄く警戒している咲夜の気怠さ、疼痛、辛さがありありと伝わってくる。

一文一文の描写が丁寧にされており、情景を脳裏に浮かべながらしっかりと味あわせてくれます。

【作品集】75
【タイトル】ヘアーブラシとアスピリン
【書いた人】鹿路氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240886613&log=75
【あらすじ&感想】
咲夜は四重苦だった。
四重苦に襲われた咲夜の日常を描いた作品。
一文一文の描写が丁寧にされており、情景を脳裏に浮かべながらしっかりと味あわせてくれます。
あえて創想話的欠点(?)をあげるとすれば、地の文をじっくり読む人でないと楽しめないところでしょうか。
【五段階評価】
文章力 ★★★★★
咲夜度 ★★★★★
女性度 ★★★★★

個人的には2009年ベスト咲夜賞をおくりたい作品です。

【作品集】75
【タイトル】ヘアーブラシとアスピリン
【書いた人】鹿路氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240886613&log=75
【あらすじ&感想】
咲夜は四重苦だった。

四重苦に襲われた咲夜の日常を描いた作品。
一文一文の描写が丁寧にされており、情景を脳裏に浮かべながらしっかりと味あわせてくれます。
この紅魔館はいい。
個人的には2009年ベスト咲夜賞をおくりたい作品です。

幸せコンフィチュール るちあ氏

【作品集】75
【作品】幸せコンフィチュール
【作者】るちあ氏
【あらすじ】
アリスは恋に落ちました。
【感想】
何この甘い話! 本気で糖分注意なお話でした。
展開も会話も予想できるのに甘い甘い。
頬がにやけるどころか鼻血が出そうでした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
糖分★★★★★
総合評価★★★★☆

わかめスープと蕎麦の中間 ◆ilkT4kpmRM氏

【作品集】75
【作品】わかめスープと蕎麦の中間
【作者】◆ilkT4kpmRM氏
【あらすじ】
消えたカップ焼きそばをめぐる幻想の風景。
【感想】
この話の本題は何か、と聞かれますと秘封倶楽部である!
と答えざるを得ません。清く正しく、まさしく秘封。
ほのぼの、こんなこともあるかな、みたいな一日。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
神隠★★★☆☆
総合評価★★★★☆

人喰い神様と人形師 酢烏賊楓氏
その一言がお空を進化させた・・!!

【作品集】75
【作品】人喰い神様と人形師
【作者】酢烏賊楓氏
【あらすじ】
珍しく地上でお食事のお空。アリスがお空に声をかけた。
【感想】
その一言がお空を進化させた・・!!
考え込むお空とセリフの端々から出るうにゅが可愛いです。
さとりさまは少し自重すると良い。
【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
縦★★★★★
総合評価★★★★☆

人間と妖怪の垣根ってなんだろう。

【作品集】75
【タイトル】人喰い神様と人形師
【書いた人】酢烏賊楓氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241110564&log=75
【あらすじ】
霊烏路空は、暇つぶしに出歩いた魔法の森の中で、人間の死体を食らっていた。
そこに通りすがるアリス・マーガトロイド、彼女は元人間ということをお空に話す。
人間と妖怪の垣根ってなんだろう。そう考えていると、さっきまでお空が何気なく食べていた人間の怨念が、お空に伝わってくるようだった。
【感想・考察】
教訓的なお話。
自分と同じ経験をしたさとりが、お空を暖かく見守る様はホントに暖かい。
けれど色々押し付けすぎに俺は感じた、東方でやるなとは俺は言えないが……なんだろう、創想話というより、チャレンジ三年生というか。
タグのムード×は伊達じゃなく、文章に縦読み仕込んだりしてたり、さとりの一人称がエロにまみれてたり
ついでにお燐が常にお空やさとりに発情してたり、さとりの目がいつでも閉じれるようになってたりする……。
ただ、最後にお空がお燐に頼んだあの台詞にこのSSの可能性を見出してみる。
このSSは、そしてこのSSのセカイは、ハッピーエンドなんかじゃなく、もっとおぞましい何かだと俺は信じる。
そう考えると、このSSもこっちの意味で面白くなってくる。
あと、これはホントのホントにどうでもいいことなんだけど、うにゅうにゅうるさい。
[HE力]★★☆☆☆(ハッピーエンドなんだろうけど、何と言うか、なんだろう)
[鬱力]☆☆☆☆☆(終始ほんわかとしたムード。基本的に燐がぶち壊す)
[グロ]★★☆☆☆(最初にちょっとした食人描写)
【総合評価】★☆☆☆☆(俺の主観だと匿名10点。文章がおkな人は★3くらいになるんじゃないかなぁ)

拷問病――バッドエンドストーリー ほたるゆき氏

【作品集】75
【タイトル】拷問病――バッドエンドストーリー
【書いた人】ほたるゆき氏
【あらすじ】
殺し合いの最中、突如尋常ならざる苦しみを見せる妹紅。
彼女は永琳の手にすら負えぬ奇妙な難病に罹っていたのだ。
殺し合いの相手でありながら、思わず助けの手を差し延べようとする輝夜。
けれども妹紅はそれを拒む。輝夜は、何も出来ぬ己の無力に苛まされるのであった。
【感想】
話自体は非常に短い。けれども、とにかく痛々しい。それに尽きる。
また、タグには出ていないがキャラ死にもある。要注意。
【五段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
痛み★★★★★
総合評価★★★★☆

月茶漬け ズッキーニ氏

【作品集】75
【作品】月茶漬け
【作者】ズッキーニ氏
【あらすじ】
幽々子は有明の月を眺めていた。

【感想】
早朝に月を望む、幽々子と妖夢の会話。
幽々子の真意が見えないセリフが雰囲気出ててグッド。
白玉楼で交わされる、日常の一幕なお話でした。
お茶漬けが食べたくなる作品です。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
茶漬★★★★★
総合評価★★★★☆

猫の散歩 とらねこ氏

【作品集】75
【作品】猫の散歩
【作者】とらねこ氏
【あらすじ】
にゃんちゃん、橙のお散歩。

【感想】
今作品は作者さんの名前に猫がついたり、
橙やお燐を題材にしたSSが心なしか多目な中、猫度が春な感じのSSを紹介です。
何はともあれ、橙とお燐の可愛さに注目。
以下本文より。

橙がようやくその場に着くと、二匹目の化け猫は親しそうに鳴いて、
橙と鼻をこすりつけ合い、体をわずかに寄せ合ってその場にうずくまる。

ね。猫じゃない状態の二人を想像して悶えた私。ほのぼのとした作品でした。
オチはまぁ……、ある意味三妖精ハッピーエンド?

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
散歩★★★★★
総合評価★★★★☆

境界を超えるとき 甘王氏

【作品集】75
【作品】境界を超えるとき
【作者】甘王氏
【あらすじ】
秘封倶楽部の終わりと幻想郷の始まり。

【感想】
幻想郷と直接関係ないからこそ、
個人個人の解釈が千差万別なのがこの秘封倶楽部だと個人的に思っています。だから面白い。
甘王氏の秘封倶楽部は意外性に溢れていました。
くるくる回るゆかりんが素敵。
コメントにもあるとおり、もう少し葛藤の場面を入れたほうがよかったかもです。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
幻想★★★★★
総合評価★★★★☆

まあるさんかくしかく 藤村流氏

【作品集】75
【作品】まあるさんかくしかく
【作者】藤村流氏
【あらすじ】
にとりは、ある機械を完成させた。

【感想】
女の子とにとりとのやりとりに終始するお話。
にとりの、人間好きだけど苦手な感じがセリフの端々に滲み出ています。
ほのぼの、というよりは徒然と言ったほうが良いかもしれない風景。
最低限の文章で情景を思い描かせる良作でした。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
友達★★★★☆
総合評価★★★★☆

心繋ぎは彼の手紙 実里川果実(k_minorikawa改め)

【作品集】75
【作品】心繋ぎは彼の手紙
【作者】実里川果実(k_minorikawa改め)
【あらすじ】
舞台は少し未来の紅魔館。彼女からぱちゅりーの元へ大量の本が返されて……。

【感想】
少し未来、という内容にはあまり新鮮味はないのですが、最後に出てくるあの子の存在がちょっと新鮮。
話に意外性などはないのですが描写が丁寧な佳作。でも百合っぽい雰囲気を臭わせたりと評価は分かれそう。
続き物ではないのでしょうが、続きが読みたいと思ってしまうのは私だけでしょうか?

【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★☆☆
手紙★★★★☆
総合評価★★★★☆

何も、無い、お話 いこの氏
文章の端々に独特な空気を漂わせているいこの氏の作品です。

【作品集】75
【作品】何も、無い、お話
【作者】いこの氏
【あらすじ】
レティはさとりの妖怪と出会った。

【感想】
文章の端々に独特な空気を漂わせているいこの氏の作品です。
レティにさとり、それに幽香という珍しい組み合わせの三者。
氏の作品でいつも感じるのは感情や情景の文字変換が巧みだということ。
白い雪と冬の情景。在ったかもしれない未来を思い描くには十分な言葉の連なりでした。
連休の締めくくりにどうぞ。
【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★☆☆
花★★★★★
総合評価★★★★☆

あらすじが書けませんでした。まとめ能力が欲しい。

【作品集】75
【タイトル】何も、無い、お話【書いた人】いこの氏
【容量】約61kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241601346&log=75
【感想】
あらすじが書けませんでした。まとめ能力が欲しい。
タグ通りレティと幽香とさとりのお話。おはなしと表記した方が雰囲気が伝わりやすいかもしれません。
冬の忘れ物、レティ・ホワイトロックの持つ冬のこころと雰囲気や
幽香のいじめっこでありどこかのんびりしている部分がゆっくりふわふわと描かれています。
美しい四季を持つ日本だからこそ生まれる物語と言えるでしょう。
3人の内に好きなキャラがいる人には特にオススメ。
★★★★☆(表現力に脱帽です)

蛍火 目玉紳士氏

【作品集】75
【作品】蛍火
【作者】目玉紳士氏
【あらすじ】
ゆらゆらゆれる、蛍火。

【感想】
詩的な感じのお話です。
作中では一度も名前の出てこない彼女のお話。
切ない情景が思い浮かぶ作品でした。
短くてサクリと読めてしまいますので気軽にどうぞ。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
蛍★★★★☆
総合評価★★★☆☆

雨、夕空は茜色に染まる 漆野志乃氏

【作品集】75
【作品】雨、夕空は茜色に染まる
【作者】漆野志乃氏
【あらすじ】
雨が降る。
【感想】
タグに惹かれました。
雨宿りをする魔理沙と彼女が見た情景のお話。
コメントで指摘されている通り雰囲気は良いのですがもう一ひねり、
もしくはあとちょっと描写を加えていたら
もっと良い作品になったのではないかなぁと惜しまれます。
【5段階評価】
文章★★☆☆☆
構成★★★★☆
雷★★★☆☆
総合評価★★★☆☆

あるうさぎの視点 らすぼす氏

【作品集】75
【作品】あるうさぎの視点
【作者】らすぼす氏
【あらすじ】
永遠亭、うどんげはてゐと人参を齧りながらダラダラと会話する。

【感想】
初投稿の方の作品です。会話文多目のお話。
永琳が現れてからの流れが面白すぎます。
色々とつっこみどころがありますが勢いが私好み。今後に期待です。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★☆☆☆
人参★★★★☆
総合評価★★★☆☆

鯉符 ほんまぐろ氏

【作品集】75
【作品】鯉符
【作者】ほんまぐろ氏
【あらすじ】
恋ってなんだろう?

【感想】
昨日に引き続き初投稿の方の作品をご紹介。
恋とはなんぞや? から始まるなんだか妙な物語。
アリスの本気なんだか冗談なんだかよくわからないセリフが素敵。
ちょこっとおなかの空くお話でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
甘煮★★★★☆
総合評価★★★☆☆

開幕 すこぶる氏
夢と現の狭間でシューティング愛を叫ぶ話。

【タイトル】開幕   
【書いた人】すこぶる氏
【あらすじ&感想】
 夢と現の狭間でシューティング愛を叫ぶ話。
 冒頭で延々と続くゲーム描写は、実際にダラ外ゾーンYクリアを目指して連コインした世代(俺とか)には涙もの。
 一方そうでない人にとっては意味不明で、もしかしたら途中でブラウザバックを押したくなってしまうかもしれない。
 各チャプタータイトルの元ネタもいちいちマニアックすぎるし。
 読み手を限定する作品だが、東方おなじみのステージ展開になぞらえた文章構成は見事で、上記のような点さえ乗り越えればすいすい読み進められる。
 作品のテーマが、作品の内容そのものとかっちり噛み合っていて面白かった。

20世紀末、とある寂れたゲームセンターの歴史に幕が降ろされようとしていた。

【作品集】75
【タイトル】開幕(前後編構成)
【書いた人】すこぶる氏
【容量】自称63kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240939238&log=75
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240939387&log=75
【あらすじ&感想】
20世紀末、とある寂れたゲームセンターの歴史に幕が降ろされようとしていた。
そのゲームセンターには廃れていく一方であるアーケードゲーム、特にシューティングジャンルの筐体が
数多く設置されておりある青年も愛用していた。しかし時代の波には勝てず今日、とうとう閉店を迎えた。

レミリアは一切の変化がなくなった楽園に嫌気が差し、青年の意識へと干渉を試みる。

青年は干渉により学生時代に得たゲームを好き勝手に作っていた喜びを思い出し――
幻想を紡ぎだす。

燦然と輝く「神主」タグ。無論神主の言っていた通りキャラとして扱われるのは(ryの発言もあり
これは実在の人物をモデルとした物語と銘打ってあります。
いかにして東方Projectというものが作られたか、それを東方の二次創作SSで書くという発想が
見事でありそれと同時に今私達が追い続けている「東方Project」の可能性も感じさせてくれます。
東方を追いながら一次・二次創作等をしたり楽しんだりしている私達ですが、
最初にこの東方に出会った頃の感想を思い出し、すばらしい作品をありがとうという賛辞を
神主に向けて送りたくなる、そんな二次創作です。
★★★★★(結局いつピークは来るんでしょうか)

真夏の夜のリングドリーム 七々原白夜氏
「魅力ある嘘の世界」を演出しているという点で、プロレスと東方の親和性は高いのかもしれない。

【タイトル】真夏の夜のリングドリーム
【書いた人】七々原白夜氏
【あらすじ&感想】
 虚と実の狭間でプロレス愛を叫ぶ話。
 レスラー同士の因縁、派手な必殺技の押収、飛び散る血と汗、熱狂する観客たちの歓声…
 そんな男くさい世界を幻想郷に持ち込むのはミスマッチのようにも思えるが、読んでいる間は全く気にならなかった。
 とにかく紫と萃香がノリノリで、霖之助と魔理沙も重度のプオタで、文章の勢いがすごい。
 だが、これは単に無意味な馬鹿騒ぎではない。
 萃香がこの度の「興行」を決意する回想シーンでは、ちょっとグッときた。
 「魅力ある嘘の世界」を演出しているという点で、プロレスと東方の親和性は高いのかもしれない。

『幻想郷プロレスリング 夏のビックマッチ!』が開催されることと相成った。

【作品集75】
【タイトル】真夏の夜のリングドリーム
【書いた人】七々原白夜 氏
【サイズ】101.34KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241162180&log=75

【あらすじ】
 八雲紫が、萃香の元に持ち込んできた古びたブラウン管とベータのビデオデッキ。
 そうして二人で、盃をかわしながらプロレスの試合を見ていたのが、すべての始まりだった。
                         (本文より)

 『幻想郷プロレスリング 夏のビックマッチ!』が開催されることと相成った。主催者は幻想郷の賢者、八雲紫。人里近くの空き地に設営された巨大な会場で、今! 幻想郷最高のエンターテイナーを決める闘いが、幕を開ける。

【感想】
 プロレスなんて「キン肉マン」でしか知らない僕ですので、作中に登場する技は全く分かりませんでした。ですが、それは会場で観戦している霊夢も一緒。霊夢と試合を見ている魔理沙と霖之助や地の文が、懇切丁寧に解説をしてくれるので、非常に楽しめました。
 トリである紫と萃香の対戦を除いて、少し描写が薄味だったようにも思えますが、その分は全て二人の対戦に回されており、技の内容にも軽くではあるが触れられているなど、作者さんは本当にプロレスが好きなんだなあと感心しました。
 はじめは興味薄げだった霊夢が段々とのめりこんでいく様はとても微笑ましく、上で引用したシーンなどは目頭が熱くなるほどの強烈な懐かしさを感じました。
 プロレスを知らない方も、読んでみて損はないはずです。

【五段階評価】
★★★★☆(プロレスが好きなら+1.0)

暑い夏。夏と言えば熱いプロレスが風物詩である。

【作品集】75
【タイトル】真夏の夜のリングドリーム
【書いた人】七々原白夜氏
【容量】約100kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241162180&log=75
【あらすじ&感想】
暑い夏。夏と言えば熱いプロレスが風物詩である。
暇つぶしに行われることとなった初代幻想郷選手権試合、特にプロレスに興味の無い霊夢だが
入場券を貰ったのでとりあえずで観戦することにする。
しかし魔理沙、紫、萃香や霖之助といった様々なプロレスを知る人妖はこの娯楽を待ち望んでいたのである。
様々な趣向の試合が進むにつれお祭り好きな気風を持つ幻想郷の人々は嫌でも盛り上がっていく。
その熱気に当てられるようにいつしか霊夢も声援を送り始めていた。

わかってない人目線で言うと、ですが。
こういう話はわからない人でも楽しめるように書かれていればいるほど良い話だと思っています。
若年層が多い(18~24周辺)東方ファンにおいて他プロ競技、特に球技ほどメジャーではないプロレスは、
実は積み上げられてきた濃い歴史、何でもありの中で生まれるドラマと何よりも熱く滾る心に満ち溢れたものだということを
教えてくれました。異変→最後には必ず解決と「お約束」は似たものがありますね。
★★★☆☆(とりあえず読んでみるべき)

東方創想話に投稿しました! ほたるゆき氏

【タイトル】東方創想話に投稿しました!
【書いた人】ほたるゆき氏
 創想話のド真ん中で創想話愛を叫ぶ話。
 全ての作家に送る、応援のメッセージ。
 ありがとう!
 才能なんて全くない俺だけど、がんばってみるよ!

東方創想話に投降しました!  しかばね氏

【タイトル】東方創想話に投降しました!
【書いた人】しかばね氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241628733&log=75
【あらすじ&感想】「容赦ない批評の飛び交う戦場」に、一羽の雛鳥を放そうとするパルスィ。
東方創想話に投稿する者のあらゆる苦悩を描いた意欲作。

純粋な東方の話ではなく、あらすじの通り創想話の投稿者を外部から見た作品。
コメント欄は最低点数である10点と、点数相応の辛辣な言葉ばかりで埋まっています。
しかし、この作品における10点は、他の作品の10点とはまるで違った意味を持ちます。
他の作品が100点満点中の10点だとすれば、この作品では10点満点中10点なのです。その意味がわかるでしょうか。
レート、総点数は低いですが、もしこの10点を実際の満点として見れば、大変な結果が見えてくるはずです。

こういう作品は賛否両論あるでしょうが、私は好きですこういうの。
もしこの東方創想話というサイトを覗いていなかったなら、私がこの作品に巡り会うことはなかったでしょう。
それらを踏まえた上で、一言。
「そもそも、これって東方でやる意味あるの?」
【五段階評価】★★★★☆

蕎麦を食べたくなる話 千と二五五氏
タイトルに偽り無し。

【作品集】75
【作品名】蕎麦を食べたくなる話
【作者名】千と二五五氏
【あらすじ】
美味しい蕎麦が食べたい、という目的で家庭菜園で蕎麦を育てる霖之助。
より美味しく蕎麦を食べるために、魔理沙にお使いを頼む。

【感想】
タイトルに偽り無し。清々しいまでに、タイトル通りの作品。
ただ蕎麦を収穫して、食べるまでの話なのに、ディスプレイから蕎麦の匂いが漂ってきそうな描写がたまらない。
作者はプチで書いていたけれど、原作を思い起こさせる、落ち着いた雰囲気と、堅実だが読みやすい文章が上手いと思う。
ふと、小学校の頃、学校の菜園で育てた野菜を収穫して食べた時の美味しさを思い出した。

文章力   ★★★★☆
構成力   ★★★★☆
蕎麦臭  ★★★★★
鴨の脂  ★★★★★
総合点   ★★★★☆

新蕎麦ができました。

【作品集】75
【タイトル】蕎麦を食べたくなる話
【書いた人】千と二五五氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241964937&log=75
【あらすじ&感想】
 新蕎麦ができました。
 霖之助がせっせと育て、収穫し、脱穀し、手ずから打った田舎蕎麦。
 鴨背負ってやってきた魔理沙に、嗅ぎつけた霊夢も加わって食卓を囲むことに。

 蕎麦を打って食べる、ただそれだけの話。
 腹が減ります。

これといって特別な要素はないが本当に蕎麦が食べたくなる。

【作品集】75
【タイトル】蕎麦を食べたくなる話
【書いた人】千と二五五氏
【あらすじ&感想】
 タイトルの通り、霖之助、霊夢、魔理沙が蕎麦を作って食べる話。
 これといって特別な要素はないが本当に蕎麦が食べたくなる。
 個人的に3人のやり取りも素朴な感じで良かったです。

まさに「蕎麦を食べたくなる話」。

【作品集】75  【タイトル】蕎麦を食べたくなる話  【書いた人】千と二五五 氏
【長さ】■□□□□ (16KB 短編)
【あらすじ】
 残暑も終わり、秋の訪れを感じるようになった頃、
霖之助は香霖堂の向かいの自家菜園で蕎麦の収穫をする。
蕎麦を霊夢と魔理沙もやって来て、香霖堂の蕎麦打ちが始まる。
【感想】
 まさに「蕎麦を食べたくなる話」。
霖之助の蘊蓄を交えつつ、蕎麦を収穫してから食すまでが描かれている。
蕎麦に対する丁寧で細かい描写を読んでいると、お腹が空いてくること間違いなし。
ふらっと立ち寄ったついでに、騒ぎながら蕎麦作りに協力する魔理沙や霊夢、
食材一つ、道具一つに対しても薀蓄を考えてる霖之助が、いかにも香霖堂といった光景。
食事SSとしても、香霖堂SSとしてもおすすめの作品。
【文章】       ★★★★☆ (料理の光景が目に浮かんできそうな描写)
【展開】       ★★★★☆ (一本筋だけれど、鴨を絞めたりしていて冗長さはない)
【総合評価】   ★★★★☆ (食欲を掻き立てられる良作)

東方の金曜日 ZRX氏
オリキャラを含め、多くの独自設定があり、読み手によって好みの分かれる作品だろう。

【作品集】75、76(09/05/22現在進行中)←完結
【作品】東方の金曜日
【作者】ZRX氏
【あらすじ】
「ある一人の男を殺してほしい」
それは、生死を賭した戦いとはおよそ無縁な幻想郷で暮らしてきた霊夢達にとり、あまりにも現実離れした内容の依頼だった。
しかし彼女達の困惑をよそに、無情な殺戮ゲームは幕を開ける。
弾幕ごっこではない、正真正銘の“殺し合い”。
それは霊夢達がこれまで解決してきた“異変”とは明らかに質の異なるものであった。
自分達の戦う理由すら十分に見出せないまま、彼女達は無慈悲な“殺し合い”に駆り出される。
この非情な運命の先に、未来はあるのか――?

【感想】
オリキャラを含め、多くの独自設定があり、読み手によって好みの分かれる作品だろう。
また作者自身、「自分でもどこまで続くかわからない」と述べているように、この作品の最終的な着地点は誰にも予想することが出来ない。
それだけに、今後の展開がどう転ぶかはまさに作者の腕次第といえるだろう。
どれだけ多くの批判を受けても、それをものともせず連載を継続する作者の精神力には目を見張るものがある。
文章力・構成力にはまだまだ未熟な部分も多いが、若さゆえの情熱に期待し、今後の展開を見守っていきたい。

【5段階評価】
文章★★☆☆☆
構成★★☆☆☆
個性★★★★☆
総合評価★★☆☆☆

作者の名前見るに嫌な予感しかしない。

作品集75, 「東方の金曜日」 (ZRX 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241868514&log=75
連作もの。注意書き見ればわかるがCERO対象話、らしい。
話が飛び飛び且つ表現は稚拙でネタの使い方が下手。
あの漫画を参考にして話組み立ててるのかな。だとしたらSSで表現する意味薄くないかい。
てか、**島と作者の名前見るに嫌な予感しかしない。

まあ、ゲテモノである。

【作品集】75~77
【タイトル】東方の金曜日(全十四回)
【書いた人】ZRX氏
【URL】ttp://ugigi.dvrdns.org/?ord=d&author=ZRX

【あらすじ】
ある日、幻想郷の面々たちに得体の知れない招待状が届く。
八雲紫ですら正体の分からない招待状。それに導かれて皆は飛行機に乗り、呪われしR島へ向かう。
そしてR島に着いた一行はホテルに案内され、そこで招待された理由を知る。

「突如、危機が訪れたのです。我々の世界と貴方達の幻想郷の危機です。我々だけでは、圧倒的に不可能です。そこで、皆様にある任務を行って頂きます。とても危険で、貴方達しかできない任務を・・・。」

その相手の名前はターミネイター・ジェイソン(T-J)。
幻想郷の面々は戸惑いつつもT-Jとの戦いに身を置く事となった。
逃げる者、無残に殺される者、一矢報いる者、後を生者に任せて逝く者――
時が経つにつれ次第ににその戦いの裏に潜む闇が明かされていく。
キリュウ、そして闇の巫女という幻想郷の暗部。

果たして幻想郷の面々は生き残れるのか? 招待された本当の理由とは?

「東方の金曜日」。今、戦いが始まる。

【感想】
まあ、ゲテモノである。
それだけは確実に否定出来ない。

まずあらすじにもあるように、大体が無残に殺される。
幽霊も成仏させられるし、妖怪も退魔刀みたいので斬り殺される。
神も当然のように死ぬ。この作品において種族的セーフティはないに等しい。
そんなにバッタバッタ死ねば、怒る人もいるだろう。
さらに裏切るキャラや異常なほどに強くなるキャラまでいる。
個人的にはそのアホっぽさがとてつもなく面白いのだが、普通の感性を持つ人ならば怒って当然だ。

コメント欄が非常に面白い作品の一つである。
特にPart4のコメントはPart5を読むにあたっては必読である。

他にも語るべき所は様々あるが、全体として言えるのは「まともに楽しむのは無理」である。
それを充分認知した上で読むことをオススメしたい。ようこそ、ZRXワールドへ……

紫の話し合い  リガトビア(仮)氏
紫とパチュリーが、哲学的かつ抽象的かつ統合失調的な会話を繰り広げる。

【作品集】75
【タイトル】紫の話し合い
【書いた人】リガトビア(仮)氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241536744&log=75
【あらすじ】
紫とパチュリーが、哲学的かつ抽象的かつ統合失調的な会話を繰り広げる。
【感想】
タグ。
前書き。
本文。
後書き。
どれをとっても、人智を超えすぎていて理解不能。
作品集75は「金曜日」と「ケシー」が登場した記念すべき場所でもあるが、
その両者をも下回るレートを叩き出した本作品は、ある意味「東方SS」と
いう表現形式の極北なのかもしれない。

深い知識を持つ二人の紫が御題に対し自分の答えを出し、探り合うという話。

【タイトル】紫の話し合い
【書いた人】リガトビア(仮)氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241536744&log=75
【あらすじ&感想】大妖怪八雲 紫と、もう一人の紫パチュリー・ノーレッジが「あなたと私入れ替わったらどうなっちゃうのです」という御題を元に話し合う。

深い知識を持つ二人の紫が御題に対し自分の答えを出し、探り合うという話。
主に探っているのは紫の方で、パチュリーは紫に帰って欲しくてたまらないようですが。
私には二人の紫が議論している話題にも、一つしか仮面を持たないアマンの問いかけにも、自分なりの答えは見つかりませんでした。
「難しくならないようにギャグをいれてみた」という作者の言葉ですが
話のテンポを悪くしてる印象が見受けられ、やや蛇足かなと思いました。
内容自体も非常に難しく概念的なもので、さらにテーマと思わしきものが二つ提示されているので
話に振り落とされないようにしがみつくのが精一杯でした。その辺りで、まだまだ改良の余地があると思います。

私が気に入っているのは作中最初の台詞。

「もし皆が一つの仮面しか持っていなかったらどうなるのかしら、紫」
「出て行って、紫」

この台詞、実に東方らしくて素敵だと思うのですが、いかがでしょう。
他に、いかにも東方だというような台詞が一杯で、あの独特の台詞回しに惹かれた私としては、会話の部分はとても楽しめました。
もしあるなら、作者の他の話を読んでみたいと思いました。出来ればもうちょっと簡単な題材で……。

ついでに作者のあとがきでの一文。
「私は空気になって隣で様子を書いていただけなのに」
この感覚は作家にとって非常に大事なものなんでしょうね。
【五段階評価】★★★☆☆

米(植)  乾 正樹氏

【作品集】75
【タイトル】米(植)   
【書いた人】乾 正樹氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241607702&log=75
【あらすじ】

 里にも田植えの季節がやってくる。
 人間はご飯を食べるからです。
 現代っ子早苗さんが巡る巡る人の営みに触れる、とある泥にまみれた夏の一日。

{感想}
 農業をテーマにした小説などは数あれど、美少女もの系ゲームの二次創作に限って言えば珍しい。
 人の営みにつれづれなく叙情を巡らすというアナログな流れなのだけれど、文体が妙に機械的でデジタルなのが印象的。
 独特の風味を醸し出している。
 極短い作品なので触れて見るべし。

東方速狂魔  明日壱氏

【タイトル】東方速狂魔
【書いた人】明日壱氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241727488&log=75
【あらすじ&感想】不眠不休で一週間研究を重ね、速さに特化した箒『速見』を作り出した魔理沙。早速霊夢に自慢しようと神社に向かうが、溜まった疲れで不覚にも眠ってしまう。
魔理沙が寝てしまったので、霊夢は途中だった掃除を再開しようと、誤って魔理沙の『速見』に触れてしまう。

どこぞの兄貴のような魔理沙。いろいろと崩壊気味です。
ほぼ勢いのみで突っ走るので、落ち着いた文章が好みの方には読みづらい部分があるでしょう。
幻想「卿」などの誤字や、「霊夢は符がないと飛べない」などの設定の誤認(独自解釈?)、魔理沙の極端なテンションもあり、なおさら人を選ぶ作品かもしれません。
話の流れ自体は綺麗にまとまっていて、光速で空を飛ぶ『速見』を流れ星と勘違いする妹紅と慧音の会話はほのぼのとしていて非常に良かったです。
私はこの作品を楽しめました。なかなか気に入ってるので、上記のような点に抵抗のない方はぜひ。
【五段階評価】★★★★☆

ゆめがくれ  みずあめ。氏

【作品集】75
【作品】ゆめがくれ
【作者】みずあめ。氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241541689&log=75

【あらすじ】
永琳が寝ようとしているところに輝夜がやってきた。
添い寝をしてくれ、という事だ。
永琳は、いつものように、迷惑がりながらも承知した。

【感想】
胸にズシンとくる話。

ほのぼのっぽいけどどこか妖しげな雰囲気で話が始まり、
話が進むにつれて段々と空気が重くなって
様々な歪みが目に付くようになってくる。
小道具が登場したときには嫌な予感しかしなかった。

読んだ後、半ば呆然としながら輝夜と永琳の関係について考えてしまった。

おいしいマスパの作り方  葉月ヴァンホーテン さん

【作品集】75
【タイトル】おいしいマスパの作り方
【作者】葉月ヴァンホーテン さん
【本文容量】9.9KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241536469&log=75
【あらすじ】
弾幕は力だと豪語する霧雨魔理沙と自他共に認める最強クリーチャー風見幽香。
彼女達の戦いは、必然的に激しいマスタースパークの応酬となった。
力で押し負けていることに気付いた魔理沙は、魔砲の出力を上げ勝負をかけるが、急激な魔力の上昇に八卦炉が壊れてしまう。
地面に倒れ伏す魔理沙、そこに幽香は容赦ない一言を放つ。

――所詮、二番煎じね――

魔理沙はただ、涙をこらえることしかできなかった。

【感想】
やや展開が急にも感じますが、魔理沙の気持ちを察するあたり、さすがは霖之助といったところでしょうか。
作品のテーマになっている、『二番煎じ』
この作品を読めば、その言葉のイメージが、今までと変わることでしょう。
自分の作品は二番煎じなのではないか、そう思い悩んでいる人に是非読んでいただきたいです。
【五段階評価】
★★★★☆

幻想郷縁起・求聞手記  ネコん氏

【作品集】75
【タイトル】幻想郷縁起・求聞手記
【書いた人】ネコん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241261505&log=75
【あらすじ】
稗田阿求が幻想郷縁起を編纂してから月日が経ち、新たな異変もいくつか起こった。
そのため再度追加編纂する声も多くなった。
阿求もその妖怪たちについて情報を集め、自分用にメモとしてまとめる。
【感想】
星が出る前の作品なので風、地のキャラについてのメモ。
里の人間に目撃例を聞いたり、本人にインタビューしたりしたメモという形式となる。
あくまで編纂前のメモであり、阿求の手記でありながら、
求聞史記らしさもあり、ところどころにクスリとくるネタもある。
終盤の阿求の日記、転生を控えた阿求の独白の部分は非常に印象深い。
終盤どこか切なさを感じるものの、暗くなるわけでもなくいい雰囲気でした。
派手な展開やストーリーといったものはなく、淡々としていますが、
手軽に読めるので、静かな時間を過ごしたい方にはオススメです。

おぜうがデレた日  ネコ輔 氏

【作品集75】
【タイトル】おぜうがデレた日
【書いた人】ネコ輔 氏
【サイズ】132.33KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1241542555&log=75

【あらすじ】
「なんでも、地底には核融合炉で作った温泉卵なんてものがあるらしいじゃない。
なかなかどうして興味深いわ。どうかしら美鈴? 気分転換に行ってみる気はない?」
                      (本文冒頭より)

「こないだの宴会に遅刻して行ったら地底の人たちが持ってきてくれた温泉卵が
他の参加者に全部食べられちゃって悔しいから私も食べたい。美鈴、貰って来て!」
                      (日本語訳)

 仕方なく地底に向かった美鈴。そして、「出来立ては自分も行かないと食べられない」ということに思い当たったレミリアも同行する。
 レミリアのおかげで雑魚妖怪に絡まれることも無く、旧都までたどり着いた二人だったが、そこには二人の
鬼が待ち構えていて……

【感想】
 この人の格闘は凄いな……。ただ、美鈴・勇儀の戦闘に重きを置きすぎて、レミリア・萃香の格闘がおざなりになっているような印象を受けました。美鈴・勇儀の方は休み無しで戦っているというのに、美鈴が吹っ飛ばされる度に手を止めて解説役を担うレミリア・萃香組。少し興が殺がれました。

【五段階評価】
★★★☆☆(格闘が好きなら+1.5)

へ  aho氏

【作品集】75
【タイトル】へ 【書いた人】aho氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/75/1241950207
【POINT】16500(2013年10月9日時点)【容量】15.74KB
【あらすじ&感想】
>やってしまった、と妖夢は思う。
>しんと静まり返った境内、用を足しに行こうと立ち上がりかけた、中腰の姿勢のまま固まっている自分。
>集まった視線は大半が同情である。変なタイミングでやけに音が響いてしまったため、誰もが驚いて無視する
ことも笑うことも出来なくなってしまったらしい。

妖夢の悲劇からことは始まる。思わぬ助けから事態の収束は成った、と思いきや、宴会全体に、そして幻想郷全体に波及することとなる。
ちょっといい話にしようとしている箇所がところどころ見受けられるが、無理。
なぜなら読んでいるこちらも悪ノリしている立場であるからだ。
乗り切れない人はまるで乗れない。しかし、はまる人はベストフィットな作品。
少女臭に満ちた世界を堪能あれ。