作品集77

Last-modified: 2011-07-20 (水) 00:03:09
博麗結婚相談所 yamamo氏

【作品集】77
【作品】博麗結婚相談所
【作者】yamamo氏
【あらすじ】
東風谷早苗の婚カツ!

【感想】
早苗さんの結婚騒動。中編。
会話と地の文のリズムもよく、サクサク読めます。
どこかとぼけた感じのする登場人物たちが素敵です。
早苗さんは永遠のアイドルなんだよ! という方に是非オススメの作品です。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
ファン★★★★☆
総合評価★★★★☆

パノラマ郷綺譚 蛸擬 氏
古風で綺麗な文体。

【作品集】77
【タイトル】パノラマ郷綺譚
【書いた人】蛸擬 氏
【あらすじ&感想】
夢見がちな少女Sは、比較的裕福な家庭で何不自由なく思うがままに日々を送っていました。
そんな彼女に最初の不思議が訪れたのは、蒸し暑い、それでいてどこか背筋を冷やすような不気味な気を感じる夏の夜でした。

【五段階評価】
★★★★☆
古風で綺麗な文体。
読みやすいです。

とある時代、裕福な家庭に育った少女はある能力に目覚める。

【作品集】77
【タイトル】パノラマ郷綺譚
【書いた人】蛸擬 氏
【ジャンル】長編、外の世界、始まりの話
【ポイント】1830
【レート】11.59
【五段階評価】 ★★★★☆ (完成度高。このポイントなのが信じられない)
【あらすじ&感想】
 とある時代、裕福な家庭に育った少女はある能力に目覚める。
その能力を認め、支えてくれる女中と共に訓練を続ける。
出来る事が順調に増えていく少女だったが、悲劇は突然襲い掛かる。
 東方の世界に来る前の話は紅魔館や紫、妹紅を中心に数多くあるけれど、この人については無かったと思う。
能力に目覚めた少女と女中のやり取りが、時代設定に合った少し古風な文体で書かれている。斬新な設定の意欲作。
 読み終わって最初の感想は「この評価はもったいない」。
ここまで内容と評価が離れた作品は創想話でも少ない。太鼓判を押してお薦めできる作品。

そこそこ裕福な家の少女、仮にSはたいそう夢見がちな少女でした。

【作品集】77
【タイトル】パノラマ郷綺譚
【書いた人】蛸擬氏
【容量】約69kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243138662&log=77
【あらすじ&感想】
そこそこ裕福な家の少女、仮にSはたいそう夢見がちな少女でした。
これといった不安も不満もないSは御伽噺を夢想しては楽しみ、その想像を磨き上げていったのです。
そんな日々を過ごしていたとある夏の夜、Sと最も親しい女中のおユメは自らを呼ぶ声にSの部屋へと
入ってみるとSはただ事ではない様子でした。人形に対して御伽噺を語って聞かせていたSは
人形にお話が面白かったか訊いてみたのですが、当然人形が答えるはずもありません。
馬鹿馬鹿しくなったSは人形を放り投げてしまったのですが、なんと人形は『オモシロカッタワ』と
答えたというのです。これはふしぎなふしぎなせかいのお話。

この作品は投稿後約11ヶ月後に創想話スレ(その108)でレビューされその当時に話題となった作品でもあり
斯く言う私もそれに触発され読みに行ったクチです。ポイントは1830だったので約900程の伸びですが
レートが急上昇していますね(11.59→13,26)(2010/11/09時点)。無論コメント評価を見れば分かる通り投稿当初から
読んだ人には良い評価を得ていたようです。
そんなこの物語はSの得た能力を元に大きく展開していきますがオリキャラものと言ってもいいかもしれません。
物語以外での見所はその文章の書き方による雰囲気の作り方だと思います。少し古風な体で書かれた文章によって
幻想的なその物語をしっかりと引き立てています。
とにかく引き込まれるその物語は、読んだことを一切後悔させないと断言したくなるものでした。
旧作が好きという方面での理由で読んでみるのもまたアリでしょう。
★★★☆☆(しかし好みに合わないと読みきるのは難しいとも感じました)

2人でお茶を 金平糖氏

【作品集】77
【作品】2人でお茶を
【作者】金平糖氏
【あらすじ】
何故だろう。僕は今、八雲紫に押し倒されている。

【感想】
こーりんの鈍感さがMAXなお話です。
短くてすぐに読み終えてしまいますが、逆に食い足りない気も。
続きがあるなら期待したい作品でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★☆☆☆
にぶちん★★★★★
総合評価★★★★☆

ダンスホール カササギ氏

【作品集】77
【作品】ダンスホール
【作者】カササギ氏
【あらすじ】
咲夜は、紅魔館だった。

【感想】
上下の長編のお話です。
驚くべきはその圧倒的な筆力。(なんてあるのか分かりませんが)
冒頭の紅魔館のくだりからぐいぐいと引き込まれてゆく作品です。
ちょっと硬めの文章ですが、そんなの気にならないくらい素敵なお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★★
瀟洒★★★★☆
総合評価★★★★★

衣玖さんにメイド服(ry ~貴女の傍へ るちあ氏

【作品集】77
【作品】衣玖さんにメイド服(ry ~貴女の傍へ
【作者】るちあ氏
【あらすじ】
無職になってしまった衣玖さんは紅魔館へ就職しました。

【感想】
一応、続きもの、ってことでいいのかな。前作を読んでおくといいかもしれない。
咲夜さん×衣玖さんという異色のカップリング。ソフト百合。の属性を含む。
異色のカップリングの割に違和感が無い。キャラの動きが自然というか、そのキャラらしい動き、会話をしてる。
何より、甘い。他の作品と言い、この人は「乙女」を書くことに特化してるように思える。衣玖さん可愛いよ衣玖さん。咲夜さんも負けず可愛い。

予想外のカップリングに萌えて、探したのはいいが、マイナーすぎて泣きを見たのは内緒。
前述のとおり軽く百合属性なので、読む人は選ぶぞ。注意には目を通そうね。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
乙女★★★★★
甘さ★★★★★★
総合評価★★★★☆

番外評価。
マイナー度★★★★★

たまには早起きするのもいいんじゃない? ちゃろ氏

【作品集】77
【タイトル】たまには早起きするのもいいんじゃない?
【書いた人】ちゃろ氏
【あらすじ】
早起きしてしまったフランは散歩しようと思う。

【感想】
情緒不安定設定のないフランのお話。
ほのぼのとした会話に頬が緩んでしまった。
表現力とか文章力とかはとりあえず置いといて、雰囲気を味わってほしい作品。
個人的にこういうまったり系は好きなので、今後の成長に期待したいです。

文章★★☆☆☆(星一つかどうか迷った。せめて一人称三人称はきっちり使い分けて欲しい
構成★★☆☆☆(紅魔館の面々と会話していく流れ。わかりやすくていい
総合★★★☆☆(雰囲気は楽しめました

スリーピング・ビューティーズ 道標氏

【作品集】77
【作品】スリーピング・ビューティーズ
【作者】道標氏
【あらすじ】
早苗は博麗神社で昼寝している霊夢を見つける。

【感想】
ほのぼのとしたサナレイ。
早苗の控えめな、それでいてほのかな想いが物語りを彩っています。
惜しむべきは地の文。一人称と三人称が混ざってしまって混乱してしまいました。
それを狙ってやっていたのならば凄いのですけれど。
まったりしたい人にオススメです。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
昼寝★★★☆☆
総合評価★★★☆☆

最後にキレたのは慧音だった ほたるゆき氏

【作品集】77
【作品】最後にキレたのは慧音だった
【作者】ほたるゆき氏
【あらすじ】
慧音は子供たちとラジオで英語の勉強中、とんでもない事実を耳にすることになる。

【感想】
『あの事件』の再来です。
驚愕の事実にパニックになる幻想郷の人々! いつもの巫女!
歴史を上手くかみ合わせた面白いお話でした。
次は観測気球なんかを題材にしてほしいななんて思いました。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
綿貫★★★☆☆
総合評価★★★★☆

書の趣味 夢宮氏
妙な勘違いが言い知れぬ空気を醸しだす作品です。

【作品集】77
【作品】書の趣味
【作者】夢宮氏
【あらすじ】
霖之助は読み終えた本を紅魔館へ交換しにいく。

【感想】
妙な勘違いが言い知れぬ空気を醸しだす作品です。
霖之助の斜め上にぶっとんだ解釈が痛々しい。
パチュリーもさりげなく酷いことをするお話でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
読書★★★☆☆
総合評価★★★☆☆

かなり短いのに、かなり勢いがある作品。

夢宮氏
『書の趣味』
「よし。お得意様を頼るとするかな」(本文より抜粋)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243463737&log=77
いるよねこういう人。
かなり短いのに、かなり勢いがある作品。
ジャンル分けが非常にしにくい、それにこの作品も深く語りづらい。
主役の霖之助さんが、どんな本が好きなのかを、考えながら読んでもらえるといいかな。

会いたくなったら会いに往くものでしょう? 大崎屋平蔵氏

【作品集】77
【作品】会いたくなったら会いに往くものでしょう?
【作者】大崎屋平蔵氏
【あらすじ】
「れぇいむさぁん」
博麗神社に小悪魔がやってきた。

【感想】
だだ甘な霊夢と小悪魔です。というか小悪魔が可愛いです。
本音と建前を使い分けない小悪魔です。ですが可愛いです。
ともかく小悪魔が可愛いお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
背徳★★★★☆
総合評価★★★★☆

紅に咲く花 岩山更夜氏

【作品集】77
【作品】紅に咲く花
【作者】岩山更夜氏
【あらすじ】
雨の降る日の、なんてことはない雨降る日の。ただのお茶会。

【感想】
レミリアの妹を思う気持ちが、優しくて心地よいお話です。
咲夜さんの歯の浮きそうなセリフも似合っていて良い!
心がぽかぽかと温かくなる作品でした。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
お花★★★★☆
総合評価★★★★☆

感動の秘訣 八重結界氏

【作品集】77
【作品】感動の秘訣
【作者】八重結界氏
【あらすじ】
空から小悪魔が降ってきた。

【感想】
小悪魔って通い妻が似合いますよね! なお話。
だと思われます。多分。
ニヤニヤウフフなお話。
最後の一文が皮肉っぽくて良いですね。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
小>ア★★★★☆
総合評価★★★★☆

さよならリバーサイダー 沙月氏

【作品集】77
【作品】さよならリバーサイダー
【作者】沙月氏
【あらすじ】
上白沢慧音は川辺を歩いていた。

【感想】
しんみり。タグにもあるようにしんみり。そんな感想が似合うお話です。
黙って娘を待つ親と、共に待つ慧音に心を打たれました。
最後の一文の不自然な空白が何ともいえない。
素敵なお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
魂魄★★★★☆
総合評価★★★★☆

魔理沙、恋をする まりまりさ氏

【作品集】77
【作品】魔理沙、恋をする
【作者】まりまりさ氏
【あらすじ】
恋なのぜ。

【感想】
鯉でも故意でも無く恋に恋なお話。
ベタベタな展開で先も読めますが、だがそれが良い。
乙女な魔理沙が可愛いお話でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★☆☆☆
恋色★★★★☆
総合評価★★★☆☆

パノラマ郷綺譚 蛸擬氏

【作品集】77
【タイトル】パノラマ郷綺譚
【書いた人】蛸擬氏
【あらすじ】
不思議な力を持つ少女Sのお話。夢見がちな彼女のその力とは、まるで魔法のようで……
【感想】
まず第一に発想に脱帽。それから、作品内のほのかな狂気にやられた。その狂気がまた魅力的だから、たちが悪い。
そういう意味では、タイトルには二重三重の意味が込められているような気がしてならない。
少女Sと、彼女を溺愛する侍女おユメ。この名前にピンときたら、読んで損はない作品だろう。

【五段階評価】
★★★★☆

日月精の呼空天 ネコん氏
書籍キャラ同士のコラボレーション。

【作品集】77
【タイトル】日月精の呼空天
【書いた人】ネコん氏
【あらすじ】
今日も今日とて何をして遊ぶかの相談をする光の三妖精。
サニーの提案で以前会ったことのある霖之助に悪戯をしようということになり……
【感想】
書籍キャラ同士のコラボレーション。
なんとか霖之助を出し抜こうとする三妖精と、上手くあしらったり、上手く騙して利益を得ようとする霖之助。
三月精と香霖堂どちらの雰囲気も違和感無く生かされていてスラスラと読める。
オチまで綺麗に纏まっている完成度の高い作戦と言えると思う。

【五段階評価】
★★★★☆

いつも通り退屈に耐えられない三月精は、香霖堂へと悪戯に向かう。

【作品集】77
【タイトル】日月精の呼空天
【書いた人】ネコん氏
【容量】約52kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243159240&log=77
【あらすじ&感想】
いつも通り退屈に耐えられない三月精は、香霖堂へと悪戯に向かう。
早く彼女らを追い払いたい霖之助であったが、どうしても悪戯をしないと気がすまない三月精は
自らの持った能力を誇示して逃げようとする霖之助を引き止めにかかる。
しかし霖之助は自らの所有する道具により物を不可視にしたり風鈴の音を聞こえなくしたりといった現象を
いとも容易く引き起こしてみせる。
どうしても引き下がれない三月精は霖之助の驚くような物を持ってこようとするのだが……

きっとこんな日常が三月精では繰り返されるんだろうなあと思わされる、
三月精の雰囲気と香霖堂の雰囲気が上手く交わったお話。(と言っても香霖堂は計2話しか読んだこと無いのですが)
展開と言動に安心感があり納得できるのは、やはり人物描写が原作に近いからなのでしょうか。
少し作品から離れた話になりますが三月精がメインとなる話は原作に近い雰囲気を持ったものが多いのですが、
書籍のみの出演となると性格の捉え方が各作者で近くて、安心してどの作品も読めますね。
C78頒布予定の妖精大戦争では新しい風が創想話の三月精話にも吹き込むのでしょうか。
★★★★★(香霖堂サイドの描写もgoodです)

彼女は写真に写らない 毛玉おにぎり氏

【作品集】77
【作品】彼女は写真に写らない
【作者】毛玉おにぎり氏
【あらすじ】
咲夜は写真に写るのが嫌いだ。

【感想】
写真に映ることを頑なに拒む咲夜さん。
それには実はちゃんとした理由があって、なお話です。
その理由もしっかりしていてまさに咲夜さんが言いそうなこと。
レミリアの優しさと残酷さが垣間見られる作品でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
写真★★★★☆
総合評価★★★★☆

もやしどん -Second Season- やきそば。氏

【作品集】77
【作品】もやしどん -Second Season-
【作者】やきそば。氏
【あらすじ】
シャクシャクシャク。
【感想】
今度は名前もきちんとあるし大丈夫。
と思ったら見事に騙されました。
前作の先入観があればあるほど最後のネタバレが酷いです。
前のお話が面白かった人は是非。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★★
歯ごたえ★★★★☆
総合評価★★★★☆

ウソ?ホント? 実里川果実さん

【作品集】77
【作品】ウソ?ホント?
【作者】実里川果実さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243372808&log=77
【あらすじ】
サニーが香霖堂から嘘発見器をゲットしてきました。
【感想】
三月精、可愛いよ、三月精。嘘発見器をうまく活用したほのぼの短編です。冒頭の展開から、嘘発見器の使われ方は予想でき
ましたが、こういう使い方もあるのかと感心しました。ただ、一行スペースがなく、ほぼ毎回改行なので見た目のメリハリが
なく読みづらいのが残念。

「サブタレイニアンキャット」 紅雨 霽月さん

「サブタレイニアンキャット」 67点
フランが地下へ遊びにいくと、そこにはたくさんの猫たちが暮らしていた。
ぬっこぬこにされる話。
レミリアがヘタレだったり、咲夜が本当の意味で瀟洒だったり、こいしが無意識だったり、さとりが地味にお姉さんしてたりする。
ちなみにルーミアはEXルーミア。そのわりには話に関わってこないので、単に作者のお気に入りなのだろう。
キャラクターのつかみ方は前作と同様に巧い。オリキャラもあるが、そこまで嫌味もない。
話にも変に力をいれたところがなくなっているが、あいかわらず冗長。
いらない描写も結構多くて、長編を書きたいが書けないので中編になっている印象を受ける。
妖怪は人間ではないので、ヒトリとかフタリとか書かれてあるが、読むときにつかえるので、ひらがなにすればいいのではないかと思った。

紅がいるのといないのと ~上海紅茶館は博麗神社なのか?~  ATMさん

【作品集】77
【作品】紅がいるのといないのと ~上海紅茶館は博麗神社なのか?~ 「お勧め!」
【作者】ATMさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243074690&log=77
【あらすじ】
美鈴は久しぶりの休暇を博麗神社で過ごしていた。
【感想】
さりげなく、まさかの霊夢×美鈴。マイナーカップリングですが、なんか霊夢が微笑ましかったです。そんなに長くなく、改行も多いのでサクッと読めます。
それまでほとんど接点のなかった美鈴に対して、霊夢が魔理沙の一言をきっかけに意識していく様子が初々しいですね。

夢幻の篝火  鳩 氏
素晴らしく甘いさと霖。

【作品集】77
【ポイント】15250
【レート】12.62
※2009/08/18時点
【タイトル】夢幻の篝火
【書いた人】鳩 氏
【あらすじ】
 とある経緯で霖之助との交流が始まったさとり。
ある日、香霖堂へと足を運ぶと霖之助は掃除を中断したまま読書に没頭していて……
【感想】
 砂糖吐いた。素晴らしく甘いさと霖。もう物凄くさとりが少女してる。
それでいてただ甘いだけでなく、幻想的で綺麗な文章で読者を引き寄せる作品。
最初にさとりと霖之助のやりとりでニヤニヤし、中盤で幻想的な風景に魅せられ、
最後に甘々な2人のやりとりで萌える、という欲張りな作品。
作品集67「さとり妖怪との接し方」からの連作の5作目であるため、
それらの作品を読んでない人は、まずそちらの作品を読むことを推奨する。
さとりと霖之助の関係が徐々に近づいていく様子が分かり、作品をより楽しむことが出来る。

「んなぅ…………」

【作品集】77
【タイトル】夢幻の篝火
【書いた人】鳩 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243077524&log=77

【あらすじ】
少しずつ歩み寄ってくる秋の気配。霖之助は店の大掃除をしていた。
すっかり霖之助と会話することに慣れたさとりは、直接香霖堂へと赴き、霖之助の手伝いを始める。
そこで霖之助は見たものとは――
そこでさとりが見たものとは――
さとりは、自分の中にある一つの想いに気付き始める。

【感想】
素晴らしく綺麗なSSです。
さとりの能力を、これ以上ないほど美しく描いています。
さすがは創想話を代表する霖之助作家の一人だと感じました。(さと霖作家と言ったほうが近いかもしれない)
数ある鳩さんのさと霖作品の中でも、私はこれが一番好きです。
そして、最後の最後のどんでん返し。にやけざるを得ません。

【五段階評価】★★★★★(美化率120%。だがそれがいい)

【印象に残ったセリフ抜粋】
「んなぅ…………」

ラピット・ラビット・ラヴ前編  漆野志乃 氏

作品集77, ラピット・ラビット・ラヴ前編 (漆野志乃 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243354644&log=77
秘封もの。前後編ものの前編。
メリーさん中心話、なのかな。少し読み進める分には。
後編を読んでないけど、この量で帳尻合わせるくらいなら、まとめたのを投稿していいと思うよ。
一応後編気にはなる、かな。

東方の金曜日 最終回  ZRX氏
僕たちの戦いはまだまだ終わらない。

【タイトル】東方の金曜日 最終回
【作品集】77
【作者】ZRX氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243465983&log=77

【感想】
痛快でテンポのよい理不尽ギャグSSでした。
ただしこれまでの作品を一切読まずに、これ単体でみた場合であるが。

超展開の連続で、「次は誰が犠牲に!?」とわくわくしながら読み進められます。
そうでありながら、熱血バトル系のベタな流れを抑えているため、
ありがちネタとして完成されていると思います。
最終回から、前にどんな話があったのか想像すると、2度おいしく召し上がれます。

【五段階評価】
痛快ギャグ ★★★★★
熱血バトル ★★★★★

【最終回から想像できる、今回までのあらすじ】

「貴様、よくもルーミアを!」
謎のロボット軍団に、リグルは果敢に立ち向かった。
「甘いわ、こわっぱが!」
「う、うわああああ!」
「リ、リグルー!」
「駄目だよ、みすちーは逃げて!」
「で、でも、リグルが!」
「私はいいから早く! ルーミアの想いを無駄にするつもり!?」
突如爆発に飲み込まれるリグル。意を決して皆の下へ急ぐミスティア。
僕たちの戦いはまだまだ終わらない。
(一話は作品集75)

果たして悲劇の結末に迎えた彼女達の運命とは?

【作品集】77

【タイトル】東方の金曜日 最終回【書いた人】ZRX氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1243465983&log=77
【あらすじ】
ある日博麗神社に届いた謎の封筒。そこには外の世界の地図が封入されていた。
差出人Zなる人物は霊夢達のファンと名乗り、彼女達を南の島のバカンスへと誘う。
なぜ外の世界の住人が幻想郷を知っているのか。そんな疑問をよそに一行は幻想郷を飛び出す。

しかしそれは、恐るべき悲劇の始まりだったのだ――

作者自ら「キャラ崩壊、バイオレンス且つバトルロワイヤル的な描写」と謳った賛否両論の迷作、最終回。
東方XシリーズのZRX氏が贈る、東方的オールアクションの源流もいよいよ画竜点睛。

果たして悲劇の結末に迎えた彼女達の運命とは?

【感想】
世の中には数多くの小説が存在する。だが、それらが一概に評価されるとは限らない。あらゆる作品には常に偏見偏狭な錯視が跋扈しているからだ。
ここ創想話も例外ではなく、ZRX氏もまたその宿命の嵐に翻弄された一人だ。
内容が薄い、キャラが機械、文章表現が粗雑、自己陶酔された展開、東方じゃない……云々。けれどもしかし! そんな普遍的狭窄的批判などには収まらない魅力がここにはある!
そして今回は、敢えて最終回をプッシュさせて戴いた。
シリーズものなのにいかがなものか、と仰る方もいるかもしれないが、完結した『金曜日』シリーズで、やはり氏の味が最大限に引き出されているのが本作と思われたからだ。
なおかつ話の筋も一応はあるものの、やはり氏の見所はどこからページを捲っても引き込まれる超アクション、超展開、超様式美なのだ。
けれども、どうしても無理だ、肌に合わないと感じる方もいるだろう。
その際の準備運動として、比較的短く纏まっている処女作やpart4で読み慣らしておくのもアリだ。『黒死館』以前の『完全犯罪』のように。
少しでも興味を持たれた方は、ぜひとも常識の色眼鏡を取り払ってZRXワールドを堪能して戴きたい。

【五段階評価】
 ★★★★★ 私的には満点だが、やはり評価は大きく分かれると思う。
       でも、今でこそ再評価される作品もあると信じたい。