作品集8

Last-modified: 2010-05-22 (土) 23:44:27
幻想と現世の境界 p氏

幻想と現世の境界 p氏
何ー!?というのが最初の印象。先が寸分も読めねぇ。一体どういう話作る気なんだ…
そこからの中盤の飛行の表現には目から鱗。
最後はニヤリ。ただ上記二作品に比べると、綺麗な分インパクトが弱く、小品な印象が否めず。
あと誤字や消しミスがちょっと気になった。編集で消してくれるかな。

秋終:恋色マスタースパーク! はね~~氏

【作品集】8
【タイトル】秋終:恋色マスタースパーク!
【書いた人】はね~~氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1101204753&log=8

【あらすじ】
『もし私が来なくなったらさ、魔理沙は寂しい?』(本文より)
夏の終わりに姿を消したチルノ。
霊夢からも姿を見ていないと聞いた魔理沙は、情報収集のために紅魔館の図書館を訪れる。
パチュリーの助けもあってすぐに見つかった「妖精に関する本」にはしかし、思わぬ事実が書かれていた。
動揺する魔理沙はフランとの弾幕ごっこもままならず、紅魔館を後にする。
アリスには「それでいいの?」と聞かれ、さらに秋も終わりに近付いた頃、寒気と共に訪れたレティに魔理沙は真実を問うのだが……。

【感想とか】
必殺の魔理チルシリーズ完結編。
居なくなってしまったチルノと、図書館で明かされる「氷精の事実」で魔理沙は心理的にいっぱいいっぱい。
そこにシリーズ初登場のフランと弾幕。動揺のあまり被弾するのが「恋の迷路」というあたりが演出としても心にくい。
次いでアリスやレティとの会話を経る毎に、魔理沙も読んでる方も不安やら心配やらがピークになります。
けれど最後にちゃんとハッピーエンドになるのはさすがとしか言い様がなかった。
アリスは普通に良い隣人で友人(でもレミリアには見抜かれてる)だし、レティも魔理沙につれなく当たってるつもりで、やっぱり黒幕でした。素敵です。
そしてもう言わずもがなですがチルノがもう一途で可愛らしくてたまりません。チルノ愛してるー!!

異説妖々夢  ほととぎす 氏

【作品集】個人サイト(作品集8・22→削除)
【タイトル】異説妖々夢 (全6作)
【書いた人】ほととぎす 氏
【あらすじ】
 西行寺家には忠実な剣術指南役兼、庭師がいた。
奥方亡き後も当主に仕え、主とその一人娘を何よりも大事にした庭師がいた。
その名は魂魄妖忌。この話は、西行寺に一生を捧げた一途な男の半生の物語である。
【感想】
 作品は「西行寺」、「魂魄」の2つに大きく分かれており、ストーリーも大きく異なっている。前者では、幽々子が亡霊となるまで、後者は妖忌が白玉楼から姿を消すまでを描いた作品である。
 作品名に「異説」とあるように、作者独自の解釈に基づき、白玉楼の設定が為されている。
文花帖・求聞史紀発売前ということもあり、原作とは大きく異なった設定であるが、白玉楼らしさが十分出ていて、読んでいて違和感を感じる事は無い。
 そして、この作品の一番の特色は「幽々子が亡霊となっただけでは終わらない」ということ。「西行寺」の3作だけならば、完成度は高いが、設定としてありがちな幽々子の過去話だろう。しかし、この作品はそれで終わらず、西行寺家の終焉を見届けたよ妖忌が消えるまでを描いている。壮大なストーリーの大作。涙腺が緩む事間違いないだろう。
 また、この作品はnagare氏によりFLASHで映像化された作品でもある。(それどころか、今や東方老舗サイトであるnagare氏のサイトを東方メインにした作品である。)氏のサイトで視聴する事が出来るので、興味を持たれたならば是非。
【総合評価】★★★★★(これほど一途な妖忌は見た事が無い)

【著者紹介】
 創想話初期に活躍した作家。シリアスからギャグまで手掛けた。独自の世界観のもとで展開する、東方キャラの過去話は必見。
 残念ながら、創想話投稿作品は異説妖々夢を除いて、サイトから全て削除されている。創想話から退いた後も「東方七星剣」「六花」など同人誌を中心に創作を続けていたが、自身の仕事が多忙となったことから、2009年を持って創作活動を終了する事を宣言した。

次なる歴史へ  凡用人型兵器 氏

【作品集】8
【タイトル】次なる歴史へ
【書いた人】凡用人型兵器 氏
【ポイント】23180
【レート】11.21
(2010/05/22時点)
【あらすじ】
 人里に住むある男が記した日記。そこに込められた男の全人生の物語。
【感想】
 凡用人型兵器氏のデビュー作にして最高得点作品。
 無邪気な子供時代、将来について悩む思春期、娘と衝突する壮年期、時の流れを感じる中年期、自分の人生を振り返る老年期、人生の各段階がそれに応じて変化する文体で見事に表現されている。
 落ち着いた文章の中に、子供のころの思い出から人生の終焉までが凝集されている。
 これぞ歴史。とある思いを貫いた人間の、その一生の物語。
【総合評価】★★★★★(人里モノの傑作)