作品集83-2

Last-modified: 2012-01-05 (木) 14:59:54

ちょっとレビューが多いので二つに分けました。

 
小悪魔レヴァリース 実里川果実さん

【作品集】83
【作品】小悪魔レヴァリース
【作者】実里川果実さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249824522&log=83

物語 14点
小悪魔の妄想物語。なぜかループっぽい構造でもあるが、あまり考えなくてもいい創り。
チョコレートのように甘い食感の、あまり考えなくても良い小品といえよう。

キャラクター 16点
小悪魔が良いキャラをしていて、彼女の妄想で、紅魔館が桃魔館になってしまった。
あくまでフィルターです。あくまで。

ストーリー 15点
あやしい雰囲気と背徳、なんでもござれ。
フランに大人の遊びを教えるシーン(妄想)は個人的に最高だと思った。

構成 11点
基本的に章立てしているものの、章の間の関連性が薄いので、小さなエピソードが連結した話として読んだほうがわかりやすい。
小さなエピソードで組み立てられているがゆえに、読みやすかった。

表現 13点
もっとギリギリの表現をすればいいのかもしれないが、やりすぎてしまうと規制される諸刃の刃。
まだまだ安全圏。

総点 69点
まさにSSといった感じで、妄想というフィルターをかますことで、エロい話ではないのだよと必死でアピールしている。
甘い関係が好物なら読んでみて損はない。

青空の星 聾唖の空さん
王道的だが、よく練りこまれた展開

【作品集】83
【作品】青空の星
【作者】聾唖の空さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249826767&log=83

物語 15点
アリスが傷物になってしまった。
魔理沙は告白するが、アリスは負い目からだと勘違いして……というお話。
この『傷』の設定が受け入れられるかどうかが評価の分かれ目。
ただ『傷』を通してふたりのすれ違いを描くのは巧いと思った。

キャラクター 14点
心情描写はかなり力をいれて書いている。すれ違いの微妙な描写も巧い。
ただ元々の性格を考えると、かなりマリアリ成分全開で書かれてあるので、誰この子となるのは、しかたないところなのかも。
幽香がかっこよすぎて素敵。

ストーリー 15点
王道的だが、よく練りこまれた展開。伏線もちらばっていて、読んでるなという気分にさせられる。
ただじれったさは読者のほうも感じるところで、カタルシスは最後の最後にもたらされるものの、そこまでたどり着くのが少々めんどい。
小説はシークバーがないのが難点なので、もっと削ってもよかったかもしれない。

構成 14点
空に対する記述を織り込むことで、一呼吸置くことに成功している。

表現 15点
心情描写が巧い。

総点 73点
丁寧に作られた佳作。ただ、とっかかりがやはり少なく、読者を最初からわしづかみにするような要素が無いのが気にかかるところである。
もともと陰鬱な話でもあるし、だからこそ最後のカタルシスがあるともいえるのだが、全体を通してみると、暗い部分がかなりを占める。
乗り越えるべき障害を課せられているのは実は読者のほうかもしれない。

周囲の人妖たちの暖かく見守る姿勢にも好感が持てる、良い作品になっていると思います。

【作品集83】
【タイトル】青空の星
【書いた人】聾唖の空 氏
【サイズ】121.10KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249826767&log=83

【あらすじ】
「好きだ。付き合ってくれ」
「答えは……ノーよ」
69回目の告白、69回目の失恋。
69回繰り返された儀式。

【感想】
 その儀式のきっかけは、ある事故でした。魔理沙のミスをカバーしようとしたアリスは、目に大怪我をしてしまいました。左目を縦に裂くように残った傷が、二人の間に常に横たわる大きな溝になってしまったのです。物事が上手くいかないときには自分を責めてしまうのも仕方ないことですが、魔理沙の自己分析には胸が苦しくなりました。告白して断られるのは自分の所業のせいかだろうか? 魔理沙の葛藤はそのうち、自分は本当にアリスが好きなんだろうか?そんな疑問に変わっていきます。
 周囲の人妖たちの暖かく見守る姿勢にも好感が持てる、良い作品になっていると思います。

【五段階評価】
★★★☆☆(マリアリが好きなら+1.5、世界は恋する男女を中心に回っているのだよ的な思想の方も+0.5)

胸がときめく恋色少女で、そのうえ素直になれない魔法使い2人の話。

【作品集】83 【タイトル】青空の星  【書いた人】聾唖の空 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249826767&log=83
【長さ】■■■■□ (109KB 長編)
【あらすじ】
 大きく深呼吸し、意を決して魔理沙自分の想いを伝える。
 「アリス──好きだ付き合ってくれ」
 「答えは……ノーよ」
 そう言ったアリスの顔には大きな傷痕があり、左目は白く濁っていた。
【感想】
 マリアリ長編。胸がときめく恋色少女で、そのうえ素直になれない魔法使い2人の話。
 実は両想いな状態なのに、距離が近づくどころか
 一歩ずつ後ずさりしていく二人の関係は切なく、読んでいて非常にもどかしくなってくる。
 その、前半で溜めに溜めたもどかしさを一気に回収していく後半の展開は
 読者を一気に引き付ける。頼れる大人のお姉さんな幽香は見所。
 長編だけれど目を離せる場所が無い、甘さも苦さもたっぷり詰まった恋愛SS。
【総合評価】   ★★★★☆ (ラストのちょっと倒錯的なシーンも必見)

フュージョンは正しい指導の元で気持ち良く行いましょう 愁さん
オラわくわくしてきたぞ。

【作品集】83
【作品】フュージョンは正しい指導の元で気持ち良く行いましょう
【作者】愁さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249829633&log=83

物語 15点
読み始めて数分でわかるが、いわゆる合体ネタ。素体はアリスと魔理沙。
当然のように戦闘力数が跳ね上がって、フランとも互角以上に戦えたりする。
オラわくわくしてきたぞ。

キャラクター 15点
パチュリーが非常に魔女らしい精神をしており、魅力的。
マリアリも柔らかい感じに書かれてあって良い関係だなと思わせてくれる。

ストーリー 15点
よくも悪くも、ドラゴンボールネタなのが気にかかるところだが、だいたいの人は読んでわかるだろう。
軽妙な表現ですいすい読み進むことができるので、面白い。

構成 12点
フランとの本気バトルを長く書けば、マリアリ合体少女の性能ももっとわかりやすかったのかもしれないが、
あくまでコメディの範疇に留まろうとした結果かもしれない。

表現 14点
ところどころに笑いのポイントがあり、巧いと感じる。
基本的にはドッと笑わすというよりも、ニマァと頬が緩んでしまう類の笑いが多い。

総点 71点
マリアリ好きにはたまらない一品かもしれない。
合体は基本的にこれ以上ないほどの接着であるから、マリアリ好きにはたまらない。
合体が解けたあとのマリアリ話も読みたかったが、あえて書かないところに妙味があるのかも。
戦闘力数が跳ね上がるという設定も、ワクワクするものがある。

タイトルで一発バレですが龍な玉のアレです。

【作品集】83
【作品】フュージョンは正しい指導の元で気持ち良く行いましょう
【作者】愁氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249829633&log=83

【あらすじ】
動かざる大図書館は禁呪を完成させた。

【感想】
タイトルで一発バレですが龍な玉のアレです。ほどよいコメディ。
合体後の魔理沙とアリスがそれっぽい。
能力向上の理由が実にドラゴン的。後日談がニヤニヤものでした。
頭空っぽにして読みましょう。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
メタモル星人★★★★☆
総合評価★★★★☆

ただただ、優しくなってしまいました 久我拓人さん
輝夜と妹紅2人の戦いを仲裁しようとして大火傷を負った映姫様。

【作品集】83
【作品】ただただ、優しくなってしまいました  「お勧め!」
【作者】久我拓人さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249831274&log=83
【あらすじ】
輝夜と妹紅2人の戦いを仲裁しようとして大火傷を負った映姫様。彼女を助けようと霖之助たちが奮闘する。
【感想】
霖之助の一人称SS。読んでいるうちに、いくつかの点で若干違和感を感じるかもしれません。それは読んでいくと解決します。
こうした、わずかながらの違和感を出しながら、それに気づかせない作りはうまいと思います。もちろん、SSなので、違和感を違和感と感じない可能性があるのは否めませんが。
読んだ後にもう一度読み直したくなるSSです。それはそれとして、あとがき2行目で台無しだーと思ったり思わなかったり。

これは結構計算されて書かれていると思う。

久我拓人氏の「ただただ、優しくなってしまいました」は雰囲気のいい作品

ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249831274&log=83

これは結構計算されて書かれていると思う。ネタバレになるんで言えないが、
登場人物の精神年齢が意図的に引き下げられて書かれている印象を受ける
そのおかげでこの話に漂う寂寥感、暖かさが強調され、雰囲気のある作品に仕上がった

起こっているのは一大事なのに、進んでいる文章は極めて穏やかという不思議な雰囲気の作品。

【作品集】83 【タイトル】ただただ、優しくなってしまいました  【書いた人】久我拓人 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249831274&log=83
【あらすじ】
 ある日、霖之助の所に映姫が運び込まれてくる。
 聞けば、輝夜と妹紅が殺し合いをしている所に説教をしようと飛び込んだらしい。
【感想】
 起こっているのは一大事なのに、進んでいる文章は極めて穏やかという不思議な雰囲気の作品。
 なぜそのような起伏の少ない文が続くかというのは、読んでいくうちに分かる。
 違和感を感じてからが本番の、設定に驚かされた作品。
【文章】       ★★★☆☆
【展開】       ★★★★☆
【総合評価】   ★★★☆☆ (設定が斬新だった)

常に大ピンチ 地上げ屋さん

【作品集】83
【作品】常に大ピンチ
【作者】地上げ屋さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249831554&log=83
【あらすじ】
アリス・マーガトロイドはジャック・バウアーにハマっている。
【感想】
『24』を見たことのない私としてはわけわかめだったのですが、これがOPの歌なのでしょうか?
とりあえず、勢い重視のギャグです。そこに意味は存在しないし、ストーリー展開や、設定などを求めるのは意味がないのです。
脇道にそれずに、最後まで勢いのまま突き進んでいるのは好印象です。魔理沙の受難っぷりがよし。

もしもし、私メリーさん PNSさん
怪談話か、マエリベリーの話かと思ったら、予想の斜め上でした。

【作品集】83
【作品】もしもし、私メリーさん
【作者】PNSさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249843152&log=83
【あらすじ】
電話を使い、紫が藍をとことんからかいつつ、藍の紫に対する忠誠心が色々試される話。
【感想】
怪談話か、マエリベリーの話かと思ったら、予想の斜め上でした。一応、あの有名な怪談話がモチーフにはなっているのですが。
基本的にギャグです。そこそこ分量がありますが、場面が適時変わるので長い印象はありません。会話文がほとんどで、勢いのまま進行するので読むのにさほど時間はかからないでしょう。
とにかく、紫の無茶っぷりと、藍の真面目ぶりを楽しむSS。藍の一人称なので、藍の心理描写が楽しいです。なんだかんだで仲良しだなこいつら、と思える微笑ましいストーリーです。

藍の元に怪しげな電話がかかってくる。『もしもし、私メリーさん』

【作品集】83
【作品】もしもし、私メリーさん
【作者】PNS氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249843152&log=83

【あらすじ】
藍の元に怪しげな電話がかかってくる。『もしもし、私メリーさん』

【感想】
タグに欺かれた! 秘封倶楽部のメリーとは関係無いはずです。多分。
某国から電話をかけてくるメリーさんと現地住人のやりとりが一番笑えました。
ンガベさんが主人公のようなものです、もうこれは。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
ンガベ★★★★★
総合評価★★★★☆

フラワー・マスター

【作品集】83
【作品】フラワー・マスター
【作者】亀井さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249843782&log=83
【あらすじ】
中有の道にて、三途の川の河原で潮干狩りを行う幽香&メディスン。たまたま居合わせた映姫&小町も付き合う。
【感想】
なんというか、冒頭の映姫&小町SMプレイの印象が強すぎて、というか、壊れている映姫様ばかりが頭に残りました。
幽香が4人の中で一番目立っていないので、タイトルがなぜこれなんだという疑問が残りますが、ギャグなので気にしない方がよいのでしょう。
なんか、ずいぶんと映姫様が大胆というか黒化しているというか。

さすがアリス、わたしの三歩先を行く女だぜ……! ahoさん
心の内を表にしない魔理沙と、心の内をある手段で表現しているアリスの心理戦。

【作品集】83
【作品】さすがアリス、わたしの三歩先を行く女だぜ……! 「お勧め!」
【作者】ahoさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249843890&log=83
【あらすじ】
心の内を表にしない魔理沙と、心の内をある手段で表現しているアリスの心理戦。
【感想】
色々自己完結する魔理沙に若干もどかしさを感じてしまいますが、読めば読むほどじわじわと面白い作品だと思います。
勢い任せのギャグではなく、じわじわと笑いを積み重ねていきます。アリスの可愛さと、人形たちによる表現が素晴らしいです。
これは、アリスサイドもぜひ読んでみたいと思いました。

魔理沙のシリアスストーリーで、アリスの心理描写が秀逸。

【作品集】83
【タイトル】さすがアリス、わたしの三歩先を行く女だぜ……!
【書いた人】aho氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249843890&log=83
【あらすじ&感想】
劣等感を抱える魔理沙は、アリスの家を訪ねた。

魔理沙のシリアスストーリーで、アリスの心理描写が秀逸。
魔理沙とアリスで繰り広げられる高度な心理戦を通じて、それぞれの想いを存分に味あわせてもらえる傑作。

【五段階評価】
★★★★★

魔理沙とアリスの高度な心理戦が楽しめる。

【作品集】83
【タイトル】さすがアリス、わたしの三歩先を行く女だぜ……!
【書いた人】aho氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249843890&log=83
【あらすじ】
「外の世界で流行した喜劇の一形態。ダイナミズム溢れる舞台配置の転換や観客に役者同士の位置関係を指摘させる斬新な手法を基盤としつつ、日本古来の雷神伝承をモチーフにした衣装を取り入れるなど、伝統文化の継承者としての側面をも持ち合わせる。近年では世界を滅亡させるほど多量の火薬を用いた過激な演出も各方面から絶賛を浴びている。それが……」(本分より引用)

【感想】
魔理沙とアリスの高度な心理戦が楽しめる。
この作品を読んだのは随分と前なので新鮮な感想を書くことができないが、面白さは保障できる。
アリスがもだえる話です。アリスにもだえる話です。

【五段階評価】★★★★★(ある意味五十歩百歩の二人)

抱擁の前に 猫井はかまさん

【作品集】83
【作品】抱擁の前に
【作者】猫井はかまさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249854584&log=83
【あらすじ】
作品集81「夢幻抱擁」の結に当たる部分のほぼ直前を描いた話(ネタバレになるため、あらすじになってません)
【感想】
「夢幻抱擁」を読んでいることが絶対条件。あれはいい話なのでぜひ。そして、それを読んだら、裏話的位置づけのこれは読まずにいられません。
正直言うと、本編の盛り上がりに比べるとトーンダウン気味なのは否めませんが、ストーリー構成上仕方ないかもしれません。タグにあるように、霊夢が弱音を吐くお話。それに対する妹紅が色々な意味でいい味を出しています。

風神剣士 天神門李槻さん

【作品集】83
【作品】風神剣士
【作者】天神門李槻さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249877908&log=83
【あらすじ】
射命丸が、椛の何気ない一言をきっかけに、葉団扇のかわりに剣を武器として選択する話。
【感想】
射命丸が剣を装備する気になった理由がよく分かりませんでした。一行でも射命丸の心理描写があればよかったのですが。
そして、これから話が動くのかなと思ったところで終了。思いついたネタを書いてみたといった印象です。
途中の伏線らしきもの(妖夢の台詞)を生かして、ストーリーをもっと練れば面白くなりそうではあるのですが。

幸福な現実 夢努さん

【作品集】83
【作品】幸福な現実
【作者】夢努さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249911921&log=83
【あらすじ】
八雲紫が姿を現さなくなって三か月。藍は帰らぬ主を想い、憔悴していた。
【感想】
八雲ファミリーの絆を描いたSSです。藍の過去を少し見せつつ、藍の意外にも弱い心が描かれ、終始暗い雰囲気が漂います。
健気な橙が涙を誘います。最後は、額面通り受け取るのか、別の読み取り方をするか。解釈を二通りに分けていると私は感じました。

雨の匂いと傘の怪 日月ハコさん

【作品集】83
【作品】雨の匂いと傘の怪
【作者】日月ハコさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249912946&log=83
【あらすじ】
自分の傘がなくなったことに気づいた八雲紫が、犯人探しを始める。
【感想】
小傘の話かと思ったらそんなことはなかったです。紫のこんな日常といった感じです。紫の思考パターンが他の者からしたら意図できないものとして描かれているのはいいのですが、胡散臭いというより、単に思いつくままに行動している感がします。
逆に、それだからこその胡散臭さかもしれないと考えるとまた深いものが。最後の方の展開はわりと好きです。橙かわいいよ橙。

魂魄妖夢は反抗期である sirokumaさん
明日から食事はスルメとアメだけですー!

【作品集】83
【作品】魂魄妖夢は反抗期である
【作者】sirokumaさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249918781&log=83
【あらすじ】
白玉楼のエンゲル係数はついに70を突破した。それにもかかわらず、食欲魔神の勢いたるやなお衰えを知ることがない。
ついに妖夢はキレた。明日から食事はスルメとアメだけですー!
【感想】
妖夢の相変わらずの苦労人っぷりと、妖夢を見かけて色々フォローをする同じく苦労人の藍のコンビがどこか哀愁を誘います。
なんだかんだで幽々子が可愛いSS。しかし、一番気になるのは、おそらくストーリーとはまったく関係のない、冒頭の魔理沙とアリスの痴話喧嘩。一体何が起こったのでしょうか。

ついに家計の7割を食費が占めてしまった。

【作品集】83
【作品】魂魄妖夢は反抗期である
【作者】sirokuma氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249918781&log=83

【あらすじ】
ついに家計の7割を食費が占めてしまった。

【感想】
何よりもまず冒頭の投げっぱなしぶりが凄いです。
妖夢が健気にがんばるお話。色々と変態な紫様もいいキャラしてます。
ほんのり良い気分になれるお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
空腹★★★★★
総合評価★★★★☆

破壊するもの 和氏さん

【作品集】83
【作品】破壊するもの
【作者】和氏さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249920146&log=83
【あらすじ】
今日も今日とてフランドールは妖精メイドを残虐に壊す(若干グロ表現)。
レミリア・咲夜・パチュリーの3人は、フランドールを矯正するために、半殺しにする計画を立てる。
【感想】
一行スペースがあまりないので、若干読みづらい感じがします。
フランドールの狂気の描写と、彼女の闇の部分を探りながら矯正への道筋を探る展開はよいのですが、解決手段が強引なことと、フランドールの変化がかなり急だったので、そこが残念です。

願わくば 月の下にて 我死なむ  マエマさん

【作品集】83
【作品】願わくば 月の下にて 我死なむ
【作者】マエマさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249920627&log=83
【あらすじ】
長年紅魔館に仕えてきた咲夜は死に場所を見つける。
【感想】
かなり短いSSです。こういう未来もありえるなと思わせる話でした。咲夜の矜持を見せられたといった感じです。
レミリアも罪深いですが、その気持ちが分かる故に切ないです。

エピキュリアンだって女の子! 破滅型小僧さん

【作品集】83
【作品】エピキュリアンだって女の子! 「お勧め!」
【作者】破滅型小僧さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249935412&log=83
【あらすじ】
かつての強大な力を持つ蟲が幻想郷に現れた。次々と犠牲者が出る中、楽園の変態な巫女が立ちあがる。
【感想】
変態だけどかっこいい霊夢が斬新です。クールな変態です。しかし、それでいてストーリーの内容自体はかなりシリアス。
それだけに変態ぶりが浮きまくり、ここまで浮くといっそ清々しいというレベルに。とはいえ、やはり霊夢の変態ぶりは若干余計かなと思いました、個人的には。とはいえ、その変態ぶりがいいアクセントを出しているのもまた事実。
作品のリズムを崩さず、読み手に不快感を与えない程度の脱線というバランスはうまいと思いました。とはいえ、合わない人はいるでしょう。

ヘタレ外伝 耳かきさん

【作品集】83
【作品】ヘタレ外伝
【作者】耳かきさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249982412&log=83
【あらすじ】
アリスと天子がいい感じで盛り上がる中、2匹の妖精と1匹の宵闇妖怪が己の生きざまを見せつける。
【感想】
ヘタレシリーズ。なんか、回が進むごとに、ストーリーの構成よりも勢い重視になっている気がします。ギャグ要素がかなり強くなったことを歓迎するかしないか、それは読み手によって違うでしょう。
個人的には、最初の方が好きでした。若干くどい感じがするんですよね。とはいえ、変態チルノ&変態ルーミアはあまり見たことない気がするので新鮮でした。

時の魔道書 岩山更夜さん

【作品集】83
【作品】時の魔道書
【作者】岩山更夜さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249987246&log=83
【あらすじ】
小悪魔は、大図書館でパチュリーの日記を発見する。そこには、レミリアと知り合ったばかりの日常が書かれていた。
【感想】
ある日の小悪魔とパチュリーといった感じのSS。二人のいい主従関係が見られます。また、パチュリーの過去も、穏やかな紅魔館の日常でほのぼのとした気分になれます。適度な一行スペースで読みやすいのが好印象です。

ばなな話 沙月氏
さとりがばななに対する愛情を吐露するお話。

【作品集】83
【作品】ばなな話
【作者】沙月氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250091641&log=83

【あらすじ】
ばなな狂の歌。

【感想】
さとりがばななに対する愛情を吐露するお話。短く起承転結が綺麗にはまってます。
ばなならぶなさとりといい、馬力のある咲夜さんといい、みんな本当に良いキャラしてます。
氏にアホ可愛いレミリアを描かせたら随一なんじゃないかと思いました。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★★
パパス★★★★★
総合評価★★★★★

とりあえず、さとりとレミリアがやたら可愛いです。

【作品集】83
【作品】ばなな話 「お勧め!」
【作者】沙月さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250091641&log=83
【あらすじ】
地霊殿の主、古明地さとりはバナナが大好きです。
【感想】
なんというか、かなり短い話なのに、きちんとストーリーが構成されていることに驚きです。バナナをテーマにしてここまでできるとは。
とりあえず、さとりとレミリアがやたら可愛いです。読み終わった後に、タグのミラクルフルーツに笑ってしまいました。

砂漠に赤い花 Pumpkinさん

【作品集】83
【作品】砂漠に赤い花
【作者】Pumpkinさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250161619&log=83
【あらすじ】
紅魔館にいた霊夢、パチュリー、大妖精は気づいたら砂漠の真ん中に放り出されていた。
【感想】
タイトルを見て斎藤和義の歌を思い出したのは私だけでしょうか。とりあえず、3人のコンビが結構違和感なくてよかったです。
また、紅魔館の妖精メイドたちのノリの良さが必見。本のタイトルは元ネタがあるみたいですが、私には分かりませんでした。
ただ、霊夢が大妖精を助けるシーンの霊夢の台詞が、かなり大妖精に肩入れしていて少し違和感を覚えたのと、最後の展開が急だったのが気になりました。ただ、一つの話としてはまとまっていると思います。

夢を想って封ぜられるべし 夢宮さん

【作品集】83
【作品】夢を想って封ぜられるべし
【作者】夢宮さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250080306&log=83
【あらすじ】
妖怪退治を生業とする博麗霊夢の生き方
【感想】
かなり短い短編ですが、霊夢の「何物にも縛られない」という設定を生かしつつ、霊夢をクールにかっこよく描いた作品です。
雰囲気を楽しむSSですね。ただ、設定の所で(霊夢ではありません)若干違和感を個人的に感じてしまいました。

本気 まりまりささん
この作者さんらしくマリアリです。

【作品集】83
【作品】本気
【作者】まりまりささん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250086042&log=83
【あらすじ】
弾幕勝負で魔理沙はアリスの本気を見たことがない。アリスの本気を引き出そうとする魔理沙であったが……。
【感想】
この作者さんらしくマリアリです。とはいえ、今回の作品は賛否両論っぽいところが。女性は若干不快感を抱くかもしれません。
アリスのあのシーンを描くために、魔理沙やオリ妖怪があてがわれているという印象をどうしても持ってしまいます。また、一部設定的な所で納得いかないと思う人もいるでしょう。文章は読みやすいですし、アリスのシーンに関しては見ごたえがありました。

魔理沙はアリスの本気が見てみたい。見てみたいのだ。

【作品集・ジェネ】 創想話83
【タイトル】 本気
【書いた人】 まりまりさ 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250086042&log=83

【あらすじ・要約】
魔理沙はアリスの本気が見てみたい。見てみたいのだ。
本気で遊ぶ――いや、本気で弾幕勝負に臨むアリスに勝ちたいのだ。

――魔理沙の貞操やいかに!!(空行の間に何があった!?)

【感想】
別名『ウケオトメマリサ』氏(某氏の某作品より引用)の異色作です。異色と言っても氏の作品としては、ということですが。
まあ、タグにある通りの内容が含まれているので閲覧はちょっと注意。
あと、氏のマリアリ作品読んでないと半分くらいしか伝わらない可能性。
単品で十分だとは思いますが、コメント欄見る限りだともしかしたら……ってことで一応。

さて、本作品は時折見かける「実はアリスさんってすんごく強かったんです」な面や、タグ通りな展開が有ってちょっと……っていう面があり、大筋もなんかよくある風で、何とも荒れそうな作品でした。
実際、コメント欄は大体この3点が基で荒れていますね。
ボクもこの作品を読んだときは結構ショックでした。この作品以前の氏の作品を堪能していたので特に(主に2つ目の点において)。
この作品を既読の方の中にも、結構このような方は多いのではないかと思います。
でもこの、アリスに手を汚して欲しくない魔理沙と、申し訳なく思いつつも見えないところで手を汚すアリスっていう図は好きですね。
特にアリスの心情に切なさというか背徳感というか、なんかそんなものを感じてドキドキしちゃいます。
氏のマリアリは基本、大人アリスとちょっと背伸びした子供魔理沙っていう構図なので、こういった図が本当に映える。ていうか弱り魔理沙カワイイ。

ところで作中のアリスさん、あれが本当に本気を出した強さだったのかなぁとか思ったらちょいと疑問符を付けたくなっちゃいました。
「弾幕はブレイン」とのたまう彼女ですから、物量で押し潰すだけっていうのは何とも能が無い。
大物量を生かした様々な戦略を用いて勝ちに行くってものの方が、より彼女らしい本気を出した強さではないかなぁと思っちゃったりしたわけです(他の2次創作作品の影響がバリバリですが)。
でも、うん、まあ、本気出し過ぎてちょっと数が多くなり過ぎちゃったもんだから、そこまで緻密なことできなくなっちゃった……ってことなら、それはそれでアリス可愛い。

【五段階評価】
読後感★★☆☆☆
本気 ★★★☆☆(弾幕勝負的な意味で)
本気 ★★★★☆(タイトル的な意味で)
まりまりさ★★★★★(別名『ウケオトメマリサ』)

アリスは魔理沙を寵愛(溺愛)していること前提の展開。

【作品集】83
【タイトル】本気
【作者】まりまりさ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250086042&log=83
【あらすじ】
 今日の弾幕ごっこは私の勝ちだった。
 だが、アリスは全く悔しく無い様だ。彼女の本気・・・それがどれほどのものか?
 興味と言うより私の意地だろうか?どうしても見てみたい。
 だから、明日は本気でやれと約束を取り付けることにした。
 次の日、約束の場所に向かう私に見知らぬ鳥妖がスペルカード戦を申し込む。
 いつもと違うこの出会いが思わぬ深遠へと私を誘う。

【感想】
 マリアリ。オリキャラ。強姦未遂。アリスは魔理沙を寵愛(溺愛)していること前提の展開。
 コメント欄も大荒れの作品。まぁ、産廃でやれと言えなくも無いが。
 まず、魔理沙は鳥妖に襲われた時に少しも抵抗する描写がないので
 単なるひ弱なヒロインに成り下がってしまっている。
 八卦炉奪われて、拘束されました。倒すや逃げるは無理、他人任せの陳腐なセリフ、
 村人Aかと思いました。 
 オリキャラの忘却薬はどうやって手に入れたかには疑問だが、紫や霊夢から
 逃れるのに十分有効な気はした。
 アリスについては本気の力がこんな単純な物じゃないみたいなコメントもあったが
 この話においては別に重要な点ではないと思うので割愛。
 アリスの描写は妖怪としての本質、魔理沙への絶対的な愛が感じられ、
 最後の展開も安易なハッピーエンドに終わらなかった所は高評価。

別に生えててもいいよね 幻想と空想の混ぜ人さん

【作品集】83
【作品】別に生えててもいいよね
【作者】幻想と空想の混ぜ人さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250323510&log=83
【あらすじ】
レミリアが実は男の娘であることが判明。そして、男の娘による集会が開かれることも知った咲夜は、仲間たちと共に熱い戦いの地へと踏み出す。
【感想】
生えてます。とはいえ、別に淫猥な話になるわけでもなく、男の娘を愛でる会たちの頭の悪い会話を楽しむSSです、はい。
ほぼ会話文のみで構成されている上に短いのでサクッと読めます。勢い重視。なんか最後の方の台詞がえらいことになっていたり。

幽霊の楽 稲葉チャコさん

【作品集】83
【作品】幽霊の楽
【作者】稲葉チャコさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250176569&log=83
【あらすじ】
使用方法の分からない外の世界のキーボードについて、魔理沙や妖夢をサカナに霖之助が色々考察する。
【感想】
霖之助の一人称で、キーボードの話から、魂や幽霊の話になり、音楽との関連性まで考察しています。妖夢に対する霖之助の評が興味深かったです。香霖堂の1コマといった感じでしょうか。

雷の姉妹 八重結界さん

【作品集】83
【作品】雷の姉妹
【作者】八重結界さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250159505&log=83
【あらすじ】
レミリアは雷が大好きだ。フランドールを誘い、雷鑑賞にいそしむ。
【感想】
台風が近づいてきてテンションを上げる子供と同じ精神構造のレミリアが可愛いです。フランドールと一緒に雷を楽しむ姉妹愛を堪能するSSです。短いし、さくっと読めます。

テトラポット 碑洟さん
紅魔館王道ものの一つ、閉じ込められているフランドールとそれに負い目を感じているレミリアの話。

【作品集】83
【作品】テトラポット
【作者】碑洟さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250108883&log=83
【あらすじ】
紅霧異変&Extra後、フランドールは地下室に閉じ込められることはなくなっていた。そのことについて、レミリアは姉としての立場と、紅魔館主としての立場の板挟みに苦しむ。
【感想】
紅魔館王道ものの一つ、閉じ込められているフランドールとそれに負い目を感じているレミリアの話。心が揺れるレミリアの可愛さもいいですが、それ以上にレミリアとフランドールをフォローするパチュリーの友情がうまく描かれていると思います。
ただ、最後の展開が急で拍子抜け感が若干あります。

姉妹愛を描ききった名作だと思う。

【作品集】83
【タイトル】テトラポット
【書いた人】碑洟氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250108883&log=83
【あらすじ】
ある日紅魔異変の直後。レミリア・スカーレットは、博麗霊夢にリベンジするため、神道についての本を図書館に探しに来ていた。
そこに、本の山に埋もれ、レミリアに助けを求める、紅魔異変の折、幽閉から開放されたフランドールがいた。
いつか、何かをやらかすのではないだろうか……。それを思うと、レミリアは気が気でない。
【感想・考察】
姉妹愛を描ききった名作だと思う。
予定調和のように収まる結末。フランドールの行動の理由。レミリアの成長。
おそらく1000点以下である理由は予定調和すぎてコメントをつけにくいこと、また一ページ目、もしくはそれ以降の文章の煩わしさだと思われる。
逆に言えば欠点はそれだけ。簡易50点の多さから、この作品のクォリティの優秀さがわかると思う。
グロタグあるのにグロとも程遠く、筋書き自体は紅魔館フランもの入門に最適だと思う。
フランがいない紅魔館は見飽きた。俺はフランドールが見たかったのだ。そういう意味ではこのSSは丁度ありがたかった。
ただ、あとがきでタイトルの由来語るのがちょっと
[HE力]★★★★★(姉妹愛にかえる時がきたようだな!)
[鬱力]☆☆☆☆☆(無い)
[グロ]★☆☆☆☆(ほぼ無い、グロ表現軽くして微グロ外せば高得点狙えたのでは……?)
【総合評価】★★★★☆(これが1000点以下はちょっと無い)

星のかけらに手を伸ばし 上泉 涼さん

【作品集】83
【作品】星のかけらに手を伸ばし
【作者】上泉 涼さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250025162&log=83
【あらすじ】
魔理沙と星を見る約束をしていた早苗だが、あいにくの雨模様で星空観測は中止となる。そこで魔理沙宅を訪れると、魔理沙は早苗を香霖堂に連れていく。
そこには外の世界から流れ着いたプラネタリウムがあった。
【感想】
星にまつわる魔理沙の話。幼少期の魔理沙のエピソードが非常に可愛らしかったです。そして、早苗に星のことを語る魔理沙の
生き生きとした描写もまたいいものです。魔理沙と早苗の距離がちょっと縮まったような、そんなSS。それはそれとして、ホームスタープロですかね。
あれ、見たことありますが、やはり平面で構成されている室内に映すのはなかなか難しいのですよ。
わりと光量がないですし。それでも家庭で見ることのできるレベルとしてはかなり高水準ですが。そんなSSとは関係ないことを思ったりしました。

さよなら 反魂さん
実に幻想郷らしさが溢れる、切ない物語でした。

【作品集】83
【作品】さよなら 「お勧め!」
【作者】反魂さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250011938&log=83
【あらすじ】
傘の独白
【感想】
正直、序盤のところは若干読みづらくてきつかったです。一人称で語る傘が思考をまとめきれていず、思いつくままに語っているといった感じなので。
切ない話ってことは序盤から想像はつくのですが、最後の方の展開に驚きました。ああ、なるほどと。
実に幻想郷らしさが溢れる、切ない物語でした。これは読まないと損します。

小傘と前の持ち主だった子供のお話。

題:さよなら 著者:反魂 氏
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250011938&log=83
小傘と前の持ち主だった子供のお話。スッと読めます。
小傘SSというよりは、子供の成長が主軸? いい話です。この小傘は大人っぽい。
★★☆☆☆

風邪ひき従者とカリスマ主人 H2Oさん

【作品集】83
【作品】風邪ひき従者とカリスマ主人
【作者】H2Oさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250176906&log=83
【あらすじ】
咲夜が風邪で寝込んだ。咲夜に対する心配を素直にできないレミリアを見て、パチュリーは「人間は風邪が元で死ぬことがある」と言うのであった。
【感想】
カリスマの定義が私にはよく分かりませんが、レミリアを見てにやにやするのが正しいSSです。風邪で少々弱気になっている咲夜や、そんな咲夜に対してのレミリアの言動がよかったです。

貴方の心はすぐ傍に renifiruさん
地霊殿としては王道ネタ。

【作品集】83
【作品】貴方の心はすぐ傍に
【作者】renifiruさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250176324&log=83
【あらすじ】
こいしはさとりが大好きで、さとりはこいしが大好き。しかし、こいしはさとりに負い目があった。
【感想】
地霊殿としては王道ネタ。ストーリーの構成とかすべてテンプレ的なものなので、展開は読めます。それだけに、作者さんの技量が厳しく問われると思います。
文章の読みやすさと、書くべき内容を過不足なく描写しているのが好印象です。安心して読むことのできる、地霊殿ほのぼのストーリーです。

暖かい家族のお話です。

【作品集】83
【作品】貴方の心はすぐ傍に
【作者】renifiru氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250176324&log=83

【あらすじ】
いつのまにかこいしがベッドにもぐりこんでいた。

【感想】
暖かい家族のお話です。
優しい雰囲気に包まれた、毒気の全く無いお話。
ピュアな家族愛、こいさとを読みたい人にオススメです。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
家族★★★★☆
総合評価★★★☆☆

溜息が出るくらい暖かい地霊殿を見たい人には絶対にオススメします。

【作品集】83
【タイトル】貴方の心はすぐ傍に
【書いた人】renifiruさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250176324&log=83
【あらすじ】
すりすり すりすり
私は自分の腕に微かな重みを感じて目を覚ます。
見ると、妹のこいしがいつの間にか私のベットに潜り込んでいた。

博麗神社へ遊びにかようこいし、そんな妹の心の変化を見てさとりはどう行動するのか。
【感想】
溜息が出るくらい暖かい地霊殿を見たい人には絶対にオススメします。
一人の作者としてこの人には惚れました。

こちら幻想郷紅魔館庭前詰所 ATMさん

【作品集】83
【作品】こちら幻想郷紅魔館庭前詰所
【作者】ATMさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250176998&log=83
【あらすじ】
美鈴が正門を守っている一日の様子を、門番隊の妖精メイド2人が仕事がてら観察する。
【感想】
美鈴が正門を守っている一日を描くSSというのはいくつか見ましたが、第三者の視点で描かれるのはほとんど見たことがなかった気がします。
妖精メイドの先輩がいい味を出しています。そして、咲夜の美鈴へ対するワンウェイラブも。

不夜城バックします 八重結界さん

【作品集】83
【作品】不夜城バックします 「お勧め!」
【作者】八重結界さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250250169&log=83
【あらすじ】
映姫が言うには、不夜城レッドを使うためにはルールが必要らしい。
釈然としない思いを抱きながら、レミリアは免許を取得するために奮闘する。
【感想】
自分で作ったスペルカードの免許を取らねばならない理不尽さに真っ向から挑むレミリアが素敵です。その頑張りは、免許を持っている人は懐かしく感じると思います。
何も考えずに一気に読むのがいいかと。映姫の事務的な淡々とした様子が妙に面白かったです。レミリアはもっと怒っていいと思う。

サナエ ~幻想郷に舞い降りた風祝~  Jiyuさん

【作品集】83
【作品】サナエ ~幻想郷に舞い降りた風祝~
【作者】Jiyuさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250318326&log=83
【あらすじ】
賭博の闇に落ち、金の亡者と化した魔理沙は、アリスを手駒にしてやりたい放題。そこに、二人の巫女が立ちふさがる。
【感想】
作品集66『東方闘牌伝』の続きで、同じようにタグを使った麻雀牌が美しいです。主に福本作品のパロをやりつつ、無茶な麻雀が繰り広げられます。
その無茶っぷりに冷める人もいると思いますが、最後の無茶っぷりには思わず笑ってしまいました。

東方偽鬼蒼夢  れーいむ 氏

作品集83, 東方偽鬼蒼夢 (れーいむ 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250324460&log=83
論外。キャラスレでもやるな。チラシの裏に書け。
てかこれ、外人が書いたんじゃないかな。そんな気がする。

彼方より此方を  パレット氏

【作品集】83
【タイトル】彼方より此方を
【書いた人】パレット氏
【容量】約57kb 
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250276435&log=83
死期が迫り、この世ならざる世界を瞳に映すようになったとある老人。
公園のベンチに佇んでいた所に夜空に時と場所を見る程度の能力を持った少女が話しかけてくる。
人と関わることを避けるようになっていた老人だが奇妙な『目』を持った者同士で
色々な話をするようになる。疎遠となっていた老人の孫の名はマエリベリーと言って――

蓮子とオリキャラ老人メインの過去話。蓮子の人格がよく現れていると思います。
アナログ写真が好きだと語る蓮子の論理には凄く頷けるものがありました。
フィルムに風景を焼き付ける、空間を切り取る。
オリキャラの使い方が上手い…夢が広がる物語です。
★★★★★(フィルムカメラは廃れないでしょうねえ)

幻想の終わるとき  Jiyu 氏

【作品集83】

【タイトル】幻想の終わるとき
【書いた人】Jiyu 氏
【サイズ】218.82KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250318694&log=83

【あらすじ】
 蓮子とメリーは、とあるレストランでもう一人の部員を待っていた。名を、霧雨魔理沙。小さな小さな超能力が使えるだけの、普通の大学生。今日もまた、秘封倶楽部の活動が始まる。

【感想】
 Jiyu氏の幻想郷は、厳密かつ不安定な認識の上に成り立っているような印象を受けます。認識する者があって初めて、それは現実に存在できる、というような。もちろん、現実にあるもの(質量を持つもの)は観測者の有無に関わらず存在しますが、実体がないものについてはどうでしょうか。実体がないことは、観測者の認識に全てが委ねられるということ。そして、彼らが幻想の里で生きるためには、「幻想」であると「認識」されなくてはならない。現実に存在することを信じた瞬間に消滅するような、不安定な世界。
 まさに、夢の世界なのだと思います。

 何言ってるかわからねーと思うが俺も分からん。

 紫の発表の後、きっとみんなパニックになったんだろうな、「まだ死にたくない」と泣き叫んだり、回避する方法を躍起になって探したり……
 その意味で、この作品に書かれているのは「終わり」ではなく、「終わったあと」であり、「始まり」であるなんてことを考えながら読んでました。

【五段階評価】
★★★★☆(Jiyuさんの幻想郷が好きなら+1.0)

貴方を愛し続けて Pumpkinさん

【作品集】83
【作品】貴方を愛し続けて
【作者】Pumpkinさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249793774&log=83

物語 10点
入れ子構造だが、その構造をとる意味がほとんどなく、百合にしろシェイクスピアにしろ物語としての使い方が雑。

キャラクター 10点
入れ子構造になっている以上、一段上の視点からキャラクターを見ることになるので、あらゆるキャラクターへの批判はメタレベルで吸収される。
とはいえ、アリスもどきのキャラクターが百合まみれになるのはあまり気持ちの良いものではなかった。
百合のむせかえりそうな匂いに汚染されている感じ。

ストーリー 12点
入れ子構造なのはいいとしても、安易にすぎる。
百合を単なる悲劇のトリガーとして使っているため、百合に対する造詣が浅いのだろうなと推測できる。
これでは単にレズ。
百合はもっとかわいい感じがするのだが……、定性的なのでうまく伝達するのは難しい。
萌えと同じように。

構成 11点
入れ子構造をするのは、あっと驚くような効果をあげることができる反面、読者を突き放す危険があることを理解するべき。
驚きとまでは言えない状況で、わざわざ入れ子にする必要があったのだろうか。

表現 13点
表現力、文章の流れなどおかしいところはない。

総点 56点
小説を書くときにはどうして今その文章を書いているのかを強く意識しなければならないが、
これには二重の意味がある。
何を書きたいか。そしてどのように読まれるか。
後者をもっと意識したほうがいいつくりになっていた。

泥にまみれてつないだその手は 蛸擬氏

【作品集】83
【作品】泥にまみれてつないだその手は
【作者】蛸擬氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249653581&log=83

【あらすじ】
性格上、絶対にあの娘とは気が合わない。
自由奔放で、我侭な、あの天人。

【感想】
映姫さまと天子のお話です。
お互いに憎まれ口を叩きながら、心底嫌いながら、
それでも奇妙な情で結ばれる2人。
新鮮で、未来に展望のあるお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★★★
振袖★★★★★
総合評価★★★★★

かくも危険な幻想郷 アルサさん

【作品集】83
【作品】かくも危険な幻想郷
【作者】アルサさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1249805986&log=83

物語 12点
至高のお菓子、プリンをめぐって対立する咲夜と妖夢。
巻き添えを食らって阿鼻叫喚な周りの声。
設定としては、甘いもの好きな少女な世界だけにぴったりとあてはまっていると言える。

キャラクター 11点
よく書けているのだが、壊れに対してどこまで許容できるかがミソ。
完全にとばっちりな他のキャラに対する手当てもないので、そこもちょっと弱いか。
ただコメディであるから、コメディでは人は死なないの不文律により、彼女達は死んでいないと考えるべきなのかもしれない。

ストーリー 12点
くだらないことに全力を出すというのが幻想郷における少女の在り方なので、これはこれであり。
けっこう外道なところもあるが、まあコメディなので許されるだろう。

構成 12点
最初のシーンに力を割きすぎである。
六分の一程度の分量をつかって、ようやく話の全貌が明らかになる。
オチは言わばコロニー落としと同じ。
最近で言えば、イチローのレーザービーム落ちと同じ感じだと思えばいい。

表現 12点
勢いはあって、ののしりあいは巧いと思った。

総点 59点
ちょっと勢い任せなところがありすぎて、コメディの種類としても外道系なので合わなかったので、この点数になった。
コメディはわりと相性が大事なので、相性が合えば面白く感じる可能性はある。