作品集90

Last-modified: 2011-10-18 (火) 18:37:02
グラサトリン  renifiru氏
さとり様がかわいい

【作品集】90
【タイトル】グラサトリン
【書いた人】renifiru氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256220156&log=90
【あらすじ】
地霊殿の主としては威厳が無いことに悩むさとり
威厳を増す手段を模索すべく、似た境遇を持つレミリアに相談した、が…
【感想】
さとり様がかわいい
さらっと読めるので甘々ポップな地霊殿・紅姉妹で癒されたい紳士淑女に
【五段階評価】★★★☆☆

おねえちゃんがヤクザになっていた by こいし

【作品集】90
【作品】グラサトリン 「お勧め!」
【作者】renifiruさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256220156&log=90
【あらすじ】
おねえちゃんがヤクザになっていた by こいし
【感想】
さとりが可愛すぎました。そして、こいしの一人称がメインの文章は、一文が簡潔でテンポよく読み進めることができます。
こいしのノリが秀逸ですね。姉ラブぶりが伝わってきます。最初の一行のインパクトとテンションを最後まで保たれているのは素直に脱帽です。

美鈴がリッチになる話  SOSOU氏

【作品集】90
【タイトル】美鈴がリッチになる話
【書いた人】SOSOU氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256213427&log=90
【あらすじ】
今日も今日とて咲夜にお仕置きされる美鈴。
仕置き完了後、咲夜の脳裏にふとよぎる疑問。
それに対する答えは……
【感想】
その発想はなかったと言わざるを得ない。ネタバレになるからあんまり言えないけど。
スレ内でも紹介されていたがコメント34番が秀逸で2段落ちの様相を見せている。
きちんと片付けはしようね、咲夜さん。
【五段階評価】★★★★☆

秋の探し物  バームクーヘン氏

【作品集】90
【作品】秋の探し物
【作者】バームクーヘン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256307735&log=90

【あらすじ】
命蓮寺にも平等に秋の気配が訪れる。

【感想】
秋の味覚! 探し物といえばナズーリンなのです。
秋姉妹とナズーリンの掛け合いが見られるほのぼのなお話。
白蓮さんがいい味出しております。秋だけに。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
旬★★☆☆☆
総合評価★★★☆☆

ぼたん  いこの氏
ぬえのボタンが取れていた。

【作品集】90
【作品】ぼたん
【作者】いこの氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256314648&log=90

【あらすじ】
ぬえのボタンが取れていた。

【感想】
前作「千、落陽」の流れを汲むぬえとムラサのお話です。
ムラサの一人称で物語りは進みますが実に感覚的。
ムラサ船長に対して積極的すぎるぬえが可愛らしすぎます。
ほんのりほんわかするお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★★☆
透々★★★☆☆
総合評価★★★★☆

ぬえの爽やかエロぶりと、アリスの隠れたエロぶりがよかったです。

【作品集】90
【作品】ぼたん 「お勧め!」
【作者】いこのさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256314648&log=90
【あらすじ】
ぬえの服のボタンがとれた。そのことに責任の一端を感じたムラサは、裁縫がうまいという森の人形遣いの元へと出かけるのであった。
【感想】
ぬえの爽やかエロぶりと、アリスの隠れたエロぶりがよかったです。ムラサとぬえはいいコンビで、仲の良さが伝わってきます。
全体的にテンポがよく、すらすらと読むことができました。アリスの(ややいきすぎた)世話好きキャラクターは好みです。なにより上海人形が可愛い。

なずしょう  guardi氏
貴女は、いつ帰るのですか?

【作品集】90
【作品】なずしょう
【作者】guardi氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256411653&log=90

【あらすじ】
貴女は、いつ帰るのですか?
【感想】
タイトルを見て分かるとおりナズーリンと星のお話です。
回想シーンに吹いてしまいました。負けです。
ナズーリンが可愛く、星を見直してしまうお話でした。
こういう主従関係もまた良し、です。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
夢の国★★★★☆
総合評価★★★★☆

タグにある通り、甘めの短編です。

【作品集】90
【作品】なずしょう
【作者】guardiさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256411653&log=90
【あらすじ】
星に暇を出されたナズーリンは真意をただす。
【感想】
タグにある通り、甘めの短編です。●と○だけでナズーリンを表している所は面白いと思いました。AAも崩れなければ使えたりするのでしょうか。星蓮船のアフターストーリーとありますが、むしろプレストーリーでは。そこだけ引っかかりました。
ナズーリンが可愛いかったです、はい。

二人の関係はバックドロップから  白々燈さん

【作品集】90
【作品】二人の関係はバックドロップから
【作者】白々燈さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256530485&log=90
【あらすじ】
白狗天狗の椛は不器用で文がスキンシップをしかけてくるとすぐバックドロップしちゃうの。
【感想】
あやもみ。好みどストライクの椛に対して真正面から突撃するしか能のない文と、そんな文を心憎からず思いながら素直になれない椛の青春。個人的には、椛とにとりのやり取りが好きでした。さりげににとひなも。雛様は包容力ある大人の女性。
念のため、文が突撃、椛が撃墜を繰り返すギャグSSではありません。

UNDERGROUND  佐藤厚志さん
現実と幻想の世界がゆっくりと混じり合っていく。

【作品集】90
【作品】UNDERGROUND
【作者】佐藤厚志さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256505188&log=90
【あらすじ】
幻想郷におけるある人物の失踪、永遠亭における兎の条件づけ、現実世界におけるマエリベリー・ハーンの失踪、両方の世界に姿を現すある少女、現実と幻想の世界がゆっくりと混じり合っていく。
【感想】
読むのが大変でした。地の文が多く、たまにある会話文も、会話というよりも事務的、客観的なものが多いので、登場人物たちの心情がほとんど語られません。それはわざとでしょうが。
結構長文ですが、まだ続くようです。話の構成はおそらく考えられているのでしょう。それぞれ時間や場所が違うシーンが最後に組み合わされば名作に化ける予感はしますが、まだ序盤という印象なので感想がつけづらいです。
いかにもなSFと言ってしまうと身も蓋もないか。これは完結させてから投稿してほしかったかなと思いました。

所謂SFというジャンルの作品ですが、テンションの高くない湿っぽい雰囲気です。

【作品集】90
【タイトル】UNDERGROUND|DAWN OF THE MODERN DEITY
【書いた人】佐藤厚志氏
【容量】約193kb 
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256505188&log=90
    ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1265572486&log=99
【感想】
これはあらすじが書き難いですねえ。凄く便利な言葉ですが、評価が分かれると思います。
色々と認められない読み手もいることでしょう。
ここまで書いて未完だと気付いた…
このスレッドでもよく話題になる「東方でやる必要」という問題に抵触しまくってる作品とも言えます。自分は好きですしまあ個人の問題。
所謂SFというジャンルの作品ですが、テンションの高くない湿っぽい雰囲気です。ひたすら淡々としています。
もの凄く続きに期待しています。
★★★☆☆(テンプレ通り「自分は楽しめたZE!」ってやつですね)

鵺にも衣装  ネコ輔さん
ナズーリンに地味だと評された鵺。

【作品集】90
【作品】鵺にも衣装 「お勧め!」
【作者】ネコ輔さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256499061&log=90
【あらすじ】
ナズーリンに地味だと評された鵺。自分の黒づくめの服装に原因があると思い、命蓮寺メンバーに知恵を借りようとする。
【感想】
結構長いですが、鵺の一人称が小気味よく、笑いを交えながらスラスラと読めます。各命蓮寺メンバーが、それぞれ個性的に
描かれ生き生きとしています。特に、最後のムラサ船長がらみのストーリーが、鵺にとって一番分かりやすい相手ということで
鵺の一人称語りにも気合が入っています。そして、あとがきのナズーリンに惚れる。

コメディ作品とタグにある通りにニヤニヤできる作品で、ぬえの気だるげな一人称で進みます。

【作品集】90
【タイトル】鵺にも衣装
【書いた人】ネコ輔氏
【容量】約53kb 
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256499061&log=90
【あらすじ&感想】
「君は実に地味だな」
ナズーリンにこう言われてしまったぬえは聖に助言と協力を求める。
そして女の子らしく服装をお洒落にしようと思い立ったが一輪とは体格差があり服は借りられないので
星へと相談、しかし(服装確認的な意味で)脱いで欲しいと頼むと星は暴走。
結局村紗の部屋へと忍びこみ、可愛らしいセーラー服とキュロットを勝手に着てみる。
そこへお約束のように――

コメディ作品とタグにある通りにニヤニヤできる作品で、ぬえの気だるげな一人称で進みます。
女の子女の子するぬえが可愛らしくてたまりません。
一人称故に他の命蓮寺の面子の一挙一動もワンクッション置いて描かれ、それが良い味を出しています。
作中にあったオフに法衣以外でキャピキャピする一輪さんも見たいなあ…誰か書いて下さいお願いします。
★★★★☆(白蓮のあふれ出る母性もポイント)

其れは仁慈か思慕か  鈴月さん

【作品集】90
【作品】其れは仁慈か思慕か
【作者】鈴月さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256484160&log=90
【あらすじ】
魔理沙はここ最近香霖堂に入り浸っていた。目的は一つ。霖之助にあることを聞くためだった。
【感想】
魔理沙の純情物語。お話としては今までたくさん書かれてきた類のものと変わりませんが、やはり王道はいいものです。
乙女している魔理沙は可愛いですね。短編で読みやすいのもいいですが、王道だけに、ストーリーに何のひねりもないと、どうしても物足りなさを感じてしまうのもまた事実です。

紅い悪魔の館  神谷涼さん

【作品集】90
【作品】紅い悪魔の館
【作者】神谷涼さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256482579&log=90
【あらすじ】
文はレミリアからの手紙を受け取り、一週間紅魔館で執事として働くことになった。紅魔館の記事を書けると意気揚々と出かける文だったが、館の主はおろか、小悪魔以外誰も姿を見せない。レミリアを探す文だが……。
【感想】
様式美を感じるホラー。かなり序盤にオチが見えてしまうので、最後の一ひねりのオチがほしかったかもしれません。
それでも、最後のあれは果たして……? という謎は残り読者各人の考えに委ねられるので、ホラー好きの自分としては楽しめました。

月と素麺  ワレモノ中尉さん
米を買い忘れた霊夢。主食がないとはこれまたしまった。

【作品集】90
【作品】月と素麺
【作者】ワレモノ中尉さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256479880&log=90
【あらすじ】
米を買い忘れた霊夢。主食がないとはこれまたしまった。秋の夜で気は進まないけど、中元でもらった素麺でもすすろうかとあきらめかけていた霊夢の前に、颯爽と降り立つ救世主早苗伝説。
【感想】
秋だろうが冬だろうが素麺を食べる自分にとっては霊夢に同調しづらかったですが、煮麺はいいものですよね。たまに作って食べています。
食を扱ったSSは、身近な題材だけに実物を想像しながら読むことができるのがいいですね。個人的に、あとがきの二柱のその後が知りたかったり。

新麺類、その名はnewmen!

【作品集】90
【作品】月と素麺
【作者】ワレモノ中尉氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256479880&log=90

【あらすじ】
新麺類、その名はnewmen!

【感想】
早苗と霊夢が煮麺に舌鼓を打つお話。
霊夢に新しい味を教える早苗の頑張りが見られます。
できればもうすこし煮麺の描写を濃厚にして欲しかったところ。
おなかがぐーって鳴るくらいに…!

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
グルメ★★☆☆☆
総合評価★★★☆☆

最後はあなたの意志で  mtさん

【作品集】90
【作品】最後はあなたの意志で
【作者】mtさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256479826&log=90
【あらすじ】
魔理沙は将来自分がばあさんになった時のことを想像して色々語るが、アリスはそれを聞いて心穏やかではいられなかった。
【感想】
タグと冒頭から未来の話かと思ったらそんなことはありませんでした。話のテーマとしてはよくあるものですが、対するアリスのアプローチが真新しいもので新鮮でした。
ただ、せっかくのアイディアですが、ストーリーが全体として駆け足気味なだめに生かしきれていないのが残念です。

1ねん2くみ もりやすわこ!  反魂さん

【作品集】90
【作品】1ねん2くみ もりやすわこ!
【作者】反魂さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256476135&log=90
【あらすじ】
大切な帽子をなくした諏訪子が、精神的に幼児化してしまう話。
【感想】
諏訪子可愛い。おそらくこれが全てです。いや、守谷一家の絆や、二柱の神様についての考察がちらっとあったりしますが、最終的には諏訪子可愛いに帰結します。
若干諏訪子の幼児描写がくどいかなとも思いましたが。なお、非想天即をプレイしていないと意味が分からない所があります。ゲーム中の動作ネタがあるので。

彼女たちが愛したもの  pysさん
最初はこんぺ用として書いていたというだけあって気合は入ってます。

【作品集】90
【作品】彼女たちが愛したもの
【作者】pysさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256465093&log=90
【あらすじ】
人を襲うことを禁じられたばかりの幻想郷。ある化け猫は餌場を新参の妖怪に奪われ、人間から食料を奪うことでかろうじて生命をつないでいた。
【感想】
最初はこんぺ用として書いていたというだけあって気合は入ってます。橙が藍の式になるくだりというよくあるテーマですが、丁寧に書いているのは好感が持てます。中盤以降、おおまかなストーリー展開は察しがついても、続きが気になって読み進めたくなりました。
しかし、そのぶん終盤が駆け足気味に感じたのが気になります。やはり、王道を描いたストーリーは、もはや話にひとひねりないとどうしても淡白に受け止めてしまうなと感じました。特にシリアスの場合その傾向が顕著。

橙を中心に、八雲一家のお話です。

【作品集】90
【タイトル】彼女たちが愛したもの
【書いた人】pys 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256465093&log=90
【あらすじ】境界の妖怪とその式、そして式の式。幻想郷を管理する妖怪一家の、出会いの物語。
【感想】
橙を中心に、八雲一家のお話です。
少し前の幻想郷を舞台に、動揺する郷とそこで翻弄される一匹の妖獣、そして二人の八雲の思いが切に伝わります。

【五段階評価】

文章★★★☆☆
三人称ですが、文章の主体の変化がやや急か。
気にならないレベルではある。

構成★★★★☆
過去シリアスパートは現在ほのぼのパートに影を落とさず、うまくマッチング。

ほのぼの★★★★☆
八雲一家は仲も良し。

総合評価★★★★☆
中篇程度の長さだが、相応のテーマを備え世界観もよく描かれている。
橙に思わず感情移入してしまうような台詞と文章が良かった。

無縁の園の二人噺  石之助さん

【作品集】90
【作品】無縁の園の二人噺
【作者】石之助さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256451322&log=90
【あらすじ】
魔理沙が階段を踏み外して死んだ。そんなあっけない理由による魔理沙の死を受け入れられない霖之助の前に小町が現れる。
【感想】
小町がかっこいいのはいいことだと思います。話の都合上仕方ないですが、魔理沙が踏み台になっているように感じられる人がいるかもしれません。
精神的に動揺する印象があまりな霖之助の心の揺れを見ることができるSSですが、最後の締めの部分が唐突に感じました。

最後の希望  京本祐一さん

【作品集】90
【作品】最後の希望
【作者】京本祐一さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256444169&log=90
【あらすじ】
紅き満月の晩。レミリア・スカーレットがやられた。フランもやられた。紅魔館の存亡は咲夜の双肩にかかっているっ!
【感想】
途中でオチが分かったのは、たぶん自分と変に波長があったから。短めなので一気に読めるから、ツッコミ所をツッコむ前に終わります。
まあ、ありかと。ただ、オチの部分をあとがきの部分に書く意味がないのが気になりました。本文で完結した上で追加としてあとがきで落とすのではなく、あとがきを含めないと作品が完結しないので。

さとりとみすちー  ちゃいなさん

【作品集】90
【作品】さとりとみすちー 「お勧め!」
【作者】ちゃいなさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256439126&log=90
【あらすじ】
さとりに誘われ、さとりのペットになったミスティアは、地霊殿の前で屋台を開く。
【感想】
さとりとミスティアという珍しい組み合わせですが違和感がありません。ただ、さとミスというよりは、ミスティア屋台ものという印象が強いですが。むしろ、さとりと映姫のやり取りが楽しかったです。小町もからみ、映姫が生き生きとしていました。
また、ミスティアも屋台の女将としてまく切り盛りしていたのが印象的です。一行会話と一行の地の文の連続で、創想話のような横書きスタイルだと若干読みづらいのが難点ですが、ほのぼのしたお話を楽しめました。なんか熱燗が飲みたくなりました。

暁天  蛸擬さん

【作品集】90
【作品】暁天 「お勧め!」
【作者】蛸擬さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256404983&log=90
【あらすじ】
灼熱地獄の管理をしている空は、ある日から夢を見るようになった。その夢の中に現れる女性と会話をする空。空はその会話を楽しんでいたのだが……。
【感想】
地霊殿のプレストーリーとして面白かったです。現実と夢の境が徐々に曖昧になっていく中、女性の正体が誰か考えながら楽しく読み進めることができました。最後まで読んでまた読み返したくなる作品です。練られていますね。

風邪をひく程度の蓬莱人  少年さん

【作品集】90
【作品】風邪をひく程度の蓬莱人
【作者】少年さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256395272&log=90
【あらすじ】
いつもの殺し合いのあと、風邪で倒れた輝夜を見て取り乱すもこ。
【感想】
互いに素直になれない輝夜×もこ。取り乱すもこがお約束で可愛いです。もこに様々な可能性を感じました。何気に永琳とウドンゲ師弟がいい感じなのも見逃せません。短めで読みやすいのも好感触です。

林檎  NecroPYTHONさん

【作品集】90
【作品】林檎
【作者】NecroPYTHONさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256394330&log=90
【あらすじ】
ある人里の男性が幼い頃に出会ったアリスを思い出す。家出して森に迷い込んだ自分を助けてくれたのがアリスだった。
【感想】
やわらかい雰囲気のSS。アニメとかで、あるキャラを語るときに、何十年後かの世界で老婆がそのキャラに幼い頃出会った時の話を語るような、そんな感じの話でした。
この作品は一人で回想しているわけですが。台詞は2,3しかありませんが、短いながらアリスのお姉さんぶりが出ていました。

魔理沙と魔理沙と香霖と  SPIIさん

【作品集】90
【作品】魔理沙と魔理沙と香霖と
【作者】SPIIさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256369646&log=90
【あらすじ】
魔理沙「何か私の偽者がいるらしいんだよ」 その魔理沙の言葉がきっかけで、ドッペル魔理沙を何とかしようと霖之助の苦闘が始まる。
【感想】
あとがきにある通り、魔理沙が可愛いすぎて生きるのが辛い。さらに、泣いている魔理沙が一番可愛いというのがなんとも。
王道カップリングのニヤニヤストーリーですな。そして、事の真相が色々考えられるのが個人的に好みです。

二人ぼっちの紅魔館戦争  Pumpkinさん

【作品集】90
【作品】二人ぼっちの紅魔館戦争
【作者】Pumpkinさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256364590&log=90
【あらすじ】
憎き太歳星君の攻撃はさらに苛烈に、より卑劣になっていく。負けるなめーりん、紅魔館の平和は君が守るんだ!
【感想】
非想天即の美鈴は輝いていますよね。思いこんだら一直線の非想美鈴が突っ走ります。レミリアへの忠誠心は涙なしでは見られません。帽子に、龍のかわりに忠と入れたいところ。オチがすぐ読めてしまいますが、勢いのみで突っ走れます。

壊れた”姉妹”の物語  もるすあさん

【作品集】90
【作品】壊れた”姉妹”の物語 「お勧め!」
【作者】もるすあさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256327160&log=90
【あらすじ】
むかし、むかし、サトリ姉妹の物語。
【感想】
短いながらも切れ味あるストーリーでした。似たような内容の話を読んだことがあるので、驚きよりも、この話を使うのか、なるほどと感じてしまったのが個人的には残念。似たような話を読んだことない人は驚くと思います。

彼が見つけたその背中  白麦さん

【作品集】90
【作品】彼が見つけたその背中
【作者】白麦さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256326112&log=90
【あらすじ】
中学生ホームレス幻想入り。
【感想】
色々ツッコミどころがありますが、家庭に色々不幸が訪れてホームレスになった中学生相当の男の子が幻想入りして霖之助に出会うまで。
完全にプロローグです。創想話で幻想入りはただでさえ難易度が高いわけで、せめて短くていいから一つの話を完結させてほしかったものです。はたして続くのでしょうか。

プライベートスクエア  超空気作家まるきゅーさん

【作品集】90
【作品】プライベートスクエア 「お勧め!」
【作者】超空気作家まるきゅーさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256323291&log=90
【あらすじ】
咲夜が死んで胸の空白をおさえきれないレミリア。ある満月の夜、咲夜の部屋を訪れたレミリアは、咲夜の思いがけない贈り物を見る。
【感想】
咲夜の死という、一見ありがちなテーマですが、切り口が新しいと思いました。この展開は読めませんでした。全体に漂う切ない雰囲気もさることながら、そのアイディアに感心しました。短めながら、色々と内容が詰まっています。

秋の探し物  バームクーヘンさん

【作品集】90
【作品】秋の探し物
【作者】バームクーヘンさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256307735&log=90
【あらすじ】
秋を満喫している秋姉妹の前に、探し物途中のナズーリンが現れる。その探し物の手掛かりはナズーリンのご主人が描いた絵。
どう見ても毛玉であった。
【感想】
秋姉妹が生き生きとしています。特に、静葉はカリスマの域です。次回作も秋姉妹ということですし、あの台詞は伏線だったりするのでしょうか。
ナズーリンと秋姉妹という珍しい組み合わせですが、無理なく、むしろぴったりとはまっているかのようにストーリーが進みます。オチも含め、うまくまとまっているSSでした。

夾竹桃  twinさん

【作品集】90
【作品】夾竹桃
【作者】twinさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256296550&log=90
【あらすじ】
霖之助、紫、早苗。この三者を巡る九寸五分の恋
【感想】
作品集64『吹き、荒れる、風』の続編にして完結編。毎度、しつこすぎる、難しすぎる、でもなぜか読むのにそれほど苦痛を感じない独特の文章力が圧巻です。
そして、また「読まなきゃよかった」と思えてしまう作品です。この切なさがtwinさんの持ち味であり本領なのですが、全体から漂う切なさが半端ありません。あー、でも、やっぱ文体が難しすぎるのが気になります。
なんか高尚っぽい→文学的、と騙されている感を感じてしまうのは、文学作品を読んでいないため比べられないから。そんな自分がもどかしい。読まないと後悔しますが、読んでも後悔する。そんな魔性の作品の一つです。

いちわのうさぎのしあわせろん  ワレモノ中尉さん

【作品集】90
【作品】いちわのうさぎのしあわせろん
【作者】ワレモノ中尉さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256294894&log=90
【あらすじ】
悪戯兎てゐが考える幸せとは。
【感想】
綺麗なてゐ。悪戯はしますが、あまりに綺麗なてゐに胡散臭さを感じたのはたぶん自分が毒されているせいでしょう。鈴仙が無性に愛らしかったです。幸薄いですよね。全体的にほのぼのセピア色といった感じでした。

幻想郷は、滅びるべきだったのです  パレットさん

【作品集】90
【作品】幻想郷は、滅びるべきだったのです
【作者】パレットさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256284012&log=90
【あらすじ】
幻想郷が本来あるべきだったはずの姿を忘れ徐々にほろんでいく中、八雲紫も滅びを迎えようとしていた。
【感想】
幻想郷終焉ものは基本的に肌に合わないですが、過去の輝いていた時代の幻想郷への郷愁がうまく描かれていたのが印象的でした。
滅びに向かう途中に何とかできなかったのだろうかと根本的な疑問がわきますが、ストーリーのテーマとは異なるので、あまり気にしないことにしました。終わりのないものはないとはいえ、やはり切ないですね。

古明地さと三郎Ⅱ 『策略の門番』  TAMさん

【作品集】90
【作品】古明地さと三郎Ⅱ 『策略の門番』
【作者】TAMさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256280895&log=90
【あらすじ】
紅魔館でレミリアが何者かに殺害された。現場に赴く名探偵さとり。果たして、狡猾な策士美鈴の完全犯罪を断ち切ることができるだろうか。
【感想】
何と言えばいいのでしょうか。面白かったです、はい。ただ、古畑パロディーを意識するあまり、さとりがもはや別人になっているのが違和感をぬぐえませんでした。
各キャラクターの能力も織り交ぜ、東方SSのミステリものとして力が入っているのは感じましたが、サトリ能力の発動がかなり曖昧なため、ミステリもので一番ネックになるさとりの能力についてごまかしている感も感じてしまいます。
さとりは変に古畑風にするのではなくて、東方のさとりで描いてくれたら評価がまた違ったものになると思います。作者の意欲は感じますし、気になる点があるものの作品としては面白いのは確かでした。

レミリアが行く!  百ノ夢さん

【作品集】90
【作品】レミリアが行く! 「お勧め!」
【作者】百ノ夢さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256274278&log=90
【あらすじ】
退屈をもてあましていたレミリアの前に一匹の幽霊昆虫が現れる。自分を誘っているように見えるその動作に興味をひかれたレミリアは、幽霊昆虫の後をついていくことにした。そんなレミリアの珍道中。
【感想】
愛らしくも、最後にカリスマ溢れるお嬢様がよかったです。さりげに過去作『ギリギリガール』の話もちょっとありますね。
この作者の描く自由なレミリアは結構好きです。ギャグやパロディーを混ぜながら、最後はいい話で終わっていました。
それにしてもあれが懐かしい……。ひょっとしたら歳が近いのかも。

先走りみょみじ  万年初心者さん

【作品集】90
【作品】先走りみょみじ
【作者】万年初心者さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256218215&log=90
【あらすじ】
剣の修練後の椛と妖夢。他人に気を使い、色々考えすぎるコンビの初々しいやり取り。
【感想】
パッと開くとナズーリン色なのが若干気になるかもしれません。背景色をいじる人があまりいないので。ただ、読みづらくはありません。何より、二人の初々しさが恥ずかしいほどで、実に甘い作品です。
ただ、演出なのは分かりますが、視点変更が頻繁にあるのが読むテンポを阻害しています。特に、終盤はころころ視点が変わるので。そこら辺がもったいないと思いました。

happiness lantern  籠無 切子さん

【作品集】90
【作品】happiness lantern
【作者】籠無 切子さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256551270&log=90
【あらすじ】
ハロウィン in 紅魔館図書館
【感想】
短くて若干物足りませんが、温かい雰囲気でした。40字ほどで改行されているので、横に短く詰まっていて少し
読みづらかったのが難点。おそらく、作者さんのHPで発表しているSSと形式を合わせているのかな。

魔法少女マジ狩るフラン!?  白々燈さん
小悪魔に口先三寸丸めこまれ、魔法少女を始めることになったフラン。

【作品集】90
【作品】魔法少女マジ狩るフラン!? 「お勧め!」
【作者】白々燈さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256639082&log=90
【あらすじ】
小悪魔に口先三寸丸めこまれ、魔法少女を始めることになったフラン。
【感想】
肉体言語を語る方かと思ったら違いました。小悪魔とフランのかけあいが面白いです。登場キャラクターの中で一番常識的なのが
フランということで、私個人のフラン像と若干の齟齬を感じて違和感を感じたものの、お話自体はギャグテイストたっぷりで
テンポよく進むので楽しめました。

魔法少女です。実に魔法少女です。

【作品集】90
【作品】魔法少女マジ狩るフラン!?
【作者】白々燈氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256639082&log=90

【あらすじ】
幻想郷に魔法少女が降り立つ。

【感想】
魔法少女です。実に魔法少女です。
変態すぎる小悪魔と振り回されるフランドールのお話。
意外と似合っているのが面白いです。
小悪魔の笑い方がなんとも素敵。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
変身★★★☆☆
総合評価★★★★☆

みすちー屋台  なーくさん

【作品集】90
【作品】みすちー屋台
【作者】なーくさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256643607&log=90
【あらすじ】
今夜のミスティア屋台の客は映姫一人。いつもと違い、映姫の酒のペースは早く――
【感想】
ギャップ萌えはお約束ですよね。というわけで、映姫が可愛いです。そして、みすちーの女将としての板のつきぶりが印象的です。
短めで適度に改行されているので読みやすいのもポイントです。ただ、横書きだからそこまで気になりませんが、冒頭の一文字スペースがないので、一部若干見た目で読みづらいところがあったのが気になりました。

歳末救世主伝説  司馬漬けさん

【作品集】90
【作品】歳末救世主伝説
【作者】司馬漬けさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256645245&log=90
【あらすじ】
仏法を極めると世紀末救世主になります。
【感想】
かなり短めな作品。勢いで読みましょう。秋姉妹ファンはあまり読まない方がいいかもしれません。まあ、その場のノリです。
あまり深く考えないのがいいのでしょう。南無三。

狸寝入り。  ぜくたんさん

【作品集】90
【作品】狸寝入り。
【作者】ぜくたんさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256735563&log=90
【あらすじ】
小町に会いに行った文は、小町が仕事をサボって寝ているのを発見する。そこで文がとった行動は――
【感想】
後半は好きです。あやこま、こまえーき、お約束な甘い関係が見える展開は安心して読めますし、いい話だなーという要素も無理なく混ぜています。
ただ、個人的に、前半の映姫が人間の魂を裁くシーンの描写はいらなかったと思うのですよ。その内容が色々とデリケートなところがあるだけに。作品と関係するのであればいいのですが、ストーリーそのものとつながりがないのも気になりました。

夢に堕ちる  猫井はかまさん
フランの狂気が静かに描かれています。

【作品集】90
【作品】夢に堕ちる 「お勧め!」
【作者】猫井はかまさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256736831&log=90
【あらすじ】
美鈴を強く想うフランの危うい感情の揺れ。
【感想】
フランの狂気が静かに描かれています。ただ破滅的な狂気を振りかざすのではなく、思考のボタンが一つかけ違っている。
ちょっとしたことで全てが破滅そうな危うさをはらんだ狂気。美鈴を強く想い、静かな狂気にひたるフラン。どこからどこまでが夢か現か。そんな霞がかったフランの思考を共有さえできそうな雰囲気をまとった作品です。

だからコンティニューできないのさ!

【作品集】90
【作品】夢に堕ちる
【作者】猫井はかま氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256736831&log=90

【あらすじ】
いつか終わってしまう夢。

【感想】
フランドールの語りで進むお話。
美鈴への溢れる思いが感じられます。
終わり方が実に秀逸。
だからコンティニューできないのさ!

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
再戦☆☆☆☆☆
総合評価★★★★☆

友達  ぶらっとさん

【作品集】90
【作品】友達
【作者】ぶらっとさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256737914&log=90
【あらすじ】
妹紅と慧音が友達になるまで。
【感想】
けねもこ出会い編。妹紅の一人称で淡々と語られます。ストーリーそのものは悪くないのですが、カップリングとして定番な二人だけに、ひねりがないとストーリーの起伏のなさが余計に感じられてしまいます。妹紅の心情の変化をもう少し丁寧に描けばまた違ったかもしれません。

喪失点 NecroPYTHONさん
幻想郷に来る前の早苗には親友がいた。

【作品集】90
【作品】喪失点
【作者】NecroPYTHONさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256743534&log=90
【あらすじ】
幻想郷に来る前の早苗には親友がいた。
【感想】
早苗の親友である少女の一人称でストーリーは進みます。短い作品なのでさくっと読めますが、若干物足りない所も。もう少し少女と早苗が親友であるという重さが分かる描写があればよかったのですが。
それと一つ早苗の台詞に矛盾とまではいきませんが若干気になる点が。話の内容的には読後の余韻なども含めてよかったと思います。

幻想郷へ向かうまでの早苗を、友人の視点から描いた作品。

【作品集】90
【タイトル】喪失点
【書いた人】NecroPYTHON 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256743534&log=90
【あらすじ】
私の親友、東風谷早苗。少し変なところもある彼女が、近ごろ変だ。
【感想】
幻想郷へ向かうまでの早苗を、友人の視点から描いた作品。
学生の日常は切ない結末へ、やや淡々と進んでいくよう感じました。

【五段階評価】

文章★★★☆☆
オリキャラ少女の目に映る世界は、淡々と。

構成★★★☆☆
繰り返される文章とその中の変化が哀愁を誘う。

ストーリー★★★☆☆
敢て悪く言うなら、良くある幻想入り話。

総合評価★★★☆☆
ややありがちな話ではあるが、オリキャラ女子高生には角も立たず良くまとまっている。

主観に従ってます。やはりこの層の作品は短篇でシリアスあるいは真面目ものが多いですね。
故にネタが被ると長編に負けてしまう。

記憶の代償  ハリー氏
この結末は、誰にも読めない。

【作品集】90
【作品】記憶の代償
【作者】ハリー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256808701&log=90

【あらすじ】
この結末は、誰にも読めない。

【感想】
SSを読むとき、とりあえず全体をざっとスクロールして、面白そうだったら最初に戻って読む、という読み方をしている人は多いと思う。
でもこの作品に関しては、その読み方はオススメできない。
騙されたと思って、最初から一行一行、じっくり読み進めていってほしい。
そして多くの人は、読み終えたときにこう思うだろう。
「騙された」と。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★★☆
衝撃★★★★★
総合評価★★★★☆

記憶喪失になった魔理沙を治そうとする霊夢たち。

【作品集】90
【作品】記憶の代償 「お勧め!」
【作者】ハリーさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256808701&log=90
【あらすじ】
記憶喪失になった魔理沙を治そうとする霊夢たち。
【感想】
シリアスにしろギャグにしろ、読み終わった直後にもう一度読み直してみようと思わせる作品というものはなかなかないと思います。それほど長くないので、一気に読み進めることができると思います。

濡れねずみ  蛮天丸さん
ナズーリンは雨が嫌いだった。

【作品集】90
【作品】濡れねずみ
【作者】蛮天丸さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256807645&log=90
【あらすじ】
ナズーリンは雨が嫌いだった。そんなナズーリンに白蓮は――
【感想】
星蓮船のプレストーリーだと思います。ナズーリンの一人称は珍しいような気がして最初だけ違和感を感じましたが、すぐに慣れました。そして、雨をバックにナズーリンにより切ない物語が語られます。非常に感傷的なストーリーが紡がれるので、雰囲気SSが好きな人向きかもしれません。

タイトルが示すとおり、しっとりとしたお話です。

【作品集】90
【作品】濡れねずみ
【作者】蛮天丸氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256807645&log=90

【あらすじ】
雨は、嫌いだ。

【感想】
タイトルが示すとおり、しっとりとしたお話です。
ナズーリンの心の内と白蓮の包容力が心を穏やかにしてくれます。
しとしとした雨音をバックに読みたいお話。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★☆☆
晴れ★★★☆☆
総合評価★★★☆☆

落ち着いた情景、静かな雰囲気が印象的でした。

【作品集】90
【タイトル】濡れねずみ
【書いた人】蛮天丸 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256807645&log=90
【あらすじ】
雨の嫌いなナズーリン。濡れねずみはその天気に、大切な人を思う。
【感想】
落ち着いた情景、静かな雰囲気が印象的でした。
心情、情景描写の噛み合いが素晴らしく、白蓮とナズーリン、二人の関係が効果的に伝わってきます。

【五段階評価】

文章★★★★☆
ナズーリンの一人称。

構成★★★★☆
現在と過去、交互に進んでいく物語は回想ものの鉄板ですね(たぶん)

キャラクタ★★★★★
ナズーリンも白蓮も、ぴたりと来る像を感じた

総合★★★★☆
続くかもしれない、と作者は仰っていました。是非続けていただきたい。

日本史のパンドラ  ほたるゆきさん

【作品集】90
【作品】日本史のパンドラ
【作者】ほたるゆきさん 「お勧め!」
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256824460&log=90
【あらすじ】
ある寺小屋の少年は疑問に思った。なぜ幻想郷には女性が多いのだろう? 少年の飽くなき探求心の果て――
【感想】
少年が疑問に思ったことが私も気になったので、一人称で語る少年の気持ちにシンクロしながら読むことができました。
オリキャラが主人公というだけで拒否感を示す人も多いと思いますし、内容的にも人を選ぶ作品だと思いますが、この先どうなるんだろうと思いながら読むことができる作品だと思います。

フランは病気にかかっていたみたいです  ぜくたんさん

【作品集】90
【作品】フランは病気にかかっていたみたいです
【作者】ぜくたんさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256824202&log=90
【あらすじ】
フランが閉じ込められるようになった理由が語られる。そう、それは精神をおかす病――
【感想】
途中で話の流れが見えてしまいますが、無駄に話を広げないで、適度な長さでうまくまとまっているのが好感触です。
個人的には、ストーリー上必要である者以外はキャラが無駄に崩れていないのはいいことだと思います。レミリアと咲夜のやり取りが違和感ありませんでした。

霧雨魔理沙23才の霊夢 -Stand Up To-  みづき氏

【作品集】90
【タイトル】霧雨魔理沙23才の霊夢 -Stand Up To-
【書いた人】みづき氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256543617&log=90
【あらすじ】
成長した魔理沙の元へ、霖之助がとある依頼を持ってくる
【感想】
冒頭の注意書きにもあるとおり、完全に前作の設定を受け継いだ続編。
しかし、話のテーマ的には全く別の話なので蛇足という印象もあまりない。
話の過程も面白いけど、未来の話と言うことで「変わったヒト、変わってないヒト、変わるヒト」を意識して読んでも面白いかもしれない。

てゐの恩返し  みずあめ。さん

【作品集】90
【作品】てゐの恩返し 「お勧め!」
【作者】みずあめ。さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256883448&log=90
【あらすじ】
妹紅の家にてゐが恩返しにやってきた。恩返しと言うわりには傍若無人なてゐにペースをかき乱される妹紅だが――
【感想】
てゐにどこか底知れなさがあり、幻想郷最古参の一人たる風格を持っているのが印象的です。力では強いはずの妹紅がペースを握られる様子が実に自然です。
若干冗長ぎみですが、そこも含めて独特な雰囲気が出ています。色々想像をかきたてるような言葉もあり、続きが見たいと思わせる作品でした。

秋香  実里川果実さん

【作品集】90
【作品】秋香
【作者】実里川果実さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256892598&log=90
【あらすじ】
一緒に線香花火をした晩夏を思い出し、霊夢は早苗に会いに行く。
【感想】
互いに相手のことを意識する二人の巫女の初々しさがいいです。念のため、百合というわけではありません。そう取ろうと思えば取れますが、どちらかというと友情が幼い恋愛感情に若干すり替えられているような思春期でしょうか。
前作が晩夏の寂寥感が漂う作品だとすれば、こちらは霊夢のともすれば不安定な情緒――やはり思春期のそれ――が漂う作品です。気になったのは、最初の一人称が誰かすぐにわからない所です。
この作品に限りませんが、一人称でも三人称でも、その舞台にいるのが誰か分からないと場面を思い浮かべづらくてやきもきします、私の場合は。意図的に隠す必要があるわけではないので。

二回だけ死んだ猫  フリーダム鈴木さん

【作品集】90
【作品】二回だけ死んだ猫
【作者】フリーダム鈴木さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256897267&log=90
【あらすじ】
その猫は、気づいたら境界の狭間にいた。そこで、未熟ながら境界を操る能力を持つ紫という名の少女と出会う猫。
猫は元の世界に戻るために紫と共に狭間を進む。
【感想】
猫の一人称で進みます。いくつか設定的に気になる点がありますが、作者さんが描きたいと思われる骨子の部分は楽しめました。
ただ、やや冗長なのが気になりました。必要ない描写もいくつかあると思ったので。もっと絞り込めばすっきりしたと思います。

夜尿  今野さん
主としての威厳を保つのは大変ですね

【作品集】90
【作品】夜尿
【作者】今野さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256900636&log=90
【あらすじ】
レミリアのおねしょは治らない。
【感想】
レミリアの一人称なのですが、終始丁寧語なのは珍しいと思いました。主としての威厳を保つのは大変ですね。周りにおねしょのことをばれないようにする緊張感というかレミリアの心情がうまく描かれていたと思います。
おねしょではなく、別のものに変換すれば何か身につまされるような気がします。

レミリア一人称で語られる、おねしょをめぐる事の顛末。

【作品集】90
【タイトル】夜尿
【書いた人】今野氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256900636&log=90
【あらすじ&感想】
おねしょ癖のあるレミリア。

レミリア一人称で語られる、おねしょをめぐる事の顛末。
短編で、お嬢様的にシリアスなお話です。
お嬢様の地の文での語り口をどう感じるかで、読める作品かどうかの評価が変ってくると思います。

【五段階評価】
★★★☆☆(語り口が気にならなければ+★1つ)

フォーゲッティングメッセージ  超空気作家まるきゅーさん

【作品集】90
【作品】フォーゲッティングメッセージ
【作者】超空気作家まるきゅーさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256905006&log=90
【あらすじ】
紅魔館でパーティーが開かれている中、パチュリーが何者かに襲われた。はたして犯人は誰か?
【感想】
ミステリもの。小悪魔の一人称で話は進みます。パチュリーが残した手掛かりが何を意味するかという所が話の中心になりますが、その解釈が各人強引なので興が冷めるところが若干ありました。
その強引さが各人の性格を表していたりギャグ風になるわけなんですけどね。ミステリというより、小悪魔の語りを楽しむSSという方が正しいかもしれません。

風鳴りの日に  ◆ilkT4kpmRM氏
阿求とミスティアのなんでもない日常の一コマ。

【作品集】90
【作品】風鳴りの日に
【作者】◆ilkT4kpmRM氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256952891&log=90
【あらすじ】
阿求とミスティアのなんでもない日常の一コマ。
【感想】
ともすればいちゃついているように見えるが、雰囲気が落ち着いておりなかなか不思議。
話自体も短いので、手軽に読めるので非常に楽しみやすいと思う。

夏から秋へと移行する一時の雰囲気SSです。

【作品集】90
【作品】風鳴りの日に
【作者】◆ilkT4kpmRMさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256952891&log=90
【あらすじ】
夕暮れ時の阿求とミスティア。
【感想】
かなり短いSS。周囲が赤く染まる夕暮れに、阿求とミスティアが、阿求攻めで乳繰り合っている図といったところでしょうか。
夏から秋へと移行する一時の雰囲気SSです。そして、珍しいカップリングだと思いました。

本文は短いのに物足りないと思わせないのは作中の空気によるものだろうか。

◆ilkT4kpmRM氏 『風鳴りの日に』★★★★☆
そろそろ風鈴を外すべきと考える阿求、そこにミスティアがやってきて……という話。
内容は恋愛譚。本文は短いのに物足りないと思わせないのは作中の空気によるものだろうか。
背景を描かずに、いきなり親密になっている人物同士のやり取りが書かれている。これを説明不足と捉えるか、話の奥行きを感じさせるつくりだと思うかによって評価が分かれるように思える。
つまり、この話は読み手が想像することによって初めて完成するタイプの物語だと思う。冒頭からの落ち着いた雰囲気や丁寧な描写が、説明不足だと感じさせないようにしていると思えるが。
ただ、話の面白みが雰囲気に頼りすぎているとも言えてしまうところが残念。想像力豊かな読み手であれば名作になり得るが、話の展開を楽しみたいという人にとっては感じるところがあまりないかもしれない。
ちょっとした恋愛の雰囲気を味わいたいという人におすすめしたい、ほのぼのとした短編。

阿求とミスティアの夏の終わり。

【作品集】90
【作品】風鳴りの日に
【作者】◆ilkT4kpmRM氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256952891&log=90

【あらすじ】
風にチリンと音が鳴る。

【感想】
阿求とミスティアの夏の終わり。
微糖につきご注意ください。
日常を切り取った感じのお話でした。

【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
風鈴★★★★☆
総合評価★★★☆☆

夢子さんの休日  岩山更夜氏

【作品集】90
【作品】夢子さんの休日
【作者】岩山更夜氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256813233&log=90
【あらすじ】
魔界一家の日常。
【感想】
岩山氏の、読みやすい文体が気に入ってるのでお勧めしてみる。
母ちゃん大事にしたくなる話。

噂  超空気作家まるきゅー氏
ちとチルノがいい子過ぎるかな?

【作品集】90
【作品】噂
【作者】超空気作家まるきゅー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256969506&log=90
【あらすじ】
チルノとミスティアの交流。
【感想】
ちとチルノがいい子過ぎるかな?
でも読みやすいし、読後感も良好で好き。
短めの作品。

みすちー屋台でのある出来事とその顛末をチルノはかく語りき。

【作品集】90
【作品】噂
【作者】超空気作家まるきゅーさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256969506&log=90
【あらすじ】
みすちー屋台でのある出来事とその顛末をチルノはかく語りき。
【感想】
チルノの一人称。悪戯好きの妖精というよりは、感受性の強い小学生中学年といった印象です。短く、読みやすいです。
若干暗めというか鬱な所があるのが個人的に苦手なのですが、チルノのおかげかあまり気になりませんでした。そして、なんかみすちーが人生の達人みたいな印象でよかったです。
ところで、妖怪に人生という表現を使うのは変な感じですが、ほかにいい表現が思いつきません。

秋香  実里川果実氏

【作品集】90
【作品】秋香
【作者】実里川果実氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256892598&log=90

【あらすじ】
私は雨が嫌いだ。

【感想】
雨という題材が多いのはコンペ効果かしらんと思いつつ。
早苗さんと霊夢のお話です。前作を読んでいなくても楽しめます。
秋深し、な雰囲気と早苗さんの仄かな想いが綴られています。
移る季節に想いを馳せたい時に、是非。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★☆☆☆
金木犀★★★★☆
総合評価★★★★☆

長『雨』降りて『林』に芽吹く  白麦さん

【作品集】90
【作品】長『雨』降りて『林』に芽吹く
【作者】白麦さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256922954&log=90
【あらすじ】
幻想入りした明を香霖堂へ案内する霖之助。道中で出会った霊夢と遊びに来た魔理沙を交えて明の素性を聞く。
【感想】
同作品集『彼が見つけたその背中』の続編。オリキャラ・幻想入りと敷居が高い一作ですが、前作より読みやすくなっているのと、半分以上霖之助の一人称であることで(それ以外はオリキャラ一人称)、オリキャラものという印象が三人称より若干薄らいでいるような気がします。
オリキャラの設定がやや強引な気がするものの面白く、続きが気になります。このぐらいの長さで適度な更新頻度を保てば読み続けられそうです。

魔理沙のTRICK or TREAT大作戦!  toCHALさん

【作品集】90
【作品】魔理沙のTRICK or TREAT大作戦!
【作者】toCHALさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256963972&log=90
【あらすじ】
ハロウィンの日、魔理沙はお菓子のために幻想郷巡りをする。魔理沙「トリックオアトリートだぜ。」
【感想】
名前「会話文」が9割以上占めています。そのスタイルにする必然性がある作品ならかまわないのですが、この作品の場合は単に地の文が少なくなることで軽い印象を受けてしまいます。
一つの場所での話が相当短いことも、その印象を強くしているかもしれません。白玉楼と守矢神社のくだりはわりと好きです。やはり、もう少し丁寧に描写してほしかったところです。特に守矢を。
ハロウィンに間に合わせるためのやっつけ感が透けて見えるのがどうにも。

 

別に地の文が多ければ偉いとは思わないし、会話文が大部分というSSは創想話にはたくさんあります。そういう作品の場合、会話が多くなることから、必然的に誰がその会話を話したかを理解できるように気をつけなければならないと思います。
そのために地の文を組み合わせる必要が出てくると考えています。
ただ、名前「会話文」形式の場合はその手間が不要になります。それが手抜きと私の目にはもしかしたら映ってしまうのかもしれません。話の骨子自体は、表現形式で変わることはないと思うのですが。うーん、難しい。

藍さまのお散歩  nao_seckeyさん

【作品集】90
【作品】藍さまのお散歩
【作者】nao_seckeyさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256977783&log=90
【あらすじ】
タイトル通り。藍、散歩するの巻。
【感想】
想定外の自由時間を持て余している藍をうまく描写していると思います。全体的にのんびりとしたほのぼの感が漂うSS。
そして、橙が可愛かったです。とりあえず、藍のほわほわした尻尾をもふもふしたい。

トリックアンドトリック!  ヤイトさん

【作品集】90
【作品】トリックアンドトリック!
【作者】ヤイトさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256995657&log=90
【あらすじ】
博麗神社の仮装パーティーに出席するために仮装をするキスメとヤマメ。仮装をしないというパルスィに対して二人が取った行動は――
【感想】
勇パルですが、むしろ前半のヤマメとキスメのやり取りが好みでした。短めで読みやすい作品です。ただ、一カ所よく分からないところが。
勇儀と書くべきところをヤマメとしているような。あと、句点をつけ忘れている数カ所が気になりました。

『本当に一番怖いもの』  ワレモノ中尉さん
ある日の映姫は、頬に洗濯バサミを6つ挟んでいた。

【作品集】90
【作品】『本当に一番怖いもの』 「お勧め!」
【作者】ワレモノ中尉さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256997986&log=90
【あらすじ】
ある日の映姫は、頬に洗濯バサミを6つ挟んでいた。
【感想】
少女な映姫様がとても可愛かったです。そして、こまえーきの王道も貫いています。話の流れは大体読めますが、そのぶん安心して読めると思います。
人によっては、……のかわりに・・・にしていることと、?や!のあとにスペースがないことを気にするかもしれません。個人的には、字の色はあまり変えてほしくないかも。

こまえーこま好きな方におすすめ。

【作品集】90
【タイトル】『本当に一番怖いもの』
【書いた人】ワレモノ中尉
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256997986&log=90
【あらすじ】
珍しく真面目に仕事をこなして死者の魂を運ぶ小町が目にした、映姫の奇行の理由とは。
そしてまどろむ閻魔が眺める夢は。
【感想】
甘いこまえーこまを兼ねながら閻魔という立場の矛盾を巧く突いている。
短く纏められていて読みやすいのもgood。
こまえーこま好きな方におすすめ。
【五段階評価】
★★★★☆

暁天  蛸擬氏

蛸擬氏 『暁天』★★★★★
地霊殿における日常を退屈に思う空はある日、夢の中で不思議な女と出会う。空は女に自身の望みを打ち明けるが……という話。
内容は空が神を宿すまでを描いた話なのだが、独自の解釈による発想が加えられていて予想のつかない顛末となっている。この発想は実に面白く感じられた。また、発想だけが持ち味ではなく、少し硬めの筆致が本文の雰囲気によく映えている。
話の中心要素である夢の女についてあれこれ想像しながら読み進めるといいかもしれない。この話は一種のミステリーとも言える。
夢の女に注目しがちだが、空の心情の移り変わりの丁寧な描写や燐の行動など細かい部分にも気を配っていて、完成度の高い物語だと思える。
読み手の先入観を利用して結末に驚きを持ってくる、読んでいてつくりが上手いと思える短編だった。

似た者同士  七月青夜さん

【作品集】90
【作品】似た者同士
【作者】七月青夜さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257025838&log=90
【あらすじ】
紅魔館でハロウィンパーティーが開かれる日、ルーミアとExルーミアが分離しました。
【感想】
若干読みづらいです。一人称と三人称が混じっているのと、その三人称もあまり客観的な感じがしないので少し背中がむずむずします。
あと、Exルーミアの強さの描写が、既存の強キャラが自分よりも強いという感じでその強さをほめたたえるというもので、メアリースーのテンプレのような感じになっているのが気になる人は気になると思います。
ルーミアとExルーミアの会話自体は悪くなかったのですが、それ以外の点で気になる所が多すぎたかもしれません。もう少し文章を練ってくれれば……。

レッツ! ハロウィーン!  PONZAさん

【作品集】90
【作品】レッツ! ハロウィーン!
【作者】PONZAさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257027568&log=90
【あらすじ】
ハロウィーンを迎え、幽々子&妖夢は燃えていた。今年こそは……勝つ!
【感想】
幻想郷全体がハロウィーンの舞台ということですが、シーン数が少ないのでそういう規模の大きさがあまり感じられなかったのが若干気になりました。
描写されているシーンは結構好きなんですけどね。チルノと大妖精が可愛かったです。ただ、最後の展開が拍子抜けだったのが残念です。盛り上げ方から何か最後のパンチがあると思ったのですが。

ドントマインド  H2Oさん

【作品集】90
【作品】ドントマインド
【作者】H2Oさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257046263&log=90
【あらすじ】
ヘタレなさとりが弾幕ごっこで精いっぱい頑張ってみる。
【感想】
ヘタレなさとりがかなり可愛かったです。そういう萌え的な部分では癒されたのですが、最後があっさりしていたのが、ホップ! ステップ! まできてジャンプ!を見られなかったようなあと一歩感を感じてしまいます。
いや、どんな物語にもオチとかを期待するのが間違っているとは思いますが、話の流れ的にそういう最後のひと押し的なものを私は期待していたので。
そして、コメントの指摘によりメタ的なプロローグをあとがきにしたみたいですが、いっそのこと削った方がよいと思いました。

歩み寄りスイーツ(笑)  幽霊Aさん

【作品集】90
【作品】歩み寄りスイーツ(笑)
【作者】幽霊Aさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257054078&log=90
【あらすじ】
白蓮に苦手意識と胡散臭さを感じる早苗の誤解を解こうとする星。
【感想】
早苗の白蓮に対する考えがいまいちつかみづらかったので、作品全体がどうにもぼやけてしまった感がありました。もう少し早苗の考えを丁寧に描写してくれたら……。
星の立ち位置や、星がやろうとしていることは非常によかったのですが。あと、正直タイトルで損している気もします。タイトルの雰囲気と作品の雰囲気がかなり異なるので。

ある日のレミリア  遙堪さん
短いのでさっと読めます。

【作品集】90
【作品】ある日のレミリア
【作者】遙堪さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257069946&log=90
【あらすじ】
なんとなく暇をつぶすレミリアの一日。
【感想】
レミリアのある日常を描いたほのぼの系。短いのでさっと読めます。会話文がほとんどなので、この短さだと本当に短く感じてしまい、ほのぼのさの余韻が薄くなってしまうのがやや難点でしょうか。
その各シーンの断片的短さが、こういう話の膨らませ方もあっただろうに、という思いを抱かせてしまいます。フランとの会話は結構好みです。

レミリア様は、今日も気ままな一日をお過ごしです。

【作品集】90
【タイトル】ある日のレミリア
【書いた人】遙堪 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257069946&log=90
【あらすじ】レミリア様は、今日も気ままな一日をお過ごしです。
【感想】
タイトルやタグの通りほのぼの。
これといって捻った展開やギャグテイストはありませんが、平和な紅魔館の一日が描かれています。

【五段階評価】

文章★★☆☆+★×1.5
ややぎこちないか?
しかしたどたどしさは書き慣れぬ身には当然。かえって素直な表現にもなる。

構成★★★☆☆
レミリアを中心に一日の流れをさっくり。

ほのぼの★★★☆☆
レミリアとフランの会話に、ほのぼの。

総合評価★★★☆☆
初投稿とのこと。これからの活躍に期待です。

さて、日本刀の鞘というものは、一体何のためにあるのだろうか。  喚く狂人さん
読み終わった後にうーむと唸ってしまうというか

【作品集】90
【作品】さて、日本刀の鞘というものは、一体何のためにあるのだろうか。
【作者】喚く狂人さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257078768&log=90
【あらすじ】
早苗は文に向かってついに長い間の謎を直接問いかける。高下駄歩きづらそう、なぜはくの、WHY?
【感想】
短編ながらも、地の文の描写による早苗のその時その時の心の動きが分かりやすいのが印象的でした。で、ストーリーの方は何と言えばいいのか、読み終わった後にうーむと唸ってしまうというか。感想に困る作品です。

射命丸の下駄には常識を覆しかねない秘密がある。

【作品集】90
【作品】さて、日本刀の鞘というものは、一体何のためにあるのだろうか。
【作者】喚く狂人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257078768&log=90

【あらすじ】
射命丸の下駄には常識を覆しかねない秘密がある。

【感想】
個人的にはホラー。世にも奇妙な物語っぽいホラーです。
色々とつっこみ所が多いのですが全ては驚愕のオチの為と思えます。
謎は暴かないでいたほうが幸せなお話。
怖い怖い。

【5段階評価】
文章★★★★☆
構成★★★★☆
下駄★★★☆☆
総合評価★★★★☆

henearkrxern  mt 氏
ルーミアが行く。

【作品集】90
【タイトル】henearkrxern
【書いた人】mt 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257079641&log=90
【あらすじ】ルーミアが行く。
【感想】
ルーミアのよみきり短編を並べた感じ。ボリュームの軽い話が語られます。
チルノとの微笑ましい『姉妹』関係にもうふふー。

【五段階評価】

文章★★☆☆☆
一人称と三人称が混在していた。数ヵ所。

構成★★★☆☆
短篇集。各パラグラフにこれと言った連続は見当たらない。

ストーリー★★★☆☆
今日も幻想郷は平和だ。

総合評価★★★☆☆
小話が3つ、ルーミアが読みたい方には。
タイトルは分かりませんでした。文系なんで。

無邪気なルーミアと、ルーミアよりは少しだけ大人なチルノは仲がいい。

【作品集】90
【作品】henearkrxern
【作者】mtさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257079641&log=90
【あらすじ】
無邪気なルーミアと、ルーミアよりは少しだけ大人なチルノは仲がいい。
【感想】
ともすれば、「そーなのかー」の台詞しか出てこないルーミアが少なからず存在する中、童女の姿の見かけどおりの無邪気さと無知さがよく描かれているルーミアだと思います。
そしてまた、童女の姿をとる妖怪にある種ある妖艶さも感じさせるような。ちょっとお姉さんしているチルノの耳年増的な生意気さも印象的。
でも一番印象的なのはあとがき。懐かしい……。私の場合は微妙に文が違いますが。結構種類がありますよね。

「コンコン」の恐怖  丸ひさん
発想は面白いと思います。

【作品集】90
【作品】「コンコン」の恐怖
【作者】丸ひさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257093141&log=90
【あらすじ】
ついにパチュリーから図書館立ち入り禁止を言い渡された魔理沙。そんなときに小傘と出会う。
【感想】
小傘は可愛いですねえ。深く考えない間抜けさが愛らしいです。話の構成のわりに文が短いので、最後が駆け足気味な印象を受けてしまい、若干そこに至る説得力が欠けてしまった感があります。発想は面白いと思います。

パチュリーから図書館出入り禁止を宣告された魔理沙。

【作品集】90
【タイトル】「コンコン」の恐怖
【書いた人】丸ひ 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257093141&log=90
【あらすじ】
パチュリーから図書館出入り禁止を宣告された魔理沙。さて、彼女は…
【感想】
短いパラグラフでとんとん進んでいく話はテンポよく、策を練る魔理沙をはじめキャラクタの動きが生きているように感じました。

【五段階評価】

文章★★★☆☆
会話を中心に、地の文は補足的。

構成★★★★☆
さっくり読める。

ストーリー★★★☆☆
キャラクタが動く。捻ってオチへ、良い感じにすとん。

総合評価★★★☆☆
短篇の良いところを生かした話だった。

三月精のプロットを普通に文章にしたらこんな感じでしょうか。

題:「コンコン」の恐怖 著者:丸ひ 氏
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257093141&log=90
三月精のプロットを普通に文章にしたらこんな感じでしょうか。もうすこし色々と膨らませてほしいところです。
★☆☆☆☆

嘆く向日葵は彼女のために  白々燈さん

【作品集】90
【作品】嘆く向日葵は彼女のために
【作者】白々燈さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257101529&log=90
【あらすじ】
霊夢がひまわり畑で亡くなった。悲しみにひたりながら、幽香は霊夢の墓をつくる。
【感想】
強大な妖怪である自分に対して物おじなく接してきた霊夢との回想シーンが幽香の一人称で描かれます。在りし日の思い出は輝き、その輝きが強いほど失ったものへの喪失感が去来する。それほど長くなく、読みやすい文体なので最後まですらっと読めます。
読後に残る思い。それはたぶん、胸が熱くなり何かを叫ばざるをえない――そんなものでしょう。

スタンド・バイ・ユー  浅木原忍 さん
日常のなかに潜むミステリーを描くのは非常に希少種。

【作品集】90
【作品】スタンド・バイ・ユー
【作者】浅木原忍 さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257253753&log=90

物語 15点
しっとり系ミステリー。日常のなかに潜むミステリーを描くのは非常に希少種。
なのだが、ちょっとインパクトに欠けたかな。

キャラクター 14点
いつもの二人。
ちゅっちゅしちゃいそうでしちゃいあわないギリギリのライン。
このラインが心地よい。
オリキャラのメディスンのようなキャラクターが無口なのがちょっと惜しい。

ストーリー 14点
メディスン的なオリキャラが一切感知しないところで、勝手に解決しているので、
『再生』という意味合いが薄いと感じた。
残酷な提案だが、メディスン的なオリキャラには口に出さないような描写で『傷ついて』もらったほうがいいのではないか。
誰も傷つかない優しい物語なので、そこは安心して読める。

構成 12点
ミステリーの醍醐味は心の痞えが取れることなので、上記のように『傷』がない状態ではそもそもカタルシスもない。
いわゆる、お題の部分がでてくるのもちょっと遅いかなと。
決して悪くはないのだが、メインテーマまでズバリ切りこんでみてもいいのではないかと思う。
日常との境目にミステリーがあるという考えからは、日常描写も重要なのはわかるのだが。

表現 15点
最後のフレーズの美しさや、そのほかにも優しげな感覚で包まれたような描写は必見。
たまに本の紹介が出るのもご愛嬌か。

総点 70点
印象としては、ミステリーの部分が若干弱くて、単純なミステリーとしてみると弱い。
ただ日常のなかのドキっとするような不安と、それを解消する魔法のような解決編があわさり、日常ミステリーとしては満足。
本の紹介や現代風の世界観に拒否感も覚えるかもしれないが、物語としての質は高いと思う。

ミステリー風しっとり作品。

【作品集】90
【タイトル】スタンド・バイ・ユー
【書いた人】浅木原忍氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257253753&log=90
【あらすじ&感想】
蓮子のマンションの管理人、風見優花とその風見さんがよく面倒見ている小さな子、ういちゃん。
秘封倶楽部はそのういちゃんの名前にまつわるちょっとした謎に挑む。

ミステリー風しっとり作品。秘封コンビと幽香・メディスン風オリキャラコンビのお話。
ミステリーというよりは、蓮子とメリーがデートする話といったほうがいいかもしれない。

【五段階評価】
★★★★☆

龍のたまご  千と二五五氏
魔理沙の目の前に落ちてきたものは、龍の卵だと言う。

【作品集】90
【作品】龍のたまご
【作者】千と二五五氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257194667&log=90

【あらすじ】
魔理沙の目の前に落ちてきたものは、龍の卵だと言う。

【感想】
霖之助的解釈の上手いお話。
実はあれはああだったんだよー! とかそういう。
魔理沙を想う保護者の感情が良いお話でした。

【5段階評価】
文章★★★★★
構成★★★★★
流星★★★★☆
総合評価★★★★☆

読んでいて場面が自然に浮かびます。

【作品集】90
【作品】龍のたまご 「お勧め!」
【作者】千と二五五さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257194667&log=90
【あらすじ】
龍の落し物を巡る魔理沙と霖之助のショートストーリー。
【感想】
読んでいて場面が自然に浮かびます。きっと文がうまいのでしょう。導入から香霖堂への流れが実に自然でそこが印象的でした。
そして、魔理沙が見つけたものを巡る二人のやり取りが、一つの綺麗な物語として完結しているのが心地よかったです。読後感がよかったです。

種符「コンビネーションアサルト」  D・Dさん

【作品集】90
【作品】種符「コンビネーションアサルト」
【作者】D・Dさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257144786&log=90
【あらすじ】
ゴリアテ人形が萃香にボロ負けしたことをうけて、アリスは香霖堂に新しい人形のヒントを求めて訪れる。
【感想】
タイトルを見た瞬間、分かる人はすぐに分かる内容です。私は好きなので結構楽しめましたが、書きたいことが先にありきで、少し手抜きしてとにかく仕上げたといった印象も受けます。結構そういうSSは多いんですけどね。
短く、パッと見で読みやすいのは好印象です。個人的には、霖之助がアイテム説明で「~出来るとか」と断定表現ではなかったことがちょっと気になりました。

悲劇の実験  八重結界さん
フレデリック・ブラウンをちょっと思い出しました。

【作品集】90
【作品】悲劇の実験
【作者】八重結界さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257177614&log=90
【あらすじ】
こいしはアリスに頼んでさとり人形を作ってもらった。しかし、人形が完成してからのこいしの行動は謎のものだった。
【感想】
フレデリック・ブラウンをちょっと思い出しました。ショートショートの王道のような話。ただ、個人的にはもうひとひねりが欲しかったところです。
ただ、色々と背景を考えさせられるところもあり、総じて面白かったとは思います。さすがに読みやすいのですが、最後の方の「さとり」が「こいし」の間違いな気がするのは私の読解力不足でしょうか。

こいしがさとりの人形を創ってもらって以下うんぬんな話。

【作品集】90
【作品】悲劇の実験
【作者】八重結界 さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257177614&log=90

物語 14点
こいしがさとりの人形を創ってもらって以下うんぬんな話。
短いつくりだが、こいしの心という謎を解き明かす作品になっている。
つまり、ミステリーと考えてもいい。

キャラクター 13点
結局、そこから先が語られていないのが不満の元でもあったり、
語られないからこそ、読者に何かを残留させる効果もあったりで、絶妙さはあるのだがもやもやすると思われる。
こいしの心はさとりにも読者にも見えない。

ストーリー 15点
まあ、そうなるなという感じ。そもそも童話調なのがフラグ。
結の部分は衝撃的とまでは言えないので、あれ終わったの? という感覚もあるのだが、
これで間違いなく完結である。ショートショートにしては切り口がやや甘いか。
そもそもどうしてそういう尻切れな感覚があるのかといわれると、こいしの言葉が直接的すぎたせいだろう。
象徴的行為で最後まで押してきて、最後に突然具体的な言葉がなげかけられる。
こいしの「    」というラストの台詞は、その意味では衝撃を生むような作りになってはいるのだが、
いかんせん具体的すぎた。
読者によっては、「    」前の象徴的行為の意味を読み取れず、どうしてこうなったどうしてこうなったと
慌ててしまうかもしれない。言ってみれば置いてきぼり。
まあ、そこも感応しなさいよという話なのだろうが。

構成 14点
人形は使用し続けると壊れるわけで、壊れたあとの展開で、こいしがさとりに「あーん」するシーンがポイントかも。
発想としては逆転なのだろう。白で黒をあらわすような。
持ち上げてるというよりも、むしろ後から読み直したときの効果のほうが高いのかも。
冒頭のアリスの視点は作品の趣旨からすると、さとりの視点で書いたほうがよかったかも。

表現 14点
童話的な語り口なのは、物語の手法としては既存の価値観を崩すために使われている。
こいしのキャラクターにもマッチした巧い語り口だと思う。

総点 70点
印象としては、さとりの気持ちになって読むとさらにいいかもしれない。