作品集90-2

Last-modified: 2011-06-05 (日) 17:52:13

行数オーバーのため二つ目。

おぜう様の緩やかな一日  鉢植え氏

【作品集】90
【作品】おぜう様の緩やかな一日
【作者】鉢植え氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257347696&log=90
【あらすじ】
今日も一日、レミリアの楽しい日
【感想】
珍しい、セクハラチックなお嬢様が見られる貴重なお話。
ド変態とか、常識の範疇に無いとかそういうお嬢様は多いのですが、
このお話のお嬢様はちょっとだけ方向性が違います。
ゆるーいお話でした。
【5段階評価】
文章★★★☆☆
構成★★★☆☆
クマ★★★☆☆
総合評価★★★☆☆

小傘お助け大作戦 前後  pysさん

【作品集】90
【作品】小傘お助け大作戦 前
【作者】pysさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256742404&log=90
【あらすじ】
ナズーリンに拉致されひきずられていく小傘。ナズーリンは嫌がる小傘を無視して守矢神社を目指す。
【感想】
これからどう話が広がっていくのかなと、続きを見たくなる作品ではあります。ただ、冒頭における守矢神社の黒さは必要なかったような気がします。
また、ナズーリンの小傘に対する扱いがあまりにひどいのが、行き過ぎるとギャグではなくなってしまうかなと気になりました。

 

【作品集】90
【作品】小傘お助け大作戦 後
【作者】pysさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257350927&log=90
【あらすじ】
人間を怖がるようになった小傘を何とかしようと、早苗&ナズーリンは、椛&にとりのもとへ行く。
【感想】
いい話だなー、とまとまっているのはよかったです。ナズーリンが丁寧に描写されていると思いますし。ただ、前編と全体の雰囲気がかなり違うのと、結構読み進めないと前編とつながらないのが少し気になりました。
冒頭の椛とにとりのやり取りが必要以上に描写されている気がします。前編が短かっただけに、前後編とわけなかった方がよかったかもしれません。

秋を取り戻せ!(1)(2)(終)  バームクーヘンさん

【作品集】90
【作品】秋を取り戻せ!(1)
【作者】バームクーヘンさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1256782962&log=90
【あらすじ】
昨日まで秋絶好調だったのに、なぜか山で雪が降っている。これは異変に違いない。秋を取り戻すため、秋姉妹が立ちあがる。
【感想】
三部作の一つ目。短めで会話がほとんどなのですぐ読み終わると思います。秋姉妹が異変解決に乗り出すまでの話なのであまり書くことはありませんが、積極的な静葉にエールを送りたくなること請け合いです。

 

【作品集】90
【作品】秋を取り戻せ!(2)
【作者】バームクーヘンさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257079987&log=90
【あらすじ】
雪の領域はしだいに人里へと近づいていっている。異変を解決するために奮闘する秋姉妹と文。
【感想】
三部作の二つ目。穣子の庶民臭さというか、農家の肝っ玉おかんのような言動が妙にツボでした。紫と静葉の会話も、静葉の啖呵とも呼べる台詞がかっこいいです。
ただ、三人のシーンが独立して描かれ、それぞれがそう長くないので、作品をわけるのならばもう少し描写を多くしてもいいんじゃないかなとも思いました。

 

【作品集】91
【作品】秋を取り戻せ!(終)
【作者】バームクーヘンさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257536487&log=91
【あらすじ】
秋姉妹は異変の元凶のもとへたどりつく。
【感想】
三部作ラスト。今回はやや長め。異変を起こした者、起こした原因と経緯、それらが納得いくもので、そこが丁寧に描写されているので前二作で感じた不満もなくなりました。個人的には、約一名損な役回りを担っている者は無理して出さなくてもよかったかもしれないかなあと。
この作品は、三つまとめて一作で出せば3000~4000点ぐらいはいったのではないでしょうか。ちょっともったいない気がしました。

『夜の『夢』は『麗』しく  白麦さん

【作品集】90
【作品】『夜の『夢』は『麗』しく
【作者】白麦さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257190887&log=90
【あらすじ】
霖は少しずつ幻想郷に慣れていこうとする。そんな霖を霊夢は神社へと誘う。
【感想】
幻想入りの三作目。一人称による地の文がちょっと淡々としすぎていて、読んでいるときに一文が短く切られていくのがあまりに連続するので、若干テンポが悪く感じられました。
話としては、新たに東方キャラの一人が暗躍を見せ始めていて続きが気になる展開ではあります。

I’m home!  月夜野かなさん

【作品集】90
【作品】I’m home!
【作者】月夜野かなさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257220106&log=90
【あらすじ】
紅魔館に美鈴の許可を取り付けて入る魔理沙。アリスに頼まれたミッションと自分の目的を果たすため。その目的とは――
【感想】
マリアリはジャスティスです。ただ、定番のネタだけに、どうしてもひねりを求めたくなったりします。甘く悪くない話ですが、やや長く、その長さがともすれば冗長にも感じられます。同テーマの作品が多いぶん、作者さんに厳しい注文になってしまいます。
この作品の場合、安定したマリアリよりも、めーさくの描写の方が切り口が新鮮で面白かったです。そのため、個人的にこの作品に対する印象がマリアリとめーさくで二つにぶれてしまいました。

ネズミは食べられるみたいです  ぺ・四潤さん

【作品集】90
【作品】ネズミは食べられるみたいです
【作者】ぺ・四潤さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257238875&log=90
【あらすじ】
ドジっ子ナズーリンVSさでずむ早苗
【感想】
最初の方は、正直淡々としすぎというか会話をなんとなく並べているだけの印象があったのですが、そこはもうどうでもいいです。
とりあえず、発想に笑いました。ああ、確かにやってしまいそうだと。そして、作者さんの名前が妙に印象に残ったり。

おい、そこのシューター! そう、お前だよお前! ちょっと話が有るんだ  飛び入り魚氏
一発の自機狙い弾が、恋をした。

作品集90
タイトル『おい、そこのシューター! そう、お前だよお前! ちょっと話が有るんだ』
URL ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257345619&log=90
作者 飛び入り魚氏
あらすじ
一発の自機狙い弾が、恋をした。
博麗霊夢に恋をした。
あの腰のくびれまであと30センチ。
彼の初恋の行方や如何に。
感想
世にも珍しい、自機狙い弾が主人公の物語。
だが考えてみると、ゲームに登場していながら台詞&立ち絵無しという点では大妖精や小悪魔と同じハズ。
むしろ霊夢、魔理沙を除くとほぼ唯一の全作皆勤賞なのに、今まで出番が無かった事の方が不思議なようにも思える不思議。

まあとにかく、彼のどこまでも真っ直ぐな生き様を見てやって欲しい。
きっと、弾幕に対する見方が変わるから。

この発想は無かった。

【作品集】90
【タイトル】おい、そこのシューター! そう、お前だよお前! ちょっと話があるんだ
【書いた人】飛び入り魚 氏
【ポイント】7030
【レート】12.38
(2010/05/19時点)
【あらすじ】
 名無しの妖精が発した自機狙い弾、見惚れた霊夢に飛び込もうとするも……
【感想】
 この発想は無かった。自機狙い弾を主人公とした話。
某シューティングゲームの相棒のように、まっすぐな生き方を見せつける自機狙い弾は実にシブい。
そして、あとがきが本編の流れを一気に変えてしまう。思わず笑ってしまった。
発想、オチ、文章、全てが引き締まった、完成度の高い作品。
【総合評価】★★★★☆(文さん何やってるんすかw)

星めぐりの旅  浅井キャビア氏
「プラネタリウムの星を無くしたの。探すの手伝って」

【作品集】90
【作品】星めぐりの旅
【作者】浅井キャビア氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257428956&log=90

【あらすじ】
「プラネタリウムの星を無くしたの。探すの手伝って」
河城にとりは椛と一緒に星探しを始めた。
にとりは星を見つけ出し、プラネタリウムを完成させられるのだろうか……

【感想】
読みやすい素敵ファンタジー。
星めぐりの旅の最中に会った連中と変ちくりんなやりとりをするあたりは、
不思議の国のアリスのような雰囲気です。

終盤のにとりの熱弁はすばらしい。
技術屋は必見です。

正統的な幻想小説といった読後感

【作品集】90
【タイトル】星めぐりの旅   
【書いた人】浅井キャビア さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257428956&log=90

【あらすじ】
逃げ出したお星様を探しに行こう。
幻想とは何か?
幻想の中で当然のように暮らす者たちは、そんなことを考えることはしない。
例えば、河童の発明家がプラネタリウムを作り上げ、科学の産物と称しても、
外の世界で科学が幻想を駆逐したような、幻想の対義語としての、“科学”にはならず、幻想の一部として世界へ溶け込んでしまう。
だけれども、彼女の作る科学は、幻想郷に生きる妖怪たちへ、自らが生きる世界への再認識を迫ったりもしたのだ。

【感想】
正統的な幻想小説といった読後感
ものっそい当たり前のことだが、東方SSというのは外の世界の作者が、中の世界をSSとして表現する以上、どうしても外の世界の価値観によって作品が創り上げられてしまうのだけど
このSSのもっとも大きなコンセプトは、その排除と言ったところにあるのかも知れない
幻想郷という世界を、幻想郷に生きる者の視点で、実に幻想郷的な価値観によって語り尽くす
これを実践できた作品は、とても少なく、それだけでも貴重と言えるかも

この作品が文学かそうじゃないかの線引きは、「何歳までがロリと呼んで良いのか」の議論に近い、個人の基準を求めなけれならない不毛なものなので、あえて語らない
ちなみに>46で紹介してもらった中秋は既読でした

【五段階評価】
主観的には
★★☆☆☆
個人的に好きなタイプのお話というわけではなく、
好きなタイプではない人にもバリバリ楽しませるものがあったかといえば、そうではないと感じた

客観的には
★★★☆☆
口当たりのいい、味が濃すぎず薄すぎない、上品な茶菓子みたいな作品
読んでみれば確かに美味しいが、グイグイ読ませてくれる魅力があるかと言えばNOで
ならば、読んでみて、これはスゲークオリティだ!と言える部分があるかと言えば、それもNO
良くも悪くも無難な線に収まってしまってる感はある

原作の雰囲気とはまた微妙に違った、幻想世界らしい幻想郷というのを味わえるので、一度は読んで見てほしい作品でもある

にとりがプラネタリウムを作るために用意した星を無くしてしまったので椛と共に探しに行くお話。

星めぐりの旅
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257428956&log=90
作者:浅井キャビア 氏
■ にとりがプラネタリウムを作るために用意した星を無くしてしまったので椛と共に探しに行くお話。道中で出会うキャラがどれもこれもくせ者で、外の世界の常識とは違う、幻想的理論に満ちている。不思議の国のアリスのような雰囲気か?もっと評価されても良いと思う。(レートはやたら高いが)

虹色金魚鉢  えにぐま氏

【作品集】90
【タイトル】虹色金魚鉢
【書いた人】えにぐま氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257436962&log=90
【あらすじ】
 なんとも一途で臆病な乙女パチュリーが、魔理沙、アリスと出会って自分を変えていこうというセンチメンタルな話
 パチュリーは思いを伝えられるのか!?
【感想】
 パチュリーの一人称で話が進みます。
 女の子の心が切なく描写されていて、思わず感情移入してしまう。そんな切ない作品でした。

【五段階評価】

文章★★★★☆
落ち着いていて、嫌味のない丁寧な文章で、繊細さが印象に残る

構成★★★☆☆
時系列が少しだけわかりにくかったが、ある程度読める人なら気にならないレベル

物語★★★☆☆
悪くいえばありがちな話、だが作風次第ではまだ名作が生まれそうだと認識させられた
少し盛り上がりに欠けるが、よりリアルを求めるのならばちょうどいいかもしれない

雰囲気★★★★☆
少しキャラクターに違和感を感じるものの、しんみりとしていて、それでも重くなりすぎない綺麗な雰囲気
乙女パチュリーが好きな人は是非一読を進めたい

総合評価★★★★☆
やはり王道であり、見飽きてしまったという理由で避ける人は多いかもしれない
だが一度読み始めると、リアルで切ない、それでも幻想的な雰囲気に引き込まれること間違いなし
何よりパチェったらもう! そんな作品でした
パチュマリアリでいいじゃない!

閉ざせし夢の通い路  田北 氏

【作品集】90
【タイトル】閉ざせし夢の通い路
【書いた人】田北 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257335520&log=90
【あらすじ&感想】
さなれいむな早苗さんに小傘ちゃんがもやもやするお話。恋なのか違うのか、もやもや・むずむず
するお話です。やや常識的な早苗さんが好きな人に。
【五段階評価】★★☆☆☆

長野県茅野市在住、東風谷早苗さん  KASA 氏

【作品集】90
【タイトル】長野県茅野市在住、東風谷早苗さん
【書いた人】KASA 氏

【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257338377&log=90

【あらすじ】
ある祭りの日の出来事。
ぽつりぽつりと見える街の明かりを見下ろしながら
早苗と諏訪子は、神というものについて話し合う。

【感想】
早苗たちが幻想郷に来る前のお話です。
人間が神を忘れるということを受け入れ、早苗には普通の人間として生きてほしいと言う諏訪子。
そんな諏訪子に、まるでだだっこのように振る舞う早苗が可愛かったです。

作者様が長野県に住んでいるのか、細かい地理の描写がされています。
が、それをもう少し読者にイメージしやすく描いてほしかったかもしれません。

達観した諏訪子の考えが切なく、それでも人間を想う諏訪子の心情を考えると涙が出そうになります。

【印象に残ったセリフ抜粋】
 「幼年期を終えて、お前達は成長した。私は誇らしい」
 「あそこはまだまだ、神様にだって未知の世界さ。人間達があそこを旅するとき、少なくとも始めのうちはきっとまた私達を必要とするよ」

【評価】★★★☆☆(多少文章が読みづらいかもしれません。しかし、それを補って余りある綺麗な雰囲気があります。人によっては★+1)

浮気ダメ。ゼッタイ。  パレット氏

パレット氏の「浮気ダメ。ゼッタイ。」は蓮子の影薄すぎ面白い
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1257147509&log=90

個人的に、ここぞというときの爆発力は創想話No.1作家だと思ってるパレット氏の作品
作中の神奈子や諏訪子、魔理沙みたいに、よくもこれだけ脇役を輝かせられるものだと驚嘆すること限りなし
唯一気に入らないのが氏の作品の最後は必ず百合っぽくなることぐらいか