作品集94

Last-modified: 2013-03-12 (火) 14:08:55
サデズム  亀井さん

【作品集】94
【作品】サデズム
【作者】亀井さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260875229&log=94
【あらすじ】
霊夢を喜ばせてみたいと真剣に考える早苗に魔理沙がしたアドバイスは「あいつは、結構暴力的にされるのが好きだな!」
【感想】
自分の中では新しい展開なので、読んでいて先が気になりました。その時点で作品の勝ちだと思います。
ただ、改行が意味なくたくさんされているので読みにくいのと、タグの一つになっている咲マリの描写が、絡んでくるキャラクター数の多さのわりに短いので薄く感じました。それと、あとがきの部分が、本編ではなくあとがきに書く必然性がないのも若干気になったり。ギャグSSではよくあるパターンですが。
と、気になる点が多々あるものの、文章は改行の関連で見た目よりも短いですし、サクっと読めます。これは好き嫌いがはっきりと分かれる作品ですね。

カレーに福神漬けは最強の組み合わせって言うけど、なきゃないで別にいい  葉月ヴァンホーテンさん

【作品集】94
【作品】カレーに福神漬けは最強の組み合わせって言うけど、なきゃないで別にいい
【作者】葉月ヴァンホーテンさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260885172&log=94
【あらすじ】
神奈子と諏訪子のカレーの食べ方に我慢できない早苗は、正しいカレーの食べ方を二神に見せつけるためによそ様のカレーを訪ねて三千世界する話。
【感想】
勢いで読ませる話。すっかりたくましくなられた早苗さんを見ていると私は和みます、はい。
若干出てくる使い古された二次設定(おそらくわざと使ってますが)が嫌いな人はあまり受け入れないだろうなーと思いました。
それと、幻想郷じゃないですが、カレーは大抵のものは受け入れるので、私的には若干インパクトが薄く感じてしまいました。
ギャグでありながら、ストーリーの線がブレることなく一本筋が通っているのがポイントだと思います。

博麗霊夢のお尻は知ってしまった  いすけさん
霊夢と小傘だけを見ればまとまっている作品だと思います。

【作品集】94
【作品】博麗霊夢のお尻は知ってしまった
【作者】いすけさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260970920&log=94
【あらすじ】
ちょっとしたことがきっかけで、霊夢は小傘と一緒にいることが多くなった。小傘との時間は霊夢にとっても無意識のうちに楽しい時間となっていくようだが――
【感想】
霊夢と小傘だけを見ればまとまっている作品だと思います。こういう結末もむしろありでしょう。途中で一カ所「?」と思った所が伏線となっていて「なるほど」と思いました。
しかし、正直言ってハルヒネタが完全に蛇足でした。ハルヒを知ってないとわけが分からない上に、知っていても「だから?」となってしまいます。早苗とレミリアが妙な方面で仲良くなっていく描写をしたかったのかもしれませんが。

儚くて切ない、だけどやさしい話です。

【作品集】94
【作品】博麗霊夢のお尻は知ってしまった
【作者】いすけさん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260970920&log=94
【あらすじ】
霊夢は雨の日の晩、小傘を捕まえて傘として使役する。小傘は自分を使ってくれる霊夢に速攻で
懐き、二人は寄り添うようことに幸せを感じる。しかし…

【感想】
儚くて切ない、だけどやさしい話です。
捨てられっ子でひもじい思いをしている小傘ちゃんを保護して甘やかしたい、というのは星蓮船を
プレイした全ての人の強い願いです(断言)。でも、本当に保護しちゃったらどうなるか。幸せな
小傘ちゃんの顔を見たい、でも…というジレンマをテーマにした作品。
この作品は、付喪神に関する作者の考察を基にしているのですが、非常に納得のいくものでした。
キャラも小傘への愛情と、その出自に関する諦観に満ちた霊夢、いたいけで愛らしい小傘、霊夢を
静かに見守る紫の関係がとても心地よかったです。

【ちょっとひとこと】
タイトルはストレートにテーマを反映したものでよかったのではないかと思います。シリアスな
テーマのSSにコメディタッチなタイトルをつけるのは、成功すればお洒落ですが、今回は合わなかった
のでは。
あと、ハルヒネタで盛り上がる外野をアクセントにして、テーマを補完する意図はわかるのですが、
やや浮いてる感は否めません。ここはちょっと違うネタを使用したほうが統一感が出たのではないでしょうか。
全体としてはとても美しいSSだけに、この二点が少し気になりました。

【五段階評価】
文章★★★★☆ 
構成★★★★☆ 
全体評価★★★★☆
個人的お勧め度★★★★★

糖分はやや多め。

【作品集】94
【タイトル】博麗霊夢のお尻は知ってしまった
【書いた人】いすけ 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260970920&log=94
【あらすじ&感想】
以前レビューしたので詳しくは書きませんが、霊夢と小傘ちゃんの切ないお話。お勧めです。
糖分はやや多め。
【五段階評価】★★★★☆

犬→烏→犬  はるか[Y]さん

【作品集】94
【作品】犬→烏→犬
【作者】はるか[Y]さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260970068&log=94
【あらすじ】
椛は可愛い。
【感想】
椛が一人称のあやもみ話。椛がヤンデレになって猟奇的な事件を起こすSSと覚悟して読んだら、本当に日常のワンシーンといった感じでした。
ライトなカップリングものとして没個性的ではありますが、たまにこういうのを読むと心が温まります。ただ、タグの意味がよく分かりませんでした。やんでれ軍とは一体……。

Winter Flowers  るしゃな[Y]さん

【作品集】94
【作品】Winter Flowers
【作者】るしゃな[Y]さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260974014&log=94
【あらすじ】
冬が始まり、目覚めたレティの前に風見幽香が現れる。
【感想】
雰囲気SS。珍しい組み合わせで、短いながらも一つの作品としてまとまっています。ただ、雰囲気ありきで描写を書いているといった感もあります。
幽香がつかみづらいキャラクターなのでそう感じただけかもしれませんが、ただ雰囲気があるというだけではそれだけで終わってしまう恐れが。季節を感じるだけに、冬の描写をもう少ししてほしかったなとは思いました。
で、やはりタグがよく分かりません。やんでれ軍とは一体……。

もの斬る人びと  蛸擬氏

【作品集】94
【作品名】もの斬る人びと
【作者】蛸擬氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261413829&log=94

【あらすじ&感想】
妖夢・天子・咲夜・小町・椛――それぞれの“もの斬り体験”が順にえがかれています。
いずれも一人称形式で、各々の独白を語り聞かされている感じです。
心情の描写はかなりリアルで、どこか可笑しく、どこか清々しく、どこか瀟洒で、どこか呆気なく、どこか……、そんな五つの物語。
タグにもあるように“短篇集”なので、一話完結が五つ、他の話との繋がりはありません。
個人的にはどれも素晴らしかったのですが、特に最後の椛は秀逸です。
思わずオリキャラの立ち絵を幻視してしまった程に、話に引き込まれました。
五つの物語はいずれもすっきりとした終わり方なので、作品全体の読後感も非常に良かったです。

【五段階評価】
★★★★☆

クリスマス躁ハイ  胡椒中豆茶氏
胡椒中豆茶氏の作品である。それ以上の説明がいるだろうか?

【作品集】94
【タイトル】クリスマス躁ハイ
【書いた人】胡椒中豆茶氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261371077&log=94
【あらすじ&感想】
本文引用。
「死に物狂いでマイケルのスリラーをトランペットで吹きまくるメルラン姉さんを目の前にして、ダンスが苦手な私は冷蔵庫の中のプリンをいつ食べようかと考えながら、正規のゾンビ振り付けを踊れるわけもなく、パラパラで踊るしかなかった。」
胡椒中豆茶氏の作品である。それ以上の説明がいるだろうか?
【五段階評価】
★★★★☆

メルランは投げるもの。

【作品集】94
【タイトル】クリスマス躁ハイ    
【書いた人】胡椒中豆茶 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261371077&log=94
【あらすじ】
スリラーを吹くメルランの前で、リリカはパラパラを踊っていた。
ああ、ギターがほしいよ姉さん。
【感想】
なんてぇ勢いだ。私には勢いが強すぎた。
留まることなく繰り出される彼女らのハイテンションぶりに私は抱腹せざるを得ませんでした。
良い意味で混沌としている作品です。

メルランは投げるもの。

常識のちょっと外  暁嬉さん

【作品集】94
【タイトル】常識のちょっと外
【書いた人】暁嬉さん
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261592043&log=94
【あらすじ】
早苗さんはアリスさんを見てユリリ~ン♪となってしまいました。
色々あったけど、ファーストキッスが味噌の味だったり
気づいたら二人とも裸で朝になってたりして、今日も二人は元気です。
【感想】
キャラは壊れてるし誤字はあるし百合だしグレイズするし、ある意味散々な作品。
しかし、さなアリはミラクルフルーツ。もう甘さしか感じねえ。
【評価】
★★★★☆(さなアリ美味しいです)

【ターンテーブル・コタツムリ】  歪な夜の星空観察倶楽部氏

【作品集】94
【タイトル】 【ターンテーブル・コタツムリ】
【書いた人】歪な夜の星空観察倶楽部氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261242742&log=94
【あらすじ&感想】
雨の日、巫女が炬燵をもってきた。先々代とアリスの間で交わされた約束らしい。
しかし、アリスにはそんな約束をした記憶がなかった。

楽に読んでいける佳作で、話もよくまとまっていると思います。
コタツムリなアリス。『主人公』の思惑。それを取り巻く人妖達。
年末のあわただしさのなか、やさしい気持ちにさせてくれる作品です。

【五段階評価】
★★★★☆

説法の時は出たくない  浅木原忍氏

【作品集】94
【タイトル】説法の時は出たくない
【書いた人】浅木原忍氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261602045&log=94
【あらすじ&感想】
命蓮寺で行われていた星の説法。その説法の間に男の子が行方不明になった。

ミステリー風味の短くまとまった佳作。なお、ちゅっちゅ成分はないがちゅーちゅー成分ならある。
ただ、ミステリーモードで読むと、物足りなさを感じるかもしれない。

【五段階評価】
★★★★☆(あと、探偵役の人選に★5つ)

人形遣いの恋物語  上泉 涼氏

【作品集】94
【タイトル】人形遣いの恋物語
【書いた人】上泉 涼氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261322750&log=94
【あらすじ&感想】
アリスは度々人里で人形劇を開催していた。その人形劇をよく見に来ている男の子がいた。

綺麗なお姉さんは好きですか?
アリスが魅力的で魔理沙との距離感もいい。上泉 涼氏らしい作品だと思います。
また、心理描写も丁寧になされているので、作品の中に入っていきやすい。
ゆっくりと読ませる作品です。

【五段階評価】
★★★★★

山と平地は相容れぬ  過剰睡眠摂取症候群氏

【作品集】94
【タイトル】山と平地は相容れぬ
【書いた人】過剰睡眠摂取症候群氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261578627&log=94
【あらすじ】
瀟洒なメイド、咲夜には、密かに企んでいた計画がある。
しかし、そんな咲夜の計画を邪魔するように、ある日突如として霊夢が現れるのだった。
【感想】
山派と平地派の闘い。不毛です。限りなく不毛です。だがそれがいい。
この作品の霊夢は普段とはちょっと違う一面が覗けるので、それだけでも一見の価値ありですよ。

サイレント閻魔  火忍 氏

【作品集】94
【タイトル】サイレント閻魔   
【書いた人】火忍 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261678434&log=94
【あらすじ】
沈黙は金。働かない小町について愚痴っていた最中、屋台の店主にアドバイスを受けた。
映姫はしぶしぶそれを実行に移してみる。おや……?
【感想】
四季様ったら可愛い。
当たり前を嬉々として喜ぶ二人を見せ付けられ、私はニヤついてしまっていました。
小町も映姫も魅力的に書かれていて、彼岸組が好きならば読んで損は無いお話でしょう。

Yours (前編)  MUI氏

【作品集】94
【タイトル】Yours (前編)
【書いた人】MUI氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261067548&log=94
【あらすじ&感想】
珍しく幽々子が妖夢の稽古相手をする。そして、妖夢に意外な一言を述べる。

MUI氏4年ぶりの投稿作品。
妖夢の葛藤とそれを取り巻く人妖を描いたストーリー。
描写も非常に丁寧に書き込まれており、じっくりと読むことができます。
また、後編に続く布石はきっちりと書き込まれており、十二分に気を引く内容となってます。
とくにレミリア・咲夜の今後の動向がきになるところ。

続編が待ち遠しい作品。

【五段階評価】
★★★★☆(未完なのでこの評価で)(2009/12/29現在)

幻惑ティアオイエツォン  山野枯木氏
川辺で秋の味覚を愉しんでいた穣子は、森から弾幕が飛んできた光景を目撃する。

【作品集】94
【タイトル】幻惑ティアオイエツォン
【書いた人】山野枯木氏

【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261281850&log=94

【あらすじ】
川辺で秋の味覚を愉しんでいた穣子は、森から弾幕が飛んできた光景を目撃する。
気になってそちらに向かってみると、人里に住む三人の男が、橙から逃げていた。
橙の弱点、水がある川に向かって逃げる三人だったが、回り込まれて追い詰められる。
人間の信仰を集める神として穣子は、三人を庇って戦う。

【感想】
面白いよ!

美しい情景が浮かぶような文章が感動させてくれます。

【作品集】94
【タイトル】幻惑ティアオイエツォン
【書いた人】山野枯木氏
【容量】自称71kb
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261281850&log=94
【あらすじ&感想】
妖怪の山に不用意に立ち入ってしまった人間を妖怪の規範通り弾幕で襲う橙だったが、その人間を神として助けに割って入る穣子。
穣子と橙の弾幕勝負が前半のハイライト。
その後里の収穫祭が執り行われることとなり、静葉の信仰も集めるべく一計を考える穣子だったがひょんな事から仲違えをしてしまう。
静葉の説得に向かう橙。そして収穫祭で藍・橙・静葉・穣子の魅せた余興は美しく――

美しい情景が浮かぶような文章が感動させてくれます。見せ場と呼ぶべき箇所は是非とも脳内アニメでも作って
読んでみることをオススメします。また風神録にて台詞の無かった静葉が聾唖者という設定になっていますが、
氏の描く「永く生きる少女」らしさが現れているキャラも相まって良い雰囲気を出しています。
個人的に里でよくある光景「らしい」と感じる物語でした。
★★★★★(前半の弾幕シーンが必要かどうかはスレでも意見が分かれていましたが)

君の瞳に現世斬  お時間拝借 氏

【作品集】94

【タイトル】君の瞳に現世斬
【書いた人】お時間拝借 氏

【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261415121&log=94
【あらすじ】
独自で終わらない夜の原因を調査していた射命丸は探究の末に、異変を起こしたと思われる輝夜を見つける。
そこでは冥界組が輝夜との弾幕ごっこ中だった。いつものようにカメラを構える射命丸だったが、
フレームを合わせた瞬間、映った妖夢の姿に見惚れてシャッターチャンスを逃してしまう。
それにいたくプライドを傷つけられた射命丸は、異変解決後に再取材のために白玉桜に向かうが…。

【感想】
誤字とかあるし、後半急ぎすぎな感じが否めない、あとコメントにもあったけど少女漫画的な雰囲気がある。そこは好き嫌い出やすいと思う。
ついでに文みょんという組み合わせが新境地すぎてよくわからないけど、みょんがすごく可愛い。
文章構成をもうちょっと練ってたら意外に化けたんじゃないかなと思う。ところどころにあるボケ?というかギャグ?みたいなのにもクスっときた。
とりあえず、甘い展開大好きな自分にはクリーンヒットでした。初投稿らしいので、次に期待かな。

【五段階評価】
★★★☆☆  俺は好き

あなたのそばに命蓮寺  桐生氏

【作品集】94
【タイトル】あなたのそばに命蓮寺
【書いた人】桐生氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260981164&log=94
【あらすじ&感想】
命蓮寺では蕎麦を振舞う。そこへ、霊夢、魔理沙、アリスが蕎麦を食べにきていた。

よく考えて書かれた作品という印象です。
そして、『神様』がいい感じでアクセントになっていると思います。
『神様』、ほんま何してはるんですか?

【五段階評価】
★★★★☆

ヴァンパイアハンター咲夜  暇人KZ氏

【作品集】94
【タイトル】ヴァンパイアハンター咲夜
【書いた人】暇人KZ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261153734&log=94
【あらすじ&感想】
咲夜はレミリアを確実に暗殺できる機会をうかがっていた。

紅魔館の日常。
レミリアを狙う咲夜の建前と本音が楽しい作品です。
オチが唐突に感じる人もいるかもしれません。

【五段階評価】
★★★★☆

冬は一人では寒すぎる  夜(伽)景氏

【作品集】94
【タイトル】冬は一人では寒すぎる
【書いた人】夜(伽)景氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261066153&log=94
【あらすじ&感想】
博麗神社。炬燵で温もっている霊夢に早苗が会いに来た。

れいさなこたちゅっちゅ。
するっと読めてにやにやできる作品。
糖分補給したい方にお勧め。

【五段階評価】
★★★★☆

きれいな幻想郷  maruta 氏

【作品集】94
【タイトル】きれいな幻想郷
【書いた人】maruta 氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261626799&log=94
【あらすじ】
幻想郷にイルミネーションブームがやってきた!
あの博麗神社もクリスマスを祝う中
吸血鬼のレミリアはいったいどういう行動に出るのか?
【感想】
クリスマスの起源やそれに対する紫とレミリアの掛け合いが見事
また作中ではクリスマスに対するレミリアの心理描写も上手く表せている
maruta 氏の中で唯一点数が伸びやんでいるが、個人的には一番好きな話である

【五段階評価】
★★★★☆

アルバイト輝夜 クリスマスSP  久我拓人氏

【作品集】94
【タイトル】アルバイト輝夜 クリスマスSP 
【書いた人】久我拓人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261637310&log=94
【あらすじ】
クリスマス。幻想郷に結界を越えてやって来た二人に知的好奇心を刺激され、霖之助は屋台へと赴く。
今回のゲストは秘封倶楽部の二人。

【感想】
前回の後に何があったのか、それは二人のみぞ知る。個人的にはそれで安心している節もあるのですが。
作中の雰囲気が、以前の知的なほのぼの寄りになったような。にしても秘封倶楽部の二人は生きて帰れたのかどうか……。

向こう側  suke氏
幻想とは、科学とはなんなのだろうか。

【作品集】94
【タイトル】向こう側
【書いた人】suke氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261315091&log=94
【あらすじ】
 にとりは魔理沙とのちょっとした会話の中で、寿命のメカニズムについて興味を抱く。
 生物を構成する単位である細胞に着目し、研究してみようとするにとり。しかし情報を集めるうちに、周りの者たちから、その研究は危険だと忠告されることになる。にとりは構わず研究を続けるが、『細胞』を発見することはなかなかできず……。

【感想】
 幻想とは、科学とはなんなのだろうか。
 たとえば魔理沙は、当たり前のように空を飛ぶ。にとりもまた、当たり前のように空を飛ぶ。水を操ったりする能力もあるらしい。
 しかし、『科学的には』そんな簡単に空飛ばれたり水を操ったりされちゃあ困るのである。幻想郷の彼女たちは、だから科学の生き物ではない。幻想のものたちなのだ。

 それでは、幻想と科学の境はどこにあるのだろうか。
 そこを踏み越えたものは、どうなるのだろうか。

 科学の世界とは原理の世界であり、また幻想の世界は結果の世界であるという表現が作中に存在するが、にとりの研究はすなわち、幻想郷に既に在る結果に原理を当てはめること。
 すなわち「なんだかよくわからないものへの理由付け」に他ならない。細胞という『科学』の領域によって、『幻想』にあるものを暴こうとしているのだ。なぜなら、彼女は科学を信仰している。
 ……あるいはこの時点で、にとりという存在は矛盾を孕んでいるのかもしれない。科学とは幻想を排するもの。幻想は、科学によって世界から追い出されるものだからだ。
 しかし、矛盾であれどうあれ、にとりは科学に拠ろうとしている。そうせずにはいられない。そうするものこそがにとりだからだ。

(以下、作中より)

 私は認めない。私は私の細胞からできているのだ。
 決して、訳の分からない力で出来ているはずがないのだ。
 そうでなければ、この河城にとりは一体何者なんだ?

(中略)

 自分が何で出来ているかもわからずに。
 生きていく事など出来はしない。
 河城にとりはここにいるぞ。

(以上、作中より)

 彼女の研究がどのような結果に至るか。
 彼女は果たして、そこにいるのか?
 幻想を捨てた世界に生きる私たちだからこそ。ぜひともこの作品を読んで確かめ、考えてもらいたい。

 ところで、にとりの口調に違和感を感じたというコメが多いけど、個人的にはこれ以上無いくらいにベストヒットなにとりでした。あと地味に魔理沙かわいい

【五段階評価では分け足りないので百段階評価】73/100点

にとりはいつものように新しい機械の設計図を考えていた。

【作品集】94
【タイトル】向こう側
【書いた人】suke氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261315091&log=94

【あらすじ】
にとりはいつものように新しい機械の設計図を考えていた。
そこに魔理沙が遊びにきて、とりとめのない話をするが、ふとその会話のなかで
ある研究をはじめる発端を見出す。
始めは意気揚々とその研究にいそしみ、それを進めるために様々な人妖に協力を仰ぐが、
皆一様にどこか態度がおかしくて……

【感想】
物語は特に派手な展開もなく、淡々と進むのですが、作者の筆致がとてもこなれていて、
すらすらと読めました。
あとはコメントでも書きましたが、物語全体を覆ううっすらとした不安感というか、どこか昏い
雰囲気がとても好みでした。

極めて個人的な感想ですが、salomeさんとかレグルスさんのSSに近いものを感じました。
(大好きな作家さんです)

こういう、甘々でもギャグでもなく、かといってベタなシリアスダークでもないSSが好きな人は是非。

【五段階評価】
★★★★☆

赤いタヌキと緑のタヌキ  大崎屋てゐ蔵 氏

【作品集】94
【タイトル】赤いタヌキと緑のタヌキ
【書いた人】大崎屋てゐ蔵 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1261243477&log=94
【あらすじ&感想】
ひょんなことから、もこもこの狸二匹が
ほかほかのたまごうどんを食べたり添い寝したりする話。
暖房装置が神の一撃により壊れたんだから仕方ないね!

ギャグのようなほのぼのニヤニヤ話。
途中の状況説明の古語もさらりと読め、含まれている小ネタも面白い。
恋する乙女方面に暴走する早苗が好きな人にお勧め。

【五段階評価】
★★★☆☆(確かに着ぐるみは蒲団の代わりになる)

姫様ナースになるの巻  天福氏

【作品集】94
【タイトル】姫様ナースになるの巻
【書いた人】天福氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1260858297&log=94

【あらすじ】
鈴仙は疲れているし、てゐもやはり疲れている。
最近、人のみならず妖怪にまで感染する獰猛なインフルエンザが流行っている。
そんなものを里だけで捌ききれるわけはないし、妖怪を診られるのは永遠亭ぐらいだろう。
結果、押し寄せる患者によって、永琳の助手を勤める二羽に疲労が蓄積されていく。
これでは疲れから二羽に万が一もあり得る。そう心配する永琳の言葉を受け、輝夜は言った
「良いこと考えたわ」

【感想】
人の上に立つ責任感と、包容力を併せ持った姫様が見たい人にお勧め
永遠亭にゆるゆると流れる時間と、その住人達の暖かい関係が魅力的に書かれた話
ちなみに、この方の他作品にもカリスマ溢れる姫様が数度登場
ポニーテールでナースな姫様半端ねぇ

死ね、クリスマス死ね  智弘 氏

【作品集】94
【タイトル】死ね、クリスマス死ね
【書いた人】智弘 氏
【得点など】2009年12月・13KB・2890点
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/94/1261665202
【あらすじ&感想】
 前作品集で『フランドール点火!』を投稿された智弘氏による2009年の作品。
 文と空とミスティアの三人がクリスマスで虐殺される同胞の復讐のために
 一肌ならぬ鳥肌脱ごうとするお話。
 なので「リア充爆発しろ」的な定番ネタよりもブラックなテイストに
 仕上がっているために、異様な笑いが口から漏れること請け合いだ。
 結末もやはりブラックである。本作品を読む人は手元に線香を二本ほど
 準備しておいた方が好い。

 智弘氏の完全三人称を基調とした怖いくらいに安定した文体は、
 キャラを問わずに活用できるので非常に柔軟性が高い。氏もそれを
 大変に有効活用されていて、今作のようにシュールな作品から
 ダークな作品まで幅広くこなす。今後とも独自の方向性を開拓される
 ことが期待される。