【作品集】創想話ラグナロク
【タイトル】童祭 ~ Innocent Prayers
【書いた人】月見酒 氏
【あらすじ】
朝起きた蓮子は、今日が学園祭だと気付く。蓮子はメリーを連れ出し、秘封倶楽部の一日が始まる。
【感想】
秘封倶楽部の長編。タグの多さとJava使用の入り口に驚くが、その内容は極めて真面で、東方キャラ勢揃いの盛りだくさんな作品である。
リンクを辿りながらSSを読み進めていく時のワクワク感は、ゲームブックや、一昔前のブラウザゲームを彷彿とさせる。また、Javaの特性を生かし、パスワード制の再開機能が付いているのが親切なサービス。
童祭の名に相応しい、東方キャラ全員出場、全舞台登場のオールスター的作品。
【作品集】創想話ラグナロク
【タイトル】動きやすい大図書館
【書いた人】無結合戦車 氏
【あらすじ】
突如幻想入りした移動図書館。本が詰め込まれているそれをパチュリーは図書館に迎える。しかし、その図書館を、人里に出張させる事を頼まれてしまい……
【感想】
パチュリーメインのほのぼの日常的作品。移動図書館の発見・修復の部分と、人里に出張した移動図書館で繰り広げられる日常の2パートに分けられる。
前半は紅魔館らしい真面目に見えない掛け合いが楽しく、後半は様々な人妖が図書館で織りなすやり取りが面白い。
【作品集】ラグナロク
【タイトル】動きやすい大図書館
【書いた人】無結合戦車 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ragnarok/?mode=read&key=1276450890&log=0
【あらすじ】
「本を読む時はね。誰にも邪魔されず、自由で。
なんというか救われてなきゃ駄目なのよ。
独りで静かで豊かで」
「何いってんの? お姉ちゃん。本貸してよ」(本文より)
外で忘れ去られた物が流れ着く幻想郷。
折しも秋口のある日、悪魔の館の庭先に現れた大きな機械も、どうやらその類のようだった。
“動かない大図書館”ことパチュリー・ノーレッジはそれを目にするや、廃棄しようとする咲夜を押しとどめ、
「咲夜、彼を大図書館に招き入れるわ。当然歓迎してくれるわよね?」
と、珍しくも活発に、機械の修繕に取りかかるのだった。
とはいえ、ものぐさな魔女としてはその機械を手元に保管する以上の意図は無かったのだが……
【感想】
幻想入りしたある『もの』と出不精の魔女、彼女らを取り巻く自分勝手な連中のだらだらとした顛末。
サザエさんくらいの時代では外の世界でもこんな情景があったんだろうかなぁという、
妙にノスタルジックで日常なのか非日常なのかよく分からないお話。
着目点が目新しく、ボヤきつつも滞りなく『それ』を運用するパチュリーの捻くれっぷりが微笑ましい。
【五段階評価】
★★★★☆(大作、名作というわけではないが、読んでホッとする一篇)
【作品集】創想話ラグナロク
【タイトル】うらみっこ
【書いた人】博麗ドラゴンミスト氏
【あらすじ】
六十年に一度の神事の依頼を受けた霊夢は神事に必要な祭具を見つける為蔵の整理を行う。
その整理中見覚えのない箱を発見するのだが……?
【感想】
ただでさえ長い作品が多い中で前後編ものって事で敬遠されそうだが、面白いので読んでもらいたい作品。
確かに長い作品ではあるのだが、コミカルな描写や興味が湧く謎、緩急のある展開によってスラスラ読める。
特に中盤以降の霊夢と魔理沙のテンポのいい掛け合いは読んでいて楽しいものとなっている。
終盤の展開は王道的な展開ではあるがしっかりまとめており、主人公コンビの共闘は燃える展開となっている。
【作品集】ラグナロク
【タイトル】こがさのここがさ
【書いた人】少々悪 大傘 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ragnarok/?mode=read&key=1276451913&log=0
【あらすじ】
さでずむ
【感想】
キャラがとても可愛らしくて楽しめました。
しかし序盤の引きが少し駆け足気味というか、上手くバランスが取れていないという印象か。
せっかく美味しく状況を変化させたのに、そこを深めていかなかったのももったいなかった。
それでも、エンターテイメント作品としての完成度は高め。
タグにある 多々良小傘 洩矢諏訪子 八坂神奈子 東風谷早苗
この辺のキャラクターが好きな人なら楽しめるかも
【五段階評価】
★★★☆☆(さでずむの人なら+1)
【作品集】ラグナロク
【タイトル】幻想の守護者 ~the Guards of Fantasm~
【書いた人】明日へ(リコーダー、7th fall) 氏
【ポイント】6720(6位)
【あらすじ】
妖怪の山で突如黒い妖精の大群による襲撃事件が発生。
当初は小規模で散発的だったものの、その数は日に日に増し、やがて幻想郷を飲み込んでいく。
そして幻想郷の諸勢力の前で明かされた残酷な事実とは・・・・・・
【感想】
大群相手に少数が挑む、幻想郷全員出演の汗握るバトル物。
巨大な敵に一度屈し、そこから皆が立ち上がるり協力する。
ありきたりな展開だけれど、登場キャラがみんなそれをやって不自然ではないほど熱い。
王道という批判さえ吹き飛ばしてしまうような勢いと情熱を感じた作品。
意外だったのが締めがいまいちというコメントが多い点。
自分はあのシーンが幻想郷の締めらしくてとても良かったのだが。
【総合評価】★★★★★