読書会

Last-modified: 2009-04-29 (水) 20:16:11
新・秘封倶楽部シリーズ R氏
要は東方で学園モノやろうって話

【タイトル】
新・秘封倶楽部シリーズ(作品集72~)
【作者名】
R氏
【粗筋】
ここは、私立・東方学園。中学校から大学まで、10年一貫教育を行っている女学校である。(本文より抜粋)
要は東方で学園モノやろうって話。
『今のところ時系列的にはwin版通り、紅魔編~妖々夢編まで(+序章2話&番外編1話)
が創想話にて発表されている。
霊夢はこの東方学園の新・高校生。入学式も終わり、
窓際一番後ろという絶好の昼寝スポットで机に突っ伏したのだが…』
【話したい部分】
先ずは東方で『学園モノ』やるって事について初めに抱いた印象と、この作品の感想。
あとは、気に入ったシーン1~3つ選ぶとしたら?って事かな。
『大食い○○さんや、三人目の『彼女』についてどういう印象を持ったかも聞いてみたい。
そのほか語りたい事があったら、読書会前でもその最中でも、言って頂ければ反応します。主に俺が。』

出てくるキャラが皆いい味だしてていいかんじ。

【タイトル】
『新・秘封倶楽部シリーズ』
【東方で『学園モノ』】
『学園モノ』自体は嫌いじゃない。
しかし前スレでの>>52>>57さんではないですが
学園で完結しているものはあんまり見ないんですよね。
私が見かけてないだけなのかもしれないですがっ。
無事完結して下さいと言いたい。
【感想】
すごく読み易い。
地の分がくど過ぎずかつ丁寧に書き込まれていて非常に場面がイメージし易い。
キャラ同士の掛け合いも愉快で楽しめる。
出てくるキャラが皆いい味だしてていいかんじ。
学園モノがあまり好きでない人もとっつきやすいと思う。
スタンダードなストーリーなのがいいところでもあるんですが
欲を言えば個人的にはもう少しインパクトがあればいいかなと。
【気に入ったシーン】
「実に鮮やかな手並みで文を締め出したさとり」シンプルな文で笑わせてくれましたw
「私は、お前が泣くまで、殴るのを~」説明不要w
「~~~~~が、朝食で」霊夢食べすぎ……でもいいよ

なんすか、これ。普通に面白いんですけど

「新・秘封倶楽部シリーズ」
【東方で学園モノ】
初めて見たときは、正直『学園モノ』タグ見てよけてた。
前スレでも誰かが言ってたが『学園モノ=連載物。未完率高し。』って印象を持っていたし、
キャラに制服着せてバカやらせてるだけの作品を幾つか読んで、学園モノに対する悪いイメージが固まってた。
実際に読んでみたのは、思った以上のハイペースで紅魔編が完結してからだったな。
【感想】
なんすか、これ。普通に面白いんですけど。
不思議な力とか何も無しの、フツーの『学園』に霊夢を突っ込んでるのに、
彼女が『霊夢』である事にも『女子高生』である事にも全く違和感がない。
その他のキャラも上手くキャラクターを捉えていて、そのくせ『学園』にしっかりととけ込んでいる。
異変も、女子高生に解決出来るようにいろいろ気を使ってたりして面白い。
今、完全オリジナルの事件を挟むかどうかで悩んでいるようだけど、
俺はこの人の書くオリジナルの話を読みたいと思う。行き詰まってエターナる可能性もあるだろうが、
何か『もう一歩』が欲しい作品でもあるので、ここは一つ挑戦してみて欲しい。
【気に入った場面とか】
まず『三人目』
「……届かないんだよ。…」これをそっぽ向きながら言うところを想像すると………可愛すぎる。
「ダウジングして掘るんだ」いや、いくらなんでもそれは………魔理沙すげえ。
『忘れ去られた古の桜、西行妖の謎が、今、解き明かされる!』普段行動しない人が本気になると、
けっこう凄い事やるよね。
巫女として働くのにやけに緊張してる霊夢が可愛かった。
【気になった部分】
当然彼女らは未成年。酒盛りはあるのだろうか?
あと、最近出番のそそわで出番が増えている霖之助の出し方も気になるところ。
【大食い霊夢さん】
ネタバレ注意書いてるし別に伏せなくても良いよね?
高校でクラスにいた女子とか『そんなんでよく倒れないな!?』って量しか食べなかったから、
ここの霊夢はお腹いっぱい食べてて安心した。ちょっと量がオカシイ気もするが、成長期なんだろう。多分。
【三人目】
さとりさん可愛いよさとりさん。『能力』でなく『特技』とか、一次の情報を上手くすり替えて………
ってのも変だが、とにかく上手く『さとり』を描いている。個人的に一番ツボなキャラ。

普通に面白い。だが普通にしかおもしろくない

『新・秘封倶楽部シリーズ』
【東方で『学園モノ』】
2次創作でありがちなシチュエーション改変物の王道なわりに、見かけない。
原作がSTGであるという、現代社会にマッチさせにくいのが原因だろか?
しかしながら、濃い目のキャラが多い東方ならば、やってみれば面白いはず。
でやっちゃいました。ストレートに。って感じを受けた。
その東方を現代社会に移植したバランス感覚の良さは、他の人も書いてるから割愛。
【感想】
他の人もいってることなんだけど。
無難に安心して楽しめる。だが無難すぎて味が薄い。
無難に仕上げるという事がすごい題材ではあるんだけど。
普通に面白い。だが普通にしかおもしろくない。
普通におもしろいという事あすごい題材ではあるんだけど。
東方2次の学園ものとしての可能性を見せてくれたという点において、功労賞をあげたい。
この作品を機会に一種ジャンル化したらおもしろそうだと思う。

{お気に入り}
魔理沙の自己紹介のシーン。
原作ゲームだと自機としてつかってても、ボス戦のたびにむかついてくるウザイ魔理沙さん。
この作品でも健在です。
是非お友達になりたいです。
思わず三次創作でオリキャラ自分を登場させて隣の席に座りたくくらいウザくて素敵でした。

作者なりの個性が出ている

【感想】
紅魔編でも薄々思っていたのだけれど、
基本主人公とそれぞれのゲームでの核(紅魔館、白玉楼など)に登場人物を絞っているところが、
しっかり話のまとまる要因になっているんだな、と。
たとえばルーミアやチルノといった面々まで紅魔編に普通に出ていたら、
かなりグダグダになっていたんじゃないかと思う。
あと各人物の弾け具合もけっこう抑制が効いているというか、
あのバランス感覚は地味に凄いんじゃなかろうか。
イメージ崩すところまではいかない、既存の二次創作の範疇で、
でも作者なりの個性が出ている。
いちばんアレげなのがこあとパチェ、あと最新作の慧音阿Qになるのかな。
全員があのラインまでいくとカオス展開になってくるかも。
逆に言うと、この辺のところが無難さを醸してるとも見える。
全部作者の想定にきっちり従ってるような印象。キャラに例えるとアリス。
こういうのも良いと思うものの、
これから先を考えるとどこかで飽きが来るかも、という気もする。

良かった場面(妖々夢以降)
1:テレ巫女霊夢 原作だと素敵な巫女なのに。
2:徹夜のこあぱちぇ 徹夜明けのテンションは怖いよねー。
3:妹紅のほっぺを開発 自分もしたいです。

最後に。あまり本編とは関係ないけど、こういう創作での学校って幻想郷と似てるんね。
閉鎖された、でもそこそこ広い空間、まったりほのぼの日常生活、様々な出会い、時々騒動。
しっかりはまっているのも納得。