は行以降。
【作家名】 ばかのひ 氏
【2017年 代表作】 かつ丼を愛したツェペシュの末裔 (2017年 3位)
そういえば満腹食堂 (2017年 9位)
【作品傾向】 コメディ こころ こいし
【一言】
弾むような抑揚を持つ短文で構成された、まさしくSSのお手本とすべき作風を得意とするベテランです。
闊達な雰囲気を徹底的に追求した筆致は何より魅力的であり、氏の個性であります。
子供の頃、どんな栄養とってました?(2017年 15位)なども含め、創想話において強い存在感を放った一年でした。
また"聴く小説"という一風変わった方向性の同人作品を考案するなど、2017年は大活躍の年であったといえましょう。
八重結界氏
傾向……オールジャンル
デビュー当初は地味な作家だったが、ひたすら投下し続け力をつけた。
文体、アイディア、構成力、どれもハイレベルなのだが一万点台で終わってしまう。
もっと上を狙えそうなものだが。微妙に華が無いのがよくないのかもしれない。単に運が悪いのかもしれない。
運や華やかさなどは、先天性のものなのでどう改善すればいいのか分からない。
コンペに投げているような傑作達を、読者が多かった頃のそそわに投下していれば2~3万点が出ていたろうに。残念である。
【作家名】八重結界氏
【代表作】その数式は医者でも愛せない、神道、唐傘雨音頭
【作品傾向】オールジャンル
【概要】
06年デビューだけれど、頭角を現し始めたのは08年からと2年ほど下積み生活がある方。
人気が出始めた当初は、有名作品がギャグに集中していたため、
シリアスも書けるギャグ書き手という印象を当初は受けていたようだ。
点数もジャンルも作品数も多彩な方。キャラ崩壊系ギャグからバッドエンドまで
万遍なく完成度の高い作品を魅せてくれる。
八重結界氏
文章力A 発想力A 構成力A キャラ個性A オリジナリティA ストーリーA(万能)
シリアスからギャグまで満遍なく書ける。それがどれも一定以上のクオリティを保っていることがとにかく凄い
突き抜けた点はなくとも、面白い作品を求めている時は氏の作品を読み返してはいかがだろうか
創想話に来てまず読むなら八重結界氏
いや、この人程安定感あるそそわ作家はおるまい。安心と信頼の八重結界クオリティ
なんせもう一万点越え作品が15作品もあり、中身もギャグありシリアスありとバラエティに富んでいる
奇を衒った話も少なく、割とストレートにドカーンと来る作品を書かれる方の印象を持っている
初心者から古参兵まで誰もが安心して読むことができる作品が目白押しである
おすすめ作品『THE 明太子』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1264522371&log=98
【作家名】
葉月ヴァンホーテン氏
【代表作】
向日葵娘のお料理対決(ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250344325&log=84)
八雲紫は此処にいる(ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1259578406&log=93)
【作品傾向】
ほのぼの、しっとり系の作品多し。読んでいてどこか安心できる作風。
【一言】
「八雲紫は此処にいる」のようなしっとり系の作品も書けば、「カレーに福神漬けは最強の組み合わせって言うけど、なきゃないで別にいい」のように、ギャグにも意欲的。
本人曰く、色々なジャンルに挑戦して成長したいということ。これからも多彩な作風に期待したいです。
葉月ヴァンホーテン氏
【デビュー】5月
【投稿作品数】10作
【代表作】向日葵娘のお料理対決
八雲紫は此処にいる
【点数】一万点越×2、六千点越×1、その他七百~二千点代
(2009/12/28現在)
葉月ヴァンホーテン氏
投稿数:12作品
最高点:15160点
万超え作品:2つ
五千超え作品:1つ
平均点:4738点
(2010/02/11時点)
作品傾向……4人の中では一番シリアス作品が多い。ギャグ作品もあるが、基本路線はほのぼのか。
葉月ヴァンホーテン氏は自分の武器がよくわかっている人
俺はいつも思う。どうせ発想力や技術で勝てない人がいるなら自分の得意分野を活かせば良いのだと
葉月ヴァンホーテン氏の作品の題材は「料理」。その描写のどれもが美味そうで、リアリティがあって、
なおかつ料理をモリモリと食べているキャラの描写まできっちりとやっている。そのおかで物語が面白い
自分の土俵でキッチリと相撲をとっているからこそ、氏は他の凡百の作者と違って埋もれないのだと思う
今持っているカードをよく考え、それを如何にして武器に転嫁するかという戦略的な書き方ができていることは大事なのだ
創想和で人気者になれないと嘆く人は、まず葉月氏の方法論を真似てみたら良いと思う
おすすめ作品『向日葵娘のお料理対決』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1250344325&log=84
【作家名】はむすた 氏
【代表作】[作品集24]あなたに相応しい世界
【作品傾向】長編、ギャグ&シリアス
【紹介】
作品集19「うどんげ、取立て頑張る!」でデビュー。
1万点以上の作品が10、作品すべてが5千点以上という物凄い方。
東雲氏の作品が風景に呑まれるジブリ作品なら、
この方の作品は笑いあり涙ありの映画版クレしん&ドラえもん。
ギャグから始まりシリアスに展開する作品、心温まる作品が多い。
現在は同人サークル「ふじつぼ」での執筆活動が主体だが休止気味。
RPG「らんだむダンジョン」の開発に注力しているようだ。
はむすた氏
傾向……ギャグ
初期の作品では文章作法が怪しいため、そそわで成長した叩き上げ作家なのだろう。
ギャグセンスと真面目な長編をこなせる筆力の両方が備わった稀有な作家。
やや情景の描写が少ない事と、三人称になるとパワーダウンするのが欠点。しかし、それらを補ってあまりある魅力が多くの信者を生み出した。
2007年以降はネタ切れしたのか、小粒な作品が増えてしまった。単に本命のネタを自作ゲームの方に回しただけかもしれないが。
【作家名】はむすた氏
【代表作】楽園の素敵な巫女に桜咲く、小悪魔RPG、あなたに相応しい世界
【作品傾向】ギャグありのシリアス
【概要】
創想話初期を語る上では、前述の東雲氏、後述の司馬漬け氏、冬扇氏などと共に欠かせない存在。
実は、東雲氏とデビューが僅か10日差だったりする。
最初は一発ネタから派生していくようなギャグ作品で好評を博していたが、次第に重いテーマの長編で有名に。
どちらかというとキャラ視点の作品が多く、背景描写より人物描写の方が得意という印象がある。
といっても、背景描写も人並み以上で、長編のクライマックスシーンは鳥肌ものだが。
笑いのシーンと真面目なシーンの切り替えがしっかり出来る人で、
これはデビュー当初から現在まで全く変わってない氏の長所であると思う。
2006年より同人誌、2009年よりゲーム制作に活動の中心を移していて、08年末より投稿がないことが残念。
【作家名】はるか氏
【代表作】『しんこうこわい』
【作品傾向】作者、ごめんなさいは? なギャグ
【一言】
点数の上では『しんこうこわい』がトップだが、私は『幸せの黄色い弾幕』を一押ししたい。
下ネタだし万人にはすすめられないが、それでもすすめたい。
というか全体的に面白いが、食事中には勧められない。
私からは一言。いいぞ、もっとやれ。
はるかさん
【作品数】39(無印27 ジェネ11 こんぺ1)
【無印平均点】3803.259
【無印最高点】10730
(2010/09/08時点)
【代表作】しんこうこわい,Invisible collars
【傾向】命がティッシュペーパーよりも軽く扱われる凄惨な展開。ほのぼのとした少女達の日常話。腹筋を狙ったギャグ話等、多岐に渡る
レビューをするに当たり、氏の作品を幾つか読んだのだが、そこでまず驚かされたのが作風の広さだった。
にとりが己の腕を破壊してまで機械に依存する生涯を送る。こいしがさとりの気を引きたくて自傷行為に至る、といった、残酷な話。
小傘が早苗を驚かせようとして一生懸命に奮闘し、その結果微妙な恋仲になってしまうといった、ほのぼの話。
レミリアの尻から槍が発射される。水蜜が尿意に耐え切れず、それを弾幕として発射する、といった、どうしようもないギャグ話
氏が投稿した作品の傾向は多岐に渡り、そのどれもが違った切り口から読者を楽しませようとした結果だと感じられた。
(欝やグロやシモネタも平気で投稿しているので、万人に向けて全ての作品ををお勧めするのが難しいのが少々困った所だろうか)
代表作以外でお勧めをしたい作品は「魔法を愛する全ての人へ」と「約束と盃と半人前と一人前」「太陽は沈まない」の三本。
特に、「魔法を愛する全ての人へ」は初期の作品ながら、創作に対する氏の姿勢が描かれていると感じられた一本である。
余談だが、Taku氏と同じく同人サークル活動をしていて、今年の夏コミでは……いや、これはやめておこう。あの本は、色々と凄まじかったから。
パレット氏は天才
いや、正直オレこの人だけはガチで凄いと思うんだ。この人の作品だけは毎回必ず予想を上回ってくる
「うお、ここまでやるか」という類の話もあれば「うわ、よくこんなネタ思いつくな」と思える巧い作品も多数
『神々の派閥闘争』に至ってはフォントの色まで小説のネタにする始末。その発想力とマジでやっちゃう行動力に脱帽
ただ、この人の書く魔理沙は十作品中五作品ぐらいはタラシなのでそれは留意すべし
おすすめ作品『らららっ らららら~~。ららら らららっ らららら~~~~!! ららら らららっ らららら~! ららら らららら らららっ らららら~~~~~~~!!!!』
作者名:ビッグ・サミー氏
初投稿:10/08/02(作品集121)
投稿数:3(無印だけ)
好きな作品『Unholy Warcry』
ノリのいいコメディを書く人。
基本的に読んでいくとテンションも昂ぶってくる、キャラクターのノリの良さが読みやすさにつながっていい感じ。
特に致命的に足りてないってところもないし、安定して点数をとってくタイプの作者だと思う。
あと、気になるところって言えばタイトルが全部英語ってことか。レビューしようと思ったらタイトルはコピペせざるを得なくて面倒なんやな。悲劇なんやな。まあ、これは蛇足だ。
気軽に楽しめるSS読みたいって人はこの人の作品読めばいいじゃねえの。
作者名:人比良 氏
紹介:
初投稿は作品集25「咲き散る桜、眠るわたし。」と、比較的古株の作者さん。
ジャンルの傾向は「ダーク」と「ほのぼの」の二つが中心。きれいに白と黒に分かれています。
「ダーク」においては文体や発想が独特なものが多く、「おお……」と思ってしまう作品が多々あります。
「ほのぼの」に関しても温かみや情景がきれいに浮かび上がる描写は個人的に脱帽するばかりです。
戦慄したいとき、のほほんとしたいとき、この方の作品を読んでみることをお勧めします。
代表作:
「霧雨 魔理沙は此処にいる。」作品集28、29、31、36
「黄金の昼下がり ~ Along A Long Long River ~」作品集29
「彼と彼女の境界」作品集28←オススメ!
【作家名】平田凡斎氏
【代表作】五分間吸血鬼
【作品傾向】まだ二作
【一言】
超大作「五分間吸血鬼」で鮮烈なデビューを飾った実力派。
それから暫く音沙汰が無かったものの、最近復活。
新作でも氏の持つ構成力、表現力、キャラの魅力は存分に味わえます。
【作家名】深山咲 氏
【代表作】猫とアップルパイ/千年の輪っか
【作品傾向】ほのぼの/百合
【紹介】
デビューは作品集39「夢は桜を包みのけ 」
この頃はお世辞にも芳しい評価を得る作家さんではなかったのではないかと思いますが、
その名を知らしめるヒット作は猫とアップルパイでした。
精密に描き出す心情描写と、息苦しい間と葛藤を柔らかい言葉遣いで表現するのは高い実力の表れ。
千年の輪っかでは、中々掘り下げ辛い、雲山に隠れてしまっていると言われがちな一輪さんをしっかり地に足つけていました。
決して目を見張るストーリー作品を書くような方ではないですが、短編でキャラクターの魅力を最大限に引き出すのに毎回感服しています。
深山咲 氏の柔らかいガーゼのような文章に、ささくれだった心を癒されるのも良いのではないでしょうか。
深山咲氏
文章力SS 発想力A 構成力A キャラ個性S オリジナリティS ストーリーA
純文学を独自解釈したような美しい文体、そこからにじみでる感情の発露が秀逸、そして氏しか為しえないオリジナリティを確立している
あの文字数の数倍以上のものを読み手に伝える手腕には脱帽するしかない。その世界観に浸ると、どこか長編を読み終わった錯覚に襲われるだろう
ふじいつき氏
とにかく地味。下手じゃない、むしろ上手なほうなのに華がない泥臭い人。
本人は結構試行錯誤を重ねているみたいだから努力家だと思うんですが、最近はあまり見なくなってしまった。
いつか花開くといいですね。
神綺を好んで書くので旧作ファンには薦めたい。
藤村流氏
傾向……オールジャンル
書き慣れているな、という印象。
周囲がSSを投下してる中、もくもくと「小説」を書いている。その点、司馬漬け氏と似ている。
誰もが実力者と認めているだろうが、点数はそうでもない。
こちらもとっつきやすいネタを用意できれば派手な結果が出る人であろう。ゲソ霊夢がその典型。
【作家名】藤村流氏
【代表作】Beautiful Life、げそれいむ
【作品傾向】オールジャンル
【概要】
司馬漬け氏同様、2005年デビューのベテラン。
固めで短く切られた文章が特徴で、淡々とした展開となる事が多い。
この淡々とした展開がテーマと合うと良作となるけれど、
合わないと盛り上がりに欠ける作品と評され、評価が伸びないことも。
代表作に挙げた2作はその典型。投稿に5年の差があるけれど、この部分は変わっていないと思う。
【作家名】ふみ切氏
【代表作】21時の親善試合
【作品傾向】短編
【一言】
某動画サイトで活躍していた手書き動画作者が、最近創想話に進出。
キャラ同士のどこか幻想的な関係性を描く氏の作風は、創想話に場を移しても存分に味わえます。
【作家名/デビュー日】へたれ向日葵氏 10/03/21デビュー
【(レビュー当時までの)作品数】10/05/20時点で25作
【代表作】緑の猫シリーズ
【作品傾向】主に10弱~20弱kbで、中編以上の作品は無い。ジャンルは主にほのぼのだが、様々。
【一言】
正直言って衝撃のデビューというわけではないがいつの間にか馴染んでた。
このレビューまででちょうど60日になるわけだが驚愕の25作。中編以上の作品は無いが、それでも二日に一本という脅威のハイペースで投稿する。
最近は学業のせいか少しペースが落ちてきているが、中三日開いただけでペースが落ちたと思わせるのは俺の頭が完全にマヒさせられている。
点数を見ればわかるとおり1000~3000点、レートは10~12.5で安定しており突出した作品というのは無いが、点数だけでは計ることの出来ない何かを持っている。
年齢職業などで作家を見てはいけないのだが、高校三年生でこの感性は素晴らしいと言わざるを得ない。
現在は書きたいものが多すぎて一本に腰を落ち着けていないせいか、細かい部分で荒いところがあったり一時期誤字四天王にノミネートされたり不完全なところは否めないが、それでもこのハイペースでコンスタントに安定した作品を書けるというのは素晴らしい。
投稿期間が少し開くと大作を書いているのではと期待してしまうが、いつか本気で書いた日のことを思うとどれほどのものになるのかと期待して止まない。
へたれ向日葵氏
傾向……オールジャンル?
質を犠牲にして投稿頻度を上げている、と思われかねない粗製乱造具合。
決して日本語がおかしい訳ではないがぺラい。
そこそこ見られるところがあるだけに、余計に「もう少し投稿頻度を下げて質を上げればいいのに。それが出来るだけの能力があるだろうに」と思わせてしまう。
大体何でもできるけど個性が無いし、何かに特化した人には適わない……そう、能力的に、電気羊氏と同系等である。そして彼の下位互換と言える。
【作家名】へたれ向日葵氏
【代表作】レミリアの一日、へたれ向日葵、動物が好きすぎてたまらない霊夢さんのお話
【作品傾向】短編、ほのぼの
【概要】
ハイペースの人という印象があるようだけれど、
2・3週間に1作程度の投稿頻度であり、そこまで筆が速い人ではない。
特徴は作品の短さ。総作品数76作のうち、20KBを超す作品はたったの4作品。(ugigi調べ)
その短さが故に、駆け足な展開の作品、波が無い作品も多く、
それが粗製濫造だという批判に繋がっていると思われる。
そして、いわゆるほのぼのジャンルの作品が多いため、
さらっと読んで記憶に残らないという事も多い。色々と惜しい人。
へたれ向日葵氏はロケットで突き抜けた人
一時は創想話最速の執筆速度を持っているんじゃないかと噂されたりしたお方
その作品はどれもこれも無難で、大きなオチもなく、大きな笑いも感動もなく、ただただ薄ぼんやりとしていた
ただそのぼんやりが上手くハマるとすごくいい作品に化けるあたりがこの人の魅力なのだろうと思う
今は投稿してない。ロケットで突き抜けたのだろうか。また創想話に元気に\帰還してくることを期待したい
おすすめ作品『人間、博麗霊夢』
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1274826362&log=114
アリスとメディが好きでキャラが馬鹿やってる系が好きならおすすめ
発明家で多分本来は天才肌的に有能なんだろうけど、自分探しをこじらせて
馬鹿やってるアリスと冷静にそれを突っ込んでいる苦労人のようで実は寄生状態のメディのコンビが面白い
まりまりささん
【作品数】78(無印52 ジェネ26)
【無印平均点】4442.5
【無印最高点】8590
(2010/09/08時点)
【代表作】みこめーる,本気
【傾向】幻想郷の平和な日常風景や、その中で巻き起こるトラブル。キャラ同士の付かず離れずな恋愛模様など、カップリングを意識した話
愛らしい少女達の、思わずニヤけてしまいそうになる一時を描く作家として安定した作品を投稿している氏のレビュー。
作品のどれもが少女達の「成長の途上」であったり「お互いを好いているのに素直になれない状況」を活き活きと描いていると感じられた。
中でも、代表作に挙げた「みこめーる」は必見の一本。霊夢と早苗の不器用ながらも愛らしいやり取りに、頬を緩まされる事は必至だろう。
氏の作品の中で「本気」のみは暴力描写を含む、異彩を放った一本である。カップリングの魅力を描く上での暴力なので、氏らしいとも感じられた。
余談だが、タグで好きなキャラクターを探すと、そのキャラクターが可愛く描かれているので、非常にレビューをする上で助かったりも。
お勧めをしたいSSは「みこめーる」「幸せのクローバー」等、様々。(これは、レビューをした私の好きなキャラが可愛かったからなのだが)
案外、タグでお好みのキャラクターを選ぶのが一番かもしれない。
まりまりさ氏
魔理沙がちっこい
まりまりさ氏
傾向……百合。魔理沙。
百合カップルの男役として定着していた魔理沙を、愛玩動物としてプロデュースさせてそれなりに成功した人というイメージ。
原作での魔理沙がどんどんしょぼい一般人と化していったので、受け魔理沙が流行ってきたのも追い風だったのだろう。
とても常人には真似できない発想をするとか、個性的な文体だとか、語彙が豊富とか、そういうストレートな凄さは一切無い。
女の子を可愛らしく書ける。その能力一本で持ってる作家である。
万年初心者氏
デビュー作が万点越え。
短めのギャグ作品が多いです。
オチに笑いを持ってくる事が多く、奇襲のようなギャグが心地よいです。
序盤と終盤のギャップが持ち味。勿論、序盤を笑いの為の布石程度で終わらせてはいません。きちんと書いて下さっているので、退屈せずに済みます。
万年初心者さん
【作品数】10
【無印平均点】3557
【無印最高点】11380
(※2010/09/09時点)
【代表作】悪魔の契約
作風は、淡々とお話を進めていって最後にぶっ飛ばすといった感じです。
それが最大級に成功したのが代表作の「悪魔の契約」でしょう。
正直なところ読み進めているうちは、これが万点?という疑問を持っていましたが、読了した時は100点入れたい気持ちになっていました。
その作風ゆえ、最後の落ちがハマればデカイですが、すべったり読者に会わなかったりすると点が伸びない傾向にあるようです。あと、初期の頃は日本語的にどうだろうという表現が目立ち、その結果最後まで読まないうちにブラウザバックされて点が伸びていない面もあったように感じました。
ただ最近の作品ではそういう点は少なく(無くはない)なっています。
最新作の「廻り巡る輪」は意欲作です。ただ意欲作ゆえの空回りが目立ち勿体ないです。
命蓮寺について語りたいことが沢山ありすぎたのかも知れません。ですが、かなりスケールの大きな話なので、
全部語りきるには駆け足にならざるをえず、一つ一つのエピソードが薄くなったりケリのついていないエピソードがあり勿体ないです。もっと長くして丁寧に描写するか、3つか4つのお話に分けてくれた方が良かったかもしれません。たとえば連作短編的に。
分かりやすく工夫はされていましたが、構成も凝り過ぎていてとっつきにくくなっていたかも。
ですが全般的に成長がみられ(かなり上から目線でほんとに申し訳ありません、レビューだということで勘弁してください)、次回作以降に期待します。今度は一個一個のエピソードを丁寧に描写して、シンプルな構成のお話が読みたいです。
【作家名】道標 氏
(「どうひょう」ではなく「みちしるべ」と読むとのこと。「センチョはね、水蜜って言うんだ。」の後書きより)
【代表作】向日葵の笑顔、『いい女』になる条件(ここら辺の設定が後の作品にも用いられている)
里における極真っ当な少年少女の恋愛模様(求聞史紀キャラ主人公という珍しい作品「男は黙ってリリカ・リバー」)
『おはよう』(紹介者のお気に入り・タイトル通りの話)
【作品傾向】「向日葵の笑顔」だけは王道少年漫画ものっぽいが、基本的にラブコメ&ほのぼの。
題材は美容関係のもの、小ネタはスーパーロボットもの多し。
カップリングの片割れはオヤジ夜雀をはじめとして大抵変態な気がするので、そっち系苦手な方は注意。
保護者属性の方々はあらかた変態化なさっている気がしますが気のせいな気もしなくもない気もします。
「『おはよう』」をはじめとして、近未来~結構未来の設定の話も多く、秘封の二人までも絡めてきます。
それらの話の中で出てくる早苗さんにほんの数行しか話題にのぼらずとも一抹の寂しさを感じることがあるためか、個人的にレイサナ(サナレイ?)がどんなところに落ち着くかが一番気になるところ。
あと文章に関して、このスレでもたびたび読みにくいと言われていますが、
「話の展開から発言者やら情景を特定して思う存分にニヤニヤするがよい!そんぐらいできるだろ?」
と言われてるんじゃないかと錯覚するくらい、わざと地の文削っているんじゃなかろうかという突き放しっぷり。
キャラ同士の相関関係は結構標準的なものが多いので、基本的には苦もせず十分ニヤニヤできるけど、
氏の作品すべて読んでる&小ネタが判るって場合じゃないと全然わからない時もあるという鬼蓄っぷり。
しかし、判らなかった時の悔しさは半端ないが判ったときは話の展開以外でもニヤニヤできるという、
その手の人が好きそうな文章。
だがそれが良い。いや、マジで。
上をすべて一言でまとめると、
【一言】
わーわーきゃーきゃーもみもみくちゃくちゃ。
↓
わーきゃーもみくちゃ
↓
wkmk
↓
腋巫女
べた褒めするよ!
作品集55から彗星の如く現れた、『巫女三日会わざれば刮目して見よ』の作者さん。
その文章力と表現力には目を奪われる。構成も緻密。話の内容は王道なものが多いけれど、十二分に楽しめる。
私は唯一この方だけは名前読みする。
作品数は四作と少ないものの、この先が楽しみな作家さん。
代表作
『巫女三日会わざれば刮目して見よ』 作品集55
『公平が終わる日』 作品集58
【作家名】ムラサキ氏
【代表作】『「俺」』
【作品傾向】EX三人娘の話
【一言】
フラン・ぬえ・こいしのEXボス3人が仲良く可愛く和気藹々としている話が多い。
3人が好きならば押さえておきたい作者。
点数では埋もれている印象があるが、作品はどれも十分3000点、5000点を狙える出来なので今後に期待したい。
ムラサキさん
【作品数】52(無印26 ジェネ25 ラグナロク1(尚、合作が1))
【無印平均点】2501.539
【無印最高点】5630
(2010/09/09時点)
【代表作】「子供達の料理店:開店」「笑う優雅なフェアリーさん」
【傾向】フラン・こいし・ぬえのEX三人娘を主人公としたドタバタ展開
創想話のEX三人娘作家と言えば、恐らく氏が第一人者として上がるのではないだろうか。
前述の三人を仲良しグループとして描き、時には紅魔館や地霊殿、命蓮寺をも巻き込んでのコメディを多数投稿しているのが氏の作風である。
紅魔館や地霊殿といった組織の縛りを外し、多くのキャラクターが入り混じって様々な事件を起こす騒がしい幻想郷は、賑やかの一言。
少しばかり残酷で、時に狂気的で、それでも根っこの部分では強い友情で結ばれたEX三人娘と共に幻想郷のイベントを楽しんでみてはいかがだろうか。
代表作以外では、EX三人娘では「ピーマンと平凡な日々の比例式」、それ以外では「優雅なフェアリーさん」をお勧めしておきたい。
特に、後者は綺麗にストーリーが紡がれ、心地良い読後感が得られる事間違いなしの作品なのだから。
余談だが、氏の作品の中では「俺」が一際異彩を放っている。あの、不条理でホラーじみた展開はある意味必見。
作者名:村崎氏
初投稿:10/08/22(作品集123・最新)
投稿数:1
好きな作品、っつーか一つしかないけど『振り子の揺れ幅』
雰囲気重視の話を書く人。
幻想郷を俺色に染めてやんぜってくらい世界観が強固。だから読むほど、ぐいぐい引き込まれていってがっつり魅せられる。
描写が割りと抽象的でもあるから読みやすいってわけじゃない。好きな人はたまらなく好きだろうし、苦手な人はろくに読まずに冒頭で
引き返しそう。もったいないお化け出んぞ。
活字大好きっ子とか文字の魅力に酔いたい人なんかは合うんじゃね。
【作家名/デビュー日】もえてドーン氏/10/04/04 22:23:45
【(レビュー当時までの)作品数】無印・四作 ジェネ・四作
【代表作】色と香り
無印の初作品。点数、レート共一番高い。
【作品傾向】
基本的に短編。盛り上がる話では無い。
が、綺麗な文章に美しい心情、情景描写で文章の中にひきこまれるような感じがする。
ハラハラドキドキするような展開は無いけど、早く次が読みたくなる不思議なストーリーも魅力。
一人称視点で、主人公の想いなどもはっきり描かれていて感情移入しやすいと思う。
しかし、インパクトが少ない。
いい意味でも悪い意味でも後味がさっぱりしている。
登場人物は、意外な組み合わせが多い。
【一言】
今年デビューした作家で一番好きですねー。
作品読むたびに温かい気持ちになれるし、これからもこういうお話に期待です。
もう少し軽いギャグなどいれたら、テンポがもっとよくなるかなーと思った
【作家名】柚季氏
【代表作】二人で夕餉を、Un amour
【作品傾向】食べ物。淡い百合。
【一言】
傾向として、食事の場面が多いように感じます。優しく柔らかで、丁寧な文体も特徴でしょうか。
激しい表現の多い作品の後に読めば、まるで清涼剤。癒し、という言葉がとてもマッチする作家さんではないかと思われます。
夜空氏
傾向……長編シリアス。百合。
援助交際で一躍時の人となり、その後の作品で一発屋の印象を強固なものとした。
繊細過ぎて周囲と馴染めず、同性愛的な関係に逃避し救われるという展開が多い。というか真面目に書くと全部そうなってしまうのかもしれない。
残念ながらギャグ作品を書くと暴言と下ネタを集めただけのジャンクになるので、シリアス以外に道が無い。
しかし、それに特化すれば十分に上を狙えると思う。それだけの潜在能力はある。
【作家名】夜空氏
【代表作】援助交際
【作品傾向】長編、ブラック
【概要】
デビュー作を除いては、一貫して濃い描写の長編シリアス作品を投稿している。
どの作品であれ、本気で文章に立ち向かっていかないと読み解けない。
後書きにある通り、衝動的に思いの丈を吐き出すタイプの作者。
特に援助交際以降の作品は、実際の長さの数倍と感じるような
どっぷり濃い、人を選ぶことが確実な文章を前面に押し出している。
夜空氏
文章力S 発想力S 構成力A キャラ個性B オリジナリティSS ストーリーA
細やかな筆致と緻密な心情描写で明示される世界観は圧倒的の一言に尽きる
読み手に対する明確な意思表示を行うスタイルの究極がジサツ~であり、次作どのような方向で書くのか楽しみが尽きない作者だ
【作家名】
夜イ加景 氏(夜の次は伽)
【代表作】
作品集93『紅魔館のロミオとジュリエット異変』(上・中・底・完・結)
作品集94『冬は一人では寒すぎる』
作品集94『落ちる藍の夜』
【作品傾向】
めーさくな『紅魔館~』や、レイサナな『冬は~』のような、糖分多めの甘々なカップリング話が目立つが、一転して『落ちる~』のようなエロース香るグレイズ作まで見せてくれるのぜ。デビューが作品集93の新人だが、既に9作品(連作を除けば5作品)投稿となかなかのペース。
【一言】
文章力は結構な高水準にあるし話も面白い。難点は作家名。作家名がNGワードに引っ掛かっているので、こことかで話題にするには地味にめんどくさい。
夜イ加(伽)景氏
【デビュー】12月
【投稿作品数】10作
【代表作】冬は一人では寒すぎる
堕ちる藍の夜
【点数】五千点越×3、四千点越×1、その他千点~三千点×6
(2009/12/28現在)
夜イカロ景氏
投稿数:24作品
最高点:10390点
万超え作品:1つ
五千超え作品:8つ
平均点:4282点
(2010/02/11時点)
作品傾向……幻想入りで騒がれたが、この人の本領は百合にある。また、シリーズものが多いのも特徴。
【作者名】ら 氏
【紹介】
作品集20の「眠る殺人兵器」を初投稿とする古株の作者さん。
現在までにプチも合わせて12の作品を投稿しています。
さてさて本人のご紹介ですが、この方の作品傾向はただ一本、全てがギャグ!
その道を突き進む様子は暴走機関車の様でいて、何故か脱線しない!
何故ならその一本の線路がめちゃくちゃしっかりしているから!
非常に強い「芯」を持っている作者様なので、作品に当たりはずれがありません。
この方の作品は名前読みをする価値があります。
腹筋を鍛えたい方、心の底から笑いたい方、どうぞこの方の作品をご一読ください。
【五段階評価】
文章力 ★★★★☆
構成力 ★★★★☆
テンポの良さ ★★★★★
腹筋崩壊度 ★★★★★+★★★★★★★★
【代表作】
こんにちは文ちゃん(前編)(後編)作品集39
空と海と大地と挟まれし姫君 作品集42
【作家名】ライトスリー氏
【代表作】「この私のものとなれ、チルノ」 「断る!」
【作品傾向】友情もの?
【一言】
関わりがあったり無かったりするキャラ二人を取り上げ、素敵な友情物語を作り上げる作者さん。
平和にかわいい東方キャラ達を楽しみたい方にオススメです。
らすねーる氏
傾向……古明地姉妹
デビュー直後は味気ない二人称で妙なものを書いていたが、いつの間にかやめていた。
その後は様々な文体・ジャンルでひたすら古明地を書き続けている。
はっきり言って面白くはないが、まともな日本語が書けて意欲のある2010年組は稀少なので、何らかの奇跡が起きて化けて欲しい。
ポンポン作風を変えられる、適応力と器用さは評価していい。
【作家名】粒状斑氏
【代表作】御代は何れ ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1280242087&log=121
蟲蠱蠢蠢 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1263481932&log=97
後ろの正面 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1227543826&log=63
【作品傾向】ホラー、秋刀魚
【一言】
創想話では珍しいホラージャンルで1万点越えをした作家さん。作風は幻想郷の日常を描写したうえでそこに潜む『非日常』を描き出すもの。「世にも奇妙な物語」や「不安の種」を見ている感覚を思い浮かべて頂ければわかりやすいと思う。展開が進むにつれてだんだんと侵食してくる『非日常』、それに蝕まれていくキャラクターの心理表現が非常に上手く、嫌だと思っていても作品に引き込まれてしまう魅力がある。ジャンル的に仕方がない部分はあるがグロテスクな描写が入ることがあるので苦手な人は注意してほしい。
リコーダー氏
文章力B 発想力SS 構成力A キャラ個性S オリジナリティA ストーリーA
コンペの作品中心だが、お題を斬新な発想で上手く消化してる点において氏の作品は非常に面白い
会話のやりとりやテンポが小気味良く、そしてユーモアのセンスがとてもよい。色々な側面から解釈した作品群は一癖あるが、とても楽しめる
ルドルフとトラ猫 氏
代表作
ニノタチイラズ
Lock on!!
嘆きの星
あなたへのジグラット
戦闘描写に関して創想話でも随一ともいえる作家さん。
とにかく戦闘の描写と展開が熱い。
脳内にビジュアルあっさりと浮かび、キャラたちが凄い勢いで動き回る。
世界観自体は少々SFが入った作品が多く、例えばウドンゲにスラスター付いてたり、魔理沙の箒が航空定理及び飛翔体制御魔術を基盤として飛んでたりする。
正に少し不思議といえる世界。
魔法を使うにしても、きちんと詠唱を唱える描写があり、この詠唱が更に展開を熱くさせている。
日常シーンでもキャラ同士の掛け合いが微妙に壊れていて読んでいて思わず笑ってしまう。
ただ、偶に誰が喋っているか分からない時があるが、そこはまあご愛嬌。
個人的なお勧めとしては「嘆きの星」。
ウドンゲがアーマードコアみたいに戦うお話。
『敵群およそ百騎に対し、鈴仙は第一種広域弾幕の展開を決定。プライマリドライバ始動。波動ジェネレータ
出力を戦闘域へ加圧。発信眼球が輝度を一段上げ広域発信で現在の波長のままローカル固定。』
原文より。
これらの文章にワクワクしちゃうロボ好きの男子は是非。
【作者】脇役(名も無き脇役)氏
【評価】
殆どの作品をジェネリックに投稿しているジェネ作家。
ネタもうまい使い方してないし、語力もあんまりないし
初期の作品になると国語を勉強しているのか?と思える位酷い。
作品傾向もほのぼのな物が多いがバラバラ
名前の通り作品の主役になれない脇役であるが
唯一凄いと思える事が2007年から今まで投稿し続けていて
作品投稿数280件と言う事。
点数が少ないと作品を消したり、一作作って投稿をやめる作家が多い中
つまらない三流作品も此処まで乱雑製造できる根性は認めたい。
脇役氏
傾向……短編
まさにスナック菓子。ジャンクフード。安くて早くて沢山あるけど、まったく記憶に残らない。
短期間で何作も投下されるとうざったく感じるが、いなくなると寂しく感じる。
「ああ、このキャラ可愛いな」と思わせる必要最低限の質は持っていたためだろうか。
本家やコンペに出張など、妙な野心を持たずにジェネの名物として活動しているのが似合っていると思う。
【作家名】喚く狂人氏
【代表作】作品集84 『こんなところで寝れるかってとこほど意外と寝れる。押入れとか。』(POINT:10000,RATE:12.08)※2009/12/22時点
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1251456338&log=84
作品集74 『新聞記者ってアレですかね、やっぱ忙しいもんなんでしょうねぇ。』(POINT:2720,RATE:11.93 紹介者お気に入り)※2009/12/22時点
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1240578504&log=74
【作品傾向】コメディ、特に短編及びオチ集中型
【一言】 過積載された小ネタやちょっと独特の文体、やたら長いタイトル、そしてオチの爽快感。ハマると癖になる……。
喚く狂人さん
【作品数】63(無印45 ジェネ18)
【無印平均点】4713.778
【無印最高点】11890
(2010/09/08時点)
【代表作】(何故だ……何故橙は私と口をきいてくれなくなったのだ……紫様なら知っているはずッ……!),俺もいるぜ!
【傾向】最後にオヤジギャグや駄洒落で〆るお話。どうしようもないくらいにしょうもない「喚くワールド」とでも言うべき短編世界
テリーマンの名前で「俺もいるぜ!」を投稿した過去のある、氏のレビュー。
氏の作品の特徴は二つ。「超短編」と「序盤でエンジンをかけて盛り上げて行き、最後にストーン。あるいはズドーン! と落っことす」ギャグ作品である。
落っことす方法は様々で、しょうもない駄洒落だったり、昔懐かしのネタだったり、パロディネタだったりと様々。
時には笑い所が分からずに、読後に「……?」となってしまいかねないのも、また何とも氏らしい所だろう。
ギャグとして単純に笑える作品ならば「(何故だ……何故橙は私と口をきいてくれなくなったのだ……紫様なら知っているはずッ……!)」を是非お勧めしておきたい。
冒頭から理不尽な風景が、ごく自然に繰り広げられ、着地点を見失いかけている喚くワールドがそこにあるのだから。
その他だと、お勧めの作品は非常に挙げ難い。どれもギャグ傾向なので、駄洒落がOKならばどれもお勧め出来るのだが。
あえて挙げるならば「時には御尻の話を」や「ビブリオマニアクス」を、元ネタのSSと一緒にお勧めしたい所。
最後に一言。もしかして、バナナが好きだったりします? 作品を読んだ結果、バナナネタがやたら多かったんですけど……?